学校薬剤師とは?仕事内容や平均年収・転職方法も解説!
薬剤師というと調剤薬局をイメージする方が多いですが、学校薬剤師という働き方もあります。学校薬剤師は薬局などの勤務と比べると給料が低いですが、それ以上にやりがいのある仕事です。
本記事では、学校薬剤師の仕事内容や給料(年収)について詳しく解説します。また、学校薬剤師になるにはどうすればいいのか、求人の探し方や実際に転職するための方法も紹介します!
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2021年 薬剤師転職市場の状況
厚生労働省によると、求職者が増加しているため、転職の難易度は日々高まっています。
コロナの影響で転職の難易度が高まっている中で、希望の条件をかなえるのはとても狭き門です。転職を成功させるために薬キャリ AGENTやマイナビ薬剤師などの転職エージェンの力を借りて選考を有利に進めましょう。
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学校薬剤師の給料は年間16万円
日本最大級の医療従事者専用サイト「エムスリー」によると、学校薬剤師の年収は平均して年間16万円程度です。
しかし、給料は地域によってばらつきが多く、多い地域では50万円程度の場合もありますし、低い地域では年間で数万円のこともあります。
地域ごとに給料がばらつく要因は、学校薬剤師の認知度が低いために、地域によっては学校薬剤師へ配分する予算の優先順位が下がってしまうためです。
また、平均して年間16万円聞くと少なく感じるものの、これはそもそも学校薬剤師の勤務が毎日ではなく月に数回程度のためです。学校薬剤師は基本的に、薬局など他の職場と兼務しています。
給料がもらえるタイミングもまちまちで、年額を一括で支払う学校もあれば、半年ごと、1ヶ月ごとなど複数回に分けて支払う学校もあります。
学校薬剤師はあくまで学校の非常勤職員という扱いであり、月数回程度の勤務も、薬局などの勤務と比べると高いとは言えません。学校薬剤師として働く人の多くは、地域社会や教育への貢献をやりがいとして働いています。
学校薬剤師の給料例
学校薬剤師としてもらえる給料の例は以下の通りです。
学校薬剤師の給料は自治体が決めていますが、Web上で給料が公開されていることは珍しいです。
そのため自分が働きたいと考えている地域の給料を知りたい場合は、その地域の薬剤師会に連絡を取って確認するようにしましょう。
学校薬剤師とは
学校薬剤師とは、その名の通り学校で働く薬剤師のことをさしており、学校の環境検査や薬品管理をおこなう職業です。
学校薬剤師は学校保健安全法という法律によって、日本すべての幼稚園、小中高等学校、高等専門学校や特別支援学校で設置が義務付けられています。
学校薬剤師は非常勤の職員として任命され、その大半は薬局や病院など別にメインとなる仕事を持っています。また、常勤ではなく月に数回、あるいは年に数回の勤務となるため、報酬は決して高くありません。
薬を通して教育に関われる点に、薬局や病院勤務にはないやりがいを感じる人が多いものの、給料は高くなく、仕事ではなくボランティアのように感じてしまったり、確定申告の手間が増えるデメリットもあります。
また、人によっては運動会や卒業式と言った学校行事に参加し、地域や教育への貢献を深めています。
学校薬剤師の仕事内容
学校薬剤師の主な仕事は以下の3つです。
ここからは、それぞれ解説します。
学校環境衛生検査
学校環境衛生検査は、プールや飲料水の水質検査、照度検査、空気検査など、学校の衛生を検査・管理する仕事です。
これは学校薬剤師の主な仕事の1つであり、学校保健安全法第5条の規定に基づいて自らが立案した「学校保健計画」という学校環境衛生活動の1年計画に基づいて実施します。
水泳プールは生徒の汗などで汚れ、プール熱という病気の原因にもなります。こういった汚染を防ぐためにも、学校環境衛生検査は重要な仕事です。
薬品管理・保管
薬剤師は、理科室や保健室に保管された薬品の管理もおこないます。薬品の管理を徹底することで、生徒や教師が薬を誤用することを防ぎます。
学校薬剤師の設置が義務づけられていない頃は、生徒が消毒薬を飲んでしまう事故もあり、この業務は必要なものとなっています。とくに理科室には劇薬や毒になる薬もあるため、非常に重要な仕事です。
薬に関する教育
学校薬剤師は裏方仕事のように見えるものの、時には生徒や教師に対して講義をおこなうこともあります。
講義の内容は、医薬品の使い方から危険ドラッグの恐ろしさや、タバコ・アルコールによる害など、薬剤師の知識を活かしたもので様々です。
若いうちに学ぶ健康教育は、子供の将来にとっても重要なものであり、直接講義をすることはやりがいの大きい仕事と言えます。
学校薬剤師のメリット・デメリット
学校薬剤師として働くメリットは、教育や社会に貢献できるやりがいです。
将来のある子供たちに対して講義をおこなうことで、子供や地域、さらには社会の将来に貢献している実感が感じられます。学校で子供や先生に講義をしたり、薬品管理をするような経験は他のドラッグストアではできない業務です。
学校薬剤師のデメリットは、本業との兼ね合いが難しい点です。学校薬剤師は、薬剤師としての知識が活かされるものの、覚えなければいけない仕事や、準備もあります。
そのため、人によってはプライベートの時間がなくなってしまうデメリットがあります。とくに、本業が繁忙期のタイミングは、学校薬剤師の準備をする時間をなかなか取れない場合があります。
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学校薬剤師の確定申告は契約によって必要性が変わる
学校薬剤師の確定申告は、所得が雑所得になるか事業所得となるかで必要性が変わります。そのため、まずは学校との雇用契約書を確認するようにしましょう。
雑所得の場合、年間で20万円以上を学校薬剤師の仕事で稼いでいる人は本業と別に確定申告が必要になります。
ただ、基本的に学校薬剤師として働いていて年間20万円以上を稼ぐことは少ないです。そのため、複数の学校で働いている人でなければ確定申告の必要はないと考えても大丈夫です。
学校薬剤師の所得が事業所得となる場合は、稼いでいる金額に関わらず確定申告が必要になります。本業の確定申告とあわせておこないましょう。
なお、所得が雑所得になるか事業所得になるかは、学校との雇用契約によって変わります。
学校薬剤師になる方法
学校薬剤師になるには以下2つの方法があります。
- 地域の薬剤師会・教育委員会に問い合わせる
- 学校薬剤師の輩出経験がある薬局で働く
そもそも学校薬剤師になるための特別な資格はありません。薬剤師であれば誰でもなることができます。
しかし、学校薬剤師の求人は転職サイトに載ることは基本的にありません。なぜなら、学校薬剤師は1校につき1人であり、欠員が出た時しか募集をしないためです。
また欠員が出たとしても、教育委員会が地域の薬剤師会に相談し、薬剤師会が推薦する形で人選がおこなわれます。その場合も前任者の紹介という形が多いので、学校薬剤師の求人情報を探すのは困難です。
学校薬剤師になりたいときは、まず地域の薬剤師会や教育委員会に問い合わせてみましょう。働いてくれる人が見つからず、他の学校と兼務しているケースが見つかるかもしれません。
教育委員会や薬剤師会は、1つの学校に専任の学校薬剤師を設置したいと考えているため、欠員状態の学校があれば喜ばれる可能性があります。
また、学校薬剤師として働く人がいる職場や、過去に学校薬剤師を輩出していた職場で働くことも、1つの方法です。
理由は、学校薬剤師の求人はおおっぴらに回ってくるものではなく、薬剤師同士のツテやネットワークによって情報が回ってくることが多いためです。既に学校薬剤師が在籍してる薬局であれば、こうした情報がやってくる可能性は高くなります。
学校薬剤師を目指すなら転職エージェント
結論から言うと、学校薬剤師になるには転職エージェントの利用をおすすめします。
非公開の求人を含め、数多くの求人を扱う転職エージェントは、学校薬剤師の業務が含まれる求人を保有している可能性があるからです。
また、キャリアアップして薬剤師会からの推薦を目指す人は、学校薬剤師までのキャリア設計や積んでおくべき経験など、薬剤師としてのキャリアに関するアドバイスを受けることができます。
ただ、担当のキャリアアドバイザーによってサポートの質が異なるので、まずは2~3社複数登録して、そこから自分に合ったキャリアアドバイザーと転職活動を進めていくのがベストですね。
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学校薬剤師を目指しているのであれば、転職エージェントに相談してみるのも一つの手ですね。
学校薬剤師そのものの求人はほとんどありませんが、学校薬剤師としての業務を含む求人なら転職エージェントが持っている可能性があるからです。
とくに、薬キャリ AGENTやマイナビ薬剤師など薬剤師の転職に特化したエージェントがおすすめです。