転職エージェントはなぜ複数登録するべき?掛け持ち・併用の最適解をプロが解説!

転職エージェント 複数登録 併用

    転職エージェントの複数登録・掛け持ちで何社利用すれば良いのかをズバリ教えます!悩んでいる人にはおすすめの組み合わせも紹介!

    他にも併用するメリット・デメリット、注意点などを現役の転職エージェントがぶっちゃけで解説しています。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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転職エージェントを複数登録するべき理由

人物 相談者

転職エージェントは1社に絞って、転職者とエージェントの一心同体で活動しなければいけない気がします。併用はそれぞれのエージェントに対して気まずいです…。

転職エージェント末永 末永

そのような心配はありません。業界最大手エージェントのリクルートやマイナビも、併用を推奨しています。


転職を成功させたいのなら、転職エージェントは複数登録することをおすすめします

というのも、転職エージェントは求人数や専門性の違いはあるのですが、各社とも基本的に提供しているサービスはほぼ同じだからです。

では、何が違うのかというとキャリアアドバイザーのスキルや相性です。相性なんて関係ないと思っている人もいますが、相性によって転職活動の良し悪しが決まってしまうほど重要なポイントです。

例えば、相性の合わない人と長く友人関係を続けていくことは不可能ですよね。キャリアアドバイザーも同じように、相性が合わないと思ったように転職活動を進められません。

転職エージェント末永 末永

だからこそ、自分と相性の合うキャリアアドバイザーと出会うために、最初の段階で同時に複数登録するのがおすすめなのです。

エージェントは5~6社登録すべし!

現役の転職エージェントとしてサポートを続けている筆者の本音としては、5~6社がおすすめです。

というのも、リクナビNEXTの「転職エージェント(人材紹介会社)を使った転職活動ガイド」によると転職エージェントを使って転職を成功させた人の利用社数は平均4.2社となっています。

転職決定者 平均4.2社
全体 平均2.1社
引用元:リクナビNEXT

上記の通り、筆者がおすすめする5〜6社は決して多いわけではなく、転職を成功させた人の平均登録社数と近い数であることが分かりますよね。

ちなみに、2022年3月に厚生労働省が発表した「職業紹介事業報告書の集計結果(令和2年度)」によると日本には27,274社もの転職エージェントがあります。

だからこそ正しい組み合わせで複数登録することが大切なんです。しかしながら、誤った組み合わせや使い方をしている人が多く見受けられます。

では、実際にどの組み合わせが良いのかについて、以下で詳しく解説していきますね。

【具体例付き】複数登録の選び方

転職エージェントに複数登録する際には、やみくもに登録するのではなく、その特徴に合わせて利用するところを選ぶようにすると良いです。

具体的には大手総合型転職エージェントの中から2〜3社、特定の業界・職種に専門特化した転職エージェントの中から2〜3社、年代・属性に特化した転職エージェントの中から1〜2社ほど、合計5〜6社に複数登録するのがおすすめです。

しかし前述したように、日本には転職エージェントが27,274社あります。そこで筆者がその中から転職エージェントを厳選し、対象別におすすめの複数登録の組み合わせを紹介します。

20代
大手総合型+年代特化型
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント

UZUZ
マイナビジョブ20's
ハタラクティブ
キャリアスタート
30代以上
ハイクラス
大手総合型+属性特化型
リクルートエージェント
doda

ビズリーチ
JACリクルートメント
女性
大手総合型+属性特化型
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント

マイナビジョブ20's
(※20代限定)
IT関連職種
大手総合型+業種特化型
doda
マイナビエージェント

マイナビIT AGENT
リクルートエージェント(IT)
ウィルオブテック
Geekly(ギークリー)
※5~6社登録の場合

転職エージェント末永 末永

とはいえ5~6社は管理しきれない、多いと感じてしまう人は大手総合型転職エージェントの中から1~2社、特化型転職エージェントの中から1~2社、合計2~3社に複数登録すると良いです。

上記で紹介した転職エージェントの特徴や強みを合わせてご紹介します。ぜひ気になるものを登録してみてくださいね。

おすすめの大手総合型転職エージェント

オススメの中小・特化型エージェント

  • ビズリーチ
    年収600万円以上の求人が多数!企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く
  • JACリクルートメント
    国内3位の規模を誇る転職エージェント。年収600万〜1,500万円以上の案件を多数保有
  • UZUZ
    平均12時間以上の手厚いサポート!高卒・既卒・フリーターからの正社員転職に強み
  • マイナビジョブ20’s
    未経験OKの求人が7割以上!新卒支援実績No.1のマイナビによる20代向けエージェント
  • ハタラクティブ
    大手企業が運営している老舗の転職エージェント!未経験から挑戦できる求人多数
  • キャリアスタート
    入社後定着率92%!転居サポートや転職交流会など選考対策以外のサポートも充実
  • マイナビIT AGENT
    マイナビのコネクションを活かした、人気企業求人や社内SEなどの求人が多数
  • リクルートエージェント(IT)
    国内最大の定番エージェント!エンジニアやIT業界の求人も多数保有
  • ウィルオブテック
    ITエンジニア専門エージェント!2名の専属アドバイザーが年収アップをサポート
  • Geekly(ギークリー)
    IT・WEB・ゲーム業界特化の転職エージェント!専任のプロがどんな悩みも徹底サポート

転職エージェントの選び方は以下の記事でも詳しく解説しています。さらに詳しく知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。

転職エージェントを複数登録する際のポイント

転職を成功させるために効果的な転職エージェントの複数登録のポイントについて、以下で紹介していきます。登録後の流れについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

複数登録の流れ

  1. 転職エージェント5〜6社に登録する
  2. 担当キャリアアドバイザーとの相性を面談で確認する
  3. 5~6社を比較し、1番相性が良く信頼できると感じた1社に絞り込む

登録する転職エージェントは自分の希望する業界・職種の求人をどれだけ持っているのか、専門性は高いのかで5〜6社に絞り込みましょう。登録は可能な限り、同時におこなうことをおすすめします。

5〜6社登録したとしても時期がバラバラだと、それぞれを同時に比較できません。人間は最初と最後の記憶が残りやすいため、バラけてしまうと純粋に比較することが難しくなってしまいます。

実際の転職活動では1社に絞り込んだ転職エージェントだけ使うようにしましょう。

中には複数の転職エージェントで並行しながら選考を進めている人もいますが、スケジュールが管理できないといったデメリットもあります。

面談後は1社に絞ったほうがいい理由については後ほど詳しく解説しますね。

転職エージェントのサービスや使い方を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてくださいね。

複数登録に「良い」エージェントの特徴

ここまで、転職エージェントはキャリアアドバイザーとの相性を見極める目的で、複数登録をお勧めしてきました。

とはいえ、一口に「相性」といってもどのような基準で判断すればいいのか、「良い」エージェントとはなんなのか分からない人も多いのではないでしょうか。

そこで、エージェント歴10年以上の転職のプロである筆者が、良い転職エージェントの特徴を紹介します。

ぜひ、絞り込む際の判断基準にしてみてください。

それぞれについては、以下で詳しく解説していきます。

キャリアについて親身に相談に乗ってくれる

自分のキャリアについて、親身になって相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーかどうかは大事なポイントです。

実際に面談をしてみると分かるのですが、今までの経歴やキャリア、転職を希望する業界・職種のヒアリングだけをして、すぐに求人を紹介するマニュアル通りの対応をするアドバイザーがいます。

条件にマッチした求人紹介ならAIでもできます。わざわざ転職活動にキャリアアドバイザーが介在する理由は、自分でも気づけなかった可能性を教えてもらえるからです。

自分自身のキャリアをヒアリングし、一緒に棚卸しをしてくれ、「それであればこういう方向性で考えていくと良いのではないか?」といった助言を与えてくれるキャリアアドバイザーは親身に向き合ってくれる存在だと言えるでしょう。

希望する業界・職種について詳しい

転職者は転職をする際に今の業界を変えるか、職種を変えるかの選択をするケースが多いです。

これまでやったことがない業界・職種について、具体的な仕事内容や特徴、メリット・デメリットは応募をする前に知っておきたいものですよね。

そこは転職のプロとして、紹介する求人の仕事内容などの詳細な情報を提供できないのでは転職エージェントの意味がありません。

専門領域として自分自身が知りたい情報・知見を持っているキャリアアドバイザーなのか、という視点で確認してみると良いでしょう。

希望に沿った適切な求人の提案がある

たまに転職者のニーズや、希望するキャリアを叶えるために必要な経験を積めるかを考えた求人提案ができていない場合があります。

例えば「興味があることはなんですか?」と聞かれ「サービス業」だと答えたとします。1つの可能性としての求人提案なら良いのですが、その後の求人紹介がすべて飲食店の店長ばかりみたいなケースです。

サービス業は様々な業種が含まれていますが、サービス業=店舗の店長みたいな短絡的な提案をしてしまう担当者が一定数います。

このような転職者の本当のニーズに寄り添っていなキャリアアドバイザーは信頼できないと言えるでしょう。しっかりと「このキャリアを目指すのなら、この業界のこの職種を経験すると良い」といった提案ができる人かどうかを見極めると良いですね。

適切なアドバイスや助言をしてくれる

転職活動において適切なアドバイスや助言をしてくれる人かどうかも大切なポイントです。

例えば、転職エージェントAから紹介された5件の求人に応募し、見事5件とも一次面接を通過したとします。5社とも魅力的な会社であった場合、転職者はどのように優先順位をつければ良いのかに悩むと思います。

その際に「どれも良いと思いますよ」といった曖昧な返答をする担当者には気をつけましょう。

転職者のニーズやキャリアを踏まえた上で「おそらくこの会社が1番やりたいことに近いと思います。

この会社は紹介しましたが、現在の考え方からしたら優先順位を落としても良いのではないでしょうか」といったフラットなアドバイスをしてくれるかどうかは重要なポイントだと言えます。

このようなアドバイス・助言をしてくれるかは見極める際に役立ちます。

直接指名できるサービスを利用する

大手転職エージェントにはあまりないサービスですが、中小の転職エージェントの中にはキャリアアドバイザーを直接指名できる場合があります。

キャリアアドバイザーの支援実績や得意領域がわかるので、優秀だと思った人にサポートをお願いしてみるのも1つの方法です。

転職エージェントを複数登録するメリット

5〜6社もの転職エージェントを複数登録するのは大変なことかもしませんが、複数登録をするメリットは大きく以下の3つがあります。

上記3つの理由について、次でさらに詳しく解説していきますね。

転職エージェントによって得意な業界・職種・強みが異なる

先ほども説明しましたが、2020年時点で日本には27,274社もの転職エージェントがあります。

一言で転職エージェントといっても、得意な業界・職種・強みが異なります。

複数登録すれば全業界・職種の求人を豊富に持っているところ、希望する業界に関する専門性が高いところ、面接対策が手厚いところなど、それぞれを比較して1番良いと思った転職エージェントを利用できます。

しかし、1社しか登録していないと、他の転職エージェントと比較できず、思ったサポートを受けられない、希望する求人を紹介してもらえないといった不満を抱きやすいです。

転職エージェントを複数登録するべき理由は動画でも解説しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。

キャリアアドバイザーが自分に合っているとは限らない

再三のお伝えにはなりますが、自分の担当になるキャリアアドバイザーとの相性が良いかは実際に面談をするまで分かりません。

どんなにスキルやサポート実績、良い評判があったとしても、自分との相性が良くなければ転職活動は思うように進まないものです。また、信頼できるアドバイザーでなければ心から本音を話せないですよね。

優秀な信頼できるキャリアアドバイザーと出会うためには、複数の転職エージェントに登録し、自分と合うのかを見極めることが大切です。見極める際には前項で解説したポイントに着目すると良いでしょう。

転職相談に対してのアドバイスに納得感があるか、提案された求人が自分の希望とズレていないか、また「転職」という人生の大きな選択を信頼して任せられると感じられるか、こういったポイントで判断すると良いでしょう。

転職エージェントに使われないために、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

転職エージェントごとに保有している求人が異なる

転職エージェントが保有している求人は、基本的に各転職エージェントが企業に営業をかけたり、独自のコネクションから集めたものです。そのため、転職エージェントによって保有している求人情報が異なります。

ちなみに、転職エージェントが保有している求人の7~8割は求人サイトや企業のコーポレートサイトでは公募されていない「非公開求人」と言われており、転職エージェントに登録していなければどんな求人があるのかも把握できません。

実際にどれだけの違いがあるのか、一覧にまとめてみました。

表は→にスクロールできます。

サービス名 公開求人数 非公開求人数
リクルートエージェント 379,810件 226,650件
doda 239,850件 280,600件
(公開求人を含む)
マイナビエージェント 求人多数 求人多数
ビズリーチ 241,660件 127,000件以上
JACリクルートメント 12,230件 15,000件以上
(公開求人を含む)
パソナキャリア 34,960件 50,000件以上
(公開求人を含む)
UZUZ 非公開 非公開
マイナビジョブ20's 5,820件 非公開
ハタラクティブ 3,000件以上 非公開
キャリアスタート 非公開 非公開
マイナビIT AGENT 求人多数 求人多数
ウィルオブテック 3,800件 非公開
Geekly(ギークリー) 22,050件 非公開
レバテックキャリア 22,090件 非公開
2024年3月時点の求人数

比較的大規模な採用をしている人気企業・有名企業などは、利用者が多い大手のリクルートエージェントdodaマイナビエージェントに求人を依頼しているケースが多いです。

一方で規模の小さいベンチャー企業や少数だけど優秀な人材を採用したい企業は、信頼のおける転職エージェント・ヘッドハンターへ独自の採用を依頼していることがあります。

このように転職エージェントによって保有している求人が異なるので、複数登録してさまざまな領域の案件も網羅すると選択肢の幅を広げられます。

各転職エージェントの特徴について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

選考で転職エージェントを複数登録するデメリット

選考が進んだ段階では登録する転職エージェントは1社に絞ったほうが良いです。

散々、複数登録がおすすめと言っておきながら「なぜ1社に絞らないといけないのか」「そのまま複数登録して選考を進めればスムーズに転職活動ができるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

なぜ1社に絞る必要があるのか、以下で3つの理由を説明します。

優先してサポートしてもらえない可能性がある

登録する転職エージェントを絞ったほうが良い1つ目の理由は、優先してサポートしてもらえない可能性があるからです。

これはキャリアアドバイザーの立場から見て、他社の転職エージェントも並行して利用している人=自社を介して転職決定してくれない可能性が高い、売上が上がらない懸念があるからです。

そのため結果として、キャリアアドバイザー側から見たサポートの優先順位が下がってしまうリスクがあります。

なぜキャリアアドバイザーの優先順位が変わってしまうのか、そのあたりの事情について詳しく知りたい人は以下の記事も合わせて読んでみてください。

転職活動にかける時間・手間が増える

登録する転職エージェントを絞ったほうが良い2つ目の理由は、転職活動にかける時間・手間が増えることです。

複数の転職エージェントを登録すると、それだけ面談回数やメール・電話でのやりとりが増えるため、スケジュール管理が大変になります。さらに取られる時間や手間が増えてしまう可能性が高いです。

転職活動を効率的にするため転職エージェントを利用するのに、複数登録することで手間が増えてしまっては本末転倒ですよね。また、キャリアアドバイザーはレスポンスが早く、転職意欲の高い人のサポートを優先する傾向があります。

複数の転職エージェントを並行して利用する場合は、サポートの優先順位を下げられてしまわないように、早い連絡を意識しましょう。

複数の意見に振り回されて悩む場合は断るのもアリ

登録する転職エージェントを絞ったほうが良い3つ目の理由は、複数の意見に振り回されて悩む可能性があることです。

転職エージェントを複数登録すると接点をもつキャリアアドバイザーが複数いることになり、さまざまな情報に振り回されてしまい、判断に迷ってしまうことがあります。

最終的に判断をして決めるのは自分自身であることを肝に銘じておきましょう。転職エージェントを断ることも視野に入れて、しっかりと情報を精査して納得いくまで悩むようにしてください。

転職エージェントを断りたい人や、転職エージェントを見極めたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

複数登録・併用する上でよくある質問

転職エージェントの複数登録・併用について、よくある質問をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

最終的に転職エージェントは1つに絞らないとダメ?

人物 相談者1

面談をしてみて良かったところが何社かあったのですが、利用する転職エージェントはどうしても1つに絞らないとダメですか?

転職エージェント末永 末永

転職活動にかける時間や手間が増えてしまうことを考えると、やはり自分と1番相性が良い転職エージェントに頼るのがベストです。


複数登録して選考を進めてしまうと複数のキャリアアドバイザーの意見に悩まされてしまいますので、1つに絞るのがおすすめです。

複数登録していることを他の転職エージェントに伝えるべき?

人物 相談者2

転職エージェントを複数登録していることは他の転職エージェントに伝えるべきでしょうか?

転職エージェント末永 末永

面談の際に他に利用している転職エージェントはありますか?と質問されることも多いので、正直に伝えるのが良いです。


よくあるのは、別の転職エージェントから重複して同じ企業にエントリーをしてしまうケースです。


複数の転職エージェントから同一企業に応募して最終的に入社することになった場合、最初に企業を紹介した転職エージェントのみに報酬が支払われます。


この決まりによって、企業と転職エージェントの間でトラブルが起きやすくなるんです。


また、重複応募が発覚した時点で不採用になるリスクもあるので、十分注意が必要ですね。

相性の良い人がいたら複数登録しなくてもいい?

人物 相談者3

先日、転職エージェントに登録をしてキャリアアドバイザーと面談しました。


良い人だったのでこの転職エージェントだけ利用しようと思ったのですが、やっぱり複数登録をしたほうが良いのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

転職エージェントは複数登録しましょうとよく言われていますが、たまたま1社目で良いキャリアアドバイザーに出会うことができたなら、負担が増えてしまうので無理に複数登録や掛け持ちをする必要はありませんよ。

転職エージェントの種類と違い

転職エージェントは大きく大手総合型、中小・特化型の2つに分類され、特化型はさらに特定の業界・職種に専門特化したものと、年代・属性に特化したものに分かれています。

それぞれの違いについて、以下で一覧にまとめてみました。

大手総合型 中小・特化型
求人数
体制 分業型の傾向 両面型の傾向
担当求職者数 50名前後 10〜20名程度

大手転職エージェントは総合デパート型と言われるように、全業界・職種の求人を保有しています。そのため、幅広い選択肢の中から、希望に合った求人を提案してもらうことが可能です。

一方で、中小・特化型の転職エージェントは、特定の業界や職種に特化したサポートをしています。求人数は大手に及びませんが、1人のキャリアアドバイザーが転職者と企業の両方を担当する「両面型」という体制をとっていることが多いので、企業のより詳細な情報を得られる可能性が高いです。

また、中小・特化型の転職エージェントは、大手転職エージェントよりも、1人のキャリアアドバイザーが担当する求職者の人数が少ないので、大手と比較するとサポートが手厚い傾向にあります。

ただ、ある程度仕組み化されサポートの質が均質な大手エージェントと比較すると、中小エージェントは当たり外れが大きい傾向もあるので、やはり複数のエージェントを比較検討するのが良いでしょう。

中小特化の転職エージェントの特徴や選び方について気になる人は、こちらの記事も合わせてご覧になってみてくださいね。

登録する転職エージェントに悩んでいる人向け!おすすめを厳選紹介!

複数登録する転職エージェントに悩んでいる人向けに、おすすめの転職エージェントを特徴を交えて詳しく紹介していきます。

冒頭でも説明しましたが、相性の合うキャリアアドバイザーと出会うためには、それぞれを比較できる複数登録がもっとも有効な方法です。

可能であれば大手総合型転職エージェントの中から2〜3社、業界・職種に特化した転職エージェントの中から2〜3社、年代・属性に特化した転職エージェントの中から1〜2社、合計5〜6社に同時登録しましょう。

以下で、それぞれの特徴とおすすめの転職エージェントを紹介していきます。

全業界・業種の求人を保有する大手総合型転職エージェント

転職エージェント末永 末永

大手総合型転職エージェントには、全業界・業種の求人が集まっています。大手企業や人気企業の非公開求人を多数保有しているのもこれら大手エージェントです。

転職エージェント末永 末永

複数検討する上では、2〜3社は押さえておくべきですね。


「まだいきたい業界・職種が絞り切れていない」「多くの求人の中から比較検討したい」という転職者にもおすすめです。

大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント

大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。

リクルートエージェント

業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント

リクルートエージェント

おすすめポイント

  1. 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
  2. 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
  3. たくさんの求人の中から比較検討できる

リクルートエージェントに
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doda

CMでおなじみ!顧客満足度トップクラス!
豊富な求人数に加えて、専任アドバイザーの手厚いサポートが強み

doda

おすすめポイント

  1. リクルートと並ぶ、実績豊富な国内最大級の転職エージェント
  2. 20万件以上(2023年3月時点、非公開求人を含む)の求人から、厳選して紹介をしてくれる数少ないエージェント
  3. リクルートが保有していない有名企業の求人に出会える可能性が高い

dodaに
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マイナビエージェント

20代の登録者数No.1!
20〜30代前半・第二新卒向けの非公開求人を多数保有

マイナビエージェント

おすすめポイント

  1. 新卒サイトNo.1のマイナビが運営。若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
  2. 営業、メーカー、金融、ITなどの転職支援に強み
  3. 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり

マイナビエージェントに
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ハイレイヤー層に強い特化型エージェント

転職エージェント末永 末永

リーダー・マネージャーといった企業の中核ポジションや管理職、マーケティングなどの専門スキルを生かして年収アップしたい人には、以下で紹介するサービスがおすすめです。

転職エージェント末永 末永

特にビズリーチは年収500万円以上の優良求人のみを扱う会員制転職サイトです。


レジュメを登録しておくと、企業の採用担当者や業界・職種に特化したヘッドハンターからスカウトメールをもらうことができます。スカウトのあった年収・ポジションから自分の市場価値が分かるので、転職に積極的でない人にもおすすめです。


大手総合型転職エージェントが保有していないような独自のコネクションを活かした非公開求人に出会うことができますよ。

年収500万円以上の転職を目指す人向け

ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがオススメです。

ビズリーチ(転職サイト)

年収600万〜1500万の優良求人を多数掲載している転職サイト

登録しておくだけでスカウト機能が使えるので、どんな企業からどんなスカウトが来るかで、気軽に自分の市場価値を確かめることができますよ。

ビズリーチ(転職サイト)

おすすめポイント

  1. 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
  2. 中小のエージェントとのコネクションも作れるので、大手エージェントと併用して利用するのがオススメ
  3. 大手エージェントで取り扱っていないような隠れた優良求人が見つかる

ビズリーチ(転職サイト)に
相談する

JACリクルートメント

国内3位、高年収求人領域では国内No.1の転職エージェント
外資系企業やコンサル、管理職/専門職への転職サポートに強み(経験者のみ対象)

JACリクルートメント

おすすめポイント

  1. 年収600〜1500万円の高年収の非公開求人を大量に保有
  2. 30〜40代のマネジメント層や専門スキルを持った人向けの求人も多数
  3. 業界・職種別コンサルタントによるレベルの高いサポートを受けられる
※正しい連絡先・ご経歴を入力することで、より条件にマッチした求人のご紹介が可能になります

JACリクルートメントに
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20代フリーター・既卒・第二新卒に強い特化型エージェント

転職エージェント末永 末永

第二新卒のように正社員経験が少ない人や、既卒・フリーター・ニートのような未経験からチャレンジしたい場合は、未経験歓迎の非公開求人を多数保有しているUZUZハタラクティブなどの就職エージェントがおすすめです。

転職エージェント末永 末永

履歴書・職務経歴書の書き方アドバイスや添削、企業ごとの面接対策を丁寧にサポートしてもらえます。


また、UZUZは未経験からチャレンジできるエンジニア求人やWeb業界の求人も保有しています。

既卒・正社員経験が少ない人向けの転職エージェント

未経験OK、正社員経験ナシでもチャレンジできる求人を多数保有!20代で経歴に自信がない方向けに手厚い就職サポートを実施しています。
大手エージェントと合わせて登録しておきましょう。

UZUZ

多くのメディアに掲載されているUZUZが展開する
第二新卒・既卒・フリーターに特化した就職支援サービス

※サポートエリアが首都圏・関西圏に限られます。
愛知・福岡にお住いの人は、ニート/フリーター/既卒の求人を豊富に保有しているハタラクティブへの登録がおすすめです。

UZUZ

おすすめポイント

  1. 既卒・早期離職経験のあるカウンセラーが同じ目線でアドバイス
  2. 平均20時間の丁寧なサポートで内定率UP!1年後の定着率は96.8%!
  3. IT業界・Web業界の求人を数多く保有
※登録後、キャリアアドバイザーが電話にてご状況をヒアリングさせて頂きます

UZUZに
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マイナビジョブ20's

20代・第二新卒・既卒の支援実績26万人以上!
新卒支援実績No.1のマイナビによる若手向け転職エージェント!

マイナビジョブ20's

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  1. 全求人が20代対象で未経験OKの求人が70%以上!
  2. 転職後の定着率93.6%!
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ハタラクティブ

18〜20代未経験OKの求人数は業界トップクラス!
人材業界で多数サービスを展開するレバレジーズが運営!若手向け転職支援サービス

※対象エリアは東日本(渋谷、立川、秋葉原、池袋、千葉、横浜)と西日本(大阪、福岡、名古屋、神戸)となります

ハタラクティブ

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  1. 経歴よりも人柄を重視して積極採用する企業を紹介!
  2. 20代未経験の方向けの求人3000件以上
  3. ハタラクティブ独自の自分発見カウンセリングが無料で受けられる!

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エンジニア・デザイナー経験者向け特化型エージェント

転職エージェント末永 末永

エンジニアやデザイナーとして活躍していて、転職を検討している人はIT・Web業界に特化したマイナビITウィルオブテックがおすすめです。

転職エージェント末永 末永

優秀なエンジニアやデザイナーを採用したい企業の非公開求人を多数保有しています。IT技術職者の転職支援実績が豊富にあるため、これらの転職エージェントを利用した人の平均年収は上がっています。


職種に特化しているのでIT・Web業界に精通しており、より専門的なサポートが受けられます。

エンジニア・デザイナーの転職に特化した転職エージェント

マイナビIT AGENT

大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業の求人が多数!
エンジニアからPM、コンサルタントまで幅広い求人提案が可能!

マイナビIT AGENT

おすすめポイント

  1. エンジニアがスキルアップできる求人多数
  2. 大手からベンチャー企業まで、コンサル、SIer、WEB系の幅広い求人を保有
  3. 人気の社内SE求人も多数!働き方に合わせた多彩な求人アリ

マイナビIT AGENTに
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リクルートエージェント(IT)

エンジニアの求人も豊富に保有している
国内最大級の定番エージェント

リクルートエージェント(IT)

おすすめポイント

  1. エンジニア求人は業界最大の10万件以上!
  2. プログラマーや品質管理、社内SE、テクニカルサポートなど人気の職種を網羅
  3. 専門のアドバイザーチームがあり、IT・Web業界ならではのサポートが充実

リクルートエージェント(IT)に
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ウィルオブテック

年収UPがデフォルト!ITエンジニアのキャリアアップに特化した転職エージェント

ウィルオブテック

おすすめポイント

  1. 専属2名体制による多角的な視点からのサポート!
  2. ハイクラス求人含めITエンジニア向けの求人が常時数千件以上!
  3. 年収UPを前提とした転職支援!過去に年収150万円以上UPした転職実績あり

ウィルオブテックに
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Geekly(ギークリー)

IT・Web・ゲーム業界に特化!期待以上の結果に導く転職エージェント

Geekly(ギークリー)

おすすめポイント

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