求職活動実績はオンラインセミナーで作れる!申告書の書き方も解説
- リクルートの経験を活かしたポイントを解説!
- オンラインセミナーは求職活動実績として認められる
- 画像付きだから求職活動実績の書き方がわかりやすい!
求職活動実績にできるオンラインセミナーの種類をはじめ、実績を作った際の失業認定申告書の書き方を利用先別に画像付きで詳しくわかりやすく解説します。
また、オンラインセミナーで活動実績を作るときの注意点も合わせて紹介します。
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求職活動実績とは
求職活動実績とは、失業給付金を受け取るために必要になる実績のことで、求職活動をしていたことを証明する活動記録のことを指します。
この失業給付は雇用保険制度で定められた仕組みとなっており、労働者が失業した場合や雇用継続が困難となる事由が生じた際、生活や雇用の安定を図ることを目的に給付を受け取ることができます。
失業給付の支給要件である「失業状態(※1)」を証明するために求職活動実績を活用します。
※1:失業状態…就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにも関わらず、職業に就くことができない状態。
※2:所定給付日数…90日〜240日、離職理由・離職時の年齢・被保険者であった期間等により異なる。
求職活動実績にできるオンラインセミナーの種類
求職活動実績は職業相談や職業訓練を受けたり、気になる求人応募、または転職エージェントでキャリア相談をしたりすることで得ることができます。
その中でもとくにおすすめなのはオンラインセミナーですね。というのも、自分の都合やタイミングに合わせて動画視聴するだけで、求職活動実績を作ることができるからです。
オンラインセミナーを提供しているのは主に下記に挙げた3つとなっています。
求職活動実績にできるオンラインセミナーの種類
では、上記に挙げた3種類のオンラインセミナーについて、次で詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしながら比較した上で自分に合ったオンラインセミナーで求職活動実績を作ってみましょう。
ハローワークのオンラインセミナー
ハローワークは職業相談や職業訓練で求職活動実績を作る印象が強いものの、実はオンラインセミナーも提供しています。
そんなオンラインセミナーの内容は就職活動の進め方をはじめ、応募書類や面接の注意点などの基礎講座となっています。
このオンラインセミナーは雇用保険受給者が離職後早期に受講することを想定したものとなっています。ちなみにハローワークのオンラインセミナーは下記の8つが用意されていますよ。
ハローワークのオンラインセミナー動画
- ハローワークとは
- ハローワークの活用事例
- 自分の「将来」について考える
- 就職活動の進め方(1.就職活動の準備)
- 就職活動の進め方(2.応募準備[1])
- 就職活動の進め方(2.応募準備[2])
- 就職活動の進め方(3.面接の受け方)
- 「job tag」職業情報提供サイトの活用
上記どれか1つだけのオンラインセミナーを視聴するのではなく、すべての動画を視聴した上で修了テストを受けることになります。
修了テストに合格すると修了証が交付されて修了証の交付日を含む雇用保険の受給期間の就職活動実績にできますよ。
ただし、1回に限られているため注意が必要ですね。
公的機関などのオンラインセミナー
求職活動実績といえばハローワークや転職エージェントなどが有名ですが、もちろん公的機関でもオンラインセミナーを提供してくれているところが多くあります。
例えば、東京しごとセンターや埼玉しごとセンターなどの就職活動全般の支援をおこなっているところが挙げられますね。他にも34歳以下を対象としているジョブカフェも該当します。
しごとセンターやジョブカフェなどのオンラインセミナーも、失業認定申告書の求職活動実績として記載できます。そのため、積極的に参加して求職活動実績を作っていくのもおすすめですね。
ただし、申告内容の認定についてはハローワークが判断するので、前もって所管のハローワークに問い合わせて確認しておくのが良いでしょう。
転職エージェントのオンラインセミナー
リクルートエージェント、dodaなどの民間職業紹介事業者や労働派遣事業者といった転職支援サービスにで登録するだけで、オンラインセミナーの求職活動実績を作ることもできます。
転職エージェントのオンラインセミナーで求職活動実績を作る際には、まず転職エージェントに無料で登録をしてから、オンラインセミナーに参加するという流れになりますね。
基本的な利用の流れ
- 転職エージェントに登録する
- 求職活動実績の対象になっている動画を視聴する
- セミナー視聴後に確認テストを受ける
- オンラインセミナー参加確認メールを保存する
上記の流れが一般的ではあるものの、転職エージェントによっては確認テストがなかったり、しっかりと参加証明書を発行してくれたりするところもあります。
オンラインセミナーで求職活動実績を作る際には、利用する転職エージェントがどのような流れで進んでいくのか、事前にきちんとチェックしておくのがベストですね。
転職エージェントの中でもとくにおすすめなのはdodaです。
というのも、オンラインセミナーをアーカイブ配信していたり、視聴後に確認テストをおこなうことで参加証明書の発行をしてもらえるため、負担が少ないからです。
また、dodaは転職エージェントと転職サイトが一体型になっているから、登録後に転職サイトとして利用することもできますよ。
もちろん、そのまま転職サポートを受けたいときは転職エージェントとしても活用できるので、自分の状況に合わせて使い勝手が良い点も嬉しいポイントですね。
求職活動実績を作るのにおすすめの転職サイト
-
doda
転職に役立つセミナー多数!転職サイトとしても安心の大手サービス
doda・リクルートエージェントのオンラインセミナーについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
オンラインセミナーで求職活動実績を得た際の書き方
失業認定申告書に求職活動実績を記載する項目があるものの、具体的にどのように記入すれば良いのかわからない人もいると思います。
求職活動実績の書き方で押さえておきたいポイントがいくつかあります。それは主に下記に挙げた5つとなっています。
求職活動実績の書き方ポイント
- 正しい情報を記載する
- ボールペンで記入する
- 間違えたときは二重線と訂正印で修正する
- 必要な求職活動実績の回数は状況により異なる
- 求職活動できなかったときも申告する
基本的に上記に挙げた項目を守って失業認定申告書に求職活動実績を記入していけば問題ありません。
とはいえ、ハローワークや公的機関、転職エージェントなど利用先によって求職活動実績の書き方が異なってくるので注意しましょう。次では、それぞれの書き方について詳しくお伝えしていきますね。
利用先別の求職活動実績の書き方
ハローワークを利用した場合
ハローワークのオンラインセミナーで求職活動実績を得た場合の書き方ですが、まず「(ア)求職活動をした」に丸をつけます。
求職活動の方法では「(ア)公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」にも丸をつければOKですよ。

活動日はオンラインセミナーに参加した日を記入して、利用した機関の名称には「ハローワーク⚪︎⚪︎」と利用先のハローワークの正式名称を記載するようにしましょう。
求職活動の内容の欄には画像のように「ハローワーク就職支援セミナー」と受講したオンラインセミナーの名称を正しく記入するのがベストです。
ハローワークでは、オンラインセミナーを受講したのち、修了テストに合格すると修了証が交付されます。
失業認定申告書を提出する際には、この修了証も一緒にまとめて提出するようにしましょう。
ハローワークで職業相談することも視野に入れている人は、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
公的機関などを利用した場合
しごとセンターやジョブカフェといった公的機関のオンラインセミナーで求職活動実績を得た場合の書き方は「(ア)求職活動をした」に丸をつけます。
次に求職活動の方法で「(エ)公的機関等による職業相談、職業紹介等」に丸をつければ問題ありませんよ。

活動日はハローワークと同じくオンラインセミナーを受講した日付を記載して、利用した機関の名称は正しく記載しましょう。
例えば「東京しごとセンター 女性しごと応援テラス」「ちば若者キャリアセンター ジョブカフェちば」など、しっかりと正式名称で記入するのが大事なポイントです。
求職活動の内容では「在宅ワークをはじめよう(基礎編)〜自分のスタイルに合わせて在宅ワークをしませんか?〜」「就活基礎ガイダンス 求人の見方・探し方セミナー」と画像にあるように正しく記載しましょう。
失業認定申告書を提出する際には、しごとセンターやジョブカフェのオンラインセミナーを受講した際に発行される就労相談証明書なども、合わせて出してくださいね。
許可・届出のある民間事業者を利用した場合
転職サイトや転職エージェントといった公的機関のオンラインセミナーで求職活動実績を得た場合の書き方は「(ア)求職活動をした」に丸をつけましょう。
次に求職活動の方法で「(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」に丸をつければOKです。

活動日はハローワークや公的機関と同様にオンラインセミナーを受講した日付を記載しましょう。
利用した機関の名称ですが、もしdodaのオンラインセミナーを受講した場合は「パーソルキャリア株式会社」、リクルートエージェントの場合は「株式会社インディードリクルートパートナーズ」と会社名を記載します。
求職活動の内容は、画像にある通りどのようなオンラインセミナーを受講したのか記入すればOKです。
dodaもリクルートエージェントもオンラインセミナーを受講したのち、メールが届くのでプリントアウトして、一緒に提出できるようにしておきましょう。
どちらかといえば、dodaのほうが参加証明書の発行がメールでしっかり届いてスムーズなので、不安な人はdodaをうまく活用してみてくださいね。
求職活動実績を作るのにおすすめの転職サイト
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doda
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求職活動実績をオンラインセミナーで得る際の注意点
求職活動実績を作るためにオンラインセミナーに参加するのは負担が少ないのでおすすめですが、実はいくつか気をつけておきたい点もあります。もっとも注意したいのは「参加証明書が発行されない」ことですね。
ハローワークは参加証明書を発行してもらえますが、公的機関や転職エージェントなどによっては、オンラインセミナーに参加して求職活動実績を作っても、参加証明書の発行をしてもらえないケースもあります。
この他にも求職活動実績をオンラインセミナーで得るときには気をつけたいことがあるので、次で詳しくお伝えしていきますね。
オンラインセミナーに関する注意点
すべてのオンラインセミナーが求職活動実績の対象ではない
オンラインセミナーは求職活動実績として認められるものの、すべてのオンラインセミナーが対象になっているわけではないので注意が必要です。
例えば、リクルートエージェントなら「リクルートエージェントのイベント情報」から対象となっているオンラインセミナーを選択すればOKです。一方dodaであれば「求職活動証明書」のマークがついているオンラインセミナーを選択すれば実績として認められます。
公的機関などを利用する際には「雇用保険求職活動実績対象」と記載されているオンラインセミナーに参加すれば、カウントすることができますよ。
そのため、オンラインセミナーで求職活動実績を作る場合は、あらかじめ実績として認められるかどうか確認するのがベストですね。
参加証明書が発行されないケースがある
オンラインセミナーに参加したからといって、必ずしも参加証明書を発行してもらえるというわけではありません。
例えば、リクルートエージェントでは参加証明書を発行していません。また、発行してほしいとお願いをしても対応が難しいのが現状です。
しかし、オンラインセミナー視聴後に「参加御礼のメール」が届くようになっており、このメールを参加証として利用できる可能性があります。
とはいえ「イベント参加が求職活動実績となるか」「メールが求職活動証明書として認められるか」については、ハローワークの判断になるため注意が必要です。
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求職活動のふりをするとバレる可能性がある
結論から言うと、転職や就職する意思がなくても求職活動実績を作ってしまえば、失業保険を受給することができてしまいます。とはいえ、失業認定申告書に求職活動したふりをして虚偽の申告をするのはNGです。
なぜなら、ハローワークでは失業保険受給者の状況を定期的にチェックしているからです。他の機関とも情報共有しあっているからこそ、求職活動しているふりをして虚偽の求職活動実績を記載するなど不審点が見つかった際には調査されます。
また、求職活動実績について質問された際に、記載されている内容と口頭での説明内容に矛盾が生じるなど、疑われるような部分があった際にも調査されることになります。
もし求職活動しているふりをして求職活動実績を申告して不正受給してしまうと、ペナルティが課せられます。
例えば、支給停止や返還命令、さらに年率5%程度の延滞金などが挙げられますね。
失業保険を得るために求職活動するふりをするのはNGであることについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
求職活動実績になるオンラインセミナーに関する質問
求職活動実績として認められるオンラインセミナーについて、よくある質問をいくつか下記にまとめてみました。
気になる質問があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね!
求職活動実績をオンラインセミナーばかりで得るのはアリ?
求職活動実績をオンラインセミナーばかりで作るのもOKです。
そのため、ハローワークや公的機関が提供しているオンラインセミナーや、dodaなど転職支援サービスが提供しているオンラインセミナーばかりになってしまってもまったく問題ありませんよ。
大事なのは、認定期間中にしっかりと求職活動実績を作ることです。
同じオンラインセミナーを視聴するのはOK?
同じオンラインセミナーを視聴するのはOKです。
しかし、同じ日または同じ内容のオンラインセミナーは1回分としてカウントされるため、同じ日に同じオンラインセミナーを受けても1回しかカウントできないので注意が必要です。
ただ、別の日にこの間視聴したオンラインセミナーを視聴するのは求職活動実績にカウントできますよ。
アーカイブ配信でも求職活動実績を得られる?
もちろん、アーカイブ配信のオンラインセミナーでも求職活動実績として認められるので安心して大丈夫ですよ。
視聴者が自分の好きなタイミングで視聴できたり、リアルタイムで参加が難しかったりする人に向けて、アーカイブ配信しているところが多いです。
そのため、認定期間中に決められた回数の求職活動実績を計画的に作っていけば問題ありませんよ。
求職活動実績は当日に作れる?
残念ながら失業認定当日に求職活動をしても間に合いません。
というのも、求職活動実績は前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間におこなった求職活動のみカウントされる決まりになっているからです。
そのため、失業認定日の当日に求職活動をしても認められません。ただし、認定日の前日であれば不足している分を補うことができます。
求人応募をすることも求職活動実績としてカウントできるから、認定日の前日23時59分までに求人応募すればOKです。
もしハローワークインターネットサービスを利用する場合は、19時30分までに応募する必要があります。なぜなら、19時30分を過ぎてから応募すると翌日が応募日になってしまうからです。
求職活動実績を得る裏ワザはある?
求職活動実績を得る裏ワザというわけではありませんが、1番簡単に求職活動実績を作れる方法は、ハローワークへ出向いて職業相談することですね。
すぐ終わらせたい場合は、気になる求人企業の基本給や手当、もしくは労働環境について質問することが挙げられます。
失業認定申告書を提出して受理されると、再就職が決まるまでの間は指定給付日数限度(※2)として「失業認定」と「受給」を繰り返しながら、求職活動をおこなえますよ。