大手SIer転職の完全ガイド!対策から難易度・未経験者情報まで大特集
転職のプロが教える大手SIer転職を目指す人のための完全ガイドです。
転職の難しさや年代ごとの成功しやすさ、おすすめの転職エージェント、年収の目安や未経験の人に向けた対策や面接のポイントも紹介しています。
転職を成功させるための具体的なステップを知って、理想のキャリアを実現しましょう。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
大手SIer転職を確実に成功させるためのロードマップ
大手SIerに転職したいときは、なんとなく応募するのではなく、しっかりと計画を立てて進めることが大切です。多くの人が「まずは応募してみよう」と軽い気持ちで始めてしまいますが、大手SIerは人気が高く、準備をきちんとしていないと採用されるのは難しいのが現実です。
転職活動は主に3つの段階に分かれていて、それぞれのステップで適切な準備や対策をすることが、成功への近道になります。
準備期間:1-2ヶ月
- 転職成功に必要な情報の収集と戦略立案
- 自己分析とキャリアの見直し
- 転職理由と志望動機の明確化
- 必要スキル・資格の習得
- 転職エージェント登録と情報収集
活動期間:2-3ヶ月
- 企業研究と応募書類の作成
- 書類選考対策と提出
- 面接対策と実践
- 複数社の選考進行管理
決定期間:1ヶ月
- 内定通知と条件確認
- 年収・労働条件の交渉
- 現職の退職手続き
- 入社準備と引き継ぎ
このロードマップに沿って計画的に進めることで、転職成功の確率を高めることができます。
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大手SIer転職の難易度を徹底解説
正直な話、大手SIerへの入社難易度は、大手以外のSIer企業と比べてかなり高いです。
SIer業界全体でいえば、DX(デジタル化)が進んでいてIT人材のニーズが高まっているものの、まだ人手が足りていない状況が続いています。
そのため、未経験であってもITやプログラミングの知識・スキルをしっかり身につければ、転職のチャンスは十分あります。
しかし、大手SIer企業はIT業界の中でも人気がものすごく高く、求人は増えているものの、難易度が大きく上がってしまうのです。
例えば、「みん就」のIT企業人気ランキングでは、NTTデータが1位、続いて楽天グループや伊藤忠テクノソリューションズなど、大手SIerが上位に並んでいます。
こうした企業は新卒でも人気が高く、そのぶん競争も激しくなります。そのため、中途採用でも応募者が多く、採用されるのは簡単ではありません。
このように、大手SIerへの転職は他のSIer企業よりも難易度が高くなるため、事前にしっかりと情報を集めて、万全な準備をすることがとても大切です。
とはいえ、大手SIerへの転職が簡単か難しいかは、人によって違います。これまでの経験や持っているスキル、転職の進め方によって、難しさは大きく変わってきます。
ここからは、大手SIer転職の難易度を正しく理解し、成功するために知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
転職難易度を左右する3つのポイント
大手SIerに転職できるかどうかは、主に次の3つのポイントで決まります。まずはこのポイントをしっかり理解して、自分の今の状況を正しく知ることが、転職を成功させるためのスタートになります。
要素 | 重要度 | 評価ポイント |
---|---|---|
技術レベル | ★★★★★ | ・プログラミング経験 ・システム設計経験 ・保有資格 |
業務経験の深さ | ★★★★☆ | ・プロジェクト規模 ・担当役割 ・マネジメント経験 |
転職のタイミング | ★★★☆☆ | ・市場動向 ・企業採用状況 ・個人のキャリア段階 |
上記のポイントについて以下で詳しく説明していきましょう。
まず、技術レベルについては以下の領域での経験が特に重視されます。
技術レベル
主要プログラミング言語:
Java、C#、Python、SQLなど(2年以上の実務経験推奨)システム設計経験:
要件定義、基本設計、詳細設計の経験プロジェクト管理:
進捗管理、品質管理、チームマネジメント経験
もしこれらの実務経験がなくても、たとえば「基本情報技術者」や「応用情報技術者」などの国家資格を取っておけば、やる気や基礎的な知識があることをアピールできます。
実際、こういった資格を持っている人のほうが、書類選考に通る確率が高くなるといえます。
また、技術力だけでなく、これまでの業務経験の質と深さも重要な判断材料となります。大手SIerで特に評価される経験は以下の通りです。
業務経験の深さ
大規模プロジェクト経験:
予算1億円以上、チーム10名以上の案件顧客折衝経験:
要件確認、進捗報告、課題解決の提案チームリーダー経験:
メンバー指導、タスク管理、品質責任
たとえ小さなプロジェクトであっても、最初の計画づくりからシステムの運用まで、すべての流れに関わった経験があると、さらに評価されます。
最後に、転職のタイミングについてです。
転職のタイミング
採用活発期:
4月入社(1-3月選考)、10月入社(7-9月選考)市場動向:
DXブーム、クラウド移行需要の高まり個人タイミング:
現職での経験2-3年後、プロジェクト完了後
転職に有利な時期は、企業の新しい年度が始まる4月と、下半期が始まる10月の前です。この2〜3か月前から動き始めると、採用のチャンスが広がります。
最近は、DX(デジタル化)の流れが進んでいることもあり、大手SIerの求人はどんどん増えています。特に、クラウドやAIに関するスキルを持っている人は、企業からの評価が高くなっています。
また、自分の仕事でしっかり成果を出したあとや、大きなプロジェクトを終えたタイミングは、転職の良いチャンスですよ。
年代別・経験別の転職成功率
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると予測されており、特に若手エンジニアの需要は非常に高い状況です。
以下に年代別の表でまとめましたので確認してみましょう。
年代 | 転職成功率 | 重視されるポイント | 転職戦略 |
---|---|---|---|
20代前半 (22~25歳) |
高い | ポテンシャル、学習意欲 | 未経験でも研修制度充実企業を狙う |
20代後半 (26~29歳) |
比較的高い | 実務経験、技術力 | スキルアップとキャリアップの両立 |
30代前半 (30~35歳) |
普通 | 即戦力、リーダーシップ | 専門性とマネジメント力をアピール |
30代後半以上 (36歳~) |
やや高い | 高度専門性、豊富な経験 | エキスパートポジションを狙う |
20代前半(22〜25歳)は、まだ経験が少ない分、「これから成長できるかどうか」が重視されます。完璧なスキルよりも、以下のような点が見られます。
20代前半(22〜25歳):伸びしろが評価される時期
- パソコンやITに関する基本的な知識、筋道を立てて考える力
- 新しいことを学ぶ意欲や、変化に対応する柔軟さ
- チームでうまくやっていけるかどうか
特に、学校卒業後にすぐ就職した人が数年で転職する「第二新卒」の場合は、前の職場で学んだことを活かして、新しい環境でもっと成長したいという前向きな気持ちを伝えることが大切です。
また、20代後半(26〜29歳)になると、実務経験が3年以上あるかどうかがカギになります。評価されるのは以下のような経験です。
20代後半(26〜29歳):スキルと実績のバランスが求められる時期
- 複数のプログラミング言語を使って開発した経験
- プロジェクトの中で責任ある仕事を任された経験
- 新人のサポートや指導をしたことがあるかどうか
この年代では、技術力だけでなく、自分から動ける積極性や周りとのコミュニケーション力も評価されます。
30代前半(30〜35歳)になると、入ってすぐに現場で活躍できる人かどうかが大事です。
30代前半(30〜35歳):即戦力としての活躍が期待される時期
- 専門分野に強く、仕事の流れを深く理解している
- プロジェクトリーダーとして実績を出した経験
- 新しい技術を職場に取り入れたり、仕事のやり方を改善した経験
さらに、後輩の育成やマネジメント経験があると、さらに評価が上がります。
最後に、30代後半(36歳以上)は転職はやや厳しくなりますが、次のような強みがあればチャンスは十分にあります。
30代後半(36歳以上):高い専門性とマネジメント力が求められる時期
- 特定の分野で「この人に聞けば安心」と言われるような専門性
- 数十億円レベルの大きなプロジェクトをまとめた経験
- 職場のやり方を変えたり、新しい技術を導入するリーダーシップ経験
転職の難しさを自分の年代や経験に合わせてしっかり理解できたら、次は準備のステップです。
1人で進めるよりも、大手SIer業界に精通した転職エージェントに相談することで、一般的なIT転職とは異なる大手SIer特有の選考基準や求められる人材像を踏まえた戦略を立てることができ、成功する可能性がぐんと高まります。
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大手SIerには未経験者でも転職可能?
「未経験でも大手SIerに転職できるの?」と不安に思う人は多いと思います。結論から言えば、未経験でもチャンスはあります。ただし、いくつかの条件としっかりした準備が必要です。
今のIT業界は、働く人が足りなくて困っている状態です。だからこそ、経験がない人にもチャンスが広がっています。
多くの大手SIerでは、未経験の人でも安心して働き始められるように、しっかりした研修制度を用意して、積極的に採用しています。やる気があれば、しっかりと学びながら成長できる環境が整っているのです。
以下に未経験者でも転職しやすい職種をまとめましたのでみていきましょう。
職種 | 転職難易度 | 必要なスキル | 研修期間 |
---|---|---|---|
テスター・品質管理 | 易しい | 細かい作業への集中力、責任感 | 1-3ヶ月 |
プログラマー | 普通 | 論理的思考力、基礎的なPC操作 | 3-6ヶ月 |
営業・セールス | 普通 | 営業経験、ITへの興味 | 3-6ヶ月 |
システムエンジニア | やや高い | コミュニケーション力、課題解決力 | 6-12ヶ月 |
大手SIerでは、他の業界からの転職者も多く活躍しています。たとえば以下のような例があります。
異業種転職の成功パターン
金融業界出身者:
顧客対応スキルと数字への強さを活かし、金融系システム開発で活躍製造業出身者:
プロジェクト管理経験を評価され、製造業向けシステム開発のPMとして転職成功販売・サービス業出身者:
現場での業務効率化経験を活かし、流通・小売業向けITコンサルタントに
これらの転職成功例に共通しているのは、前の仕事で身につけた知識や経験を活かして、その業界向けのシステムづくりに関わっているということです。大手SIerはさまざまな業界の企業と仕事をしているので、異業種から来た人の「その業界のことをよく知っている」という強みはとても重宝されます。
さらに、現場で実際に働いていた人は「現場でどこに困っているか」をよく理解しているため、より使いやすく、現実に合ったシステムの提案ができると評価されやすいのです。
また、大手SIerでは、未経験者でも安心して働けるように、手厚い研修が用意されています。
大手SIerの研修体制について
技術研修(3〜6か月):
プログラミングの基礎やシステムの作り方を学べるビジネス研修(1〜2か月):
IT業界の基本的な知識や、お客さまとのやりとりのコツを学べるOJT(6〜12か月):
先輩と一緒に実際のプロジェクトに関わりながら、現場で実力をつけていく
このようなサポートがあるため、未経験で入社した人でも3年後には8割以上が仕事を続けていて、安心して働ける環境が整っていることがわかります。
未経験でも、大手SIerへの転職は、しっかり準備と戦略を立てれば十分に実現できます。次は、転職を成功させるための具体的なステップを詳しく紹介します。
大手SIer転職成功のための必須対策5選
大手SIerに転職したいと思ったときに、なんとなく応募するだけではうまくいきません。しっかりと計画を立てて、段階を踏んで進めていくことが大切です。
ここでは、転職の成功率をグッと高めるための「5つの大事な対策」について、わかりやすく紹介していきます。
これらの対策は、経験がある人にも、これからチャレンジする未経験の人にも共通して大切なポイントです。1つずつ丁寧に実行すれば、ライバルが多い大手SIerへの転職でも成功できる可能性が大きく高まります。
1. 転職成功に必要なスキルと資格を習得する
大手SIerで働くためには多岐にわたるスキルが必要ですが、特に重要なのは「技術力」「コミュニケーション力」「マネジメント経験」の3つです。
必須資格と取っておくとよい資格を以下にまとめました。
資格レベル | 資格名 | 重要度 | 取得目安期間 |
---|---|---|---|
必須レベル | 基本情報技術者試験 | ★★★★★ | 3-6ヶ月 |
推奨レベル | 応用情報技術者試験 | ★★★★☆ | 6-12ヶ月 |
アドバンス | プロジェクトマネージャ試験 | ★★★☆☆ | 12-18ヶ月 |
専門分野 | Oracle認定資格、AWS認定 | ★★★★☆ | 3-9ヶ月 |
基本情報技術者試験は、IT業界の基礎知識を証明する国家資格として、未経験者には特に重要です。この資格があることで、「真剣に学習している」という姿勢をアピールできます。
大手SIerでは、実際にコードを書く機会が少ない場合もありますが、プログラミングの基本を理解していることはとても大事です。必要な知識は主に以下のとおりです。
- Java:企業のシステム開発でよく使われている言語
- SQL:データベースを扱うときの基本となる技術
- Python:AIやデータ分析で注目されている言語
- HTML/CSS/JavaScript:Web関連のシステムで使う基本的な技術
また、技術だけでなく、「人とのやりとり」や「チームでの働き方」も評価されます。
- クライアントとの商談力:仕事の内容を確認したり、問題を相談・提案する力
- チームワーク:さまざまな職種の人と協力し、情報を共有しながら仕事を進める力
- リーダーシップ:プロジェクトを進めたり、仲間をまとめたり、判断する力
こうした力は、実際の仕事の中で身につけるのが理想ですが、資格を取ったり、オンライン学習を活用したり、学習プロジェクトに参加することでも伸ばすことができます。
2.書類選考を突破する職務経歴書での自己PR術を知る
マイナビエージェントの「平均応募者数や選考通過・内定の確率はどれくらい?」によると、転職活動で書類選考を通過できる人は全体の約30%だと言われています。
特に大手SIerは人気が高く、たくさんの人が応募するため、書類選考の通過はさらに難しくなります。そのため、転職を成功させるには、自分の強みや経験がしっかり伝わる職務経歴書を作ることが重要です。
SIer向けの職務経歴書で大事なポイントは以下のとおりです。
- プロジェクト経験の具体的記載:規模、期間、役割、成果を数値化
- 使用技術の明確化:言語、フレームワーク、ツール、OS環境
- 業務プロセスの理解度:上流工程から下流工程までの経験範囲
技術スキルを記載する際には、ただ「Javaが使えます」と書くだけでは、あなたの実力は伝わりません。以下のように書くと良いでしょう。
Javaが使える場合の職務経歴書への記載の具体例
「Java SE 8を使って、Spring Frameworkで業務用アプリを2年間開発。月に10万件のデータを処理するシステムを作り、処理速度を30%改善しました。」
このように、どんな技術をどれくらい使ったか、どんな成果を出したかを具体的に書くことが大切です。
明確に詳しく書くことで、採用担当者は技術力や仕事での実績をイメージしやすくなります。さらに、成果を数字で表すことで、これまでの仕事ぶりに説得力が出て、職務経歴書の印象がぐっと良くなります。
また、プロジェクトの経験については下記のように項目を整理して記載しましょう。
プロジェクト概要:業界、システムの目的、予算規模
担当工程:要件定義、設計、開発、テスト、運用のどの部分を担当
チーム構成:総人数、自分の役割とポジション
具体的成果:品質向上、コスト削減、納期短縮などの成果
このような書き方でまとめることで、採用担当者が知りたい情報をしっかり伝えることができます。
特に大手のSIerでは、大きなプロジェクトに関わった経験が重視されるため、チームの人数やプロジェクトの予算などもあわせて書くと、経験のスケール感が伝わりやすくなり、しっかりアピールできます。
職務経歴書の書き方についてより詳しく知りたい人は下記の記事も一緒にチェックしてみましょう。
3.内定獲得のための面接対策と企業研究をする
大手SIerの面接では、技術力だけでなく、人物像や会社の雰囲気が合うかも大切なチェックポイントになります。
一般的な大手SIerの選考フローは以下の通りです。
- 書類選考(1-2週間)
- 一次面接(人事面接、30-60分)
- 二次面接(現場責任者面接、60-90分)
- 最終面接(役員面接、30-60分)
各段階で評価ポイントが異なるため、それぞれに合った準備が必要です。特に二次面接では技術的な面を深堀されることが多く、実務経験に基づいた具体的な回答が求められます。
面接でよく聞かれる質問と対策を以下にまとめました。
- 転職理由:前向きな理由と具体的なキャリアビジョンを説明
- 志望動機:なぜその企業なのか、企業研究に基づいた回答
- 技術的質問:これまでの経験で使用した技術の詳細説明
- プロジェクト経験:困難だった場面とその解決方法
これらの質問に対して、具体的なエピソードを交えながら回答することで、説得力のある面接にすることができます。
特に困難を乗り越えた経験は、問題解決能力やストレス耐性をアピールする絶好のチャンスです。
また、技術面接では以下の内容について詳しく聞かれます。
- 設計経験:システム全体の設計思想と技術選定
- 問題解決能力:トラブル時の対応方法と再発防止策
- 学習姿勢:新技術への取り組みと継続的なスキルアップ
技術面接では、覚えた知識をそのまま話すよりも、実際に仕事でどう考えて行動したかが重視されます。
たとえば、「なぜその技術を選んだのか」「どんな問題があってどうやって解決したのか」などを、自分の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておくことが大切です。
また、企業研究の際には以下の情報源を活用してみましょう。
- 公式サイト:事業内容、企業理念、最新ニュース
- IR情報:業績、成長戦略、市場での位置づけ
- 社員インタビュー:働き方、企業文化、キャリアパス
- 業界動向:競合他社との比較、市場トレンド
これらの情報をしっかり調べて分析することで、その会社の強いところや今後の課題、将来性が見えてきます。
面接ではよく聞かれる「なぜうちの会社を選んだのですか?」という質問にも、自分の言葉で具体的かつ納得感のある答えができるようになります。
面接や企業研究においてより詳しい解説は下記の記事をご覧ください。
4.転職エージェントを最大活用する
転職エージェントは、大手SIerへの転職を目指すうえでとても頼りになる存在です。業界に詳しいアドバイザーのサポートを受けることで、転職がうまくいく可能性を高めることができます。
転職エージェントを使うメリット
- 一般に出回っていない非公開求人を紹介してもらえる
- 会社のリアルな情報を教えてもらえる
- 書類の添削や面接の練習ができる
- 年収などの条件交渉も代わりにしてくれる
特に「非公開求人」は、全体の7〜8割を占めると言われており、転職エージェントを通さないと知ることができない良い求人がたくさんあります。さらに、企業の内部事情を事前に教えてもらえるので、選考で何を重視されるかがわかり、より効果的な対策ができます。
SIer転職では以下の特徴を持つエージェントを選ぶことが重要です。
- IT業界特化:SIer企業との強いコネクションと深い業界理解がある
- 豊富な実績:大手SIerへの転職成功事例の多い
- 専門性の高いアドバイザー:技術的な話ができる担当者の存在がある
IT業界に特化した転職エージェントは、最新の技術や業界の流れをよく知っているので、より専門的で的確なアドバイスがもらえます。さらに、企業とのつながりも強いため、推薦する力も大きく、選考が有利になることがあります。
転職エージェントとの関係を構築するためのポイントは以下のとおりです。
- 希望条件の明確化:年収、働き方、キャリアパスの優先順位を整理
- 定期的な連絡:転職意欲の高さをアピールし、最新情報を獲得
- フィードバックの活用:面接結果を踏まえた改善点の把握
転職エージェントも人間なので、こちらからも前向きで丁寧なやり取りを心がけると、サポートがより手厚くなります。また、面接のあとにはエージェントからのフィードバックを必ず聞きましょう。次の面接に活かせる大事なヒントになります。
転職エージェントは2~3社を同時に使うことで、より多くの求人情報やアドバイスを得ることができます。ただし、同じ会社に複数のエージェントから応募してしまうのはNGなので注意が必要です。
また、複数のエージェントを使うときは、それぞれの得意分野を理解して使い分けるのが効果的です。
たとえば、リクルートエージェントやdodaといった大手の総合型エージェントは求人の数が多いことが強みですし、Geekly(ギークリー)のようなIT専門のエージェントは業界に詳しく、より専門的なサポートが受けられます。状況に応じてうまく使い分けましょう。
また、大手とIT特化でおすすめの転職エージェントについては、後ほど詳しく紹介しますので参考にしてください。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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5.内定後にやるべきことを知っておく
内定獲得はゴールではなく、転職成功への重要なステップです。内定後の対応によって、その後のキャリアが大きく左右されます。
以下は年収の相場と交渉のポイントをまとめました。
年代 | 年収相場 | 交渉のポイント |
---|---|---|
20代 | 約516~802万円 | ポテンシャルと成長意欲をアピール |
30代 | 約831~938万円 | 実務経験とマネジメント経験を強調 |
40代以上 | 900万円~1,200万円超 | 高度な専門性と業界経験を活用 |
参考:Geekly「SIerランキング!大手、中堅企業の年収・売上」
参考:コレックキャリア「SIerランキング!大手企業の売上・年収一覧【システムインテグレーター】」
年収の交渉をする時は、自分のスキルや経験がどれくらいの価値があるのかを冷静に判断することが大切です。
ただ「もっとお金が欲しい」と言うのではなく、同じような会社の年収の相場や、自分がどんな成果を出せるかといった具体的な理由をもとに金額を伝えると、相手にも納得してもらいやすくなります。
また、年収以外にも以下の条件を必ず確認しましょう。
労働条件の確認ポイント
勤務時間と残業の実態:
月平均残業時間、繁忙期の状況福利厚生の詳細:
住宅手当、交通費、研修制度、休暇制度評価制度とキャリアパス:
昇進・昇格の基準、人事制度
こうした条件は、入社後の働きやすさや今後のキャリアにも大きく関わってくるため、年収と同じくらい、場合によってはそれ以上に大切です。
特に大手SIerは福利厚生がしっかりしていることが多いので、給料だけでなく、会社全体のサポート体制もふくめて総合的に判断しましょう。
また、円満な退職と円滑な入社のための準備には以下の点に注意しましょう。
退職・入社準備
-
現職への退職申し出:
最低でも1ヶ月前、できれば2ヶ月前に申し出 -
業務引き継ぎ:
後任者への丁寧な引き継ぎと資料作成 -
入社準備:
必要書類の準備、新環境への学習
退職の手続きは思ったよりも時間がかかることがあります。特にプロジェクトの途中で辞める場合は、しっかりと引き継ぎの時間を取って、前の職場での印象を悪くしないよう気をつけましょう。
また、新しい会社で使う技術や仕事の内容を事前に調べておくことで、スムーズに新しい環境に慣れることができます。
転職を成功させるためには、これまで紹介してきた5つの対策を順を追ってしっかり実行することが大切です。
すべてを1人で完璧にやるのは大変なので、転職エージェントなどの専門的なサポートを活用して、効率よく進めるのがおすすめです。
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【SIer向け】転職エージェント活用の完全ガイド
大手SIerに転職するには、転職エージェントをうまく使うことが成功への近道になります。ただし、なんとなく登録するだけでは、十分なサポートは受けられません。
大切なのは、SIer業界に詳しいエージェントを選び、上手に活用することです。
ここでは、SIer転職に強いエージェントの選び方や、登録後にどう活用すればよいかを、具体的なノウハウとしてわかりやすく紹介します。
SIer転職に強い転職エージェントの選び方
転職エージェント選びは転職成功の鍵となる重要なポイントです。SIer業界の特性を理解し、実績のあるエージェントを選ぶことで、質の高いサポートを受けることができます。
専門特化型と大手総合型の使い分けを以下にまとめましたので参考にしてください。
タイプ | 代表的なエージェント | メリット | デメリット | おすすめ利用者 |
---|---|---|---|---|
IT特化型 | ・レバテックキャリア ・マイナビIT AGENT ・Geekly(ギークリー) |
・深い業界知識 ・企業との強いコネクション |
求人数が限定的 | ・経験者 ・技術力重視の転職 |
大手総合型 | ・リクルートエージェント ・doda ・マイナビエージェント |
・求人数の豊富さ ・選択肢の多さ |
専門性が浅い場合がある | ・未経験者 ・幅広い選択肢を求める人 |
ITに特化した転職エージェントは、SIer業界の流れや企業の内部事情に詳しく、技術の話がわかるアドバイザーが多いのが強みです。そのため、専門的な相談もしやすいのが特徴です。
一方で、大手の総合型エージェントは求人の数がとても多く、さまざまな業界や職種の中から幅広く選べるのがメリットです。
信頼できる転職エージェントを見極めるためには、以下の点を確認しましょう。
実績の確認方法と評価ポイント
SIer企業への転職実績数:
年間何名の転職成功者がいるか担当者の業界経験:
IT業界での勤務経験や専門知識の有無企業との関係性:
大手SIer各社との取引実績と信頼関係サポート体制:
書類添削、面接対策、入社後フォローの充実度
特に重要なのは、担当アドバイザーがSIer業界の業務内容や技術トレンドを理解しているかどうかです。技術的な話ができないアドバイザーでは、適切なマッチングは期待できません。
また、2~3社のエージェントに同時登録することで、以下のメリットを得られます
複数エージェント登録のメリット
-
求人情報の比較検討:
同じ企業でも条件が異なる場合がある -
アドバイザーとの相性確認:
自分に合ったサポートスタイルの選択 -
交渉力の向上:
複数の選択肢を持つことで有利な条件交渉が可能
ただし、同じ企業への重複応募は避け、各エージェントに登録状況を正直に伝えることが信頼関係の維持につながります。
エージェント登録から内定までの流れ
転職エージェントとうまく付き合うには、転職活動のそれぞれの場面でしっかり対応することが大切です。
初回面談の準備と効果的な進め方は以下のとおりです。
準備項目 | 内容 | 所要時間 |
---|---|---|
履歴書・職務経歴書 | 最新版の準備 技術スキル詳細記載 |
3-5時間 |
転職理由の整理 | 現職の課題と転職で実現したいこと | 1-2時間 |
希望条件の優先順位 | 年収、勤務地、働き方等の優先度整理 | 1時間 |
キャリアプランの検討 | 3-5年後の理想像と必要なステップ | 1-2時間 |
最初の面談では、エージェントが本人の強みや転職のチャンスがどれくらいあるかを見極めます。そのため、できるだけ具体的にこれまでの経験やスキルを伝えることで、自分に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
エージェントからの求人紹介後は、以下のステップで進行します。
求人紹介から応募までの流れ
-
求人内容の詳細確認:
業務内容、技術環境、チーム構成等 -
企業研究の実施:
公式情報とエージェント保有の内部情報の収集 -
応募意思の決定:
希望条件との合致度を総合的に判断 -
応募書類の最終調整:
企業に合わせたカスタマイズ -
エージェント経由での応募:
推薦状付きでの正式応募
このタイミングで大切なのは、エージェントとしっかりやり取りをすることです。気になることや不安な点があれば、遠慮せずに相談して、きちんと納得したうえで応募を進めましょう。
転職エージェントが提供する主なサポート内容と効果的な活用方法を以下にまとめましたのでみていきましょう。
サポート内容と活用方法
-
書類添削サービス:
企業ごとにカスタマイズされた職務経歴書の作成支援 -
面接対策:
想定質問への回答準備と模擬面接の実施 -
企業情報の提供:
求人票には載らない詳細な企業情報と選考情報 -
日程調整代行:
面接日程の調整と条件交渉の代行 -
内定後フォロー:
年収交渉、入社日調整、退職サポート
これらのサービスを最大限活用するためには、積極的にフィードバックを求め、アドバイスを素直に受け入れる姿勢が重要です。
効果的な相談方法と関係値づくり
転職を成功させるには、転職エージェントとの信頼関係がとても大切です。
ただの「サービスを受ける側」ではなく、一緒にゴールを目指すパートナーとして協力することで、より丁寧で的確なサポートを受けられるようになります。
また、曖昧な希望条件では適切な求人紹介は困難です。以下の点を具体的に伝えましょう。
希望条件を明確に伝える方法
-
年収の希望範囲:
最低限と理想額の両方を明示 -
勤務地の制約:
通勤時間の上限、転勤の可否 -
働き方の希望:
残業時間、リモートワーク、フレックス制度 -
キャリアの方向性:
技術極め型かマネジメント志向か -
業界・企業規模:
特定業界への興味、企業規模の好み
ただし、条件を厳しくしすぎると紹介可能な求人が減少するため、「絶対条件」と「希望条件」を分けて伝えることが重要です。
また、転職活動が長引くこともあるので、エージェントとは定期的に連絡をとるようにしましょう。たとえば週に1回くらい、今どういう状況かを伝えたり、他の会社の選考状況を共有したりすることが大切です。
業界の最新情報や求人の動きについてエージェントと情報交換をしておくと、自分の方向性を見直すヒントにもなります。転職活動が進んできたら、条件の見直しも相談して、より現実的で効果的な転職の計画を立てましょう。
しばらく連絡を取らずにいると、「この人はもう転職に本気じゃないのかな」と思われてしまい、良い求人の紹介が後回しになることもあるので注意が必要です。
SIer転職におすすめの転職エージェント6選
転職エージェントを選ぶことは、転職を成功させるための大事なポイントです。SIer業界に詳しくて、実績のあるエージェントを選べば、希望に合った質の高いサポートが受けられます。
以下に、SIerへの転職におすすめのエージェントや転職サイトをまとめた表を紹介します。
サービス名 |
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---|---|---|---|---|---|---|
カテゴリー | ITエンジニア | ITエンジニア | ITエンジニア | 大手・定番 | 大手・定番 | 大手・定番 |
全求人数 | 非公開求人数も含む求人数:37,000件以上 ※2025年2月時点 |
40,840件 | 求人多数 | 847,800件 | 276,240件 | 求人多数 |
非公開求人数 | 261,230件 | 求人多数 | 非公開 | 求人多数 | 非公開 |
276,240件 (公開求人込) |
求人の質 | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サポートの質 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
評価ポイント | 高年収案件が多い 各種エンジニア 非公開求人多数 |
高年収案件が多い 各種エンジニア デザイナー |
20代〜30代向け エンジニア経験者向け |
求人数最多 全業界・職種に強い 未経験OK |
第二新卒歓迎 未経験OK 求人が豊富 |
全業界・職種に強い 20代〜30代若手向け 手厚いサポート |
公式サイト | ||||||
2025年6月時点の求人数 |
転職エージェントを選ぶことは、転職がうまくいくかどうかに大きく関わります。それぞれのエージェントの特徴をしっかり理解して、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
Geekly(ギークリー)


運営会社 | 株式会社Geekly(ギークリー) |
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得意領域 | IT・Web・ゲーム |
対応エリア | 東京/神奈川/埼玉 |
拠点 | 東京 |
Geekly(ギークリー)は、ゲーム業界やIT・Web分野に特化した転職エージェントです。大手SIer業界に精通したコンサルタントが在籍し、野村総合研究所や伊藤忠テクノソリューションズなどの難関企業への転職サポートに定評があります。
キャリアアドバイザーの専門知識が豊富で、特定企業との交渉に強い点が大きな特徴です。
こんな人におすすめ
●IT領域経験者で年収を上げたい人
●応募したい求人がイマイチ見つからない人
●各職種のプロに相談したい人
評判・口コミ

30代・男性
満足度:(4点)
ギークリーの求人がほとんど都内の案件なので、地方希望者には少し不便なところがあります。また、長期間の転職活動を予定している場合には不向きです。
業界に特化していることもあり、ITやWeb、ゲーム業界以外の転職には適していません。
すべらない転職独自調査
40代・女性
満足度:(4点)
ギークリーは希望していたIT業界の求人を中心に保有しており、幅広い年齢に対応していたため利用しました。求人数もIT業界の中では多い印象を受け、柔軟に対応してもらえたことに満足しています。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(4点)
ちょっと微妙だったのは、紹介される求人が多すぎて選ぶのが大変だったことです。
最初は「こんなにあるの!?」と驚いたけど、量が多い分、興味のない企業も混じっていたのが本音。また、スピーディーなのは良いけど、じっくり考える時間があまりなかったのも正直なところです。
担当者が熱心でどんどん面接を進めてくれる分、「もう少し慎重に決めたかったな」と感じる場面がありました。
すべらない転職独自調査Geekly(ギークリー)のより詳しい評判については以下の記事で特集しています。
レバテックキャリア


運営会社 | レバテック株式会社 |
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得意領域 | IT/金融/メーカー/物流/メディア/不動産/その他 |
対応エリア | 全国 |
レバテックキャリアは、これまでに累計45万人が利用している、エンジニア経験者向けの転職エージェントです。大手SIer企業との強固なネットワークを持ち、NTTデータや富士通などの非公開求人も豊富に取り扱っています。
対象が経験者に絞られているため、取り扱っている求人の約80%が年収600万円以上のハイクラス案件となっています。
こんな人におすすめ
●転職で年収UPしたい人
●将来のキャリアのためにスキルアップを実現したい人
評判・口コミ

20代・男性
満足度:(3点)
レバテックキャリアを利用して転職した人の口コミが高評価だったので、利用することを決めました。
担当アドバイザーは、私と同じくらいの年代の方で、色々な求人を紹介してくれたのですが、自分が希望する求人とは少し違い「あまり意見を尊重してもらえないのかな?」と思いました。
また、求人の紹介にかかる時間が少し長く感じました。面接での対策や、履歴書・職務経歴書の書き方に関しては、親身になって教えてくれたので、その面ではとても好印象でした。
すべらない転職独自調査
20代・男性
満足度:(5点)
これまで、他の転職エージェントを利用すると、自分を良く見せようと意識しながら会話をしてしまい「噛み合わないな」と思ったり、希望の求人とは少し違う求人を紹介をされてしまうことがありました。
でも、レバテックキャリアでは、思った通りの求人を紹介してもらえました。悪い点として、面談の対応がとてもフランクでした。
緊張せずに話せる雰囲気作りと言われたら仕方ないですが、あくまでビジネスの一環として、私はキッチリした格好で面談に行き、ビジネスパートナーとしての対応を希望していたので、ちょっと残念でした。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(5点)
なかなか転職活動が上手くいかなかった時期にエンジニア系にもチャレンジしてみたいと思い、利用しました。
全くの未経験ではなかったのですが、ほぼ未経験だと判断されたらしく、あまり求人を紹介してもらえませんでした。エンジニア経験が豊富で、これまでの実績がある人には合う転職エージェントだと思います。
対応は丁寧でスピーディーだったのですが、未経験者や経験が少ない人には「手厚いサポートが受けられる」という感じではないように思いました。
すべらない転職独自調査レバテックキャリアの評判や口コミについては以下の記事も参考にしてください。
マイナビIT AGENT


運営会社 | 株式会社マイナビ |
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得意領域 | IT/金融/メーカー/物流/メディア/不動産/その他 |
対応エリア | 日本全国・海外 |
マイナビIT AGENTは、マイナビグループが運営するIT・Web業界に特化した転職エージェントで、特に20代〜30代の転職サポートに強みがあります。大手SIer各社との太いパイプを活かし、日立製作所やNECなどの人気企業への転職実績も豊富です。
キャリアアドバイザーはIT・Web業界の出身者が多く、業界経験を活かした視点で求人を紹介してくれるのが特徴です。そのため、利用者の転職後の年収は全体で約74%アップしており、中には前職より110万円以上年収が増えた人もいます。
こんな人におすすめ
●IT業界を熟知しているアドバイザーに、自分のキャリアについて相談したい人
●業界大手のマイナビにしかない非公開求人を紹介してほしい人
評判・口コミ

30代・男性
満足度:(4点)
技術力に自信があったのですが、口下手なこともあって面接での受け答えには不安を感じていました。
しかし、マイナビIT AGENTの担当のスタッフが10回程度も面接対策に時間を取ってくれたお陰もあり、志望している職種から内定を頂き、これまでと同じような職種に働くことができました。
履歴書や職務経歴書は、何度もフィードバックを頂いてなんとか形になりましたし、サポート体制はしっかりしているなと感じました。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(4点)
内定をいただくまでの段取りや情報収集、自己PRの仕方など、マイナビIT AGENTにはあらゆる視点でサポートしていただき大変感謝しています。
特に業種に関する情報が豊富で自分の希望の業種をはじめ、昨今の情勢に見合った採用情報を知ることができ、内定への大きな力となりました。
最初自分自身の意思に自信が持てなかった時、「こういう言い方をしたらいいよ」と具体的な励ましのアドバイスをいただけたこともありがたかったです。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(2点)
未経験からITエンジニアへ転職したくてマイナビITエージェントを利用しました。年齢も年齢で、紹介できる求人がないと断られてしまいました。
未経験の人は他の転職エージェントに相談したほうがいいかもしれないです。
すべらない転職独自調査マイナビIT AGENTの評判、口コミについても以下の記事で特集しています。
リクルートエージェント


運営会社 | 株式会社リクルート |
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得意領域 | 全業界・全職種 |
対応エリア | 全国・海外 |
リクルートエージェントは、人材業界大手のリクルートグループが運営する総合型の転職エージェントです。大手SIer企業との取引実績が豊富で、業界最大級の非公開求人数により、希望条件に合った大手SIer求人を見つけやすいのが特徴です。
IT業界の求人も多数取り扱っており、豊富な選択肢の中から自分に合った転職先を探すことができます。
こんな人におすすめ
●初めて転職エージェントを利用する人
●業界大手のリクルートにしかない独占求人を紹介してほしい人
●幅広い業界・職種から転職先を検討したい人
評判・口コミ

30代・男性
満足度:(4点)
リクルートエージェントは他のエージェントにはない求人も豊富にありましたし、面接対策に関しても丁寧なアドバイスを受けることができて大変良かったです。
また、過去の面接での質問を調べてデータとしていただけたので、予習をするには参考になりとても助かりました。
サポート体制も手厚くとにかく熱心さが伝わったので、こちらとしても気持ちが下がることなく必要な対策を進めることが出来ました。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(4点)
事前に聞いていたように、紹介していただける求人数は多くビックリしました。リクルートエージェントには他の転職サイトではなかった求人情報も紹介してもらえて助かりました。
口コミでキャリアアドバイザーに当たり外れがあると聞いていたのですが、私の担当者はとても丁寧で魅力的な求人を紹介してくれました。
すべらない転職独自調査
20代・女性
満足度:(4.0点)
リクルートエージェントの基本的な機能やサポートの満足度は高いのですが、求人検索の際に検索結果とは別に一番上にPRのような表示の求人が出ることがあったのが煩わしかったです。
わかりやすく色分けされているわけでもなかったので、紛らわしかったです。
すべらない転職独自調査リクルートエージェントの評判や口コミは以下の記事でより詳しく解説しています。
doda


運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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得意領域 | 全業界・全職種 |
対応エリア | 全国・海外 |
dodaは、パーソルキャリアが運営する総合型の転職エージェントで、転職サイトとして自分で求人を探せる機能と、キャリアアドバイザーによるサポート機能の両方を兼ね備えているのが特徴です。
大手SIer企業の求人数も充実しており、転職サイト機能を使って大手SIer各社の求人情報を効率的に比較検討できます。求人数の多さと丁寧なサポート体制が強みです。
こんな人におすすめ
●転職サイトとエージェントサービスを併用したい人
●幅広い求人から比較検討したい人
●手厚いサポートを受けたい人
評判・口コミ

30代・男性
満足度:(4点)
dodaは求人が非常に多いです。非公開求人も多数あって、その中には条件が非常に良い案件もありました。
エージェントも基本的に丁寧な人が多く、職務経歴書の添削や応募企業ごとの面接対策などもしっかりとおこなってくれました。
すべらない転職独自調査
30代・女性
満足度:(4点)
dodaはエージェントの方からの提案やアドバイスが適切なスピードでした。急かされることもないので、個人的にはストレスなく転職活動ができました。
最初にウェブ面談をした際にこちらの状況をしっかり把握してくださり、ヒアリング力が高いと感じました。その後も定期的に転職先を紹介してくれた安心感もありました。
特にコメントとして助かったのが「私からのメール以外でくるオートで流れてくるメールは無視して構いません」と言われたことです。たくさんメールがくるので困ってしまっていたのですが、このアドバイスで求人を絞り込めるようになりました。
すべらない転職独自調査
30代・男性
満足度:(4点)
自動で届くメールの求人配信が思いのほか多く、煩わしさを感じる。中には要望とまったく関係のない求人も混ざっている。
また、私はたまたま自分に相性の良いエージェントに担当していただけたが、dodaには外れエージェントも一定数いると聞いた。
すべらない転職独自調査dodaのより詳しい評判・口コミは以下の記事でチェックしてください。
マイナビエージェント


運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
得意領域 | 全業界・全職種(20代・30代に特化) |
対応エリア | 全国 |
マイナビエージェントは、株式会社マイナビが提供する総合型の転職エージェントサービスです。大手SIer業界への転職を目指す若手エンジニアのサポートに長けており、キャリアチェンジを含めた大手SIer転職戦略の相談にも対応しています。
特に20代〜30代の転職支援に強みがあり、手厚く丁寧なサポートには高い評価が寄せられています。
こんな人におすすめ
●20代・30代で丁寧なサポートを受けたい人
●初回転職で不安がある人
●じっくり相談しながら転職を進めたい人
評判・口コミ

20代・男性
満足度:(4点)
マイナビエージェントで初めて転職エージェントを利用しました。不安な事だらけで右左も分からないことばかりでしたが、サポートはきちんとして頂けました。
やはり最大手ということもあり求人も優良なホワイト企業が多数あり、スキルがある方は年収アップや福利厚生が手厚い企業への転職を達成できるかと思います。
すべらない転職独自調査
20代・女性
満足度:(3点)
結果として私はマイナビエージェントを通して転職することはありませんでしたが、利用することで求人の幅は広がったなと思います。
紹介していただいた求人の中には自分の希望と合っていないものもありましたが、マイナビエージェントは業界大手ということもあり、求人数は多いなと感じました。
すべらない転職独自調査
30代・男性(その他の職種)
満足度:(4点)
今回転職した際に求めている求人は、かなりニッチな産業(士業関連)のため、マイナビエージェントにはあまり求人がないと思っていました。それでも結構な数の求人数を出していただけましたし、仕事内容もかなりいいところを教えてもらえたので良かったです。
資格を生かせる内容のものが多く、ここからやれそうな感じがしました。
すべらない転職独自調査マイナビエージェントの評判・口コミについても特集している記事がありますので、併せてチェックしてみてください。
大手SIerへの転職を成功させるためには、複数の転職エージェントを併用して上手に使い分けることが大切です。
たとえば、Geekly(ギークリー)のようにIT業界に特化したエージェントと、リクルートエージェントやdodaのような総合型の大手エージェントを組み合わせて使うのもよいですね。
IT専門のエージェントでは、業界に詳しいアドバイザーから専門的なサポートが受けられますし、大手のエージェントでは求人数が多く、有名企業とのつながりも強いのが特徴です。
この2つを併用することで、大手SIerへの転職のチャンスがぐっと広がりますよ。
大手SIerへの転職成功事例と失敗パターン
大手SIerへの実際の転職成功事例を通じて、どのような準備と戦略が効果的だったのかを具体的に見ていきましょう。
この順番で解説していきますね。
大手SIerへの転職に成功した体験談
まずは大手SIerへの転職成功事例を2つ紹介します。
転職体験談

30代前半・男性
満足度:★★★★☆(4点)
中堅SIerのSEから大手SIerのシニアSEへの転職を目指していました。転職エージェントと2回の面談を重ね、『自分の強みをどうアピールするか』『弱みをマイナスイメージにしない伝え方』を徹底的に検討し、人生最高の履歴書を完成させました。
面接では、転職理由の明確化、オフショア管理経験の具体的な貢献度アピール、一貫したポジティブな姿勢を重視しました。結果として、面接後わずか3日で内定をいただき、年収も650万円から700万円にアップしました。
この転職が成功した背景には、特に重要な3つのポイントがあります。
- 転職エージェントとの密な連携による書類選考対策
- 具体的な経験の効果的なアピール
- 明確な転職理由と前向きな姿勢の一貫した表現
これらのポイントが組み合わさることで、競争の激しい大手SIer転職でもスピード内定を実現できたのです。
転職体験談

29歳・男性
満足度:★★★★☆(4点)
大手印刷会社のプロジェクトマネージャーから、より大規模なマネジメントを求めてSIer業界に転職しました。業界は違いましたが、プロジェクト管理という核となるスキルを軸に、IT業界でどう活かせるかを具体的に説明しました。
結果として大手メーカー系SIerに転職でき、年収は500万円弱から650万円と150万円アップしました。現在は10-20人のチームを任され、将来的には100人規模のプロジェクトにも携われる予定です。
異業種からの転職を成功させた人は、次のようなポイントをうまく押さえていました。
- 異業種でも共通するコアスキルを明確に伝える
- より大きなスケールでの挑戦という具体的なキャリアビジョンをアピールする
- 業界転換でも活かせる経験の論理的な説明をする
このように、業界が変わっても、自分の土台となるスキルがしっかりしていれば、転職を成功させることは十分可能です。
これらの体験談からわかるのは、転職を成功させるには「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」といった理由や目標をはっきりさせることが大切だということです。
さらに、自分のこれまでの経験が新しい職場でどう役立つのかを、具体的に説明できることも重要です。
プロのアドバイスを受けながらしっかり準備すれば、競争の激しい大手SIerへの転職でも成功するチャンスは十分あります。
よくある失敗パターンと選考対策
転職活動を進めるうえで失敗パターンを理解しておくことも事前に対策を練ることができるため非常に重要です。
転職でよくある失敗の原因は、自分のスキルと応募先の求めるレベルが合っていないことです。多くの人が、自分の力を実際よりも高く見てしまい、今の自分に合っていない求人に応募してしまうことがよくあります。
スキル不足による書類選考落ち
- 技術力の過大評価:実務経験1年でシニアレベル求人に応募
- 資格の未取得:基本的なIT資格を持たずに応募
- 経験年数不足:必要経験年数を満たさない応募
こうした失敗を防ぐには、自分のスキルや経験を冷静に見つめ直すことがとても大切です。転職エージェントや、今の職場の同僚から客観的な意見をもらって、自分の市場価値を正しく把握しましょう。
また、今足りていないスキルがある場合は、転職活動と同時にスキルを身につけていく計画を立てることで、より現実的で成功しやすい転職が目指せますよ。
面接でよく聞かれる「なぜこの会社を志望したのか?」という質問に、しっかりと理由を説明できない人がとても多いです。特に目立つ失敗パターンは、次のようなものです。
企業研究不足による面接失敗
- 表面的な企業理解:「安定しているから」「大手だから」といった一般的な理由
- 競合他社との差別化不足:他の大手SIerでも通用する志望動機
- 具体性の欠如:入社後にやりたいことが不明確
対策としては、その会社がどんな事業をしていて、どこが強みなのか、どんな課題や将来の目標があるのかをしっかり調べることがポイントです。そして、自分の経験やスキルがその会社でどう役に立つのかを、具体的に説明できるように準備しておきましょう。
また、「なぜこの会社じゃないとダメなのか」という理由もはっきり答えられるようにしておくことが重要です。会社の公式な資料や社員のインタビュー、業界ニュースなど、さまざまな情報を参考にして深く企業を理解することが、面接突破のカギになります。
こうした失敗を防ぐには、しっかり準備することと、自分の強みや課題を客観的に見つめ直すことが欠かせません。
自分だけで判断するのが難しいと感じたら、転職エージェントなど、第三者の意見を取り入れるのもおすすめです。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
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マイナビIT AGENT
マイナビのコネクションを活かした、人気企業求人や社内SEなどの求人が多数 -
ウィルオブテック
ITエンジニア専門エージェント!2名の専属アドバイザーが年収アップをサポート -
リクルートエージェント(IT)
国内最大の定番エージェント!エンジニアやIT業界の求人も多数保有 -
Geekly(ギークリー)
IT・WEB・ゲーム業界特化の転職エージェント!IT求人数は業界最大級を誇り、一都三県・関西圏に強い! -
レバテックキャリア
ITエンジニア経験者向けのハイクラスIT求人が多数!キャリアUPを狙うエンジニア定番のエージェント
SIerはやめとけ?大手SIerに転職するメリット・デメリット
「SIerはやめたほうがいい」という声をネットでよく見かけますが、本当にそうなのでしょうか。実際のところ、大手SIerへの転職が良いかどうかは、そのメリットとデメリットをきちんと理解したうえで、自分のキャリアの目標と合っているかどうかで判断する必要があります。
ここでは、これから転職を考える人が冷静に判断できるように、大手SIerの現実を正直にわかりやすく伝えていきます。
大手SIerに転職するメリット
大手SIerに転職するデメリット
1つ1つをじっくりと掘り下げていきますね。
【メリット】経営基盤が安定している
大手SIerの最大の魅力は、他のIT企業では得られない圧倒的な安定性です。長期的なキャリアを安心して積める環境が整っています。
大手SIerの経営基盤が安定しているポイントを以下にまとめました。
項目 | 詳細内容 |
---|---|
売上規模 | NTTデータ、富士通、日立製作所は数兆円規模 |
顧客基盤 | 長年にわたって培った安定した企業顧客 |
事業構造 | 景気変動の影響を受けにくい構造 |
この安定性は従業員にとって以下のような大きなメリットがあります。
- 雇用の安定:長期的な雇用保障
- 充実した福利厚生:住宅手当、退職金制度、各種手当
- 研修制度の充実:入社後の継続的なスキルアップサポート
- 各種手当:中小企業では提供困難な待遇
これらの待遇は中小企業では提供が難しいため、大手SIerならではの魅力と言えるでしょう。
【メリット】将来の転職の際にも有利になる
大手SIerで働いた経験は、転職市場でもとても高く評価されます。それは、単に有名な会社だからというだけでなく、次のようなスキルが他の会社でも役に立つからです。
以下は大手SIerで身につくスキルと他業界での価値をまとめました。
スキル分野 | 具体的内容 | 他業界での価値 |
---|---|---|
プロジェクト管理 | 大規模プロジェクトの管理経験 | 事業会社の情報システム部門で重宝 |
調整能力 | 複数の関係者との調整能力 | あらゆる業界のマネジメント職で評価 |
品質管理 | 厳格な品質管理方法の理解 | 製造業、金融業で高く評価 |
システム設計 | 企業システムの全体設計能力 | ITコンサルティング会社で重要 |
実際に、大手SIer出身者は事業会社の情報システム部門やITコンサルティング会社で重要なポジションに就くケースが多く見られます。
【メリット】他のIT企業に比べて大規模プロジェクト経験に価値がある
大手SIerならではの魅力として、次のような規模の大きなプロジェクトに関われるチャンスがあることが挙げられます。
- プロジェクト規模:数十億円から数百億円規模
- チーム規模:数十名から数百名の大規模チーム
- 期間:数年にわたる長期プロジェクト
- 影響範囲:企業全体のシステム刷新など
こうした大きなプロジェクトは、Web系企業や中小のSIerではなかなか経験できない貴重なものです。大規模な案件では、複雑なシステムの要件を整理したり、関係者との調整をおこなったり、スケジュールやリスクをしっかり管理する力が求められます。
こういった経験を積むことで、将来プロジェクトマネージャーやITコンサルタントとしてステップアップするときに、大きな強みになります。
【デメリット】最新技術に触れる機会が少ない
大手SIerでは、とにかくシステムの安定性を重視するため、エンジニアとして最新の技術にたくさん触れたい人にとっては、少し物足りなく感じることがあるかもしれません。
大手SIerにおける技術的な制限について以下の表にまとめました。
制約要因 | 具体的影響 |
---|---|
クライアント特性 | 安定性重視で保守的な技術選択 |
技術選定 | 枯れた技術や実績のある技術を優先 |
学習機会 | 最新技術への接触機会が限定的 |
大手SIerの業務は、安定性を重視するクライアントが多いため、次のような技術面での制限があることもあります。
- 最新フレームワーク:React、Vue.js等の最新技術導入が遅れがち
- クラウドネイティブ技術:コンテナ、マイクロサービス等の採用が限定的
- AI・機械学習:先端技術に触れる機会の不足
- 実務経験の不足:個人学習でカバーしても実務経験として認められにくい
このような状況は、若手エンジニアにとって特に注意が必要です。IT業界は技術の進化がとても早いため、常に新しい技術を学び続けないと、将来の転職やキャリアアップのチャンスが少なくなってしまう可能性があります。
【デメリット】下請け構造で自由度が制限される
大手SIerは元請けとして多くのプロジェクトを受注しますが、実際の開発作業は下請け企業に任せることが多いです。
下請け構造による制限とその影響について以下にまとめました。
制約項目 | 具体的問題 | エンジニアへの影響 |
---|---|---|
意思決定 | プロセスが複雑で時間がかかる | 迅速な判断ができない |
責任範囲 | 責任の所在が曖昧になりやすい | 成果の実感が得にくい |
業務内容 | 下請け企業との調整が中心 | 直接開発する機会が少ない |
作業範囲 | 管理業務が中心になる | 技術スキルの向上機会が限定的 |
特に「自分の手でコードを書いてシステムを作りたい」というタイプのエンジニアにとっては、やりがいを感じにくいことがあります。
また、実際の開発よりもスケジュール管理や進捗確認などの管理業務が多くなるため、技術力を伸ばすチャンスが少なくなることもあります。
【デメリット】意思決定や変化対応が遅い
大手企業ならではの動きの遅い組織体制のために、次のような問題が起こることがあります。
新しい技術の導入に時間がかかる
上司の承認など、社内のルールが多くて進みが遅い
新しいアイデアがすぐに形にならない
世の中の変化に対して、会社の対応が遅れてしまう
こうした問題は、変化の早いIT業界では会社の競争力に影響する可能性があります。特に、スピードを大切にする働き方が好きな人にとっては、仕事の進みが遅く感じてストレスになることもあります。
また、アイデアや新しい技術をすぐに試せるWeb系企業と比べると、大手SIerでは実行に移すまでに時間がかかることが多いです。
大手SIerへの転職を考えるときは、こうしたメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、自分のキャリアの目標や働き方の価値観に合っているかどうかをよく考えることが大切です。
たとえば、「安定した環境で大規模なプロジェクトに関わりたい」のか、「新しい技術をどんどん取り入れてスピード感を持って働きたい」のかによって、選ぶべき環境は変わってきます。
大手SIerの年収と待遇を徹底分析
大手SIerへの転職を考えるとき、一番気になるのは「年収や待遇はどうなのか?」という点ではないでしょうか。
実際に大手SIerの年収はどのくらいなのか、他のIT企業と比べて高いのか低いのか、そして転職時に年収の交渉ができるのかについて、わかりやすく説明します。
企業別年収ランキングと給与水準
大手SIerの年収水準を正確に把握するため、まず主要企業の年収ランキングを見てみましょう。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | 野村総合研究所(NRI) | 1,242万円 | ITコンサル +金融ITソリューション |
2位 | 電通国際情報サービス | 1,128万円 | 電通グループ、グローバル展開 |
3位 | SRAホールディングス | 1,125万円 | 金融IT・組込みIT・文教IT |
4位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 1,028万円 | 商社系、幅広い業界対応 |
5位 | 三菱総合研究所(MRI) | 1,024万円 | 総合コンサルティング+ICT |
参考:geekly media「SIerランキング!大手、中堅企業の年収・売上|優良企業の選び方も解説」
これらの企業の年収が高い理由は、利益の出やすいITコンサルティングなどの事業をおこなっているからです。特に1位の野村総合研究所(NRI)は、売上は国内で5位ですが、利益率が17.4%と非常に高く、その利益をしっかり社員に還元しているため、年収も高くなっています。
主要な企業を詳しく見てみると、それぞれが得意な分野で強みを発揮していることがわかります。
-
野村総合研究所(NRI):
銀行などで使われる勘定系システムや、金融リスク管理などの金融ITに強い -
電通国際情報サービス(ISID):
AI人材の育成やクラウドの導入支援など、最先端の技術に力を入れている -
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC):
クラウドサービスの導入や、OutSystemsといったローコード開発ツールの実績が豊富
このような強みを活かして、各社はそれぞれ違った業界やニーズに応じたサービスを提供し、しっかり利益を出しています。
特に、金融分野の専門知識やクラウド技術への対応力は、これから進むデジタル化(DX)において、さらに重要になっていくでしょう。
Slerの年収についてより詳しく知りたい人は下記の記事も一緒に読んでみてくださいね。
福利厚生と労働条件の比較
大手SIerの魅力は基本給だけではありません。充実した福利厚生制度も大きな特徴の1つです。
以下は大手SIerの主な福利厚生制度をまとめた表です。
福利厚生項目 | 一般的な内容 | 大手SIerの特徴 |
---|---|---|
住宅関連 | 住宅手当、社宅制度 | 月額3-8万円、全国の社宅・寮完備 |
退職金制度 | 確定給付年金、企業年金 | 30年勤務で1,500-2,500万円程度 |
有給取得 | 法定通り | 取得率70-85%、計画的付与制度 |
研修制度 | 新人研修、スキル研修 | 年間100時間以上、資格取得支援 |
健康管理 | 健康診断、産業医 | 人間ドック補助、メンタルヘルス相談 |
この表を見るとわかるように、大手SIerには中小企業ではなかなか実現できない、充実した福利厚生がそろっています。中でも、住宅手当や退職金制度は、将来の生活を考えるうえでとても心強いサポートになります。
また、働き方の制度が整っていることも大手SIerの大きな魅力です。最近は「働き方改革」が進んでいて、次のような制度も取り入れられています。
フレックスタイム制:
コアタイム10:00-15:00、月間総労働時間での管理リモートワーク:
週2-3日の在宅勤務が可能時短勤務:
育児・介護事情に応じた勤務時間短縮副業制度:
一定条件下での副業・兼業が認められる
こうした制度のおかげで、社員それぞれのライフスタイルに合わせて、柔軟に働けるようになっています。
働く時間や残業については、会社や部署によって違いはありますが、大手SIerの場合、一般的には月の残業時間は20〜40時間程度で、忙しい時期でも50〜60時間くらいにおさえられていることが多いです。
このような働きやすい環境は、中小のSIerやWeb系のベンチャー企業と比べると安定していて、将来を見据えて長く働きたい人にはとても向いている職場環境だと言えます。
年収アップのための交渉術
転職のときにおこなう年収の交渉は、今後の収入に長く影響する大事なステップです。ここでは、大手SIerに転職する際に役立つ、上手な年収交渉の方法を紹介します。
年収アップを実現するには、まず知っておくべき基本的なポイントがあります。
- 自分の市場価値を知る
- 今の職場での実績や、自分が持っているスキルなどを具体的に伝える
- 年収の話をするベストなタイミングは、内定をもらってから入社を決める前
- 自分の希望だけでなく、会社にとってのメリットも考えながら伝える
これらのポイントを押さえて交渉すれば、自分にも会社にも納得できる形で話をまとめることができます。
また、年収交渉で重視されるポイントもいくつかありますので、以下で確認していきましょう。
評価要素 | 具体的内容 | アピールポイント |
---|---|---|
プロジェクト管理経験 | チーム規模、予算規模、成果の具体化 | 数値で示せる実績が重要 |
技術的専門性 | 希少性の高いスキルや資格の保有 | 市場価値の高い技術領域 |
業界知識 | 特定業界での深い経験と人脈 | クライアント業界の専門知識 |
語学力 | 海外案件対応可能な英語・中国語等 | グローバル案件への対応力 |
これらを具体的な実績とともに提示することで、年収交渉の成功確率を上げることができます。
また、年収交渉の手順は以下のような流れで進めていきましょう。
- 今の年収をきちんと整理する
- 世の中の相場を調べる
- 希望年収を決める
- しっかりした根拠を準備する
- 実際に交渉するときは落ち着いて話す
この流れで準備すれば、相手に納得してもらいやすい、しっかりした年収交渉ができます。
さらに、年収交渉は慎重に丁寧に進める必要があるため、以下の注意点も確認しておくとよいです。
過度な要求は避ける
基本給とボーナスのバランスを考慮する
昇給制度の理解を深める
年収だけでなく働き方や成長機会も考慮する
ここまでで解説したポイントに気をつけながら年収交渉を進めれば、転職後も長く満足できる結果につながります。
大手SIerの年収や待遇は、IT業界の中でも高めですが、会社や職種によって差があります。転職を考えるときは、年収の金額だけでなく、福利厚生、働き方、キャリアアップの可能性なども含めて、総合的に判断することが大切です。
また、年収交渉は、しっかり準備して戦略を立てれば、十分に実現可能です。自信を持って、自分の価値をきちんと伝えるようにしましょう。
大手5大SIer企業の特徴とランキング比較
大手SIerへの転職を考えるときは、それぞれの会社の特徴や強みを正しく知っておくことがとても大切です。同じ「大手SIer」と呼ばれる会社でも、事業内容や社風、キャリアの進み方などが大きく違うことがあります。
ここでは、転職先として特に人気のある大手SIer5社について、それぞれの特徴や強みをわかりやすく紹介します。
人気企業ランキングと各社の特徴
大手SIerが転職市場でどれくらい人気があるのか、またそれぞれの会社にどんな特徴があるのかを知るために、まずは主なポイントを比較してみましょう。
以下の表では、大手SIer5社の基本的な情報と、特徴をまとめています。
企業名 | 売上高 | 従業員数 | 営業利益率 | 主力事業領域 |
---|---|---|---|---|
NTTデータ | 4.4兆円(2023年度) | 約19万人 | 7.2% | 統合ITソリューション・システム開発 |
富士通 | 3.8兆円(2023年度) | 約12万人 | 6.8% | サービスソリューション・ハードウェア |
NEC | 3.4兆円(2023年度) | 約11万人 | 5.9% | サービス提供・システムインテグレーション |
日立製作所 | 1.7兆円(2023年度) | 約27万人 | 8.4% | デジタルシステム・社会イノベーション |
日本IBM | 0.7兆円(2023年度) | 非公開 | 非公開 | ソフトウェア・コンサルティング |
参考:ONE CAREER
売上高以外の項目はそれぞれの公式サイトを参考にしています。
SIerのなかでは、NTTデータグループが売上と営業利益のどちらもトップの成績です。一方で、売上に対してどれだけ利益を出しているかを示す「営業利益率」では、日立製作所が8.4%と最も効率よく利益を出している会社です。
以下は各企業の詳細な特徴をまとめた表です。
企業名 | 強みの領域 | 事業特徴 | 社風の特色 | キャリアの魅力 |
---|---|---|---|---|
NTTデータ | グローバル展開・大規模SI | 統合ITソリューション メンテナンス・サポート |
大企業ならではの多様性、 部署により雰囲気が異なる |
海外進出機会 幅広い業界経験 |
富士通 | 製造業SI・DX推進 | サービスソリューション 世界180カ国展開 |
協力重視 さまざまな関係者との連携を大切にする |
グローバルキャリア DX分野での成長 |
NEC | AI・セキュリティ・公共 | 顔認証技術 サービス提供契約 |
挑戦する社風 穏やかで人を大切にする |
先端技術開発 官公庁案件経験 |
日立製作所 | 社会インフラ・IoT | IT×OT×プロダクト 社会イノベーション事業 |
真面目かつ情熱的 チャレンジ精神重視 |
社会課題解決 技術×経営の経験 |
日本IBM | AI・クラウド・コンサル | ソフトウェア・コンサルティング・インフラ | 多様性重視 社会貢献追求 |
外資系環境 手厚い育成制度 |
この比較表を見ると、それぞれの会社が違った強みや魅力を持っていることがよくわかります。
転職を考えるときは、自分がどんな仕事をしたいのか、どの分野に興味があるのか、どんな働き方をしたいのかに合った会社を選ぶようにしましょう。
どの会社も高い技術力と安定した経営基盤があるので、選んだ会社が違っても、長く働きながらスキルや経験を積むにはとても良い環境と言えます。
大手SIer人気企業についてより詳しく知りたい人は下記の記事も見てみてくださいね。
ホワイト企業としての評価と働きやすさ
転職先を選ぶときは、年収だけでなく「働きやすさ」も大事なポイントです。
大手SIer5社は、どの会社も業界平均より働きやすい環境を整えていますが、社員の満足度調査や口コミサイトでの評価を総合すると、以下のような特徴があります。
企業名 | 安定性 | 成長機会 | 収入水準 | 働き方 | 総合評価傾向 |
---|---|---|---|---|---|
NTTデータ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 長期キャリア形成重視 |
富士通 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 新技術習得・成長重視 |
NEC | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | スキルアップ機会重視 |
日立製作所 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 技術力・安定性重視 |
日本IBM | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | グローバル環境重視 |
この表から分かるように、各社には以下のような特徴があります。
- NTTデータ、日立製作所は長期的なキャリア形成に適した環境
- 富士通、NEC、IBMは新技術習得やスキルアップ機会が豊富
- IBMは多様性と国際的なキャリア発展が魅力
- NTTデータ、富士通は各指標でバランスよく高評価
転職先を選ぶときは、自分が何を一番大事にしたいのかを考えて、それに合った会社を選ぶことが大切です。
また、大手SIer各社では女性活躍推進に積極的に取り組んでおり、以下のような施策が実施されています。
女性活躍推進の取り組み
- 育児休業制度の充実(最大3年間取得可能)
- 時短勤務制度(小学校卒業まで適用)
- 在宅勤務制度の拡充
- 女性管理職登用の積極的推進
- メンター制度による女性社員のキャリア支援
こうした取り組みのおかげで、女性エンジニアにとっても働きやすい職場環境が整ってきています。特に大手企業では、女性の管理職を増やすことに力を入れているのです。
さらに、各企業の情報が掲載されている「OpenWork」を見ても、転職に関する口コミには以下のような傾向がみられます。
-
技術力の成長:
大規模なプロジェクトに関われるため、他ではなかなか得られない貴重な経験ができる -
人間関係:
少し年功序列的な面はあるものの、全体的には人間関係が良く、働きやすい職場が多い -
将来性:
デジタル化(DX)のニーズが高まっていて、業界全体がこれからも成長していくことが期待されている -
転職での評価:
大手SIerでの経験は、転職市場でも高く評価されやすい
このような傾向から大手SIerは長期的なキャリアを築いていくうえで、とても価値のある職場だと言えます。
大手SIer5社はそれぞれに違った特徴がありますが、どの会社も共通して「安定した働き方」と「成長できるチャンス」をしっかり用意しています。
しかし、人気が高いからこそ転職難易度も上がるため、大手SIer業界に精通した転職エージェントのサポートを受けることが成功の鍵となります。業界の内情を知り尽くしたプロの力を借りて、理想の転職を実現しましょう。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
-
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ITエンジニア経験者向けのハイクラスIT求人が多数!キャリアUPを狙うエンジニア定番のエージェント
具体的なエージェントの選び方のコツやおすすめ職種については下記の記事をご覧ください。
大手SIerへの転職のベストタイミング
転職がうまくいくかどうかは、今の求人の状況や自分のキャリアのタイミングによって大きく変わります。タイミングよく転職活動を始めれば、選べる会社の幅も広がり、自分に合った理想の職場が見つかりやすくなります。
ここでは、大手SIerへの転職に向いている時期と、転職を成功させるためにどんなキャリアの進め方がよいかをわかりやすく説明します。
大手SIerへの転職に最適な時期
転職市場には、繁忙期と閑散期があります。この流れを知っておくことで、より計画的に転職活動を進めることができます。
年間採用スケジュールと活発時期を以下の表にまとめました。
時期 | 採用活動レベル | 特徴 | 転職活動開始時期 |
---|---|---|---|
1~3月 | ★★★★★ | 4月入社向け最繁忙期 | 前年11~12月 |
4~6月 | ★★☆☆☆ | 新年度開始で採用は低調 | 2~3月 |
7~9月 | ★★★★☆ | 10月入社向け活発期 | 5~6月 |
10~12月 | ★★★☆☆ | 年末で採用活動は減少傾向 | 8~9月 |
企業の採用が一番活発になるのは、4月の入社に向けて動き出す1月〜3月ごろです。この時期は求人の数が特に多く、企業も積極的に人を採ろうとしているため、転職を考えている人にとっては大きなチャンスになります。
多くの会社は3月が決算月なので、年度の終わりに向けて人員の見直しや調整をおこないます。特に大手SIerでは、次のような動きがよく見られます。
- 1~2月:急募案件が増加、即戦力重視の採用
- 3月:新年度体制に向けた大量採用
- 4~5月:新入社員受入れのため中途採用は一時停止
9月決算の企業では、7-9月に同様の採用ピークが訪れるため、転職活動のタイミング調整に活用できます。
また、市場動向だけでなく、個人のキャリア状況も転職タイミングの重要なポイントです。
プロジェクトが終わった後:
成果をアピールしやすく、引き継ぎもスムーズ昇格・昇進タイミング:
新しい役職での経験を積む前の転職スキル習得後:
新技術や資格取得直後の市場価値向上時期ボーナス支給後:
経済的な余裕を持った転職活動
特に大事なのは、今のプロジェクトが終わったタイミングで転職を考えることです。プロジェクトの途中で辞めてしまうと、引き継ぎが大変になったり、前の職場での評価が下がってしまう可能性があります。
新しいスキルや資格を身につけたばかりの時期は、自分の市場価値が一番高くなるタイミングなので、転職でも有利に進められます。
さらに、ボーナスをもらった後に転職活動を始めれば、収入がしばらく安定したまま、焦らずにじっくりと次の職場を選ぶことができます。
SIerでのキャリアパスと将来性
大手SIerでのキャリア発展には複数のルートがあり、それぞれ異なるスキルセットと経験が求められます。
キャリアパス | 必要経験年数 | 重要スキル | 年収目安 |
---|---|---|---|
プログラマー → SE |
2~3年 | 技術力、設計スキル | 400~600万円 |
SE → プロジェクトリーダー |
5~7年 | チーム管理、進捗管理 | 600~800万円 |
PL → プロジェクトマネージャー |
8~10年 | 予算管理、リスク管理 | 800~1200万円 |
PM → 事業部長・役員 |
15年以上 | 経営視点、戦略立案 | 1200万円以上 |
営業 → 営業マネージャー → 役員 |
5~12年 | 顧客開拓力、事業戦略 | 400~1000万円以上 |
プロジェクトマネージャーとして豊富な経験を積んだ後、ITコンサルタントへのキャリアチェンジが可能です。このルートでは以下のスキルが重要になります。
PM→ITコンサルタントへの昇進パス
-
業界知識の深化:
特定業界のビジネスプロセス理解 -
提案力の向上:
顧客課題の発見と解決策提案 -
経営的視点:
ROIやビジネス価値を重視した判断力
ITコンサルタントになることで、年収1000-1500万円レベルの高収入を目指すことができ、より戦略的な業務に携わることが可能になります。
また、技術を極めたエンジニアがマネジメント層に転身するパターンも多く見られます。
技術者→マネジメント層への転身
-
技術リーダー:
技術的な意思決定と チーム技術指導 -
アーキテクト:
システム全体の設計方針策定 -
技術統括:
複数プロジェクトの技術面での責任者
このルートでは技術的な深い知識を持ちながら、組織運営能力も身につける必要があります。
さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の波により、従来のSIerキャリアにも大きな変化が生まれています
DX時代がSIerキャリアに与える影響
-
クラウドの知識の重要性向上:
AWS、Azure、GCPの専門知識が必須 -
AI・データ分析スキル:
機械学習、ビッグデータ活用の需要拡大 -
アジャイル開発:
従来のウォーターフォール型からの転換 -
セキュリティ専門性:
サイバーセキュリティ対策の高度化
こうした新しい技術に対応できる人は、仕事の価値が高く評価されるようになっていて、転職のときにも有利です。
大手SIerでのキャリアは、エンジニアとして技術を深める道もあれば、マネジメントに進む道もあるなど、選択肢が豊富です。だからこそ、自分に向いている方向を早めに見つけて、それに合ったスキルを身につけていくことが大切です。
さらに、DX(デジタル変革)などの最新の技術動向を常にチェックしておくことで、自分の市場価値を保ち続け、より良い転職のチャンスをつかめるようになります。
転職のタイミングやキャリアの方向性が見えてきたら、いよいよ行動に移しましょう。
プロの転職エージェントに相談することで、希望に合った転職の進め方がわかり、ベストなタイミングで転職できる可能性が高まります。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
-
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大手SIer転職でよくある質問と回答
大手SIer転職でよくある質問と回答をまとめました。
未経験でも大手SIerに転職できますか?
未経験でも大手SIerに転職することは可能ですが、そのためにはしっかりと準備が必要です。
まずは、基本情報技術者試験やITパスポートなどの国家資格を取得して、ITの基礎知識や学ぶ意欲をアピールできるようにしましょう。さらに、JavaやPython、SQLといった基本的なプログラミング言語を学んでおくと、採用されやすくなります。
特に20代であれば、将来性を評価する「ポテンシャル採用」のチャンスが多く、研修制度が整っている会社も多いので、未経験でも挑戦しやすい環境です。ただし、30代以上になると、即戦力が求められるため、転職前により実践的なスキルを身につけておくことが大切です。
大手SIerの平均年収はどの程度ですか?
大手SIerの年収は、会社や職種によって差はありますが、全体的に見てとても高い水準です。
たとえば、野村総合研究所では1,242万円、電通国際情報サービスでは1,128万円、NTTデータでは906万円、富士通では965万円、日立製作所では936万円となっており、日本の平均年収(約460万円)の2倍以上になっています
年収は、入社時の経験やスキル、どんな仕事をするか、昇進のスピードなどによって変わりますが、大手SIerは、長く働くことで安定して高収入を目指せる業界といえます。
転職活動はどのくらいの期間がかかりますか?
大手SIerへの転職には、だいたい3〜6ヶ月くらいかかるのが一般的です。具体的には、準備期間で1-2ヶ月(自己分析、スキル習得、応募書類作成)、活動期間で2-3ヶ月(企業研究、応募、面接)、決定期間で1ヶ月(内定後の条件交渉、退職手続き)という流れになります。
ただし、自分のスキルレベルや転職市場の動き、希望条件の内容によって、かかる時間は人それぞれです。
大手SIerで最も重視されるスキルは何ですか?
大手SIerへの転職には通常3〜6ヶ月ほどかかります。最初の1〜2ヶ月で自己分析やスキルの習得、書類準備をおこない、その後2〜3ヶ月で企業研究や応募・面接を進めます。
内定後は1ヶ月ほどかけて条件交渉や退職準備をします。ただし、スキルや希望条件によって期間は変わるため、焦らず計画的に進めることが転職成功のカギです。
転職エージェントは利用すべきですか?
大手SIerへの転職では、転職エージェントの利用がおすすめです。理由は、一般に出回らない非公開求人(全体の約70〜80%)に応募できるからです。
さらに、書類の添削や面接対策、年収交渉などのサポートも受けられます。IT業界に強いエージェントなら、技術の話も通じやすく、より自分に合った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
面接ではどのような質問をされますか?
大手SIerの面接では、転職理由や志望動機を深く聞かれます。前職を辞めた理由と、その企業を選んだ理由を筋道立てて話せるようにしましょう。
また、プロジェクト経験では、規模や期間、役割、成果を具体的に伝えることが大切です。技術面では使った言語やフレームワーク、設計の考え方やトラブル対応の経験なども問われます。チームでの役割や今後のキャリア目標も準備しておきましょう。
大手SIer転職成功への第一歩を転職エージェントと共に踏み出そう
ここまで大手SIerへの転職についてたくさんの情報を紹介してきましたが、実際に転職を成功させるには、行動を起こすことが大切です。
大手SIerへの転職は簡単ではありませんが、しっかり準備し、正しい進め方を知り、必要に応じてプロのサポートを受ければ、十分にチャンスはあります。
転職エージェントの活用により得られるメリットをまとめましたので、確認していきましょう。
転職エージェント活用のメリット
非公開求人に応募できる
会社のリアルな情報がわかる
面接や書類のサポートが受けられる
年収の交渉も任せられる
こうしたサポートによって、1人では難しい転職活動を、効率よく、しかも確実に進めることができます。
転職市場は常に変化しているため、行動するタイミングが重要です。
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