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Webディレクターの気になる仕事内容とやりがいについて

こんにちは、自立型人材の転職・キャリア支援に特化した転職エージェント、アクシス代表の末永 雄大(すえなが ゆうた)です。

弊社運営サイト転職エージェントが語る「すべらない転職」では、主に20代~30代前半のビジネスパーソンを対象に、転職者に向けて転職のプロがぶっちゃけで転職やキャリア形成ノウハウをお伝えしています。

今回はWebディレクターがどういった職種なのか、これからWebディレクターを目指そうとしている方に向けた内容となっております。

Webディレクターとは

Webディレクターとは、Web制作における監督です。野球の監督や映画監督をイメージしていただくと分かりやすいのですが、監督自身が野球をしたり、映画に出ることは基本的にはないですよね?

最適な人や環境を整えてアサインし、野球で試合に勝つことや、映画作品を作り上げるという目的を達成するために最善を尽くす裏方の代表者です。例えば映画制作において、いくらトムクルーズがかっこよくても、主人公も恋人役も敵も、CG制作や音響もすべてがトムクルーズやそのそっくりさんだと成り立ちません。

昨今のWeb制作においても、デザイナやプログラマ、ライターやマーケッター、アナリストなど様々な職種の方が関わってきます。デザイン1つでも、ポップなデザインが得意な人や、写実的なデザインが得意な人など個性や特徴はそれぞれ違います。Webディレクターはそうしたその道のプロフェッショナルをまとめたり、個性や特性を活かしながら、顧客がイメージするWebを作り上げる総監督の役割を担います。

Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの具体的な仕事内容を簡単に挙げると、企画・提案、顧客との折衝やデザインイメージ確認、プロジェクトメンバーの選定、コンテンツ制作の指揮、プロジェクトの進捗管理、コンテンツの品質管理を行います。所属する企業によって、担当範囲が多少広かったり、狭まったりはしますが、Web制作におけるプロジェクトマネジメントを核とした仕事内容になります。

Web制作の案件は大小様々で数が多くあるため、Webディレクターは複数のプロジェクトを同時に並行して進める状況が多くあります。並行する案件すべてを問題なく確実に納品するために、Webディレクター自身が1つの作業にかかりきりになるのではなく、各プロジェクトやメンバーの困り事や課題の解決・環境改善に徹底することで、チーム全体のパフォーマンスを引き出すことが求められます。また、デザインやプログラムなど、すべてが同時に作業開始できるわけではなく、1つの仕事の結果を使って次の仕事にとりかかるような制約があるため、チーム内での進捗管理や調整といった事も実施する必要があります。

デザイナーやプログラマが仕上げた成果物を確認したり、手直しを要求するなどして品質を一定以上に保つ事も大事な仕事です。いわゆる、QCD(品質、コスト、納期)の制約の中でバランスを取りながら、最良の成果を顧客に提供する事が仕事です。

Webディレクターに必要なスキル

Webディレクターは、Web制作に関わるメンバーへ指示を出したりサポートをするので、万能であれば1番良いです。しかし、実際問題として全てのスキルを身につけることは厳しいところではありますよね。ですので、Webディレクターになるために、最低限これだけは身につけておきたいスキルをご紹介します。

コミュニケーションスキル

Webディレクターの仕事は、誰かとコミュニケーションを取って成り立ちます。顧客はもちろん、社内の営業やプロジェクトメンバーと意思疎通を図る事で仕事が進みます。Webサイトの制作をスムーズに進めるためには、自分の考えを相手に正確に伝えるコミュニケーションスキルが必須であり、相手と良い関係性を作ることが重要になります。

Webデザインスキル

ディレクター自身がデザインをするわけではありませんが、制作するWebのイメージを顧客と打ち合わせして要件を固める時に、デザインスキルが高いことでイメージを固めやすくなります。また、顧客と取り交わしたデザインイメージを、デザイナーに伝える際にも、コミュニケーションスキルだけでは抽象的にしか伝わりません。プロジェクトの成果物としてのWebサイトの最終的なチェックにもデザインスキルが役に立ってきます。Webデザイナーの仕事を理解し、色彩に関する知識は最低限身につけておきたいスキルです。このような背景から、Webデザイナーからディレクターに転身するケースが多いです。

プログラミングスキル

プログラマーへ指示を出す際、自分でプログラミングをしないにしても、どんなことができて、何が難しいのかを押えているだけで、コミュニケーションが格段にスムーズに取れるようになります。特にHTMLやCSSなどは、一定の知識を持つだけで、自身が意図するワイヤーフレームを作ることができ、プログラマとの意思疎通に役立ちます。また、仕上がってきた成果物の簡単な抜け漏れチェックにも使うことができます。JavaやPHP、Rubyといったバックエンド側まではエンジニアにお任せしてしまう方が、スキルの切り分けとしては楽になります。

マネジメントスキル

Web制作の管理責任者であるWebディレクターは、具体的にはプロジェクトのQCD(品質、コスト、納期)を管理する必要があります。突発的な要件変更やスケジュール変更、進捗の遅れなどは起こりうるものであり、素早く対応できるように管理体制を取っておく必要があります。Web制作はクリエイティブな仕事ですが、プロジェクトのマネジメントにおいては緻密で、作業的、客観的に管理・運用を行なっていく必要があります。面倒くさいマネジメントや調整をディレクターが引き受けることで、クリエイター達が作業に集中できるよう環境作りをするのです。

Webマーケティングスキル

Webサイトを公開するのは簡単です。しかし、それを規模を拡大させながら運用していくことが難しいのです。SEO(検索エンジン最適化)、リスティング広告、SNSなど、事前にどのように運用するか決めておき、サイト公開とともに実際に運用・監視・改善を行なっていく必要があります。

このため、Webマーケティング手法に関する知識や、Webサイトの目的に合ったマーケティング手法を選択するスキルが必要になってきます。Webマーケティングのスキルは、顧客にもプロジェクト内部にも、Webディレクターの存在感を高める武器です。アナリストや運用担当に任せっきりではなく、A/Bテストによる検証、LPO(ランディングページ最適化)、EFO(エントリーフォーム最適化)といった、Webサイトの改善に関する一通りの知識を持つように心がけることが重要です。

プレゼンテーションスキル

Webディレクターは顧客や自社内の関係部署に対して企画や施策をプレゼンテーションする機会が多くあります。同じ企画書でも、プレゼンテーション次第でその評価は大きく変わってきます。企画が通らないことには仕事が始まりませんので、プレゼンテーションスキルも重要になってきます。

アクセス解析の知識・スキル

制作したWebサイトが公開された後、GoogleアナリティクスやAdobeアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使いこなして、実態を正しく把握し、分析を行う必要があります。当初の想定通りにWebサイトが機能して利用できているのか、問題が起きている場合はその原因を導き出し、解決するための改善施策の立案が必要になります。最低限、施策の効果検証ができるスキルは必須になります。検証結果を元に、Webディレクターが制作メンバーへ的確な改善指示を出す必要があるからです。

ライティングスキル

現在のマーケティング手法はコンテンツマーケティングが主流であることから、オリジナリティのある魅力的なテキストが必要です。コンテンツSEOを意識する際、ライターから上げられた文章のチェックや構成、編集をWebディレクターが行うケースが多いため、自分で文を書かないとしても、ライティングスキルが必要となるわけです。また、リスティング広告のキャッチコピーなどもWebディレクターが行うケースが多いため、商品やサービスに合わせた請求力の高さが求められます。

未経験からWebディレクターになるには

これまで述べてきた内容も加味すると、Webディレクターは未経験では務まらないようにも感じるかもしれません。確かに高度なITの先端技術や流行りのデザインを駆使する仕事であるため、高い技術や豊富な経験があって困ることはありません。このため、一般的には経験者を募集していることがほとんどです。しかし、Webディレクターの募集には、未経験者を募集している枠が少なからずあるのです。その理由は二点あります。

一点目は、「リーダーシップ」や「管理能力」、「コミュニケーション能力」を重視しているパターンです。各分野のプロフェッショナル性を高めた結果として、デザインはデザイナーがしっかり担当し、プログラムはプログラマが担当、管理はディレクターが行うといった完全分業制を敷くというのが理由です。この場合、Webディレクターは未経験でもよいのですが、異なる業種、業界でなんらかのプロジェクトマネジメントの経験が問われることになります。

二点目は、いわゆるアシスタントディレクターを募集しているケースです。テレビ番組のADさんをイメージするとわかりやすいかと思いますが、ディレクターの仕事のサポートを行う、裏方の便利屋さんです。ディレクターの仕事をいきなり全部こなす事は難しく、まずはアシスタントとしてディレクターのサポートをしながらディレクターの仕事を覚えていくことから始めるわけです。このパターンの場合、本当に未経験でも採用される可能性が高く、Webディレクターへの一歩を踏み出すことができます。アシスタントディレクターの仕事は「ディレクターが本来行うべき仕事に集中できるようサポートすること」のため、そこを理解した受け答えと「やる気」、「行動力」を伝えることができれば採用される可能性を高めることができます。