派遣社員の時給はどのくらい?派遣の上手な働き方とは?

派遣社員の時給はどのくらい?派遣の上手な働き方とは?

    派遣社員の時給について職種による時給の違いとや地域による月収も踏まえて比較し、派遣社員の年収の違いについても紹介します。

    また、派遣で働く上で正しい選択ができるように派遣社員の働き方の種類や、ルールについても徹底解説します。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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職種別平均時給

派遣社員といってもさまざまな職種が存在します。もちろん職種によって時給も変わり、事務職であれば時給は平均1,599円、エンジニアの場合は1,985円近くと数百円変わることもあります。

今回は派遣社員の時給を職種別にまとめてみました。

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それぞれの職種について理解をして、時給を考えてみることも重要です。

事務・オフィスワーク

派遣社員の求人でもっとも多いのが、事務職・オフィスワークです。

はたらこねっとによると事務職の平均時給は未経験で1,599円経験者の場合は1,673円です。全国のアルバイト平均時給が1,211円のため、派遣社員として事務職で働く方が約400円以上高いことがわかります。

事務職は各種ドキュメントの作成や計算、資料作成などをおこないます。そのため、未経験者でも採用されやすく研修制度が整っているため、チャレンジしやすい点がメリットです。

今まで事務職の経験がなく、これから事務職を始めてみようと考えている人は難しい業務に就く前にデータ入力や書類整理、定型フォーマットに沿った文書作成など補助的な業務から始めるとよいでしょう。

ひとえに事務職といっても仕事内容はさまざまです。さきほど紹介した作業のほかに経理や営業支援など専門的な知識やスキル、資格を必要とするものまであります。

派遣社員で働く際の事務職は以下の4種類に分かれます。

  1. 一般事務
  2. 営業事務
  3. 経理事務
  4. 総務事務

一般事務の主な仕事は文書作成、資料作成、資料のファイリングなど会社の運営に必要な作業、ならびに社員のサポートを担当します。MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)といった資格を活かせる職種です。

営業事務は営業活動の支援をおこなう事務職で営業担当者とのやり取り、見積書や契約書の処理、顧客対応などをおこなうこともあります。

MOSのほかにもビジネスマナー検定秘書検定を取得すると顧客とのスムーズなやり取りに活かせます。

経理事務は経理部門の事務を担当する職種です。各種仕訳や伝票整理などを担当します。年度明けや決算期に繁忙期を迎えるため、この時期に求人数が増える傾向にあります。

経理事務をおこなうためには簿記を取得した方がよいでしょう。

総務事務は仕事や福利厚生といった社員のサポート、備品管理などをおこないます。来客の際に対応したり秘書に近い業務をおこなうこともあります。

ビジネスキャリア検定の総務に関する資格を活かせる職種です。

翻訳・通訳

翻訳、通訳も求人が多い職種のひとつです。

翻訳や通訳をおこなう場合、該当する言語のスキルが必須です。

そのため時給も高く、はたらこねっとによると未経験でも平均時給は1,849円経験者は2,007円と、かなりの時給であることがわかります。

必要とされるスキルはネイティブレベルが求められるため、多少の英会話ができる程度では採用される可能性は極めて低いといえるでしょう。

求人内容によって変わるものの、少なくともビジネス英語で読み書きできる、もしくはビジネスミーティングを問題なくおこなえるレベルが必要です。

翻訳・通訳は事務系の英文事務・英文経理のほかに外資系企業の秘書や受付、管理業務など幅広く、キャリアパスを描きやすい点も魅力のひとつです。

翻訳業務の中で専門知識やスキルを磨けるなど、語学以外のスキルも伸ばせます。

一般的には英語の募集が多いものの、中国語や韓国語、ドイツ語、フランス語などを対象とする求人もあります。第2外国語、第3外国語のスキルを活かしたいと思う人にとっては適した職種といえるでしょう。

テレマーケティング

テレマーケティングはお客様へ電話をかけて企業の約束を取り付ける仕事です。これをテレフォンアポイントメント、略してテレアポといいます。

はたらこねっとによると、テレマーケティングの時給は未経験者の場合、平均1,542円です。経験者になると平均時給は1,633円で約百円上がります。

お客様と直接やり取りする業務のためコミュニケーション力がある、もしくはコミュニケーションが好きな人に向いています。

ときにはやり取りの中でストレスを感じることもあるため、細かいことを気にしすぎない、もしくは多少のことには動じない人も向いているといえるでしょう。

逆に人とコミュニケーションをとるのが苦手、もしくはすぐに感情的になってしまう人には向いていない職種です。

テレマーケティングに応募するときには自分に適性があるのか事前によく考えることが重要です。

営業・販売・サービス

営業・販売・サービスはお客様に商品やサービスを販売する業務を担当します。

はたらこねっとによると未経験者の平均時給は1,384円です。なお、経験者の場合は1,401円と若干時給が上がります。

営業・販売・サービスに関する職種は主に以下のように分かれます。

  1. 営業・営業企画・営業アシスタント
  2. デモ販売・各種商品販売(食品売り場・アパレル・コスメ・インテリア・雑貨など)
  3. 接客スタッフ(ショールーム・カウンター・ホールスタッフなど)
  4. スタッフ(キッチンスタッフ・ホテルスタッフ・ブライダルなど)

営業に関する職種の場合、営業そのものを担当する場合とアシスタント業務をおこなうことがあります。

各種商品販売はお客様に接客して商品を提案したり、商品説明などをおこなう職種です。

接客スタッフは商品販売と同様にお客様の接客をおこなう職種で、サービスを提供する側面が強いといえます。

テレマーケティングと同様にお客様とコミュニケーションをとる必要があるため、人付き合いに苦手意識を持つ人はあまり向いていません。

さらに商品やサービスの特徴、メリットについて自分で理解して説明できるだけの能力も求められます。

営業や販売は結果が数字として表れやすいため結果が出なければつらいことが多いものの、逆に結果が数字として出た場合は評価されやすいといえます。

貴重な人材として、その後のキャリアパスにもつながりやすい点が大きなメリットです。

IT・エンジニア・技術

IT・エンジニア・技術はシステム開発やインフラ構築、保守・運用を担当する職種です。

平均時給は派遣の職種の中では高く、はたらこねっとによると未経験の平均時給は1,985円です。経験者の場合は2,367円と、かなり差が出ることがわかります。

IT業界全体をとおして人材不足のため、ITエンジニアの需要は旺盛です。さきほど紹介したとおり派遣社員の時給も高めに設定されています。

ただし、企画や設計といった上流工程とプログラマーや保守・運用といった下流工程では時給に開きがあるため注意が必要です。

上流工程を担当する場合、時給は2,500円以上のものが多く、さらにクラウドエンジニアの場合は3,000円近い時給になることもあります。

ITエンジニアの主な職種は以下のとおりです。

  1. システムエンジニア
  2. Webエンジニア
  3. プログラマー
  4. テストエンジニア
  5. ネットワークエンジニア
  6. サーバーエンジニア
  7. クラウドエンジニア
  8. インフラエンジニア
  9. フィールドエンジニア
  10. ヘルプデスク
  11. CADオペレーター

システムの要件定義や設計をおこなえる人、もしくは技術スキルが高く汎用的なスキルを持つ人は時給が高くなる傾向にあります。

一方で、テストエンジニアやマニュアルに沿ったオペレーションをする業務はスキルに依存することがないため時給は下がります。

とはいえ、ほかの派遣と比べると時給は高い傾向にあり、場合によっては社員並みの収入が得られることもあることから魅力的な職種のひとつです。

クリエイティブ

イラストレーターやWebデザイナーのようなクリエイティブな仕事も派遣社員向けに数多くの求人があります。

はたらこねっとによると派遣社員の場合、未経験者で平均月給は1,704円です。経験者になると1,990円にもなり、時給が上がります。

近年、SNSやインターネットの普及、Webマーケティングの重視により、クリエイティブな仕事の求人が増えつつあります。

こうした仕事に興味を持ったときにはチャレンジするのも選択肢のひとつです。

クリエイティブな仕事は以下のように多岐に渡ります。

  1. Webデザイナー
  2. Web制作・編集
  3. Webディレクター
  4. Webライター
  5. 動画制作
  6. グラフィックデザイナー
  7. DTPオペレーター
  8. インテリアコーディネーター

このように、現在ではWebに関する職種が多い点が特徴です。

クリエイティブな仕事は想像力や独創性がなければできないと思うかもしれません。

しかし、最近は数多くのデザイナー向けのオンライン学習サイトが存在し、数万円払えば学習できる環境が整っています。

もちろん、もともとクリエイティブな仕事に興味があり、日頃からそうしたスキルを磨いているのであれば問題ありません。

先行投資が必要な面はあるものの、チャレンジする価値は十分にあるといえるでしょう。

医療・介護・福祉・教育

医療・介護・福祉・教育は看護師や保育士に関係する職種です。

はたらこねっとによると看護師・准看護師の場合、平均時給は2,151円です。保育士の平均時給は1,604円と、派遣社員の中でも比較的よい時給であるといえます。

なお、経験者の場合、看護師の時給は平均2,034円、保育士は平均1,568円と少し低い結果となりました。

ただし、状況によって時給も変わるため、応募する際には人材派遣会社に確認するとよいでしょう。

派遣で看護師として働く場合、病院やクリニックといった医療機関での業務は禁止されています。

一方、介護施設や社会福祉施設、もしくは紹介予定派遣の場合は業務に従事できます。

主な仕事は血圧測定補助、介護補助、バイタルチェックといった医療の補助が中心です。

実際にどのような職種があるのか一例を紹介します。

  1. 看護師・准看護師
  2. 介護福祉士
  3. ケアマネージャー
  4. 介護助手
  5. 保育士・学童保育指導員
  6. 講師・インストラクター

看護師資格を取得し、自分の時間を有効に活かしたい人には最適な職種です。

ただし、医療行為はおこなえないため、看護師としてキャリアアップしたい場合は紹介予定派遣を選ぶか、もしくは病院に正規雇用される方法を考えた方がよいでしょう。

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もし、派遣で看護師や保育士として働きたい場合は以下の職種に特化した転職サイトに登録すると良いです。


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軽作業

軽作業は梱包や仕分け、倉庫のピッキング作業など比較的簡単な作業をおこなう職種です。

はたらこねっとによると平均時給は未経験者の場合、1,403円です。経験者は平均1,446円で約40円時給が上がります。

軽作業は以下の仕事に分類できます。

  1. 梱包・仕分け・検品
  2. 品出し・ピッキング
  3. 倉庫管理・入出荷

軽作業のメリットは即金性が高い点と未経験でも取り組みやすい点です。近年、ネットショッピングが普及していることから、倉庫作業に関してはかなりの需要があります。

ただし軽作業の場合、高度なスキルを身につけにくく、キャリアアップを図りにくい点がデメリットです。自分のキャリアパスを見据えたうえで求人に応募しましょう。

さらに、軽作業は体力を求められるほかに、夏場や冬場は厳しい環境におかれることもあります。

こうした環境の変化に耐えられるかどうか応募する前に考慮することが重要です。

派遣で時給が高い職種トップ3

派遣社員の時給はアルバイトの時給よりも支給額を高く設定している傾向があります。

全般的に時給が高いともいえる派遣社員の中で、特に時給が高い職種は以下の3つです。

それぞれの職種と時給について解説します。これから派遣を始める予定の人、あるいは派遣で高い時給を得たい人はぜひ確認してみてください。

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時給が高い職種の特徴を知り時給アップを目指しましょう。

翻訳

翻訳の平均時給、最高時給、最低時給は以下のとおりです。

翻訳の平均時給・最高時給・最低時給

  • 平均時給:1,849円(未経験)・2,007円(経験者)
  • 最高時給:2,454円
  • 最低時給:1,269円

引用:はたらこねっと 職種別平均時給

引用:求人ボックス 翻訳の仕事の年収・時給・給料

翻訳の場合、英語のレベルはTOEIC800点以上、英検1級の資格が一般的な目安となります。

ビジネス英語の読み書き、会話、議論ができるだけのスキルが必要なため、資格だけではなくビジネスレターの書き方、会議の司会進行などビジネスに必要な知識やスキルも求められます

そのほかにも英文で作成された論文やマニュアルなどの読解力も必要です。

ただし、必ずしもこのレベルを満たしていなくても採用される場合があります。詳しくは人材派遣会社に確認してみましょう。

主に使用される言語は英語ではあるものの、それ以外の言語スキルがある場合は希少価値が高く、求人に応募すれば採用される確率が上がります。

言語スキルがあることを証明するために各言語の検定を受け、日常的に使用していることをアピールするために積極的に語学のコミュニティに参加するとよいでしょう。

エンジニア

ITエンジニアの平均時給、最高時給、最低時給は以下のとおりです。

ITエンジニアの平均時給・最高時給・最低時給

  • 平均時給:1,985円(未経験)・2,367円(経験者)
  • 最高時給:3,162円
  • 最低時給:1,492円

引用:はたらこねっと 職種別平均時給

引用:求人ボックス ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料

ITエンジニアの場合、スキルのほかに職歴を重視する傾向があります

システム開発、インフラ担当、プロジェクトマネージャとエンジニアの中でも職種が分かれるため、今までの職務経歴の中でどれだけ専門性のある業務に従事していたかを整理することが重要です。

保守・運用といった下流工程より企画・設計といった上流工程の方が時給は高いため、できるだけ上流工程の業務を担当するようにしましょう。

IT関連の資格は多く、ベンダーが提供している難易度の高い資格を取得すればスキルがあることの証明になります。

看護師

看護師の平均時給、最高時給、最低時給は以下のとおりです。

看護師の平均時給・最高時給・最低時給

  • 平均時給:2,151円(未経験)・2,034円(経験者)
  • 最高時給:2,882円
  • 最低時給:1,352円

引用:はたらこねっと 職種別平均時給

引用:求人ボックス 看護師の仕事の年収・時給・給料

看護師の場合、医療行為はおこなえないものの看護資格が活かせます。

さらに前職で医療機関に勤めていた場合は、その経験も活かせる点がメリットです。そのほかにも介護資格を取得すれば福祉施設や介護施設、デイサービスに採用される可能性もあります。

看護師、介護士ともに患者や要介護者を補助する役割のため、こうした人たちと接することが楽しめる人に向いています。

おもてなしの心を持つ人も向いているといえるでしょう。人とのつながりを大切に思う人は挑戦しがいのある職種です。

派遣社員の月収と年収

さきほど紹介した時給をもとにして、派遣社員の月収と年収がどのくらいになるのか計算してみました。

正社員の月収や年収と比較していますので、収入の面で自分に合っているのはどの働き方か考えてみましょう。

派遣社員の月収

派遣社員の収入を月収に換算した場合、全国平均は217,440円です。

月収の換算計算式は以下のとおりです。

1,359円×8時間×20時間=217,440円

なお、今回は全国の派遣時給平均額1,359円で計算してみました。自分が希望する職種の時給に合わせて計算してみてください。

地域ごとに換算すると平均月収は変わります。それぞれの月収は以下のとおりです。

地域 月収(円)
北海道・東北 197,600円
関東 266,400円
北信越 202,240円
東海 223,680円
関西 232,480円
中国・四国 199,360円
九州 200,960円

このように地域ごとにばらつきがあるものの、派遣社員で働く場合でも一定の収入を得られることがわかります。

なお、厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると正社員の平均月収は約33万円です。

同じ派遣社員でもシステムエンジニア、看護師といった専門的なスキルを必要とする職種は時給が高いため月収も上がります。

中には正社員よりも月収が高いケースもあるため、調べてみるとよいでしょう。

派遣社員の年収

派遣社員の月収をもとに年収を算出してみると、全国平均は約261万円です。

年収の計算式は以下のとおりです。

217,600円×12ヶ月=2,611,200円

こちらで使用している月収は、さきほど紹介した全国平均の月収にもとづいて計算しています。自分の希望する職種の月収に置き換えて計算してみてください。

さきほどと同様に地域ごとに年収をまとめてみました。

地域 年収(円)
北海道・東北 2,371,200円
関東 3,196,800円
北信越 2,426,880円
東海 2,684,160円
関西 2,789,760円
中国・四国 2,392,320円
九州 2,411,520円

国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査によると、正社員の平均年収は523万円で、派遣社員とは約262万円もの開きがあります。

これは賞与や手当が大きく関係しています。

つまり、正社員には賞与や各種手当があるのに対して、派遣社員はそれがありません。そのため、年収にするとこれだけの差が生まれてしまいます。

派遣社員は自由な働き方ができる一方で正社員のように雇用契約がなく、賃金に関しても規定されないため、この点は致し方がないといえるでしょう。

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収入と働き方を比較して派遣で働くことが自分に合っているのか考えてみることが重要です。

派遣社員の働き方の特徴

派遣社員と正社員、あるいはアルバイトやパートとの大きな違いのひとつが雇用形態です。派遣社員の場合、正社員のような雇用契約を派遣先企業と結ぶことはありません。

ここでは、派遣社員の働き方について、その特徴を交えながら解説します。

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雇用形態の違いを比較して、自分に合った働き方を考えてみましょう。

そして、ここで派遣社員で働く仕組みを簡単に説明します。

そもそも派遣とは人材派遣会社に登録して有期雇用派遣契約のもと、派遣先企業で業務をおこなう働き方です。そのため、派遣先企業とは雇用契約を結びません。

人材派遣会社と条件やスキルについて打ち合わせをおこない、希望する求人に応募します。その後、派遣先企業の担当者と顔合わせをおこない、最終的に条件が合えば就業というのが大きな流れです。

派遣の場合、あらかじめ派遣期間が決まっており通常は3ヶ月から6ヶ月、最長でも3年間です。

契約期間は契約更改によって更新され、業務が終了した、継続を希望しない、もしくは条件が合わないといった理由によって派遣期間が満了します。

派遣社員として派遣先に就業するまでの流れは以下のとおりです。

  1. 人材派遣会社への登録
  2. 人材派遣会社の担当者と面談
  3. 希望条件の求人紹介
  4. 求人への応募
  5. 派遣先担当者との顔合わせ・業務内容説明
  6. 派遣先企業への就業

派遣社員の場合、人材派遣会社の担当者との面談、派遣先担当者と顔合わせをおこなう点が正社員とは大きく異なる点です。

派遣社員の3種類の働き方

派遣社員には3種類の働き方があり、それぞれ登録型派遣、常用型派遣、紹介予定派遣に分かれます。

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派遣社員の種類を理解し、自分に合った働き方をすることが重要です。

それぞれの特徴を簡単に説明します。

登録型派遣

登録型派遣は人材派遣会社に登録をして求人に応募する働き方です。

自分が希望する求人を探して応募し、採用が決まれば有期雇用派遣によって派遣先に就業します。

登録型派遣の場合、希望する条件や職種を自由に選べる点がメリットです。一方、派遣先が決まらなければ収入を得られず生活が不安定になりやすいデメリットがあります。

常用型派遣

常用型派遣は人材派遣会社と雇用契約を結んだうえで派遣される働き方です。

人材派遣会社と契約を結んでいるため、仮に派遣先が見つからない、もしくは派遣満了となった場合でも給与が支給されるメリットがあります。

しかし、人材派遣会社は給与を支払い続けなければならない点がリスクとなるほか、派遣社員にとっては希望する求人がない場合でも派遣会社の意向により派遣されてしまうデメリットがあります。

紹介予定派遣

紹介予定派遣は正社員採用されることを前提とした働き方です。

6ヶ月間、試用期間として働き、派遣社員と派遣先の双方が合意すれば正社員として採用されます。

正社員を目指す人にとっては紹介予定派遣を利用するメリットが大きく、事前に仕事内容や職場環境を経験できるメリットがあります。

一方で、紹介予定派遣は6ヶ月と期間が短いうえ、双方が合意しなければ正社員に採用されない点がデメリットです。

この制度を利用したものの辞退する人が意外に多い点も気をつける必要があります。

派遣社員のルール

派遣社員として働く場合、さまざまなルールを理解することが大変重要です。

派遣社員は正社員やアルバイト・パートとは違う面が多く、こうしたルールを把握しないと想定と違っていたというおそれがあるためです。

派遣に関する法律は労働者派遣法と呼ばれ、労働条件や労働環境など派遣労働者を守るための規則が定義されています。

そもそも派遣労働の場合、正社員やアルバイト・パートとは違い派遣先と直接雇用契約を結びません。

そのため、派遣労働者を守るために、派遣労働者派遣法が制定されました。この法律の中で派遣労働者の労働条件について定義されています。

まず、派遣社員との間で30日以内の日雇派遣をおこなうことが禁止されています

これは、ごく短期間の就業で業務を終了させないためです。そのほか、短期間での就労が労働災害につながりやすい点も関係しています。派遣期間には十分に注意しましょう。

さらに派遣社員に対する指揮命令に関しても規定があります。派遣社員の場合、派遣先に指揮者を任命し、派遣社員に指示を出さなければなりません。

派遣で就業する場合は、就業期間にも注意が必要です。就業期間には制限があり、同じ職場で就業する場合は3年が上限です。

こうしたルールは派遣社員の労働環境を守るために、雇用安定措置義務や雇用努力義務として各派遣先に課せられています。

派遣社員の時給の上げ方

派遣社員の時給を上げるためにはさまざまな工夫が必要です。

主な時給の上げ方は以下のとおりです。

それぞれの方法について解説します。

スキルアップや資格取得をする

1つめの方法はキャリアアップや資格取得をすることです。

たとえば、エクセルやワードのスキルを上げたい場合は、マイクロソフトが提供しているMOS、経理業務を担当したい場合は簿記を取得するなど、自分の目指すキャリアに応じた資格を取得しましょう。

資格以外にも日々の業務の中で経験したことを効率的におこなう方法を考えてみたり、実際にマニュアルを作成したりすれば作業のスピードも上がりミスも減らせます。

こうした取り組みをすることで信頼感を得られ、評価を上げることにつながります。

スキルアップや資格取得は契約更新の際にアピールポイントになるだけではなく、正社員を目指すときにも有利です。ぜひ積極的に取り組んでみてください。

キャリアアップを目指す

2つめの方法はキャリアアップを目指すことです。

キャリアアップとは、上流工程へのアサイン、チームリーダーなど、上位のポジションを目指すことを意味します。

派遣社員ではあるものの、責任のある仕事を任され、スキルが必要となる仕事にアサインされれば時給も上がる可能性があります。

もし、派遣先でキャリアアップが難しければ正社員を目指してキャリアアップを図る方法も考えてみましょう。

正社員の場合、賞与や手当により時給換算すると派遣社員より収入が上がる可能性は高まります。

そのためには自分の持っているスキルを整理して、より好待遇な仕事はあるのか考えてみることが重要です。

派遣会社と交渉する

3つめの方法は派遣会社と交渉することです。

派遣社員の場合は賞与や昇給がありません。そのため、収入を上げる場合は契約更改時に交渉が必要です。時給を上げてもらえるように派遣会社と交渉してみましょう。

さきほど解説したスキルアップや派遣先での頑張りが認められれば、時給が上がる可能性もあります。

交渉をするときには、どのような結果を出したのか具体的な数値や成果を示すと効果的です。

客観的に判断できる成果と数値をもとに人材派遣会社に時給アップできないか交渉することで、人材派遣会社から派遣先に時給を上げるように働きかけてもらえます。

自分の時給が自分の頑張りと釣り合っていないと感じるときには、担当者に相談することをおすすめします。

派遣社員の時給が高い3つの理由

派遣社員の時給はアルバイトやパートに比べて時給が高い傾向にあります。

主な理由は以下の3点です。

それぞれの理由について解説します。

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時給が高い理由を押さえたうえで派遣社員として働くことが自分に合っているのか考えてみましょう。

採用費をカットできる

1つめの理由は採用費をカットできる点です。

人材を採用する際には、求人媒体に依頼をしたり、求職者とやり取りしたり、人事担当者の工数が発生したりするなど、さまざまな時間と労力を要します。

さらに転職エージェントに依頼をして採用が決まると転職エージェントに対して多額の報酬を支払わなければなりません。

しかし、派遣の場合は人材派遣会社に求人を依頼することで募集できます。

もちろん派遣が決まれば派遣会社に対して支払いをおこなう必要がありますが、採用に関わる費用、転職エージェントへの報酬に比べれば少ない費用で済みます。

こうした採用コストのカット、あるいは採用にかかる工数を削減できる点が派遣先企業のメリットであり、その分の費用を時給として派遣社員に支払えるのです。

ボーナスを含んだ給与である

2つめの理由はボーナスを含んだ給与である点です。

派遣社員は正社員と違い、賞与や交通費、そのほかの手当がありません。そのため、その分の金額が時給に上乗せされています。

とはいうものの、正社員の賞与に比べると、その額ははるかに少ないものといえます。これは派遣社員の位置づけによるものです。

つまり、派遣社員は必要なときに採用する即戦力で、雇用契約を結んだ正社員とは違うことを意味しています。

しかし、即戦力であるからこそ、ケースによっては正社員並み、もしくはそれ以上の時給が支払われることもあります。

賞与がない点は派遣社員のデメリットといえる点ではありますが、その分時給に反映されていると考えるようにしましょう。

期間限定の採用である

3つめの理由は期間限定の雇用である点です。

さきほどの理由と同様に派遣社員は必要なときに期間を限定されて採用されることが多いため、短期間でスキルがある人材を採用するために時給を高めに設定しています。

派遣社員側からすれば雇用が安定しておらず、できるだけ条件のよい場所に就業したいと考えます。そのため、派遣先企業でも時給を上げることで人材を確保しているのです。

このような理由により、派遣社員はアルバイトやパートと比べると時給が高めに設定されています。

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