JACリクルートメントに求人を紹介されない理由は？登録拒否の対処法をプロが解説

JACリクルートメントから登録拒否はされない

株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営するJACリクルートメントは、管理職や技術・専門職のミドル・ハイクラス向け転職支援サービスです。

日本全国に12拠点を展開しており、キャリアコンサルタントがキャリアプランを提示してくれるほか、日系の大手企業をはじめとしたメガベンチャーや外資など自分に合った求人を紹介してくれます。

JACリクルートメントはハイクラス向けのサービスなのでハードルが高く、登録拒否をされてしまうのではないかと思われがちです。

しかし「職業安定法」という日本の法律により、転職支援サービスで求職者を登録拒否することはできないと定められているので、実質的に登録そのものは可能です。

「紹介できる求人はありません」メールが届く

登録完了後に「現時点で紹介できる求人はありません」という内容のメールが届くことがあります。

このメールを受信した場合でも登録自体は完了しています。ただ、紹介してもらえる求人がないことを意味します。

あくまでも、転職支援サービスは求職者の登録拒否ができないだけで、登録後に求人を紹介するかどうかはまた別の話になるんですね。

面談が電話のみ

JACリクルートメントに登録した後は、キャリアコンサルタントと面談をおこないます。

首都圏以外の遠方に住んでいる人や多忙な人は電話面談がおこなわれることがありますが、コンサルタントとの面談は基本的に対面です。

ところが、場合によっては電話面談しか案内されないことがあります。このようなケースも、求人を紹介してもらえる見込みが少ないと考えられますね。

なぜなら、キャリアコンサルタントが企業にどうしても転職を勧めたい人材であれば、電話面談のみでなく対面で面談をおこなうよう日程調整をしてくれるからなんです。

登録・面談後に1週間以上連絡が来ない

基本的にJACリクルートメントは登録後、担当者がつくまでに1週間前後かかる傾向が見られるので、まずは1週間様子見するのが無難だと言えるでしょう。

それでも連絡が来ない場合は、以下に挙げた2つが理由として考えられますね。

JACリクルートメントのキャリアコンサルタントは1人で数多くの求職者を担当しているため、どうしても対応が遅れがちな傾向にあります。

また、キャリアコンサルタントが1人で対応できる仕事量や求職者数に限度があるため、求職者への優先度を下げて他業務に時間を割いてしまっている状態であるケースも考えられますね。

1週間以上経っても何も連絡が来ない場合は、紹介できる求人がないということで実質的にお断りされたと判断しても良いでしょう。

JACリクルートメントから求人を紹介されない理由

転職支援サービスでは求職者からの登録を断れませんが、登録ができても上記のように求人紹介を断られている状態は、現時点では求人を紹介してもらえないことを意味します。

では、なぜ求人を紹介してもらえないのか、その理由について解説しますね。

スキルや経験が不足している

転職支援サービスでは、企業が出している求人の条件に合った優秀な人材を紹介しなければなりません。

逆に言えば、求人を紹介してもらうには企業の条件に合うスキルや経験が必要ということですが、その足切りラインに届いていない可能性があります。

管理職や技術・専門職向けのサービスを提供し、管理職の求人を多く取り扱っているJACリクルートメントでは、マネジメント経験や技術・語学などの専門的な知識・スキルが重要視されます。

つまり、このような経験やスキルがない人や、または経験などが十分ではない求人には求人紹介が難しいというわけなんですね。極端な言い方ですが、正社員経験がなくてアルバイトや派遣社員だけしか経験がないと、門前払いされてしまいます。

年齢が低すぎる

JACリクルートメントのサービス対象はミドル・ハイクラスで、年齢層は30～50代となっています。基本的には経験やスキルを持った人材を求めているのが特徴ですね。

そのため、とくにまだ社会人としての経験も短い20代前半の人は「若すぎる」という理由だけではなく、スキルや経験不足と相まって、求人紹介が困難となってしまいます。

そもそも、一般的な20代は企業が求める条件をクリアできる可能性が極めて低いため、JACリクルートメントで求人を紹介してもらうことは厳しいと言えるでしょう。

現在の年収が500万円未満

ハイクラス転職に特化したJACリクルートメントでは、上記で紹介した条件にクリアした人でも現在の年収が低い場合は求人紹介の対象とならないこともあります。

JACリクルートメントは職歴に加えて現職の年収も重要視しており、求人紹介の対象となる目安は年収500万円以上となっています。

これは、求人検索でも年収500万円未満は選択できず、公式サイトで紹介されている転職実績で年収500万円未満のケースもないことから判断できます。

職種・転職条件にミスマッチが生じている

さまざまな職種のハイクラス求人を取り扱うJACリクルートメントですが、すべての職種を網羅しているわけではありません。

冒頭でも述べたように、管理職や技術・専門職をメインとしているため、これらの職種には強みを持っている一方で、その他の職種の求人はあまり多く扱っていないんです。

どんなにスキルや経験がある求職者でも、JACリクルートメントが保有する求人にマッチする求人がない限り、紹介することはできませんよね。そのため、職種によっては求人が紹介されない、つまり求人紹介を断られてしまうというわけなんです。

社会人としてのマナーをわきまえていない

社会人としてのマナーに問題がある求職者を紹介することは、JACリクルートメントにとっても信用が関わるリスクがあります。

また、問題のある求職者を紹介してしまうと、求人を募集している企業からも信用を得られないので、求人を紹介してもらえなくなります。

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JACリクルートメントで求人を紹介してもらうためのポイント

十分なスキルや経験があり、年収も500万円以上であるにもかかわらず、求人が紹介されないというケースもあり得ます。

その場合は、登録時の情報や条件の内容を変更するだけでも、求人紹介につながる可能性が高まりますよ。

そこで、JACリクルートメントで求人紹介を受けるために実施しておきたいポイントを3つ紹介しますね。

できるだけ詳細な情報を登録しておく

求人を紹介する際に必要な求職者の経験やスキルなどの情報は、登録時の情報で判断されます。

初回の登録時の情報が不足していると、情報が不十分のため求人紹介が難しかったり、希望条件とは異なる求人が紹介されたり、転職活動が思うように進められなくなってしまいます。

レジュメは必ず提出しておく

JACリクルートメントの登録画面は年収や学歴などの最低限の情報のみ登録できる内容となっており、登録時はレジュメ(職務経歴書)の提出も任意です。

レジュメ(職務経歴書)が未提出でも登録そのものはできるのですが、より詳細な情報を登録ことで求人を紹介してもらえる可能性を高めることができるので、詳しい内容を記載したレジュメの提出が必要不可欠です。

ちなみに、JACリクルートメントの登録画面では、データでのレジュメ提出も可能です。

十分なスキルや経験がある人材だったとしても、レジュメがなければ詳細な経歴がわかりませんよね。求人紹介できる人材かどうかの判断ができず、求人紹介に繋がらないこともあります。

あらかじめ必要な情報を漏れなく記載したレジュメを作成しておき、登録時に提出しておくことも求人を紹介してもらうための大事なポイントだと言えます。

初回に提示した条件を変更する

提示した条件が合致しない場合も、求人紹介を受けられない原因となります。

そのような場合は、条件を緩和することで条件に合う求人が増える可能性があるため、面談を担当したキャリアコンサルタントへ条件を緩和するよう連絡してみましょう。

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JACリクルートメントに求人を紹介されない場合の対処法

JACリクルートメントはミドル・ハイクラスを対象としているため、登録はできても求人紹介を受けるためのハードルは高いと言えます。

自分の経歴ではJACリクルートメントで求人を紹介してもらうことが難しい場合、以下の対処法を実践してみましょう。

今の仕事を続けてキャリアを積む

基本的にJACリクルートメントは、勤続年数が長くキャリアを積んだ人、高いスキルを持っている人向けの転職支援サービスです。

現状で経験が少ない、または勤続年数が短い人は、一旦転職活動をストップして現在の仕事を続けてキャリアを積むのも1つの選択肢です。

勤続年数を重ねていく中で得た知識やスキルは、転職に役立つはずです。また、仕事を続けていくうちに得たスキルを活かせる別の仕事に転職するチャンスも生まれてくるでしょう。

他の転職支援サービスを利用する

現在、転職支援サービスはJACリクルートメント以外にも多数あります。現在の仕事をこれ以上続ける気はなく、転職を強く希望している人は、他の転職支援サービスを利用するのもおすすめです。

リクルートエージェントやdodaといった転職支援サービスはすべて一律の基準を持っているわけではなく、それぞれ独自の基準や特徴、強みなどを持っています。

また、JACリクルートメントの求人数は決して多いほうではないので、一度求人紹介が受けられなかったからといって、他の転職支援サービスでも同様に紹介されないとは限りません。

JACリクルートメントに門前払いされる人の特徴

ここまではJACリクルートメントに登録はできたものの求人が紹介されないケースについて解説してきましたが、中には門前払いされてしまう人もいるんです。

門前払いと言っても登録拒否されるのではなく、求人が紹介されないパターンと似たような形となります。門前払いされてしまうのは以下に挙げた2つの項目に該当する人ですね。

転職回数が多い

転職回数が多すぎると求人が紹介されないケースがありますね。というのも、自分の軸がブレている、やり切らずにすぐ諦める性格だと思われてしまうからなんです。

とくに1年未満に退職を繰り返していると「早期退職を繰り返している＝活躍できるスキル・経験が伴っていない」「またすぐ離職しそう」だと判断されてしまう傾向にありますね。

転職回数は何回目から多いと思われてしまうのかについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。気になる人は合わせてご覧ください。

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現在離職中またはフリーターである

現在離職である、またはフリータである人もJACリクルートメントに登録できても、転職支援を受けることは難しいと言えます。これはブランク期間が長い人も該当するので注意してくださいね。

離職前に大手企業などに勤務していたとしても離職期間やブランク期間が2ヶ月〜3ヶ月以上ある場合は登録できたとしても面談を断られるケースがあります。また、フリーターやニートといった正社員経験が浅い場合も、紹介できる求人がないと門前払いされてしまいます。

JACリクルートメントから求人を紹介されない人へ

JACリクルートメントはミドル・ハイクラスを対象とした転職支援サービスであるため、一定のスキルや経験を持っていなければ、足切りのためにふるいにかけられてしまい、求人の紹介が受けられなくなってしまいます。

たとえ条件が合致した人材だとしても、登録時の情報が不十分であったり取り扱いのない職種を希望していたりすることも、求人紹介を受けられなかったり、実質登録拒否されてしまう原因となります。

JACリクルートメントを利用する際は、まずは自分自身の経歴やスキルに合った転職支援サービスなのかをチェックしておくことが重要です。