転職エージェントは複数併用OK?掛け持ちのメリット・デメリットと使い分けを解説

転職エージェントは複数登録・掛け持ちが可能なのか解説していきます。
他にも複数併用するメリット・デメリットや、転職エージェントを併用していることの伝え方、おすすめする掛け持ちの組み合わせも紹介します。
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転職エージェントの複数併用はおすすめの戦略
転職エージェントに相談をしてみたもののしっくりこない、他の転職エージェントも一緒に使っていいのかと悩んでいる人もいるかと思います。
結論、転職エージェントの複数利用は全く問題ありません。転職活動を有利に進めるためには、1社に絞るのではなくあえて複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。
実際、リクナビNEXTの調査によると、転職経験者の約7割以上(73.4%)が2社以上の転職サービスに登録しており、1社だけで活動する人の方が少数派であることがわかっています。
参考:転職サイト・エージェントはいくつ使った?1社の場合と複数の場合のメリット・デメリットを紹介|リクナビnext
そもそも複数併用がバレるカラクリとは?
基本的にバレることはありません。各社は個人情報保護の観点から厳格に情報を管理しており、転職エージェント間で情報が共有されることは絶対にないからです。
ただし、唯一バレるケースがあります。それは、複数の転職エージェントから同じ企業に応募してしまった場合のみです。
企業の人事から「A社からもB社からも同じ人の応募書類が届いた」という形で報告が入り、他社も併用している事実が伝わってしまうくらいです。
後ほど解説しますが、基本的には、1つの求人に対して複数の転職エージェントから応募することは基本的に禁止されています。
複数併用が必要な理由
転職エージェントの複数併用が必要な理由は、担当者との相性が合わないリスクを回避するためです。
1社だけでは、その担当者の対応が良いのか悪いのか比較できず、正しい判断ができません。
複数の転職エージェントを使うことで、信頼のできる担当者なのかどうかがわかります。
転職エージェントを複数併用する際の正しい使い分け
複数の転職エージェントを使うといっても、どこでもいいわけではありません。
それぞれの得意分野に合わせて使い分けるのがポイントです。
大手は求人データベースとして使う
リクルートエージェントやdodaのような大手総合型の転職エージェントは、圧倒的な求人保有数が強みです。
一方で、担当者1人が抱える求職者の数も多いので、サポートが手薄になる可能性もあります。
そのため、大手転職エージェントは自分に合う求人を探すデータベースとして活用するのがおすすめです。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント -
doda
顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント
特化型は相談パートナーとして使う
特定の業界や職種に特化した特化型の転職エージェントは、業界知識が深く、企業の内情にも詳しいです。
求人数は大手に劣りますが、業界のプロとしてこれまでの経験やスキルを深く理解し、親身になって相談に乗ってくれます。
特化型エージェントは、キャリアの方向性を相談したり、書類添削や面接対策をじっくりおこなったりするための相談パートナーとして使うのに向いています。
▼20代・未経験で手厚いサポートを求めるなら
▼ハイクラスでキャリアップを目指すなら
▼IT業界で専門性を高めるのなら
「大手1社+特化1〜2社」がおすすめ
理想は、情報の網羅用に「大手1社」、相談用に「特化型1〜2社」の組み合わせです。
まずは上記の通り3社をセットで登録して比較し、信頼できる担当者をメインに据えて活動を進めるのが失敗しないコツです。
1社だけだとどうしても情報や提案に偏りが出てしまいます。まずは3社で比較してみるのが一番効率的ですよ。
大手転職エージェント(ここから1社)
若手・手厚いサポート希望
ハイクラスでキャリアアップ希望
ITエンジニア希望
以下の記事では、弊社の調査に基づき、大手や特化型のおすすめの転職エージェントについて紹介しています。エージェント選びの参考にしてみてください。
転職エージェントの複数併用で失敗する3つの罠
転職エージェントの複数利用はメリットも多いですが、注意しないと逆に失敗するリスクもあります。
ここでは、実際に多くの人がハマってしまう3つの罠と、その対策を紹介します。
罠1:スケジュール管理の失敗
特に注意が必要なのが、選考スピードの違いによる内定回答期限と本命面接のバッティングです。
滑り止めのA社から内定が出たものの回答期限は3日後、しかし本命B社の最終面接は1週間後という状況になり、泣く泣く本命を諦めるケースは珍しくないです。
多くの企業では、内定承諾の期限を3日程度と定めています。短期間で決断する必要があるため、スケジュールのズレは大きなリスクです。
対策は、選考が始まる前から他社の選考状況を正直に共有しておくことです。
事前に伝えることで、転職エージェントが全体のスケジュールを考慮して面接日程を調整してくれたり、企業側に事情を説明して内定承諾の期限を延ばす交渉をしてくれたりします。
罠2:重複応募のトラブル
転職業界のルールとして、1つの求人に複数のエージェントから応募することはできません。
重複応募が起きると、企業は「自己管理ができていない」と判断し、マイナスの印象を持ちます。また、エージェント側にも管理不足が伝わり、信頼を失う原因になります。
トラブルを防ぐために、自分で「応募管理シート」を作成して記録を残し、紹介された時点で「すでに応募済みです」と正直に伝えてください。
罠3:連絡対応の疲れ
登録するエージェントが増えれば増えるほど、電話やメールの対応に追われ、精神的に疲弊してしまうことがあります。
これを防ぐために「電話は緊急時のみ、基本はメールで」と伝えるのも1つの手ですが、別途転職活動専用のメールアドレスを新しく作ることもおすすめです。
普段使っているプライベートのアドレスだと、他のメールに埋もれてしまったり、休日に通知が目に入って気が休まらなかったりと、意外とストレスが溜まります。
Gmailなどで専用のアドレスを1つ作るだけで、情報の管理が劇的に楽になるだけでなく、気持ちのオンオフも切り替えやすくなるので、ぜひ試してみてください。
転職エージェントを利用する際の注意点については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
転職エージェントへの伝え方と断り方
転職エージェントを複数利用をする際、「他社を使っていることを言うべき?」「断るのが気まずい」という悩みはつきものです。
ここでは、トラブルにならず、かつ自分の有利に進めるためのコミュニケーション術を紹介します。
Q. 他社を使っていることは伝えるべき?
A. 隠さずに正直に伝えましょう。
「他社も使っている」と伝えても、対応が悪くなることはありません。むしろ、以下のようなメリットがあります。
- 他社の選考状況を考慮して、無理のないスケジュールを組んでくれる
- 他社で紹介済みの求人を除外して提案してくれる(重複応募の防止)
- 「他社に取られたくない」という心理が働き、優先的に対応してもらえる
【例文】併用を伝えるフレーズ
「現在、御社の他にも2社ほど相談させていただき、求人を比較検討しています。進捗状況は随時共有いたしますので、よろしくお願いいたします。」
Q. 利用をやめたい(断りたい)時はどうする?
A. メールやLINEで一本連絡を入れればOKです。
「相性が合わない」「他社で内定が出た」などの理由で利用をやめたい場合、担当者に電話をする必要はありません。感謝の気持ちを添えて、テキストで連絡すれば十分です。
もし気まずければ、連絡をせずにフェードアウトしても、エージェント側は「他で決まったんだな」と察してくれることがほとんどですが、トラブル防止のためには一言伝えるのがマナーです。
【例文】利用を終了・断るメール
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
この度、他社様経由で応募していた企業より内定をいただき、そちらへの入社を決意いたしました。(※または「検討した結果、今回は転職活動を一旦休止することにいたしました」)
そのため、誠に勝手ながら、貴社での求人紹介・サポートを終了させていただきたく存じます。
これまで親身にご相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。
また機会がございましたら、その際は何卒よろしくお願いいたします。
転職エージェントの退会方法については、こちらの記事でも紹介しています。
転職エージェントの複数併用に関するよくある質問
最後に、転職エージェントを複数利用する際によくある疑問や不安について、Q&A形式で回答します。
複数利用していることがバレたら怒られますか?
怒られることはありません。むしろ転職活動では一般的なことです。
ただし、隠していると「他社で決まったので辞退します」といきなり伝えることになり、かえって心証を悪くします。
最初から正直に伝えておくのが、お互いに気持ちよく進めるためのマナーですよ。
結局、最大何社まで登録していいですか?
登録社数に決まりはありませんが、現実的にスケジュール管理ができるのは3社程度が限界です。
最初は5~6社に登録して幅広く情報を集め、面談を通じて「信頼できる」と感じた2~3社に絞り込んでいくのが、最も失敗の少ない戦略です。
複数のエージェントから同じ求人を紹介されたら?
後から紹介された人に「すでに応募済み or 紹介済みです」と正直に伝えて断ってください。
絶対にやってはいけないのが、同じ企業に複数のエージェントから重ねて応募することです。
企業側でトラブルになり、最悪の場合は選考NGになるリスクもあるため、十分注意してくださいね。
【厳選】併用におすすめの転職エージェント
転職エージェントの併用先として「2社目、3社目にどこを追加すべきか?」と迷っている人のために、間違いのない組み合わせ候補を厳選しました。
状況に合わせて相談をしてみてください。
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各エージェントの評判についてはこちらでも紹介しています。よかったら参考にしてください。
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各エージェントの評判についてはこちらでも紹介しています。よかったら参考にしてください。
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