動機付けを育てる重要性(実体験のない志望動機は響かない)

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アクシス株式会社 代表取締役 末永雄大
新卒でリクルートキャリア入社。その後、サイバーエージェントにて集客支援を行う。 2012年転職エージェントとしてアクシス株式会社を設立。 ■Yahoo!ニュース(個人):IT/キャリアコンサルタントが語る「働き方3.0」 ■オールアバウトガイド:「キャリアプラン・転職ノウハウ」ガイド

こんにちは、自立型人材の転職・キャリア支援に特化した転職エージェント、アクシス・末永雄大です。

最近、ありがたい事に、さらに多くの方々からの転職相談のご依頼をいただいております。

今回は、相談にのらせていただく中、非常に重要だけれども、なかなか知られていない事だな〜と思った事があったので、こちらでお話させていただきます。

採用における動機付けの重要性

採用における動機付けの重要性は、あまり一般的には認知されていないように思うのです。

資格や経験、スキル、実績などが大事だと思っている方が多いのですが、実際に採用側・面接官側の目線からすると、経験・スキルは最低限書類選考段階で判断しており、書類選考が通過して、面接に呼ばれた段階においては、志向性や、動機付けを重視して評価している事が多いです。

ただし、この動機付けは、言葉やフレーズだけをトレースして面接で言えれば良いのかというとそう甘い話ではないのです。

面接官は、実際に、その動機付けが本物なのかを確かめるために、あれこれ質問をして深掘ってくるため、本当の動機付けでなければ、すぐに見透かされてしまいます。

動機付けは経験で育つ

非常に残念な話ではありますが、動機付けを育むには、実体験・経験を重ねるしか方法がありません。

人は一定の同じ経験を積むと、同じような感想を持つのです。

やや、わかりにくいので例え話をさせていただきます。

リクルートのメディアの広告営業を数年経験してきた営業の方は、転職の動機付けや転職理由の1つとして、「顧客のために自社商品・メディアに依存せずに、集客を支援したい。そのために、インターネット広告代理店に行く事で、ソリューションの幅を広げたい」といった事をよくあげられます。

これは、実際にメディアの広告営業の現場にいて、顧客に向きあえば向き合う程に、自社媒体の範囲の中でしか集客を支援できないというジレンマを実体験として感じてきた本音の動機付けですよね。

仮に、全く別の人が、この話を第三者に伝聞で聞いて、それっぽく面接で語ってみたとしても、メディアの広告営業どころか、営業経験さえない人が語ったとしたら、全く説得力はありません。

やはり実体験という経験を積んだ人の意見は強いのです。

じゃあ動機付けがない場合はどうすればいいの?

つまり、業界や職種によっては、この動機付けを持った人でないと、そもそも物理的に受からないといったケースがあるのです。

ですので、一足飛びに、その業界・職種や会社への転職やキャリアチェンジを狙うのではなく、その動機付けを育てるために、一度他の業界・職種を迂回する事で、実体験を積み、動機付けを育てる、という荒業はあり得るかもしれません。(あまりオススメはしませんが・・)

やや極論的ではありますが、そもそもリアリティを持って、自分の言葉で語れないような志望動機ならば、本当にそこに行きたいわけではないわけですから、行く必要はないのではないかと思っています。

なぜならば、そんなレベルの覚悟感で、仮にその仕事に就けたとしても、どんな業界・職種や会社であっても、傍から見るイメージとは異なり、予想外にしんどい事は必ずあるため、踏ん張れずやり抜く事ができないためです。

そして、結果こんなはずじゃなかった!となるのです。

自分のリアリティを持てる意思決定を

自分なりの志望動機が語れない・・と困っている方を見ると、であればそもそも、その会社を受けない方が良いんじゃないか?と思うのです。

ないものねだりや、どうせ転職するなら・・と背伸びをしたくなるのが人のサガですし、気持ちはわかりますが、リアリティのない事にチャレンジしても、少なくとも継続ができなければ意味がありません。

まして、転職回数・履歴を刻む事について、否定的な日本の社会であればなおさらです。

今日のランチをラーメンにしようか、カレーにしようかくらいの意思決定であれば何も考えずにどんどん失敗したって良いし、それ程の動機付けは必要ないと思いますが、人生において大きな意思決定となる転職においては、なんとなくで意思決定をして、その後にこんなはずじゃなかった!というのでは遅いのです。

実は、選んだ会社自体が決して悪いのではなく、転職者個人側の意思決定のプロセス・手法の方に問題があると思っています。

事前に自分なりのリアリティのある期待値を持たずして、こんなはずじゃなかった!というのはある意味傲慢な態度と思いますよ。