Webデザイナーに将来性はある?需要と求められるスキルを解説!

Webデザイナーの将来性はスキル次第|AIに強い人材になるための3つの条件

    Webデザイナーの将来性はスキルによって大きく変わります。

    AIに代替されやすい仕事・されにくい仕事の違いから、企業が今求める人材像、年収アップのルートまで、10年以上の経験を持つ転職エージェントが本音で解説します。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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Webデザイナーの将来性について
現役転職エージェントが10年以上の経験をもとに解説
この記事でわかること
  • Webデザイナーの将来性が「スキル次第」で大きく変わる理由
  • AIに代替されやすい仕事・されにくい仕事の具体的な違い
  • 企業が今本当に求めているWebデザイナー像
  • 将来性を高めるために今から身につけるべきスキル
  • 年収アップやキャリアチェンジの現実的なルート

Webデザイナーの将来性はスキル次第で大きく変わる

「Webデザイナーはこれから食べていけるのか」という疑問は、今や多くの人が抱えています。CanvaやFigmaといったツールの進化、そして生成AIの登場によって、以前よりも簡単にデザイン作業ができる時代になりつつあるのは事実です。

ただ、10年以上転職エージェントとして多くのWebデザイナーのキャリアを見てきた筆者の正直な見立てでは、職種としてのWebデザイナーがなくなることはないと思っています。なくなるのは「職種」ではなく、特定のスキルだけで仕事をしている人の「仕事量」です。

つまり、将来性があるかどうかは、あなたが今どのスキルを持ち、これから何を伸ばすかによって大きく変わってきます。

  1. UI・UXを設計できる(戦略・思考力)
  2. HTML・CSS・JavaScriptでコーディングができる(実装力)
  3. IllustratorやPhotoshopで素材を作れる(制作力)

この3つのうち、②と③だけで仕事をこなしているデザイナーは、正直なところ今後じわじわと仕事が減っていく可能性があります。一方で、①のUI・UX設計という上流の思考力を持っている人は、まだまだ需要があります。

将来性が不安になりやすい理由

CanvaやAdobe Expressのような直感的なデザインツールが普及したことで、「デザインは誰でもできる」というイメージが広まっています。また、FigmaやWebflow、さらにはAIを活用したデザイン自動化ツールの台頭により、単純な制作作業の単価が下がっているのは否定できません。

求人数を見ても、Webデザイナーはエンジニアと比べると数が少なく、未経験から目指す場合はポートフォリオの準備や実務経験の壁が立ちはだかります。こうした背景から「将来が不安」と感じる人が多いのは自然なことです。

それでも需要が続く理由

企業のDX推進が加速するなかで、ユーザー体験を設計できる人材への需要は実は高まっています。綺麗なページを作るだけのデザイナーは減っていきますが、「なぜこのボタンはここにあるのか」「どうすれば離脱率を下げられるか」を考えられるデザイナーは、引き続き多くの企業から求められています。

末永雄大

末永

メガホン 転職エージェント目線のポイント

企業の採用担当者と話していると、「単にデザインが作れる人は採用しにくくなった」という声をよく聞きます。逆に「ユーザー視点で改善提案ができる人を探している」という相談は増えています。市場の需要は確実にシフトしています。

エンジニアにおすすめ転職エージェント

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AIはWebデザイナーの仕事をどう変えるのか

生成AIの進化は、Webデザインの現場にも確実に変化をもたらしています。ただしAIがデザイナーの仕事を全部奪うというのは少し過剰な見方で、実際は仕事の内容が変わるという表現のほうが正確です。

どの部分がAIに任せやすくなり、どの部分は人間にしかできないのか具体的に見ていきましょう。

AIに代替されやすい仕事
  • バナー・サムネイルの量産
  • テンプレートを使ったLP制作
  • 画像のトリミング・背景切り抜き
  • コーポレートサイトの定型デザイン
  • 配色・フォント選定の提案
  • コーディングの一部(HTML・CSS)
AIに代替されにくい仕事
  • ユーザー調査・インタビューの設計
  • 情報アーキテクチャの構築
  • ブランドの世界観・コンセプト立案
  • A/Bテストによる数値改善提案
  • クライアントとの要件定義・折衝
  • デザインシステムの設計・運用

AIをうまく使えるデザイナーが生き残る

AIを脅威として見るのではなく、自分の仕事を速くするツールとして使える人が、今後の市場では圧倒的に有利になります。たとえば、AIでラフ案を10パターン出してから人間がブラッシュアップする、といった使い方が実際の現場でも広まりつつあります。

AIに代替されやすい単純作業を自分でやり続けることよりも、AIを活用しながら上流の思考や戦略の部分に時間を使えるデザイナーになることが、将来性を高める一番の近道です。

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企業が今求めているWebデザイナー像

転職エージェントとして企業の採用担当者と話す機会が多い筆者からすると、ここ数年で企業側の求める人材像がはっきりと変わってきています。まずその変化を見てみましょう。

企業が求めるWebデザイナー像の変化
以前(〜数年前)
  • ツールを使ってデザインを作れる
  • 指示された通りに制作できる
  • 見た目が綺麗なデザインを納品する
  • デザインの説明ができなくてもOK
今、企業が求めること
  • 数字を動かす視点でデザインを提案できる
  • 改善施策を自分で考えて実行できる
  • エンジニア・マーケターと対等に話せる
  • 「なぜそのデザインか」を言語化できる
採用担当者との面談で「単にデザインが作れる人は採用しにくくなった」という声をよく聞きます。市場の需要は確実にシフトしています。

では、具体的に今の企業が重視しているのはどんな力なのか。3つのポイントに整理しました。

1
ビジネス視点でデザインを語れる

CVRや離脱率といった数字と結びつけてデザインを考え、改善提案まで担える人が求められています。

2
職種を横断して動ける

エンジニアの言葉もマーケターの言葉もわかる人材は、社内での存在感が段違いです。隣接領域の基礎知識があるだけで評価が変わります。

3
設計思想を言語化できる

「なぜこのデザインか」を説明できることが重視されています。Figmaを使ったデザインシステムの経験があると特に差別化になります。

将来性のあるWebデザイナーになるための必須スキル

上述の通り、コーディングや素材制作は今後AIで補えるようになっていきます。それを踏まえたうえで、これから身につけておくべきスキルを3つに絞って紹介します。

1 UI・UX設計力

「ユーザーがどう動くか」を想定してページや画面の構造を設計するスキルです。ワイヤーフレームを作るだけでなく、ユーザーテストを実施して改善サイクルを回せる人は非常に希少です。Webデザイナーの中でもUI・UX設計ができる人はまだ少なく、身につければ大きな武器になります。

2 データ分析・数値改善力

GoogleアナリティクスやSQLの基礎を使って、「どのページで離脱が多いか」「ボタンの色を変えたらCVRがどう動いたか」を分析できるスキルです。綺麗なデザインを作るよりも、数字で成果を示せるデザイナーのほうが、企業からの評価は高くなる傾向があります。

3 AIツール活用力

MidjourneyやAdobe Firefly、ChatGPTをデザイン業務に組み込む力です。AIで叩き台を素早く作り、人間が方向性を決めてブラッシュアップするという流れが標準になりつつあります。AIを使いこなせるデザイナーは、同じ時間で出せるアウトプットの量と質が大きく変わります。

Webデザイナーの平均年収と年収アップのルート

求人サイトdodaの職種別平均年収ランキングによると、Webデザイナーの平均年収は347万円です。エンジニアや他の専門職と比べると低めに見えますが、スキルやキャリアの方向性によって大きく変わります。

平均年収:347万円
生涯賃金:1億7212万円
男女別平均年収 男性 391万円
女性 327万円
年代別平均年収 20代 309万円
30代 373万円
40代 412万円

フリーランスになると報酬単価は大きく変わります。レバテッククリエイターの案件データをもとに試算すると、以下のようになります。

月単価 年収換算
ハイスキル案件 85万円 約1,020万円
中級案件 55万円 約660万円
初級案件 25万円 約300万円

年収を上げる3つのルート

1 フリーランスとして独立する

会社員のままでは評価が上がりにくいWebデザイナーにとって、フリーランスは年収を上げやすいルートです。スキルが高ければ月55〜85万円の案件も狙えます。ただし、スキルが十分でないまま独立すると低単価案件に追われるリスクもあるため、会社員時代に実績を積んでからが無難です。

2 大手・高年収企業へ転職する

大手ゲーム会社やIT企業のUI/UXデザイナー・アートディレクターポジションは、年収600〜800万円台も狙えます。転職エージェントを使うことで、一般に公開されていない高年収の求人に出会える可能性があります。

3 Webディレクターやエンジニアへキャリアチェンジする

デザイナーとしての経験をベースに、上流のディレクション職や開発職に移ることで、年収450〜600万円の水準を狙えます。どちらの方向に進むかによって必要なスキルが変わるため、早めに方向性を定めておくことが重要です。

Webデザイナーから目指せるキャリアパス

Webデザイナーとしての経験は、複数の職種への足がかりになります。自分がどの方向に進みたいかを考えながら、今から準備しておくことが大切です。

1
Webディレクター

Webデザイナーから最もよく見られるキャリアパスです。デザインの知識を活かしながら、プロジェクト全体の進行管理や戦略立案を担当します。マーケティング視点や数値改善の意識があれば、比較的スムーズに移行できます。年収相場は450〜600万円台が中心です。

️2
UI/UXデザイナー

Webデザイナーのスキルを上流に特化させたポジションです。ユーザーインタビューや情報設計、プロトタイプ制作などを担当します。スタートアップや大手IT企業での需要が高く、年収600〜800万円台も視野に入ります。FigmaやProtoPieの習熟が求められます。

3
フロントエンドエンジニア

HTML・CSSの知識を活かしてJavaScriptやReactを習得し、エンジニアへ転向するルートです。デザインとコードの両方がわかる人材として、開発現場で重宝されます。完全に技術職になるため、プログラミングへの本格的なキャッチアップが前提になります。

将来性を高めるために、Webデザイナーが今すべきこと

ここまで読んできてわかる通り、Webデザイナーとして長く活躍するためには、今の仕事をこなすだけでなく、意識的にスキルの幅を広げていくことが必要です。

ただ、独学で全てをカバーしようとするには限界があります。自分のキャリアの方向性や、今市場で何が求められているかを把握するには、転職エージェントへの相談が一番手っ取り早い方法です。転職するかどうかに関わらず、現時点での自分の市場価値を知るための情報収集として使うことができます。

末永雄大

末永

メガホン 転職エージェントの使い方

転職エージェントは転職したい人が使うものと思われがちですが、実際には今すぐ転職するつもりはないけれど、情報収集として使いたいという方の相談も多く受けています。


特にWebデザイナーの方は、自分のスキルが市場でどう評価されているのかを把握できていないケースが多い印象です。エージェントに話を聞くだけで、「自分に足りないスキルが何か」「どの方向に進めばいいか」が見えてくることが多いです。

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Webデザイナーの将来性に関するよくある質問

Webデザイナーの仕事は今後なくなりますか?

職種そのものがなくなることはないと考えています。ただし、単純なバナー制作やテンプレートを使ったLP制作といった作業は、AIツールで代替されるケースが増えてくるでしょう。

一方で、ユーザー体験の設計やデータに基づいた改善提案、ブランドの世界観を作るといった上流の仕事は、引き続き人間が担う領域です。スキルを上流にシフトできるかどうかが、将来性を左右します。

未経験からWebデザイナーを目指すのは今でも現実的ですか?

可能ですが、数年前より難易度は上がっています。「デザインツールが使える」だけでは採用に至りにくくなっており、ポートフォリオでUI/UXへの理解を示せるかどうかが重要になっています。

スクールで学んだ後は、アルバイトや副業で実務経験を積んでから正社員転職を目指す流れが現実的です。転職エージェントへの相談を通じて、今どんなスキルが求められているかを把握してから学習計画を立てると効率が上がります。

現役Webデザイナーが今から勉強すべきことは何ですか?

まず優先したいのはUI・UXの設計思考です。ユーザーインタビューの方法やワイヤーフレームの作成、プロトタイプを使ったテストといった知識は、実務での差別化に直結します。

加えて、Googleアナリティクスなどのアクセスデータをデザイン改善に活かす能力と、AIツールを業務に組み込む力を身につけておくと、今後のキャリアの幅が広がります。

Webデザイナーとして年収を上げるにはどうすればいいですか?

会社員のままでの年収アップは、正直なところなかなか難しいのが現実です。年収を上げる方法として現実的なのは、①フリーランスとして独立する、②大手IT企業やゲーム会社にUI/UXデザイナーとして転職する、③Webディレクターやフロントエンドエンジニアへキャリアチェンジする、の3つが主なルートになります。

どのルートが自分に合っているかは、転職エージェントに相談しながら考えていくのがおすすめです。

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