
会社都合の失業保険でお祝い金はもらえる?再就職手当を解説
お祝い金(再就職手当)は、失業保険を受給している人が早く再就職したときに受け取れる給付金です。会社都合で退職した場合の受給条件や金額、いつもらえるか、申請の流れまで解説します。
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会社都合退職での再就職手当(お祝い金)のポイント
会社都合退職は給付されるまでの制限期間がないため、失業保険の受給がすぐ始まり、再就職手当(お祝い金)も待機の後すぐ対象になります。就職先の見つけ方を問わない点も、自己都合退職と異なります。
失業保険のお祝い金(再就職手当)とは?失業保険との違い
お祝い金は、失業保険を受給できる人が、早く再就職したときにまとまった一時金として受け取れます。
名前は似ていても、失業保険そのものとは目的も受け取り方も違います。まずはこの2つの関係を整理しておきましょう。
お祝い金は「再就職手当」の通称
お祝い金という名前の制度は、実は法律上には存在しません。お祝い金イコール再就職手当であり、早期に再就職した人へのお祝いという意味合いから、再就職手当が通称でそう呼ばれているだけです。
ハローワークの窓口や案内では「再就職手当」と表記されます。申請のときに迷わないよう、同じものだと覚えておくと安心です。
失業保険の受給資格がある人が、給付日数を残して安定した職業に就いたときに支給されます。働き始めた日が早いほど給付額が多くなり、得をする仕組みとなっています。
失業保険(基本手当)と再就職手当の違い
失業保険(基本手当)と再就職手当は、目的も受け取り方も異なります。
失業保険と再就職手当の違い
失業保険(基本手当)は、仕事を失った人が次の仕事を見つけるまでの生活を支えるお金です。原則4週間ごとに認定を受け、その都度支給されます。
再就職手当(お祝い金)は、失業保険の受給資格がある人が早期に再就職したときの奨励金です。再就職が決まってから申請し、審査が通れば一括で振り込まれます。
失業保険は求職活動中の生活費、再就職手当は早く決まったお祝いという位置づけです。どちらを優先するかは、再就職の見込みや家計の状況で変わってきます。
会社都合退職だと再就職手当(お祝い金)はどう違う?
再就職手当の基本的な仕組みは、退職理由が会社都合でも自己都合でも変わりません。ただし、会社都合退職には給付されるまでの制限期間がないため、受給開始の時期や条件の一部で自己都合と違いが出ます。
会社都合退職での3つのポイント
給付制限期間がなく、待機の後すぐ受給が始まる
会社都合退職には、給付制限期間がありません。
自己都合退職だと、申し込みから7日間の待機の後、さらに原則2ヶ月の給付制限を経てから失業保険の受給が始まります。
一方、会社都合退職は、7日間の待機が終われば失業保険の受給が始まります。再就職手当は待機が終わった後の就職が対象になるため、会社都合の人は待機さえ過ぎれば対象期間に入ります。
会社都合での失業保険の受け取り方は、次の記事でくわしく整理しています。
就職先の見つけ方を問わず対象になる
会社都合退職では、就職先をどうやって見つけたかは問われません。これは給付制限の有無によって変わる部分です。
自己都合退職の場合、給付制限期間中の最初の1ヶ月間は、ハローワークか許可を受けた職業紹介事業者の紹介で就職したときだけが対象になります。給付制限のない会社都合退職には、この条件がありません。
転職サイトで自分で見つけた求人でも、知人からの紹介でも、待機の7日間が過ぎていれば対象になります。

会社都合の人は就職経路が自由なので、ハローワーク以外の転職サービスも併用しながら探せます。
所定給付日数が自己都合より長い
会社都合退職は、失業保険をもらえる総日数(所定給付日数)が自己都合より長く設定されています。倒産や解雇など、準備期間なく職を失った人を支えるためです。
再就職手当の額は、再就職した時点で残っている給付日数をもとに計算します。総日数が長い会社都合は、同じ時期に再就職した場合の残日数も多くなります。
給付日数と再就職手当の関係は、次の計算方法の項目でくわしく見ていきます。
失業保険のお祝い金(再就職手当)の受給条件
再就職手当を受け取るには、定められた要件をすべて満たす必要があります。1つでも欠けると支給されないため、自分が当てはまるか1つずつ確認しておきましょう。
再就職手当の主な受給条件
- 失業保険(基本手当)の受給資格があること
- 就職日の前日までの支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること
- 1年を超えて勤務することが確実だと認められること
- 7日間の待機期間が終わっていること
- 受給資格の決定前から採用が内定していた会社でないこと
- 離職前の事業主と密接な関わりのある会社への就職でないこと
- 過去3年以内に再就職手当または常用就職支度手当を受けていないこと
- 原則として雇用保険の被保険者になること
正社員に限らず、契約社員や派遣、パートでも、1年を超えて働く見込みがあれば対象になります。会社都合退職の人は給付されるまでの制限期間がないため、待機後すぐに就職しても4の条件を満たせます。
そもそも自分に失業保険の受給資格があるか不安な人は、こちらの記事で確認できます。
失業保険のお祝い金(再就職手当)はいくら?計算方法とシミュレーション
再就職手当の金額は、残っている給付日数と給付率で決まります。早く再就職するほど金額が増える仕組みなので、計算式を理解しておくと判断しやすくなります。
再就職手当の計算式
基本手当日額×支給残日数×給付率=再就職手当の額
※基本手当日額:失業保険の1日あたりの支給額。
※給付率:支給残日数が所定給付日数の3分の2以上で70%、3分の1以上で60%。
(出典:厚生労働省「再就職手当のご案内」)
たとえば基本手当日額が5,000円で、会社都合により所定給付日数が210日の人を考えてみます。待機後すぐ就職して支給残日数が150日残っていれば、給付率は70%です。
この場合の再就職手当は、5,000円×150日×70%で525,000円になります。
同じ人が遅れて就職し支給残日数が100日になると、給付率は60%に下がります。5,000円×100日×60%で300,000円となり、早く決めた場合と20万円以上の差が出ます。
なお、計算のもとになる基本手当日額には上限額が定められており、年度ごとに見直されます。自分の正確な金額は、受給資格者証に記載された基本手当日額をもとにハローワークで確認すると確実です。

給付率が70%か60%かで手当が大きく変わります。会社都合の人ほど、早く動く価値が大きいですよ。
失業保険のお祝い金(再就職手当)はいつもらえる?申請の流れ
再就職手当は、再就職が決まってから申請し、審査を経て振り込まれます。申請には期限があるので、流れをつかんで早めに動きましょう。
再就職手当の申請から振込までの流れ
- 再就職が決まったらハローワークへ連絡する
- 再就職手当支給申請書に記入し、就職先の事業主に証明をもらう
- 必要書類をそろえ、就職日の翌日から1ヶ月以内にハローワークへ提出する
- ハローワークの審査を受ける(通常1ヶ月から2ヶ月程度)
- 支給決定通知の後、1週間~1ヶ月程度で口座に一括振込される
申請期限は就職日の翌日から1ヶ月以内が原則ですが、過ぎても2年間の時効内であれば申請できます。
ただし時間が経つと、就職先に書いてもらう採用証明書などの手配が難しくなるため、決まったらすぐ動くのが安全です。
審査では就職先に在籍確認の連絡が入ることもあります。書類の不備があると審査が長引くので、事業主の証明欄や捺印に漏れがないか提出前に確かめておきましょう。
会社都合で再就職手当(お祝い金)を受け取るメリット・デメリットと注意点
会社都合で再就職手当を受け取ることには、大きなメリットがある一方で、知っておくべきデメリットもあります。両方を理解したうえで、自分にとって得かどうかを判断しましょう。
再就職手当を受け取るメリット
- まとまった一時金を受け取れて、引越しや当面の生活費に充てられる
- 収入が途切れる期間が短くなり、生活が早く安定する
- 早く社会保険に加入でき、国民健康保険や国民年金の自己負担が減る
再就職手当を受け取るデメリット
- 残っていた失業保険の給付日数を放棄することになる
- 手当を急ぐあまり、就職先選びでミスマッチが起きやすい
- 審査に1ヶ月から2ヶ月かかり、すぐには振り込まれない
放棄した失業保険を後から再び受け取れるのかは、こちらの記事でくわしく解説しています。
注意したいのは、支給要件を1つでも満たさないと不支給になる点です。さらに虚偽の申告をすると不正受給とみなされてしまいます。
不正受給とされると、受け取った額の返還に加えて2倍の金額の納付を求められます。合計で3倍の負担になるため、申告は必ず正確に行いましょう。

手当欲しさに焦って決めた就職は、早期離職につながりがちです。目先のお金よりも、市場価値が高まる仕事や将来性を大切にしましょう。
再就職手当はあくまで早期就職のお祝いであって、就職先選びの目的にしてはいけません。焦って決めた会社を数ヶ月で辞めてしまえば、手当の額以上にキャリアを失います。
会社都合で時間に追われていても、求人を比べて納得してから決めることが何より大切です。じっくり選びたくても、自分1人だと求人の良し悪しを見極めるのは難しいものです。
転職エージェントに相談すると、自分の経験に合う求人を一緒に整理してもらえて、ミスマッチを防ぎながら早く決められます。
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失業保険のお祝い金(再就職手当)に関するよくある質問
最後に、会社都合で失業保険を受給中の人から多い質問をまとめました。判断に迷ったときの参考にしてください。
失業保険を満額もらうのと再就職手当はどっちが得?
再就職の見込みがあるなら再就職手当が得になりやすいです。残日数が多いほど給付率70%が適用されます。ただ、就職先をじっくり探したいなら失業保険を受け取る選択もあります。
会社都合退職でも再就職手当の条件は自己都合と同じ?
会社都合は、給付までの制限期間がない分待機後すぐの就職でも給付対象になります。また、就職経路の縛りもありません。基本の8要件は会社都合でも自己都合でも同じです。
正社員以外でも会社都合ならもらえる?
もらえます。雇用保険に加入し、1年を超えて働く見込みがあれば雇用形態は問いません。ただし契約更新の見込みがない短期雇用は対象外です。
再就職手当をもらった後すぐ退職したら返還義務は?
原則として返還義務はありません。支給は申請時点の勤務見込みで判断されるためです。ただし不正受給とみなされた場合は返還を求められます。
会社都合退職の人は、早く再就職するほど再就職手当で得をします。納得できる就職先を効率よく見つけたい人は、求人数の多い大手エージェントに相談しておくと選択肢を広げられます。
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