フリーランス保育士の年収や働き方とは?独立するメリットも徹底解説!
フリーランス保育士の年収はどれぐらいなのか?どんな働き方になるのかを現役エージェントが徹底解説します。
フリーランスとしての仕事内容や派遣・ベビーシッターとの違い、保育園から独立して働くメリット・デメリットについても紹介します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
フリーランス保育士とは?派遣やベビーシッターとの違い
フリーランス保育士は、特定の保育施設や企業に属さず、独立した立場で仕事をする保育士です。
従来の保育士は保育園などの施設に就職して働くのが一般的でしたが、時間や場所にとらわれない柔軟で自由な働き方を求める時代背景もあり、近年はフリーランス保育士の人気が高まっています。
末永
似たような働き方として、「派遣保育士」や「ベビーシッター」があります。
派遣保育士は派遣会社と雇用契約を結んだ上で派遣先施設へ就業するのに対し、フリーランス保育士は自身で直接施設や家庭と契約を結ぶことから、より柔軟な働き方が可能です。
また、ベビーシッターは保護者の依頼を受けて、自宅や民間の託児所、企業などで子どものお世話をする仕事です。フリーランス保育士がベビーシッターとして働くことも可能で、保育士資格を持つプロフェッショナルとして、子どもの発達や個性を踏まえて仕事を受けることができます。
末永
フリーランス保育士は自分の希望に合わせて働き方を自由に選べるので、ワークライフバランスを重視したい人、不安定でも好きな仕事ややりがいのある仕事に挑戦したい人に向いていますね。
自分のスタイルに合わせて働き方を選べるのがフリーランス保育士です。しかし、フリーランスは自由な働き方ができる反面、収入面でもデメリットがあります。本当に独立してフリーランスになるべきか不安な人は、プロへの相談ができる転職サイトの利用をおすすめします。
保育士におすすめの転職サイト
保育士におすすめの転職サイト・転職エージェントランキングについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
フリーランス保育士の働き方
独立したフリーランス保育士の働き方は大きく4つに分かれます。
どんな働き方ができるのか事前に把握しておくことで、実際にフリーランス保育士として働き始めた後のミスマッチ・後悔を減らすことができますよ。ぜひチェックしてください。
ベビーシッターになる
フリーランス保育士の代表的な働き方がベビーシッターです。
ベビーシッターの主な仕事内容
- 利用者自宅や施設で子どもを預かる・見守り
- 保育園・習い事への送迎
- 食事・入浴・排泄・睡眠の介助
- 遊び相手
- 学習支援
- 病児保育
- 家事代行
ベビーシッターは保育士資格がなくても始められる仕事ですが、保育士資格をもっていればより専門的な保育サービスを提供できます。一般のシッターよりも高い時給で働けることが多く、有資格者である保育士には有利な仕事といえますね。
さらに、近年は「ピアノを教えてほしい」「英語で保育をしてほしい」「新生児や病児のケア」「障害児の発達支援」など、利用者の需要も多様化しています。幼稚園教諭や看護師、児童発達支援士など、保育士+αのスキル・技能があると活躍の場を広げることも可能ですよ。
ちなみにベビーシッターとして働く場合は公益社団法人全国保育サービス協会のようなベビーシッター派遣事業をおこなう団体に所属するか、「キッズライン」「キズナシッター」のようなマッチングアプリを用いて仕事を受けていくのが一般的です。
末永
ベビーシッターは利用者の要望に合わせて子どもたちの世話全般を引き受けることが多く、決まった働き方はありません。また、ベビーシッターの利用者は共働き世帯や核家族世帯なので、平日の朝夕の時間帯や休日の不定期な依頼が多くなる傾向にあります。
収入を安定させるためにはスキルアップだけでなく、定期的に利用してくれるリピーターを増やしたり、移動時間・仕事間の空き時間で別の仕事に取り組んだりと、工夫が必要ですね。
フリーの保育士になる
フリーの保育士として、複数の保育施設や企業主導型保育所などと直接契約を結んで働くスタイルもあります。シフトは施設との相談で決められるため、自身の予定に合わせた柔軟な働き方が可能です。
フリーの保育士の主な仕事内容
- 保育施設での日常保育業務
- 一時保育や延長保育の対応
- イベント託児での保育
- 企業主導型保育所での保育支援
なお、フリーランス保育士の場合、短期間でのスポット勤務になるのが一般的で、クラス担任ではなく施設内の補助業務が主な役割となります。
末永
フリーの保育士は、人手不足に悩む小規模保育施設や、一時保育サービスを提供する施設からの求人が多いです。また、イベント託児や企業の福利厚生としての保育サービスなど、従来の保育園とは異なる場でのニーズも増えています。
フリーの保育士として働きたいのなら、ニーズが増えてきている施設を中心に求人を探すと見つけやすいです。
また、施設ごとに異なる保育方針や環境で働けるため、幅広い経験を積むことができるのが特徴ですね。
派遣保育士として働く
派遣会社に登録し、派遣保育士として働く方法もあります。
派遣保育士の主な仕事内容
- クラス担任のサポート業務
- 産休・育休代替としての保育
- 延長保育や土曜保育の対応
- 給食・おやつの配膳補助
- 保育環境の整備・清掃
派遣保育士は認可保育園での通常保育補助が主な仕事内容で、特に早番・遅番のシフトや土曜保育の募集が多くみられます。
主婦で子育てと両立したい人や、夫の転勤が多くて保育士として長期間就業できないといった人が派遣保育士として活躍していますよ。
末永
派遣保育士は、フリーランスとして直接保育施設と契約するのではなく、派遣会社が仕事の紹介や契約管理をおこなうため、比較的安定した働き方が可能です。フルタイムで時給2000円のような求人も存在しているので、現実的に月収20~30万を目指せる働き方といえますね。
また、派遣会社に登録することで社会保険の加入や研修制度が利用できるなど、福利厚生面でのサポートも充実しているのも魅力です。
派遣保育士として働いていきたい場合は以下の転職エージェントを利用すると良いです。とくに下記の2社は派遣保育士向けの求人を多く扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
保育士におすすめの派遣紹介サービス
さらに派遣保育士について詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
保育系のライターになる
保育士としての経験や知識を活かして保育関連の記事やコンテンツを執筆する保育系のライターとして働く方法もあります。
保育系ライターの主な仕事内容
- 保育や子育て関連の記事執筆
- 指導案や保育計画の作成
- 保育現場での実践事例の執筆
- 子育て相談Q&Aの回答作成
- 保育施設のウェブサイトコンテンツ制作
現役保育士の目線からの保育や子どもに関する記事を書ける保育系ライターは貴重な存在で、保育士向けの専門メディアや、子育て情報サイト、保育施設のウェブサイトなど、活躍の場は多岐にわたります。
普段は正社員保育士として保育業務をおこない、休日の空き時間で副業として保育系ライターを始めるも多いですよ。
一般的にライターの報酬は、1文字1円~の文字単価や、1記事執筆で5000円~というような記事単価で設定されます。はじめは記事を書くのに時間がかかり、効率が悪く感じるかもしれませんが、慣れていくと記事執筆スピードも上がり、月収を上げていくことができます。
末永
ライターの仕事は在宅でおこなえることが多く、自身のペースで作業を進められる点が魅力的です。
納期さえ守れば時間の融通が利くため、子育て中の保育士や、現場を離れても保育に関わり続けたい方に適した働き方といえます。他の仕事の合間を有効に使えたり、子育てをしながら家で仕事ができるのはライターの強みですね。
保育士におすすめの副業については下記で紹介しています。
フリーランス保育士の年収
フリーランス保育士の年収は結論からいうと、行動量によって変化するため人によって大きく違いがあります。
また、フリーランス保育士の報酬は時給制であることが多いため、いかに顧客を増やし、効率よく働くことができるかが重要になってきます。
末永
仮に時給1,200円だとすると、1日8時間働いて9,600円。月に20日稼働したら192,000円となり20万を超えません。
常に8時間分の仕事が受けられるわけではないので、いかに1時間あたりの時給を上げていくかが重要です。
参考までに、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は391万円でした。
フリーランス保育士にはボーナスが存在しないので、一般の保育士の平均年収を超えるためには毎月32万円以上を継続的に受け取る必要があります。
末永
月20日間・1日8時間稼働で計算すると、32万円の収入を得るには時給2000円で働けるようにならなければいけません。
フリーランス保育士の時給を上げるには保育士の経験とは別のスキルを掛け合わせて仕事をしたり経験年数を増やしていく必要があります。
いずれにしてもフリーランス保育士として年収を上げるためには、かなりの時間を要することは覚悟しておく必要がありますね。
保育士の年収アップについて詳しく知りたいという人は以下の記事も是非読んでみてください。
フリーランス保育士として働くメリット
フリーランス保育士は自由な働き方ができるのが大きな魅力で、多くのメリットがあります。
ただ、従来の雇用形態から独立することは大きな環境変化を伴います。フリーランス保育士ならではのメリット・デメリットを正しく理解し、自分に合った働き方かどうかの慎重に判断することが大切ですよ。
ここでは、フリーランス保育士として働く代表的なメリットを4つ紹介します。
フリーランス保育士として働くメリット
ワークライフバランスを取りやすい
フリーランス保育士の最大の魅力は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に仕事を選択できるという点です。
従来の保育士のように固定された勤務時間に縛られることなく、フリーランス保育士は自身の都合に合わせて仕事を受けることが可能です。
たとえば、午前中だけ働きたい、週3日だけ働きたいといった希望も叶えやすくなります。育児や介護でまとまった時間が取れない人や、急な予定が入って特定の時間帯は仕事を控えたい人も、時間にとらわれずに自分の都合に合わせて臨機応変に働けるのは大きなメリットですね。
もちろん、安定した収入を得るためには働く必要はありますが、しっかりと自分で収入もコントロールできるのであれば、仕事とプライベートを両立することで、日々の充実度も高まりますよ。
人間関係で悩まなくて良い
職場の人間関係で過度に悩まなくて良いという点もメリットです。
通常の保育現場では、同僚や上司との人間関係、保護者との関係性など、さまざまな人間関係の構築や維持に気を配らなくてはいけません。とくに保育園のような閉鎖空間では、人の入れ替わりも少なく、年功序列の文化に気を遣って働くことも少なくありません。
実際に、厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」や、弊社独自アンケートの結果でも、保育士を辞めたい理由として「職場の人間関係に関する悩み」がもっとも多くあげられています。
フリーランス保育士の場合は、相性の合わない職場や人間関係に大変さやつらさを感じた場合でも、契約期間終了後に全く別の現場を選択することができます。
さらに、複数の現場で働くことで、特定の人間関係に依存せず、より客観的な立場で保育に専念することが可能です。精神的な負担が軽減され、保育士本来の仕事に集中できるのは大きなメリットです。
一般の保育士より高年収になる可能性がある
フリーランス保育士は自身のスキルや経験に応じて報酬を設定できる上、複数の収入源を持てることから、一般の保育士より高年収になる可能性がある点も魅力です。
一般的な保育士の給与は固定給が基本ですが、フリーランスの場合、時給や日給を自分自身で自由に設定でき、経験や専門性に応じて高い単価を請求することができます。
たとえば、ベビーシッターとしての個人契約や、英語や音楽・幼児教育など専門性の高い保育サービスの提供、保育コンサルティングなど、付加価値の高いサービスを提供することで、通常の保育士よりも高い収入を得ることが可能です。また、積極的に仕事を受注することで、収入を増やしていくこともできますね。
従来の正社員保育士は役職が付かなければ大きく年収を上げにくいのにも関わらず、上位職のポストは多く存在しません。対して、フリーランス保育士は収入を安定させるまではかなりの時間と努力を要しますが、自分のスキルや頑張り次第でどんどんと収入を伸ばしていくことが可能です。
自分の頑張りに見合った評価・報酬が欲しい人、収入アップに向けて継続的に努力できる人にとって、フリーランスの働き方は大きなメリットだといえます。
やりがいを感じやすい
フリーランス保育士は自分の理想とする保育や、得意分野を活かした保育を実践しやすい環境にあり、やりがいを感じやすいのもメリットにあげられます。
フリーランス保育士は自身の判断で保育内容を決定できる場面も多いため、創意工夫を凝らした保育の実践が可能です。
また、さまざまな保育現場で保育士としての経験を積みながら、異なる保育方針や環境に触れることで、保育の幅が広げたり、専門性を高めたりとスキルアップにつなげられるのも、保育士としての成長につながり、大きなやりがいとなりますね。
さらに、自分の頑張りや成果を実感しやすい点も魅力です。
保育園で正社員保育士として働く場合、保育施設側の都合によってはどれだけ頑張ったとしても正当に評価されない可能性もあります。
一方で、フリーランス保育士は自分の頑張りが保護者からの感謝につながったり、再契約や報酬として返ってきたりと、成果が分かりやすいので、モチベーションアップにつながりやすくなります。
フリーランス保育士として働くデメリット
フリーランス保育士はメリットが多い反面、デメリットも少なくありません。
実際に、安易にフリーランスへ転向したばかりに「こんなはずじゃなかった」「仕事を受けるまでが大変」「年収ダウンがつらい」など、後悔の意見があるのも事実です。
フリーランスとしての独立を考えているのであれば、メリットだけでなく、デメリットも正しく理解し、本当に自分にあった働き方かどうかを見極めることが大切ですよ。ここでは、フリーランス保育士として働くデメリットを4つ紹介します。
フリーランス保育士として働くデメリット
収入が安定しない
フリーランス保育士として働くデメリットは収入が安定しない点があげられます。
フリーランス保育士は、一般の保育士のように毎月決まった給与が保証されているわけではなく、仕事の受注状況によって収入が大きく変動します。とくに独立した直後は契約先との信頼関係の構築や実績作りに時間がかかるため、安定した収入を得るまでに時間を要することがあります。
また、フリーランスは基本的に雇用保険や労災保険といった社会保険に加入できません。
そのため、病気やケガで働けなくなってしまった場合、傷病手当金の支給もなく治療費は全額自己負担となってしまうため、今後のリスクに備えて貯金をしておく必要があります。一般企業であれば利用できる産休・育休制度もないので、休みを取った分だけ年収ダウンになってしまうのは注意が必要です。
さらに、長期休暇や祝日期間は仕事が少なくなる傾向にあり、年間を通じて収入にムラが生じやすいのも特徴です。収入の不安定さに備えるため、日頃から収入と支出のバランスを整えておくこと、資産管理をしっかりとおこなうことが大切です。
すべての責任がのしかかる
フリーランス保育士は自由に働ける反面、保育に関する責任を自分自身で負うことになります。
たとえば、預かり中の子どもにケガや事故といったトラブルが発生した際の対応、保護者とのトラブル解決、保育内容の質の保証など、保育施設に所属している場合は組織的なバックアップも受けられますが、フリーランスの場合はすべてを自己責任で対処しなければなりません。
また、業務上の判断や決定もすべて自身でおこなう必要があり、行動の結果についても単独で責任を負うことになります。
そのため、常に緊張感を持って業務に当たらなければならず、精神的な負担も大きくなりがちです。特に経験の浅い若手保育士にとって、この責任の重さは大きなプレッシャーとなることがありますよ。
社会的信用が低い
フリーランス保育士は一般企業・団体に所属していないため、社会的な信用を得にくいという懸念があります。
具体的には、住宅ローンの契約やクレジットカード発行などをおこなう際、収入の安定性や職業の確実性を証明することが難しく、手続きに苦労するケースが多々あります。
また、契約先となる保育施設や保護者から見ても、所属組織のないフリーランスの保育士に子どもを預けることに対して不安を感じる人も少なくありません。
そのため、信頼関係の構築に時間がかかり、新規の仕事を獲得する際にもハードルが高くなりがちなので、子どもを託して問題ないこと・メリットをしっかりと提示していくことが重要です。
雑務が増える
フリーランス保育士は、保育業務以外にも多くの雑務をこなす必要があります。
確定申告や税務処理、保険加入の手続き、契約書の作成、営業活動、請求書の発行など、通常の保育士であれば事務部門などの別部門が担当する業務まで、すべて自身でおこなわなければなりません。
本来の保育業務とは事務作業や営業活動のために時間を確保する必要があり、結果的に労働時間の増加につながります。
また、これらの業務に不慣れな場合は習得までに時間がかかったり、外部委託・会計ソフトの導入などのコストが発生したりする可能性もある点に注意しましょう。
フリーランス保育士になる前にすべきこと
フリーランス保育士は柔軟性が高く、自由な働き方が魅力ですが、本当に自分に合った働き方なのかどうかを見極めることが重要です。やみくもに独立しても、何の実績もないフリーランス保育士が十分に仕事が受けられるほど甘くはありません。
末永
もし、フリーランスとして独立を考えているのであれば、「お試し」として副業でフリーランスを体験してみるのがおすすめです。
正社員保育士として働きながら、週末だけ派遣保育士やパート・アルバイト保育士として働いたり、平日の仕事終わりに保育士ライターとして記事執筆をしたりと、安定した収入を確保しながら、フリーランスとしての働き方を経験できます。収入が不安定となるリスクを最小化しつつ、本当にフリーランスとして活躍できるかを実体験として判断できますよ。
副業として働く中で人脈や実績作りもできるので、いきなりフリーランス保育士として独立する前に副業から始るのがいいですね。
この時、保育士の業界事情に精通した転職エージェントなら実践的なアドバイスをもらえます。働き方の相談や副業に向いた求人紹介なども可能なので、積極的に活用しましょう。
保育士におすすめの転職サイト
さらに、実際にフリーランス保育士として独立する際は、以下のような事前準備をしておくと良いですよ。
フリーランス保育士になる前に準備すること
- 生活費半年分の貯金をする
- 会計や税金の知識を身につける
- 役立ちそうな資格を取る
- コネクションを作る
- クレジットカードなどの審査を済ませておく
フリーランス保育士として軌道に乗るまでには一定時間がかかるので、生活できなくなるなどの最悪な事態に陥ることがないよう、事前に準備することを知っておきましょう。
フリーランス保育士として働けるの不安なら副業から始めてみる
フリーランス保育士として独立すること自体は難しくありませんが、フリーランス保育士として安定した収入を稼ぎ続けるためには、多くの時間と努力を費やす必要があります。
末永
それでもフリーランス保育士として働いていきたい場合は、フリーランス保育士としての下積み期間を保育園で働きながら並行で進めることをおすすめします。
保育士として収入を担保しながら、フリーランス保育士としてのスキルをつけたり、お客様との信用を構築する期間を過ごし、見立てができたタイミングでフリーランス保育士一本でやっていく流れがおすすめです。
このようにすれば、リスクとデメリットを最低限に抑えてフリーランス保育士を目指すことができますよ。
末永
ただし、公立保育園の保育士や、私立保育園でも園によっては副業が禁止されている可能性があります。そのため、副業が可能な職場で働くことがまずはフリーランス保育士を目指す第1歩ですね。
今の職場では副業ができない、副業は可能だがそもそも仕事量が多すぎてフリーランス保育士に向けて準備する時間なんてないという人は別の保育園に転職し、準備ができる環境を整えていきましょう。
転職する際には保育園に特化した転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントはあなたの現状をヒアリングした上で、フリーランス保育士としての準備を進められる環境の転職先を提案してくれます。
また、転職先の提案だけでなく、エントリーから面接対策、面接の動向、内定後の待遇交渉から年収交渉まですべてサポートしてくれます。
将来的にフリーランス保育士として独立することを視野に入れている人はまずは1度転職エージェントに相談することをおすすめします。
保育士におすすめの転職サイト
フリーランス保育士になる方法
ここからは、フリーランス保育士としてスムーズに独立するための流れを3つの観点から紹介します。
年金と健康保険の切り替え
退職したら退職日の翌日から14日以内に以下のように年金と健康保険の切り替えをおこないましょう。
年金・健康保険の切り替え内容
- 厚生年金→国民年金
- 会社の健康保険→国民健康保険
年金も健康保険も市区町村の役所でおこなうことができます。
手続きの詳細は市区町村のサイトまたは日本年金機構のサイトで確認してみてくださいね。
開業届と青色申告承認申請書を提出する
本格的にフリーランス保育士として働くなら、開業届と青色申告承認申請書の提出をおすすめします。
というのも、節税効果のある青色申告をするためには事前に開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出する必要があるからです。
末永
フリーランスの確定申告は白色申告と青色申告がありますが、青色申告だと条件を満たせば10~65万円の控除を受けることができ節税効果が期待できます。
開業届と青色申告承認申請書の手続きの詳細は国税庁のサイトで確認してみてくださいね。
仕事探しをする
フリーランス保育士が仕事を探すには主に以下の方法があります。
フリーランス保育士が仕事を探す方法
- マッチングサービスを活用する
- クラウドソーシングサービスを活用する
- SNSやブログで募集する
- 人材派遣会社に登録する
- 保育業界特化の転職エージェントに相談する
フリーランス保育士なら初めはいくつかの収入源を持っておいたほうが安心なので、仕事の探し方も1つだけに絞らず、複数の方法で案件を獲得するのがおすすめです。
末永
転職エージェントへの相談はすべて無料なので、以下から登録して面談予約をしてみてくださいね。
フリーランス保育士として活躍するのにおすすめの資格
フリーランス保育士として活動するのであれば、保育士以外の資格取得は差別化やサービスの幅を広げる手段の1つとなります。
ただ、資格はあくまでもその知識や技能を持っていることを証明するものであり、必ずしも仕事の受注や収入増加に直結するわけではありません。資格を活かして実際にどのようなサービスを提供できるかという「実践力」が重要となる点は注意が必要です。
ここでは、フリーランス保育士の活動の幅を広げる可能性のある資格を紹介します。
児童発達支援士
フリーランス保育士におすすめの資格は児童発達支援士です。
国家資格ではありませんが、一般社団法人「人間力認定協会」が認定する民間資格であり、発達障がいがある子どもを正しくサポートできるようになるため、対応できる範囲が増えて仕事数を増やすことができます。
実践の幅が広い一方で、認定講座は約3ヶ月ほどと多くの勉強時間を確保しなければならないボリューム・難易度ではないので、広くおすすめできる資格です。
キッズヨガ資格
キッズヨガ資格はその名の通り、キッズヨガインストラクターとして子どもたちにヨガを通して集中力アップや筋力アップ、姿勢改善などをおこなうための資格です。
一般社団法人日本キッズヨガ協会の認定資格、全米ヨガアライアンス認定RCYT(キッズヨガ)など、資格にもいくつか種類があり、早いものだと3日で取得できるものもあります。
資格取得後は自らキッズヨガスクールを開講したり、保育園に赴いてキズヨガを実施したりと、活躍の幅を広げることができます。
フリーランス保育士が保育園を辞めた理由
フリーランス保育士として働く保育士は、どのような理由から保育園からの退職を決意したのでしょうか。ここでは、保育園を辞めた代表的な理由を6つ紹介します。
ただ、ここで紹介する退職理由はあくまでも一例にすぎません。また、フリーランス保育士になったからといって、ここで紹介する不満を全て解消できるわけではない点も注意してください。
年齢を重ねた時に体力が続くか不安
保育士の仕事は、子どもたちと常に一緒に活動し、体を動かし続ける必要がある身体的負担の大きい職種です。とくに0歳~2歳児クラスでは、頻繁な抱っこやおむつ替え、食事の介助など、腰や手首への負担が大きい作業が続きます。
20代のうちは難なく仕事をこなせたとしても、30代40代50代と年齢を重ねるごとに体力的な不安を感じ、自分のペースで仕事ができるフリーランスを選択する人もいます。
末永
フリーランスとして独立することで、自身の体力に合わせて仕事量を調整したり、身体的負担の少ない保育内容を選択したりすることが可能になります。
また、保育現場での実務経験を活かしながら、より負担の少ない働き方にシフトしていけるのも大きなメリットですね。
給料アップが見込めない
保育士の大きな悩みとして、大幅な給料アップが見込めない点があげられます。多くの保育施設では、経験年数に応じた昇給システムがあるものの、その上昇幅は決して大きくありません。
また、残業手当や休日出勤手当などの諸手当も十分とは言えない施設が多く、努力や実績が必ずしも給与に反映されにくい現状があります。
実際に、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は391万円でした。
日本の平均年収の458万円と比較すると保育士の年収水準は低く、給与・待遇面で不満を感じて退職する保育士は多くいます。
もちろん役職に就いたり、給与水準の高い保育施設で働げば日本の平均年収を超える可能性もありますが、保育士は経験年数が評価基準となる施設が多いため、短期間で年収を劇的アップさせるのは現実的ではありません。
末永
対して、フリーランス保育士の場合は自身のスキルや経験に見合った報酬設定が可能になります。また、複数の収入源を持つことで、従来の給与水準以上の収入を目指すことができます。
とくに専門性を活かした仕事や、付加価値の高い仕事など他の保育士と差別化できる要素があるほど、働き方次第で収入アップを叶えることができますよ。
保育士の給料は上がるのかについて詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
キャリアアップのイメージが湧かない
一般的な保育施設では、主任や園長といった役職以外のキャリアパスが見えにくく、専門性を活かした成長の機会は限られます。
そのため、キャリアアップのイメージがわかなかったり、役職者としてマネジメントの立場になるのは自分に合わないという理由でフリーランス保育士になる人もいます。
末永
フリーランス保育士は主任や園長といったキャリアパスのほか、自身の興味や得意分野に特化した保育サービスを提供したり、さまざまな保育現場での経験を積んだり、保育のスペシャリストとして高い専門性を活かして働く道を選択することが可能です。
また、保育コンサルタントや講師として活動するなど、保育士としての経験を活かした新しいキャリアパスの可能性を広げることもできますね。
ライフプランの設計が難しい
保育施設での勤務は、シフト制や固定的な勤務時間により、個人の生活設計が制限されやすい傾向にあります。
たとえば、結婚や出産、育児などのライフイベントとの両立が難しく、周りに迷惑をかけないようにと配慮しなければならいことから、継続的なキャリア形成に不安を感じる保育士も多くいます。
末永
実際に制度として育休・産休などの福利厚生は存在しているものの、職場の雰囲気から気軽に取得できず、結婚・出産を機に辞めてしまう保育士も多くいます。
その点フリーランス保育士はライフイベントを見越して仕事のスケジュールを調整しやすので、自分の都合を第一に考えた柔軟な働き方が点はメリットといえますね。
スケジュールを自分でコントロールできない
保育現場での勤務は、施設の運営時間や行事予定に合わせた勤務が求められ、個人の予定を優先することが難しい状況です。
また、突発的な欠勤者の補充や延長保育の対応など、休日出勤や残業など予定外の勤務を求められることも少なくありません。とくに、保育士不足が続いている保育園では自由に休暇を取得しづらい雰囲気もあります。
そのため、自分でスケジュールをコントロールできない点に悩みを抱える保育士は多くいます。
末永
対して、フリーランス保育士は、自身のペースで仕事を選択し、スケジュールを主体的にコントロールすることが可能になります。
全て自分で判断・調整しないといけないという大変さはあるものの、急な予定変更にも柔軟に対応できるので、プライベートの時間も確保しやすくなりますね。
また、繁忙期と休息期を自身で調整することで、より効率的な働き方を実現できるメリットもあります。
サポート範囲が限られている
保育施設に勤務する保育士は、施設の保育方針や規則に基づいた保育サービスの提供が基本となり、個々の子どもや家庭のニーズに柔軟に対応することが難しい場合があります。また、保育時間外のサポートや、特別なケアが必要な場合の対応にも制限があるというデメリットもあげられます。
そのため、保育士として自分の理想とする「保育のあり方」を実現したいという思いで、フリーランス保育士になる人もいます。
一方で、フリーランス保育士では延長保育や休日保育、送迎サービス、発達支援など、施設では対応が難しいニーズにも応えることができます。また、個々の家庭に合わせたカスタマイズされたサービスを提供することで、より質の高い保育を実現できるので、理想の保育観を実践しやすいのがメリットといえますね。
末永
ここまで、どういう理由でフリーランス保育士になることを決めたのかについて解説してきましたが、現在の不満を解消するためだけにフリーランス保育士になることを決断できない人や、フリーランスとしての働き方に対して不安・疑問のある人も多いのではないでしょうか。
そこで、おすすめなのはフリーランス保育士としていきなり独立するのではなく、転職で職場環境・働き方を変える方法です。
末永
とはいえ、転職にも不安はつきもので「どうしたら今の不満が解消されるのかわからない」「転職を成功させるにはどうしたらいいのか」と悩む人は、転職のプロである転職エージェントに相談してみるのが良いですね。
経験豊富なキャリアアドバイザーが面談の中で今抱えている不満や不安を明らかにし、転職後に不満や不安を解消できるように、あなたにピッタリの転職先を紹介してもらえます。
転職エージェントは具体的に転職を決めていなくても利用することが可能です。漠然とフリーランスに憧れて保育士を辞めたけど、収入が安定しない、逆に業務負担が増えて体調を崩してしまったなどの後悔をしないためにも、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
以下の転職サイトから転職エージェントとの面談予約ができるので、無料登録して面談にいってみてくださいね!
保育士におすすめの転職サイト
保育士の待遇改善や年収を上げたいなら転職がおすすめ
フリーランス保育士として年収を上げ、さらに安定して高収入を維持していくには、かなりの時間と努力を要します。
フリーランスの働き方はメリットが多い反面、デメリットも多くあります。高年収を目指したい場合も、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、まずは現在の保育園から転職するのをおすすめします。
末永
保育士としてのこれまでの経験・スキルを活かして、より良い条件で働ける職場に転職することで、スムーズに年収アップを実現することができます。
この時、転職のプロである転職エージェントを活用するのがポイントです。
転職エージェントは今のあなたの年収や働き方、業務経験をしっかりと把握した上で、あなたに合ったより良い職場を紹介してくれます。
また、転職先へのエントリーから、面接対策、そして内定後に待遇交渉、年収交渉までおこなってくれますし、年度途中での転職でもできるだけ周囲に迷惑をかけずに転職する方法についてもアドバイスをもらえますよ。
転職エージェントのサポート内容例
- 求人情報の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
- 面接対策
- 応募先施設との面接調整やフォロー
- 職場見学や面接の同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー など
中でも、以下の転職エージェントは保育士の転職に強く、多くの保育士が利用して年収アップに成功しています。会員登録は無料で、いつでも退会可能なので、気軽に転職エージェントを利用してください。
保育士におすすめの転職サイト
求人数・転職支援実績ともに保育士業界トップクラス!全国約1,500人のキャリアアドバイザーの徹底サポート体制
おすすめポイント
- 保育士転職トップクラスの支援実績と信頼
- 他の転職サイトやハローワークにない非公開求人多数
- 「その人のためのオーダーメイド型転職サポート」で保育士の理想を実現
保育士人材バンク限定の求人多数!働きやすさなど独自の情報で転職成功
おすすめポイント
- 東証プライム市場上場・厚生労働省認定の信頼
- 保育士人材バンクだけの独占求人多数!
- 保育観・働きやすさ・こんな方におすすめ、など他サイトにない情報も独自掲載
累計40万人が利用!LINEでの24時間相談や保育士転職コラム記事でいつでも転職活動
おすすめポイント
- 累計40万人以上が利用した信頼のサービス
- 写真や動画など、保育士バンク!限定の園情報を掲載
- 保育士支援実績10年のノウハウで安心
フリーランス保育士は自身で営業活動をおこない、保育施設や企業・個人と直接契約を結んで保育サービスを提供する働き方です。
保育施設でのスポット勤務、企業主導型保育所での保育業務、家庭での個別保育、産後ドゥーラ(産前産後のサポート)としての支援など、働き方の幅は多岐にわたりますよ。