ANA(全日本空輸)は平均年収691万円|賞与ボーナスや残業時間も紹介!
ANA(全日本空輸)の平均年収や新卒初任給がどれくらいなのか現役転職エージェントが徹底解説します。
また、職種別や年代別、競合他社と比較した給与水準、残業時間や賞与(ボーナス)についても社員の口コミ評判を交えながら分かりやすく紹介します。
給料以外に福利厚生や激務度を正しく理解し、就職・転職活動の際の企業分析として役立ててください。
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ANA(全日本空輸)の平均年収は691万円
ANA(全日本空輸)はANAホールディングス株式会社の連結子会社となっているため、ANA(全日本空輸)単体での平均年収を公開していません。そのため今回はANAホールディングス株式会社(以下ANAHD)の平均年収を紹介します。
2023年6月に公開された有価証券報告書によると、ANA(全日本空輸)が属するANAHDの平均年収は691万円でした。
dodaの「平均年収ランキング最新版(業種別)」を見てみると、ANA(全日本空輸)が属する陸運・鉄道・海運・航空業界全体の平均年収は407万円です。
ちなみにANA(ANAホールディングス株式会社)の勤続年数と平均年齢は以下のようになっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|
2019年6月期 | 776万円 | 45.5歳 | 3.3年 |
2020年6月期 | 736万円 | 45.8歳 | 3.6年 |
2021年6月期 | 563万円 | 45.2歳 | 3.8年 |
2022年6月期 | 495万円 | 45.0歳 | 3.1年 |
2023年6月期 | 691万円 | 45.5歳 | 3.5年 |
出典:有価証券報告書
業界全体の年収と比較すると284万円もの差があり、ANA(ANAHD)が高年収であることが分かります。
ANA(全日本空輸)の年収が高くなる理由
ANA(ANAHD)の平均年収が高い理由としては、航空業界で国内線、国際線ともにトップクラスのシェアを誇っているからです。
日本の2大航空企業であるANA(ANAHD)とJAL(日本航空)で2022年度の売上額を比較すると、ANA(ANAHD)は17,074億円、JAL(日本航空)は13,755億円と約1.5倍の売上規模を誇ります。潤沢な事業利益を社員の給与として還元していると言えるでしょう。
また、LCC事業、商社事業、旅行事業などの事業においても着実に成長を続けていることも高年収に繋がる要因に挙げられます。
とはいえ、2019年度までは平均年収730~770万円前後で推移していたものの、2020年度以降大きく年収額が減少しました。
これは、ANA(全日本空輸)をはじめとする航空業界が新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、甚大な被害を受けたことに起因します。
報道にもあったように、非管理職の月例賃金が一律5%カット(部長以上の管理職は最大15%減)や社会保険料の従業員負担引き上げ、賞与の支給廃止などが実施され、社員の平均年収は約3割減となりました。
2022年8月時点で徐々に回復傾向はあるものの、国土交通省が発表している航空輸送統計調査ではコロナ前(2019年)水準から国内線が51%減、国際線が91%減となるなど、経常利益は2期連続の赤字です。
また、ウクライナ侵攻等に伴う原油高、円安、物価上昇等などさまざまな影響が懸念され、依然として厳しい経営状況は続いています。
ANAホールディングスでは旅客需要の取り組みや貨物事業の強化、コスト構造の改善など「事業構造改革プラン」を推進することで黒字化を目指すとしていますが、以前の年収水準に戻るかどうかは不透明な状況といえるでしょう。
中途でANA(全日本空輸)の平均年収はもらえるのか
中途採用でANA(全日本空輸)に転職した場合、必ず平均年収と近しい金額が支給されるわけではありません。
金額は経験や能力、前職の年収を考慮の上で決定されるので、場合によっては転職によって年収が下がることもあります。
なるべく年収を下げないためには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。専任のキャリアアドバイザーが求職者と企業の期待値調整から年収交渉の代行までおこなってくれます。
転職で希望する年収に近づけたい人は、ぜひ転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
末永
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ANA(全日本空輸)の職種別平均年収
2024年1月時点の転職口コミサイト「ライトハウス」に投稿されている年収データを参考に職種別の平均年収を紹介します。
職種 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
企画・事務・管理系 | 702万円 | 37.8歳 |
販売・サービス系 | 416万円 | 29.9歳 |
専門サービス系 | 442万円 | 31.1歳 |
電気・電子・機械系エンジニア | 550万円 | 33.4歳 |
運輸・物流・設備系 | 514万円 | 33.4歳 |
その他 | 388万円 | 31.5歳 |
上記の職種別平均年収は現役社員・元社員の回答を元に算出されていますが、役職や在籍時期にもよって変わってくるので、参考程度に見てもらえればと思います。
ライトハウスでは大まかな職種に分類されて算出されていますが、一般的に、ANA(全日本空輸)の職種別年収はパイロットや客室乗務員などの専門職が各種手当により高年収となりやすく、一般職<総合職<客室乗務員<パイロットの順に高いと言われています。
また、グランドスタッフなど地域限定での採用となる場合は年収が低くなる傾向があります。
ANA(全日本空輸)の年代別平均年収
2024年1月時点の転職口コミサイト「ライトハウス」に投稿されている年収データを参考に年齢別の平均年収を紹介します。
年代 | 平均年収 | 最高年収 |
---|---|---|
25~29歳 | 385万円 | 650万円 |
30~34歳 | 511万円 | 800万円 |
35~39歳 | 527万円 | 900万円 |
40~44歳 | 692万円 | 1,500万円 |
60歳〜 | 727万円 | 1,100万円 |
上記の年代別平均年収は現役社員・元社員の回答を元に算出されていますが、残業時間やポジションにもよって変わってくるので、参考程度に見てもらえればと思います。
年功序列の色合いが強く、管理職前まではほぼ同年代が横並びの年収となるようです。20代は業界で見ても平均的な給与で、30代・40代以降で大きく年収を上げるためには昇格試験に挑戦し、管理職の役職となる必要があります。
参考までに役職ごとの年収目安を口コミを参考にして紹介すると、事務職マネージャークラスで1,000万円、課長クラスで1,200万円、部長クラスで1,400万円がコロナ前の標準額となるようです。
末永
転職活動では求人サイトの求人情報だけでなく、転職口コミサイトも必ずチェックしましょう。求人情報や採用ホームページは良い部分しか書かれていません。入社後に後悔しないためにも確認が不可欠です。
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ANA(全日本空輸)の新卒社員の初任給
ANA(全日本空輸)の2024年4月入社予定の新卒社員の初任給について詳しく紹介していきます。
ANAの新卒採用には主にグローバルスタッフ職、客室乗務職、運航乗務職(自社養成パイロット)の3つに分かれますが、今回は客室乗務職の初任給を紹介していきます。
学歴 | 月収 |
---|---|
院卒 | 197,521円 |
大学卒 | 194,221円 |
高専卒(専攻科) | 194,221円 |
短大卒 | 186,319円 |
高専卒(本科) | 186,319円 |
出典:ANA新卒採用サイト |
厚生労働省による令和4年賃金構造基本統計調査の結果によると、新卒の平均初任給は228,500円でした。
通勤手当や住宅補助もあることを考えてもANA(全日本空輸)の1年目の給料はやや低い水準であると言えます。
ANA(全日本空輸)と競合他社の年収比較
ANA(全日本空輸)と同じ航空業界の中から「JAL(日本航空)」「AIRDO」「ソラシドエア」「スターフライヤー」の4社との年収を以下で比較してみました。
各社とも2024年1月時点のライトハウスが公開している年収データを元に比較しています。
企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
ANA(全日本空輸) | 508万円 | 32.8歳 |
スターフライヤー | 387万円 | 33.3歳 |
AIRDO | 364万円 | 29.0歳 |
ソラシドエア | 332万円 | 27.0歳 |
JAL(日本航空) | 309万円 | 27.6歳 |
出典:ライトハウス
競合他社と比較するとANA(全日本空輸)の平均年収がもっとも高いという結果となりました。
ANA(全日本空輸)は競合他社以上に年収減少幅が大きく、新型コロナウイルス感染症の影響をとくに強く受けていましたが、それは競合も同じ状況であるといえるでしょう。
各社の平均年収は各企業の正社員比率や年齢構成、売上業績によって変わってくるため、上記の年収比較は参考程度で見てください。
ANA(全日本空輸)の給与・評価制度
ANA(全日本空輸)の給与・評価制度について、転職口コミサイト「ライトハウス」の評判・口コミを一部抜粋しました。
評判・口コミ
女性・中途入社
客室乗務員
住宅手当は少なく、扶養手当も今後は子供がいる世帯のみに変更予定です。賞与に関しては、コロナ禍が明け、急激に需要が回復しており、以前のベースに戻りつつあります。
ライトハウス他にもワンキャリアプラスでは、ANA(全日本空輸)で働いている人が前職でどんな会社に勤めていたかなども見ることができます。ANA(全日本空輸)に興味がある人はぜひ登録してみてくださいね。
ANA(全日本空輸)の残業時間・ボーナス・福利厚生
平均年収とも深い関わりがあり、働く上で気になるANA(全日本空輸)の残業時間・ボーナス・福利厚生について詳しく紹介していきます。
残業時間・残業手当
ANA(全日本空輸)では勤務時間を原則1日8時間、週40時間としています。職種によりシフト制をしており、規定の労働時間を超えた分は残業代が支払われます。
ただし、現在はコロナ禍の影響を受け基本的に残業NGとされており、 2023年9月時点のライトハウスで回答した人の平均残業時間は20時間と、比較的残業時間は少なめです。
また、働き方改革のため、ほとんどの部署でテレワークが実施・推奨されていたりと、ワークライフバランスは良好だという口コミが多く見られました。
なお、客室乗務員(CA)やパイロット、空港勤務などの場合はシフト勤務のため基本的に残業はありません。
ボーナス・賞与
ANA(全日本空輸)のボーナスは個人業績ではなく、会社業績に大きく依存する仕組みです。そのため、年度ごとの会社業績によって支給額は大きく変動があるようです。
コロナ禍の2020~2021年はボーナス支給は完全にストップしており、2022年夏にはボーナスに当たる一時金を支給することになりましたが、月例賃金の1ヶ月分に留まります。
なお、コロナ禍以前のボーナスは実質年3回あり、6月、7月、12月に支給されます。平均すると3~4ヶ月分程度の賞与額となるようです。
福利厚生
ANA(全日本空輸)の福利厚生は非常に手厚い制度が揃っています。
基本給以外に支給される手当は住宅手当(9,000~20,000円程度)や扶養手当(25,000円)、整備の国家資格保有者に対する資格手当、乗員の場合は乗務手当や深夜乗務手当や宿泊手当があります。
また、航空券の優待がありピーク期でなければ国内線・国際線ともに格安で利用できます。
旅行が好きな人にとってはありがたい福利厚生制度で、毎週のように旅行にいく人がいるという口コミもありました。
ANA(全日本空輸)の年収に対する評判・口コミ
ANA(全日本空輸)の年収に対する評価を「ライトハウス」から集めてみました。
現役社員・元社員が年収に対して、どのように思っているのか、参考にしたい人はぜひ目を通してみてください!
ANA(全日本空輸)の年収に対する良い評判・口コミ
評判・口コミ
女性・新卒入社
客室乗務員
利厚生はとても整っているように思う。最も魅力的かつ、嬉しかった福利厚生は、航空機が格安で利用できたことだ。空席があれば国内線はほぼ無料で、就航している所であればどこでもいける。また実家が地方でも帰省時利用できたためよかった。
ライトハウス評判・口コミ
30代男性
企画
給与水準は他の企業と比べても高いのでは。また、日本的なチームワークを重んじる企業風土であり、年収を上げていくためには実績はもちろん大事ですが、上司と良好な関係ができているかが重要です。
ライトハウスANA(全日本空輸)の年収に対する悪い評判・口コミ
評判・口コミ
20代男性
経理
能力主義の給与体系となるように制度検討されていたこともありますが、依然として年功序列が強く残っています。
また、評価制度は直属上司による絶対評価ののち、部門内での相対評価で最終的な評価が決まるため納得感は低いです。メリハリは少なく、どんなに実力があっても最上位評価を得ている社員の話は聞いたことがありません。
ライトハウス評判・口コミ
女性・新卒入社
客室乗務員
基本給は低い方だと思います。同期間でも乗務手当、宿泊手当の支給額で月給の差がでてきます。またフライトがなければその分月給は下がります。
ライトハウス評判・口コミ
女性・新卒入社
客室乗務員
福利厚生は国内線、国際線の飛行機が格安で乗れる。しかし空席利用であるため、多客期は乗れない。家族も利用できるが、ゴールデンウィークや年末年始は空席がなく結局乗れないため、福利厚生の意味なし。
ライトハウス評判・口コミ
30代男性
事務
一般企業と比べると年収は高めですが、年収に占める賞与の割合が高く、個人業績よりも会社全体の評価次第で増減幅は大きいです。外部要因で年収が大きく変動してしまうので、住宅ローンをボーナス払いで設定するのは危険です。
ライトハウスANA(全日本空輸)の会社情報
ANA(全日本空輸)の会社概要と採用情報について紹介していきます。
社名 | ANAホールディングス株式会社 |
---|---|
所在地 |
東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター |
設立 | 1952(昭和27年)12月27日 |
資本金 | 467,601百万円 |
代表者 | 代表取締役社長 芝田浩二 |
事業内容 | グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務 |
従業員数 | 253名/連結40,507名 |
平均年齢 | 45歳 |
平均勤続年数 | 3.1年 |
(2023年3月31日現在)
持株会社制へ移行に伴い2013年4月に全日本空輸株式会社からANAホールディングス株式会社へ商号変更しています。
ANA(全日本空輸)への転職を成功させるコツ
dodaの「転職人気企業ランキング(2022年)」の11位にランクインするほど人気があり、年収も高いANA(全日本空輸)への転職を考えているのなら、転職エージェントを利用すると良いです。
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ただ、転職エージェントによって保有している求人やサポートに違いがあるので、まずは以下で紹介する転職エージェントの中から2〜3社に複数登録をして、実際にキャリアアドバイザーに会ってみた上で、サポートを任せるエージェントを絞り込むと良いです。
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