未経験からデータベースエンジニアになるには?転職する際のポイントも解説
本記事では、未経験からデータベースエンジニアになるにはどうすればいいか解説しています。
また、データベースエンジニアへ転職する際のポイントや注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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未経験からデータベースエンジニアに転職する方法
本項では未経験者からデータベースエンジニアを目指す方法について紹介していくので、データベースエンジニアに興味がある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
末永
1.データベースエンジニアに関する情報収集をする
データベースエンジニアを目指すなら、データベースエンジニアの仕事内容や求められる知識・スキルなどの基本情報を把握することから始めましょう。
特に、データベースエンジニアの役割や具体的な業務内容、他のエンジニアとの役割の違いは、キャリア選択にも影響するので、理解しておかないとミスマッチが起こるリスクがあります。
そのため、データベース構築を行うことのあるエンジニアの職種やデータを取り扱う職種の分析をして理解を深めた上で、データベースエンジニアを目指すべきなのか考えていくと良いですよ。
そして、情報収集した上でデータベースエンジニアになりたいと感じた場合には、転職を実現するために、スキルを習得してデータベースエンジニアとしてのキャリアを積んでいきましょう。
2.データベース構築に関する知識とスキルを身につける
データベースエンジニアになるには、データベース構築に関する知識やスキルを身につける必要があるため、参考書や学習サービスを活用して勉強していきましょう。
データベース関連の学習におすすめの参考書
- SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作
- 達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ
- SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方
- 10年戦えるデータ分析入門 SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く
- スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!
実践的で手元に置いておきたい参考書
- SQLアンチパターン
- [改訂第4版]SQLポケットリファレンス
- ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ
参考書には、基礎知識を理解するための書籍や実践的な知識について学べる書籍、わからないことがあった時に辞書として活用できる書籍もあるため、目的に合わせて参考書を購入すると良いですよ。
また、参考書での学習が難しいと感じる人は、動画学習サービスやプログラミング学習サービスで勉強するのもおすすめです。
基礎知識の習得におすすめの学習サービス
- おすすめの動画学習サービス
-Schoo
-Udemy - おすすめのプログラミング学習サービス
-Progate
-ドットインストール
-paiza
学習サービスには、動画で学べるサービスもあれば、SQLやQueryを用いた実践を通してスキルを身につけるプログラミング学習サービスがあります。
そのため、データベース関連の勉強をする場合には、動画で基礎を学習した後に、プログラミング学習サービスで手を動かして学ぶと、効率的にスキル習得が目指せますよ。
3.転職準備をしてから転職エージェントに登録する
データベースエンジニアになるために必要な知識やスキルを習得した後には、転職準備をして転職エージェントに登録していきます。
転職準備では、自己分析や転職の軸・希望条件の整理と職務経歴書の作成をして、未経験からでも応募できるデータベースエンジニアの求人を取り扱う転職エージェントに登録しましょう。
また、自己分析をする時には、データベースエンジニアを目指す理由も明確にして、具体的にデータベースエンジニアとしてどのようなキャリアを歩みたいのかまで考えておくことも大切です。
そして、職務経歴書では、前職の職務経歴のフォーマットに合わせつつ、データベースエンジニアとして働く際に活かせる経験やスキルがあれば、記載しておくと選考でもアピールにつながりますよ。
4.紹介された求人に応募して選考を進める
転職エージェントに登録して、紹介された求人の中で気になる求人があれば、応募して選考を進めていくことになります。
書類選考は、転職準備で作成した職務経歴書をベースに、志望動機や職務経歴書の調整をしていき、面接対策ではよくある質問の対策や逆質問の内容を考えていきます。
選考を有利に進めるには、事前の情報収集と企業に合わせたアピールが重要なので、選考対策のための情報収集では、求人担当のキャリアアドバイザーに気になることは確認しておきましょう。
また、選考対策では作成した職務経歴書を添削してもらったり、模擬面接を実施してもらって、面接のアドバイスをもらうこともできるので、必要に応じて積極的に活用していくと良いですよ。
5.内定後に交渉を進めて契約を締結する
選考に通過して内定がもらえたら、内定条件を確認や内定交渉を進めていきます。
未経験から転職する場合には、仕事内容は保守運用がメインの仕事になりやすく、年収の水準も新卒と大きな差がないことも多いです。
ですが、前職よりも年収が低い場合には、企業の方針と交渉次第で年収が調整できることもあるので、エージェントを介して相談しながら内定交渉を進めていきましょう。
そして、お互いに条件に合意したら、雇用契約を結んで転職活動は終了となります。
未経験からデータベースエンジニアを目指す際のポイント
未経験からデータベースエンジニアを目指す際には、転職活動を円滑に進めたり、ミスマッチを防ぐために、以下のポイントを意識しておきましょう。
末永
未経験からデータベースエンジニアを目指す場合には、キャリアの方向性を明確にしたり、未経験者向けの対策をすることが重要なので、参考にしてみてくださいね。
キャリアの方向性を明確にして計画を立てること
未経験からデータベースエンジニアを目指す場合には、キャリアの方向性を明確にした上で、具体的なキャリアプランを考えておくことが大切です。
キャリアプランを立てる際には、データベースエンジニアのキャリアだけではなく、エンジニアのキャリアにおける目的を達成するために、どのような経験を積めばいいのかを逆算して考えます。
そして、おおよそのロードマップがイメージできたら、キャリアにおける目標となる指標を定めて、目標を達成するために必要な行動を具体的に洗い出していきましょう。
エンジニアのキャリアを明確にする時は、関連職種やデータベースエンジニアのキャリアパスに関する情報収集をしてから希望を整理すると、キャリアの軸を明確にできるので意識しておくと良いですよ。
未経験からの転職なら資格も取得すること
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、知識やスキルだけではなく、データベース関連の資格を取得してから転職活動を始めましょう。
データベース関連の資格がなくても転職はできますが、未経験者の転職において、資格の有無は書類選考の通過率に影響するため、転職の成功率を上げたい場合は優先的に取得した方が良いですね。
また、データベースエンジニアになる場合には、IT全般の知識への理解を深めた方が良いので、資格を取得するなら、以下の資格を優先的に取得しておくと良いですよ。
初心者におすすめの資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- Oracle Master Bronze DBA
- Oracle Master SilverDBA
- ORACLE MASTER Silver SQL
- OSS DB Silver
その他にも、エンジニア経験者やキャリアアップ目的で転職する場合には、中級者〜上級者向けの以下の資格もおすすめです。
キャリアアップ向けにおすすめの資格
- 応用情報技術者試験
- データベーススペシャリスト
- ORACLE MASTER Gold DBA
- OSS DB Gold
- MySQL 5.7 Database Administrator
- AWS Certified Database
- Google Cloud Professional Cloud Database Engineer
- Azure Database Administrator Associate
末永
資格取得では、資格の取得難易度や勉強時間の目安を考慮して学習計画を立てていきましょう。
また、複数の資格取得を目指す場合には、受験時期も考慮して、一つずつ集中して勉強をしていくことが大切です。
未経験者向けの転職エージェントを併用すること
未経験からデータベースエンジニアを目指すのであれば、未経験者向けの転職エージェントを活用して、求人を探していくことが大切です。
ですが、未経験から応募できるデータベースエンジニアの求人は、転職エージェントでも数が限られているため、転職エージェントに登録する時は複数のサービスを併用していくようにしましょう。
実際に、リクルートエージェント(IT)やdodaの求人をみると、経験者向けの求人は豊富に取り扱っていますが、完全に未経験でも応募できる求人は全国的にみても少ない印象がありました。
未経験向けの求人を探すなら未経験のエンジニア転職に強いユニゾンキャリアやワークポートがおすすめです。
未経験からデータベースエンジニアを目指す際の注意点
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、キャリアの方向性を明確にしたり、資格取得をしてから転職活動を進めていくことが大切だとお伝えしました。
ですが、未経験からデータベースエンジニアを目指すのであれば、注意点についても把握しておいた方が良いので紹介していきますね。
転職準備や選考対策は入念に行うこと
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、転職準備や選考対策は入念に行いましょう。
特に、自己分析で自己理解を深めることで、キャリアに対する解像度が高くなり、転職の軸も明確になるのでミスマッチを防ぐことにつながります。
また、選考対策では企業の情報収集を入念に行うことが重要なので、キャリアアドバイザーに相談しながら選考に関する情報を聞いておくと良いですよ。
特に「募集背景や求める人物像、社風やカルチャーなどの内部情報」と「面接でよくある質問、評価されやすいポイント」は、選考の合否やミスマッチを防ぐためにも重要なので確認しておきましょう。
求人探しでは条件にこだわりすぎないこと
未経験からデータベースエンジニアの求人を探す場合は、勤務地・仕事内容・年収・福利厚生など、希望条件を細かく設定することになります。
ですが、求人探しでは、条件にこだわりすぎると、求人紹介が難しくて紹介数が減ったり、求人を紹介してもらえない可能性もあるため注意が必要です。
特に、未経験のデータベースエンジニアの求人は数が限られるため、必要に応じて条件を緩和して、紹介の間口を広げることも大切です。
もちろん、妥協できない条件を無理に変える必要はありませんが、転職時には希望条件に優先順位をつけて、適切な条件を設定できるように、適正条件を確認しておくと良いですよ。
エンジニア経験を積んでからの方が転職はしやすい
未経験からデータベースエンジニアを目指す場合には、何かしらのエンジニアへ転職して、データベース構築の経験を積んでから転職した方が転職難易度は下がります。
また、データベースエンジニアは需要のある職種ですが、データベース構築はインフラエンジニアやシステムエンジニアで対応できる人もいるため、業務未経験だと転職難易度は上がってしまいます。
そのため、未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、何かしらのエンジニア経験を積んでから、キャリアチェンジを目指す方が転職はしやすいということは覚えておきましょう。
エンジニアとしてデータベース以外のインフラ構築やプログラミングの経験はキャリアにプラスになるので、データベース以外の仕事に興味がある人は検討してみると良いですよ。
エンジニア経由で転職する際におすすめの職種
未経験からデータベースエンジニアになる場合、何かしらのエンジニアの経験を積んでからキャリアチェンジするのも良いとお伝えしましたが、具体的にはどのような職種を経由できるのでしょうか?
エンジニアを経由する際におすすめの職種
- インフラエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- システムエンジニア
- 社内SE
- データエンジニア
データベースエンジニアになるために、エンジニア経験を積むのであれば、関連性があるインフラエンジニアとして働くのはおすすめですね。
また、サーバーサイドエンジニアやシステムエンジニアもデータベース構築をおこなうこともありますし、社内SEも開発やインフラの保守運用をおこなうため、データベース関連の仕事をする機会もあります。
そして、データベースエンジニアより身につけるスキルは多いですが、データエンジニアの経験があれば、データベースエンジニアに転職しやすいので、興味がある人は挑戦してみると良いですよ。
データベースエンジニアの仕事内容
データベースエンジニアは、企業が取り扱うデータやサービス・システムの運営で発生するデータを管理・保管するデータベースの構築をおこなう仕事です。
データベースの構築は、要件定義・基本設計/詳細設計・構築・テストの流れで進めていき、データベース構築後には保守運用を行います。
データベースエンジニアが構築するデータベースは、企業戦略の立案や分析で活用することもあるため、専門知識がない人でも適切に運用できるように、環境を整えることもありますね。
また、データベースエンジニアが取り扱うデータには、顧客情報や機密情報も多いため、可用性・機密性・完全性を網羅した、セキュリティ性の高いデータベースの構築が求められます。
データベースエンジニアとその他職種の役割の違い
データベースエンジニアは、データベースの構築を行いますが、他にもデータベースを構築するエンジニアや構築されたデータを用いた分析を専門におこなうエンジニアも存在します。
それぞれ、データに関わるエンジニアとしての共通点はありますが、役割には違いがあるので、どのような違いがあるのか紹介していきますね。
-
データベースエンジニア
SQLやQueryを用いてデータベースの構築をおこなうエンジニア -
インフラエンジニア
データベースをはじめとした各種インフラの構築をおこなうエンジニア -
フルスタックエンジニア
開発以外にもサーバーやデータベースの構築もできるエンジニア -
データエンジニア
データ分析基盤の設計・開発やデータ抽出・加工をおこなうエンジニア -
データアナリスト
データ分析やBIツールによるデータの可視化をおこなう専門家 -
データサイエンティスト
ビックデータを活用してAI開発や企業課題の解決をおこなう統計分析の専門家
データベースエンジニアは、データを管理するために必要なデータベースを構築するエンジニアですが、スキル次第ではデータエンジニアやデータアナリストとして活躍できる可能性もあります。
また、データベース構築ができるエンジニアも増えていますが、規模が大きく複雑なデータベースの構築する場合は、データベースエンジニアのような専門的な技術が求められることが多いですね。
データやデータベースに関連する職種はいくつかありますが、役割や求められる知識・スキルには違いがあるため、未経験から転職するなら役割の違いを把握した上で、職種を選んでいくと良いですよ。
データベースエンジニアのやりがい・大変なこと
データベースエンジニアとして働く場合には、以下のようなやりがい・大変なことがあります。
データベースエンジニアのやりがい
- プロジェクトで重要な役割を担える
- 情報資産に関わる仕事で貢献度が高い
- 自分の仕事で他の人の役に立てる
データベースエンジニアの大変なこと
- 一人での作業も多くてプレッシャーを感じる
- 残業が発生しやすく長時間労働になりがち
- 夜勤や休日出勤が発生することもある
データベースエンジニアは、プロジェクトに1人だけ配置されることも多く、重要な役割を任せられるため、企業やサービスにとって重要なデータベースの構築に貢献できる職種です。
また、構築したデータベースは、企業にとって重要度の高いマーケティングや戦略立案に活用されることも多いので、自分の仕事で会社や社員の役に立てるのもやりがいとして挙げられます。
ですが、プロジェクトでは一人で対応するので仕事量が多くて残業することもありますし、重要な役割を担うからこそ責任が大きくプレッシャーを感じることもあるようですね。
そして、データベースの保守運用では、夜勤が発生することもありますし、トラブルがあれば対処するために休日出勤することもあるので、大変だと感じる人もいるようです。
データベースエンジニアに向いている人・向いていない人
データベースエンジニアは、企業やサービスのデータベース構築を行う重要な役割を担っていますが、仕事の性質上、向き不向きもあります。
データベースエンジニアに向いている人
- 整理整頓や綿密な計画を立てるのが得意な人
- ユーザー目線で物事を考えられる人
- 几帳面で細かい作業も苦にならない人
- 地味な作業でもコツコツ続けられる人
データベースエンジニアに向いていない人
- 論理的に物事を考えるのが苦手な人
- 大雑把で細かい作業でミスが多い人
- データや分析の仕事に興味がない人
- 裏方の仕事よりも表方の仕事がしたい人
データベースエンジニアは、データを適切に管理できるように構造を明確にして、誰が使ってもわかりやすいデータベースを構築する必要があります。
そのため、整理整頓や綿密な計画を立てて行動できる人やユーザー目線で物事を考えられる人、几帳面で細かい作業や地道な作業でも続けられる人には向いていますね。
ですが、データベースエンジニアの仕事の性質上、論理立てて物事を考えるのが苦手な人や細かい作業が苦手な人は、大変だと感じることが多いので、あまり向いていません。
また、そもそもデータベース構築や分析に興味がない人や裏方の地味な仕事ではなく、表方の仕事で活躍したい人も、ストレスを感じやすいので他の職種へ転職した方が良いですね。
データベースエンジニアに求められる知識・スキル
未経験からデータベースエンジニアに転職するには、データベースに関連する知識やスキルを習得する必要があります。
具体的には、以下のような知識やスキルが求められるので、未経験からデータベースエンジニアを目指す人は、転職活動前に習得を目指すと良いですよ。
データベース構築に関する知識・スキル
データベースエンジニアに転職したいなら、企業やサービスを運営する中で蓄積されるデータベースの構築や保守運用を行うための知識とスキルは身につけておきましょう。
データベースエンジニアの仕事では、要件定義や設計構築、テストや保守運用まで対応することになるので、各工程における業務内容や利用ツールに関する知識・スキルは必要不可欠です。
また、現代のデータベースはクラウド環境で構築することも多いですが、規模の大きいデータベースだとオンプレミス環境やハイブリット環境で構築することもあるため、オンプレミス環境でのデータベース構築の知識やスキルも身につけておきましょう。
SQLやQueryに関する知識・スキル
データベースエンジニアとして働くなら、データベースを操作するために必要なSQLやデータベース管理システムに対する命令を出すときに活用するQueryの知識やスキルは必須です。
SQLにもMySQLやPostgerSQLなど種類がありますが、データベースエンジニアとして働くなら網羅的に習得して使えるようにしておきましょう。
また、Queryも習得は必須ですが、最近ではBigQueryの需要も高いため、データエンジニアやデータサイエンティストも視野に入れている人はBigQueryも勉強しておくと良いですよ。
データベース関連ツールやOSに関する知識
データベースエンジニアがデータベースを構築する際には、データベースを管理するシステムやWindows・macOS・LinuxなどのOSに関する知識も身につけておく必要があります。
データベース管理ツールにも種類があり、構築時には特徴や強みを加味して最適なツールを用いてデータベースを構築する必要があるため、各ツールの特徴や使い方は網羅的に把握しておきましょう。
特に、以下のデータベース関連ツールは、データベースエンジニアの仕事ではよく使われるので、特徴の違いやどのような場面で活用されるのかまで把握しておくことが大切です。
データベースエンジニアがよく使うツール一覧
- Oracle Database
- Apache Cassandra
- DB2
- MariaDB
- MongoDB
- SQLite
- FileMaker
- Microsoft Access
- Microsoft SQL Server
情報システムやインフラ全般の知識
データベースエンジニアとして働く場合、企業のインフラ環境の整備やシステム開発におけるデータベース構築を行う機会もあるので、情報システムやインフラ関連の知識も必要になります。
特に、セキュリティ関連の知識は、データベースを構築する上でも重要で、データが流出しない管理体制を作る必要があるため、データベースエンジニアにもセキュリティ関連の知識は必要不可欠です。
そのため、データベースエンジニアとして働くなら、セキュリティ性の高いデータベース構築をするために、リスクに対する具体的な対策やトラブル時の対処法まで把握しておくようにしましょう。
データ管理やデータ分析に関する知識
データベースエンジニアとして働く場合、保守運用フェーズでは構築したデータベースを管理したり、マーケティングや戦略立案で必要なデータの抽出を行うこともあります。
また、データベースエンジニアでも、企業の方針次第ではデータ分析に関する仕事をする機会もあるので、データ分析の手法や応用に関する知識も理解しておくと仕事の幅が広がります。
データベースエンジニアのキャリアの選択肢には、データエンジニアやデータアナリストもあるので、興味がある人は将来のキャリアを見据えて積極的に知識やスキルを習得しておくと良いですよ。
データベースエンジニアの平均年収
厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」を見ると、データベースエンジニアを含むシステムエンジニア(基盤システム)の平均年収は684.9万円となっています。
そして、令和5年分民間給与実態統計調査で発表された、日本の全職種の平均年収は460万円となっていることから、データベースエンジニアの年収の水準は高いようです。
ですが、未経験からデータベースエンジニアに転職する際の年収は、300万円〜400万円程度なので、転職をして年収が下がる可能性もあります。
未経験でも年収400万円を超える企業はありますが、基本的にはデータベースの構築経験がないと市場価値は低い状態なので、転職後1年〜2年程度は年収が低くなる可能性がある点には注意しましょう。
末永
「求人ボックス給料ナビ」で公開されているデータベースエンジニアの年収は592万円で、給料幅は年収362万円〜1,059万円となっています。
経験が少ないと年収350万円〜400万円程度になりますが、経験を積めば年収1,000万円も目指せるので、年収が低いことが気になる人も安心してくださいね。
データベースエンジニアの需要・将来性
企業やサービスを運用していく上で、データベースは資産となる情報を保存・管理するために必要不可欠なので、データベースの構築を行うデータベースエンジニアの需要は高いです。
ですが、簡易的なデータベース構築だと、エンジニアの中にも構築できる人はいるため、データベースエンジニアとして活躍するためには、専門性の高い知識やスキルは必要不可欠です。
また、経験や実績が豊富なデータベースエンジニアの需要や将来性は高いですが、プロジェクトでのデータベースエンジニアの配置は限られるので、スキルがないと仕事が減る可能性もあります。
そのため、データベースエンジニアとして働く人は、スペシャリストとして専門性を高めるか、ジェネラリストとして幅広い業務に対応ができるようになる必要があるということは覚えておきましょう。
データベースエンジニアのキャリアパス
データベースエンジニアとして働く場合、キャリアの方向性によって、どのようなスキルを身につけていけば良いのかも変わりますが、主なキャリアの選択肢としては以下のようなものが挙げられます。
データベースエンジニアのキャリアパス
- データベースエンジニアとして専門性を磨く
- インフラエンジニアとして職務範囲を広げる
- エンジニアとして開発スキルも習得する
- データエンジニアやデータサイエンティストを目指す
データベースエンジニアとして専門性を磨く場合は、規模が大きくて複雑なデータベースやセキュリティ性の高いデータベースの構築ができるようにスキルを磨いていきましょう。
また、データベースエンジニアはデータベースの構築に携わるエンジニアですが、仕事の幅を広げたいならインフラ各種の知識やスキルを身につけてインフラエンジニアとして働くのもおすすめです。
その他にも、プログラミングスキルを身につければ、データベース構築の経験も活かして活躍の幅を広げられるので、プログラミングに興味がある人は、積極的にスキルを習得していきましょう。
そして、データ分析の仕事に興味がある人は、PythonやR言語、BigQueryなどのスキルを習得して、データエンジニアやデータサイエンティストを目指すと良いですよ。
データベースエンジニアの求人例
未経験からデータベースエンジニアを目指す人の中には、未経験でも応募できるデータベースエンジニアの求人にはどのようなものがあるのか気になる人もいると思います。
そこで、本項では「リクルートエージェント(IT)」と「doda」で公開されている求人を参考に、未経験から応募できるデータベースエンジニアの求人例を紹介していきます。
総合インフラ支援事業会社におけるデータベースエンジニア
■仕事内容
FileMakerを使用し、既存の基幹システムにおけるスクリプト作成やレイアウトデザイン、データベース設計などの改善業務や新機能の追加を行います。
■応募要件
エンジニアに興味があって挑戦したい方
■諸条件
想定年収:300万円~500万円
勤務地 :名古屋
年間休日:123日
完全週休二日制(土曜/日曜)・祝日
夏季休暇・年末年始
慶弔休暇・有給休暇
有給 :有り(10日〜20日)
社会保険:健康保険・厚生年金保険
雇用保険・労災保険
福利厚生:通勤手当・残業手当
企業型確定拠出年金制度
従業員持ち株制度
慶弔見舞金制度
※参照:リクルートエージェント(IT)
データ関連コンサル企業におけるデータベースエンジニア
■仕事内容
データベースの構築・運用保守に加えて、高度なデータベースの知識を必要とするコンサルティングを行います。
案件では複数名で構成したチームで対応し、先輩社員とチームを組んでOJTによる教育も実施しています。
■応募要件
業界未経験歓迎!職種未経験歓迎!
※教育研修プログラムあり
■諸条件
想定年収:400万円~600万円
勤務地 :東京
年間休日:120日
完全週休二日制(土曜/日曜)・祝日
夏季休暇・年末年始・慶弔休暇
有給休暇・特別休暇
有給 :有り(10日〜20日)
社会保険:健康保険・厚生年金保険
雇用保険・労災保険
福利厚生:通勤手当・残業手当
教育研修制度
※参照:doda
末永
データベースエンジニアの求人を見ると、未経験からでも応募できる求人はありましたが、数は限られていました。
そのため、未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、複数の転職エージェントを併用して、求人探しの幅を広げた方が良いですね。
末永
また、未経験応募可能な求人では、教育体制が整っている職場もありますが、全ての企業で教育体制が整っているとは限りません。
そのため、ミスマッチを防ぐためにも、求人探しでは、教育体制や仕事内容も確認した上で、応募することが大切です。
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら転職エージェントの活用がおすすめ
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、希望に合う求人を探したり、転職の成功率を上げるためにも転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントでは、求人紹介や転職相談、選考における情報共有や具体的なアドバイスまでしてくれるため、一人で転職活動を進めるよりも情報収集がしやすいです。
特に、エンジニア向けの転職エージェントであれば、データベースエンジニアの転職支援をする機会も多いので手厚い転職支援が期待できます。
中でも、未経験からデータベースエンジニアを目指すなら未経験の転職に強い転職エージェントを活用しましょう。
データベースの知識やスキル習得を目指すならプログラミングスクールの活用もおすすめ
データベースエンジニアを目指すために、データベース関連の知識やスキルを習得をするならプログラミングスクールの活用もおすすめです。
プログラミングスクールでは、データベース専門のコースがあるスクールは少ないですが、プログラミングスキルの習得からデータベース構築まで学べるコースがあるスクールはたくさんあります。
特に、TECH ACADEMYやTECH CAMPは、プログラミングとデータベースに関する知識やスキルを学べるコースを取り扱っているため、プログラミングも学びたい人にはおすすめです。
また、Code Campや侍エンジニアでは、オーダーメイドでカリキュラムを組むことができるので、希望する知識やスキルの習得もしやすいですね。
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、インフラエンジニアやシステムエンジニアとして経験を積んでからの方が転職しやすいので、エンジニア経験を積むことを考えている人も、プログラミングスクールの利用も検討すると良いですよ。
データベースエンジニアは未経験からでも転職できますが、システムエンジニアやインフラエンジニアとして働いた方が良いケースもあります。
もちろん、専門性の高いエンジニアを目指すなら良いですが、データベースエンジニアを目指す場合は、キャリアの方向性を明確にした上で判断することが大切です。