紹介予定派遣で正社員になるポイントを解説!メリットや注意点も解説!
紹介予定派遣を利用して正社員に就職するポイントについて詳しく紹介していきます。
また正社員になれないケースも解説し、本当に紹介予定派遣として働くことが適切なのかを解説します。
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紹介予定派遣で正社員になれないことはある
紹介予定派遣というと「正社員になれる」と思う人が多いのですが、必ずしもそうではありません。
ここでは、実際に紹介予定派遣で正社員になれるのかどうか、正社員になれる確率はどのくらいあるのかについて詳しく解説します。
紹介予定派遣は正社員を確約する制度ではない
まず明確にしておかなければならない点は、紹介予定派遣は正社員として採用されることを保証する制度ではないということです。
仮に不採用となった場合でも法律的にはまったく問題がなく、労働者派遣法の中にも「紹介予定派遣を選択した派遣社員を正社員として雇用しなければならない」と明記されているわけではありません。
つまり紹介予定派遣は正社員雇用の機会を与えるものであって、その後の直接雇用を約束するものではないのです。
あらためて直接雇用の雇用形態を整理すると、直接雇用は以下の4つの雇用形態に分かれます。
- 正社員
- 契約社員
- パート
- アルバイト
このように直接雇用の形態はさまざまで、正社員以外の雇用形態で雇われている人は意外と多いのです。実際、Biz Hitsがおこなったアンケートでは2人に1人が正社員以外の雇用形態で就業しています。
さまざまな雇用形態がある中で、正社員として採用される前に試用期間のような働き方ができるのが紹介予定派遣です。
紹介予定派遣から直接雇用に切り替えるためには派遣先企業と派遣社員が合意しなければなりません。
つまり、企業と派遣社員のいずれかが正社員採用に難色を示せば正社員として採用されない場合もありえます。
このように紹介予定派遣でも不採用になる可能性がある点は認識しておかなければなりません。
労働者派遣法にも「派遣先の企業が直接雇用をしない場合、理由を明記する必要がある」との記載があります。
つまり、企業が不採用とする可能性を示唆したものであるといえます。
紹介予定派遣後に正社員になれる確率
次に派遣期間後に正社員になれる確率を紹介します。
Biz Hitsがおこなったアンケート調査によると、派遣社員の2人に1人は紹介予定派遣を利用したのち辞退しています。
一方、はたらこネットがおこなった調査では紹介予定派遣を利用して直接雇用をされた人の2人に1人が正社員として雇用され続けているという結果でした。
つまり紹介予定派遣で正社員になることができる確率は25%です。これは紹介予定派遣を利用した場合、4人に1人が正社員になれることを意味します。
末永
正社員として採用される確率が高くない理由はさまざまです。
たとえばスキルが不足している、あるいは職場での人間関係がうまく構築できないように見受けられるといった企業側の理由がひとつです。
一方で、自分にはこの職場は合っていない、イメージしていた仕事と違うといった派遣社員側の理由もあります。
さらにいえば採用に至らなかったケースの8割は意外にも派遣社員側から辞退したことによるものです。実際に働いてみて職場の雰囲気や待遇、業務内容など自分が思っていたものと違ったと感じる人が多いことがわかります。
このことはdodaの転職理由ランキングを見ても明らかです。
転職理由ランキングの上位3位に「社内の雰囲気」「給与」「待遇」が入っており、実際、こうした理由から転職したいという人が増えています。そのため、いずれかの理由に該当した場合はみずから断念することもあるのです。
しかし、見方を変えれば就職や転職ではこうした職場の雰囲気を事前に知ることは難しく、雇用契約を結ぶ前に経験できることは紹介予定派遣の大きなメリットであるともいえます。
下記の記事では紹介予定派遣についてさらに詳しく解説しています。
紹介予定派遣で正社員を目指したいと考えている人は確認してみてください。
紹介予定派遣とほかの派遣の2つの違い
紹介予定派遣と一般的な派遣とは2つの点で違いがあります。
1つめは派遣期間です。
紹介予定派遣の場合、派遣期間は最長6か月です。
一方、一般的な派遣の場合は最長3年間同じ職場で働くことが認められています。これは紹介予定派遣が試用期間的な位置づけとして捉えられているためです。
さらに派遣期間中に正社員として雇用契約を結べるかどうかという点にも違いがあります。
つまり、一般的な派遣の場合は派遣期間中を含め派遣先企業と雇用契約を結べない一方で、紹介予定派遣は派遣期間中でも両者の合意があれば正社員として雇用契約が結べるのです。
なお、一般的な派遣の3年ルールについては関連記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
末永
紹介予定派遣を利用できる期間は短いため、短期間で結果を出さなければならない点に注意しましょう。
2つめは採用時の選考有無です。
通常、派遣の場合は採用時に選考をおこなうことが禁じられています。これは採用時に不利益を生じさせないためです。
しかし紹介予定派遣の場合は正規雇用を前提として考えられているため採用時に選考がおこなわれます。この点は派遣の中では特徴のひとつといえるでしょう。
紹介予定派遣のメリット
紹介予定派遣には次のような3つのメリットがあります。
末永
紹介予定派遣を利用すれば正規雇用を結ぶ前に職場の雰囲気や業務内容を把握できます。
メリットを最大限に活かして正規雇用を目指しましょう。
事前に職場について知ることができる
1つめのメリットは事前に職場の雰囲気や業務内容について経験できる点です。
紹介予定派遣によって派遣されている6か月の期間で、業務内容や職場の雰囲気、人間関係などあらゆることを経験できます。
これは企業のホームページや採用面接ではわからないことで、自分に合っているかどうか事前に知れることは早期退職とならないためにも大変重要です。
企業に関するさまざまな情報を事前に把握できることは紹介予定派遣の大きなメリットです。
未経験やスキル不足でも挑戦が可能
2つめのメリットは経験不足やスキル不足でも挑戦できる点です。
通常の正社員採用では、その人が持つスキルや職歴を前提とした採用がおこなわれます。そのため、明らかなスキル不足であったり未経験であったりした場合は正社員として採用される可能性は大きく下がります。
しかし、紹介予定派遣は6か月間という試用期間があるため、スキル不足や未経験であっても頑張りが認められれば採用に至ることがありチャレンジしやすいのです。
企業側も未経験やスキル不足を事前に把握しているため、その点を見越した仕事の与え方やフォローができます。
派遣社員にとっても派遣期間中にスキル不足を補いながら改善できるというというメリットがあります。
派遣会社がサポートをしてくれる
3つめのメリットは派遣会社のサポートを受けられる点です。
転職活動の際には、面接の日程調整や各種やり取り、条件交渉などすべて1人でおこなわなければなりません。しかし、紹介予定派遣を利用すればこうした事務処理を派遣会社に任せられます。
さらに派遣期間中のフォローアップなども期待できるため派遣会社のサポートを受けられる点は大きなメリットです。
なお、紹介予定派遣のサポートが充実している派遣会社はテンプスタッフ、アデコ、スタッフサービスの3社です。
末永
紹介予定派遣を利用したい場合は、派遣会社からどのようなサポートを受けられるのかよく確認しましょう。
紹介予定派遣のデメリット
紹介予定派遣はメリットだけではなくデメリットも存在します。
以下の点は紹介予定派遣のデメリットです。
末永
紹介予定派遣で正社員を目指そうと考えている人はデメリットも理解した上で本当に自分に合った働き方なのかを考えてみましょう。
派遣として働くことができる期間は短い
1つめのデメリットは派遣期間が短い点です。
一般的な派遣の場合は最長3年間同じ職場で働けますが、紹介予定派遣は6か月しか期間がありません。仮にその後正社員に採用されなければ新たに派遣先を探すか正社員になる方法を模索する必要があります。
限られた期間で結果を出さなければならないため、この点は紹介予定派遣の大きなデメリットです。
さらに給与面でも通常の派遣に比べると劣る可能性があります。
派遣の場合、労使協定方式をとることがほとんどです。これは派遣会社と派遣社員との間で結ばれる協定で一定水準の賃金を確保するために結ばれます。
つまり、場合によっては正社員になるよりも収入が多いこともありえるのです。
さまざまな条件が結ばれる中で比べると、紹介予定派遣として正社員を目指すより通常の派遣社員として働く方がメリットがあるため、紹介予定派遣を利用する際にはしっかりと確認をおこなう必要があります。
難易度が高い
2つめのデメリットは紹介予定派遣として就業する際の難易度の高さです。
紹介予定派遣の場合、一般的な派遣に比べると就業までの難易度が上がります。
そもそも紹介予定派遣の求人数そのものがあまり多いとはいえません。厚生労働省の「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、令和3年度の紹介予定派遣の実施事業所は全体の6.8%にしか満たない状況です。
さらに紹介予定派遣の場合は就業に至る過程で選考をおこなうため、数少ない募集を多数の就業希望者で争うことになります。
そのため紹介予定派遣を希望するときには事前の準備が重要です。特に面接では質問されたことに対して的確に回答ができるように準備しなければなりません。
紹介予定派遣の面接でよく聞かれる質問をご紹介します。
まずは以下の質問に対してしっかりと答えられるように準備しておきましょう。
- これまでの職務経歴を教えてください
- 今回弊社を選択した志望動機を教えてください
- 仕事にブランク期間があるようですが、その間はどのように過ごしてきましたか?
- 正社員募集ではなく紹介予定派遣を選んだ理由を教えてください
- 未経験ということですが、どうして応募されたのですか?
末永
特に志望動機や紹介予定派遣を利用する理由について明確に答えられるように準備しましょう。
仕事にブランクがある場合はその間におこなってきたことや経験を話すとともに、仕事に活かせることをアピールすることが重要です。
待遇の面で一部不利益がある可能性がある
3つめのデメリットは待遇面で不利益を被る可能性があることです。
たとえば有給休暇に関していうと入社して数か月間は有給休暇が付与されない可能性があります。これは有給休暇が付与される条件に関係しています。
多くの場合、有給付与の条件は直接雇用の開始日から6ヶ月間の出勤日が8割以上必要です。そのため、就業してからすぐに有給休暇を取得できないケースもあります。この場合、派遣で働いた期間は算定の対象外です。
さらに社会保険の加入には条件があるため、就業先の事業所が条件を満たしていない、もしくは所定労働時間など適用条件に満たない場合は自分で手続きをおこなう必要があります。
つまり、会社の健康保険(健康保険組合)ではなく国民健康保険に加入しなければならないのです。
この場合の条件とは下記のとおりです。
- 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
- 2か月を超える雇用が見込まれること
- 賃金の月額が88,000円以上であること
- 学生でないこと
- 「被保険者数」101人以上の企業
※2023年12月時点
このように派遣先の企業によって待遇にも差があるため、気になる人は派遣会社の担当や派遣先の担当者に聞いてみましょう。
正社員を目指すなら紹介予定派遣以外の方法も考える
本気で正社員を目指したい場合は、紹介予定派遣以外の方法も考えてみましょう。
正社員を目指す方法は以下の3つです。
末永
紹介予定派遣以外にも正社員になるための方法はさまざまあります。
それぞれの特徴を整理して、どの方法が1番よいか考えてみましょう。
転職活動をする
1つめの方法は転職活動をおこなう方法です。
正社員として採用されたい場合、転職活動をおこなうことがもっとも合理的な方法です。理由は、紹介予定派遣は就業時に選考がおこなわれるほかに正社員として採用されるとは限らないためです。
さらに、紹介予定派遣は派遣会社や派遣先企業が限定されてしまうというデメリットもあります。そのため選択肢を広くとれる転職活動をおこなった方が自分に合った会社を見つけることも可能です。
転職活動をおこなうときには転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは数多くの求人を取り扱っているほかに、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策の実施などさまざまな面で転職活動をサポートします。ぜひ活用を検討してみてください。
以下に正社員経験が少ない方や、正社員時代から期間が空いてしまった人におすすめのエージェントを紹介しておくので、気になる方は確認してみてください。
正社員経験が少ない人におすすめエージェント
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今の職場で正社員雇用をしてもらう
2つめの方法は現在働いている派遣先企業で正社員雇用をしてもらう方法です。
企業の中には正社員登用制度によって派遣社員を正社員として迎え入れているケースがあります。
もし派遣先企業に正社員として採用されたいと思ったときには正社員登用制度があるのか、あるいは派遣先企業が派遣社員を正社員として採用した実績があるのか確認しましょう。
正社員登用制度がない、もしくは派遣社員を受け入れた実績がない場合でも正社員採用される可能性はあるもののハードルはかなり上がります。
まずは正社員雇用が可能な環境なのか十分に確認することが重要です。
派遣会社の社員になる
3つめの方法は派遣会社の社員になる方法です。
派遣社員として高い評価を得れば派遣会社の営業職やアドバイザー、コーディネーターになることも可能です。
この場合、派遣社員として働いていた経験やノウハウを活かせる点がメリットです。
さらに派遣会社の正社員でありながらほかの企業に派遣されるという働き方もあります。派遣会社でどのような採用がされるのか確認してみましょう。
よくある質問
ここでは紹介予定派遣で正社員を目指す人が持つ疑問や悩みについてご紹介します。
紹介予定派遣を利用しようと考えている多くの人が抱えている疑問のため、この場であらためて確認しておきましょう。
紹介予定派遣では派遣前に正社員になる際の条件をどこまで教えてもらえるんですか
基本的に派遣前に正社員として雇用される基準を教えることはありません。
紹介予定派遣は試用期間のため、あえて採用条件を示さないことが大きな理由です。
採用担当者は派遣期間中の勤務態度や実績を見て決定します。こうした場合は、そもそも事前に採用基準を設定すること自体難しいのです。
ただし、採用された場合に目安となる給与額を提示してもらえることがあります。仮に正社員として採用された場合には、提示された給与額を基準として給与交渉が可能です。
派遣期間後に直接雇用を断ると何か不利益がありますか
何かしらの不利益を被ることは一切ありません。
紹介予定派遣を利用して正社員として採用されることが決まった後に直接雇用を断っても問題はないため、自分に合っていないと判断した場合は理由を伝えて辞退しましょう。
仮に辞退したことで派遣会社の担当者が態度を変えてしまうようであれば、ほかの派遣会社を利用することをおすすめします。
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