こんにちは。アクシス代表の末永です。社長ブログです。

弊社アクシスは、東京渋谷でアクシスという20代・30代を中心とした若手ビジネスパーソン向けのキャリア支援事業を複数提供しています。

キャリアコーチングサービス「マジキャリ」転職エージェント「すべらないキャリアエージェント」などを提供しています。

このnoteでは、「すべらない転職youtubeチャンネル(延べ視聴回数360万回)」や「すべらない転職(読者45万人/月間)」では伝えられていない転職やキャリアノウハウだったり、社長としての想いや考え方について、インサイドストーリー的な感じで発信していきたいと思います。

yahooニュース東洋経済オールアバウト新R25などのメディアへの寄稿や、書籍「キャリアロジック」「成功する転職面接」を出版する等、転職やキャリアについて情報発信もしていますので宜しければ読んでみてください。

石原明さんの著書を再読して

怪しい自己啓発みたいな記事タイトルにしてみましたが、割と真面目な話です(笑)

週末に以前から好きで何度も読み返している経営コンサルタントの石原明さんの書籍を改めて読んでいました。

創業して数年1人で会社をやっている際に、氏の著書を一通り読み込みましたが、普段自分がなんとなく感覚として感じとっていたレベルの事を、すごくわかりやすく言語化されていて目から鱗の内容ばかりでカナリ役に立ちました。

・社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 

・うちの社長は、なぜ「ああ」なのか

・「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント

改めて今後複数の事業を立ち上げていくためにさらに理解を深めたいなと思い、石原さんが主催している『高収益トップ3%倶楽部』の情報を調べていると、石原さんが昨年2月に心筋梗塞で亡くなっていたという事を知り、ショックを受けました。Facebookで彼の投稿を調べていく中で以下の動画を発見して閲覧させてもらいました。(亡くなる2ヶ月前の講演です)

上記書籍の成功曲線を描こうとテーマにした講演動画です。

動画を閲覧すると書籍で読んだ時以上に腹落ちレベルが上がり、直近自社で起きていた事と重なる事が多かったため、備忘録としてまとめてみようと思います。

成功曲線を知っていますか?

この書籍タイトルにもなっている「成功曲線」ですが、ご存知でしょうか。

ざっくり言うと、人生や仕事における目標の立て方と達成の仕方について書いています。

具体的には、

  • 目標はトップダウン、逆算型で考える。しかもワクワクドキドキドリブンで設定する。
  • しかし、達成方法としては、ボトムアップ式に今できる事からやっていく。

という事が最も良い目標設定と達成方法=成功の方法なんだよという話です。

多くの人は、前者だけのアプローチで、目標設定だけでなく達成方法まで逆算型でアプローチしてしまい途中で諦めてしまいがちだったり、後者だけで現実的なレベルでの着地しかできないというパターンが多いという事です。

僕は以前からウォーレン・バフェットのスノーボールビジョナリー・カンパニーの弾み車の法則を読んで、若干それぞれの書籍の内容の趣旨と異なるとは思いつつ、口癖のように「スノーボール」「弾み車を回す」「Jカーブ(エビ反り型の成長曲線)」といったキーワードで会社や事業の成長を表現する事が多くありましたが、それをより具体的にわかりやすく説明してくださっていると感じます。

自社内で実際にあった大きなゴールに対する反応

昨年2021年の4月頃にもんもんと考えたり、認知科学のコーチングを勉強する中で、改めて自分は何のために会社をやっているのか?という初心に立ち返り、なんであればワクワクドキドキできるのだろう?と考え抜き、5月の社員総会で「2040年、世界一働く個人を幸せにするワークテックカンパニーになる」と大きなゴールを掲げました。

それに対する社員の反応は様々でした。

「テンション上がりました!社長やりましょう!」という人もいれば、「今でも必死なのに・・未来が遠すぎて絶望しました・・」という人もいました。

僕自身、それらの反応のどちらが良いとか悪いとかは全く思っていません。

前者のメンバーに対してはただただありがたいなと思いますし、後者のメンバーへはそのような意図はなかったものの変に混乱させてしまい申し訳ないなと思いました。

ただ、その後に、将来のゴールから逆算して焦ってしまって、「全然進捗してないじゃないですか?本当にやる気あるんですか?」「今の僕らじゃ2040年ゴールを実現するなんて到底無理です」「2040年のために今○○や○○をやるべきじゃないんですか!?じゃないと間に合わないですよ?」という発言も増えましたが、正直「うーん、そういう事じゃないんだよな・・」と思う事が多かったです。

その度に、「現時点できちんと進捗しているし、全く焦る必要はない。一足飛びにゴールに到達なんてできないし、目新しい事をやるのが進捗する事ではない。」と説明をするのですが、なかなか伝わらないというか理解されないな・・と感じていました。

行動すれば、次の現実

これらの声に対するアンサーがまさに、この「成功曲線」のコンセプトだと思いました。

なぜか?という理由については詳しくは書籍や、動画を観ていただければと思いますが、その理由を一言でまとめれば「行動すれば、次の現実」に集約されると思います。

どういう意味かと言えば、「知識やノウハウを持っていても、行動しなければ人生は次のステップに進む事はないという事です。さらに、その次のステップにどんな結果になるかは、行動してみないとわからない。」という事です。

大抵の場合、大きなビジョンやゴールと、現状には大きなギャップがあります。

だからこそ、大きなゴール足り得るのですから当たり前ではあります。

もちろんその大きなギャップを埋めるために現時点でできる事や打ち手は、今のリソース(経営資源や時間、資金)などの制約条件に縛られてしまいます。

だから、今の現状内でできるレベルの行動や打ち手しかできません。

これは事前に大きなゴールを設定していようといまいと同じではあります。

ただし、その行動が、傍から見れば同じような行動に見えたとしても、その先に何を見立てた上での行動かが重要ですし、その行動によって次のステップにおいては行動以前よりもリソースや能力、資金力は向上していたり、座標軸も行動以前よりもゴールに向けて前進している前提なのです。

この感覚を理解していれば、決して大きすぎるゴールに焦ったり絶望し諦める必要はなく、きちんと行動を積み上げつつ、座標軸を適切に移動し続ける事ができ、その都度の行動による結果、座標軸にこそ存在するチャンスやその時点でのリソースを活用して、次のコマに着実にステップアップしてく事ができ、結果大きなゴールにある瞬間から一気に到達・達成するわけです。

何を目指して杭を打つのか

ここ1年で、自社のゴールやその山の登り方の解像度を高めようと、意識的に、数百億規模の会社の創業者の先輩経営者複数名にお時間をいただきお話を聞いて回りましたが、その内のお一人が「ゴールとの間に杭を打つ」という表現をしていました。

まさに、この杭を打つ方向性や程度など座標軸の設定こそがゴール達成における妙技だと感じます。

この数百億規模の会社の創業者に時間をいただく事も、その方とお会いして単なる雑談や自社商品の営業的な話をするのではなく、「どうすれば数百億を超える会社や組織を作れるのか?」という問いにフォーカスして質問をするという行動、さらにはそれによって今後どういう方向性の座標軸に向かうべきかの解像度が高める事ができたという結果こそが、まさに成功曲線の実践。

つまり、大きな長期ゴールに対して、まずはボトムアップでできる事から行動する事の実践であると思います。

そして、その積み上げによって、僕たちも必ず2030年、2040年のゴールを達成します。

これらの考え方は、決して起業家や経営者のみに限った話ではなく、会社員のキャリア論においても、クランボルツ教授の計画的偶発性理論の話とも同じと思いますので、会社員の方にとっても有用かと思います。

誰でもみんなしょぼいところから

最後に、以前も社員総会で話した事があるのですが、僕は昔からInternet ArchiveというWEBサイトが大好きです。

ドメインを入力すると過去のWEBサイトのキャッシュデータが残っており、その当時の画面を閲覧できるサービスです。

なぜこのWEBサイトが好きかといえば、今は成功し上場企業として、数千万人単位でユーザーが利用しているWEBサービスも、立ち上げ初期は非常にしょぼいサイト(失礼ですが)であった事が閲覧できるからです。

多くの人は、成功した後にそのサービスを認知して、あたかも最初からそういうサービスだったと勘違いしがちですが、立ち上げ初期は誰しもがしょぼいのです。

そこから今の成功した姿に至ったのは、奇策やウルトラCがあったわけではありません。

地道な行動の積み上げにより、1コマ1コマ座標軸をズラし込み続けた結果としての今があるのです。

それを忘れてはいけないなという戒めを含めてとても良いWEBサービスだと思っています。

こういった過程を、創業時のしょぼい0から、未来の大きなゴールの100まで見届けられる事こそが、創業者にとっての数少ないご褒美であり、浪漫なんだと思っています。

こういったコンセプトについてわかりやすく理解させていただいた石原さんも、お会いした事はありませんが、勝手ながらきっと大きなゴールの道半ばであったと思いますし、彼から教わった経営者がゴールを実現していく事を見届けたかったのだとご察しいたします。ご冥福を心よりお祈りいたします。

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