派遣でも面接はある!?質問内容や注意点も解説!
派遣で働くときには選考のための面接はありません。しかし顔合わせ等のコミュニケーションが存在します。派遣で上手に働くためにぜひこの記事を参考にしてください。
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本記事では派遣社員で働く場合に面接はあるのか、また、面接がある場合にはどのような質問がされるのかを解説していきます。
派遣の面接で選考してはいけない
原則として派遣先企業が派遣社員を面接を通じて選考することは禁止されています。
しかし、顔合わせという名目で面談をおこなうことはよくあります。
本記事では派遣社員の面接がなぜ禁止されているのか、その背景や顔合わせで聞かれる内容などを紹介していきます。
これから派遣社員として働こうと考えている人はぜひ参考にしてください。
派遣先が選考をおこなってはいけない
労働者派遣法によって、派遣先企業が面接を通じて、派遣される社員を選考することは法律で禁止されています。
労働者派遣(紹介予定派遣を除く)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない
労働者派遣法第26条6項
つまり、派遣労働者を採用し配置するのは派遣会社の権利であり、派遣先企業の権利ではないということです。
具体的には下記のような行為が禁止されています。
禁止行為
- 事前面接
- 履歴書等の提出要請
- 性別や年齢の限定
- 適性検査
また、派遣労働者を雇用しているのはあくまで派遣会社です。
そのため、派遣先企業が受け入れる派遣社員を選考で特定しようとすると、派遣先企業と派遣社員の間に雇用関係が発生するとみなされ、職業安定法にも違反する可能性があります。
何人も、次条に規定する場合を除くほか、労働者供給事業を行い、又はその労働者供給事業を行う者から供給される労働者を自らの指揮命令の下に労働させてはならない。
職業安定法第44条
なお、派遣先企業への直接雇用を前提とした紹介予定派遣では、双方のミスマッチを防ぐという観点から、2004年3月に派遣先企業による面接を通じた選考が例外的に認められています。
労働機会の均等のために選考が禁止されている
また、年齢や性別、容姿などの職業スキル以外の要素によって労働者の労働機会が狭められてしまうことも面接による選考を禁止している理由の1つです。
年齢については、雇用対策法、性別への制限は男女雇用機会均等法でそれぞれ法律によって禁止されており、これは派遣社員のみならず正社員や契約社員、アルバイト問わず同様です。
しかし、そのような制限をしなければ働く上で支障をきたす可能性があるといった場合では例外的に認められることもあります。
末永
派遣で面接をおこなう理由
派遣会社が面接を通じてスキルチェックやカウンセリングをおこない、職業適性を判断した上で派遣先の企業を決定することは問題ありません。
その面接を通じて派遣先企業と派遣候補者のマッチング度合いを確認してミスマッチを防ぐ目的でおこなわれます。
しかし、選考が目的ではありませんが職場見学や顔合わせといった名目で、面接に近しい機会が派遣先の企業とセッティングされることはよくあります。
末永
職場見学や顔合わせは一般的に派遣先企業の担当者、派遣会社の担当者と三者でおこなわれます。決して1人で行くわけではありませんので、安心してください。
ここでは顔合わせはもちろん、実際の業務内容の確認や就業にあたっての確認事項、職場の雰囲気などを就業前に確認することで双方のミスマッチを防ぐことが1番の目的です。
派遣先企業としては、第一印象や基礎的なビジネスマナー、業務に必要なスキルなど適性を確認していきます。
一方で、派遣者は思い描いていたイメージとギャップはないか、一緒に働くオフィスや同僚の雰囲気を確認できるほか、不安や疑問に思っていたことを直接確認できる場でもあります。
双方がミスマッチを抱えたまま就業が開始されてしまうと早期離職につながってしまう可能性も高まります。
派遣社員を募集している企業というのは、すぐにでも働き手が欲しい状況のため、また一から採用活動をしなければなりませんし派遣者としても職に就くタイミングを逃してしまいます。
また、派遣会社としても派遣先企業にそういった負担を強いてしまうと評価を下げることに成りかねないため、顔合わせや職場見学といった面談は三者すべてにとって貴重な機会なのです。
なお、この面談を通じて派遣会社の担当者がミスマッチと判断した場合には派遣先企業が変わる可能性もありますし、派遣社員がミスマッチを感じれば就業を辞退することも可能です。
派遣の面接5ステップ
派遣の面接には大きく分けて5つのステップがあります。
各ステップでの注意点も記載していますので、これから派遣で働こうと考えている人は必ず確認しておきましょう。
本来、派遣社員の面接を通じた選考は禁止されていますが、ここからはわかりやすく「面接」と記載して紹介していきます。
事前の打ち合わせ
最初に派遣会社の担当者と事前の面談・打ち合わせをおこなうことが一般的です。
ここでは、その日の面接の流れや受け答えの内容の他、懸念事項の確認などがおこなわれます。
どのような内容を聞かれる可能性があるか、どのように回答するべきかなどは派遣会社にノウハウがありますので相談すると良いでしょう。
また、ミスマッチを防ぐ上でも不安なことや疑問点があれば、ここまでに解消しておきましょう。
一般的に面接は派遣先の企業内でおこなわれるため実際に就業先に行くのはこれが初めてとなります。
通勤経路や通勤にかかる時間などもしっかりと確認しておくと実際に就業を検討する際に役に立つでしょう。
また、いくら面接を通じた選考が無いとはいえ第一印象は大切です。 言葉遣いや身だしなみには注意しましょう。
自己紹介
面接の最初は自己紹介を求められることが一般的です。
事前に三者にはスキルシートが配布されており、今までの職歴やスキルが記載されていますので、そちらに沿って進めていけば問題ありません。
スキルシートには、氏名や年齢、出身校など個人が特定される情報は記載されておりません。
これは、派遣社員の個人を特定する行為が法律で禁止されているからです。
しかし、よほどの事情が無い限り名前を名乗らないのは社会人としての礼節に欠けますので、まずは自分の名前から紹介するのが良いでしょう。
その後、今まで経験してきた業界や業種、具体的な業務内容、そこで得たスキルなどを伝えることで派遣先企業の担当者が働いてもらうイメージがつきやすくなります。
また、どんなことに気をつけて仕事をしてきたか、仕事における価値観などにも触れることで良い印象を与えられます。
一通り自己紹介が終われば、次に派遣先企業からスキルについての簡単な質問や業務内容の確認の時間が設けられます。
多くの場合はスキルシートを使って面接が進むため、事前に質問されそうなことを想定しておくとスムーズに回答ができます。
末永
業務内容の確認ではこれまで知らなかった詳細な情報や具体的な話があります。疑問点やわからないことがあった場合には積極的に質問して解消しましょう。
職場見学
面接後には職場を見学する時間もあります。
企業によっては、就業予定先の上司や同僚との顔合わせの機会が用意されていることもあるでしょう。
職場見学は強制ではなく多くの場合、派遣会社の担当者からの提案によって実現するものです。
しかし、実際の職場やそこで働く人々に接することで、求人票だけでは感じ取れなかった雰囲気を把握することができる貴重な機会ですので可能であれば実施することをおすすめしています。
職場見学についてはより詳しく書いた記事があるので良ければこちらも参考にしてみてください。
質疑応答
最後に質疑応答の時間があります。
面接や職場見学をおこなった上での質問や疑問点などはここで確認しておきましょう。
特に、就業意思が高い場合は初出勤までに用意するもの、初出勤の際の時間なども確認しておくと良いでしょう。
この面接後、派遣先企業の担当者と会う機会は初出勤まで無い可能性が高いため、疑問点などは全て解消できるようにしましょう。
また、あらかじめ質問を準備しておくことで当日スムーズに時間を使えます。
派遣会社の担当者などにも相談しながら準備しておきましょう。
逆に、質問がないと印象が悪くなることもあるため、後述する逆質問についてや注意点を参考にしてみてください。
就業の意思決定
面接を終えたらいよいよ就業に関する意思決定をおこないます。
顔合わせ・職場見学を通じて、そこで働きたいという就業意思が固まれば、その旨を派遣会社の担当者に伝えましょう。
一方で、面接を通して就業先が合っていないと感じた場合は辞退することも可能です。
逆に、派遣先企業によって採用が見送られることもあり、その場合は派遣会社経由で伝えられることになります。
末永
万が一にも面接の中で派遣法によって禁止されている個人を特定するような履歴書の提出や年齢・性別の限定、プライベートな質問があったにもかかわらず派遣会社の担当者が何の対処もしないようであれば派遣会社を変更することも検討しましょう。
派遣の面接に行く服装
派遣の面接では選考はされないものの、やはり第一印象はとても大切です。
特に服装や髪型は少し意識するだけで第一印象を良くすることができます。
ここでは面接の時に多くの人が悩む身だしなみについて解説していきます。
面接時の服装
最近では、多くの企業で「服装自由」、「私服で参加可能」などという案内がされることもありますが、やはり企業での面接の際にはスーツやオフィスカジュアルが望ましいでしょう。
スーツやオフィスカジュアルなら何でも良いということではなく、清潔感があるものがベストです。
色合いやデザインについても、あまり派手なものは控えるのが無難です。
男性であれば黒や紺といったジャケットに白地のワイシャツ、女性であれば紺やグレーなどのジャケットに白色やオフホワイトなどのブラウスやシャツを合わせるのが良いでしょう。
レースやフリルが付いているものよりもシンプルなデザインを選んだ方が余計な印象を与えにくいと思います。
夏や冬など季節によってもスタイルを変えていく必要があります。
酷暑のなか、ジャケットに長袖シャツで汗だくで面接を受けるのは逆にマイナスな印象を与えかねません。
また、シワや汚れには特に気をつけてください。
服装やデザインは好印象でも、ヨレヨレのシャツや汚れが目立つような場合は、それだけで清潔感がないと思われてしまいます。
末永
業界や職種によっては私服必須の会社も中にはありますので、服装に迷った場合は、派遣会社の担当者に相談してみると良いでしょう。
面接時の髪型や髪色
髪型や髪色も相手に与える印象に大きく影響します。
たとえ服装の印象が良かったとしても、髪型や髪色で全体的な印象を下げてしまう可能性もあります。
そのため、服装と同様にこちらも清潔感を意識してください。
髪の色は黒色、もしくは染めるにしても派手な色は避け、明るすぎない茶色くらいまでにしておきましょう。
会社によっては染髪を禁止している会社も存在しますので注意してください。
また寝癖やボサボサの髪型では不潔に見られてしまう可能性があります。
前髪が長くて表情が見えなくならないように顔回りをスッキリしておいたり、女性で髪が長い場合はゴムで結うなどして顔がはっきり見えるようにしておきましょう。
髪色だけでなく髪型にもしっかりと気を使い、第一印象が悪くならないように気をつけることが大切です。
その他面接時に注意する身だしなみ
服装や髪型、髪色以外でも注意しておきたい身だしなみを紹介していきます。
こちらも同様に、清潔感がポイントになります。
靴・鞄
靴や鞄にも気を使いましょう。
基本的にはビジネスパーソンに相応しいものが適切です。
落ち着いた色のビジネスシューズ、女性であれば高すぎないヒールやパンプスなどがおすすめです。
鞄も同様でビジネスバックなどが良いでしょう。
あまりにデザインが派手なものであったり、ハイブランドのものはあまり良い印象を与えません。
また、こちらも汚れには特に気をつけてください。
汚れがついたままだと不潔な印象を与えかねませんので、しっかりと確認しておいてください。
アクセサリー・時計
男性の場合は、派手すぎない時計はまったく問題ありませんが、アクセサリーはなるべく外しておくのが無難です。
女性の場合は、アクセサリーも身に着けて問題ありませんが、派手なものを避け、清潔で落ち着いた印象を与えるものにしておきましょう。
髭
こちらは男性に限りますが、髭は出発する前に必ず剃っておきましょう。
会社によっては就業時の髭をOKにしているケースもあると思いますが、面接の場では整えておくのが良いでしょう。
メイク・ネイル
こちらは女性がメインにはなりますが、メイクやネイルは問題ありませんが、やはり派手なものを避け、落ち着いた印象を与えるものにしておきましょう。
アイシャドウはブラウン系などの落ち着いた色で、ラメはなくパールは少ないものを選ぶのが良いでしょう。
チークも肌の色に合わせて、ほんのり色づく程度が最適です。
オレンジ・コーラル系だと血色感が出て健康的なイメージを与えられます。
リップは、濃いめの印象を与えないように紅色などではなく、ピンク色など落ち着いた色でマットタイプの方が面接には向いています。
いずれにせよ当日の身だしなみについて悩んだ場合は、派遣会社の担当者に相談しておきましょう。
派遣の面接でよく聞かれる質問
派遣の面接では、必ずといってもよいほど聞かれる定番質問があります。
よく聞かれる質問を押さえて、事前に考えておくことで当日スムーズな受け答えができるようになります。
少なくともこれから紹介する質問には答えられるようにしっかりと準備して面接に臨みましょう。
職歴について
過去の職歴に関する質問は必ず聞かれます。
事前に配布されたスキルシートに職歴が記載されていますが、ここではより深い内容について質問されます。
単に今までの職歴をだらだらと伝えるのではなく、これまでの職歴で得た経験やスキルが今回の派遣先でどのように活かすことができるのかを簡潔にPRしましょう。
過去の職歴に関する質問の意図はまさにそこで、派遣先企業としては実際にあなたが業務を遂行できる能力があるかを判断したいために聞いてきます。
そのため事前準備としては、これまでの経験と派遣先での業務がうまくリンクするような回答を準備しておくと好印象を与えられます。
注意してほしいのは、ここで見栄をはったり、よく見せようとして嘘や誇張したことは言わないようにするということです。
末永
一時的に誤魔化せることはあっても、実際の業務に移ったらすぐバレます。
最悪の場合、経歴詐称として採用をキャンセルされてしまう可能性もありますので気をつけてください。
どんなスキルを持っているか
派遣先企業によっては、特定のスキルや資格を有していた方が採用に有利に働く場合があります。
事前に配布されているスキルシートには、派遣登録時におこなったスキルテストの結果などが記載されています。
ここでは、そのスキルが派遣先企業の業務でどのように活かせるのか、より詳細に伝えることが大切です。
たとえば、PCスキルや英語のスキルなどは業界・業種問わず必要とされているスキルの一つです。
PCスキルであれば、ブラインドタッチの有無や、ExcelやWord、PowerPointなどの基本的な利用はもちろん、ピボットテーブルやデータ分析、それらに必要な関数の知識もあれば積極的に伝えておきましょう。
英語のスキルであれば、TOEICの点数や日常会話レベルのコミュニケーションが可能なのかなど、具体的なレベル感で伝えると派遣先企業も理解しやすいと思います。
派遣で働きたい理由
なぜ派遣で働きたいのか、という質問もよく聞かれます。
この場合は派遣で働きたい理由と、派遣先企業への志望動機をうまく絡めて伝えると良いでしょう。
派遣で働く理由として多いのは、「勤務地や勤務時間を決められること」や「資格やスキルを活かして働くことができる」などがあります。
たとえば、あなたが保有している資格が派遣先企業で活かせることを、これまでの経歴を交えて話すと納得度が高くなります。
当然ながら、嘘をつくのはNGですが、すべてに正直に答えすぎるのが良いとも限りません。
「給与が高かったから」「残業がないところに惹かれた」などの待遇面のことばかりを伝えると、派遣先企業としては「弊社よりも更に良い条件のところはある」などと思われてしまう可能性もあるので注意しましょう。
不安な場合は派遣会社の担当者に一度添削してもらうのが良いでしょう。
前職を退職した理由
前職の勤続年数が短い場合、退職理由を聞かれることもあります。
契約期間の関係で短かった場合や、親の介護、配偶者の転勤に伴うケースなど、致し方ない理由の場合は、正直にそのことを伝えれば問題ありません。
一方で、契約終了を待たずに辞めなければいけなかった場合は、下記のようなポイントを意識して伝えるようにしてください。
- ネガティブに伝えるのではなく、ポジティブな理由に変換して伝えるように工夫する
- 退職理由と志望理由がうまくリンクするような表現にする
理由の言い換え例としては以下のようなものがあります。
給与への不満
「前職での経験を踏まえて、より専門性の高い業務に挑戦し、より高い評価を得たいと考えています。御社であれば私のスキルを更に高められる環境があると感じ、御社を志望しました。」
人間関係の悪化
「前職では、チームワークよりも個人の成果が評価される会社だったため、チームワークや連携を大切にしている御社を志望しました。」
仕事内容への不満
「前職では、経理として就業していましたが、実際には営業サポートや資料準備などの雑務も多く、私の経理の経験やスキルが活かせなかったため、今後のキャリアアップを考え、御社を志望しました。」
勤務時間の問題
「前職では、残業が比較的多く、家庭との両立がなかなか難しい状況にありました。御社では、ワークライフバランスを重視していると伺い、メリハリを付けた働き方ができると思い、応募しました。」
いつから・どれくらい働くことができるのか
勤務条件もよく聞かれる質問です。
たとえば繁忙期などにおいて残業や休日出勤は可能か、募集時に提示していた勤務条件にお互いの認識相違がないかなどの確認がおこなわれます。
ここについては企業側に譲歩しすぎてしまうと、出勤数が多すぎて休みが思ったより取れなくなるなど後から大変な思いをする可能性もありますので、もともと想定していた勤務条件を踏まえて優先順位をつけながら派遣先企業と確認していきましょう。
万が一にも、生活スタイル上、受け入れが難しいような条件があった場合は正直に伝えるほうが良いでしょう。
派遣の面接で答えなくても良いこと
面接の際は聞かれたこと全てに必ず回答しなければいけないということはありません。
家族のことや住所など、派遣法で禁止されている個人を特定するような質問は答えなくてもOKです。
また宗教や支持する政党、愛読書などの思想につながるような質問も同様に回答しなくて大丈夫です。
末永
あまりにも常識から外れた質問や不快に感じる質問、または、回答を拒否したことによって不当に扱われるような企業であった場合には求職者から採用を辞退することも可能です。
派遣の面接で質問すること
面接では求職者から派遣先企業への逆質問の時間が用意されることが多いです。
仕事への意欲が伝わるような内容や、実際にこの企業で働くことをイメージした上での疑問点などを質問すると好印象です。
就業前の最後の機会となるケースが多いので、ここで解消しておくようにしましょう。
聞いておくと良い質問
逆質問の時間に聞いておいたほうが良い質問は下記の通りです。
- 1日の仕事の流れ
- 忙しい曜日、繁忙期について
- 就業までに勉強したほうが良いこと
- 職場の雰囲気
- 同世代で活躍している人の特徴
- 活躍している社員の特徴
面接の中で既に説明されたことを質問すると、ちゃんと聞いていなかった印象やテンプレートだと感じられてしまう恐れもあるので注意しておきましょう。
例えば、「先ほど業務内容の説明時に仰っていたExcelの件なのですが、業務をおこなう上で知っておいた方が良い関数などはありますでしょうか?」などと、一段階深掘りした内容にしておけば問題ありません。
また、面接前に質問したい内容を考えておくことで、逆質問の時間を有効に使うことができます。
用意していた質問が派遣先企業から説明がなかった場合はそのリストの中から優先順位を決めて聞いてみましょう。
聞き方のポイントとしては、上述したような、就業することを前提とした前向きな質問にすることで派遣先企業に好印象を与え、採用されやすくなると思います。
聞かないほうが良い質問
積極的に質問をするのは良いことですが、質問の中には逆に派遣先の担当者にマイナスなイメージを与えてしまうものもあります。
たとえば、企業のHPや求人票に記載されているような内容などを質問してしまうと、事前に調べていないと思われてしまい就業意欲に欠く印象を与えかねません。
また給与に関することや待遇に関することばかりを質問するとマイナスな印象を与えてしまいます。
なぜなら給与や待遇を決めるのは雇用先の派遣会社であり、派遣先企業ではないからです。
末永
この質問をしても良いのかと迷った際には派遣会社の担当者に事前に確認してみると良いでしょう。
派遣の面接で選考がある場合
冒頭でも少し触れましたが、紹介予定派遣の場合、面接を通じた選考が例外的に許可されています。
紹介予定派遣は直接雇用が前提であり、将来的に雇用する可能性があるため、ミスマッチを防ぐ上でも就業前の書類選考や面接での選考が認められているのです。
よって事前選考の段階で断られることもあります。
また通常の派遣では派遣期間が最長3年となっていますが、紹介予定派遣の場合は最長6ヶ月です。
6ヶ月の派遣期間が終了したのち、直接雇用をするか否かの協議に入ります。
直接雇用が前提とはいえ、最長6か月の派遣期間の雇用主は派遣会社です。
その期間は通常の派遣社員と同様に、契約にない業務等を指示された場合には派遣会社に相談し、必要に応じて是正してもらえるように働きかけることが可能です。
たとえば、60歳を定年としている会社が60歳未満を募集するケースや、警備業務など法律によって特定の年齢層の就労が禁止されている場合などが該当します。