理学療法士の転職で使える!職務経歴書の書き方のポイントと例文を紹介
理学療法士の転職で使える職務経歴書の書き方と例文を紹介します。
採用担当者に伝わる職務経歴書になるように、項目別に抑えるべきポイントや注意点も解説しています。
書類で自己アピールをしっかりして、面接で優位に立つためにも参考にしてみてくださいね。
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理学療法士の転職における職務経歴書の意味
中途採用の転職では、応募書類として履歴書と職務経歴書の2種類を提出します。
履歴書は氏名や連絡先、学歴、職歴など、応募者のプロフィールを把握するものとして利用されます。
一方で職務経歴書はこれまでの経験やスキルをアピールするプレゼンテーション資料としての役割を果たします。
理学療法士の場合、採用担当者は職務経歴書から、過去に担当した対象疾患(脳血管疾患、整形疾患、呼吸器疾患など)、得意とする手技(ボバース法、機能訓練など)、関わった症例数などを確認して、求める人材像に合致するかどうかを判断します。
職務経歴書の構成要素と具体例
職務経歴書の構成要素は「職務要約」「職務経歴」「活かせる経験・知識・技術」「資格」「自己PR」の5つです。
この5つの要素をA4用紙で2〜3枚のボリュームでまとめます。
それぞれ簡単に記載する内容と具体例を解説します。
職務要約
「職務要約」には新卒から現在までの職務経歴を5〜6行でまとめて記載します。
面接官がもっともよく見る箇所で、職務要約の内容について質問されやすいです。
「職務要約」例文
理学療法士として病院にて〇年間勤務し、整形外科・脳血管疾患を中心に幅広い患者を担当。評価からリハプログラム立案・実施・効果測定まで一貫して対応し、ADL向上と社会復帰を支援。
月〇件以上のリハビリを担当し、在宅復帰率向上など確かな成果を挙げてきました。また、医師・看護師・多職種と連携し、退院後の生活支援にも積極的に取り組んできました。
今後は臨床経験をさらに発展させ、専門性を高めながら患者様の生活の質向上に貢献します。
職務要約は自分が質問して欲しい、アピールしたい強みを盛り込んだ内容にすると良いですね。
職務経歴
「職務経歴」には新卒から現在までの職務経歴を直近の経歴から時系列で記載します。
各施設ごとに勤務先の正式名称、在籍期間、事業内容、施設規模(医師数、理学療法士数など)、 担当していた対象者(脳血管疾患、整形外科疾患、スポーツ障害など)と、提供してきたリハビリテーションの内容を記載します。
「職務経歴」の例文
- 会社名:〇〇整形外科クリニック
- 在籍期間:20XX年4月~現在
- 事業内容:整形外科
- 医院規模:理学療法士5名体制
- 雇用形態:正社員
- 担当領域:運動器疾患全般、術後リハビリテーション
-
業務内容:外来患者様へのリハビリテーション業務:平均10名/日
理学療法計画書作成業務:平均5枚/日 -
主な実績・取り組み:患者様の自宅トレーニング継続率を15%向上。
地域向け健康講座に登壇(年間延べ100名参加)。
「職務経歴」の項目は、面接官があなたの経験を具体的にイメージできるよう、できるだけ定量的に記載することを意識しましょう。
活かせる経験・知識・技術
「活かせる経験・知識・技術」は、これまでの職務経験で得てきた専門的なスキルや強みを記載します。
理学療法士の場合、例えば「担当した対象疾患」、「得意な治療手技」、「リハビリテーションプログラムの立案・実施経験」、「新人指導やチームマネジメント経験」などが挙げられます。
「活かせる経験・知識・技術」の例文
- 運動器リハビリテーション経験5年
- 脳血管疾患の担当症例数200例
- 患者様の自宅復帰率15%改善
「活かせる経験・知識・技術」には、応募先の業務内容や求める人物像と関連性の高い経験・知識・技術を優先的に選び、具体的に記述することが大切です。
例えば、回復期の病院へ応募する際は、回復期リハビリテーション病棟での経験や他の職員との連携スキルを強調するなど、応募先のニーズに合致した内容を意識しましょう。
資格
「資格」は保有している資格について書きます。
理学療法士の資格はもちろんのこと、応募先の業務に関連しそうな資格を記載するようにしましょう。
自己PR
「自己PR」はそれぞれ4〜5行くらいで、3つほど記載しましょう。
面接官にわかりやすいように、一言でアピールしたい強みをまとめて内容を書いていくのがおすすめです。
「自己PR」の例文
-
生活の質を高めるリハビリ提供
患者様の生活の質を高めるリハビリ提供が私の強みです。
整形外科・脳血管疾患の回復期では「早期在宅復帰にはADL改善が鍵」と考え、個別性を重視したプログラムを立案しました。
その結果、月80件以上のリハビリを担当し、担当患者の在宅復帰率を約70%まで向上させました。
今後も多職種と連携し、臨床経験を活かして質の高いリハビリを実践していきたいと考えています。
自己PRの内容は、「課題」→「取り組んだ内容とその取り組みをした背景」→「結果」の流れで書くとまとめやすいです。
さらに自身のスキルや経験が応募先でどのように活かせるかを応募先のニーズと結びつけて記載すると良いですね。
職務経歴書の中で重要度が高く、作成する難易度が高いのが自己PRです。
自分ではうまくアピールポイントが見つからない、アピールしたい内容がうまくまとめられないといった人は、その道のプロである転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは書類の添削も無料でおこなってくれます。入社までサポートしてくれるので、まずは無料登録して相談に行ってみてくださいね。
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理学療法士向けの転職エージェントについて詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
理学療法士が職務経歴書を書く前に必要な事前準備
理学療法士が職務経歴書を書き始める前に必要な準備は以下の2つです。
これまでのキャリアとスキルの棚卸し
職務経歴書を書き進める前に、理学療法士としての自身のキャリアとスキルの棚卸しをしましょう。
これまでの職務経歴を時系列で具体的に書き出し、経験を可視化することから始めると良いです。
具体的には以下の項目を整理するとアピールポイントが明確になります。
- 実際に担当した症例や用いてきた評価・治療技術
- 取得した資格、受講した研修会、学会発表の実績
- 後輩指導や勉強会の企画・運営等のマネジメント経験
これまでの経験を具体的に洗い出すことで、専門スキルだけでなく、ソフトスキル面の強みも整理できますね。
理学療法士は専門職ですが、専門的な知識やスキルばかりが評価の対象というわけではありません。
マネジメントやコミュニケーション力も業務をおこなう上で重要なスキルなので、幅広い視点で自分の強みを言語化しておきましょう。
応募先が求める人物像のリサーチ
職務経歴書は自身のプレゼン資料になるため、どこにアピールポイントを置くかが重要です。
そのアピールポイントを絞る基準となるのが、「応募先が求める人物像が何か」という点になるため、応募先のリサーチが非常に重要です。
具体的なリサーチ方法は、応募先の公式ウェブサイトや求人票、院長やリハビリテーション科の責任者の挨拶文、ブログ、学会発表などです。
いくつかの情報源から、施設の方向性や大切にしている価値観を知ることができます。
その結果と、自身の価値観や強み、これまでの経験やスキルとの共通点を職務経歴書に反映させられると良いですね。
【施設別】理学療法士の自己PRのポイント
理学療法士の転職では、応募先の施設形態(病院、クリニック、介護老人保健施設、訪問リハビリなど)によって求められるスキルや人物像が大きく異なります。
そのため、施設の特徴と求められる人物像のポイントをおさえて職務経歴書を記載する必要があります。
ここでは理学療法士の転職先としてよくある、「病院・クリニック」「介護老人保健施設・訪問リハビリ」の2つのパターンについて自己PRのポイントを解説します。
応募先の特性から、自分の強みや経験をどう活かせるかを書き分けることが、書類の通過率を上げることに繋がります。
具体的にイメージしづらいという人は、転職のプロである転職エージェントにサポートを依頼するのもおすすめです。
転職エージェントは企業を熟知した専任のアドバイザーがついて、選考対策もサポートしてくれます。
自分の強みと施設ごとに求める人物像をどう紐付けて書類に落とし込んだら良いのかわからない人は、相談してみると良いですよ。
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理学療法士が職務経歴書を書く際の注意点
理学療法士が職務経歴書を書く際の注意点は以下の3つです。
細かい内容ですが、何百、何千という職務経歴書に目を通している採用担当者が読みやすい状態であることも選考通過する上で重要です。
仕事で細かい気配りができているかどうかも、書類で見られているということですね。
PCで作成する
応募先から特別に指示がない限り、基本的にはPCで職務経歴書を作成するようにしましょう。
PCだと手書き特有の癖がなく、レイアウトが均一なので、採用担当者にとっては「読みやすさ」が格段に向上します。
書類を作成する側としても、ミスしても修正しやすいので作業効率が上がりますよね。
専門用語や略語を多用しない
理学療法士が職務経歴書を作成する際は、専門用語や略語の使用に注意が必要です。
というのも、採用担当者が必ずしも現場経験があって専門用語も理解しているとは限らないからです。
専門用語を多用したことで、採用担当者に正しくあなたの経験が伝わらないといったことが起こりかねないので、専門知識がない人でも伝わる言葉選びをするように心がけましょう。
誤字脱字や書式の乱れがない
最後に、誤字脱字や書式の乱れがないことも確認しましょう。
かなり細かい観点で見落としがちですが、小さなミスも受け手の印象が悪くなるので、「てにをは」や誤字脱字、書式の乱れがないかまでしっかり確認するようにしましょう。
ここまでかなり細かい点まで職務経歴書の書き方や注意点をお伝えしてきました。
どれも大事な点ですが、自分一人ではなかなか気付けないことややりきれない部分はあると思います。
特に相手の求める人材を意識しながら、自分の強みや経験を相手に伝わるように書くのは非常に難しいです。
書類の通過率を高めたいなら、第三者の視点から書類添削してもらうのがおすすめです。
第三者に見てもらうのなら、転職のプロである転職エージェントに依頼しましょう。
転職エージェントは企業との関係性も強いため、企業のことも求職者のことも理解した上で適切にアピールポイントを見つけて書類添削してくれます。
書類の通過率を高めて効率的に転職活動を進めていきたい人は、一度転職エージェントに相談してみましょう。
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職務経歴書の書き方一つで、採用担当者に自身の専門性や技術力の伝わり方が変わるので、応募先の施設がどんな人材を求めているかを意識するのが非常に重要です。