
正社員の副業おすすめ6選|始め方・税金・バレないコツも解説
正社員の副業は、就業規則と税金のコツさえ押さえれば無理なく始められます。
法律の基本から、おすすめ副業6選、始め方の5ステップ、確定申告やバレる仕組みまで解説します。
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正社員でも副業はできる?まず確認したい就業規則と法律
正社員の副業は、法律上は問題なく国も推奨の流れに入っています。ただし会社の就業規則と一部の職種ルールだけは事前に押さえないと、思わぬトラブルにつながります。
法律上は問題なし。国も副業を推奨している
正社員の副業について、これを禁じる法律はありません。
労働者には憲法22条で定められた職業選択の自由があり、就業時間外をどう使うかは原則として労働者の自由です。
さらに国の動きも追い風になっています。
厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で、企業に対して副業を認める方向を後押ししています(出典:厚生労働省)。
つまり、世の中の流れとしては正社員の副業はOKという方向に確実に進んでいる、と捉えてよさそうです。
会社の就業規則は必ず確認する
副業を始める前に最初にやるべきことは、自分の会社の就業規則を読み直すことです。
会社のルールは「全面禁止」「許可制」「届出制」「規定なし」の4パターンに分かれることが多いです。
許可制と届出制の場合、本業に支障が出ない範囲で副業ができますが、無断で始めると懲戒処分の対象になります。
規定なしの場合でも、職務専念義務・秘密保持義務・競業避止義務の3点は法律上の義務として残るため、本業のライバル企業での副業や、社内情報を流用した副業は避ける必要があります。
就業規則は会社のイントラやハンドブックで確認できます。
判断が難しい場合は、人事部か信頼できる同僚に「副業申請の事例ってありますか」と聞いてみるのが現実的です。
公務員は原則禁止。副業可な業種・職種の傾向
民間企業の正社員と違い、公務員は国家公務員法と地方公務員法で副業が原則禁止されています。
ただし公務員でも、許可を得た上での執筆・講演活動や、不動産賃貸(一定規模以内)、農業など、限定的に認められる副業はあります。
民間企業側の傾向としては、IT・Web系、コンサルティング、人材、新興スタートアップは副業OKが多く、メーカー・金融・公益系は届出制や許可制が多めです。
転職市場でも「副業OK」を打ち出す企業は年々増えており、自分の会社が禁止寄りなら、転職時に副業可な企業に乗り換えるのも選択肢に入ります。
求人票で「副業OK」と書かれていても、実態は「ほぼ誰も使っていない」会社もあります。
面接の場で「直近で副業申請を出した人はいますか」と聞くと、運用実態が分かりやすいですよ。
正社員が副業に取り組むメリット
副業を「収入の足し」だけで考えてしまうと続きません。お金以外のメリットを先に押さえると、自分に合う副業の選び方が見えてきます。
収入の柱が増えて家計が安定する
副業で得られる最も分かりやすいメリットは、収入源が複数になることです。
正社員の月収が下がるリスクは年々高まっており、ボーナス減や手当カット、想定外の異動による残業代の減少など、本業1本の不安は誰にでも起こり得ます。
月3〜5万円の副収入があるだけでも、生活費のバッファができて家計の余裕は大きく変わります。
「本業1本に依存するリスク」を分散できるのは、副業の経済的なメリットの中心です。
最初から月10万を狙うと挫折しがちなので、まずは「月3万円」が現実的な目標です。
これくらいだと続けやすく、家計の安心感もしっかり出ます。
本業では身につかないスキルが伸びる
副業で得られるスキルは、本業のキャリアにも還元できる無形資産になります。
例えば営業職の人がWebライティングの副業をすれば文章力と編集力が、企画職の人がスポットコンサルの副業をすれば「自分の経験を言語化して売る力」が身につきます。
本業の同僚と同じ環境で同じ仕事をしているだけでは、どうしてもスキルの伸びは頭打ちになります。
副業はその外側で「現在の自分のスキルがどれだけ通用するか」を試せる実践の場であり、結果として本業の市場価値も底上げできます。
副業で身につくスキルは、いずれ転職や独立を考えたときの強い武器になります。
お金より「経験」の蓄積を最初の目的にすると、長く続けやすいですよ。
将来の独立・転職の試金石になる
副業は「自分が本業以外で食べていけるか」を低リスクで試せる場です。
「いつか独立したい」「異業種に転職したい」と思っていても、いきなり本業を辞めて飛び込むのは大きな賭けになります。
副業として小さく始めれば、本業の安定収入を確保したまま、その仕事が自分に向いているか、どのくらい稼げるかを実地で確かめられます。
実際に副業で月10万円を超えてきたら独立を検討する、月3万円で頭打ちなら別の道を探す、と判断材料を持つことができます。
「やりたい仕事」と「向いている仕事」は別物なので、副業で実際に試すのが一番確実です。
最初の3ヶ月は赤字でもいいくらいの気持ちで取り組むと、現実的な手応えが見えてきます。
人脈と視野が広がる
副業では本業では絶対に出会えない人たちとの接点が生まれます。
クラウドソーシング経由のクライアント、スポットコンサルの相談者、副業コミュニティの仲間など、業界も役職もバラバラな人とつながることで、本業しか知らなかった頃の視野が一気に広がります。
特に20代後半〜30代の正社員にとって、社外の人脈を持っているかどうかは、数年後のキャリア選択肢を大きく左右します。
「副業の人脈経由で次の転職が決まった」「副業先の社長からスカウトされた」というケースも珍しくありません。
副業で広がる人脈は、転職活動の情報源としても価値があります。
求人サイトに出ていない、リアルな業界の話を聞ける機会になります。
正社員が副業を始める5ステップ
「やる気はあるけど何から手をつけたら…」となる正社員ほど、順番が大事です。次の5ステップでつまずきを最小限にできます。
1. 副業の目的とゴールを決める
副業を始めるときに最初にやることは、目的の言語化です。
「お金が欲しい」だけだと続きません。「月3万円稼いで車のローンに充てたい」「Webデザインのスキルを身につけて独立したい」のように、ゴールを具体的に書き出します。
目的によって選ぶ副業がまったく変わるからです。即金性が大事なら単発バイト、スキル習得なら継続案件、独立準備なら自分のサービスを売る形と、ルートが分かれます。
最初に決めたゴールは、3ヶ月ごとに見直して微調整するのが現実的です。
ゴールがブレると、SNSで目に入った別の副業に手を出してしまいます。
紙に書いて壁に貼っておくくらいでちょうどいいですよ。
2. 使える時間を可視化する
副業のゴールが決まったら、次は「自分が副業に使える時間」を1週間単位で計算します。
平日の夜なら何時間、休日は何時間、本業の繁忙期と閑散期で差はどうか、を具体的に書き出してみます。
ここで重要なのは、睡眠時間と本業の集中力を犠牲にしないことです。1日4時間の副業を続ければ本業のパフォーマンスは確実に落ちます。
現実的なラインは、平日1〜2時間、休日3〜4時間。月20〜30時間がスタート時の上限と考えるのが安全です。
時間が確保できないなら、副業より先に本業の働き方を見直すのが先です。
睡眠を削った副業は、ほぼ全員が3ヶ月以内に潰れます。
3. 自分の経験・スキルを棚卸しする
副業で稼げるかどうかは「自分が何を売れるか」で決まります。
本業の仕事、過去にやった業務、趣味で続けていること、人より少しだけ得意なことを全部書き出してみます。
ここで売れるのは「業務経験」だけではありません。「文章を書ける」「資料が作れる」「Excelで関数を組める」のような、本業では当たり前のスキルも、外に出ると十分に価値があります。
棚卸しした項目の中から、自分が苦にせずに続けられて、かつ時給換算で1,000円を超えそうなものをピックアップします。
「自分には売れるスキルなんてない」と感じる人ほど、職場で評価されている強みを過小評価しています。
同僚や上司に「自分の強みって何だと思います?」と聞いてみるのも有効です。
4. 副業マッチングサイトに登録する
売るものが決まったら、次は副業マッチングサイトに登録して案件を探します。
正社員向けに代表的なのは、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシング系、ココナラなどのスキルマーケット系、ビザスクやAnycrewなどのビジネス系の3カテゴリです。
1社だけだと案件が偏るため、最初は2〜3サービスに登録して比較するのが現実的です。
プロフィールには本業を匂わせる程度で具体名を伏せて、得意分野と稼働可能時間を明記しておくと、依頼が来やすくなります。
プロフィールは「自分が依頼者だったら頼みたくなるか」で書きます。
顔写真が無理ならアイコンだけでも、無記入よりは反応が大きく変わりますよ。
5. 小さく始めて走りながら調整する
最初の1案件は、単価より「最後までやり切れるか」を基準に選びます。
完成して納品して、クライアントから評価をもらう。この一連の経験が、次の案件につながります。
評価が貯まれば単価交渉ができるようになり、継続案件をもらえれば営業に時間を使わずに稼げるようになります。
最初の3ヶ月は赤字でもいい、くらいの気持ちで「副業のリズム」を作ることを優先しましょう。
最初の案件は知り合い経由でも、低単価でも何でもいいです。
「副業をやり切った経験」が、一番のスタートダッシュになります。
正社員におすすめの副業サービス6選
正社員が無理なく続けられる副業は、サービス選びで9割決まります。スキルと使える時間の組み合わせで選ぶと失敗しにくいです。
クラウドワークス(クラウドソーシングの王道)
クラウドワークスは、国内最大級のクラウドソーシングサービスです。
Webライティング、データ入力、デザイン、プログラミングまで、副業初心者からプロまで幅広い案件が揃っています。
未経験OK案件が多いので、最初の1案件を経験するには最適な入口です。同じく国内大手の「ランサーズ」と両方登録して、相性のいいクライアントを探すのが定石です。
注意点としては、低単価案件が多いこと。1文字0.5円のライティングだと時給換算で500円を切るので、実績を作る目的以外では受けない方が無難です。
最初の3〜5案件で評価を貯めると、単価が一気に上がりやすくなります。
最初は時給より「実績作り」と割り切るのがコツです。
ココナラ(スキルマーケット)
ココナラは、自分のスキルを商品として出品できる日本最大級のスキルマーケットです。
イラスト、動画編集、占い、相談、Webデザインなど、ジャンルの幅がとにかく広いのが特徴です。
クラウドソーシングと違って、自分から営業しなくても出品ページに反応があれば依頼が来る仕組みなので、本業が忙しい人にも向いています。
出品しただけで売れるわけではなく、サムネイル・タイトル・サービス内容を丁寧に作り込む必要があります。最初の数件は購入実績を作るために、相場より少し安めに設定するのが効果的です。
「自分には特技なんてない」という人でも、人より少し早くできる作業や、調べた知識は商品になります。
出品ページを1つ作ってみるところから始めてみてください。
タイミー(単発・即金型)
タイミーは、面接なし・履歴書なしで単発バイトに申し込める即金型の副業アプリです。
飲食店のホールやキッチン、倉庫の軽作業、イベントスタッフなど、数時間単位の仕事が中心で、勤務終了後に即入金される仕組みです。
「来週の土曜だけ働きたい」「ボーナス前に5万円欲しい」のような、短期で確実に現金が欲しいときに使えます。
ただし時給は最低賃金近辺の求人も多く、継続収入や経験の蓄積を目的にする副業ではありません。
タイミーは「副業のお試し」としても便利です。
業務委託に踏み込む前に、まずは1日働いて副業のリズムを掴むのもアリですよ。
ビザスク(ビジネス経験を売る)
ビザスクは、ビジネス領域に特化したスポットコンサルのマッチングサービスです。
「業界経験者に1時間だけ話を聞きたい」という企業からの依頼に、自分の本業の経験で答える形の副業で、1時間1万円〜の高単価が魅力です。
経営層やマネジメント層だけのサービスと思われがちですが、現場の若手でも「特定の業務システムを使った経験」「特定企業との取引経験」などがあれば案件が来ます。
プロフィールに本業の経歴を細かく登録しておくと、自分の経験にマッチした案件が自動で届きます。
ビザスクで気をつけたいのは、本業の秘密保持義務との線引きです。
事前にコンプライアンス研修もあるので、安心して使えるサービスです。
Anycrew(エニィクルー)(IT・マーケ・人事系の中長期案件)
Anycrew(エニィクルー)は、エンジニア・デザイナー・マーケター・人事・営業など、ビジネス職向けの副業マッチングサービスです。
週1〜3日稼働の中長期案件が中心で、スタートアップから上場企業まで幅広い企業の案件があります。
クラウドワークスのような単発案件と違い、3ヶ月〜半年単位で関わるため、継続収入とスキル習得の両方が狙えます。
特にITエンジニアやWebマーケターは高単価案件が多く、本業の月収を超える副業収入を実現する人も珍しくありません。
中長期案件は副業先のチームに馴染む必要があるので、最初は週1から始めるのが現実的です。
週3を超えると本業との両立が難しくなりやすいです。
エンジニアやプログラミング系の副業に興味があっても、現時点でスキルが足りないと感じる人もいます。
未経験から学んで1年以内に副業案件を獲得できた事例もあるので、まずは学習環境を整えるところから始めるのが近道です。
おすすめのプログラミングスクール
アルバイト・パート(継続収入型)
副業マッチングサービスを使わず、ダブルワークOKのアルバイト・パートで継続収入を作る選択肢もあります。
バイトル、タウンワーク、マイナビバイトなどで「副業OK」「ダブルワーク歓迎」のキーワードで検索すると、夜間・週末勤務の求人が多数見つかります。
メリットは、契約書・報酬・労働時間がはっきりしていて、副業で起きがちな「報酬未払い」「仕事範囲のもめごと」が起きにくいことです。
時給制でコツコツ稼ぐタイプなので、副業で消耗したくない人や、確実に月3〜5万円稼ぎたい人に向いています。
40代・50代でも歓迎してくれるアルバイト求人は多数あります。
年齢で副業を諦めかけている人にとって、アルバイト・パートは現実的な選択肢の1つです。
サービス選びの解像度を上げるには、副業以外の選択肢も含めて自分に合う仕事の型を知っておくと早いです。
正社員が避けたほうがいい副業
副業ランキングで名前を見るけれど、正社員が時間と労力を投じてはいけない副業もあります。次の4つは初心者なら避けるのが無難です。
ポイントサイト・アンケートモニター
ポイントサイトとアンケートモニターは、副業ランキングの常連ですが、時給換算では100円台になるケースがほとんどです。
スマホで簡単という手軽さの裏で、1件1円〜10円のアンケートに10分かけるような構造になっており、月に1万円稼ぐだけでも相当な時間を投じる必要があります。
さらに、ポイントサイトには稼ぐコツを謳う悪質な情報商材や、個人情報を抜き取る詐欺サイトも紛れています。
スキマ時間の暇つぶしレベルなら問題ありませんが、副業として時間を割くなら、同じ時間でクラウドワークスのライティング案件を受けた方が確実に稼げます。
ポイ活は「副業」ではなく「節約の延長」と捉えるのが現実的です。
本気で稼ぎたいなら、時給1,000円を超えるラインの副業を選ぶべきです。
アフィリエイト・情報商材
アフィリエイトは、ブログやSNSに広告を貼り、そこから商品が売れると報酬がもらえる仕組みです。
「実は儲かる仕事」として紹介されていますが、初期は半年〜1年が無収入の前提で、収益化までに最低でも100記事以上のコンテンツ作成と継続的な検索流入の獲得が必要です。
それなりに稼げるレベルに到達できるのは、副業で始めた人の上位5%以下と考えてよく、9割以上は途中で挫折します。
さらに、情報商材アフィリエイト(他人にアフィリエイトのやり方を売る副業)は、違法スレスレの内容も多く、被害者を生む側に回るリスクもあります。
ブログ運営自体は学びになる副業ですが、収益化を期待すると失望します。
「収益はゼロでも、書く力が身につけば十分」くらいの覚悟が必要です。
株・FX・仮想通貨
株式投資、FX、仮想通貨は副業ではなく「資産運用」です。
副業の定義は「労働に対して報酬を得ること」なので、相場の動きで増減する投資はそもそも副業に含まれません。
それでも副業ランキングで名前が挙がるのは、短期で儲かった人が情報発信しているためですが、初心者が手を出して長期的に勝ち越せる確率は極めて低いのが現実です。
特にFXや仮想通貨はレバレッジで一気に資金を失うリスクがあり、本業の時間中も相場が気になって集中力が削られる副作用もあります。
資産運用は否定しませんが、副業の代わりにはなりません。
余剰資金でNISAやiDeCoを活用するのが、ふつうの正社員にとって現実的な選択です。
初期投資が大きい副業(民泊・不動産投資・自販機)
民泊運営、不動産投資、コインパーキング経営、自販機設置といった副業は、初期投資が数百万円〜数千万円規模になります。
不動産業者やセミナー業者は「資産形成の入口」「自己投資が必要」と勧めてきますが、初心者が失敗した場合のダメージは、副業の損失ではなく本業の人生計画を巻き込む規模になります。
これらは「副業」というより「事業」で、十分な自己資金、不動産・税務・法律の知識、本業に支障が出ない範囲での時間配分が前提条件になります。
すでに親から相続した土地がある、年収1,000万円超で投資余力がある、といった一部の人以外は、副業の選択肢から外すのが安全です。
「自己投資」と「初期投資」を混同させる勧誘トークが多いので注意してください。
本業のスキルアップに使う数十万円と、不動産投資の数百万円は、リスクのレベルがまったく違います。
正社員の副業で気をつけたい注意点
副業で稼ぎ始めると、税金・住民税・本業との両立で必ず壁に当たります。先に知っておけば、ほとんどはトラブル前に手を打てます。
年20万円超なら確定申告が必要
正社員が副業で得た所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。
ここでの「所得」は売上ではなく、売上から経費を引いた金額のことです。
ライティング副業で30万円稼ぎ経費5万円なら、所得25万円が申告対象です(出典:国税庁「給与所得者で確定申告が必要な人」)。
20万円以下でも、住民税の申告は別途必要なケースがあるため、自治体のホームページか役所で確認するのが確実です。
副業を始めるタイミングで、報酬の入金履歴と経費のレシートを月ごとにまとめておくと、確定申告の作業が一気に楽になります。
確定申告は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で無料で作れます。
収入が複雑になる前の最初の年に一度やっておくと、翌年以降ぐっと楽になりますよ。
住民税の納付方法でバレるリスクを減らす
副業が会社にバレる最大の原因は、住民税の金額です。
会社の経理担当は、従業員の住民税額を毎年見るため、副業で所得が増えた人は「本業の給与に対して住民税が高い」ことに気づかれます。
これを避けるには、確定申告書の住民税の納付方法の欄で「自分で納付(普通徴収)」を選びます。
これで副業分の住民税は自宅に納付書が届き、本業の給与天引きには反映されません。
ただし、副業がアルバイト・パートのような給与所得の場合は、自分で納付を選んでも会社にバレるケースがあるため、業務委託型の副業の方がバレるリスクは低いです。
完全にバレない方法は存在しません。
それより、就業規則が「許可制」なら正直に申請して許可をもらう方が、後々のリスクは小さくなります。
本業の情報・人脈は副業に流さない
副業の最大の地雷は、本業で得た情報や人脈を副業に流すことです。
社内資料の流用、本業の顧客リストの活用、社内の人脈経由での営業など、いずれも秘密保持義務違反や競業避止義務違反に該当する可能性があります。
これらの義務は雇用契約書や就業規則に明記されていることが多く、違反すれば懲戒解雇や損害賠償請求のリスクもあります。
本業と副業は、情報・人脈ともに完全に切り離す。これが副業を長く続けるための鉄則です。
退職後も「在職中に得た情報」の流用は秘密保持義務違反になります。
「副業先で本業の話をしない」を徹底するだけで、ほとんどのリスクは避けられます。
労働時間と健康をセルフ管理する
副業の労働時間は、本業との通算で労働基準法の適用対象になります(出典:厚生労働省)。
本業と副業を合わせて週40時間を超える分は、副業先で割増賃金の対象になる可能性があり、特に副業がアルバイトの場合は注意が必要です。
業務委託の副業は労基法の労働時間規制の対象外ですが、自己管理は本業以上にシビアになります。睡眠時間6時間以下が続くと、本業のパフォーマンスは確実に落ちます。
副業を始めて1〜2ヶ月で体調を崩す人は珍しくないので、最初の3ヶ月は無理せず、月20時間程度から始めるのが現実的です。
本業の同僚から「最近疲れてるね」と言われたら危険信号です。
副業のせいで本業の評価が落ちると、本末転倒になってしまいます。
副業でうまくいかない正社員にありがちな特徴
副業で挫折する正社員には共通パターンがあります。次のどれかに当てはまるなら、副業の前にやり方そのものを見直す方が早いです。
短期間で大きく稼ごうとする
副業を始めて最初の数ヶ月で月10万円稼ごうとする人は、ほぼ確実に挫折します。
クラウドソーシングのライティングなら時給1,000円を超えるのに3〜6ヶ月、月10万円なら半年〜1年が現実的なラインです。
最初から大きな目標を設定すると、達成できない自分に失望して途中で投げ出してしまいます。
月1〜2万円から始めて、3ヶ月ごとに目標を上方修正していく方が、長期的には大きく稼げます。
副業で続いている人は、最初の目標が小さい人がほとんどです。
1案件1,000円から始めて、半年後に時給3,000円になっていれば十分です。
単純作業の副業ばかり選ぶ
時給単価が低い単純作業の副業ばかり選ぶと、消耗するわりに収入が伸びません。
データ入力、アンケート回答、ポイ活など、誰でもできる作業は時給500〜1,000円の壁を超えにくい構造になっています。
それよりも、最初は時間がかかってもライティング、デザイン、動画編集、コンサルなど、続けるほど時給単価が上がる副業を選ぶのが賢明です。
「最初は遅いけど、半年後には時給3,000円」の副業の方が、「最初から時給800円で頭打ち」の副業より、トータルでは確実に上回ります。
単純作業は「気分転換」としてやる分にはいいんですが、本気の副業には向きません。
スキルが伸びる副業を1つ持っておくと、5年後・10年後の選択肢が大きく変わります。
本業に支障が出ても続けてしまう
副業の優先順位を本業より上にしてしまうと、長期的には大失敗します。
副業で寝不足になり、本業で居眠りやミスが増え、評価が下がって本業の給料も下がる、という悪循環に陥るケースは珍しくありません。
副業はあくまで本業の安定があってこその選択肢です。本業に支障が出ているサインを感じたら、副業の量を一度減らす判断が必要です。
具体的には、平日の遅刻が増えた、業務中の集中力が続かない、上司から「最近疲れてるね」と言われた、などが見直しのタイミングです。
副業を始めて3ヶ月以内に本業の評価が落ちた人は、副業のやり方を間違えています。
「本業>睡眠>副業」の優先順位を守るのが、長く副業を続けるコツです。
美味しい話を疑わずに飛びつく
「スマホで簡単・月50万円」「初期費用は5万円だけ」のような美味しい話に飛びつく人は、副業詐欺の典型的なカモになります。
SNSのDM、知り合いからの勧誘、セミナーでの紹介、これらの大半は実態のないノウハウや、購入後に追加料金が発生する仕組みになっています。
正規の副業マッチングサイト経由ではなく、知らない個人から直接勧誘される副業は、ほぼ全てが詐欺か違法アルバイトと考えて差し支えありません。
特にTwitterやインスタグラムのDMで「副業興味ありますか」と来るアカウントは、ブロックして無視するのが正解です。
副業の世界で「楽して稼げる話」は存在しません。
「これは美味しい話だ」と感じた瞬間に、一度立ち止まって誰かに相談する習慣をつけてください。
副業よりも転職を考えたほうがいい正社員の見極め方
副業で月3万円積み上げる労力を、転職での月収アップに振り向けるほうが早いケースもあります。次の特徴に当てはまるなら、転職活動も並行で進めるのが現実的です。
本業の手取りが低いなら根本解決を優先
本業の手取りが平均より明らかに低い場合、副業より転職で本業の収入を上げる方が効率的です。
副業で月3万円稼ぐには毎月30〜60時間の労働が必要ですが、転職で月収を5万円上げられれば、追加労働ゼロで生活が楽になります。
特に「同じ仕事内容なのに、同業他社より年収が100万円以上低い」状態は、副業で埋めるレベルを超えています。
副業で消耗する前に、自分の市場価値を一度測ってみる価値があります。
本業の手取りが低い原因は「会社の給与水準が低い」ことがほとんどです。
副業を頑張る前に、転職市場で年収相場を確認してみると、選択肢が広がります。
副業で消耗するなら年収アップ転職を
副業を始めて体力的・精神的に消耗している場合は、副業より転職に時間を投じた方が長期的なリターンが大きいです。
睡眠時間を削り、休日を全部副業に使い、それでも月3万円しか増えない状態は、コストに対するリターンが見合っていません。
転職活動は基本的に平日夜と週末で進められます。書類選考から内定までは平均3ヶ月で、副業の3ヶ月分の労力と比べると、年収アップのインパクトは桁違いに大きいのが現実です。
副業に費やす時間の半分を転職活動に振り向けるだけで、1年後のキャッシュフローは大きく改善できます。
転職活動は内定をもらってから「実際に転職するか」決めればOKです。
まずは情報収集として動いてみると、自分の市場価値が把握できます。
30代以降は早めの判断がカギ
転職市場では、30代以降は「動かないことが最大のリスク」になります。
求人の年齢条件は明文化されていなくても、書類選考で実質的に弾かれるケースが多く、特に未経験職種への転職は20代のうちが現実的な勝負どころです。
スキルアップも収入アップも期待できない職場で5年・10年と過ごすと、転職市場での価値が静かに下がっていきます。
「いつか転職するかも」で動かないより、「今すぐ転職しなくても情報だけは集めておく」スタンスの方が、結果的に選択肢が広がります。
30代の転職活動は、20代より準備期間が大事です。
副業で時間を使う前に、まず転職の選択肢があるか確認しておくと安心ですよ。
30代向けの転職エージェント選びについては、年齢別の使い分けを解説した記事もあわせて参考になります。
給与アップを目指すなら転職エージェントの活用がおすすめ
転職での年収アップを本気で狙うなら、転職エージェントの活用が現実的です。
なぜなら、自分でスケジュール調整や年収交渉をするのは難しいからです。前職給与をベースに年収を決める企業が多い中、求職者本人が直接交渉するのは構造的に不利になります。
転職エージェントは企業からの紹介手数料で成り立っているため、紹介者の年収を上げる動機があり、年収交渉を真剣に進めてくれます。
職種・業務内容は同じでも、年収が100万円以上上がる転職成功事例は珍しくありません。
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「市場価値を測る」目的だけでも、登録する価値は十分にありますよ。
転職エージェントは101社以上あるため、自分に合う1社を選ぶための比較記事もあわせて参考にしてみてください。
複数のエージェントを併用すべきか迷う場合は、掛け持ちのメリット・デメリットを整理した記事もあります。
副業に関するよくある質問
正社員の副業はいくらまで稼いでいい?
会社の就業規則で上限が決まっていなければ、稼ぐ金額に法律的な上限はありません。ただし所得が年20万円を超えると確定申告が必要になります(出典:国税庁)。
副業は何時間まで働いていい?
本業と副業の労働時間は通算され、合計で週40時間を超えると副業先で割増賃金の対象になる可能性があります。業務委託の副業はこの対象外ですが、自己管理が前提です。
会社にバレない副業はある?
完全にバレない副業は存在しません。住民税の納付方法を「自分で納付」に切り替えればバレるリスクは下がりますが、ゼロにはなりません。許可制の会社なら、正直に申請する方が安全です。
副業の収入はいつ振り込まれる?
サービスごとに異なります。タイミーのような単発バイトは勤務当日〜翌営業日、クラウドワークスは月2回の締め日後の支払い、業務委託の中長期案件は月末締め翌月末払いが一般的です。
確定申告のやり方が分からない
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」が初心者向けで分かりやすい仕組みになっています。源泉徴収票と副業の収入・経費の記録があれば、画面の指示に従って入力するだけで申告書が完成します。
派遣社員・契約社員でも副業できる?
派遣社員・契約社員も基本的に副業は可能ですが、派遣会社や契約先のルールが優先されるため、必ず事前に確認しましょう。同業他社での副業は競業避止義務違反になりやすいので注意が必要です。
副業で月数万円を積み上げるのも、転職で年収を50万〜100万円上げるのも、どちらも正社員の手取りを増やす道です。
両方を並行で進められる時期だからこそ、まずは自分の市場価値を知るところから始めると判断しやすくなります。
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ただし「世の中OK」と「自分の会社がOK」は別物です。
次のH3で説明する就業規則のチェックだけは、副業を始める前に必ず済ませておきましょう。