現役の転職エージェントが裏事情を大暴露!成果報酬の実態について
今回は新卒でリクルートへ入社し、今も現役で転職者のサポートを続けている筆者が転職エージェントの裏事情を暴露します。
ご存知の人も多いと思いますが、転職エージェントは無料で利用できます。でも、無料なのに「なんで転職をサポートしてくれるの?」「本当に親身になって相談に乗ってくれるの?」って不安になる人も多いのではないでしょうか。
今回はそう言う人向けに、転職エージェントの報酬形態を含めた裏事情を教えちゃいますね。他にも気になるアレコレを大暴露しているので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
転職エージェントの裏事情を知る前に
転職エージェントの裏事情を話す前に、まず理解しておきたいのは「転職サイト」と「転職エージェント」の違いです。
サイトによっては、転職エージェントと転職サイトが混同して紹介されているケースもあるのですが、2つは異なるサービスです。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを利用したほうが良いかは転職者自身の状況によって変わってくる場合があるからです。

上の図のように、転職エージェントは企業と転職者の間に入ってそれぞれの希望をマッチングし、紹介した転職者が入社した場合に、企業側から成功報酬が支払われる仕組みのサービスです。
転職市場に精通したプロから転職アドバイスを受けることができる、企業ごとの履歴書・職務経歴書の添削や面接対策といった選考対策をしてもらえるというメリットがあります。
転職はしたいけど、1人で転職活動を進めるのに不安がある!という人にとっては転職エージェントは強い味方になると思います。

一方で、転職サイトは企業側が掲載している求人情報をみて、気になる求人に転職者自身が応募をするというサービスです。
転職サイトによっては、採用企業やヘッドハンターと呼ばれる転職エージェントからスカウトやオファーがもらえるというサービスも存在します。
転職サイトの場合は、自分自身のペースでいろいろな企業をみながら転職活動を進められるので、「時期をみながら」「良い求人があれば」という場合に、よりマッチしたサービスと言えるかもしれません。
現役エージェントが転職エージェントの裏事情を大暴露!!
転職エージェントは無料で利用できるのに「どうしてそこまでいろんなサポートが受けられるの?」「そんなうまい話があるの?」「何か裏があるんじゃないの?」と色々疑問や不安がありこの記事に辿り着いたのではないかと思います。
ここからは転職エージェントの裏事情について、よく質問されることを5つに分けて詳しく説明していきます。
なぜ料金は取られず無料で利用できるのか、求人企業が高い報酬を払ってまで転職エージェントを利用するのかなど、ぶっちゃけでご紹介していきたいと思っています。
裏事情1:転職エージェントはどうやって儲かってるの?
冒頭でも述べましたが、転職エージェントは紹介した求職者が紹介企業に入社した場合に、企業側から成功報酬が支払われる仕組みです。
しかも報酬を受け取るタイミングは、求職者の「紹介」ではなく「入社」のタイミングなので、転職エージェントによっては多少強引に求人を勧めたり、内定の承諾を迫ったりということが起こるケースもあります。
だからといって、転職エージェントを使わないほうがいいのか?というとそんなことはありません。
僕はむしろ「転職エージェントはビジネスであるからこそ信用・信頼できる」と思っています。
求職者にも企業にもしっかりとしたアドバイスやマッチングができなければ信用は得られませんし、信用がなければ、入社に繋がらず、報酬も得られないからです。
ボランティアでアドバイスするのではなく、ビジネスとして報酬を得る必要があるからこそ、プロとして高いレベルでの価値提供が求められます。
また、企業と転職エージェントの間には「返金規定」と呼ばれるものがあります。
これは簡単にいうと、企業に紹介した求職者が早期(半年以内)に退職してしまった場合、報酬を返金しなければならないという契約です。
つまり、転職者・企業の双方の希望をうまくマッチングできなければ、エージェントも儲からないし損をしてしまうということです。
良い転職エージェントを見分けるコツを、以下の記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
転職エージェントの紹介手数料ってどのくらいなの?
転職エージェントは、無料のカウンセリング・面談はもちろん、企業の採用担当者とのやりとりを代わりにやってくれたり、企業別の面接対策をしてくれたりと、転職者にとっては「至れり尽くせり」のサービスを提供していますよね。
そこまで手間暇をかけるのであれば「紹介手数料がすごく高いんでしょ?」「実は相当利益が高いんでしょ?」と疑問に思う人も多いと思います。
転職エージェントの成果報酬に決まりはありませんが、基本的には転職者の年収の30〜35%が一般的な相場です。転職者の年収別に成果報酬がどれぐらいになるのかを一覧で紹介します。
転職者の年収 | 報酬額 |
---|---|
300万円 | 90万〜105万円 |
500万円 | 150万〜175万円 |
700万円 | 210万〜245万円 |
1000万円 | 300万〜350万円 |
専門性の高いポジションや採用難易度が高いポジションの場合は、上記の相場よりも高くなるパターンもあります。
裏事情2:高い報酬を払ってでも企業が転職エージェントを利用する理由
「そんなに高い報酬を払ってまで、なぜ企業は転職エージェントを利用するのか?」と疑問に思ってきませんか?
筆者もよく疑問をぶつけられるので、その理由をぶっちゃけでお答えしますね。
通常の金銭感覚だと企業が1人を採用するのに、数百万円もかけるのは高いと思います。正直な話、普通に求人を出したほうが安く済むのでは?と考える人もいますよね。
求人サイトの掲載費用は、サイトにもよりますが、週に数十万円かかります。しかも、高いお金を払って掲載したのに応募が来ない可能性もあります。
そのため、転職エージェントのような成果報酬型のほうがかえってリスクが少ないケースもあるのです。
応募が殺到する人気企業ほど転職エージェントを利用している
応募が殺到するような人気企業の場合は、人事の仕事も膨大になります。
結果的にひとりひとりへの対応が手薄になって優秀な人材を逃してしまったり、外部に一部の採用業務を委託することになり、かえって採用コストが高くなってしまうこともあります。
そのため多少高い報酬を払ってでも、自社の採用基準に合った求職者だけをフィルタリングして紹介してくれるエージェントを使うほうがメリットが大きいという企業は多いです。
こういった企業は、求人を公募せずに「非公開求人」として転職エージェントに紹介を依頼していたりします。実際、転職エージェントが保有している求人の7〜8割はこうした非公開求人です。
さらに求職者へのメリットがあるとすれば、転職エージェントを使って採用をしている企業は「高いお金を払ってでも優秀な人材を採りたい」という企業であるということです。
人材の採用や教育にお金をかけている企業=人を大切にしている企業とも言えると思いますし、そういった企業に出会えることも転職エージェントを利用するメリットの1つかと思います。
数あるエージェントの中でも、求人数や実績が豊富なオススメのエージェントを厳選してみましたので、よかったら参考にしてみてくださいね。
おすすめの大手エージェント
-
リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用している定番エージェント -
doda
利用者満足度No.1!面接対策を手厚くサポートするエージェント -
マイナビエージェント
20代支持率No1!若手を採用したい企業の求人が多数
ハイクラス向け転職サイトのビズリーチは、登録すると企業から直接メッセージが届くスカウト機能を持っています。まだ転職するか迷っている人におすすめの転職サイトですよ。
裏事情3:転職エージェントのノルマ事情
「選考を受けることをゴリ押しされた」「返答期限は残っているのに、半ば強引に内定の承諾を迫られた」といった話を聞いたり体験をして、転職エージェントって信用できないかも…と思っている人もいると思います。
なぜそのようなことが起こるのか、その裏事情を解説していきます。
先ほども書いたように、転職エージェントもビジネスです。他の職種と同様に個人の営業成績によって自身の評価や給料が決まります。
つまりキャリアアドバイザーにもノルマが課せられており、少しでも多くの転職者のサポートをし、転職成功へと導いていく必要があります。
営業要素の強い会社では、ノルマ進捗管理表でしっかり管理され、毎週の申し込み・入社が決まった人数などが細かく管理されています。
目標達成できない場合、賞与が出ない・降格されることがあります。
もちろん、すべての転職エージェントがこれに該当するというわけではありませんが、「求人を無理に紹介されるのではないか」「無理に転職させられそう」と不安になる人は多いかと思います。
しかし、転職エージェントを上手に利用すれば、自分1人では手が届かないような企業への転職ができるというメリットがあります。
志望企業に特化した書類選考・面接対策を入念にしてくれますし、「この人はオススメです」と採用担当者に直接プッシュしてくれるケースがあるからです。
裏事情4:転職エージェントにサポートを断られた、なぜ?
転職エージェントは誰でもサポートしているわけではなく、中には断られるパターンもあります。サポートを断られる理由として考えられるのは以下の2つです。
- 希望の業界・職種が転職エージェントの得意分野と合っていない
- 経歴や経験的にサポートが難しい
とくに、2つ目の「経歴や経験的にサポートが難しい」という理由でサポートを断られるケースが多いですね。
繰り返しになりますが、転職エージェントはビジネスとして転職者の支援をしています。
転職エージェントの収益は転職者の年収によって左右されるため、年収が高い転職者よりも年収の低い転職者の優先順位が低くなる傾向にあるのです。
そのため「自分の経歴に自信がない」「すでにエージェントに支援を断られた」という人は、大手のエージェントと合わせて以下のような「未経験歓迎」の求人を豊富に取り扱っているエージェントもおすすめですね。
「未経験歓迎」の求人が豊富な就職エージェント
転職エージェントにサポートを断られた場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
エージェントだけが知る裏スペック
転職エージェントにはキャリアアドバイザーだけが知っている裏スペックというものが存在し、求人票には掲載されていない情報のことです。具体的には「35歳以下が対象」「学歴の制限」などがあります。
年齢や学歴、性別などによって応募を制限することは「雇用対策法」や「男女雇用機会均等法」によって禁止されていますが、求人企業としては「飲み込みの早い若手が欲しい」「ライフイベントに影響されない男性が欲しい」といったニーズがあるのは事実です。
とくに転職エージェントからの紹介は高い成功報酬を支払うことになるため、制限が設けられているケースが多いのです。この制限によって紹介できないこともあるので覚えておくと良いでしょう。
裏事情5:転職エージェント経由のほうが内定率が高い?
求人サイトや企業の採用ページから自分で直接応募するよりも、転職エージェントを利用したほうが内定獲得率は高いです。
とはいえ、直接応募と転職エージェント経由の具体的な内定率を測定するのは難しく、これぐらいの数値だと紹介するのはできません。
しかし、転職エージェントは求人企業と直接やりとりをしているため、どういう人材を求めており、そのニーズに対してどのような強みをアピールすれば良いのかを知っています。その情報を元に面接対策をおこなっているため、直接応募よりも選考通過率が高くなりやすいのです。
さらに転職エージェントは面接後に求人企業の人事と連絡を取り、面接では伝えきれなかった応募者の魅力を直接伝え、フォローをしてくれます。このフォローによる再プッシュで、選考結果がひっくり返ることもあります。
転職エージェントと直接応募の書類選考通過率や内定率の違いについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も確認してみてください。
裏事情を知った上でオススメする転職エージェント
転職エージェントもボランティアではないので、当然利益を追求しますが、だからこそ信頼して頼れるのだと筆者は考えています。
ビジネスだからこそ、信頼して利用してもらえるサービスを提供しなければ、人材紹介会社として存続ができないので、真剣に積極的に転職に向き合ってくれるのです。
とはいえ、実際に転職を考えても「具体的にどうすべきか」「どの業界・職種が自分に向いているのか」など、わからないことが多いかと思います。そんな人は、転職を始めるか始めないかという二者択一で考えるのではなく、まずは転職エージェントに相談をして、転職へのイメージを具体化することから始めてみましょう!
ただ、転職エージェントによって得意な領域・職種が異なったり、担当キャリアアドバイザーとの相性もあるので、複数に登録して比較しながらサポートを任せる1社を選ぶと効率良く転職活動ができるのでオススメです。
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという人は登録しておきましょう。
業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント
ポイント
- 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
- 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
- たくさんの求人の中から比較検討できる
CMでおなじみ!転職者満足度No1!
豊富な求人数に加えて、専任アドバイザーの手厚いサポートが強み
ポイント
- リクルートと並ぶ、実績豊富な国内最大級の転職エージェント
- 約10万件の求人から、厳選して紹介をしてくれる数少ないエージェント
- リクルートが保有していない有名企業の求人に出会える可能性が高い
20代の登録者数No.1!
20〜30代前半・第二新卒向けの非公開求人を多数保有
ポイント
- 新卒サイトNo.1のマイナビが運営。若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
- 営業、メーカー、金融、ITなどの転職支援に強み
- 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり
年収500〜600万円以上の転職を目指す人向け
ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがオススメです。
年収600万〜1500万の優良求人を多数掲載している転職サイト
登録しておくだけでスカウト機能が使えるので、どんな企業からどんなスカウトが来るかで、気軽に自分の市場価値を確かめることができますよ。
ポイント
- 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
- 中小のエージェントとのコネクションも作れるので、大手エージェントと併用して利用するのがオススメ
- 大手エージェントで取り扱っていないような隠れた優良求人が見つかる
既卒・正社員経験が少ない人向けの転職エージェント
未経験OK、正社員経験ナシでもチャレンジできる求人を多数保有!20代で経歴に自信がない人向けに手厚い就職サポートを実施しています。
大手エージェントと合わせて登録しておきましょう。
18〜20代未経験OKの求人数は業界トップクラス!
人材業界で多数サービスを展開するレバレジーズが運営!若手向け転職支援サービス
※対象エリアは東日本(渋谷、立川、秋葉原、池袋、千葉、横浜)と西日本(大阪、福岡、名古屋、神戸)となります
ポイント
- 経歴よりも人柄を重視して積極採用する企業を紹介!
- 20代未経験の方向けの求人3000件以上
- ハタラクティブ独自の自分発見カウンセリングが無料で受けられる!
多くのメディアに掲載されているUZUZが展開する
第二新卒・既卒・フリーターに特化した就職支援サービス
※サポートエリアが首都圏・関西圏に限られます。
愛知・福岡にお住いの人は、ニート/フリーター/既卒の求人を豊富に保有しているハタラクティブへの登録がおすすめです。
ポイント
- 既卒・早期離職経験のあるカウンセラーが同じ目線でアドバイス
- 平均20時間の丁寧なサポートで内定率UP!1年後の定着率は96.8%!
- IT業界・Web業界の求人を数多く保有