派遣登録で気をつけること/悪徳派遣に引っかかるな
派遣で働く上での注意点を転職のプロが徹底解説します!
上手に派遣で働くにはどんなポイントに気をつけることが必要なのか、ブラック企業に登録してしまわない方法なども紹介します!
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派遣登録をする際に注意すること
もし、これから派遣社員として働いてみたいと考えているのなら、どこかの派遣会社へ派遣登録の手続きを済ませておく必要があります。
登録をしておかないと、今後の仕事の流れで不都合が生じてしまう恐れがあるでしょう。
末永
そこで、この記事では派遣登録の方法や仕事を得るまでの流れなどを中心に、派遣社員として安全に働いていくポイントや注意点を紹介します。
- 担当者からの印象に注意する
- 忘れ物がないように注意する
- 遅刻や当日の欠席がないように注意する
- 質問には正直に答える
- 自分の大切にしたい条件を整理しておく
- 働くことに熱意があることを伝える
担当者からの印象に注意する
初めての派遣登録の際は、担当コーディネーターとの関係性をしっかり築く努力をしましょう。
まずは、派遣登録を成功させなければ何も始まりません。
派遣会社の担当コーディネーターとの初回面談では、行儀や言葉使いなどで上手にコミュニケーションを取り、よい印象を与えることが大切です。
各担当コーディネーターには複数の求職者が任されるので、一人の人物にばかり時間が取れないのが現実です。
もし、悪い印象を与えてしまうと、ネガティブに捉えてしまい協力的ではなくなる可能性があります。
また、条件のよい仕事ほど、過去の経験や実績のある人から選ばれていく傾向です。
派遣会社としても自信をもって企業へ紹介できることが理由となります。
面談の際は、良識を踏まえ好印象を与える言動を心がけましょう。
忘れ物がないように注意する
登録の目的で派遣会社へ伺う場合には、事前に忘れ物がないように気をつけておくことが大切です。
登録の方法にはいくつかありますが、その会社の方針によりけりとなります。
もし、直接来社して登録するような場合には、「本人確認書類」「印鑑」などが必須になる可能性があるので、当日持参すべきものを忘れないようにチェックしておくようにしましょう。
一方で、近年コロナの影響によって、web登録や電話登録といった非接触登録も常識となりつつあります。
登録したい派遣会社のやり方次第なので、その点を踏まえた上で行動しましょう。
遅刻や当日の欠席がないように注意する
派遣登録手続きの当日、派遣会社へ伺うのであれば約束の時間に遅れないよう心がけましょう。
また、当日の無断欠席もしてはなりません。当然ながら、遅刻や当日欠席をする人物は、派遣会社側でも悪い印象として受け取ってしまいます。
事故や病気などの不可抗力であれば別ですが、単なる遅刻や気分で欠席するといったいい加減さは、やがて紹介する派遣先企業でも同じような事態に陥るのではと不信感を与えかねません。
遅刻を予防するためには、事前に住所・場所を調べて移動時間も考慮しながら早めに出かけましょう。
また、どうしても遅刻や欠席する場合には、もちろん早目に連絡をとって対処することが常識です。
質問には正直に答える
派遣会社での登録手続きでは、質問へ正直に答えるよう心がけましょう。
派遣登録で気をつけることの中で最も重要な一つは、経歴を偽ってはならないことです。
心理的に、なるべく早く仕事を紹介してほしい気持ちが先走ることや、待遇のよい求人を紹介してほしいことを理由に、つい嘘をついてしまうケースもあり得ます。
例えば、過去のスキルや職歴などの虚偽申告、病気や体調面の不安の隠ぺいが代表的なものです。
面談時はやり過ごせても、派遣先の企業で発覚する可能性も考えられます。
派遣会社としては、登録者の質問の回答をもとにしながらマッチする求人を探すため、嘘で固めた経歴やスキルのままでは不一致が起こりかねません。
もし嘘が発覚すれば、派遣先の契約が終了し、新たな求人が紹介されないペナルティが課せられるでしょう。
自分の大切にしたい条件を整理しておく
派遣登録で気をつけることの一つとして、自分の都合や条件を整理して優先順位を決めておく必要があります。
例えば、週に何回勤務が可能なのか、働きたい業種の条件、勤務地の範囲など、自分の生活環境にマッチする好条件な求人こそが理想です。
多少は妥協することがあっても、何を最優先にするのかを整理しておかないと、後で大変な目に遭いかねません。
理想的な条件を全て叶えられる案件は難しい可能性も考えられます。
その時、あまりこだわりすぎても紹介がなく、時間ばかり過ぎてしまうこともあり得るでしょう。
かといって、無茶な案件を安易に引き受けてしまうと、生活に支障をきたしてしまいかねません。
程々なところで、自分のライフスタイルに合う案件を選択しましょう。
働くことに熱意があることを伝える
派遣会社としては、もちろん熱意や人柄を重要視していることを忘れてはなりません。
派遣会社が求職者を選ぶ際、面談時の熱意や人柄が参考になるのはどこも一緒です。
仮に、同じスキルや経歴を持った候補が2人いた場合には、最終的にやる気や熱意を感じた人物のほうを選ぶでしょう。
事情があれば別ですが、面接時にいつから働きたいか、週何日勤務が可能かといった質問があれば、「週5」で働きたい旨を伝えておくほうが無難です。
とはいえ週2〜3日勤務、特定時間での限定でも求人があるかもしれません。
まずは、相談しながら働く熱意をアピールするように心がけましょう。
派遣登録で登録してはいけない会社の特徴
2021年時点での一般社団法人日本人材派遣協会のデータによれば、国内での派遣会社の支店および営業所を含めた許可事業所数は、42,448ヶ所が点在するとされています。
かなりの数の派遣会社が国内にあるので、自分の希望にマッチした派遣会社を見つけることが容易になってきました。
末永
その反面、判断を間違えて安易に仕事を引き受けると、スキルと関係のない仕事をあてがわれることや、劣悪な現場での重労働などの不一致が発生することありえます。
自分の理想に沿った環境での派遣業務に就けない恐れがあることには注意しましょう。
では、派遣登録をしてはいけない会社の特徴を紹介します。
- 未経験可の求人だが詳細な内容が明記されていない
- 対象者が分かりにくい求人が多い
- 勤務先の環境が分かりにくい求人が多い
- 求人の内容と仕事の内容が矛盾している
- 未経験可なのに特定のスキルが必要な求人が多い
未経験可の求人だが詳細な内容が明記されていない
もし、未経験でも可能な求人案件の場合は、業務の詳細を必ずチェックしておきましょう。
中には、業務内容が不明瞭なまま募集をしている案件もあるからです。
対応が雑な可能性が高く、釣り求人である危険性があります。
例えば、事務職としてデータ入力の契約だったにもかかわらず、電話対応まで強要させる現場は契約違反に該当します。
他にも、コピーなどの雑用に関しての說明が詳しく契約書に記載されていない場合、契約とは関係のない仕事量を無理やり押し付けられ、勤務時間を超過させられるといったトラブルに陥りかねません。
他にも、同業他社と比較しても好条件すぎる場合、募集要綱に具体例が一切書かれていない場合、募集内容が常にパターン化されたテンプレートで対応している場合なども考えられるでしょう。
2023年10月時点で、労働派遣法によって禁止されている業務があり、港湾運送業務、建設業務、警備業務、医療関連業務などがあげられます。
これらに該当する求人案件で内容が不明瞭であった場合には、むやみに引き受けないことです。
対象者が分かりにくい求人が多い
もし、求人対象の幅が広すぎる印象があれば注意が必要です。
募集条件の対象が広すぎていると、自分のスキルやレベルとの整合性が見極めにくくなるでしょう。
企業側の希望と、求職者の条件に不一致が生じてしまいかねません。
また、派遣社員に対しては、いかなる企業も契約内容以外での業務をおこなわせてはならないルールがあります。
契約前には、どのような業務を任せてもらえるのか、そこに自分のスキルがマッチするのかを明確化しておき、具体性のない案件は引き受けないようにしましょう。
勤務先の環境が分かりにくい求人が多い
派遣登録で気をつけることの一つとして、派遣先の社風や勤務環境が紹介されていない求人には注意が必要です。
普通に求職者へ寄り添った求人であれば、働いている姿をイメージしやすいような工夫をしているはずです。
働く場所がどのような状況なのかを明確に示していないのは、都合の悪いことを隠ぺいしているかもしれません。
同様に、企業名を公開していないところがある場合は、営業を避けるためであることも考えられます。
健全で安心できる求人の第一条件は勤務先の概要が明確であることなので、不信な案件は安易に引き受けないようにしましょう。
求人の内容と仕事の内容が矛盾している
派遣登録にて気をつけることとして、求人内容と実務内容に矛盾がないかを見極めることも重要です。
仮に、簡単な軽作業のみと記述した案件でありながら、実際の仕事の説明を受けてみたら重度な肉体労働だったというケースも考えられます。
このような矛盾をした募集案件を出してしまう理由は、少しでも注目してもらい応募数の人気が出るように、必要以上な内容を盛り込むからです。
これは釣り案件と呼ばれる部類なので、絶対に引き受けないと心に留めておいてください。
未経験可なのに特定のスキルが必要な求人が多い
派遣登録を始めたばかりの場合、まず気になるのは未経験でも大丈夫なのかという点ですが、初心者から挑戦できる求人は多く存在しています。
しかし未経験歓迎と記載していながら、募集条件には関連経験を求める案件が存在しており、最終的には経験者のみを雇うという求人、派遣会社も実際に存在します。
このような求人、派遣会社が存在する理由としては、未経験歓迎というタイトルにしたほうが応募数が多くなり、サイト内で「人気の求人」として経験者にも広まりやすいメリットがあるからです。
本当の目的は、経験者しかできない案件を経験者に認知してもらうためということです。
この場合、募集案件の言い回しとして、未経験者を積極的に採用する方針ではなく、仮に未経験でも応募自体は自由にしても構わないという程度の意味になります。
このように、集客目的として少しでも閲覧者を増やし、事実上経験者を優遇とした利益重視の企業もあることを念頭に入れておいてください。
このような手法を取っている派遣会社は顧客のことを大切にしていない可能性が高いので利用しないように気をつけてください。
3つの派遣登録方法
コロナの影響もあり、かつてのような来社による派遣登録方法だけではなく、別のやり方が注目されてきました。
2023年10月時点では、大きく分けると3つの方法があります。
- 来社登録
- 電話登録
- web登録
では、それぞれ派遣登録にはどのような方法を選べるのかを見ていきましょう。
1.来社登録
まずは派遣会社へ直接伺って登録する来社登録です。
来社登録は最もポピュラーな方法として今でも通用します。
伺った派遣会社にて個人情報や経歴などを伝え、スキルチェックがおこなわれるでしょう。
派遣会社では、コーディネーターが存在するので、自分の要望などを話し合いながら確かめることができます。
人柄やスキルのアピールをダイレクトにできるのもメリットです。
派遣会社の雰囲気と対応を客観視できるため、その会社が信頼できるか否かも判断しやすいでしょう。
ただし、人数制限や決められた日程でしか登録ができないといった不都合や、場所によっては遠隔地になってしまい移動の負担になるデメリットも考えられます。
2.電話登録
派遣会社のコーディネーターと電話を通じて登録する方法です。
希望する就業条件、過去の実務経験などは電話で伝えます。
お互いの顔を知ることはありませんが、会話の中で雰囲気を感じ取れて、対面よりも緊張せずに楽な気持ちでおこなえるでしょう。
また、派遣会社まで行く際の交通費や時間の負担がないので、登録しやすさでもおすすめな方法です。
ただし、直接来社して話すよりも、自分らしさを伝えにくいことと、やり取りに回数を要する場合もあり実際の就業まで時間がかかるといったデメリットもあります。
3.web登録
派遣会社のwebサイトから登録する方法です。
近年では徐々に主流となっており、手軽に行えるのがメリットといえます。
好きなタイミングでパソコンやスマホから、個人情報、過去の業務経験を入力していけば完了する方法です。
直接担当コーディネーターと話す必要がないので、気楽に登録を完了したい人におすすめします。
しかし、あくまでも機械的におこなうことにより、自分の良さや魅力を伝えにくく、好条件なマッチングに巡り合うのに時間がかかる欠点も考えられるでしょう。
それでも、近年のコロナの影響から、web登録とZOOMなどでのオンライン面談を積極的におこなう派遣会社が増えているのが現状です。
仕事を始めるまでの4つの流れ
派遣会社に登録をして仕事を始めるにあたって、大きく4つの工程があります。
仕事開始までの流れで気をつけることは以下の4つです。
1.無料のweb登録と面談を予約する
派遣登録で働く際に最初に気をつけることは、希望する人材派遣会社のwebページにて個人情報の登録を済ませなくてはならない点です。
氏名、住所、生年月日、職歴などの入力項目をクリアさせておきましょう。
とくに職歴の詳細にはこだわり、簡潔な文章を意識して書くことがポイントです。
中には職歴を書かずに提出してしまう人がいます。
すると、職務経歴虚偽という判断をされてしまいかねません。
嘘を書いたことが発覚するとペナルティを課せられる可能性があります。
登録が終了したら、簡単なスキルチェック・研修を行う会社もあるので、そのことも念頭に入れておきましょう。
やがて、派遣会社との面談へと進んでいきます。
担当コーディネーターによる、希望職種や条件などの項目に関するヒアリングがおこなわれます。
また、面談は派遣会社へ直接伺う方法、もしくはオンライン上でのweb面談をおこなう方法が主流で、各派遣会社によって決められています。
もし、web上だけで完結させたいのであれば、あらかじめ来社不要、web面談のみ実施を推奨する会社を選ぶのがコツです。
2.求人を探し応募する
登録が完了したらいよいよ自分にマッチする求人探しをします。
探し方には「自分で検索する」「派遣会社から紹介してもらう」という2つの方法が考えられるでしょう。
自分で求人を探すのなら、優先順位をつけて条件になるべく近い案件をチェックしていきましょう。
例えば、通勤時間、勤務期間および開始時期、時間帯、スキルなどを自分に当てはめていきます。
一方、会社から紹介してもらう場合は、希望条件を明確に伝えて優先順位をつけながら決定することです。
ただし、場合によっては妥協できるものにも応じる必要があるでしょう。
その点は担当コーディネーターと話し合いをするべきです。
また、繰り返しにはなりますが担当者への印象に気を遣うことも大切なポイントになります。
当然ながら相手に好印象を持ってもらえなければ、自分の目標が達成できません。派遣会社の担当コーディネーターも1人の人間です。
態度が悪い人やいい加減な人へ、安心して仕事を紹介することなど考えられません。
3.派遣会社で社内内定を受け職場見学へいく
希望する求人への応募が完了したら、派遣会社内にて選考がおこなわれます。
社内選考の通過後に、実際に働く職場への見学があります。
当日は身だしなみを意識して良識のある態度で過ごすことです。
派遣先企業の担当者からも仕事の概要説明がおこなわれます。
もし不明点があるようなら質問をして解消しておくことがベターです。
お互いに情報や認識に違いが生じないためにも、大切な作業と思って取り組む姿勢をアピールしましょう。
4.就業開始
職場見学が済んだ後には、求職者と企業との最終合意で就業が決定します。
これは求職者と派遣先企業との合意となるため、万が一自分ではミスマッチだと判断した場合には辞退しても問題ありません。
双方合意で決定すれば、派遣会社と雇用契約締結へと進行するでしょう。
その後の初出社時には、派遣会社の担当コーディネーターも同行します。
もし、不安や不明点があれば、担当コーディネーターに問い合わせておきましょう。
就業初日には自己紹介や会社内の説明を受けると思われます。
事前に、自己紹介の練習やメモの準備をしておくほうが望ましいでしょう。
また、派遣先企業からの資料配布も考えられるため、クリアファイルやカバンといったビジネスツールやグッズもあらかじめ準備して臨むことがポイントです。
とにかく、初出社での印象をよくして、今後のためにも最適な職場環境を目指す心構えをしましょう。
派遣登録をおこなうメリット
正社員・契約社員・パート・アルバイトといった働き方の形態がある中、派遣登録社員として企業に出向するスタイルを選ぶ人もたくさん存在します。
その理由は、派遣社員としてのメリットを理解していて、ライフスタイルにマッチしていることが大きいようです。
末永
言い換えれば、派遣社員として働くメリットを押さえておけば、自分らしい理想の働き方ができることを裏付けています。
では、派遣登録をおこなって働く際のメリットについて解説していきましょう。
- パートやアルバイトよりも高時給で働ける
- ライフスタイルに合った求人選択が可能
- 様々な経験が積める
- 派遣会社からのサポートが受けられる
パートやアルバイトよりも高時給で働ける
派遣社員で働くほうが、パートやアルバイトよりも賃金が高いことは大きなメリットです。
派遣の場合も、多くのパートやアルバイト同様に時給計算での給与支払いが目立ちます。
多くの時間を働けばその分の収入が膨らみます。しかし、欠勤があると減ってしまう点は一緒です。
ただし、パートと比較しても派遣社員の時給単価は高い設定になっています。
大手派遣会社「スタッフサービス」が調べた、派遣の時給相場の平均(2023年7月時点)は以下の通りです。
- 関東:1,739円
- 東海:1,442円
- 関西:1,454円
2023年9月時点でのパート及びアルバイトの全国平均時給が1,211円であるのと比べても、明らかに高めであることが分かります。
ライフスタイルに合った求人選択が可能
派遣社員の仕事なら、ライフスタイルに合わせながら働くことが可能です。
勤務地、勤務日数、勤務時間、職種、仕事内容などは、自分の希望条件である程度選ぶことができます。
そのため、仕事とプライベートの両方を充実させ公平に働ける点がおすすめです。
一般的な正社員と比べても、勤務時間や勤務日数が雇用契約にて定められ、時間的拘束が限定的です。
残業や休日出勤などは原則ありません。
仕事が終わったら習い事、ジム通い、家事、育児など自分がやりたいことに時間を作ることができるでしょう。
様々な経験が積める
派遣社員での働き方は、さまざまな職場にて経験を積めるメリットがあります。
業種も多く、中にはテレビやマスコミ業界、クリエイティブ系、製造業、研究職といった現場での派遣スタッフの求人案件も存在します。
派遣の仕事なので、あまり責任の大きい仕事は任せてもらえません。
しかし、普通なら入り込めない業界にて、なかなか体験できない現場を見ることもできるため、今後のスキルアップにつなげることも可能です。
派遣会社からのサポートが受けられる
派遣社員として働くことで、所属する派遣会社からの手厚いサポートが受けられます。
その内容はいくつか考えられるでしょう。
例として、仕事探しの上でのサポートとして、契約中もしくは契約終了後も次の仕事探しのサポートを受けられることや、経験、スキル、将来のキャリアプランなどを担当コーディネーターに相談しつつ、新たな仕事を紹介してもらえるなどです。
もちろん就業中のサポートも充実しています。
何かトラブルがあった際には、派遣会社に相談しながら解決できるはずです。
派遣会社より派遣先企業へ交渉をして、スタッフにとって快適な場所のバックアップをします。
また、今後のスキルアップのためのサポートにも注目しましょう。
ビジネス研修を行っている会社も目立っており、Excel、WordなどのPCスキル研修、キャリアアップのための教育サポートを受けられます。
多くの場合は、法で定められた福利厚生を受けることも可能です。
派遣登録を行うデメリット
一見すると、よいことだらけな印象を受ける派遣登録ですが、実際には、派遣社員であるがためのデメリットが存在します。
主なデメリットに関しても事前に理解した上で、将来性も含めて自分らしい働き方ができるかどうかを判断して取り組む必要があるでしょう。
- 収入が安定しないことがある
- 同じ職場には3年しか勤められない
- 待遇や業務に制限がある
では、派遣登録でのデメリットのいくつかを紹介します。
収入が安定しないことがある
まず大きなデメリットとなるのが、雇用状態および収入が不安定であることです。
派遣の場合、契約期間が定められていて、3ヶ月や6ヶ月といった短期での期間が一般的です。
その上で、派遣先と派遣スタッフの双方合意となれば契約更新を繰り返すという方法になります。
つまり、契約期間が終わるごとに、更新するのか契約終了となるかが決まってしまうのです。
そのまま継続できればいいのですが、終了となれば次の仕事への移行までの期間は無収入になってしまいます。
その点に関しては、各派遣会社でのサポートによりけりですので、必ず事前に相談し確認する必要があるでしょう。
同じ職場には3年しか勤められない
派遣社員の場合、仮に契約更新が成立したとしても派遣期間の制限があり、同じ職場での勤務は3年間までという法的ルールがあります。
それでもその職場が気に入って3年を超えた雇用を望むのであれば、派遣先企業での直接雇用という新しいルートを模索することになるでしょう。
これも企業側の方針次第なので、自分が好きに決定させることはできません。
他には、当初から「紹介予定派遣」を選択するといった方法もあります。
これは、企業が直接雇用を前提にし、一定期間だけ派遣社員として働く方法で、期間は最長6ヶ月、それ以降に関しては双方合意があった場合に直接雇用となり、正社員や契約社員として採用されていくものです。
そのため、当初からその企業が紹介予定派遣に積極的かどうかを理解した上で、仕事へ就くように計画する必要があります。
待遇や業務に制限がある
派遣社員にはおこなえる業務範囲に制限があることや、各種福利厚生や待遇にも限度があります。
雇用契約上で定められている業務範囲内で仕事をこなすのが通常なので、仕事上の決定権はありません。
そのため、重要な判断を伴うポストでの業務はおこなわせないものと判断すべきです。
また、賞与は正社員に年数回支払われていますが、派遣社員に対しては範疇にありません。
場合によっては、交通費支給や社会保険の制度がない案件もあります。
所属する派遣会社によって福利厚生の制度が異なると思ったほうがよいでしょう。
派遣登録でよくある質問
とくに初めて派遣登録をする際に気をつけたいことは、不安をなるべく解消して、安心した形で仕事に就けるように行動することです。
末永
個人差はありますが、派遣社員として働いてみたものの、仕事のハードルが高いなどの壁にぶつかる可能性も考えられるでしょう。
できるだけスムーズに働くためには、少しでも不安を解決してから臨むことに尽きます。
そこで、派遣登録についてよくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
登録の年齢制限はありますか?
相談者A
しばらく専業主婦をしていたので仕事から離れていました。
現在40代の私でも登録できるのでしょうか?
末永
登録自体は全く問題ありません。
日本では雇用対策法があり内容も改定され続けています。
その中でも、募集や採用にかかわる年齢制限の禁止の義務化が謳われ、それを事業主の義務とするように明示されました。
その理由と目的としては、人口減少下による働き手の不足を補うことで、国籍、性別、年齢、障害の有無に関係なく雇用機会を均等に与えていくことにあります。
そのため、原則として派遣会社より求人をする際には年齢制限は禁止です。
その結果、高校生から60歳以上の高齢者でも求人への応募が可能となりました。
ただし、表向きはそうでも最終的採用の判断は派遣先企業にあります。
求める業務内容などによって、どうしても年齢などを理由に不採用になる可能性もあるでしょう。
派遣登録後、解除することはできますか?
相談者B
正社員採用が決まっため派遣社員登録を解除したいのですが、それは可能なのでしょうか?
末永
派遣登録をした後で解除をしてもらうには、電話・メール、派遣社員用のサイトから登録解除が可能です。
仮に派遣登録を解除せずそのまま長期に至った場合、担当コーディネーターから仕事紹介の電話がかかってくるかもしれません。
その際に登録解除をお願いすることができます。
また、派遣登録をしておいたまま、他の職場で働くことには問題はありません。
派遣会社に複数登録してもいいですか?
相談者C
他の派遣会社にも登録して大丈夫でしょうか?
末永
複数の派遣会社へ登録することはまったく問題ありません。
むしろ、複数の派遣会社に登録している求職者のほうが多い傾向です。
ただし、気をつけたいこととしては、あらかじめ他の会社も利用している旨を伝えておくほうがよいでしょう。
最終的には、複数の派遣会社からの紹介案件の中から、一つに絞る必要があるためです。
また、複数の派遣会社から同じ派遣先企業へのエントリーをしてしまうとトラブルになってしまいかねません。
万が一契約違反になると、二度と仕事を紹介してもらえなくなるでしょう。
派遣登録を断られることはありますか?
相談者DD
登録の応募をした際に、断られてしまうことはありますか?
末永
原則として派遣登録を無事に済ませた後、登録を断られる可能性は極めて低いと思ってよいでしょう。
なぜなら、派遣会社としてもなるべく多くの人材を適合する企業に派遣したいと考えているからです。
ただし、極端な希望条件を強要した場合や虚偽申告が発覚した場合、 面談をしたが業務を任せられる人望がないと判断された場合は、登録を拒否されることもあります。
何よりも人柄を重視した派遣会社が多いので、基本的な社会人マナーをもって対応していれば、登録を断ることはないので安心してください。
自分の希望と仕事内容とにミスマッチが発生しないよう、担当コーディネーターと話し合いながら意思をすり合わせて決定させることが重要です。