介護のキャリアアップ方法は?おすすめの資格や年収について解説
専門職である介護士はどうやってキャリアアップしていくのか気になりますよね。
そこで介護士のキャリアアップ方法や介護福祉士をはじめとした資格・年収について解説します!
他職種へのキャリアアップについても紹介!
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
未経験から介護の仕事に就く際のキャリアプラン
介護の仕事は未経験からチャレンジしやすい職種ではありますが、長期的にキャリアを積んでいくためには、段階を踏んでいく必要があります。
そんな介護の仕事でキャリアアップをしていくには、まず介護職員初任者研修の取得からスタートすることになります。
ここでは、どのようにしてキャリアを積んでいくのか順番に紹介していきますね。
介護職員初任者研修の取得
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識と技術を習得するための入門的な資格だと言えます。この研修を修了できれば、介護施設で身体介護ができるようになるので、給与アップを目指せます。
介護職員初任者研修は、130時間のカリキュラムと修了試験をクリアして取得することができますよ。
介護職員初任者研修のメリット
- 介護の基礎知識と技術を習得できる
- 介護施設で身体介護が可能になる
- 資格手当が付与されるケースが多い
介護職員初任者研修の資格が取得できると、介護施設はもちろんのこと、訪問介護や病院、サービス関連職種に活かすことができますよ。
介護福祉士実務者研修の取得
介護福祉士実務者研修は、より専門的な介護知識と技術を習得できる資格となっています。
20科目450時間のカリキュラムを修了しなければなりませんが、介護職員初任者研修を受けていると、130時間が免除されますよ。
介護福祉士実務者研修のメリット
- サービス提供責任者として活躍できる
- 介護福祉士の受験資格を得られる
- 転職の選択肢が広がる
介護福祉士の国家試験を受験するためには、この介護福祉士実務研修を必ず受講しなければなりません。
また、2019年4月より訪問介護事業所に配置しなければならないサービス管理責任者になるためにも、実務者研修の修了もしくは介護福祉士の資格が必要になりました。
介護福祉士の取得
介護福祉士は介護分野の中で唯一の国家資格です。そのため、高度な知識と技術が求められるのが特徴として挙げられますね。
介護福祉士の資格を得るためには「3年以上の介護実務経験」「介護福祉実務者研修の修了」という2つの条件を満たす必要があります。この条件を満たせれば国家試験の実技試験が免除されます。
ちなみに、介護福祉士の合格率は70%程度と比較的高い傾向にあるので、しっかりと対策をして勉強すれば合格できる可能性を高めることができますよ。
介護福祉士のメリット
- 介護のプロフェッショナルとして転職に有利
- 平均給与が2〜3万円アップする
- 管理職や指導的立場を狙える
介護の仕事を未経験からスタートしても、このように少しずつ段階を踏んでいきながら資格取得をしていくことで、収入アップやキャリアアップを狙っていくことが可能です。
さらに介護福祉士は、介護に関わる職種をまとめるという役割を担うので、この先重要なポジションになっていくことが予想されています。
介護福祉士の取得後のキャリアアッププラン
介護福祉士の資格を取得したからといって、そこで終わりというわけではありません。介護福祉士の資格取得後、さらにスキルアップを目指していくことができます。
具体的には下記に挙げたようなキャリアプランを築いていくことができますよ。
専門的な資格の取得
介護福祉士の資格取得をして経験を積み重ねていくことで、さらに専門的な資格を取得することができるようになります。例えば、下記に挙げたような資格取得が可能になりますよ。取得可能な資格
-
認定介護福祉士
認定介護福祉士は、介護福祉士の上位に位置付けられている民間資格となっています。介護福祉士として5年以上の実務経験と、認定介護福祉士養成研修の修了が必須とされています。 -
医療介護福祉士
医療介護福祉士とは、医療チームの一員として活躍できる介護福祉士を育成することを目的とした民間資格です。医療現場や終末期医療の重要性の高まりを受けて、今後さらにニーズが増していくことが予測されています。
専門的な資格を取得するメリット
- 介護実践能力がさらに高まる
- 人材育成・マネジメント能力が身に付く
- 給与アップが期待できる
- 喀痰吸引等研修の修了
このような資格を取得することで痰の吸引や経管栄養など、一部の医療行為を介護職員と連携しながらおこなうことができます。高齢化に伴ってニーズが高まっていく分野なので、キャリアアップするのにおすすめです。
介護現場でのリーダー的立場の獲得
介護現場でリーダーポジションに就くことで、マネジメント能力を習得することができます。具体的には、下記にまとめたポジションが挙げられますね。
リーダーポジションの種類
- サービス提供責任者
- 介護長(ケアチーフ・ケアリーダー)
- 施設長
上記に挙げたようなポジションに就くことで、給与アップを目指すことができますし、経営や人材育成の経験も積むことができるようになります。
また、介護現場においてリーダー職を目指す場合は、見抜く力やまとめる力、そして決断力が求められます。さらに、自分でしっかりと考えて行動が起こせる人もリーダー職に向いていると言えるでしょう。
キャリアアップ研修の受講
介護福祉士のキャリアアップを支援する研修も複数あります。その中でも「介護福祉士ファーストステップ研修」は、小規模チームのリーダーに必要なスキルを習得することができます。
介護の専門性を高められるだけではなく、リーダーシップについても学ぶことができるようになっています。
介護福祉士の資格を取得後にキャリアアップできる選択肢は、介護福祉士ファーストステップ研修の他にもあります。専門性を高めるために資格取得を目指したり、リーダーポジションに就くことで、さらなるキャリアアップに臨むことができますよ。
ケアマネージャーからのキャリアアップ選択肢
介護福祉士の資格取得を経て、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得した場合、どのようなキャリアアップの選択肢があるのか気になりますよね。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得した後に狙えるキャリアアップの方法としては、主に下記のようなモデルが挙げられます。
認定ケアマネージャーの取得
認定ケアマネジャーとは、質の高いケアマネジャーの育成を目的とした民間資格です。ケアマネジャーとしての経験をしっかり積んだ上で、認定ケアマネジャーの資格を取得することで、さらなるキャリアアップが図れます。
認定ケアマネージャーになるためには、介護保険法の定める介護支援専門員として登録されており、ケアマネージャーとしての人格及び、見識を備えていることが必須要件にされています。
さらに、ケアマネージャーとして3年以上の実務経験を有していることや、本学会がおこなう資格試験に合格していることが必須とされています。
主任ケアマネージャーへの昇進
主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)は、ケアマネジャーの上位に位置するポジションで、ケアマネジャーの指導や支援、そして地域課題への取り組みなどを担います。
一定の経験を積むことができれば、主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)への昇進を目指すことができます。
この主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)になるためには、都道府県によって異なるため、事前にしっかり確認しておくことが望ましいですね。
具体的には勤務しているエリアの介護支援専門員であり、自立支援に資するケアマネジメントが実践できていると認められている人などが受験資格として挙げられています。
社会福祉士の取得
ソーシャルワークへの理解を深めたい場合は、国家資格である社会福祉士の資格取得を目指すのがおすすめです。合格率は58.1%と高くはないのですが、介護分野に限らず、さまざまな場所で活躍することが可能になります。
社会福祉士になるには、まず受験資格を取得するところからスタートします。受験資格を得ることができたら、いよいよ社会福祉士の試験を受けることになります。
試験はマークシート形式でおこなわれます。また合わせて、精神保健福祉士も受験する場合や共通科目免除が適用される場合は、受験費用が少し異なるので注意が必要ですね。
ケアマネジャーからのキャリアアップの選択肢を決める際には、介護分野に特化した専門性を高めるのか、もしくはより幅広い分野で活躍できる資格を目指すのか、慎重に検討するのが大切なポイントです。
介護職から他の専門職種へのキャリアチェンジ
介護の経験を活かして看護師やリハビリ職種などへの専門職へキャリアチェンジすることも可能です。
ただし、国家資格の取得が必須となっているので、時間とコストがかかってしまうという点を念頭に置いておくと良いかもしれません。
看護師・准看護師へのキャリアチェンジ
看護師や准看護師の資格を取得すれば、医療行為にも携わることができますし、業務の幅を広げることもできます。活躍の場も病院やクリニックなど多岐にわたりますね。
ただ、看護学校への入学と国家試験の合格が必須となっているので、事前にどのような形で進んでいくのか確認しておくようにしましょう。
ちなみに介護福祉士の場合は、高齢者医療や障がい医療など医療サービスを提供する職場で働く機会が多いため、業務内容にもいくつか共通点があります。
介護福祉士から看護師にキャリアチェンジする際のメリットは「収入アップする可能性がある」「転職先の選択肢が増える」「経験できる業務の幅が広がる」ことの3つとなっています。
理学療法士・作業療法士へのキャリアチェンジ
理学療法士は運動機能の回復をメインに、そして作業療法士は日常生活動作の回復をメインにしてリハビリを提供します。
介護施設などが活躍の場となっており、基本的に日勤がメインとなっているため、夜勤の負担が少ないのがメリットとして挙げられますね。
理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職は、大学や専門学校の修了と国家試験に合格することが義務付けられています。
介護職の経験を活かしながら専門職へキャリアチェンジすることで、新たな分野で活躍することができます。ただ、学費や時間がかかってしまう点がネックになるかもしれませんね。
資格取得によるキャリアアップ時の年収の変化
資格取得することによって年収がどの程度変化するのか気になっている人もいると思います。
ここでは、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」を参考にして、わかりやすく表で紹介していきますね。
受講コース | 受講期間 |
---|---|
介護職員(無資格) | 約334万円 |
介護職員初任者研修修了者 | 約371万円 |
介護福祉士実務者研修修了者 | 約377万円 |
介護福祉士 | 約401万円 |
ケアマネジャー | 約362万円 |
生活相談員 | 約342万円 |
看護師 | 約373万円 |
理学療法士・作業療法士 | 約355万円 |
上記の表からもわかるように、資格取得することで年収アップできる傾向にあります。とくに介護福祉士の平均年収は、無資格の介護職員と比較して、約67万円もの開きがあります。
また、専門職種に転身した場合も、介護職員より年収が高くなっていることがわかりますよね。ただし、上記に挙げたような職種へ就くためには、ベット費用や時間がかかるので、事前に確認しておきましょう。
下記の記事では、2024年介護報酬改定の内容やポイントなどについて解説しているので、気になる人は合わせて読んでみてくださいね。
介護のキャリアアップを成功させるためのポイント
介護の仕事でキャリアアップを成功させるためのポイントがあれば、事前に把握しておきたいところですよね。
そこで、ここでは介護のキャリアアップを成功させるための大切なポイントをいくつか紹介していきたいと思います。
早期から将来を見据えた計画を立てる
介護職に就いたからといって満足してしまうのではなく、つねに先を見据えた計画を立てておくことが大切になってきます。
最終的にどの職種やポジションを目指すのか、そのためにはどのような資格が必要なのかしっかり考えるようにしましょう。
介護職のキャリアアップは「資格取得をして専門性を高める」「専門職・役職に就く」「介護職の経験やスキルを活かしてフィールドを変える」の3つのパターンがあります。
末永
介護職の安心転職に!おすすめ転職サイト
-
レバウェル介護(旧:きらケア)
介護職の転職サービス口コミ総合評価No.1!入職後も寄り添いサポートで安心 -
カイゴジョブエージェント
転職支援実績60,000人超え!非公開求人も多数の保有で求人確保に死角ナシ! -
マイナビ介護職
人材大手のマイナビが運営する介護福祉士特化の転職支援サービス!介護士の悩みをマンツーマンで解消
実務経験を着実に積む
多くの資格取得やキャリアアップのための要件として、一定の実務経験が求められるので、着実に経験を積み重ねていくことが必要不可欠となります。
だからこそ、自分がどんなキャリアアップをしたいのかしっかりと考えた上で、実務経験を積むことが重要になってきます。
例えば、認定介護福祉士を目指すのであれば、介護福祉士の資格取得してから5年以上の実務経験と、現任研修100時間以上の受講歴とレポート提出、または試験を受けることになります。
学び続ける姿勢を持つ
介護現場では日々進歩していく知識や技術が必要とされるからこそ、資格取得後もつねに最新医療の知識や技術を学び続けなければなりません。
さまざまな研修やセミナーに参加したり、ネットなどで介護に関する情報を掴み、学び続ける姿勢を持ち続けることが重要です。
最新の知識を身につけることで、介護に近しい分野の知識を知ることができるため、自分の視野をさらに広げることができますよ。
このように計画的に行動を起こしながら、経験を積み重ねて学び続けることで、介護の仕事でキャリアアップ成功に繋げていくことができるでしょう。
介護でキャリアアップを目指すなら転職エージェントに相談
介護職としてさらにキャリアアップを目指していきたいと考えている人の中には、具体的にどうやってキャリアアップをしていこうか悩んでいる人もいると思います。
自分でしっかりと計画を立てて行動に起こしていける人は問題ないのですが、うまく言語化できない人や明確化できない人は、転職のプロに相談をしてみるのもアリですよ。
末永
とくに介護業界に強みを持つ転職エージェントなら、介護職ならではの悩みや不満に寄り添いながら、希望条件やこの先目指したい姿をヒアリングしてくれます。
自分では思いつかなかったキャリアパス・キャリアアップの方法を提案してもらえることもあるので、まずは相談からスタートするのもOKですよ。
転職エージェントは転職することを前提とはしておらず、無料で利用することができるので、介護でキャリアアップをしたいけどどうしたら良いのかわからない人におすすめです。
ただ、介護業界に特化している転職エージェントでも、そのエージェントによって保有求人数やサポートの質、キャリアアドバイザーとの相性が異なりますので、複数登録することを推奨しています。
介護職の安心転職に!おすすめ転職サイト
介護職の転職サービス口コミ総合評価No.1!入職後も寄り添いサポートで安心
おすすめポイント
- 総合評価だけでなく、求人数も圧倒的トップクラス!
- 給与や労働条件以外にも、職場の雰囲気や働きやすさも聞ける
- 面接同行や条件交渉、入職後フォローまで安心のトータルサポート
転職支援実績60,000人超え!非公開求人も多数の保有で求人確保に死角ナシ!
おすすめポイント
- 60,000人以上の転職実績!豊富な求人数!質の高い情報収集が可能!
- 所属アドバイザーは介護・障がい福祉業界のプロ!一人ひとりに専任で転職をサポート
- 厚生労働省認定!「医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度」で安心
人材大手のマイナビが運営する介護福祉士特化の転職支援サービス!介護士の悩みをマンツーマンで解消
おすすめポイント
- 求人数は毎日更新!マイナビ40年の実績から求人を厳選!
- "おまかせ"ができるから転職の労力や時間を大幅カット
- 介護・福祉専門のアドバイザーに1対1で本音で相談
介護のキャリアアップに関するよくある質問
介護職のキャリアアップを目指す際によくある質問や疑問を、下記にいくつかまとめてみました。
介護のキャリアアップを検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
介護福祉士を保有しているとどんな資格が取得できるのか
相談者
介護福祉士の資格を保有していると、どんな資格を取得できますか?
末永
介護福祉士の資格を保有していることで取得できる資格、受けられる研修は「認定介護福祉士」「介護福祉士基本研修」「介護福祉士ファーストステップ研修」が挙げられますね。
他にも「介護支援専門員(ケアマネジャー)」「喀痰吸引等研修」「ガイドヘルパー」「介護予防運動指導員」「レクリエーション介護士1級・2級」といった資格・研修があります。
末永
介護福祉士の資格を保有していることで取得できる資格や受けられる研修は幅広いです。
だからこそ、介護福祉士から資格取得するときには、資格取得する目的を明確にすることが大事なポイントになってくると言えますね。
介護福祉士のキャリアアップモデルを知りたい
相談者
介護福祉士のキャリアアップモデルを教えてほしいです。
末永
介護福祉士を取得した後のキャリアアップモデルとしては「認定介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」「社会福祉主事(社会福祉主事任用試験)」の3つが挙げられますね。
とくに認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格として認定されている資格なので、介護福祉士としてさらにさまざまな環境などに対応できる知識とスキルを発揮できますよ。
末永
とはいえ、しそのポジションによって仕事内容や給与は異なってくるので、自身の適性や目標に合わせて選択することをおすすめします。
介護福祉士の経験を活かせる他の職種
相談者
介護福祉士の経験を活かせる他の職種は何ですか?
末永
介護福祉士の経験を活かせる職種としては「看護師・准看護師」「理学療法士・作業療法士」など、医療系の職種が挙げられます。
ただ、このような職種に転職するためには、別途大学や専門学校への入学と国家資格の取得が必須となっています。
もし、自分1人で将来を見据えた計画を立てるのが難しい場合は、転職のプロがサポートをしてくれる転職エージェントに頼るのも1つの方法ですよ。
とくに介護業界の転職に特化しているエージェントであれば、介護業界や職種に精通しているキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれるので、一緒に計画を立ててもらえます。