【例文あり】保育士の自己PRの書き方とポイントをプロが徹底解説
保育士が転職をする際の履歴書・職務経歴書での書き方、面接での伝え方について、例文を用いて紹介します。
また、自分自身の長所や魅力を年代別・雇用形態別・施設別・役職別に分け、自己PRのポイントも解説します。
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保育士の転職活動において自己PRは重要な要素
保育士の転職では、求人に応募するために履歴書や職務経歴書を作ったり、面接対策をするために、志望動機や自己PRを考える必要がありますが、転職が初めてだと「どのようなことを書けばいいのかわからない」という人もいます。
そこで、本記事では保育士転職における自己PRの作り方や例文と作成時に意識するポイントまで紹介していきますが、まずは自己PRを作る目的について解説していきますね。
自己PRの目的と役割
自己PRは、選考時に採用担当者へ向けて「どのような強みや実績があるのか」「保育士として何ができるのか」「具体的にどのような貢献ができるのか」「採用メリットがあるのか」をアピールする項目です。
特に、書類選考の合否は「職務経歴」「志望動機」「自己PR」で判断しますが、自己PRは職務経歴や志望動機に比べてアピールできる内容の幅が広くて自由度が高いため、自己PRをしっかりと作り込むことで選考の通過率を上げることにもつながります。
また、面接では「自分の強みをどれだけ理解しているのか」「相手の立場を理解したコミュニケーションが取れるのか」「どのような考えや価値観を持っているのか」を確認されることも多いため、自己PRは面接の合否に影響する重要な要素となります。
末永
自己PRと志望動機の違い
書類選考や面接では、自己PR以外にも志望動機を聞かれますが、自己PRと志望動機では目的も違うため、効果的にアピールをするためにも違いを把握しておきましょう。
自己PRと志望動機の違い
-
自己PR
「強み」「経験・スキル」「実績」「価値観・考え方」「キャリア志向」「貢献できること」などをアピールする項目 -
志望動機
「なぜ応募したのか」「なぜ働きたいと感じたのか」「働いてどのようなことを実現したいのか」といった応募意欲をアピールする項目
保育士の転職活動において、自己PRは採用担当者に興味を持ってもらい、採用メリットを感じてもらうためにアピールする項目で、志望動機は応募意欲をアピールするための項目と、それぞれ目的が異なります。
そのため、それぞれの違いを把握した上で、アピールする内容が被らないようにすることが、選考を有利に進めていくためには必要ですね。
【保育士向け】履歴書・職務経歴書の自己PRの作り方
保育士が履歴書や職務経歴書、面接対策のために自己PRを作るには、具体的にどのような形で情報整理や内容の精査を進めれば良いのでしょうか?
本項では、保育士における自己PRの作り方を4つのステップに分けて解説していくので、自己PRの作り方がわからない人は参考にしてみてくださいね。
ステップ1|長所・強み・保育観を整理
保育士が自己PRを作成する際には、まず自分の長所・強み、保育感や大切にしていることなど、保育士として働く上で活かせることや価値観・考え方に関する要素がないかを洗い出していきます。
-
長所・強み
明るく前向きに物事を考えられる
共感力がある・視野が広い・責任感がある
臨機応変に対応できる柔軟性がある
苦手なことにも積極的に挑戦できる
コミュニケーション能力がある
リーダーシップがある -
保育観
子供の自主性を重んじる
コミュニケーションを大切にする
先回りをせずに経験をさせる
子供の気づきを大切にする
認めること褒めることを意識
子供の個性を大切にする
長所や強み、保育感や大切にしていることは他にもありますが、今まで保育士として働いてきた中で評価されたことや得意だと感じていることを中心にアピールできる要素を洗い出していきましょう。
また、アピールできる要素を出す時は、些細なものだと感じてもできる限りピックアップしておくと自己PRをする際の選択肢が広がるので「保育士の自己PRとなる要素を明確にする方法」の内容を参考にして情報を整理してみると良いですよ。
そして、アピールポイントの中には「自分でアピールできると感じていること」「客観的に見て評価されるポイント」があるので、客観的な視点で情報を整理するためにも、上司や部下の立場から見た自分を想像してみるのも良いですよ。
末永
自分の長所や強みはなかなか気づきにくいので、友人や同僚に聞いてみたり、プロに相談してみたりするのもおすすめです。
特に、保育士転職のプロであれば、保育士転職で評価されやすいことを教えてくれますし、客観的にどのようなアピールポイントがあるのかも教えてくれますよ。
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ステップ2|洗い出した要素を整理する
自分の長所や強み、保育観や大切にしていることなど、アピールできる要素を洗い出した後にはそれぞれの要素をカテゴリで分けた上で、自己PRで使えるかどうかを整理していきます。
アピールできる要素を整理する際には「アピールしたいこと」を軸に優先順位を付ける人も多いですが「採用担当者の目線で魅力を感じること」も優先順位を付ける時の評価軸に入れておきましょう。
また、自己PRでは具体的なエピソードも重要なので、長所・強みだと感じた時のエピソードや大切にしている考え方・保育観が、どのような経緯で醸成されてきたのかまで話せると良いですね。
ですが、洗い出した内容がアピールできる材料になるのか疑問に感じる人は、自己分析をして情報を整理した上で、自己PRに使うならどの要素がいいのかを転職のプロに聞いてみるのもおすすめですよ。
末永
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ステップ3|アピールしたい内容を精査する
アピールしたいことに優先順位を付けた後には、関連する内容を整理した上で、具体的なエピソードの整理や内容の精査をしていきます。
自己PRでは、説得力を持たせるために主張の根拠や経緯などの具体的なエピソードが求められるため、アピールしたいことを整理したらエピソードを文章として言語化して情報をまとめましょう。
また、長所・強みに関するエピソードでは保育士として仕事をしてきた中でのエピソードを挙げ、保育観や大切にしていることに関するエピソードは、保育の仕事だけではなく、過去の体験も含めたエピソードを挙げると良いですね。
そして、自己PRに入れる可能性のある要素に対して、それぞれのエピソードを整理できたら、エピソードの中でも「印象に残りやすいもの」や「他のアピールにつながるようなもの」があるかも併せて整理していきましょう。
ステップ4|実際に自己PRの文章を作成する
自己PRは履歴書・職務経歴書に書くだけではなく、面接でも自己PRについて話をしますが、まずは情報を可視化して整理できるように自己PRで使えるアピール材料があれば文章で整理してみましょう。
また、アピールできる要素ごとで文章を考える際には、150〜300文字以内で情報をまとめて「文字として可視化した時に内容に違和感がないか」「結論・主張・根拠があって論理的に説明できているか」を確認していきます。
自己PRは応募した職場に合わせて作ることが多いですが、基本的にアピールできる材料があれば、全て文章としてまとめた上で内容を精査しておくと、面接で話をした時に自然な流れでアピールができるようになります。
そのため、自己PRのために文章を作成する場合には、アピールしたい特定のものだけを整理するのではなく、アピールできる材料があれば全て文章化して、エピソードを整理しておくと、転職活動を有利に進めることにつながりますよ。
末永
その他にも、転職活動では応募先で自己PRの内容を変えることも多いので、アピールしたい要素を整理したら自己PRもいくつかパターンを作っておきましょう。
また、自己PRでは応募先に貢献できることや採用メリットを感じるかが重要なので、自己PRを考える際には、採用メリットを感じてもらえるかどうかを軸に考えていくと良いですよ。
末永
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保育士の自己PRとなる要素を明確にする方法
「【保育士向け】履歴書・職務経歴書の自己PRの作り方」で、自己PRをどのように作ればいいのかをお伝えしましたが、実際に自己PRを考える際に「どんなことが自己PRになるのかわからない」という人もいると多います。
そこで、本項では自己PRとなる要素を挙げる際に、具体的にどのような視点で情報を洗い出していけばいいのかについて紹介していくので、参考にしてみてください。
仕事での経験や実績を整理する
自己PRは保育士として働いてきた中で、アピールできる要素を挙げることになるので、まずは仕事での経験や実績を整理することから始めましょう。
保育士としての経験や実績には「担当業務」「クラス担任などのポジション」が挙げられますが、職務経歴を整理する中で保育士として必要な業務を一通り経験しているだけでも評価はされます。
また、クラス担任以外にもクラスリーダーの経験や新人教育の経験がある場合も評価されるので、自己PRの内容に迷った時には、キャリアの中で評価できる部分を整理していくと良いですよ。
末永
経験や実績で評価できることがない人でも、働いてきた中で印象に残っていることや職場で評価されたことも十分アピールできる材料になります。
そのため、保育士として誰でも経験する業務以外で担当した仕事がある場合には、アピールできる要素の情報を整理していくと良いですよ。
自分の強みや意識してきたことを整理する
「ステップ1|自分の長所・強み・保育感を整理」でもお伝えしていますが、自己PRとなる要素を明確にする場合には、自分の長所・強みを明確にしていくことが大切です。
また、仕事での経験や実績だけではなく、保育士として働いてきた中で意識してきたことや大切にしていることを整理すると、考え方や保育観も明確なるので、情報を整理して分析しておきましょう。
その他にも、長所や強みは「性格」「人柄」「考え方」「価値観」「保育観」「実務能力」「スキル」など、様々な観点から分析することで整理しやすくなるので、情報を整理した上で、他に自己PRに使えるものはないかもチェックしておくと良いですよ。
末永
性格は考え方や価値観からくる行動の特性、人柄は他者が感じる性質や品格のことを表します。
また、考え方は思考の癖のことを指し、価値観・保育観は特に大切にしている考え方や行動・思考の軸となる要素を指しています。
そのため、強みや意識してきたことを整理する際には、様々な観点から自己分析をしましょう。
短所を整理してリフレーミングする
自己PRとなる要素を探す際には、あえて長所や強みだけではなく、短所も思いつく限り挙げた上でリフレーミング(見方を変えて別の視点で見ること)をしていくのもおすすめです。
というのも、面接では長所や強みだけではなく、短所について聞かれることも多いのですが、短所も捉え方次第では長所・強みとして言い換えられます。
長所・強みを整理する際には、短所を挙げてリフレーミングすることで、普段意識していることとは別の視点で、意外な強みを見つけることにつながる可能性があります。自分の短所が多くて長所が見つからないと悩んでいる人は試してみてください。
末永
短所をリフレーミングすると、自分のマイナスを別の視点でプラスに捉えることもできますし、短所について話す際にも、短所をフォローしやすくなります。
ですが、実際に短所をリフレーミングすると、どのようになるのかイメージしづらい人もいるので、具体例も載せておきますね。
短所 | リフレーミング | |
---|---|---|
暗い | → | 落ち着いている |
マイペース | → | 周りに左右されない |
せっかち | → | 行動力がある |
完璧主義 | → | 確実に仕事をこなせる |
心配性 | → | 慎重に行動できる |
優柔不断 | → | 他者の声が聞ける |
マイナス思考 | → | 危機管理能力がある |
プレッシャーに弱い | → | 責任感がある |
末永
リフレーミングは、無理にポジティブに変換するのではなく、短所を受け入れた上で別の捉え方ができないか考えていく手法です。
そのため、もしリフレーミングしてみて、納得できない場合には無理に変換する必要はないので、まずは別の視点から考える癖をつけることから始めると良いですよ。
将来のキャリアの希望を明確にする
転職では将来のキャリアの希望や転職の軸を明確にすることが話や言動に一貫性を持たせるために重要なため、自己PRや志望動機について考えるなら将来の希望のキャリアも整理しましょう。
将来の希望のキャリアを明確するには、自己分析をして希望を整理したり、キャリアの目標やキャリアプランを立てる必要があります。今から整理して損することはないので、転職活動を始める前に整理しておくと良いですよ。
また、自己分析をしてキャリアプランを明確にする方法がわからない保育士もいると思うので、キャリアについて整理したい人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
末永
転職やキャリアについて相談をするのであれば、保育士の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているサービスを活用するのがおすすめです。
特に、以下の転職エージェントは転職支援実績も豊富ですし、求人数も多いので、実際に転職活動を進める際には、希望に近い求人を効率的に探すことができますよ。
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選考に効果的な自己PRを作成するためのポイント・注意点
ここまで、保育士の転職における自己PRの作り方や自己PRとなる要素を整理する方法を紹介しましたが、実際に自己PRを作成する際には、いくつか意識しておいて欲しいポイントや注意点があります。
本項では、保育士が転職する際に、選考を有利に進めることにつながる自己PRのポイントと注意点を紹介するので、参考にしてみてください。
応募先の情報収集は徹底的に集めておく
選考を有利に進めるための自己PRを考えるのであれば、応募先の「求める人物像」「評価されやすい要素」をはじめとした基本情報や選考に関係する情報まで、可能な限り調べておくことが大切です。
情報収集の方法には「公式HP」「SNS」「口コミサイト」「転職エージェント」がありますが、ネットで集められる情報はできる限りチェックしましょう。
また、応募前に転職エージェントの担当のキャリアアドバイザーに「応募先が求める保育士の人物像」や「応募先で評価されやすい要素」を確認しておくのも、効果的な自己PRを作る際に役に立ちますよ。
末永
情報収集は転職成功に重要な要素ですが、転職エージェントでも応募先の情報をどれだけ把握しているかには差があります。
そのため、もし転職エージェントで情報収集をする場合には、以下の転職エージェントのような転職支援実績が豊富で利用者が多いサービスを活用すると、情報を集めやすいですよ。
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自己PRは応募先によってカスタマイズをする
保育士が転職する際には、いくつか求人に応募することになりますが、自己PRの内容は応募先によって変えたほうが、選考の通過率も上がります。
というのも、自己PRは「求める人物像にマッチしているか」「保育士として評価できるのか」「採用するメリットがあるか」といった基準で見ることが多いのですが、選考の評価基準は応募先で変わります。
そのため、自己PRをする場合には、アピールしたい内容だけではなく、採用担当者目線で「会って話してみたい」と感じる要素があるかも意識して、自己PRの内容をカスタマイズしていくと良いですよ。
末永
自己PRの内容に迷った場合には、転職エージェントで応募先が書類選考や面接で重視していることを聞くのもおすすめですよ。
アピールポイントは1つか2つ程度に絞る
自己PRでとにかく印象を良くしようと、たくさんアピールしてしまう保育士もいますが、自己PRでアピールする内容は1つか2つに絞ったほうが「何をアピールしたいのか」は伝わりやすいです。
特に、書類選考では履歴書と職務経歴書で評価されるので、アピールポイントが多すぎて曖昧になるよりも、特にアピールしたいことを具体的に書いて興味を持ってもらう方が重要です。
そのため、自己PRでは「採用担当者に興味を持ってもらえる可能性が高い要素」に絞って、アピールする内容は1つか2つに絞って具体的に話をまとめると、伝えたいことが伝わりやすくなりますよ。
文章は200文字〜300文字程度で簡潔にする
自己PRを作成する時に、伝えたいことが多くて文章や話が長くなる人もいますが、基本的に自己PRの文章量は文字で200文字〜300文字、話す時間としては30秒〜1分以内に収まるようにしましょう。
というのも、自己PRは自分のアピールをする項目ですが、書類選考では内容や伝えたいことが明確かどうか、面接では内容だけはなく、会話を通して論理的思考力やコミュニケーション能力も見ています。
そのため、自己PRでは特にアピールしたいことを具体的に伝えるようにして、面接で他にアピールしたいことがある場合には、他の受け答えの中で関連する要素があればアピールしていきましょう。
末永
面接だと「伝えたいことを伝えなければいけない」「掘り下げられなかったらどうしよう」と焦ってしまう人もいますが、面接官が興味を持ってくれれば掘り下げて聞いてくれます。
また、面接では深く理解してもらうことが大切なので、限られた時間の中で深く理解してもらうために、自己PRはシンプルにまとめたほうが良いですよ。
自己PRは一歩踏み込んで内容を精査する
自己PRの内容を考える際には、アピールしたい内容を伝えるだけではなく「根拠となるエピソード」「具体的にアピールした要素を活かしてどのような貢献ができるのか」まで考えることが大切です。
というのも、自己PRはアピールするための項目ですが、自己PRをする目的・ゴールは「採用担当者に興味を持ってもらうこと」「採用担当者に採用メリットを感じてもらうこと」になります。
そのため、自己PRは応募先に合わせてカスタマイズするだけではなく、一歩踏み込んで「興味関心を持ってもらいやすい内容」「採用メリットを感じてもらいやすい内容」になるまで精査していきましょう。
自己PRでは貢献できることがあるかが重要
自己PRの目的・ゴールは「採用担当者に興味を持ってもらうこと」「採用担当者に採用メリットを感じてもらうこと」だとお伝えしました。
ですが、実際に採用担当者に興味を持ってもらったり、採用メリットを感じてもらうためには、具体的にどのような貢献ができるのかが重要なため、自己PRでは「主張」「根拠・エピソード」だけではなく「貢献できること」も入れるようにしましょう。
また、自分の中で採用するメリットだと感じることが、必ずしも応募先で求めているものとは限らないため、貢献できることについて書く際には、その内容が客観的に評価されるのもなのかどうかも意識して内容を精査すると良いですよ。
末永
自己PRの内容を精査したり、応募先の情報収集をするのであれば、転職エージェントで添削してもらったり、具体的な情報を教えてもらうのがおすすめです。
特に、保育士転職に強い以下の転職エージェントであれば、保育業界に精通したキャリアアドバイザーが具体的なアドバイスをしてくれるので、選考の通過率を上げることにもつながりますよ。
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【例文】保育士に関連する自己PRの文章例
保育士が実際に自己PRを作る際には、具体的な例文があると意識するポイントがわかりやすいです。本項では、保育士関連の自己PRの例文を以下のカテゴリに分けて紹介していきますね。
例文①|長所・強みをアピールしたい人向けの自己PR
保育士として働く上で、長所や強みをアピールする場合には「明るい」「共感力がある」「視野が広い」といった、子供との関わる中で大切な要素を挙げる人も多いですが、実際に自己PRとして文章を作成する場合には以下のような形にすると良いですよ。
例文|長所・強みをアピールしたい人向けの自己PR
私の長所は共感力があり、視野が広い所です。
保育士として子供と接する際には「明るく接すること」「共感すること」を心がけて、子供の意思を尊重したコミュニケーションをとることで、信頼関係の構築をして安心して過ごしてもらえる環境作りを意識していました。
また、4歳以降のクラスでは、一人当たりの対応人数が多くなるため、業務タスクを細分化して集中しすぎないようにして、子供たちに小まめに目を配れるような体制を整えていました。
その他にも、遊びの際には怪我をしやすい場所にいる子供やトラブルが起こりやすいグループがあれば、何かあった時にすぐ対応できるように常に意識して保育をしていました。
上記でアピールしたい点は「明るく共感をして、子供との信頼関係の構築を重視して行動してきた点」「視野が広くて事故やトラブルが起きないように意識していた点」になります。
キーワードだけを切り取りると「明るい」「共感力がある」「視野が広い」となのですが、文中では関連性がある内容の中で「明るい」と入れれば、わざわざ「明るさ」に言及をしなくても「どのように接してきたのか」をイメージしてもらいやすくなります。
また、視野の広さをアピールする際にも、視野の広さが求められる場面と具体的にどのようなことを意識して行動してきたのかを説明することで、思慮深く、業務の最適化やリスクヘッジができるという印象も付けることができますよ。
末永
自己PRでは、主軸となるアピール要素は絞ったほうが良いですが、文章を工夫すればメインでアピールしたい要素を伝えつつ、他の要素のアピールもできます。
また、例文では貢献ができることは書いていませんが「子供との信頼関係を重視している」「リスクマネジメントが能力ある」といった利点も感じてもらえる内容になっているので、効果的な自己PRの例として挙げられます。
例文②|資格やスキルをアピールしたい人向けの自己PR
保育士として働く中で、役立つ資格や実務に活かせるスキルをアピールしたい人もいると思いますが、資格やスキルをアピールする際には、以下のような文章にすると良いですね。
例文|資格やスキルをアピールしたい人向けの自己PR
私は、運動保育士やチャイルドコーチングアドバイザーの資格を取得しており、前職では保育園の環境を活かせる運動遊びを提案したり、子供と接する中で子供の得意なことや特性を整理して保護者に伝えていました。
その結果、園長や主任からも仕事や保育に対する姿勢を評価してもらえており、保護者からも子供の習い事をさせるなら何がいいのか、普段からどんなことを伸ばしていけばいいのかといった相談を受けることもありました。
なので、保育士として環境を活かした運動遊びの提案や子供の個性や特性を考慮した保育の提案ができる点は、貴園で働く際にも貢献できる点だと考えています。
上記の例では「資格を具体的にどのような場面で活かしてきたのか」「行動に対してどのような評価を受けてたのか」「採用することでどのような貢献ができるのか」を明確にした例文になります。
上記以外にも、保育士であればWord・Excel・PowerPointなどの事務作業に関する資格を出して、実務で資料を作成したことをアピールしても良いですし、ピアノや造形など、保育士として求められるスキルをアピールするのもおすすめです。
また、文章構成としても詳細を先に説明しておくと「なぜ貢献できるのか」という主張に納得してもいやすくなるので、内容次第では「事実・根拠」「行動・実績」「貢献できること」の順番で自己PRの文章を作るのも効果的ですよ。
末永
資格やスキルをアピールする際には、内容によっては、他の保育士との差別化ができてなくて印象に残らなかったり、評価されないものもあるため注意が必要です。
そのため、資格やスキルをアピールしたい人は、保育士転職のプロに内容に問題がないかどうかも確認してもらうと良いですよ。
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例文③|仕事で意識してきたことや保育観をアピールしたい人向けの自己PR
保育士として仕事で意識してきたことや保育観は、人柄を知ってもらうためにも有効な要素ですが、実際に自己PRでアピールする際には、以下のような内容にすると良いですよ。
例文|仕事で意識してきたことをアピールしたい人向けの自己PR
私は、保育士として働く中で「子供の自主性を重んじること」「子供たち一人一人の個性や考え方を尊重すること」を意識して仕事に取り組んできました。
保育士として働く中で疲れていて余裕がないと、子供に向き合うより、仕事をこなすことを優先してしまう人もいますが、やはり保育士として子供と向き合う際には、尊重して関わることが大切だと感じています。
そのため、保育士として子供と接する時には、経験から対応をカテゴリを分けることはあっても、できる限り一人一人の考えや言動の理由を見聞きして、個性や特性を理解できるように丁寧なコミュニケーションを意識していました。
上記の例では「仕事で意識してきたこと」と「大切にしている保育観」を提示して「なぜそう考えているのか」「具体的にどのような姿勢で行動をしてきたのか」まで伝えています。
保育士にも考え方や価値観には違いがあり、仕事で意識してきたことや大切にしている保育観は、保育士としての差別化を図るために効果的です。
ですが、表面的な内容では評価されないので、実際に自己PRとして情報を整理する際には、面接で深掘りされる可能性のある質問も想定して、具体的なエピソードを用意しておくようにしましょう。
末永
面接で深掘りされる質問として、上記の例文では「仕事の中で特に印象に残った出来事はあるか」「何がきっかけでその考えが醸成されたのか」「客観的にできていたと感じるか、またその根拠はあるか」といった質問が挙げられますね。
自己PRはアピールするための項目ではありますが、文章の内容次第では質問を引き出すこともできますし、質問を想定していれば対策も立てやすくなります。
そのため、自己PRで具体的に書くと長くなる場合には、興味を持ってもらえる範囲に絞って面接で深掘りしてもらう方法もあるということは覚えておきましょう。
例文④|経験や実績をアピールしたい人向けの自己PR
保育士として働いてきた中で、クラスリーダーや特別なポジションの経験を積んでいたり、保育士として誇れる実績がある場合には、経験や実績をアピールするのも効果的です。
例文|経験や実績をアピールしたい人向けの自己PR
私は、4歳児〜6歳児のクラス担任を6年間経験しており、その中でクラスリーダーや新人教育の経験も積んできました。
クラスリーダーの時には、同年代のクラス担任・副担任5名に保育方針の希望を聞きながら方針を決めたり、現在のカリキュラムの中で改善が必要なものがあれば積極的に園長や主任に提案をしてきました。
また、新人教育でも実務レベルを正確に評価するために、教育評価の基準を作り、新人教育のカリキュラムに取り入れて、フォローを続けた結果、担当をした新人の離職率は1割以下に抑えることができました。
保育士として働いてきた中での経験や実績をアピールする場合は、ポジションと役割を伝えた上で「どのようなことを意識してきたのか」「どのような成果をあげられたのか」も記載すると良いですね。
また、経験や実績では、数値で伝えられる部分はできる限り数字を用いた方が具体的なイメージがしやすくなりますし、新人教育であれば離職率など、保育園の課題となりやすいことに関する成果を提示することで評価されやすくなります。
そのため、経験や実績をアピールしたい人は「どの役割をどのくらい担当して」「具体的にどのようなことをして」「どのような成果や貢献につながったのか」を意識して、自己PRを作成すると良いですよ。
末永
経験や実績の中でも、実績は自分軸での評価ではなく、他者から評価されたものやプロの目線で転職で評価されると言われたことをアピールした方が効果的です。
そのため、経験や実績をアピールしたい人は、情報を整理した上で「選考で評価されやすい経験・実績」にはどのようなものがあるのかを聞いてみると良いですよ。
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例文⑤|キャリア志向をアピールしたい人向けの自己PR
転職する際にキャリア志向をアピールしたい人は、以下のような自己PRにするのが良いですね。
例文|キャリア志向をアピールしたい人向けの自己PR
私は「子供に向き合える保育士」「子供の可能性を広げていける保育士」を目指しており、保育士としての経験を広げられるようにキャリアを積みたいと考えています。
実際に、運動保育士やチャイルドコーチングアドバイザーの資格を取得したり、モンテッソーリ教育のように、子供の自主性を重んじる保育方針の保育園で働いて、キャリア実現に必要な経験を積めるように意識してキャリア形成をしてきました。
そして、今まではモンテッソーリ教育に力を入れている保育園で働いていたので、今後はシュタイナー教育に重きを置く保育園で、今までとは異なる保育の経験を積みながら、保育士としての視野を広げていければと考えています。
自己PRでキャリア志向について話す際には、希望するキャリアの方向性を明確にした上で「どのような方針でキャリア形成をしてきたのか」を具体的に示しながら話していく必要があります。
また「今までのキャリアで経験してきたこと」「今後のキャリア形成で必要だと感じること」「希望のキャリアを実現するためには何をすれば良いのか」まで、具体的に話せるように準備しておきましょう。
ですが、キャリア志向に関するアピールは、キャリアの方向性を示して、応募意欲を伝えるのに向いていて、志望動機と被ることもあるので、自己PRで書く場合には志望動機とは異なる要素を入れてアピールすると良いですよ。
例文⑥|職場で貢献できることをアピールしたい人向けの自己PR
「応募先で働く場合にどのような貢献ができるのか」は、選考の結果に影響する重要な要素となりますが、職場で貢献できることを自己PRで話す場合には、以下の例文のように、具体的にどのような貢献ができるのかを伝えると良いですよ。
例文|職場で貢献できることをアピールしたい人向けの自己PR
私は、チャイルドコーチングアドバイザーの資格を取得しており、子供と接する中で個々の得意なことや特性を整理して、保護者に伝えるような取り組みをしてきました。
そのため、貴園の「子供の自主性を尊重して、個性を伸ばす」という保育方針に対して、私の資格や経験を活かして子供の構成や特性を分析したり、保護者へ相談対応やアドバイスをしてきた経験は活かせると思います。
また、保育士としてクラスリーダーや新人教育担当として、クラス運営や新人教育のマニュアルの策定を行なった経験もあるので、必要に応じてクラス担任からマネジメント業務、新人教育まで臨機応変に対応することも可能です。
上記の例文は、具体的に何をしてきたのかを提示した上で、応募先の保育園で求める人物像や役割に対してどのような貢献ができるのかを示しています。
上記の例も含めて、職場で貢献できることをアピールしたい場合は、応募先でどのような人物が求められているのか、どのような背景で人材を募集しているのかを把握した上で、施設の課題に対して解決に役立てるかをアピールするのが効果的です。
そのため、自己PRの内容を精査する際には、事前に「応募先の募集背景」「求めている人物像」「施設で課題とされている事柄」をわかる範囲で調べておくと、より良い自己PRを作ることができますよ。
末永
求人を出している保育園の内部情報について詳しく知りたい場合には、自分で調べるだけではなく、転職エージェントの求人担当者に質問してみるのも効果的ですね。
特に、転職支援実績が豊富で利用者も多い転職エージェントでは、よくある質問や募集背景まで把握していることも多いので、情報収集をしたい人にはおすすめです。
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例文⑦|未経験から保育士へ転職する人向けの自己PR
本記事を見ている人の中には、未経験から保育士へ転職を考えている人もいると思いますが、未経験から保育士へ転職する場合に自己PRを考えるのであれば、以下のような内容にすると良いですよ。
例文|未経験から保育士へ転職する人向けの自己PR
前職は営業をしていたのですが、ずっと保育士の仕事に興味があり、今後のキャリアを考えた時に「保育士として働いてみたい」と感じたので保育士へのキャリアチェンジを決めました。
保育士として働くのは未経験ですが、営業として顧客とコミュニケーションをとりながら信頼関係を構築してきた点や事務業務の経験は保育士として働く中でも活かせると考えています。
もちろん、保育士と営業では性質は異なりますが、一人一人と向き合って信頼関係を構築してきた経験は、子供や保護者と関わる上でも活かせると考えているので、未経験でもできることを探して積極的に貢献していきたいと思います。
未経験から保育士へ転職する場合には「前職で何をしていたのか」「いままでどのような経験をしてきたのか」「なぜ保育士を目指したのか」「保育士の仕事で活かせる経験やスキルはあるか」など、採用担当者が気になる要素をアピールすることが大切です。
また、今までの実績をアピールする人もいますが、保育で営業の実績をアピールしてもあまり意味はないので、基本的には「保育の仕事で活かせる経験やスキル」や「貢献できること」を中心にアピールしていきましょう。
保育施設も未経験の保育士を採用する場合は、仕事への姿勢や人柄を見ることも多いので、前職と保育の性質の違いを理解した上で「前職の経験を活かしてこんな貢献ができる」といった形でアピールすると、差別化ができて興味を引くこともできますよ。
例文⑧|ブランクがある人向けの自己PR
保育士として働いていて、育児やキャリアチェンジで保育士としてのキャリアを離れた人もいると思いますが、ブランクがある人が自己PRを作成する場合には、以下の形でアピールすると良いですよ。
例文⑧|ブランクがある人向けの自己PR
元々保育士として働いていて、出産をきっかけに保育士の仕事を離れていましたが、育児が落ち着いて、改めて保育の仕事に携わりたいと考えています。
保育士としてのブランクはありますが、休職前は5年間保育士として働いていて、休職中も自身の子供の育児を経験できたことで、保育士として働くだけではわからない保護者目線での育児の課題にも向き合うことができました。
その中で、保育士と保護者目線を両方持つことの大切さ、保護者と連携して子供の成長を見守ることの重要性を感じたので、今後は子供達が遊びやすい環境整備だけではなく、保護者に寄り添っていけるような保育士を目指していきたいと考えています。
育児で保育士としてのブランクがある場合には、保育士経験以外にも、育児を通して保育観にどのような変化があったのか、具体的にどのようなことをしていきたいのかをアピールすると効果的です。
特に、保育園も育児経験のある保育士は、保護者との信頼関係の構築に有効な人材だと感じるので、子育てを経験したから理解できたことや課題に感じたこと、それに対して保育士として何ができるのかまで言及すると評価してもらいやすくなります。
また、キャリアチェンジをした人が保育士に戻る場合は「未経験から保育士へ転職する人向けの自己PR」の内容を参考にして、保育士から別の仕事をして感じたこと、保育の仕事に活かせることについてアピールすると良いですよ。
末永
未経験から保育士を目指す人やブランクがある人が転職するなら、保育士向けの転職エージェントを活用して希望条件に合う求人を紹介してもらうのがおすすめです。
また、転職エージェントでは、保育士転職のプロが在籍しているので、活用することで転職活動を有利に進める方法や自己PRの内容に関するアドバイスなど、様々な転職支援をしてもらえますよ。
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保育士の選考で採用担当者が見ている自己PRのポイント
保育士転職において、採用担当者が自己PRで見ているポイントは、書類選考と面接でそれぞれ以下のような違いがあります。そのため、自己PRを作る際には、書類選考と面接で採用担当者が見ている自己PRのポイントを意識しておく必要があります。
採用担当者が書類選考で見ている自己PRのポイント
- 要点がまとまった文章が作れているか
- 何が伝えたいのか明確になっているのか
- 内容に興味関心が持てるかどうか
- 求める人物像に該当する要素があるか
- 貢献できる点を客観的に理解できているか
- 面接する必要性を感じるかどうか
採用担当者が面接でで見ている自己PRのポイント
- 強みやアピールポイントはどこなのか
- 求める人物像にマッチしているか
- 応募者の考え方や価値観はどうなのか
- 話し方や伝え方に問題はないか
- 貢献してもらえるイメージができるか
- キャリアの希望や方向性は明確なのか
上記は一例で、採用担当者によって評価のポイントは変わりますが、採用担当者目線で考えて自己PRの作成と内容の精査をすることで、選考に効果的な自己PRを作ることにつながります。
そのため、自己PRを考える際には、貢献できることや根拠を伝えるだけではなく、採用担当者の目線で考えた時に、上記の要素をどれだけ満たせているかもチェックしておくと良いですよ。
末永
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【選考対策】面接時の自己PRで意識したいポイント
ここまで保育士の転職活動における自己PRの作り方やポイント・注意点、具体的な例文について紹介しましたが、自己PRでは年代・雇用形態・施設・役職別で、意識したほうが良いポイントも変わります。
そのため、ここからは選考対策として、保育士の転職活動において、自己PRをする時に意識しておきたいポイントについて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【年代別】意識したい自己PRのポイント
保育士として転職する際には、年代によって求められる役割や需要が変わってくるので、年代別の需要に合わせた自己PRが求められます。
そのため、本項では各年代の保育士が自己PRをする時にはどのようなことを意識しておいたほうが良いのかについて紹介していきますね。
20代が意識したい自己PRのポイント
20代が自己PRをする際には、20代前半と20代後半でアピールしたほうが良いポイントは変わりますが、基本的には「将来の具体的なキャリアプラン」と「保育士の仕事で活かせる経験やスキル」について話していくと良いですね。
20代前半の保育士は実務経験が少ないため、転職する際には「将来のビジョン」をしっかりと持っているのか、保育士としての実務をこなすだけの能力があるのかが評価のポイントとなります。
また、20代後半では出産での退職を懸念する施設もあるため、ライフプランを考慮したキャリアプランを伝えることが大切ですし、リーダーや新人教育の経験がある人も増えるので、同年代の保育士と差別化できる点をアピールするのも良いですね。
末永
20代前半であれば、第二新卒として転職できますし、20代後半でも一通りの業務対応ができれば転職は十分に可能です。
ですが、将来のキャリアを見据えずに転職をすると、将来的に年収アップやキャリアアップが難しくなる可能性もあるので、転職時にはキャリアプランを立てた上で転職活動を進めていきましょう。
30代が意識したい自己PRのポイント
30代になると保育士として一通りの経験を積んでいる人も多いため、具体的にどのような経験があり、どのような保育観を持っていて、どのような貢献ができるのかを中心にアピールすることが大切です。
また、20代後半から30代では結婚や育児で退職する人もいるので、面接時には結婚や出産を意識したキャリアプランを立てた上で、保育士としてどのように働いていきたいのかを伝えることも必要です。
その他にも、役職や特別な業務の経験がない人でも、保育観が明確であればアピールするのも良いですし、キャリア形成のための勉強や資格取得に力を入れている人は取得した資格と今後のキャリアプランをアピールすると評価されやすくなりますよ。
末永
保育士は30代になると、キャリアアップを目指す人、知識や経験を積みながら専門性を高めていく人、ワークライフバランスを重視する人など、キャリアの希望が分かれてくることも多いです。
そのため、選考ではどのようなキャリア志向を持っているのかも意識して話すと良いですよ。
40代が意識したい自己PRのポイント
40代になると主任や副園長のポジションに就く人も出てきますが、自己PRをする際には、今までの実績と具体的に経験を活かして、保育士として保育園にどのような貢献ができるのかをアピールしていくことが大切です。
また、40代で役職に就いていない人は、保育の現場で働きたい人やワークライフバランスを大切にしたい人も多いので、20代・30代で保育士として培ってきたことや保育に対する姿勢・考え方についてアピールするのも効果的ですよ。
その他にも、40代になると年代が離れている保育士も職場に増えるため、コミュニケーション能力や協調性もアピールして、年齢に関係なく尊重して建設的に働けるとアピールすることも大切ですね。
末永
40代になると50代・60代のキャリアも意識しながらどのように働いていくのかを考える必要もあるため、今後のキャリアに対してどのような考えを持っているのかも伝えましょう。
また、40代になると募集している求人数が減るため、転職活動をする場合には、転職エージェントで希望に合う求人を探して紹介してもらうと良いですよ。
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50代が意識したい自己PRのポイント
保育士も50代になると、役職の経験がないとキャリアアップは難しいので、キャリアアップ目的で転職する以外は、保育観や保育士として施設に貢献できることについて話すのが良いですね。
特に、50代になると正社員の求人は減るので、50代も保育士として働きたい理由や年齢が離れた保育士との関わり方で意識しているポイント、保育士としてどのような使命感を持って仕事を続けたいのかをアピールするのも効果的です。
また、歳を重ねるにつれて年収の水準は下がるので、年収アップやキャリアアップよりも働き続けることへの意欲と今まで経験してきたことをどのように還元していきたいのかといった人柄のアピールもしていきましょう。
末永
保育士の年代別の平均年収では50代前半がピークなので、今までのキャリアに対する年収にこだわりすぎると転職が難しくなる可能性もあるので注意しましょう。
また、正社員は役職なら需要はありますが、一般保育士として働く場合には、若い年代の人を優先的に採用することも多いので、就業先を見つけるためには正社員にこだわりすぎないことも大切です。
60代が意識したい自己PRのポイント
60代で保育士として転職する場合には、50代と同様に年代が離れていても協力して仕事ができることや人柄についてアピールした方が採用してもらえる可能性は上がります。
特に、60代の保育士は体力があることよりも、今まで保育士として働いてきた経験や知識を若い人や子供達に還元する姿勢の方が評価されるので、経験があるからこそできることにフォーカスしてアピールするのもおすすめです。
また、60代になると体力的にフルタイムで働くのは大変なため、働く時間帯️には融通が利くこと、役職にこだわりはなく与えられたポジションで問題がないことをアピールすると、人手不足の保育園では採用してもらいやすくなりますよ。
末永
保育士は60代・70代になっても働ける仕事ですが、50代を過ぎたあたりから体力的にしんどいと感じる人もいるため、体調管理のために働き方の見直しも必要です。
そのため、正社員として働くことにはこだわりすぎず、派遣やパートで働くことも視野に入れて求人を探していくと良いですよ。
末永
また、保育士として求人を探している人の中で、転職の成功率を少しでも上げたいと考えているのであれば転職エージェントの活用がおすすめです。
特に、役職や高待遇の求人を探している場合には、求人数が多い転職エージェントで求人を探す方が効率的なので、転職サービスを探している人は、以下のサービスもチェックしてみてくださいね。
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【雇用形態別】意識したい自己PRのポイント
保育士として働く選択肢として多いのが、正社員とパート・アルバイトですが、雇用形態によって自己PRをする際には、どのようなことを意識していけば良いのでしょうか?
本項では、正社員とパート・アルバイトの選考で自己PRをする際には、どのようなことを意識すれば良いのかについて紹介していきますね。
正社員の自己PRで意識したいポイント
正社員の自己PRでは「【例文】保育士に関連する自己PRの文章例」で紹介した例文を参考に、アピールしたい内容を考えて自己PRを作成しましょう。
また、正社員の中途採用では「即戦力かどうか」「具体的にどのような貢献ができて、採用するメリットがあるのか」も重視されるため、貢献できることをアピールしながら採用メリットを感じてもらうことを優先していくと良いですよ。
そして、保育士の転職では年齢を重ねるにつれて求められることは変わりますし、施設によってどのような考えや人柄の人材を求めているのかも変わるので、年代別・施設別の自己PRで意識したいポイントも参考にしてみてくださいね。
パート・アルバイトの自己PRで意識したいポイント
保育士としてパート・アルバイトで働く場合は「即戦力として働ける経験・スキル」「人柄」「希望する働き方と施設の希望とのマッチ度」が重要なため、実績をアピールするよりも応募先が求めているニーズに応えられる内容にすると良いですね。
具体的には「正社員ではなく保育士でも仕事を続けていきたい理由」「パートとしてどのような貢献ができるのか」といった、働くことに対する意欲や正社員とパートの違いを理解した上で自分が貢献できることについて話すのが効果的です。
また、面接ではパートの保育士としての仕事に向き合う姿勢や保育だけではなく雑用の仕事も多くなることを承知しているという話も会話の中でしておくと「立場を理解して行動できる人」という印象を持ってもらいやすくなりますよ。
末永
雇用形態に関わらず、保育士の求人を探す場合には、自分で探すよりも、条件を伝えてプロに希望に合う求人を探してもらう方が効率的に求人探しができます。
また、転職エージェントでは応募先の募集背景や内部情報を把握していることも多いので、転職活動で選考を有利に進めたいのであれば、転職エージェント経由で応募するのもおすすめですよ。
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【施設別】意識したい自己PRのポイント
保育士が転職をする際には、施設によって「どのようなことを意識すればいいか」は変わります。
そのため、本項では施設別で自己PRをする際に意識するポイントについて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
保育園で働きたい人向けの自己PRのポイント
保育士の代表的な職場として挙げられる保育園ですが、私立保育園は施設規模や職員の人数にも違いがあって、需要が変わるため、どのような貢献ができて、それが保育園にとってどのようなプラスになるのかも意識して自己PRをしましょう。
例えば、施設規模が大きい保育園では、他の保育士との差別化や人数が多い中でどのような役割を担えるのかを意識して、中小規模の保育園では、即戦力としてどのような貢献ができるのか、その根拠と保育園の現状の課題に対して、経験を活かしてどのような対応をするのかをアピールする形になります。
また、規模の大きい保育園では、様々なスキルや経験を持つ保育士がいるため、質の高い保育士を採用するか、人柄や志向性を重視して教育するかのどちらかになることも多いので、スキルや経験をアピールするのであれば、英語や特定分野の専門性をアピールするのが効果的ですよ。
末永
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認定こども園で働きたい人向けの自己PRのポイント
認定こども園で働くためには、保育士の資格だけではなく、幼稚園教員免許も必要になるため、転職のハードルは高いですが、保育士としてのキャリアアップをするならおすすめの選択肢になります。
そして、認定こども園で働きたいのであれば、自己PRをする際には「保育士としての実務経験とスキル」「他の保育士よりもどのようなことで優れているのか」をアピールしていくことが重要です。
新卒や第二新卒であれば育成前提で採用してくれますが、中途採用では能力と人柄の両方が優れている人を採用することが多いので、大手の保育園のように他者との差別化を意識して、能力と自分だからこそ貢献できることをアピールしていきましょう。
病児保育施設で働きたい人向けの自己PRのポイント
病児保育施設で働きたい人は、志望動機も含めてなぜ保育園ではなく病児保育施設で働きたいと考えたのか、病児保育施設で働く際に活かせる経験についてアピールしていきましょう。
また、病児保育施設では、感染症や理由があって集団保育が難しい子供を対象に保育をするため、病気や感染予防に対する知識をアピールしたり、子供の不安を取り除くために意識するべきことなどの保育観について話をするのも効果的です。
その他にも、特定分野の専門性を証明できる資格を取得した上で、病児保育施設で働きたいと感じた背景を説明することで、採用メリットを感じてもらえるので、必要に応じて関連性のある資格や専門性の高い資格の取得を目指すのもおすすめですよ。
障害福祉施設で働きたい人向けの自己PRのポイント
障害福祉施設で働きたいと考えている場合には、障害への理解と障害福祉施設で働きたいと考えた背景、具体的なキャリアの希望までしっかりとアピールすることが大切です。
というのも、障害福祉分野で働く場合には、今までの環境とは異なる点が多く、自分の中の常識が通じるとは限らないため、事前に知識を得るために勉強をしたり、実際に現場を見ながら本当に働きたいと感じるのかまで聞かれる可能性もあります。
そのため、今までとは全く異なる環境で働こうと考えた背景と障害福祉施設で働くためにどの程度の行動をしているのかで、本気度をアピールすることで評価してもらいやすくなりますよ。
院内・企業内保育所で働きたい人向けの自己PRのポイント
院内・企業内保育所で働くには、病院や企業に採用される必要がありますが、基本的に院内・企業内保育所は少人数保育となることが多いため、保育士として何かあった時にも臨機応変に対応できるスキルと経験があるかを重視されることも多いです。
そのため、保育士として働いてきた役職の実績よりも、実務能力や病児保育、感染症対策など、リスクマネジメントやトラブルへの対処能力をアピールすることで「何かあった時にも安心して任せられる」という良い印象を持ってもらいやすくなります。
また、院内保育では夜勤が発生する可能性もあるので、働き方の特徴を理解した上で、なぜ働きたいと感じたのかまで、具体的に話ができるようにしておくと良いですよ。
末永
施設別に自己PRで意識すると良いことについてお伝えしましたが、応募する施設の募集背景や求めている人物像で、効果的なアプローチが変わることも多いです。
そのため、選考で評価されやすい自己PRを作りたい人や特定の求人に特化した対策をしたい人は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに詳しい情報について聞いてみると良いですよ。
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【役職別】意識したい自己PRのポイント
最後に、役職別で保育士が自己PRをする際に意識したいポイントについて紹介していきますね。
一般保育士が意識したい自己PRのポイント
一般的な保育士として転職する場合には「即戦力としてどのような業務に対応ができるのか」「保育士としてどのようなことを意識して働いてきたのか」をアピールすると良いですよ。
その他にも、年齢が若ければ将来のキャリア形成について話すのも良いですし、年齢を重ねている場合には、保育観や保育のプロとしてどのような貢献ができるのかについて話すのが効果的です。
また、施設によって求められるスキルレベルは変わるため、大手の保育園や高度保育教育を提供しているような施設へ転職する場合には、スキルレベルや専門性の高さをアピールしていきましょう。
末永
一般保育士の経験年数やスキルレベルは幅が広いですが、求められるレベル感は高くはないので、実務レベルで差別化できることがあれば積極的にアピールすると良いですよ。
担任・クラスリーダーが意識したい自己PRのポイント
担任・クラスリーダーの経験がある人は、クラスの担当する中で意識していたことを「クラス運営」と「子供との接し方」の観点で話すのが良いですね。
具体的には、クラスや保育士の責任者としてどのように関わってきたのか、子供が安心・安全に遊べるように意識してきたことや保育士が働きやすいように心がけていたことまで話せると、自分で考えて行動できる人という印象を与えることもできますよ。
また「担任・クラスリーダーとしての権限を活かして何をしてきたのか」について話せると、役割に応じてどのような行動が求められているのかを理解して、適切な行動ができる人という評価をしてもらえるので、アピールしてみるのもおすすめです。
末永
担任であればクラス運営に関することを話して、クラスリーダーはチームマネジメントに関することを中心に話すと良いですよ。
職務分野別リーダー・専門リーダーが意識したい自己PRのポイント
職務分野別リーダーや専門リーダーは、厚生労働省が保育士のキャリアアップの枠組みとして作ったポジションですが、特定分野の研修を受けて保育施設における分野別のリーダーとしてのポジションを担うのであれば専門性のアピールが効果的です。
具体的には、職務分野別リーダー・専門リーダーとして意識してきたこと、具体的に保育施設に対して役職者としてどのような貢献をしてきたのかなど、専門性と実績の部分を中心にアピールすると評価されやすくなります。
また、専門リーダーは研修の枠組みとして、副主任保育士と同程度の職位に部類するポジションなので、専門リーダーとして応募先に対してどのような貢献ができるのかをアピールするのも良いですね。
末永
職務分野別リーダーと専門リーダーは、保育士の中でもスペシャリストにあたる役職なので、専門性のアピールがおすすめです。
ですが、分野もたくさんありますし、経験があるからといって転職後も同じポジションに就けるとは限らない点には注意が必要です。
主任保育士・副主任保育士が意識したい自己PRのポイント
主任保育士・副主任保育士として働いてきたことをアピールするのであれば、どのようなことを意識して施設環境を作り、職員のマネジメントをおこなってきたのかをアピールしていきましょう。
また、主任保育士・副主任保育士の職位では、施設運営の補佐をすることもあるため、どのような業務対応をしてきたのか、担当期間でどのような成果を上げたのかもアピールしていくことが大切です。
保育士の転職では、主任保育士・副主任保育士の経験があると評価されますが、転職後も主任保育士・副主任保育士として働くには、転職先で実績を積む必要があるので、まずは一般保育士として、どのような貢献ができるのかアピールすると良いですよ。
末永
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園長・副園長が意識したい自己PRのポイント
園長・副園長をはじめとした、施設の経営や運営に携わってきた経験があり、今後も施設運営に関わっていきたいと考えているのであれば、経営能力や施設運営における実績をアピールしていきましょう。
施設運営に関しては様々な指標がありますが、自己PRでは、施設運営の中でも特に重要になる経営の安定化や施設環境・トラブル件数など、運営上リスクとして考えられる要素に対してどれだけの成果を上げてきたのかアピールするのが良いですね。
その上で、施設運営をする中で特に意識してきたことや職員とのコミュニケーションの取り方など、考え方や人柄についてアピールすると、施設長に相応しいのかどうか判断してもらいやすくなりますよ。
末永
園長・副園長として働いた人であれば、保育園運営会社でのスーパーバイザーとして働いたり、経営に関するコンサルティング、フランチャイズ展開における講師に転職する人も多いです。
そのため、自己PRでは経営能力や運営能力を中心に、具体的な実績を示すことで、今までのキャリアを活かして、大きな貢献ができることをアピールできますよ。
自己PRの内容に悩んでいる人は転職エージェントで相談
本記事では、保育士転職における自己PRの作り方から年代・施設・ポジションによってどのようなことをアピールすればいいのかまで、詳しく紹介してきました。
ですが、実際に保育士が転職をする際には、保育士転職に精通したキャリアアドバイザーに確認してもらい、具体的なアドバイスをしてもらう方が、希望する求人の選考で有利な自己PRを作成することにつながります。
そのため、もし転職活動を有利に進めたい場合や自己PRの内容を精査したいと考えている場合には、保育士転職に精通したプロが在籍している転職エージェントで相談してみると良いですよ。
末永
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志望動機や職務経歴も選考の評価基準としては重要ですが、自己PRは自由度が高いからこそ人柄や考え方を知ってもらうきっかけを作ることができます。
また、自己PRは内容を工夫すれば、面接で採用担当者からの聞いて欲しい質問を引き出すこともできるので、しっかりと作り込んでいくと良いですよ。