実は間違ってる?転職エージェントの複数利用法|本当の使い方を伝授!
こんにちは。すべらない転職エージェントことアクシス代表の末永雄大です。
月間45万PVの「すべらない転職」やチャンネル登録者数1万6千人のYoutubeチャンネルを運営し、yahooニュースや東洋経済オンラインなどでもキャリアや転職について情報発信しています。
2020年8月に出版した「キャリアロジック」も全国書店で発売中です。
この記事では、転職のプロの視点で、ポジショントークなくぶっちゃけで転職者の方の疑問にお答えしていきます。
早速本題です。
「転職エージェントは複数登録したほうがいい」と見たり聞いたりして、なんとなく「複数登録してみようかな」と思っている人も多いのではないでしょうか?
確かに、転職エージェントを複数活用することで、転職成功率をあげることができます。
しかし、大半が「間違った」複数利用のしかたをしていて、効果的な活用法をできている人は意外に少ないです。
この記事では、転職成功率を上げるための「ベストな複数登録・掛け持ちの仕方」「あなたに合った複数登録の組み合わせ」についても解説します。
他のサイトにはない、マニアックだけど役に立つ情報をお伝えしていますので、ぜひ最後までご一読ください。
ベストな転職エージェントの複数利用方法
おすすめの利用方法
- まずは自分に合いそうな転職エージェントに2〜3社登録する
- 面談に行ってみて担当アドバイザーとの相性を確認する
- 転職サポートをお願いする転職エージェントを1社に絞る
よく複数の転職エージェントを利用しながら、並行して選考を進める人がいますが、転職エージェントをやっている筆者からするとあまりおすすめしません。
最初は複数のエージェントに登録をしてみて、初回面談後は、1つのエージェントに絞って選考を進めていくことをおすすめします。
転職エージェントの利用の流れやサービス概要・使い方を詳しく知りたい人はこちらの記事もご覧ください。
複数のエージェントで選考を進めるべきでない3つの理由
選考に進むタイミングでエージェントを1社に絞るべき理由は大きく3つです。
- 優先してサポートしてもらえない可能性がある
- 転職活動にかける時間・手間が増える
- 複数の意見に振り回されて悩む
優先してサポートしてもらえない可能性がある
1つ目は、アドバイザーの立場からすると、他社のエージェントも並行して利用し続けている人=自社で転職決定してくれない可能性が高く、売上が上がらない懸念があるためサポートの優先順位が変わる可能性があるからです。
結果として、アドバイザー側の優先順位が下がってしまい、手厚いサポートが受けられなくなってしまうリスクがあります。
なぜアドバイザーの優先順位が変わってしまうのか、そのあたりの事情について詳しく知りたい人は以下の記事も合わせてご覧ください。
転職活動にかける時間や・手間が増える
2つ目は、複数の転職エージェントを利用することで、それだけ面談の回数やメール・電話でのやりとりが増えるので、そこに取られる時間や手間が増えてしまう可能性が高いです。
転職活動を効率的にするために転職エージェントを利用するのに、複数利用することで結果として煩雑さが増えてしまうのは本末転倒です。
また、アドバイザーは、レスポンスが早く意欲がある人のサポートを優先します。
もし並行して利用する場合は、連絡がおろそかになってサポートの優先順位を下げられてしまわないよう、こまめなレスポンスを意識しましょう。
複数の意見に振り回されて悩む
3つ目は、転職エージェントに複数登録すると、接点を持つキャリアアドバイザーが複数いることになり、様々な情報に振り回されてしまい判断に迷うケースが出てきます。
最終的に「判断して決めるのは自分」であることを、肝に銘じておきましょう。しっかり情報を精査し、納得いくまで悩むようにしてください。
以下の記事では、上手に転職エージェントを使うコツが書かれているので読んでみてください。
転職エージェントに複数登録すべき3つの理由
冒頭で、転職エージェントはまず2〜3社に登録し初回面談でのアドバイザーとの相性を考慮して、エージェントを絞っていく方法がベストだとお伝えしましたが、その理由は以下の3つです。
- エージェントによって得意な業界・職種・強みが異なる
- アドバイザーが自分に合っているとは限らない
- そのエージェントしか持っていない独占求人がある
エージェントによって得意な業界・職種・強みが異なる
転職エージェントってどれも同じじゃないの?と思っている人もいると思いますが、実はエージェントによって得意な業界・職種や強みは異なります。
エージェントによって持っている求人も異なるので、その違いを理解した上で自分に合いそうなエージェントを選択する必要があります。
大手エージェントと中小エージェントの違い
まず押さえておいたほうが良いのは、リクルートエージェント・マイナビエージェントといった大手のエージェントと、中小のエージェントの違いです。
大手 | 中小・特化型 | |
---|---|---|
求人数 | ◎ | △ |
体制 | 分業制の傾向 | 両面制の傾向 |
サポートの質 | △ | 〇 |
大手エージェントは全業界・職種の求人を保有しています。そのため、幅広い選択肢の中からその人にあった求人を提案することが可能です。
なので、まだ自分の行きたい業界や職種が決まっていない人は、1度大手のエージェントに相談にいってみて、キャリアの棚卸しをしてもらうと良いでしょう。
業界大手の転職エージェント
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リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用する定番エージェント -
マイナビエージェント
20代・第二新卒の転職サポートに強み
一方で、中小エージェントは業界・職種・サポート層に特化し、大手よりも手厚いサポートを提供している点が特徴です。
また、中小転職エージェントは独自のコネクションや情報を持っていることも多く、自分の人脈で直接経営者層から依頼されたような希少な求人を持っているというケースもあります。
大手と合わせてCHECKすべきおすすめエージェント
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ビズリーチ
会員制転職サイト。登録しておくだけで、中小の優秀なヘッドハンターからスカウトがもらえる -
JACリクルートメント
管理職、高収入、外資系企業への転職に強み -
ハタラクティブ
第二新卒・フリーターの転職・就職支援に特化 -
UZUZ
高卒・既卒・フリーターからの正社員転職に強み -
Type女性の転職エージェント
女性に人気の事務職やバックオフィス求人が多数! -
レバテックキャリア
業界トップクラスの求人数!エンジニア・デザイナー専門の転職エージェント
中小特化のエージェントの特徴やエージェントの選び方について気になる人は、合わせてご覧ください。
アドバイザーが自分に合っているとは限らない
自分の担当となるキャリアアドバイザーと合うかどうかは、実際に面談に足を運んでみるまで分かりません。
実は、サポートの質はサービス自体というよりも、担当になるアドバイザーの質によって大きく異なります。
アドバイザーによって経験やスキルはピンキリです。優秀で、信頼できるアドバイザーに出会うためにも、複数のエージェントに登録し、アドバイザーの見極めをするのがおすすめです。
優秀なキャリアアドバイザーとブラックな転職エージェントを見抜くコツは、以下の記事に詳しく記載してありますので、是非参考にしてみてください!
そのエージェントしか持っていない非公開求人がある
転職エージェントが保有している求人は、各キャリアアドバイザーが集めた求人なので、転職エージェントによって求人情報が異なります。
また、企業の人事とキャリアアドバイザーの信頼関係があれば、そのキャリアアドバイザーだけに募集人数が1〜2名ほどの求人が公開されている場合もあります。
この場合「非公開求人」と呼ばれ、特定の転職エージェントにしか求人がないため、その転職エージェントでなければ応募すらできません。
非公開求人についてもっと詳しく知りたい人は合わせてご覧ください。
複数登録・掛け持ち利用する上でよくある質問
転職エージェントの複数登録・掛け持ちについて、よく聞かれる質問をまとめていますので、参考にしてください。
企業と転職エージェントの間でトラブルが起きることがあるので、隠さず伝えましょう。
よくあるのは、別の転職エージェントから重複して同じ企業にエントリーをしてしまうケースです。
複数の転職エージェントから同一企業に応募して、最終的に入社することになった場合、最初に企業を紹介した転職エージェントのみに報酬が支払われます。
この決まりによって、企業と転職エージェントの間でトラブルが起きやすくなるのです。
重複応募が発覚した時点で、不採用になるリスクもありますので、注意が必要です。
先日、転職エージェントに登録し、アドバイザーと面談しました。
いい人だったので、そこだけでもいいのですが、複数登録したほうが良いのでしょうか?
「転職エージェントには複数登録しましょう」とよく言われていますが、たまたま登録した1社目で良いキャリアアドバイザーに出会うことができれば、無理に複数登録・掛け持ちはする必要はないですよ。
プロがおすすめ!転職エージェントの複数登録の組み合わせ
結論、以下の大手エージェントの中から1社、中小・特化型のエージェントから1~2社程度登録してみましょう。
そうすることで、大手の求人数の豊富さと中小エージェントのサポートの手厚さや専門性を両方見ることができるので、自分にはどちらのほうが合っているかを比較検討しやすいと思います。
おすすめの大手エージェント
大手エージェントは全業界・職種の幅広い求人を持っているとお話しましたが、一部の大手企業(とくに金融やメーカーなど)は、こういった大手エージェントのみにしか求人を公開していないケースも多いです。
大手上場企業や人気企業への転職を検討している人は、そういった意味でも1社は大手エージェントを押さえることをおすすめします。
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント
ポイント
- 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
- 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
- たくさんの求人の中から比較検討できる
20代の登録者数No.1!
20代・第二新卒向けの非公開求人を多数保有
ポイント
- 新卒サイトの掲載社数No.1!若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
- 20代向けの全業界・職種の求人を網羅
- 若手層の転職サポート・アドバイスに強い!転職サポートの手厚さに定評あり!
年収をあげたい人やマネージャーポジションでの転職を検討する人向け
外資系企業やコンサルといった業界への転職や、企業の中核ポジションでの転職を検討している人は、大手エージェントと合わせて以下のエージェントや転職サイトを利用しましょう。
年収500〜600万円以上の転職を目指す人向け
ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがおすすめです。
年収600万〜1500万の優良求人を多数掲載している転職サイト
登録しておくだけでスカウト機能が使えるので、どんな企業からどんなスカウトが来るかで、気軽に自分の市場価値を確かめることができますよ。
ポイント
- 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
- 中小のエージェントとのコネクションも作れるので、大手エージェントと併用して利用するのがオススメ
- 大手エージェントで取り扱っていないような隠れた優良求人が見つかる
国内3位、高年収求人領域では国内No.1の転職エージェント
外資系企業やコンサル、管理職/専門職への転職サポートに強み(経験者のみ対象)
ポイント
- 年収600〜1500万円の高年収の非公開求人を大量に保有
- 30〜40代のマネジメント層や専門スキルを持った人向けの求人も多数
- 業界・職種別コンサルタントによるレベルの高いサポートを受けられる
既卒やフリーターからの就職を検討している人
厳しいことを言うようですが、正社員としての経験が少ない場合、「紹介できる求人がない」という理由でサポートを断られてしまうこともしばしばです。
そういった不安がある人は、正社員経験が少ない人の就職支援に特化した就職エージェントの利用がおすすめです。
既卒・正社員経験が少ない人向けの転職エージェント
未経験OK、正社員経験ナシでもチャレンジできる求人を多数保有!20代で経歴に自信がない方向けに手厚い就職サポートを実施しています。
大手エージェントと合わせて登録しておきましょう。
18〜20代前半未経験OKの求人数は業界トップクラス!
人材業界で多数サービスを展開するレバレジーズが運営!若手向け転職支援サービス
※対象エリアは東日本(渋谷、立川、秋葉原、池袋、千葉、横浜)と西日本(大阪、福岡、名古屋、神戸)となります
ポイント
- 経歴よりも人柄を重視して積極採用する企業を紹介!
- 20代前半未経験の方向けの求人2300件以上
- ハタラクティブ独自の自分発見カウンセリングが無料で受けられる!
急成長のベンチャーとして、多くのメディアに掲載されているUZUZが展開する
第二新卒・既卒・フリーターに特化した就職支援サービス
※サポートエリアが首都圏・関西圏に限られます。
愛知・福岡にお住いの人は、ニート/フリーター/既卒の求人を豊富に保有しているハタラクティブへの登録がおすすめです。
ポイント
- 自身も早期離職経験があるキャリアアドバイザーが同じ目線でアドバイスしてくれる
- 10時間以上にも及ぶ丁寧なサポートで内定率UP!1年後の定着率は94.7%!
女性におすすめの転職エージェント
女性に人気の高いバックオフィスや事務系の求人も扱いがあるので、合わせて登録しておくと良いでしょう。
女性におすすめの転職エージェント
女性のアドバイザーが担当!女性特有の悩みに寄り添ったきめ細やかなサポートがウリ
※サポート可能エリアが1都3県に限られます。
それ以外の方は、全国規模でサポート可能で、女性向けや事務職求人などの豊富な求人をもつマイナビエージェント や リクルートエージェントへの登録がおすすめです。
ポイント
- 女性に人気の事務職(総務・庶務・秘書・営業事務・経理事務など)の求人も豊富
- 未経験からでも挑戦できる職種も多数!
エンジニアやデザイナー向け
元エンジニアやデザイナーとして活躍しているなど、業界や職種のことについて精通したアドバイザーが相談に乗ってくれるので、より専門的なアドバイスを受けることができます。
エンジニア・デザイナーの転職に特化した転職エージェント
エンジニアのフリーランス支援サービスも展開。
IT/WEB業界に特化しているからこその豊富な情報量×きめ細やかなサービス
※登録完了後、お電話にて転職活動のご状況をヒアリングさせて頂きます
ポイント
- 業界トップクラスの求人数とサポート実績。Webエンジニア向けの求人も多数(未経験の人は対応不可)
- 現役エキスパートエンジニアから応募書類の添削を受けられる
- 正社員とフリーランス、両方を想定したキャリア相談が可能
大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業の求人が多数!
エンジニアからPM、コンサルタントまで幅広い求人提案が可能!
ポイント
- 実務未経験からでも挑戦できる求人を保有
- 大手からベンチャー企業まで、コンサル、SIer、WEB系の幅広い求人を保有
- 人気の社内SE求人も多数!働き方に合わせた多彩な求人アリ
転職エージェントについて詳しく知りたい人向け
転職エージェントについてさらに詳しく知りたい、どのエージェント利用するか比較検討したい!という人向けに、おすすめの記事を集めてみました。
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転職エージェントを複数利用していることは伝えるべき?