在宅薬剤師の仕事内容とは?やりがいや仕事内容・年収を徹底解説!

在宅医療をおこなう薬剤師は、高齢化によりニーズが増えています。

この記事では在宅医療をおこなう在宅薬剤師の仕事内容や役割について解説します。

また、在宅薬剤師のメリットやデメリットも解説します!

薬剤師の在宅医療とは?仕事内容を解説!

そもそも在宅医療とは、医師など医療関係者が定期的に自宅を訪問し、治療やケアをおこなう医療活動のことです。

薬剤師の在宅医療では、高齢者や体の不自由な人向けに必要な薬を自宅まで届けたり、正しい用法で薬を服用しているか確認したりします。

日本では高齢化が問題になっているため、薬剤師の在宅医療もニーズが高まっています。基本的には調剤薬局がおこなうもので、訪問医療や訪問薬剤師とも呼ばれます。

薬剤師の主な仕事内容は、在宅治療をおこなっている患者に対しての調剤や服薬指導などです。

在宅治療をおこなっている患者は自分で薬を取りに行くことができないケースも多いため、必要な医薬品を自宅まで届けます。

また、薬を届けたあとは、服用方法の指導までおこなう必要があります。数種類の薬を服用する場合、飲み合わせによって相互作用が出てしまうこともあるためです。

在宅薬剤師の平均年収は約481万円

Openworkに掲載された数百以上の口コミから独自に調査した結果によると、在宅薬剤師の平均年収は約481万円です。

なお在宅医療は基本的に調剤薬局でおこなわれているため、この年収は調剤薬局の平均年収を用いています。

在宅医療はあくまでも、調剤薬局で提供するサービスの1つなので、在宅薬剤師と調剤薬局薬剤師の年収に違いはありません。

一方で、病院勤務の薬剤師の平均年収は約416万円、ドラッグストアに勤務している薬剤師の平均年収は約557万円です。

月々の給料平均は、在宅薬剤師(調剤薬局)は約40万円、ドラッグストア勤務は約46万円、病院勤務は約35万円です。これらの金額はあくまでも目安であり、店舗の規模や雇用形態にもよって異なります。

また厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和元年)」によると全国的な平均年収は429万円であることからも、在宅薬剤師の年収は比較的高いことがわかります。

在宅薬剤師のメリット・デメリット

薬剤師が在宅薬剤師として働く際のメリットとデメリットを解説します。

勤務先によってこれらの特徴は異なるため、転職などを考える前に、こういった情報を確認しましょう。

在宅薬剤師のメリット

薬剤師が在宅医療をおこなうメリットは、病院でおこなわれるチーム医療の経験ができる点です。

在宅医療は薬剤師だけでなく、医師や看護師など様々な職種の人達と連携しながらおこなう必要があります。医師たちと連絡を取り合い、患者の状態などを共有して仕事をすることになります。

これは病院でおこなうチーム医療のようなもので、ただ調剤薬局で働いているだけでは、できない経験です。

スキルアップのためにチーム医療の経験を積んでおきたい人に在宅薬剤師はおすすめです。

在宅薬剤師のデメリット

在宅薬剤師になるデメリットは、患者の自宅まで出向くため、良くも悪くも患者によって仕事内容や労働環境が変わってしまう点です。

在宅医療を受けている人は様々なので、どんな環境の家で仕事をするかはその都度変ります。

患者によっては、体が不自由なため家の掃除ができなく、ゴミ屋敷のような家で仕事をする必要もあります。また、女性の場合は1人で知らない男性の家に上がることも、人によってはデメリットになります。

他にも、在宅医療では終末期の患者も多いため、家を訪問した際、患者の死に直面することもあり、精神的につらい点です。

在宅薬剤師のやりがいは患者との距離が近いこと

在宅薬剤師のやりがいは、患者との距離が近く、自分が誰かの役に立っていることを実感しやすい点です。

自分が調剤した薬を服用し、患者の症状が改善されていくのを見て、仕事のやりがいを感じる人は多くいます。また、患者から直接感謝の言葉をもらう機会が多い点もやりがいの1つです。

例えば、在宅薬剤師を必要とする人の中には、薬の服用に苦手意識を持っている人も多くいます。こういった人もちょっとした工夫で薬が飲みやすくなるので、薬剤師へ感謝の言葉を伝えてくれることもあります。

患者と直接触れ合い、サポートができる在宅薬剤師は、店舗に勤める薬剤師とは違ったやりがいを感じられるでしょう。

在宅薬剤師に必要な4つのスキル

在宅薬剤師として活躍するために必要なスキルや、持っていると喜ばれるスキルは以下の4つです。

在宅療養支援認定薬剤師

在宅療養支援認定薬剤師の資格があると、薬剤師としてのスキルだけではなく、在宅医療をおこなうためのスキルを保有していると証明できるので、在宅薬剤師に転職する際に役立ちます。

在宅療養支援認定薬剤師は、在宅医療をおこなう薬剤師の技能を証明する資格です。

この資格は、薬剤師の資格を持っている人で3年以上の実務経験があることや、日本在宅薬学会主催の学術大会に参加するなど、複数の条件を満たさなければ取得できません。

細かなことにも気づける注意力

在宅薬剤師がする調剤は、通常よりも監査が難しいので、細かなことに気づける注意力が必要になります。

在宅薬剤師がする調剤の約9割は用法用量一包化する必要があります。この際、監査はヒート(パッケージ)に書いてある名前ではなく、錠剤やカプセルに印字してある刻印で監査するため、通常よりも監査が難しいです。

また介護施設の調剤では、介護施設ごとに一包化された袋につける色が違うなど、それぞれの仕様を守りながら調剤します。

たとえ中身の薬が正確に調剤されていても、仕様が間違えていればアクシデントに繋がる可能性があるため、神経を張り詰めて確認しなければなりません。

コミュニケーション能力

在宅薬剤師は一般の薬剤師以上にコミュニケーション能力が必要になります。

なぜなら、在宅医療では普段以上に患者との距離が近く、とくに服薬が難しい患者など、服薬指導の重要性が増すためです。

患者とコミュニケーションを取り、正確な服薬指導をするためには、自分の意志を伝える力だけでなく、相手の意図を汲み取る力も必要になります。

また、医師や看護師と一緒に仕事をする機会も多いため、チームの一員として仕事をこなすためのコミュニケーション能力も欠かせません。

車の免許

在宅医療をおこなう調剤薬局や、介護施設では、移動手段として車を用いることがあるため、車の普通免許を持っている人は重宝されます。

とくに介護施設はのどかで自然の多い場所にあることが多いため、移動手段として電車などを利用する人は少ないです。

ただし、薬局によっては専属のドライバーを雇っている場合もあるので、そういった勤務先であれば免許は必要ありません。

在宅薬剤師になるには在宅ありの薬局に熱意をアピールしよう

在宅薬剤師として働くには、まず「在宅あり」や「訪問薬局」の条件がある求人を探す必要があります。すべての調剤薬局が在宅薬剤師を募集しているわけではないので注意しましょう。

また、在宅ありの調剤薬局でも在宅の仕事を任されるとは限らないので、面接の時に在宅薬剤師として働きたいことを伝えておくと良いです。

その際に、車の免許を持っている、在宅療養支援認定薬剤師の資格があるなど、熱意をアピールすると良いでしょう。

なお、すでに在宅医療をおこなっている薬局に勤めている人は、まずは転職する前に上司に掛け合うことをおすすめします。

在宅薬剤師をやめるには?

在宅薬剤師をやめたいと思ったら、まずは上司に相談してみましょう。上司に相談すれば、在宅薬剤師から薬局での勤務をメインにすることができるかもしれません。

しかし、在宅薬剤師から離れられるかは、薬局がどれだけ在宅医療をメインにしているかで変わります。ほぼ100%在宅の薬局であれば、在宅から離れることは難しいです。

また、在宅薬剤師をやめたい人の中には、終末期の患者を相手にするストレスが原因の人もいます。

在宅薬剤師は体の不自由な人だけでなく終末期の患者も相手にするため、人の死を目の当たりにすることもあり、精神的な疲労を感じやすい仕事です。

在宅医療から離れたいなら、在宅のない薬局へ転職することや、ドラッグストアなどの別業態へ転職することがオススメです。

とくに終末期の患者を看取ることが怖いのであれば、病院も避けてドラッグストアや製薬企業への転職が良いでしょう。

在宅薬剤師の求人を探すならキャリアアドバイザーへの相談がオススメ

在宅医療のニーズは増えているものの、まだまだ対応している薬局は少なく、求人を探すのも一苦労です。

在宅薬剤師の求人を探すときは、転職サイトを利用してキャリアアドバイザーに相談することがオススメです。

キャリアアドバイザーは、希望の年収や労働環境の条件をヒアリングして、あなたにマッチした求人を紹介してくれます。

また、1人では難しい応募書類の添削や、面接対策も手伝ってくれるので心強い存在になってくれます。

とはいえ、サービスの仕組み上、サポートの質は担当するアドバイザーによって変わるので、自分にマッチした人を探すには複数登録がオススメです。

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