
好きなことを仕事にするなは本当?判断軸と4ステップをプロが解説
好きなことを仕事にするなと言われるのは、消費者としての好きと供給者としての満足が別物だからです。
この記事では好きなことを仕事にしている人の割合や向き不向きの判断軸、後悔しないための3つの問いと始め方4ステップを転職のプロが解説します。
「好きなことを仕事にするな」と言われる4つの理由

好きなことを仕事にしたいけれど反対されて迷っている人からの相談を、20代・30代からとても多く受けます。
私自身は、好きを仕事にすること自体を否定していません。反対されるのには、感情論ではない構造的な理由があるからです。
「好きなことを仕事にするな」という意見が広まっているのは、根性論でも脅しでもなく、仕事そのものの構造に理由があります。
先に結論だけ言うと、判断を分けるのは好きの中身です。今の状態に近いところから読みたい人は、下のリンクから移動できます。
ここで挙げる4つは、キャリア相談の現場で後悔の原因になりやすいものばかりです。自分に当てはまるかを確かめながら読み進めてください。
するなと言われる4つの理由
消費者としての好きと、供給者としての満足は別物だから
仕事とは、自分ではできないことややりたくないことを、誰かの代わりに引き受けてお金をもらう活動です。
つまり、働くというのは消費する側から供給する側へ回ることを意味します。ここが抜け落ちたまま好きなことを仕事にすると、想像との落差で苦しみかねません。
例えば、本を読むのが好きで年間300冊読む人がいたとします。読むのが好きなことと、本を作る仕事を続けられるかは、まったく別の話です。
編集の現場に触れてみると、締切の管理や著者との調整、細かい修正の積み重ねが大半を占めます。読者として味わっていた楽しさは、そこにはほとんど残っていません。
好きという感情は、消費している時に生まれます。供給する側に回った瞬間に、その感情が続く保証はどこにもありません。

私自身、本は大好きで年間300冊ほど読みます。
ただ、自分で本を書いてみて、これを仕事にするのは無理だと正直に感じました。
どんな仕事にも泥臭い反復作業がついてくるから
好きなことを仕事にする場合も例外ではなく、どんな仕事にも地味な反復行動が含まれます。想像せずに憧れだけで飛び込むと、入社後に一気に熱が冷めます。
例えば法人営業なら、アタック先を1,000件リストアップして800件に電話をかけ、そこから商談に進めるのは数件です。
デザインや動画制作でも、時間の大半を占めるのは修正指示への対応や素材の整理です。華やかに見える仕事ほど、表に出ない工程が積み上がっています。
すべらない転職では、この積み上げ型の作業をワーク、転換率を上げる創意工夫をジョブと呼んで区別しています。好きなはずなのに辛いと感じる正体は、たいていワークの量の見誤りです。

求人票に載っているのは、その仕事の一番おいしい部分だけです。
実際の1日の大半が何に使われているかまで調べてから判断してください。
人気の分野は競争が激しく、待遇が上がりにくいから
好きな人が多い分野ほど働き手が集まりやすく、条件の面では厳しくなりがちです。
プレジデントオンラインに掲載されたひろゆき氏の記事によると、みんながおもしろい、興味があると思っている分野は給料が下がる傾向があると指摘されています。
働きたい人が多ければ、企業は高い報酬を出さなくても採用できます。ゲーム業界やアパレル、出版のように憧れを持たれやすい業界で待遇が課題になりやすいのはこのためです。
好きなことを仕事にする判断には、その分野の需給バランスを見る視点が欠かせません。年収が下がる期間をどこまで許容できるかを、先に決めておく必要があります。

情熱があれば収入は後からついてくる、とは言い切れません。
下がった年収がいつ戻るのか、その道筋まで描けているかを確認しましょう。
好きだったことを、嫌いになるリスクがあるから
好きなことを仕事にすると、納期と他人の要望と評価がセットでついてきます。この3つが乗った瞬間、趣味だった頃と同じ感じ方ではいられません。
自分のペースで好きに作っていたものが、締切に間に合わせるための作業に変わるのです。出来が悪ければ直しを求められ、評価もされます。
結果として、休日に趣味として触ることすら億劫になる人は少なくありません。逃げ場だったはずの領域がストレスの発生源に変わるためです。
失うのは収入だけではありません。人生を支えていた楽しみそのものを手放す可能性があることも、判断材料に入れておきましょう。

好きを仕事にして後悔した人の多くが、収入よりもこの点を挙げます。
趣味を1つ失う覚悟があるかどうかは、事前に自分へ問いかけてほしいところです。
データで見る実態|好きなことを仕事にしている人は3割以下
好きなことを仕事にできている人は、実は3割にも届きません。
一方で、好きを仕事にすること自体に否定的な人はごく少数にとどまります。2つの調査結果を並べてみると、ネット上の空気と実際の数字のズレがはっきり見えてきます。
好きなことを仕事にしている人は28.4%
ニュースサイトSirabeeの調査によると、好きなことを仕事にしていると答えた人は28.4%でした。
全国の10代から60代の男女1,501名を対象に、2020年12月11日から18日にかけて実施された調査です。
つまり、7割以上の人は好きなことを仕事にできていない計算になります。生活や家族のために、好きかどうかとは別の基準で仕事を選んでいる人が多数派です。
この数字は、好きなことを仕事にできていない状態が例外ではないと示しています。今の仕事に情熱を持てないことを、自分の欠点だと思い込む必要はありません。

できていないのが多数派だと知るだけで、気持ちが軽くなる人は多いです。
焦って結論を出す前に、まず前提を正しく持ちましょう。
好きなことを仕事にした方がいいと考える人は47%
ミライトーチ編集部の調査によると、好きなことを仕事にした方がいいと答えた人は47%でした。
しない方がいいと答えたのは12%で、どちらともいえないが41%です。20代から60代の社会人1,000人を対象に、2024年6月21日から24日に実施されています。
注目したいのは、否定派が12%しかいない点です。「するな」という言葉が目立つわりに、実際に反対している人はごく一部です。
同じ調査では、今の仕事が好きと答えた人が38%、20代に限ると45%でした。好きな理由の1位はやりたい職種で176人、2位はやりがいを感じるで143人です。
好きではない理由の1位は給料に満足していないで91人でした。好き嫌いを分けているのは仕事内容だけでなく、待遇や環境も大きく関わっています。

好きかどうかを決めるのは、仕事内容と条件の掛け算です。
内容だけを見て転職先を選ぶと、あとから条件面で不満が出ます。両方をセットで確認しましょう。
それでも好きなことを仕事にする3つのメリット
ここまで反対される理由とデータを見てきましたが、好きなことを仕事にすること自体は悪い選択ではありません。
条件がそろえば、好きは長く働き続けるための強い動機になります。反対意見と両方を並べたうえで、自分に当てはめて判断してください。
情報収集と学習が苦にならない
好きなことを仕事にすると、学ぶこと自体が負担になりません。同じ努力量でも体感的な負荷が違うため、習熟のスピードに差が出るのです。
例えばWebマーケティングに関心がある人は、休日でも業界ニュースや事例記事に自然と目が向きます。
新しいツールが出れば自分で試し、気づいたことを社内で共有します。指示されて動く人との差が数字に表れるまで、半年もかかりません。
この差は才能ではなく、続けられる量の違いから生まれます。関心のある分野を選ぶことは、努力の総量を増やす現実的な手段です。
転職市場でも、独学で手を動かしてきた経験は評価されます。実務経験が浅くても、自分で作った成果物があれば十分な選考材料になるのです。

成長スピードの差は、地頭よりも触れている時間の差で決まります。
好きな分野は、その時間を無理なく確保できるのが強みです。
つらい局面での踏ん張りが利く
仕事が好きな理由として最も多く挙がったのは、やりたい職種であることでした。
先ほどのミライトーチ編集部の調査では、やりたい職種と答えた人が176人、やりがいを感じると答えた人が143人と続きます。
関心のある領域だと、成果が出ない時期でも「なぜうまくいかないのか」を考え続けられます。ここで手を止めるかどうかで、3年後に大きな差がつくのです。
反対に、興味のない仕事では、うまくいかない理由を環境のせいにして終わりやすくなります。改善が止まれば、当然ながら成果も伸びません。
好きなことを仕事にしても、楽に働けるとは限りません。苦しい時期を乗り切る力になると捉えておけば、期待値を見誤らずに済みます。

どんな仕事にも、成果が出ない苦しい時期は必ず訪れます。
その時期に踏ん張れるかどうかは、好きという感情に助けられる部分が大きいです。
転職市場で語れる一貫性が生まれる
好きなことを仕事にする道を選んだ人は、面接で語る内容に一貫性が出ます。
面接官が知りたいのは、企業の魅力を並べる言葉ではありません。自分に足りない経験は何で、それをこの会社でどう埋めるつもりかという道筋です。
関心のある領域を選んできた人は、なぜその選択をしたのかを自分の言葉で説明できます。借り物ではない志望動機は通過率を押し上げます。
一方で、好きという理由だけを前面に出すのは危険です。企業が採用したいのは、好きな人ではなく成果を出せる人だからです。
好きを入り口にしながら、そこで何ができるようになったかまでセットで語れる状態を目指しましょう。

なんでうちなの、と聞かれた時に問われているのは熱意ではありません。
うちに入ることがその人にとってどんな意味を持つのか、を見ています。
好きなことを仕事にするメリットとデメリットは、以下の記事でさらに詳しく整理しています。
好きなことを仕事にした人の実体験|満足した人と後悔した人
統計だけでは、実際に踏み出した人が何を得て何を失ったのかまでは分かりません。
ここでは、好きなことを仕事にした2人の記録を紹介します。満足したケースと、生計を立てられなかったケースの両方を並べました。
趣味の作曲を仕事にして、人生が豊かになったケース
会社員として働きながら趣味で作曲していた人が、企業やアイドル事務所へ楽曲を提供する仕事に移ったケースです。

趣味で作曲をしていた頃は、今思えば酷い曲ばかり作っていました。それはもうやりたい放題やっていましたが、当然仕事ではそうはいきません。
曲を通じてこんな願いを叶えたいというご希望を持ったお客様が、星の数ほどいる作曲家の中から僕を見つけてくれて、安いとは言えないお金を払ってご依頼いただいています。
ですので、否が応でも勉強し上達せざるを得ませんでした。
僕は、お客様に作曲を上達させていただいたことで人生が豊かになったと感じています。
とはいえ正直にいうと、曲を作ること自体への楽しさは少し減退しました。今でも仕事ではなく、自分の趣味で曲を作ることはありますが、以前ほどの楽しさはありません。
出典:note
満足していると語りながらも、趣味としての楽しさは減ったとはっきり認めています。
依頼主が求める水準に応え続けたことで、技術は大きく伸びています。好きだから上達したのではなく、他人の期待が上達を強制した構図です。
得たものと失ったものが同時に語られているのが、この体験談の価値です。好きなことを仕事にするのは交換であって、純粋な追加ではありません。

上達せざるを得なかった、という言葉に本質が表れています。
供給者になると、好きだけでは続けられない負荷が必ずかかります。
好きなことだけでは生計を立てられなかったケース
会社を辞めてブロガーとして活動を始めたものの、それだけで生活するのは難しいと実感したケースです。

私が好きなことを仕事にする挑戦としてブロガーを始めましたが、仕事を辞めて約10ヶ月では生計を立てれるほどの結果は出せませんでした。
一応実績を挙げると最高月収は約13万円ですが、これはトレンドの波に乗れたので出せた結果です。1年で理想的な結果を出すのは難しいだろうと予想していたので、予想通りの結果になりました。
つまり、好きなことを仕事にするためには、それぐらい膨大な時間を注ぎ込む必要があるということです。
ただ、今の私は、毎日自分の好きなことだけをする生活ができていて後悔はありません。
出典:ブログ
約10ヶ月で最高月収13万円というのが、好きなことを仕事にする難しさを表す現実です。
見落とせないのは、本人が後悔していないと述べている点です。収入で測れば失敗でも、本人の基準では納得のいく選択になっています。
判断を分けるのは、成功の定義を自分で決めているかどうかです。他人の基準で測っている限り、途中で心が折れます。
好きなことで生計を立てるには、想像より長い助走期間が必要です。その間の生活費をどう確保するかまで設計してから動きましょう。

辞めてから考える、という順番が最も危険です。
収入が下がる期間をどこまで許容できるか、数字で先に決めておきましょう。
好きなことを仕事にするのに向いている人・向いていない人
向き不向きは性格の良し悪しではなく、好きの中身と、それを続けられる条件がそろっているかで決まります。
ここまでの内容を踏まえて、自分がどちらに当てはまるかを確かめてください。両方に当てはまる項目があっても構いません。
向いている人の特徴3つ
好きなことを仕事にして続いている人には、共通する3つの特徴があります。
好きを仕事にするのに向いている人
好きの中身を動詞で説明できる
結果が出るまでの反復に耐えられる
その分野で人に喜ばれた経験がある
1つ目の動詞で説明できるとは、好きの中身を行動レベルまで分解できている状態です。サッカーが好きではなく、戦略を組み立てるのが好きだと言えるかを確かめてください。
2つ目は、成果が出ない期間を走り切れるかどうかです。どの仕事にも反復作業があり、その量に耐えられなければ好きは長続きしません。
3つ目が最も見落とされます。人に喜ばれた経験がある人は、供給者としての手応えをすでに知っています。無料でも誰かに渡して反応をもらったことがあるかを振り返ってみてください。

3つすべてに当てはまる必要はありません。
ただ、1つも当てはまらない場合は、好きの中身を掘り直すところからです。
向いていない人の特徴3つ
反対に、次の3つに当てはまる場合は、今の状態で好きなことを仕事にすると後悔しやすくなります。
好きを仕事にするのに向いていない人
好きな理由が、消費している時間が楽しいことだけ
理想の完成形しか見えていない
収入が下がる期間を許容できない
1つ目に当てはまる人は、供給者に回った時点で好きの感情が消える可能性が高いです。まずは副業や趣味の範囲で、作る側を体験してみてください。
2つ目は、憧れの対象を成功した状態でしか見ていないケースです。その人が下積みで何をしていたかまで調べると、自分にできるかどうかが見えてきます。
3つ目は現実的な問題です。生活費や家族の状況によっては、年収が下がる期間そのものを取れない場合があります。無理に踏み出すより、今の仕事で市場価値を上げてから選び直す方が安全です。

向いていないと出ても、諦める必要はありません。
今は条件が整っていないだけで、順番を変えれば実現できる場合が多いです。
自分に向いている仕事が分からない状態が続いている場合は、以下の記事も参考にしてください。
もし向いていない側に多く当てはまったなら、解決策は好きの掘り下げ方を見直すことです。
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好きなことを仕事にするな?決める前に確かめたい3つの問い
向き不向きの傾向が見えたら、次は好きの中身そのものを点検します。
以下の3つの問いに答えてみると、その好きが仕事として成立するかどうかが見えてきます。答えに詰まった問いこそ、掘り下げる価値のあるところです。
その好きは名詞か、動詞か
好きなことを仕事にするとき、好きを名詞のまま扱うと選べる仕事が一気に狭まります。動詞まで分解すると、選択肢は何倍にも広がります。
例えばサッカーが好きな人の場合、サッカーという名詞にこだわっている限り、候補は競技や関連業界だけです。
そこで、サッカーの何をしている時が楽しいのかを言葉にしてください。戦略を考えるのが好きなら、マーケティングの企画立案にも同じ楽しさが見つかります。
同じ好きでも、動詞まで下ろせば候補になる仕事はこれだけ変わるのです。
| 名詞としての好き | 動詞に分解すると | 仕事の例 |
|---|---|---|
| サッカー | 戦略を組み立てるのが好き | 商品企画、マーケティング、コンサルティング |
| サッカー | 観る楽しさを人と共有するのが好き | イベント企画、スポーツ興行、広報 |
| ゲーム | 世界観を作り込むのが好き | ゲームプランナー、シナリオライター、Webディレクター |
| ゲーム | 攻略法を見つけて共有するのが好き | データ分析、SEO担当、カスタマーサクセス |
| 旅行 | 段取りを組むのが好き | 旅行商品の企画、法人営業の提案設計、プロジェクト管理 |
| 料理 | 反応を見て改善を重ねるのが好き | 商品開発、店舗運営、ユーザー調査 |
同じサッカー好きでも、動詞が違えば行き先はまったく変わります。名詞のまま探していると、この広がりに気づけません。
今の仕事についても同じ作業ができます。すべてが嫌なわけではないはずなので、どの工程なら楽しいと感じるかを書き出してみてください。

多くの人が名詞で仕事を選び、そこでミスマッチを起こしています。
動詞に変換するだけで、転職の選択肢は驚くほど広がるものです。
消費者としての好きか、供給者として続けられる好きか
好きなことを仕事にすると、味わう立場から提供する立場に変わります。同じ対象でも必要なものがまったく違います。
判断の目安は、1日8時間・締切あり・他人の要望ありでも続けられるかどうかです。
料理が好きな人が飲食店で働くと、決められた手順を崩さずに、同じ品質で1日100食を作り続ける仕事になります。自由に作る楽しさは、そこにはほとんどありません。
確かめる方法は簡単です。誰かの依頼を受けて、期限内に、相手の希望どおりに1度作ってみてください。この体験で気持ちが冷めるなら、趣味として持っておく方が幸せです。

向いているかを頭で考えるより、小さく1度やってみる方が早いです。
作る側に回った時の感情は、体験しないと分かりません。
趣味のまま持ち続けるほうが幸せではないか
好きなことを仕事にするかしないかで迷っているなら、両方を手に入れる答え方があります。仕事では成果でやりがいを取り、好きは趣味として守る進め方です。
仕事のやりがいは、好きな分野を選んだから手に入るものではありません。目標を達成して評価され、自分で仕事をコントロールできる状態になれば、やりがいは後からついてきます。
一方、好きを仕事にすると、うまくいかない時の逃げ場がなくなります。趣味として残しておけば、仕事で消耗した日に回復できる場所が手元にあるのです。
はっきり言うと、好きの純度を守りたい人ほど仕事にしないほうが幸せです。趣味に残した好きは、仕事の調子に左右されません。

好きを仕事にしないことは、逃げでも妥協でもありません。
何を守りたいかを決めたうえでの、立派な戦略の1つです。
自己分析を1人で進めると、その時の感情や都合の良い解釈に引っ張られやすくなります。
マジキャリのコーチは国家資格を持つキャリアコンサルタントや元転職エージェント、元採用人事です。第三者の視点で、答えに詰まった部分を一緒に言語化していきます。
キャリアで何を優先したいのかがはっきりすると、好きを仕事にするかどうかの判断も定まります。初回の面談は無料なので、迷っている段階で一度相談してみてください。
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- 徹底した自己分析やキャリアの棚卸し
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- 自社の基準を満たしたキャリアのプロのみ対応
好きなことを仕事にする前にやるべき4ステップ
判断がついたら、あとは順番どおりに手を動かすだけです。
いきなり求人を探し始めるのが、最も失敗しやすい進め方です。次の4ステップは、キャリア相談の現場で実際に使っている手順をそのまま並べています。
STEP1|今の仕事のやりがいと苦痛を因数分解する
好きなことを仕事にする前に、今の仕事で何にやりがいを感じ、何を苦痛に感じているかを棚卸しします。
冷静に振り返れば、やりがいを感じた瞬間は必ずどこかにあります。ただ、不満が限界を超えたタイミングで動き始めると、現職のすべてが否定的に見えるものです。
大事なのは、その感情をそのまま受け取らず要素に分けることです。営業が嫌だと感じていても、正体は商材の質だったり、上司の高圧的な進め方だったりします。
ここを分けずに営業そのものが嫌だと解釈すると、職種を変えても同じ不満が再発します。やりがいと苦痛をそれぞれ4つから5つに分解し、最も重いものを1つずつ選んでください。

苦痛の正体が仕事内容ではなく人間関係だった、というケースは本当に多いです。
分解せずに転職すると、同じ失敗を繰り返します。
やりがいと苦痛の棚卸しには、自己分析シートを使うと進めやすくなります。
STEP2|やりたいことではなくありたい姿から逆算する
やりたいことがなくても、好きなことを仕事にする道は設計できます。必要なのは、ありたい姿の言語化です。
やりたいことがないと悩む人の多くは、やりたいことがなければいけないと思い込んでいます。将来こうなっていたいという状態なら、たいていの人が持っています。
ありたい姿を書く時は、何をしていたいかだけで終わらせないでください。なぜそう思うのか、その原体験と実現方法まで書き出してください。
ありたい姿が定まったら、今の自分との差を3つほどに分けます。その差を埋めるための行動こそが、次に選ぶべき仕事の条件です。

ありたい姿がずれていると、その後の計画がすべて意味を失います。
時間をかけてでも、ここだけは丁寧に言葉にしてください。
何がしたいか分からない状態が長く続いている場合は、以下の記事で整理の仕方を確認してください。
STEP3|適性と志向性を言語化して求人条件に翻訳する
好きなことを仕事にして活躍できるかどうかは、適性と志向性の2つで決まります。
適性は、過去の仕事で同僚と比べてうまくできたことです。成績が良かったで止めずに中身まで特定してください。
見込みの高い顧客を見つけるのが得意だったのか、決裁者との関係づくりが得意だったのかまで下ろします。
志向性は、どんな時にやりがいを感じるかです。次の2つに答えてみてください。
志向性を確かめる2つの質問
自分が成長した時と、相手に喜ばれた時のどちらが嬉しいか
大きな案件に関わる時と、相手の顔が見える距離で働く時のどちらが楽しいか
例えば相手に喜ばれた時が嬉しく、顔が見える距離のほうが楽しいなら、人材紹介やカスタマーサクセスのように支援が中心の仕事が候補です。ここまで言語化できて、はじめて求人を絞り込めます。

適性と志向性が言葉になっていない状態で求人を見ても、条件でしか比べられません。
先に自分の軸を決めてから、求人票を開きましょう。
STEP4|辞める前に小さく試して確かめる
最後のステップは、辞める前に試すことです。ここを飛ばして退職すると、取り返しがつきません。
好きなことを仕事にできるかどうかは、頭で考えても答えが出ません。試し方には段階があるので、生活へのリスクが低い順に並べてみます。
| 試し方 | 収入への影響 | 選ぶ段階の目安 |
|---|---|---|
| 社内で担当を変える | ほぼなし | 今の会社の業務の中に、好きを試せる工程がある |
| 副業として受注する | 小さい | 供給者として続くかどうかを確かめたい |
| 転職して本業にする | 中くらい | 適性の見立てがつき、実務で伸ばしたい |
| フリーランスになる | 大きい | 実績と継続的な取引先が先にある |
| 起業して事業にする | 最も大きい | 数年分の生活費の見通しが立っている |
多くの人はいきなり下2つを考えますが、上から順に試すほうが失敗の傷は浅く済みます。社内公募や副業なら、うまくいかなくても元の生活が続くだけです。
3ヶ月ほど続けてみると、締切のある状態でその作業が続くかどうかが体感で分かります。ここで気持ちが冷めたなら、趣味として持っておけばいいのです。
うまく回ったなら、その実績が次の段階へ進む材料です。小さく試す進め方には、どちらに転んでも損がないという強みがあります。

市場価値さえ保っておけば、失敗しても元の水準に戻れます。
戻れる状態を作ってから挑戦するのが、最も確実な進め方です。
5つのうちどれから試すかは、生活の状況やこれまでの経験で変わります。動き出してから方向を変えるより、決める前に整理しておくほうが早いです。
マジキャリは転職ありきのサービスではありません。相談の結果として、現職に残る選択をした人もいます。
価値観と今の生活条件を並べたうえで進め方を決めるので、勢いで辞めて後悔する事態を避けられます。利用者アンケートでは、10人中9人にあたる92%が満足と回答しました。
初回の面談は無料です。どの試し方から始めるか迷っている人は、動き出す前に一度話してみてください。
どの試し方から始めるか決まらないなら
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マジキャリ
転職ありきではなく、現職に残る選択も含めて進め方を決められます
好きなことを仕事にしたいのに思いつかない人の選び方
好きな仕事が思い浮かばないまま、選択肢の前で止まっている人は想像よりずっと多いです。
ただ、好きがなくても仕事は選べます。強い感情を探すのをやめて、別の入り口から自分の適性に近づく方が、結果として早く決まります。
好きではなく、苦にならないことから探す
好きなことを仕事にしたくても好きが見つからない時は、苦にならないことから探すほうが確実です。ここに本人も気づいていない適性が出ます。
好きという感情は、調子のいい日にだけ強く出ます。長く続けられるかを分けるのは、気分が乗らない日でも手が動くかどうかです。
毎日8時間の繰り返しに耐えられるかを決めるのは、熱量ではありません。具体的には、他人が面倒がるのに自分は平気な作業を書き出してみてください。
細かい数字の突き合わせや初対面の人への声かけ、手順書の整備といった作業が候補になります。
探し方はもっと簡単でも構いません。直近1ヶ月で、気づいたら時間が過ぎていた作業を3つ書き出してください。

好きより先に、苦にならないことを見つけたほうが早いです。
続けられるかどうかで選んだ人のほうが、結果的に長く働けています。
好きと得意が重なるところを探す
もう1つの入り口が、得意なことです。好きなことを仕事にする熱量が弱くても、得意と重なる場所を選べば長く続きます。
得意とは、同じ作業を同僚と比べて楽にこなせたことです。人から頼まれる回数が多い作業に表れます。教えなくてもできてしまう作業も同じです。
好きと得意が重なる場所が見つかれば、そこが最も長く働ける領域です。重ならない場合は、好きを趣味に置いて、得意のほうを先に伸ばしてください。
やりがいは成果の後からついてきます。得意で結果が出れば、始めは好きでなかった仕事が好きになることも珍しくありません。

好きを仕事にした人より、得意を仕事にした人のほうが長く続いています。
順番は、得意で成果を出してから好きを足すほうが安全です。
好きなことを仕事にする時のよくある質問
好きなことを仕事にするか迷う人から、相談の場で特によく聞かれる4つに答えます。
ひろゆきさんも好きなことを仕事にするなと言っていますが、正しいですか?
一面では正しいです。人が集まる分野は待遇が上がりにくく、好きの気持ちも薄れやすくなります。
ただ、全員に当てはまる話ではありません。好きの中身と、続けられる条件で判断してください。
好きなことを仕事にした結果、後悔する人はどのくらいいますか?
後悔した人の割合を示す信頼できる調査は見当たりません。
ミライトーチ編集部の2024年6月の調査では、好きなことを仕事にした方がいいが47%、しない方がいいは12%でした。
好きなことを仕事にする例にはどんなものがありますか?
趣味の作曲を楽曲提供の仕事にする、ゲーム好きが開発や運営に進む、旅行好きが旅行商品の企画に関わるといった例があります。
候補を広げたいなら、名詞ではなく動詞で考えてみてください。
好きなことを仕事にすると年収は下がりますか?
下がる場合があります。働きたい人が多い分野ほど、企業は高い報酬を出さなくても採用できるためです。
ただ、その分野で成果を出せる立場になれば戻せます。下がる期間をどこまで許容できるかを先に決めておきましょう。
キャリアコーチングを実際に受けた人の感想が気になる場合は、以下の記事で評判と効果を確認できます。
まとめ|好きなことを仕事にするか迷ったら自己分析から始めよう
好きなことを仕事にするかどうかに、全員共通の正解はありません。決め手になるのは、好きの中身と、それを供給者として続けられる条件がそろっているかです。
好きなことを仕事にするなと言われるのは、消費者としての好きと供給者としての満足が別物だからです。
一方で、好きなことを仕事にした方がいいと考える人は47%で、否定派の12%を大きく上回ります。
判断を分けるのは好きの中身です。名詞ではなく動詞まで分解し、供給者として続けられるかを確かめてから決めてください。
まずは好きを動詞まで分解し、次に締切と他人の要望がある状態で小さく試します。この2つを踏むだけで、判断の精度は大きく上がります。
好きが思いつかない場合は、苦にならないことと得意なことから入れば十分です。好きを起点にしなければいけない決まりはありません。

好きを仕事にしない選択も、立派なキャリア戦略です。
大事なのは、自分の意思でいつでも選び直せる状態を保っておくことだと考えています。
好きなことを仕事にしたいけれど、失敗が怖くて動けない状態で止まっている人はとても多いです。
数千人のキャリア相談を受けてきましたが、20代から30代前半でこの迷いを抱える人は毎年います。
迷いが消えない原因は、意志の弱さではありません。自分の好きが何でできているかを、言葉にできていないだけです。
マジキャリでは、自己分析シートを使って幼少期から現在までの出来事をさかのぼります。感情が動いた場面を洗い出すことで、行動の裏にある強みと価値観がはっきりします。
初回の面談は無料です。判断がつかないまま時間だけが過ぎている人は、一度話してみてください。
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