2023年の振り返りと今年の抱負

皆様、あけましておめでとうございます。アクシス代表の末永です。弊社をご利用いただいているお客様、お取引いただいている皆様、昨年も本当にお世話になりました。社員のみなさんも本当にお疲れ様でした。いつもありがとう。2024年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年一発目の社長ブログです。

アクシス株式会社は、東京六本木で20代・30代を中心とした若手ビジネスパーソン向けのキャリア支援事業を複数提供しています。

キャリアコーチングサービス「マジキャリ」転職エージェント「すべらないキャリアエージェント」などを提供しています。

このブログでは、「すべらない転職youtubeチャンネル(延べ視聴回数1360万回)」や「すべらない転職(読者80万人/月間)」では伝えられていない転職やキャリアノウハウだったり、社長としての想いや考え方について、インサイドストーリー的な感じで発信していきたいと思います。

yahooニュース東洋経済オールアバウト新R25などのメディアへの寄稿や、書籍「キャリアロジック」「成功する転職面接」を出版する等、転職やキャリアについて情報発信もしていますので宜しければ読んでみてください。

2023年の振り返りと学び

2023年はアクシスにとって大きな変化の節目の年になったと思います。

  • 3月に初のM&Aを実施。少額ではありますが、スカウトDBを運営するLWC社の全株式を取得しました。これまでのユーザー層である若手ポテンシャル層だけに限らず、成長するハイクラス人材市場に対しての参入を意図しました。
  • 5月には2,5倍の広さにオフィスを拡張移転を実施しました。コロナでリモート中心になり価値が基準が共有しにくくなる中で、よりカルチャーや行動指針を重視するためにあえて意思決定しました。
  • 7月にはコーポレートブランドロゴとWEBサイトを刷新。アクシスの目指すゴールや価値を直感的に伝わることを意図しました。
  • 8月から評価制度の刷新と運用の開始。これまでのように属人で感覚に頼らずより明確でシビアな評価基準を取り入れ、また、グレードという役割を多様化する事でそれぞれが活躍できる土壌を構築しました。
  • 10月に幹部会を組成。ワンマン経営から脱皮し、複数事業でもワンチームで2030年ゴールを力強く推進できる体制に転換しました。
  • 11月に執行役員制の導入と〆木の執行役員任命。幹部会の流れとも関連して、チームでの経営と経営における役割分担を積極的に推進していきます。
  • 12月からは、アクシスの人材育成方針の目玉であるポータブルスキル育成を現場任せにせず、経営として支援・推進の準備と推進。アクシスが大事にする人材育成を徹底し、社内流動性を高めてマルチプロダクト戦略を基盤とした2030年ゴールをより力強く推進していく意図です。
  • 新卒採用においても、昨年の24卒に続いて25新卒に対してはさらに事業開発人材の採用を強化すべく、2000万円の予算を投下しより熱量高く優秀な方々を採用していきます。
  • 中途幹部採用においても、他社で役員や事業責任者経験豊富な幹部人材の採用も強化し、役員も増やしていきます。
  • 幹部会で議論を毎週継続し、2030年までのロードマップを逆算して設計する事でより迷いのないスピーディーな意思決定がしやすい体制も作っていきます。
  • 他にも、小規模なM&Aを活用した事業開発や新市場参入を意図した計画策定や案件のソーシングも積極化し始めており、同時並行して既存3事業の高い利益創出とそれをベースとしたデットでの資金調達も順次進めており、最近では国の方針もあってか、またこれまでコツコツと盤石な財務体質の構築にこだわってきた事をご評価いただき、メガバンクさん含めて複数銀行さんで無担保/無保証で融資実行をいただくことができました。

一連の流れについては全て2030年ゴールの実現を目的としており、本格的に会社や組織を最適化していくことを意思決定してきました。

組織課題の顕在化と既存事業の伸び悩み

とはいえ、正直なところ良いことばかりの一年でもなく、既存事業が伸び悩んだり業績・生産性悪化などは繰り返している状態でした。

詳細としては、

  • マーケティングのPDCAとグロース
  • マーケティングとセールスとの連携
  • セールスのPDCAとグロース
  • 販管費、営業利益などまで管理会計のマネジメント
  • 新規顧客開拓の推進
  • ジュニア層社員の育成

などその多くは事業責任者の成長や習熟課題と属人性に紐づいてしまっていました。

そこで色々と俯瞰して課題の特定をしていくと、

  • 事業責任者に任せる業務の要素分解と権限移譲の設計
  • きちんとスレッショルドを超えられるPDCAサイクル体制構築や育成

などがあると感じました。

事業責任者の業務役割と権限委譲に関する課題

もちろん熟達した事業責任者経験豊富な幹部人材の採用というのも積極的に進めていきますが、採用で他社で事業責任者を経験されている多くの候補者の方とお会いしてみた際に、アクシスで任されている事業責任者の範囲を全て経験している人というのはなかなか存在せず、アクシスにおける事業責任者の役割は相当に難易度が高いものなんだと知覚しました。

もちろんそれを乗り越える過程は大変でありつつも本当の意味での事業家としてかなりの成長機会になりますし、当人の価値を高める事にも一定寄与しているとは考えており、それを推進したくて分不相応な役割であってもあえて抜擢してきた経緯があります。

しかし、あくまで2030年ゴールを実現していく事を最上位に掲げた際に、効果的な打ち手になっていないという現状があり、また、本人にとっても負荷が大き過ぎて無茶振りになっていると感じました。

事業責任者の変数

そもそもビジネスモデルごとの違いや変数は大前提ありますが、そこに触れ始めるとキリがないのでここではビジネスモデルは定数だと仮置きした上で、主に3つの変数があると考えています。

  1. 事業ごとのビジョン・バリュー・目標・戦略・戦術・実行・管理などの上流・下流工程=縦軸
  2. 管理すべき業務の幅(マーケティング、セールス、CS、管理会計、労務管理、組織開発、採用)=横軸
  3. 組織規模、マネジメントするメンバーの人数

アクシスでは、50名程という規模のベンチャーでは珍しく、3事業をある程度等分された粗利や体制規模で事業運営をしてきたため、各事業単体としては上記の3という変数がそこまでない状態で1~2をほぼ事業責任者に権限移譲してきた背景があります。

そこにそれぞれの事業が事業成長していく中で、3の組織人数の変数が最もマネジメントの難易度を高めやすい構造の中で、変わらずに1~2の権限を全て委任してきてしまったのです。

ビジネスモデルにもよりますが、きちんと各事業単一で10~15名を超えるタイミングで分業を行い、事業責任者に任せる役割と経営が担うべき役割を分けて管理すべきでした。

たとえば、1については、事業のビジョン・バリュー・目標・戦略までは経営側が意思決定を行い、2については、マーケティングや管理会計、組織開発、採用などは経営側で巻き取ったり、横串組織を構築して事業横断でサポートするなどのイメージです。

一定規模の組織の管理に関わる人からしたら、さも当たり前の事かもしれませんが、これまでの経緯から、また小規模組織で複数事業運営という複雑性も相まって、認知や意思決定をアップデートする事ができなかったというのが大きな反省点です。

経営者としてのべき論への囚われ課題

一方で、これは経営者としては、当たり前の事かもしれませんが、自分自身の特性(ほとんどが戦略性、一部が実行の資質)もあってか、3事業については現場実務を4年程離れている今でも解像度は高く、課題と成果創出のための打ち手についてはある程度方向性が見えていたりします。にも関わらず、せっかく本人に権限移譲と責任をセットで渡したのだからと、あえてフィードバックを細かくはせずに、尊重という名のもとに放任を続けてきてしまいました。

一度マネージャーに任せたのであれば、最後まで任せ切り、下手に口出しはしないべきだという謎の一貫性への固執がありました。

しかし、そもそも前述した事業責任者の変数を意識した適切な権限移譲や役割分担がない状態だと、成長ではなく、無茶振りとなったり車輪の再発明をさせたり、本来アクシスが大事にしてきた秘伝のタレやノウハウさえも希薄化して競争優位性が損なわれてしまう等、良いことはほとんどありません。

手段を目的化して本末転倒だと思いますが、これは私自身の経営の怠慢としか言いようがありません。

これは2030年ゴールを最上位に置いてコミットするという点においても大きな自己矛盾だと強く反省をしています。

上記課題に対してのこれからの方針と宣言

これまでの反省を踏まえて、これからは以下3点を強く心に誓います。

  1. 2030年ゴールへより最短ルートで進むために、組織のどの部分に対しても自分で責任を持ち関与を行い、意思決定・実行をしていく事
  2. 事業運営やグロースを因数分解し切り、事業責任者がやるべき業務と、経営がやるべき業務を役割分担し分業化を推進する事
  3. 事業家やリーダーを本当に目指したい人と、そうではない人の価値観や特性をきちんとシビアに見極め分別して、どちらにも優劣はない前提で、あくまでその人の価値観と現状の習熟度や特性に合わせたマネジメントや役割・機会を提供する事 

経営の仕事とは、ビジョンや目標設定、意思決定、採用と役割アサインが大部分とよく言いますが、ビジョンや目標設定はクリアになった今、あとはそこのみに焦点を当てた意思決定と採用と役割アサインをゴリゴリやっていくのみかと思っています。

それによって、本当の意味での成果責任を自分が背負うという事により自覚的であれますし、どんな結果になっても後悔はないと思うのです。

これまでの自分はきちんと経営をしてこなかったのだという一言に尽きると思うのですが、きちんと反省して切り替えて前を向いてやっていきます。

そして必ず2030年ゴールを実現・達成させます。

ぜひ一緒に働きましょう!!25新卒・中途社員ともに積極採用中です!

アクシスでは、2030年ゴール実現に向かって一緒に当事者として推進してくれる、25新卒と中途幹部社員を積極的採用しています!

ワークテックというドメイン・市場の中で、きちんとユーザーを真っ当に向いた事業やサービスを創りたいと熱狂できる方は是非お気軽にコンタクトいただけたら嬉しいです!!

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