ニートの就職|無職から正社員になれる成功術をプロが解説【完全版】
「ニートに就職は無理」「無職だから採用されない」と諦めるのはまだ早いです!正社員になれる成功術をプロが徹底解説します!
その他にも、改善点やおすすめのサービスについて紹介しています。
ニートから就職の現状
ニートから就職を目指すとなると、実際どれくらい難しいのかなど現状が知りたくなりますよね。
そんな人に向けて詳しく現状やニートからの就職の難易度について説明していきます。
ニートの定義
ニートは何歳まででどのような人のことを示すのか説明しておきます。厚生労働省はニートを15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない人と定義しています。
要するに病気や怪我等で働けない人、 働ける能力があるけど働く意思がない人のことをニートとしています。仕事をしてない人=ニートと勘違いしがちな人が多いですが、正しい定義は違います。
また、経済協力開発機構(OECD)は15~29歳の日本の若者のニート率は2015年で10.1%と報告していますので、10人に1人はニートということになります。
ニートの就職成功率
ニートから正社員として就職することは可能で、就職成功率は約50〜60%です。
厚生労働省が公表している「若年者雇用を取り巻く現状」によると、フリーター期間が長くなると就職率が下がるというデータになっています。これはニートの人にも当てはまり「ニート期間が長くなると就職しづらくなる」ということになります。
フリーター期間 | 就職率 |
---|---|
6ヶ月以内 | 64.0% |
7ヶ月〜1年 | 58.3% |
1年〜2年 | 52.2% |
2年〜3年 | 58.9% |
3年超 | 48.9% |
上記の通り、ニート期間が長くなると就職がしにくくなるので「就職したほうがいいかも」と悩んでいる人は、すぐに行動を起こすべきです。
就職活動に失敗してから、就職する気になれなくてニートをしているという人にも、正社員として働けるチャンスがあります。
就職活動に失敗して正社員になってしまったという人は、以下の記事を読んで、諦めずに就活し続ける理由について見てみてください。
学歴はあまり重要視されない
ニート向けの求人は、学歴をあまり重要視しません。
まったく学歴を見ていないというわけではなく、応募者の理解力や学習能力、コミュニケーション能力の度合いを測る意味で学歴も一定評価しています。
そのため、中卒でニートの人は高学歴でニートの人よりも厳しい評価を受ける可能性があります。
ただ、高学歴だからといって評価されるわけではないので、大手企業へ行けるわけではないです。高学歴ニートの人の就職について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
ニートが就職するまでの流れ
ここではニートが就職するときにどのような順番で進めていくのかそれぞれ詳しく説明していきます。
具体的には以下の図のように進んでいきます。それでは順に説明していきますね。

職種選定
次はどんな業界・職種に進むのかを決めます。ここではニートが就職しやすい業界・職種について説明していきます。
ニートの人が就職しやすい業界・職種は以下の通りです。
オススメの業界
- 不動産業界
- 飲食業界
- IT業界
- 介護業界
- 配送業界
- 警備業界
オススメの職種
- 営業職
- 事務職
- インフラエンジニア
上記の職種は人手が不足しており、未経験でも採用してもらえる可能性が高いです。
とくに人材業界やIT業界の営業職は、未経験を積極的に採用しているので高卒・専門卒・大卒といった学歴に関係なく就職できます。
紹介した業界・職種についてより詳しく説明しています。これはフリーターへの記事ですが、紹介している職種は同じですので、是非参考にしてください。
求人探し
職種を決めれれば、次はどこの企業を受けるのかを決めます。今までの工程は自分でできると思いますが、企業選びは自分でやるのはリスクが大きいです。
そこで3つの就職支援サービスについて紹介したいと思います。
就職 サポート |
求人の質 | 求人の量 | |
---|---|---|---|
エージェント | ◎ | ○ | ○ |
ハローワーク | △ | △ | ◎ |
求人サイト | × | ○ | ◎ |
各サービスに、利用するメリット、オススメできる年齢がありますので順に詳しく解説していきます。
就職エージェント:20代の就職したい人にオススメ!
就職エージェントでは求人探しだけでなく、希望に合わせ、あらゆることをサポートしてもらえるので就職できるか不安な人にはとくにオススメです。
就職エージェントで実際に受けられるサポートを以下にまとめています。
- ブラック企業を徹底排除した求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の作成アドバイス
- 応募企業に合わせた面接対策
- ビジネスマナー講座などを受けられる
- 面接などのスケジュール調整
- 入社後のアフターフォロー
就職エージェントによって細かいところは変わりますが、基本的には上記のサポートを受けることができます。
すべてのサポートは誰でも無料で受けることができるので気軽に相談しましょう。
ニートにオススメの就職エージェント
ハローワーク:30代以上の就職・転職を考える人にオススメ!
ハローワークは相談員が就職の相談に乗ってくれたり、希望に合った求人を紹介してもらえます。ちなみに、ハローワークは求人の掲載料が無料なので、採用にコストがかけられないが優良な中小企業の求人が多いです。
ただ、相談員は就職のプロではないので、納得のいく支援を受けられない可能性があるため、面接対策などは自分でしっかりおこなう必要があります。
また、掲載される求人は選別されているわけではないので、ブラック企業の求人が混ざっている可能性もあり、自分で見分けなければなりません。
ハローワークの使い方について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
求人サイト:自分のペースで給仕を探したい人にオススメ!
ほかの就職支援サービスと比べ、サポートはないものの、自分の好きな時間に求人を探すことができ、求人の数も多いです。
とくにマイナビ転職、エン転職は20代を対象とした求人を多く取り扱っています。
未経験の職種にチャレンジしたいという人や、就職が初めてという人にもオススメです。
自分で求人を比較検討したいと考えている人は、ほかの就職支援サービスと併用して就職サイトを利用するのも良いでしょう。
就職サイトについて以下の記事で詳しく書いていますので、合わせて参考にしてください。
履歴書作成
ニートが実際に履歴書を書くときは、以下の4つのポイントを意識してから、履歴書を書いてみてください。
- 第一印象は履歴書で決まる
- ありがちな文やテンプレ通りに書かない
- 自分の経歴について細かく調べる
- 1番大切なのは正直に書くこと
履歴書でいう第一印象とは、丁寧さや記入ミスなどがないかです。字が綺麗かどうかよりも、例え上手くない字でも丁寧に書いているかが重要です。
また、履歴書を書く際にネットなどで調べたテンプレート通り書くのはNGです。企業の面接官は多くの求職者と会っているので、テンプレート通りに書いてしまうとすぐにバレてしまうためです。
また、フリーターの履歴書において1番大切なことは正直に書くことです。
以下の記事にさらに細かく手順や、魅力的な志望動機の書き方を載せておくので、読んでみてください。
エントリー
ここではニートが企業に出向く際に身に着けておくべきマナーを3つ紹介します。
マナーでいい印象を与えられれば、より有利に就活を進めることができます。
入室・退室のマナー
まずは、部屋に入ってから着席するまでの流れです。
- ドアを3回ノックをする
- 「どうぞ」という声が聞こえたら入室
- 声がかからない場合は再度ノック
- ドアを開け、面接官と目を合わせ「失礼します」と挨拶
- 右開きなら右手、左開きなら左手で体が正面を向くようにドアを開ける
- 面接官に背面を見せないよう、斜めの立ち位置で静かにドアを閉める
- 椅子の横に姿勢良く立ち「お掛けください」と言われたら一礼をして静かに着席
ドアを開けて「失礼します」と挨拶をして入室したときは、挨拶後の一礼を忘れないようにしましょう。面接時の標準的なお辞儀の角度は30度とされています。
次は、面接終了〜退室までの流れです。
- 面接終了の合図でお礼を述べ、椅子に座ったまま一礼
- 椅子の横で立ち上がり「失礼致します」と言い、深く一礼
- ドア付近まで歩き、面接官のほうを振り返りもう1度深く一礼
- 一礼が済んだら、ドアを静かに開ける
- ドアを閉める際は下を向かないように面接官の目を見る
- 面接官に背面を見せないよう、斜めの立ち位置で静かにドアを閉め、退室する
何度か一礼をする場面が出てきますが、一礼の角度は30〜40度くらいにしましょう。
表情は自然な笑顔を意識するようにしましょう。面接官に開放感を感じさせるような、不自然な笑顔や声の大きさは不要です。
服装のマナー
ニートの皆さんが就活において悩みの1つに服装は必ずあると思います。そこで男女別にスタンダードな服装を紹介します。
男性の場合
- スーツ:チャコールグレーもしくは黒のボタンの並びが1列のシングルスーツ。黒を選ぶ場合は、目立たない柄が入ったものがベストです。
- シャツ:アイロンをしっかりかけた、綺麗な白のシャツがベストです。
- ネクタイ:ネクタイはスーツに合わせた好みの色で大丈夫です。わからない人は青を選びましょう。
女性の場合
- スーツ:スーツのジャケットは必ず着用しましょう。あまりにも真っ黒なもの、完全に無地なものを避けましょう。スカートとパンツはどちらでも大丈夫です。
- インナー:シャツ・ブラウス・カットソーでも問題ありません。色は白やベージュ、ピンク、青にしましょう。
- ストッキング:無地の肌色にしましょう。少し濃い肌色でも良いですが、できるだけ自分の肌と同じ色にするのがベストです。
メールのマナー
ここではメールを使用する際に意識するべき3つのポイントを紹介します。
- 出来るだけ早く返信する
- 件名は変更しない
- 署名をつける
企業からの印象を良くするためにも、早く返信することを心がけるべきです。
件名を変更すると、相手が何のメールだったのか迷ってしまう可能性もあります。
署名とは自分の氏名・携帯番号・メールアドレスの3点のことです。
面接
ニートが面接を受けるときに気をつけるべきことは4つです。
入社するためには、ハードルとなる面接を突破する必要があり、このときに気をつけるべき4つのポイントについて紹介します。
- 嘘はつかずに本音で話す
- 言い訳はしない
- 面接の練習をする
- 説教や怒られても怖がらない
面接は内定をもらうまでの最後の難関です。しっかりと準備するようにしましょう。
これら4つのポイントは最低限抑えるべきポイントですが、ほかにも聞かれる質問や逆質問の仕方など、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
就職できないニートの4つの特徴
ニートから正社員に就職できない人の特徴は4つです。- 就職活動の方法が間違っている
- 面接対策がしっかりできていない
- 好条件の求人ばかりに応募している
- 応募書類が上手く作成できない
ニートの人が就職活動をする場合、年齢や就業経験の有無によって最適な方法が変わってきます。
また面接においても、就職するためには「この人と一緒に働きたい!」と面接官に思ってもらえるように、自分をアピールする必要があります。
それだけではなく、履歴書や職務経歴書といった応募書類が上手く作成できないと、書類選考の段階で不採用になってしまいます。
「働くならホワイト企業が良い」「残業は全く無い会社で土日は絶対休みが良い」など、仕事を選り好みせず、自分に合った企業を見つけられるように進めていきましょう。
ニートから脱出するための最初の4ステップ
ニートから脱出したくてもいきなり就職となると足がすくむという人は少なからずいると思います。
そんな人が最初にすべき3つのステップを紹介します。
無気力な状態から抜け出す
ニートを脱出するには、まず無気力な状態から抜け出すことが必要です。
『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』という本があるのですが、本に書いてあることによれば、以下の3点を実践すると無気力から脱出できる可能性があります。
- 抱えている悩みを紙に書き出してみる
- 5W1Hを使って原因を深掘りしてみる
- 悩みが解決するまで徹底的にやってみる
実際に、ニートの人は「無気力症候群」の人が多いです。
とはいえ、無気力で何もできない人は、そうなっている原因を追求すると実は大した悩みではないと気づくことができます。
無気力になってしまう悩みを把握できれば、気持ち的にスッキリできます。
会社の人間関係への恐怖心を解消する方法
働くことで人間関係が怖い・不安だと感じる人には、以下のような対処法があります。
- 医療機関を利用する
- コミュニケーションが少ない仕事を選ぶ
人間関係の怖さを理由に仕事をしたくないという人は、気づかないうちに精神的な病気になっている可能性があります。
気になることがあれば、精神科や心療内科クリニックなど、医療機関で診断を受けてみましょう。
他にも、人とのコミュニケーションが少ない仕事を選ぶという方法もあります。
残念ながら人とまったく関わらない仕事はありませんが、人とあまり関わらなくて良い仕事であればあります。
人と関わらない仕事については、以下の記事を参考にしてください。
正社員になることへの恐怖心を解消する方法
正社員になることが怖いと感じている人への対処法は、以下の通りになります。
- 無理せずアルバイトから始める
- ノルマのない職種を選ぶ
- 面接の準備を万全にしておく
無理をして正社員になって、プレッシャーに押し潰されてしまいニートに逆戻りするのではなく、まずはアルバイトから始めてみるという手もあります。
アルバイトはシフト制であることがほとんどなので、週5日ではなく週2〜3日で働き始めてみましょう。
また、正社員・アルバイトの両方に言えることですが、ノルマのない仕事を避けると精神的にラクになります。
ノルマがないとはいえ「今日中に終わらせてほしい」などの納期がある場合もあり、どんな仕事も責任は求められるので、覚悟は必要です。
中には「面接でニートのことを聞かれたらうまく答えられない」「ニートだから絶対に受かるわけがない」という人が多く、面接対策がうまくできていないケースがあります。
ニートでもポイントさえしっかりと押さえれば、正社員面接に受かる可能性は十分にあります。
ニート向けの面接対策に関しては、以下の記事を参考にしてください。
ブラック企業へのトラウマを解消する方法
ブラック企業で働いていた過去があり、トラウマで働けないという人は、以下のような業界を避けると良いでしょう。
- ビジネスモデル的に激務や薄給になりやすい業界
飲食業界・アパレル業界など - 営業ノルマが厳しくなりがちな業界
生命保険業界・証券業界など - 激務や体育会系な社風になりがちな業界
芸能事務所・古くからある中小オーナー企業など
上記のような業界は、給与が低い・残業が当たり前・土日休みがないなど、体力的・精神的にツライという共通点があります。
ブラック企業を見極めるコツについては、以下の記事を参考にしてください。
就職前の相談にオススメの就職支援サービス
就職はしたいけどいきなりは気が進まない、とりあえず相談だけしたいという人は以下の2つの就職支援サービスに相談してみましょう。
ジョブカフェは網羅的なサポート
ジョブカフェは、都道府県が運営している就職支援サービスのことで、網羅的なサポートが得意です。
日本全国で約46都道府県に設置されていて、ハローワークと併設しているジョブカフェもあります。
ジョブカフェでは、就職関係のセミナー・職場体験・カウンセリング・職業相談・職業紹介・保護者向けセミナーなど、様々なサポートを実施しているので、ニートを長年続けていて、社会復帰する自信がない人でも気軽に相談できます。
ジョブカフェについて気になる人は、以下の記事を参考にしてください。
サポートステーションは就職の悩み相談に特化
地域若者サポートステーションは、厚生労働省委託の支援機関で、働くチカラを引き出し、職場が定着するまでサポートをしてくれます。
キャリアアドバイザーによる専門的な相談や、コミュニケーション訓練などを実施しています。
身近に相談できる機関で、職歴のない人でも気軽に相談できます。
ニートが就職を成功させるには
ニートが就職を成功させるには就職エージェントの利用をオススメします。
ニートの就職を専門としているエージェントは、内定を獲得するためのノウハウを持っています。そのノウハウを使ってニートを支援してくれるので、就職エージェントを利用すると内定獲得率が高い傾向にあります。
とはいえ、最初から就職するのが怖いという人もいると思います。その場合は、将来のことを相談するだけでも大丈夫です。話を聞いてみて、まだ決心がつかない場合はサポートの継続を断れば良いだけです。
ニート・正社員経験が少ない人向けの転職エージェント
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