axxis.incのバリューについて
目次
こんにちは。アクシス代表の末永です。社長ブログです。
弊社axxis inc.はインターン生も多く、一定期間での人の出入りがあるため、ミッション・ビジョンもそうですが、昨年8月に改定して作成した新axxis VALUEについても、知らないままというメンバーも一定でてきてしまいます。
そのため、このタイミングでVALUEについてもしっかりと文章に残しておきたいと考えました。
正直言って、最近VALUEが形骸化してしまっている懸念がありました。
VALUEで策定した内容そのものは、決して流行りや格好をつけて掲げているわけでなく、僕の実体験としてむしろカナリ実用的な内容だと思っています。
ビジネスパーソンとして人として、これまで35年間僕自身が生きてきた中で、仕事をする上で成果を出したり、成長する上で、非常に重要だと痛感しており、これらを意識する事がaxxis inc.のメンバーにとっても非常に有用であり、更に言えば会社のミッション・ビジョン・目標の実現や成長に有用であると考えているために策定したものでした。
しかし、毎月末の締め会で各チームごとに1名選出発表してもらうものの、なんとなくの感覚でついでに選出してしまっている感じがして、当初の本意ではなく、とても残念に感じていました。
ただ、それは同時に僕自身がそのVALUEの意義や想い、重要性をみんなに伝え切れていない責任であると同時に反省をしました。
今回ありがたい事に昨年VALUE策定時に一緒にプロジェクトを担当してくれたマネージャーがこうした現状を指摘してくれ、より実効性の高い取り組みを主体的に提案してくれたため、僕自身も改めて、こちらでVALUEに対する想いを文字にしておくべきと思った次第です。
まず、弊社axxis inc.のVALUEについて以下でお伝えさせてください。
5つのaxxis inc.のVALUE
11個あったバリューを以下の5つに絞り込みました。
- 1 USER FIRST
- 2 正しい努力
- 3 やり切る、見つける、仕組み化する
- 4 one for all, all for one
- 5 いつでもご機嫌に
それぞれの意味は以下になります。
1 User first
- 常にユーザー・顧客起点で思考する。
- プロとしての自負心を持ち、自分がお客さん意識に陥らず、顧客任せや受け身にならず主体的に先手を打つ。
- こなす仕事をせずに、1つ1つ、1人1人を大切な顧客として扱いサービス提供を行う。
- 企業よりも転職者個人を向いたサービス提供にこだわる
2 正しい努力
- 何かに取り組む際に必ず目的や成果をしっかりと定義してから取り組む
- 目的と手段を混同し、手段を目的化しない
- 常に目的や成果に対して最短距離は何かを考えて手段を選択する
- 根性論や量、時間だけで解決しようとしない。質や生産性を意識する
- 人(他人や自分)よりもコト(チームや個人の成果・目的・成功・成長・チームの健康等)に向かう・集中する
3 やり切る×見つける×仕組み化する
- すべてはアクションをやり切る事からスタートする。やり切る事で、自分や周りとの約束を守り信頼を得られる
- やり切る事は計画や仮説の検証、個人・チームとしての学び・資産になる。やり切らなければ学びも蓄積できない
- 施策やツール、ウルトラCに逃げない。やり切る事によるラストワンマイルが大きな成果・差を生む
- 一度やり切った事は二度目は必ずより良くする。もっと早く、もっと楽に、もっとうまく、誰でもできるようにする
- 再現性・汎用性・体系化・仕組み化を常に意識する
4 all for one, one for all
- アクシスは個人・個性は尊重しつつも、あくまでチームで勝つ
- 自分のコトだけでなく、メンバーやチームのために貢献する
- ともに教え合い、ともに学び合い、ともに成長する
- 仲間との相手目線でのコミュニケーションを大切にする(自分が伝えたかではなく相手にとって伝わったかが大事)
5 いつでもご機嫌に
- 平常時に楽しく笑顔なのは当たり前。大変な時こそ、辛い時こそ真価が問われる意識を持って笑顔で前進する
- チームの雰囲気・コンディションの大切さを意識して率先してカルチャーや空気の体現者になる
- 仕事は人生そのものを辛い思いにしてまでやるものではない。人生をより良く、豊かにするためにあるという前提。
- 失敗やミス、未達成の犯人探しをしない。チームとして反省し、課題・原因を発見し、次につなげるための建設的な議論に集中する
- ネガティブな感情は一旦置いておく。チーム内には持ち込まず、陰口などは決してせず、きちんと当事者同士や末永に相談し、コミュニケーションを怠らずに、放置せずに解決に向かう事
- 過剰に、ルールや管理・規律で縛り過ぎず、性善説でカジュアルで自主的なチーム運営を心がける
当初のaxxis inc.のVALUE(旧)
過去は以下の11つのVALUEを掲げていました。
これらは、当時インターン生を含めて毎月全員と僕が面談をする中で、いつも繰り返し伝えていた僕が大事にしている言葉をキーワード化したものであったため、11個と数が多く覚える事さえままなりませんでした。
- 1 プロとして
- 2 ヒトよりもコトに向かう
- 3 転職者ファースト
- 4 フェアネス
- 5 自立型人材
- 6 いつでもご機嫌に
- 7 アクション主義
- 8 チームワーク
- 9 仕組み化、センターピン
- 10 地に足の着いたベンチャー
- 11 人としてのあり方
それぞれの意味は以下になります。
1 プロとして
プロフェッショナルとして、常に主体的に顧客に向き合う。
プロのクオリティか、お客様意識に陥り、受け身になっていないかを常に自問する。
2 ヒトよりもコトに向かう
自分や第三者などのヒトではなく、コト(ミッション・ビジョン・自分のゴール)に向かおう。
3 転職者ファースト
求人企業ではなく、プロダクトやサービスのユーザーである転職者に徹底的に向き合う事。
4 フェアネス
顧客・社員・パートナー・株主・社会に対して公平である事。
トレードオフや矛盾と向き合い、andの発想で向き合う。
5 自立型人材
会社価値よりも市場価値高く。
会社・時代・景気に左右されない自立型人材を目指す。
6 いつでもご機嫌に
何があっても、ご機嫌に、明るく、前向きに。
歩みを止めずに。
7 アクション主義
成果主義ではなく成果のための行動主義。
行動をやり切る事は自分との約束を守る事。
次に活かせる学びがある。
8 チームワーク
アクシスは個を尊重しつつも、あくまでチームで勝つ事を大事にする。
9 仕組み化、センターピン
常に、仕組み化してより良くできるように創意工夫を継続する。
センターピンに集中する。
10 地に足の着いたベンチャー
流行などに浮足立たず、地道でも本質的で永続的な価値を追求する。
チャレンジの継続もセット。
11 人としてのあり方
ビジネスパーソンとして以前に、人としてどうあるべきか?
能力よりも熱意よりも考え方を重視する。
VALUEとは何?
そもそもVALUEとは何であり、何のために策定しているのでしょうか?
皆さんは100%理解できていますでしょうか?
VALUEの意味は価値観、価値基準です。組織共通の価値観のようなものと言われています。
あくまで組織都合的な視点で考えると、ミッション・ビジョンを実現・達成するために組織に所属する社員やメンバーに求めたい価値観や行動規範を言語化するという意図だと思っています。
しかし、axxis inc.にとって、僕にとってのVALUEは当初から少し違った意味合い・目的で策定をしていました。
VALUEを新しく改訂する際に信頼できる知人にコンサルティングに入っていただいて策定していったのですが、その知人が、プロジェクトの最初に「なぜ今回VALUEを策定するのかの目的」についてヒアリングをしてくれました。
その際に僕がすぐに回答した内容は、「顧客である転職者・ユーザーだけでなく、サービスを提供する側であるaxxis inc.の社員・インターン生自身も自立型人材になってほしいから」でした。
ビジネスや仕事を通じて、成長し続け、いつ何時もどこでも求められる人材=自立型人材になるために、僕自身がこれまでの経験で学んできた重要な要素をきちんと言語化したい。
それらをみんなが本当に浸透・実践してもらえれば、恐らくそれがないよりは、みんなも「自立型人材」に近づけるはずだと思う。
そのような想いからVALUE策定プロジェクトはスタートしたのです。
「法とは願い」漫画キングダムの李斯のセリフ
前述した知人が当時の社内メンバー向けに2度に渡り、VALUE浸透のワークショップを開催してくれたのですが、そのワークショップ内で末永のこのVALUE策定に対する想いや目的をヒアリングした時に感じたのが、まさにキングダムに出てくる「法とは願い」というセリフだったと言ってくださいました。
「法とは願い。国家がその国民に臨む人間のあり方の理想を形にしたものだ!統一後、この全中華の人間にどうあって欲しいのか。どう生きて欲しいのか。どこに向かって欲しいのか。それをしっかりと思い描け!それが出来れば、そこから自ずと法の形が見えてくる」
まさにこの台詞は、僕がVALUEを策定し、みんなにそれを実践し続けてもらう事で、みんなに自立型人材になってほしいという願いそのものだ!とすごく共感をしたのを覚えています。
VALUEの浸透・体現を通じて目指したいコト
axxis inc.は、別エントリーで書いたミッション・ビジョンを実現するためにある会社です。
うちにジョインしてくれている限りは、みんなでこのミッション・ビジョンの実現のためにチカラを合わせて頑張ってもらいたいとは思っていますが、長い人生において個々人がこの会社・ハコを離れる事もあるのだと冷静に考えています。
社長である僕としては、できるだけ長く一緒にこのミッション・ビジョンへの旅路を共にしたいと理想は描いていますし、別れがあるのは寂しいです。
ただ、一方で、会社としても一生を約束・保証できる時代ではないし、個人も異なる旅を目指したくなる時も来るかもしれません。
であるのであれば、僕はみんなに少しでも自立型人材に近づいてほしい。
会社はあえて言葉を選ばずに言えば、ハコです。
その人の人生そのものになり得ない。
でも、どうせそのハコに所属しているのであれば、その期間ができるだけその人にとっても価値の高い経験や機会になればと願っています。
経営者として、もしも将来うちの会社・ハコを離れた時に、世の中から求められ続ける人材=自立型人材になってもらいたいという願い・想いがあります。
それが、「うちの会社は良い会社だからずっと一緒にいてね」という中途半端な理想主義や優しい言葉ではなく、厳しくも一つの優しさの形なのではないかと転職市場を長らく観てきた自分としては率直に感じる責任なのです。
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