保育士の基本的な仕事内容と1日のスケジュールを徹底解説!

保育士 仕事内容

    本記事では、保育士の基本的な仕事内容と雇用形態別・役職別・施設別の仕事内容について詳しく紹介しています。

    また、保育士の1日のスケジュールや平均年収・キャリアパスも紹介しているので、保育士の仕事に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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保育士の基本的な仕事内容

保育士は0歳の乳児から小学校就業前の6歳までの子供の保育をする仕事で、基本的には以下の仕事の対応をしていくことになります。

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雇用形態・役職・施設によって仕事内容は変わりますが、まずは基本的な仕事内容を紹介していくので参考にしてみてくださいね。

保育士の仕事内容についてより詳しく知りたい人や、保育士の仕事で大切なことは何か知りたい人は、詳しく解説しているこちらの記事も合わせてご覧ください!

1.預けられた子供の保育

保育士の仕事の中で一番大切な仕事は預けられた子供の保育になりますが、保育では子供の健全な心身の発達のために以下のような仕事を行います。

  • 子供と一緒に遊ぶ
  • 子供に生活習慣を身につけさせる
  • 子供の身の回りの世話をする

保育園では子供と一緒に遊びながら子供のできることを増やしたり、コミュニケーション能力・自主性・協調性・社会性を養う支援をしていきます。

子供にとって遊びの時間は経験と学びにつながるため、保育士は子供の自主性や興味関心を尊重しながら、遊びを通して協調性や社会性といった情操教育を行なっていきます。

また、遊びにも「感覚遊び」「運動遊び」「ごっこ遊び」「受容遊び」「構成遊び」など様々なものがありますが、目的や保育園の方針によってどのように保育を行うかは変わるのも特徴です。

感覚遊び

  • 様々なものに触れて五感を刺激して興味関心や想像力を養うことにつながる。

  例:水遊び・粘土遊び・泥遊び・砂遊び

運動遊び

  • 運動を通して体の動かし方や基礎体力づくりをしながら、コミュニケーション能力や自分で考える力を養うことにもつながる。

  例:ボール遊び・縄跳び・鬼ごっこ

ごっこ遊び

  • 子供が特定の人物になりきる遊びで、表現力・言語能力・想像力・コミュニケーション能力などの様々な感性を磨くことができる。

  例:おままごと・先生ごっこ・お店ごっこ

受容遊び

  • 目や耳から得た情報を「受容」させることで、理解力・想像力・語彙力・集中力を養うことができる。

  例:絵本・紙芝居・アニメ/映画鑑賞

構成遊び

  • 完成させたいイメージに沿って作ることで想像力や考える力を養うことができる。

  例:パズル・折り紙・積み木・工作

他にも遊びはたくさんありますが、遊びは子供の経験や学びにつながるため、保育において意図や目的を持って子供と遊ぶことは重要な仕事です。

また、保育では食事・排泄・清掃・着替えといった日常動作を一人で行えるように支援したり、子供が一人ではできないことをサポートしていきます。

そして、保育士として子供に関わる際には、子供が安心して遊び、学べる環境を整えながら、一人ひとりに合わせた保育を行うことが求められます。

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保育士には子供の個別差や月齢差に合わせた保育が求められますが、実際に保育の仕事に携わってみると大変なこともあります。


ですが、子供の成長を実感する機会もありますし、子供が心を開いてくれた時には嬉しいと感じる人も多いようですね。

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未経験から保育士を目指すか考えている方は、以下の記事も読んでみてください。

2.保護者対応・保護者支援

保育士として働く際には、子供の保育以外にも保護者ともコミュニケーションを取りながら信頼関係を構築していく必要があり、保護者関連の仕事には以下のものが挙げられます。

  • 保護者との日々のコミュニケーション
  • 保護者へのその日の子供の様子の報告
  • 連絡帳への保育内容や子供の様子の記入
  • 保護者への子育てに関する相談や指導

保護者対応では、その日の子供の様子を直接報告してコミュニケーションを取ったり、連絡帳を用いて子供の行動で印象に残ったことの共有や保育に関する詳細の報告も行います。

保護者の中にはコミュニケーションが難しい人もいますが、コミュニケーションを取りながら信頼関係を構築していくことで、子育てに関する相談をしてくれることもあります。

そして、保護者から相談があった場合には、保育のプロとして普段の保育で意識していることや子供の考え方や自主性を養うための子育て方法に関するアドバイスを行うこともあるようですね。

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保護者の中には、自分の子供を優先して欲しいとクレームをつけてくる保護者もいて保護者対応に苦手意識を持つ人も多いです。


ですが、保護者対応次第が上手くいくと、保護者から信頼して子供を預けてもらえるようになるため、保護者対応も保育士の重要な仕事となっています。

3.保育関連の事務作業

保育士の仕事には事務仕事も多いですが、保育士の事務仕事には以下のような業務があります。

  • 保育日誌の作成
  • 子供の保育経過記録の作成
  • 保護者との連絡帳の記載
  • 月間・年間の指導計画案の作成
  • 行事の企画書や計画書の作成
  • クラス懇談会の報告書の作成
  • 保護者への配布物の作成

保育士として働く際には、適切な保育を行うためにも長期(年間/月間)と短期(週間・日間)の保育計画を立てた上で、子供一人ひとりの保育方針を決めて保育に取り組んでいくことになります。

また、保育をする際には、ただ一緒に遊ぶのではなく、子供の様子を観察しながら保育日誌や保育経過記録を作成して、記録を参考にして子供のこれからの保育方針を決めていきます。

その他にも、保育士の事務作業には、行事計画書の作成や毎月実施される懇親会の報告書の作成、保護者への配布物の作成が必要になることも多いです。

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保育士として働く場合には、子供の様子を観察して正確に記録していくことが求められるので、観察力・記憶力・事務処理能力も非常に重要なスキルになります。


また、保育士になりたい人は遊びや保育ばかりに目が向きがちですが、観察をして記録を付けることは、適切な保育を提供するためにも重要な仕事であることは忘れないでくださいね。

4.保育園の運営に必要な業務

保育士として働く際には、保育園の運営に必要な業務も行いますが、具体的には以下の業務に携わることになります。

  • 園内清掃や洗濯などの雑務
  • 保育園運営や年間行事に関する会議
  • 子供の保育計画に関する打ち合わせ
  • 業務に必要な研修やセミナーへの参加

保育士として保育施設で働く場合には、園内清掃や洗濯といった雑務を行うこともあり、保育園の運営から年間行事に関する会議や子供の保育方針に関する打ち合わせを行うことも多いです。

特に、会議や打ち合わせは適切な施設運営や保育サービスを提供していくためにも必要ですし、園内清掃や洗濯などの雑務も保育園の衛生状態を保つためには大切な業務になります。

その他にも、保育士として働いているとキャリアアップ研修や業務に関連するセミナーに参加をすることもありますね。

5.行事準備・運営業務

保育施設では、年間を通して様々な行事を実施することも多いですが、行事準備や運営業務は基本的に保育士で行います。

保育施設における年間行事一覧

  • 1月|お餅つき・お正月遊び
  • 2月|節分の豆まき・生活発表会
  • 3月|雛祭り・卒園式・お別れ遠足(年長限定)
  • 4月|入園式・進級式
  • 5月|こどもの日・母の日・親子遠足
  • 6月|父の日
  • 7月|七夕・プール開き・お泊まり会
  • 8月|夏祭り
  • 9月|敬老の日・お月見・遠足
  • 10月|運動会・ハロウィン・芋掘り
  • 11月|七五三・作品展
  • 12月|クリスマス会
  • 月例|誕生日会・クラス懇談会
  • 定例|参観日・地域交流会

保育施設によって行事の頻度や内容は変わりますが、保育園では行事を通して季節の変化や様々な伝統文化に触れる機会を設けたり、行事を通してみんなで協力して何かを行うことの楽しさを伝えるために積極的に行事を実施する施設もあります。

また、地域交流の機会を設けることで子供の見守り体制を築いたり、参観日やクラス懇談会を通して保育園で何をしているのかを保護者に伝えて安心して預けてもらえるようにしている施設も多いです。

行事は通常業務に追加して準備や運営の対応が必要なので大変ですが、通常の保育とは異なる環境での保育を通して子供の成長の機会にもつながりますし、保育士も普段とは違った場面での保育経験を積めるのもメリットとなります。

保育士の働き方の特徴

保育士として働きたいと考えている人は際には、事前に保育士の働き方について把握しておくとミスマッチを防ぐことにつながります。

そのため、本項では保育士の働き方の特徴について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

基本的には週休2日のシフト制

保育士は基本的に週休2日のシフト制となり、平日のみ開園している保育施設もあれば、土日祝日・GW・年末年始でも開園している施設もあります。

勤務時間は保育園によって変わりますが、基本的には11時間の保育標準時間である7:00〜18:00か、8時間の保育短時間である9:00〜17:00のどちらかで対応することになります。

また、週休2日制には「完全週休2日制」と「週休2日制」があり、週休2日制の場合には隔週で週休1日になることもあるので、求人を探す際には完全週休2日制であるかは確認しておくことが大切です。

シフトには早番・中番・遅番がある

保育士として働く際には基本的にシフトで働くことになりますが、保育士のシフトは早番・中番・遅番があり、時間帯を分けて対応していきます。

早番は7:00〜16:00で開園準備や早朝預かりの子供の受け入れと保育を行い、中番は8:00〜17:00で日中の保育対応を行って、遅番は10:00〜19:00で通常の保育対応から保護者対応まで行います。

また、保育園では時短勤務で働く保育士もいますし、派遣・アルバイト・パートの保育士や保育補助もいるので、勤務実態や対応する保育士の労働形態に応じてシフトが調整されていることも多いです。

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子育てなど家庭の都合で時短勤務を検討している方は、以下の記事を読んでみてください。

子供の迎えが遅いと残業をすることもある

遅番で働く場合には保護者が迎えにくるまで子供の保育を行う必要があるため、保護者の仕事の都合で迎えが遅くなると残業をすることもあるようです。

もちろん、閉園時間も決まっているので残業時間には限りがありますが、急な延長保育が発生した場合には、子供が帰るまで残業することもあります。

また、残業に関しては早番や中番でも発生することもあるため、どのシフトであっても残業をする可能性があることは覚えておきましょう。

休日に行事がある場合は代休を取得する

平日のみで運営している保育園でも休日に行事を開催することもあるため、保育士として働いていると休日出勤が発生することはよくあります。

その際には、基本的に代休を取得できますが、週休2日制の保育園では1ヶ月の中で1回以上週休2日の週があれば違法ではなく、希望しても代休が取得できないこともあるので注意しましょう。

もちろん、雇用契約で代休を取得できる権利があるのに代休を取得できないのであれば違法になりますが、雇用契約次第では休日に行事があっても休みが取れないこともあるので職場を選ぶときには確認しておくと良いですよ。

夜間保育を提供していると夜勤も発生する

保育施設によっては夜間保育を提供している保育施設やベビーホテルとして宿泊を伴う保育サービスを提供する施設もあります。

そのため、夜間保育を提供している施設ではシフトの時間も変わりますし、宿泊を前提とした夜間保育であれば夜勤が発生することもあります。

また、日中は保育園として保育サービスを行いながら、必要に応じて延長保育や夜間保育を実施する施設もあるので、求人を探す際には施設の働き方もしっかりと調べておくことが大切です。

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保育士の仕事内容や働き方について詳しく知りたい人は、保育士向けの転職サイトで話を聞いてみるのもおすすめです。


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保育士の1日のスケジュール

保育士として働く場合には、基本的に日中で働くことになりますが、保育園によっては開園時間に差があって、夜勤が発生することもあります。

そのため、保育士として働く場合にはどのようなスケジュールで働いていくことになるのか、日中のみの保育を提供している場合と夜間保育も提供している場合に分けて紹介していきますね。

通常保育の1日のスケジュール

日中の保育サービスのみを提供している保育園で働く場合には、1日のスケジュールは以下のようになっています。

7:00〜7:30 早番の出勤・開園準備
7:30〜9:30 園児の出迎え・園児の様子チェック
8:00〜9:30 中番の出勤・早番からの情報共有
9:30〜10:00 朝の体操や朝礼の実施
10:00〜11:30 遅番の出勤・クラス別の保育実施
11:00〜11:30 昼食準備・配膳
11:30〜12:30 昼食・食事補助
12:30〜13:00 昼食の片付け・お昼寝の準備
寝かしつけ
13:00〜14:00 休憩・デスクワーク
14:00〜14:30 起床・おむつ交換・寝具片付け
15:00〜15:30 おやつ
16:00〜16:15 帰りの会・早番の退勤
16:00〜19:00 お見送り・園内清掃・閉園準備
デスクワーク・中番/遅番の退勤

基本的には上記の流れで業務を進めていき、行事の準備や会議が必要になればお昼寝のタイミングやお見送りが落ち着いてきた頃に対応していきます。

シフト制で出勤の時間帯や退勤時間には違いがありますが、基本的には保育が必要な時間帯には人を増やして余裕を持って対応できるようにしています。

また、必要に応じて派遣・アルバイト・パートの保育士・保育補助に一部の業務をお願いして、正職員で対応が必要な仕事をする保育園も多いですね。

夜間保育の1日のスケジュール

保育施設の中には夜間保育にも対応しているケースもあり、夜間保育を提供している施設のスケジュールは基本的に以下の形になっています。

17:00〜17:30 開園準備・園児の出迎え
園児の様子をチェック
17:30〜18:00 夕食準備・配膳
18:00〜19:00 夕食・食事補助
19:00〜20:00 歯磨き・入浴/沐浴・おむつ交換
就寝準備
20:00〜21:00 自由時間・寝かしつけ
21:00〜2:00 睡眠チェック・デスクワーク
掃除・洗濯
2:00〜6:00 交代で仮眠・トイレ補助
6:00〜7:00 起床・おむつ交換・着替え補助
朝食準備
7:00〜7:30 朝食準備・配膳
7:30〜8:00 朝食・食事補助
8:00〜9:00 お見送り・デスクワーク・閉園準備

夜間保育を提供している施設には、19:00〜22:00まで対応する延長型保育、17:00〜翌9:00まで対応する深夜保育、24時間体制で保育を行う24時間営業保育があります。

そして、施設によって時間帯や業務内容には違いがあるため、夜間保育を提供している保育施設で働く場合には、1日の業務内容や勤務形態についてしっかりと調べておくことが大切です。

特に、24時間営業で保育サービスを提供している場合には夜勤だけでなく日勤に入ることもあり、時間帯別の仕事内容にも違いが出てくるので求人を探す際には働き方や仕事内容は確認しておきましょう。

保育士の1日の仕事内容の流れについては、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてくださいね。

保育士の雇用形態による仕事内容の違い

保育士の仕事内容や働き方は雇用形態によって違いがあるため、どのような違いがあるのかについて紹介していきますね。

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正社員と派遣・アルバイト・パートでは担当する仕事にも違いがあるので、雇用形態に迷っている人は参考にしてみてください。

正社員・契約社員

正社員の保育士として働く場合には、基本的に保育園の運営に関わるすべての業務に携わっていくことになり、クラス担任や職務分野別リーダー、主任も正社員(正職員)から選出されます。

そして、行事の企画や運営、後輩の指導をはじめとした重要な仕事は正社員を中心に対応することになるため、他の雇用形態よりも様々な経験を積みやすいのが特徴です。

また、契約社員も保育施設と契約して雇用されることになるので、経験によってクラス担任や副担任を任せられることもありますが、どちらかといえば正社員の補助的な業務に回ることが多くなります。

もちろん、経験があれば主要業務に携わることもあるため、キャリアアップやスキルアップを目指したい人は正社員・契約社員で働くのがおすすめです。

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保育士は正社員、特に公立保育園が最も労働環境や収入面が整備されています。


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以下で紹介するサービスには専任のキャリアアドバイザーが付き、キャリアアップや労働環境の改善など、求職者の希望にマッチしたサポートや求人紹介を行ってくれます。

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保育士向けの求人サイトの比較やおすすめランキングをチェックしたい人は以下の記事も読んでみてください。

派遣社員

保育士として働く場合には派遣社員の選択肢もあり、派遣社員は契約時に労働時間などの労働条件の調整もできるので、週4日勤務や時短勤務といった柔軟な働き方がしやすい雇用形態になります。

派遣社員も基本的には正社員や契約社員と同じ業務を行いますが、どちらかといえば正社員だけでは対応しきれない業務対応をすることも多いです。

もちろん、経験が豊富で保育施設で働いた期間が長くなって信用されれば、クラス担任や副担任を任されることもありますが、短時間や不定期で働く場合には補佐役に回ることの方が多いようですね。

また、派遣社員はキャリアアップよりも働き方を優先したい人向けの選択肢になるので、経験が少ない人で派遣社員と正社員で迷っている場合には正社員として働いて経験を積むのがおすすめですよ。

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保育士の派遣会社やサイトのチェックは、以下の記事を参考にしてください。

アルバイト・パート

保育士として働く場合には、アルバイト・パートとして働く選択肢もあり、アルバイトやパートでは主に正社員保育士の補助を行いながら、正職員だけでは手が回らない業務の対応をすることが多いです。

また、アルバイトやパートでもフルタイムで働く人もいれば、短時間勤務で働く人もいますが、短時間勤務の場合には早朝保育や延長保育専門の保育士として採用されることもあるようです。

アルバイトやパートは派遣社員よりも時給単価が低くなる傾向にありますが、経験があれば任される仕事の範囲も広がりますし、双方が望めば正社員登用されることもあります。

派遣社員とアルバイト・パートでは雇用先も変わりますし、雇用形態によってメリット・デメリットもあるため、働き方に迷っている人は、それぞれの働き方や待遇の違いについて調べてみてください。

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保育士の求人を探す場合には転職エージェントを活用する人が多いですが、転職エージェントの中には派遣やアルバイトの求人を取り扱っているサービスもあります。


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保育士の役職による仕事内容の違い

保育士は役職によって担当する仕事内容にも違いがあるため、本項では保育士の役職による仕事内容の違いについて紹介していきます。

クラス担任

保育士として働いているとクラス担任を任せられることもありますが、クラス担任として働く場合には、以下の仕事の対応をすることになります。

  • クラスの園児の保育対応
  • クラスの園児の保護者対応
  • クラスの園児の保育計画や記録の作成
  • クラスでの保育方針や遊びの検討
  • クラスの園児の危機管理と健康管理

主に、保育士の基本的な仕事内容で紹介した仕事をクラス単位で行うことになり、クラス担任に裁量が委ねられている場合には、クラスの保育方針や遊びの内容はクラス担任で決めることもあります。

また、クラス担任は1人担任と複数担任がありますが、1人担任は少人数制の保育施設で対応することが多く、他の保育士との意見の食い違いが少ないので自分の求める保育が実現しやすいのが特徴です。

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クラス担任は保育士として働いていれば、多くの人が任せられることになり、キャリアアップの最初のステップになります。


クラスの責任者として大変なこともありますが、保育士として経験を積めますし、学べることも多いですよ。

そして、複数担任ではクラスの人数が多い場合に、複数の担任で子供の保育を分担して行なうため、コミュニケーションをとって協力しながら保育対応ができるのが大きなメリットになります。

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保育士としてはまずクラス担任として実績を積むことが重要になります。


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職務分野別リーダー

職務分野別リーダーは、保育士としての業務経験が3年以上あって、特定分野の研修を受けた上で職務分野別リーダーの発令を受けると就ける役職です。

また、キャリアアップ研修は厚生労働省が定めた6つの分野があり、運営は各自治体で対応していて、受講の申請は保育施設を通して行われます。

キャリアアップ研修6つの分野

  • 乳児保育
  • 幼児教育
  • 障害児保育
  • 食育・アレルギー対応
  • 保健衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援

キャリアアップ研修は保育士のキャリアアップのためには重要な研修であり、職務分野別リーダーに就ける人は特定分野の専門知識を有していることが証明されるため、転職でも経験をアピールできます。

また、職務分野別リーダーの仕事内容は、通常保育に加えて特定分野の業務リーダー(責任者)として、他の保育士の指導や管理に携わっていきます。

そのため、職務分野別リーダーとして働くと業務量が増えて大変ですが、キャリアアップを目指したい保育士にとって必要な経験なので、研修を受ける機会があれば積極的にチャレンジしていきましょう。

専門リーダー

専門リーダーは、保育士としての経験が7年以上あり、職務分野別リーダーを経験した上で、キャリアアップ研修を4つ以上修了して、専門リーダーとしての発令を受けると就ける役職です。

専門リーダーは高い専門性を活かして保育現場で働きながらも他の保育士の指導やサポートを行ったり、幅広い分野の知識や経験を活かして様々な観点から適切な保育ができるように支援していきます。

もちろん、専門リーダーも保育士としての役割なので保育現場で仕事をしながら追加業務の対応をすることになりますが、専門知識を活かして指導や支援を行いながら、保育の質の向上を目指すための重要な役割を担っています。

専門リーダーは、専門性を高めていきたい保育士のキャリアパスの目標となるので、保育のスペシャリストとしてのキャリアを歩みたい人は専門リーダーとして働くことを目標にするのもおすすめですよ。

副主任保育士

副主任保育士は、保育士経験が7年以上あり、職務分野別リーダーを経験した上で、マネジメント+3分野以上のキャリアアップ研修を修了して、副主任保育士としての発令を受けることで就ける役職です。

専門リーダーが保育士としてのスペシャリスト向けのキャリアだとすれば、副主任保育士は保育士のマネジメントに特化したキャリアとなっています。

主な仕事内容は主任保育士の補佐で、主任保育士の仕事の中でも保育園運営に関する業務や保育士の統括責任者の補佐として対応したり、保育士と主任保育士の仲介役として対応していくことも多いです。

副主任保育士も現場で仕事はしますが、どちらかといえば主任の補佐と保育園運営に関する業務を行っていくので、将来的に主任や園長を目指したい人におすすめのキャリアとなっています。

主任保育士

主任保育士は保育士の統括責任者としての役割を担っていて、保育士経験を積んだ上でリーダーや副主任保育士の経験を積んだ先のキャリアとなります。

主任保育士は施設運営の現場責任者と保育士の管理責任者として働きますが、必要に応じて園長の補佐をすることもあり、業務内容も多岐に渡ります。

1.園長の補佐

  • 施設運営に関する事務作業の補佐
  • 施設の方針の共有及び浸透

2.保育園運営に関する業務

  • 保育園の年間スケジュールの策定
  • 年間行事の企画・運営責任者
  • 保育施設の環境整備
  • 保護者の相談窓口
  • 教材や備品の選定・購入
  • 園見学や地域交流の窓口
  • トラブルが発生した時の対応

3.保育士の統括責任者

  • 保育士のシフト作成・業務調整
  • 保育や保護者対応に関する相談窓口
  • 保育士への指導やマネジメント業務
  • クラス担当の支援・相談対応
  • 保育士の人間関係や仕事に関する相談窓口
  • 新人の教育方針やカリキュラムの策定

施設によって具体的な業務内容は変わりますが、基本的には園長の補佐や施設運営に関連する業務、保育士の統括責任者としての業務全般を行います。

主任保育士には、副主任保育士や専門リーダー以上の知識や経験と園長の補佐をするための施設運営に関する知識があることが求められますが、責任者として施設運営に携わることもできるので、施設運営に興味がある人にはおすすめです。

もちろん、主任保育士は保育士の統括責任者として責任も大きく業務量も増えますが、保育士としてマネジメントのキャリアの目標となるので、マネジメントの仕事がしたい人も主任保育士を目標として経験を積んでいくと良いですよ。

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保育施設の規模が大きければ、副園長の役職を設けていることもあるため、施設によって役職の構成が変わることもあります。


そして、副園長がいる場合は、主任保育士は副園長の補佐、保育園運営に関する業務、保育士の統括責任者の業務を行っていきます。

園長/施設長

園長/施設長は保育施設の責任者として、行政とのやりとりから保育園経営まで幅広い業務対応をしていくことになりますが、具体的には以下のような業務に携わっていきます。

1.保育園の経営に関する業務

  • 補助金申請の書類作成
  • 行政への提出書類の作成
  • 行政や利害関係者とのやりとり
  • 予算計画や事業計画の作成
  • 資金繰りや費用の管理・調整
  • 購入申請書類などの最終チェック

2.保育園の運営に関する業務

  • 保育園の運営方針の策定
  • 保育園の年間スケジュールの策定
  • 指導計画書などの書類チェック
  • 保育園の設備や備品の管理
  • 施設の安全管理・衛生管理
  • 保育施設の労働環境の整備
  • 保護者への挨拶・説明・対応
  • トラブル発生時の対応
  • 保育士の人事・採用業務

3.保育士のマネジメント

  • 保育士のシフト作成・最終チェック
  • 各役職の業務内容や業務量の調整
  • 保育士への指導やマネジメント業務
  • 保育士の人間関係や仕事に関する相談窓口
  • 教育カリキュラムの最終チェック

園長や施設長の仕事には他の人には任せられない仕事もありますが、全てを一人で対応すると負担も大きいため、必要であれば副園長や主任保育士と分担して対応することも多いです。

また、園長/施設長には保育士としての経験だけではなく、保育園の運営や経営に関する業務の理解が必要になってくるため簡単な仕事ではありません。

ですが、園長や施設長になることで、理想の保育方針を実現しやすくなりますし、保育士が働きやすい環境も作りやすくなるため、将来的に自分が理想とする保育を提供する施設を作りたいと考えている人は園長や施設長を目指すのもおすすめです。

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保育士としてキャリアアップを目指す場合には、経験を積んでいくことが大切ですが、既に役職者が充足していてキャリアアップが見込めない場合には転職を検討することも必要です。


そして、転職をする際には保育士向けの転職エージェントを活用するのが効果的なので、転職を検討している人は以下の転職エージェントで相談してみましょう。

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施設による仕事内容や働き方の違い

雇用形態や役職でも保育士の仕事内容は変わりますが、保育施設によっても保育士の仕事内容は大きく変わってきます。

そこで、本項では保育士の職場となる保育施設や福祉施設による仕事内容の違いについて紹介していくので参考にしてみてくださいね。

【保育施設】保育士の仕事内容や働き方の違い

保育士の働き先としては、保育園以外にも以下のような保育施設が存在していて、施設によって目的や役割、仕事内容や働き方にも違いがあるので詳しく紹介していきますね。

企業内託児所

保育施設の中には託児所もありますが、企業内託児所は、子供・子育て支援新制度によって地域型保育事業の枠組みの一つとして設置されたもので、自治体から認可を受けた企業が運営している施設です。

企業内託児所には「単独利用型」「地域開放型」「共同利用型」「共同設置型」の4種類があり、対象年齢は原則0歳児〜2歳児までとなっていて、定員は19名以下もしくは20名以上で施設によって定員の人数は変わります。

企業内保育士は、育児中の社員の中でも保育が必要な子供を対象に保育を行い、基本的な仕事内容は保育園と大きく変わりませんが、年齢別によるクラス分けがない異年齢保育になることも多いです。

働き方は企業の就業時間に則っているため、残業が発生することも少なくて、行事やイベントも少ないので、保育園よりも保育に専念しやすいと感じる人も多いようですね。

院内託児所

院内保育所は企業内託児所と同じように、医療福祉施設で働いている職員向けの託児所で、年齢は0歳〜6歳までの未就学児が対象となっています。

院内託児所の仕事内容も基本的には保育園と大きな違いはありませんが、行事やイベントの実施がないので保育業務が中心となるのが特徴です。

また、医療施設や福祉施設には24間体制の施設もあるため、院内託児所も24時間体制で運営していることも多く、夜勤が発生することもあります。

院内託児所の保育士は24時間体制で保育業務に携わるので、引き継ぎ業務や入浴業務が発生することもありますし、基本的には少人数制の異年齢保育となるので、他の託児所と働き方に違いがある点には注意しましょう。

病児・病後児保育施設

病児・病後児保育施設は、病気を患っている子供(病児)や病気の回復期にある子供(病後児)の中で、集団生活が難しい状態にある子供と家庭の都合で育児対応が難しい子供を預かって保育をする施設です。

病児・病後児保育施設には「医療機関に併設されている医療機関型」「保育施設が地域の子供にサービスを提供する保育所型」「NPO法人などが病児・病後児保育専門で運営する単独型」があります。

また、病児・病後児保育施設には施設型と訪問型がありますが、基本的な仕事内容は「子供が安静に休める環境や治療しやすい環境作り」「保護者・医療機関と連携した病児保育の提供」を行います。

もちろん、病児を受け入れて看護する施設型と病児の自宅に訪問して看護をする訪問型では対応方針や働き方は変わるため、病児・病後児保育施設で働く際には施設の特徴を調べて職場を選びましょう。

ベビーシッター(訪問保育)

ベビーシッターは訪問保育とも呼ばれていて、依頼者の自宅や託児所で保育サービスを提供する他の保育施設とは異なる働き方の仕事になります。

また、ベビーシッターの対象は0歳児〜12歳までの子供がいる家庭となり、必要に応じて保育以外にも家事や家庭教師の依頼されることもあるため、家事代行や家政婦に近い仕事をすることもあります。

ベビーシッターの仕事例

  • 依頼家庭の日常生活のサポート
  • 保育園や習い事への送り迎え
  • 子供の保育・遊び・見守り・しつけ
  • 子供の勉強をはじめとした教育
  • 子供の病気の際の病児保育
  • 買い出しや掃除といった家事代行
  • 保護者との打ち合わせや業務報告

もちろん、対象年齢を限定している場合には保育のみの対応になりますが、ベビーシッターとして働く場合には、就労先によっては保育以外の仕事をすることもあるので覚えておいてください。

ベビーホテル

ベビーホテルは認可外保育施設の中でも「宿泊を伴う保育を提供」「利用児童の半分以上が一時預かりの児童」「夜20時以降の保育活動を実施」のいずれかの要件に当てはまる施設のことを指します。

仕事内容は「夜間保育の1日のスケジュール」でも紹介した内容と同じで、夕食や朝食の提供から食事の補助、入浴/沐浴、自由時間の遊びの対応や寝かしつけが主な仕事となります。

ベビーホテルは宿泊を伴うサービスを提供しているケースが多く、働く場合には夜勤前提の働き方になるため、求人探しでは深夜手当が正しく設定されているかチェックをしておきましょう。

また、ベビーホテルでは入浴や沐浴など、日中の保育では行わない仕事も行うため、ベビーホテルの仕事に興味がある人は事前に必要な知識に関して勉強をしておくと良いですよ。

【福祉施設】保育士の仕事内容や働き方の違い

保育士の就労先の中には、保育施設の他に福祉施設もありますが、福祉施設では保育施設とは仕事内容や働き方に違いがあることも多いです。

そのため、福祉施設の仕事に興味がある場合には、事前に仕事内容や働き方、対象や求められる知識の違いについて把握しておくことが大切なので、興味のある人は参考にしてみてくださいね。

児童養護施設

児童養護施設は、家庭で虐待を受けている児童や育児放棄が起きている家庭の児童を対象として、養護や自立支援を行っていく施設です。

児童養護施設では、食事・入浴・排泄などの日常生活のサポートから、自立して生活をしていけるように様々な支援をしますが、子供の親代わり(保護者)になるので、子育てに近い仕事になります。

対象年齢は原則0歳児〜18歳までの子供になるので、保育が必要な乳児や幼児だけではなく、小学生以上の子供の支援もしていくことになります。

児童養護施設で働く際にはシフト制で対応していきますが、宿泊を伴う宿直勤務と日中に長時間の休憩がある断続勤務で働くことが多いため、保育施設とは異なる働き方なのも児童養護施設の特徴ですね。

児童発達支援センター

児童発達支援センターは、地域の障害を抱える6歳までの未就学児を通所させて、集団生活に適応するための機能訓練や日常生活における基本動作の指導を行う福祉施設です。

児童発達支援センターには、身体・知的・精神に障害を抱えている児童に対する訓練を行う「福祉型」と体幹機能に障害を抱える児童が治療を受けながら発達支援が受けられる「医療型」が存在します。

福祉型と医療型では支援内容も変わりますが、基本的には地域の医師・看護師・理学療法士と連携して、障害児支援利用計画の作成や機能訓練などのサポートしていき、必要に応じて児童の家族へ支援に関する相談や指導を行います。

児童発達センターで働く場合には、保育だけではなく児童発達支援に関する知識が求められるため、児童福祉や発達支援分野に興味がある人はあらかじめ勉強しておくのもおすすめですよ。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、地域の障害を抱える6歳〜18歳までの就学児を対象として、放課後・休日・長期休暇の間に、地域・学校・家族と連携して日常生活や集団生活に必要な訓練とその他の関連サービスの提供を行う施設です。

放課後等デイサービスでも、地域の医師・看護師・理学療法士と連携しながら個別支援計画書を作成して、児童が自立して集団生活や社会に適応できるように支援していきます。

具体的な仕事内容は、日常生活の基本動作支援や自立支援、遊びや集団活動における情操教育に役立つ創作活動や地域交流の場の提供、児童の情緒を安定させるための余暇の提供、保護者への育児相談や指導まで幅広い業務を行います。

放課後デイサービスの対象年齢は6歳〜18歳までの就学児になるので保育の枠組みからは外れますが、児童一人ひとりが自分らしく生活できるように支援する仕事なので、大変に感じることばかりではなくてやりがいを感じている人もいるようですね。

乳児院

乳児院は虐待やネグレクトをはじめとした、家庭での育児が難しい状態にある0歳〜2歳までの乳児のために保育・育児サービスを提供する施設です。

乳児院には障害を抱える子供や虐待を受けて心に傷を負った子供も入所しているため、子供の状態に合わせた適切なケアを行いながら、乳児が安心して生活できるような環境づくりをしていきます。

仕事内容は0歳児〜2歳児に行う保育と同じで、年齢と成長段階に応じた保育・育児を行い、家庭復帰や養子縁組が可能であれば保護者の相談や適切な育児ができるように支援することもあります。

また、乳児院では24時間体制で乳児の保育をする必要があり、二交代制で日勤と夜勤のシフトで働くケースが多いため、働く場合には夜勤がある前提で考えておきましょう。

助産施設

助産施設は保育上必要があるにも関わらず、経済的な理由で入院助産を受けられない妊産婦が入院して助産を受けられる施設で、助産施設では乳児や子供の保育が必要になるため保育士も働いています。

助産施設の保育士の主な仕事内容は、乳児や同行している子供の保育から保護者への育児指導、医療行為に当たらない範囲での助産補助になります。

また、助産施設では入院が必要になることも多く、24時間体制で妊産婦の対応をする必要があるため、夜勤が発生する可能性も高いです。

ですが、助産施設の保育士は他の保育施設では経験できない子供の誕生に関わることができるため、子供の誕生に関わる仕事に就きたいと考えている人にはおすすめの仕事ですね。

転職エージェント末永 末永

保育士の労働先は保育園以外にも様々な施設がありますが、どの施設で働くのが最適なのかは希望のキャリアで変わります。


そのため、保育士として働く際のキャリアについて相談したい人や希望する施設への転職難易度を知りたい人は、転職エージェントを活用して話を聞いてみるのもおすすめですよ。

保育士におすすめの転職サイト

  • 保育士ワーカー
    保育士領域トップクラスの支援実績!保育士の転職といえばこのサイト
  • 保育士人材バンク
    保育士人材バンク限定の求人多数!働きやすさなど独自の情報で転職成功
  • マイナビ保育士
    人材大手のマイナビが運営する保育士特化の転職支援サービス!

保育士の仕事のやりがいと大変なところ

保育士の仕事は子供の保育から保護者対応まで幅広く対応していきますが、保育士のやりがいや大変なところにはどのようなものがあるのでしょうか?

そこで、本項では保育士の仕事のやりがいと大変なところについて紹介していくので、保育士を目指している人は参考にしてみてください。

保育士の仕事でやりがいに感じること

保育士として働いていると仕事にやりがいに感じることも多いですが、保育士の仕事では以下のようなことでやりがいを感じる人が多いようです。

保育士の仕事でやりがいに感じること

  • 子供の成長を間近で感じることができた時
  • 子供の笑顔や楽しんでいる姿を見た時
  • 保護者から信頼されていると感じた時
  • 保護者から感謝してもらえた時
  • 上司や先輩から褒められた時
  • 行事やイベントが成功した時

保育士の仕事は保育を通じて子供の健全な成長を促すことですが、子供の成長を実感できた時や最初は心を開いてくれなかった子供の笑顔が見られた時は純粋に嬉しいと感じる人も多いです。

また、保護者の育児相談に乗って感謝された時や上司や先輩に仕事に関することで褒められた時にも「仕事が評価してもらえている」「誰かの役に立てている」とやりがいを感じることもあります。

その他にも、保育園では行事やイベントを開催することもありますが、行事やイベントは大変なことも多いので、無事に成功した時にやりがいを感じる人もいるようですね。

保育士の仕事で大変なところ

保育士の仕事は大変なことも多いですが、保育士の仕事の中でもどのようなことが大変だと感じるのでしょうか?

保育士の仕事で大変なところ

  • 子供への接し方に悩むことも多い
  • 子供が言うことを聞いてくれない
  • 保護者との接し方に悩むこともある
  • 保護者からのクレームをもらうこともある
  • 休憩がなかなか取れずに体力的にきつい
  • 持ち帰り仕事や残業が必要なこともある
  • 女性ばかりの職場なので人間関係が面倒

保育士として働く場合には子供と信頼関係を築く必要がありますが、人見知りの子や馴染めない子にどのように接すればいいのか、子供が言うことを聞いてくれない時、やってはいけないことをした時にどのように叱ればいいか悩む人も多いです。

また、保護者対応でも上手くコミュニケーションが取れなかったり、保護者から「もっと自分の子供を優先して欲しい」「特定の子供とは関わらせないようにして欲しい」といった理不尽な要求をしてくる人もいて大変だと感じることもあります。

その他にも、人手不足の職場では休憩がまともに取れない時もありますし、持ち帰り仕事や残業が必要なこともあって体力的にしんどいと感じることもありますし、女性社会なので職場の人間関係が悪いと面倒に感じることもあるようですね。

保育士の平均的な給料・年収

保育士は「年収が低い」と言われることも多い職種ですが、現在の保育士の平均年収はどの程度なのでしょうか?

保育士全体の平均給料・賞与・年収

  • 給料:26.6万円  手取り:約22.1万円
  • 賞与:71.2万円  手取り:約58.2万円
  • 年収:391.3万円  手取り:約308.7万円
【年齢別】保育士の平均給料・賞与・年収
年齢 月給 賞与 年収
20歳〜24歳 23万円 47.4万円 323.4万円
25歳〜29歳 24.8万円 68.4万円 366万円
30歳〜34歳 25.8万円 66.6万円 376.2万円
35歳〜39歳 27万円 76.4万円 400.4万円
40歳〜44歳 29.8万円 85.4万円 443万円
45歳〜49歳 28.1万円 88.6万円 425.8万円
50歳〜54歳 28.7万円 80万円 424.4万円
55歳〜59歳 28.9万円 70.9万円 417.7万円

参照:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」では、保育士の平均年収は391万円となっていて、日本の平均年収の458万円と比べると年収の水準は低くなっています。

ですが、日本の男女別の平均年収は男性563万円・女性314万円となっていて、保育士の男女別の平均年収は男性404万円・女性390万円なので、女性の保育士の平均年収は全国平均に比べて著しく低いわけではないようです。

保育士の年収は年々増加傾向になる

保育士 年収推移

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組

保育士は男女比が男性1,633名:女性26,787名と女性の割合が多い職種で、女性の平均年収は390万円と全国平均の314万円よりも高い水準にありますが、2013年の保育士の平均年収は310万円と年収の水準はかなり低い状態にありました。

ですが、2013年に待機児童の解消に向けた取り組みで保育士の労働環境や待遇改善が始まり、2017年には子育て安心プランで、待機児童の解消と女性の就業率の増加を目指した施策が進められたことで保育士の平均年収は着実に上がってきました。

そして、2020年には子育て安心プランで、待機児童や女性の就業率の上昇と保育の受け皿の整備も進められてきたことで、現在では保育士の年収は391万円となっています。

西暦 月給 賞与 年収
2019年 24.4万円 70万円 364万円
2020年 24.9万円 74.7万円 374.5万円
2021年 25.6万円 74.4万円 382.2万円
2022年 26.6万円 71.2万円 391.3万円

参照:厚生労働省「令和元年〜令和4年賃金構造基本統計調査

転職エージェント末永 末永

保育士の年収は今後も増加していくことが予想されているため、数年後には保育士の年収が低いと言われることは無くなっているかもしれませんね。

認定保育施設であれば経験を積めば年収も上がっていく

保育士 処遇改善加算

参照:厚生労働省「図表1-2-67 保育士等の処遇改善の推移

認定保育施設では処遇改善加算Ⅰのおかげで、平均勤続年数に応じて補助金が支給されるようになり、保育士の年収が着実に上がる仕組みが作られているため、経験を積むことで着実に年収が上がる環境が整っています。

また、処遇改善加算Ⅱでも要件を満たした保育士がキャリアアップ研修を受講して、職務分野別リーダー・専門リーダー・副主任保育士の発令が出て役職に就くことで、追加で補助金が支給されるため、手当による年収アップもしやすくなっています。

その他にも、2022年には期間限定の終了時期未定で実施された処遇改善加算Ⅲによって月額9,000円(収入の役3%)が給料に上乗せされているため、認可保育施設では年収が上がりやすい環境が整えられているのです。

ですが、処遇改善加算は認定保育施設でしか補助金が支給されず、認可外保育施設の中には年収の水準が低い施設もあるので求人を探す際には認可保育施設かどうかは確認しておきましょう。

転職エージェント末永 末永

保育士の年齢別・経験年数別・事業所別・キャリアパス別の平均年収について知りたい人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。

保育士のキャリアパス

保育士として働いているとクラス担任や職務分野別リーダーなど、キャリアアップの機会はありますが、実際に保育士として働く場合にはどのようなキャリアパスがあり、どの程度の経験年数でキャリアアップが目指せるのでしょうか?

保育士のキャリアパスと経験年数の目安

  • クラス担任|0年〜1年以上
  • クラスリーダー|1年〜3年以上
  • 職務分野別リーダー|3年〜7年以上
  • 専門リーダー|7年〜10年以上
  • 副主任保育士|7年〜15年以上
  • 主任保育士|10年〜15年以上
  • 副園長|10年〜15年以上
  • 園長/施設長|15年〜20年以上

保育士として働く場合には、1年目からクラス担任になることもあり、複数人で保育をしている場合は、クラス担任の経験を積んでからクラス担任のリーダーとしてキャリアアップをしていきます。

また、キャリアアップ研修は職務分野別リーダーは3年以上、専門リーダー・副主任保育士は7年以上の業務経験が必要なので、職務分野別リーダーは3年〜7年以上、専門リーダー・副主任保育士は7年〜15年以上が必要な経験年数の目安になります。

そして、主任保育士・副園長・園長/施設長は特に要件は定められていませんが、副主任保育士からのキャリアアップとなるので主任保育士・副園長は10年〜15年程度、園長/施設長だと15年〜20年程度が目安と考えておきましょう。

未経験からでも保育士になることはできる

保育士の仕事内容について気になっている人の中には、将来的に保育士になりたい人や保育士への転職を考えている人もいると思います。

そして、既に社会人として働いていて保育士にキャリアチェンジしたいと考えている人の中には、未経験からでも保育士へ転職できるのか気になっている人もいると思いますが、未経験からでも保育士として働くことは十分に可能です。

保育士になるには保育士資格の取得が必要ですが、保育士資格の取得条件は意外とハードルが低いため、計画的に進めていけば未経験からでも保育士として働くことはできますよ。

保育士になるには保育士資格の取得が必須

保育士は独占名称資格であり、保育士として働くためには「保育士資格」を取得する必要がありますが、保育士資格を取得する方法は2通りあります。

保育士資格の取得方法

  1. 指定保育士養成施設を卒業する
  2. 保育士試験に受験して合格する

指定保育士養成施設は大学(4年制)・短期大学(2年制)・専門大学(2年制/3年制)があり、通信教育や夜間学部を設けている学校もあるため働きながらでも保育士資格の取得を目指すことは可能です。

また、保育士試験も年2回(前期・後期)に実施されていて、合格すれば保育士資格の取得ができるため、指定保育士養成施設を卒業していなくても保育士になることはできますよ。

保育士試験の受験資格・内容

保育士になるには指定保育士養成施設を卒業するか、年2回実施される保育士試験に合格する必要がありますが、保育士試験の受験資格や試験内容は以下のようになっています。

保育士試験の受験資格

  • 大学・短期大学を卒業
    保育士に関係のない学部・学科でも受験可能

  • 専門学校を卒業
    学校教育法に基づいた2年以上の就業過程の専門学校を卒業した場合は、保育士とは関係のない学部・学科でも受験は可能

    ※平成3年(1991年)3月31日以前に高校を卒業した人や平成8年(1996年)3月31日以前に高校の保育科を卒業した人は受験可能

  • 高等学校卒業
    平成3年(1991年)3月31日以前に高校を卒業した人や平成8年(1996年)3月31日以前に高校の保育科を卒業した人は受験可能

    該当施設で2年以上かつ2,880時間以上、児童等の保護または援護に従事した経験があれば受験可能

  • 中学卒業
    該当施設で5年以上かつ7,200時間以上、児童等の保護または援護に従事した経験があれば受験可能

  • 大学・短期大学に在学中
    2年以上在学して62単位習得済みであれば、保育士に関係のない学部・学科でも受験可能

    ※2年以上の在学と62単位取得前に受験する場合は、年度中に62単位以上修得できなかった場合や在学期間が2年間に満たなかった場合は合格(一部科目合格)となりません。

  • 大学を中途退学
    2年以上在学して62単位習得済みであれば、保育士に関係のない学部・学科でも受験可能

保育士試験は上記の要件を満たせば、保育施設での業務経験がなくても受験は可能です。

また、保育士試験の概要や試験科目は以下のようになっています。

保育士試験の内容
試験日程 前期試験|筆記試験 4月 実技試験 6月
後期試験|筆記試験 10月 実技試験 12月
申し込み方法 オンライン申請・郵送申請
受験費用 受験手数料|12,700円
試験科目 ・筆記試験科目
保育原理・教育原理及び社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉
保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論

・実技試験科目 ※2科目選択式
音楽|課題に対する器楽・声楽等
造形|課題に対する絵画・制作等
言語|課題に対する言葉に関する遊びや表現等

保育士試験の勉強は通信教育で勉強するか独学になりますが、どちらにしても実技科目は対策しておかないと難易度が高いので試験対策はしっかりと行いましょう。

保育補助なら無資格でも保育園で働くことはできる

保育士として働きたいと考えている人の中には、保育士資格の勉強をしながら保育施設で働いて経験を積みたいと考える人もいると思います。

そのような人は、保育士資格がなくても問題がない「保育補助」として働くのもおすすめです。

保育補助として働く場合には、派遣・アルバイト・パートで働く形になりますが、現場では保育士試験の実務に求められる経験を積む機会もあります。

また、保育補助として働くことで、保育現場の雰囲気や大変なことも把握した上で保育士を目指せてミスマッチの発生も防げるので、少しでも保育の経験を積んでおきたい人は保育補助で働くことを選択肢に入れておくのもおすすめですよ。

未経験から保育士になりたいなら転職エージェントで相談するのもおすすめ

未経験から保育士になりたいと考えているのであれば、転職をする前に転職エージェントで相談してみることをおすすめします。

というのも、保育士資格を取得するには指定保育士養成施設に通うか、保育士試験に合格するかのどちらかになりますが、既に社会人として働いている人が指定保育士養成施設に通う場合には数年間の勉強が必要です。

また、保育士試験を受ける場合には、基本的には今の仕事を続けながら勉強を続けて保育士資格の取得を目指すことになりますが、どのような形で資格取得を目指した方が良いかは人によって最適な方法が変わってきます。

そのため、未経験から保育士になりたいのであれば、未経験から保育士になった人を支援したことのあるキャリアアドバイザーに相談して、具体的なプランについて話を聞いてみると自分にとって最適な選択をすることにつながります。

保育士に転職する際におすすめの転職エージェント

保育士として働きたいと考えている人が転職をするのであれば、保育士向けの転職エージェントを活用するのがおすすめです。

保育士向けの転職エージェントでは、保育士経験のあるキャリアアドバイザーも在籍しているため、保育士の転職市場や保育士の仕事に関する相談もできますし、未経験からの転職に関するアドバイスをもらうこともできます。

また、未経験から保育士として転職する場合には、求人の探し方や転職活動の進め方などわからないことがある人も多いため、転職エージェントを活用することで質問や相談しながら転職活動を進めていけるのも大きなメリットになります。

そして、保育士向けの転職エージェントの中でも保育士ワーカーマイナビ保育士保育士人材バンクは、保有求人数も多くて転職支援実績も豊富なので、手厚い転職支援が期待できますよ。

転職エージェント末永 末永

保育士になるために転職エージェントを活用するのであれば、複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。


というのも、保育士向けの転職エージェントでは非公開求人も取り扱っているため、2社〜3社程度に登録しておけば求人探しの幅を広げることができますよ。

保育士におすすめの転職サイト

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