ハローワークの職業訓練で看護学校!給付金と合格の秘訣
ハローワークの職業訓練なら、給付金制度を使って看護学校に進む道があります。
この記事では、ハローワークの職業訓練のメリット・デメリット、対象条件から学費サポート、選考対策まで網羅的に解説します。
あなたに合った看護学校へのルートを見つけ、夢を叶える一歩を応援していきますね。
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ハローワークの職業訓練で看護学校に行くには
「ハローワークの職業訓練で看護師になれるって聞いたけど、それって一体どういう制度なんだろう?」「自分も対象になるのかな?」そんな風に、新しいキャリアへの一歩として看護師を考え始めた人にとって、まだ少しぼんやりとしている部分があると思います。
このパートでは、まず「ハローワークの職業訓練を利用して看護師を目指す」というチョイスがどんなものなのか、その基本的なところを一緒に見ていきます。
職業訓練校と看護学校の違い
まず、よく聞かれるのが「職業訓練校と普通の看護学校って、何が違うの?」というところですね。これは、看護師を目指す上で最初に押さえておきたい大切なポイントです。
職業訓練校は、ハローワークが窓口になっている公的なトレーニング施設のことを指すことが多いです。国の「ハロートレーニング(公的職業訓練)」という制度の一環で、再就職やキャリアアップに役立つ知識やスキルを、基本的には費用を抑えて学べる場所なんです。
また、看護師になるための専門的な教育を受ける場所が「看護学校」で、専門学校や大学、短期大学などが当てはまります。
看護師を目指す2つの方法
- 公共職業訓練として、都道府県などが運営する職業訓練校(公共職業能力開発施設)が「看護師育成コース」などを設けているケース
- 厚生労働省の「専門実践教育訓練給付制度」を活用するケース
※看護師や准看護師を目指せる専門学校や大学などの養成課程が国の指定を受けていれば、ハローワークで手続きをすることで、本人が学校に支払った学費(教育訓練経費)の一定割合(50%)が、後から支給される仕組み
看護師のような資格の取得を目指す養成施設の課程は「専門実践教育訓練」の対象講座として選ばれやすいです。
直接ハローワークが運営する訓練校に通うわけではなくても「ハローワークで相談・手続きをして、国の給付金サポートを受けながら、指定された看護学校で学ぶ」というルートで看護師を目指せるわけですね。

末永

どちらのルートを選ぶにしても、看護師になるための勉強をするところは同じですが、入学の窓口や利用できる制度、学費のサポートなどに違いが出てくることがあります。
この違いを最初に理解しておくと、自分にピッタリあった道を選ぶためのヒントとなりますよ。
職業訓練の対象者・条件
「職業訓練って、誰でも利用できるものなの?」と気になりますよね。とくに専門実践教育訓練給付制度を使って看護学校に行くなら、いくつかクリアしたい条件があります。
まず、雇用保険に入っていた期間(初めて利用する人は2年以上、2回目以降なら3年以上)がポイントになります。すでに仕事をやめている場合、やめてから1年以内に学び始めるのが基本です。
また、看護学校ごとの応募資格(高校卒業以上など)も、しっかりチェックしてください。

末永

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訓練期間と取得資格
「看護師になるには、どのくらいの期間勉強が必要で、どんな資格が取れるんだろう?」と、これからのキャリアプランを立てる上で、とても気になるところだと思います。
職業訓練、とくに「専門実践教育訓練給付制度」などを使って看護師を目指す場合、期間や取得できる資格は選ぶコースによって変わってきます。
コースの違い
正看護師を目指すコースであれば、訓練期間は3年間となることが多いです。これは、看護師として必要な専門知識や技術、そして病院などでの実習をしっかり行うために必要な期間なんですね。そして、この3年間の課程を修了し、国家試験に合格することで看護師の資格を取得できます。
地域や訓練校によっては、准看護師を目指す2年間のコースが設けられていることもあります。准看護師は、ドクターや看護師の指示を受けて看護業務を行う資格です。まずは准看護師の資格を取ってから、さらに実務経験を積んで正看護師を目指すというステップアップの道も考えられますね。

末永

自分が正看護師・准看護師どちらの資格を目指したいのか、そしてそのためにはどのくらいの期間が必要なのかをイメージしたうえで、これからのライフプランを立てるようにしてくださいね。
ハローワークの職業訓練で看護学校に通うメリット
このパートでは、ハローワークの職業訓練を利用して看護学校に通うことの、嬉しいメリットを具体的に見ていきましょう。
ハローワークの職業訓練で看護学校に通うメリット
学費・生活費のサポートが受けられる
ハローワークの職業訓練で看護学校を目指す大きなメリットとして、お金の心配を減らせる手厚いサポートがあります。とくに「専門実践教育訓練給付制度」などを活用すれば、学費や生活費の負担をグッと軽くできるんです。
この制度では、支払った教育訓練経費の50%(年間上限40万円)が、半年ごとに支給されます。たとえば3年間のコースなら、最大で120万円のサポートが受けられる計算になりますね。
さらに、無事に資格を取得して、訓練修了から1年以内に看護師として就職し、雇用保険に入ると、追加で教育訓練経費の20%(年間上限16万円)が支給される場合もあります。
これだけ手厚いサポートがあれば「学費が高いから…」と諦めかけていた人にとっても、看護師への道がグッと現実的になるのではないでしょうか。経済的な心配が少しでも軽くなれば、勉強にも集中しやすくなりますね。
手厚い就職サポートで就職も安心
ハローワークの職業訓練では、資格を取った後の就職活動も看護師としてスムーズに働き始められるよう、しっかりサポートしてもらえます。
厚生労働省が定める「専門実践教育訓練」の多くのコースでは、訓練を修了した人の高い就職率も講座指定の大切な基準の一つとされています。訓練校自体が、しっかり就職できるよう、サポート体制をバッチリと整えていることが多いんですね。
それに加えて、もちろんハローワークでも、専門の相談員によるキャリア相談や、希望に合った求人の紹介など、看護師としての新しいスタートをしっかり応援してくれます。
これなら、安心して勉強に集中できますし、卒業後のキャリアプランもイメージしやすいといえますね。
専門知識・スキルが身につく
ハローワークの職業訓練で看護学校に通うことのメリットとして、看護師として現場に立つために役立つ専門知識や実践的なスキルを、効率よく身につけられることもあります。
国が「専門的・実践的な教育訓練」であると認めた「専門実践教育訓練」の対象になるコースでは、ただ教科書を読むだけではなく看護のリアルな現場で求められる知識やすぐに役立つ看護スキルを集中的に学べるようにカリキュラムが組まれていることが多いんです。
実践をふまえた学びを通じて、看護師としての土台を磨けるので、卒業して医療現場に出たときも、スムーズに業務に入っていけるイメージが持てますよ。
「早く一人前の看護師としてバリバリ働きたい!」という気持ちを、しっかりと後押ししてくれます。
ハローワークの職業訓練で看護学校に通う注意点
このパートでは、ハローワークの職業訓練で看護学校を目指すにあたって知っておきたい注意点や、人によっては「大変かも…」と感じるデメリットについて紹介していきます。
しっかり準備するためのヒントにしてください。
ハローワークの職業訓練で看護学校に通う注意点
学習時間の確保と両立の難しさ
まず考えておきたいのが、看護学校での勉強は、イメージ以上に時間とエネルギーが必要になるということです。
とくに看護師を目指す「専門実践教育訓練」は、厚生労働省の定める基準で、資格取得に必要な最短期間(通常2年から3年)で集中的に学ぶことを前提としています 。
だからこそ、日々の授業はもちろん、課題やレポート、そして病院などでの実習と、毎日コンスタントに学習時間をしっかり確保しなくてはいけません。
もし、家庭のことなど、勉強以外にもやらなければならないことがある人にとっては、この「学習時間との両立」が最初の大きなハードルになるかもしれませんね。

末永

「こんなに大変だとは思わなかった…」とならないためにも、入学前に「1日にどれくらい自分の勉強時間が取れそうか」「家族の協力はどのくらい期待できそうか」など、具体的な学習プランと生活リズムをしっかりイメージしておくことが大切です。
クラスメイトの年齢や人間関係
ハローワークの職業訓練を通して看護学校に入るとき、制度そのもののデメリットというよりは、クラスメイトの年齢層や周りの人たちとの人間関係が気になる人もいます。
看護学校のクラスには、高校を卒業したばかりの若い世代から、社会人経験を経てキャリアチェンジを目指す30代、40代、あるいはそれ以上の世代まで、幅広い年齢の人が一緒に学ぶケースは珍しくありません。
そのため「自分だけ年齢が離れていたらどうしよう…」とか「若い世代の人たちとうまくコミュニケーションが取れるかな…」といった心配を抱く人もいるかもしれません。

末永

一番のポイントは、みなさん「看護師になる」という同じ目標を持つ仲間だということです。年齢やこれまでの経験が違っても、目指すゴールは同じです。
実習やグループワークなどチームで課題に取り組むことも多いので、お互いを尊重し合い自分から心を開いて関わってみれば、年齢差も良い刺激となりますよ。
訓練内容のミスマッチ
ハローワークの職業訓練で看護学校に通う注意点として「訓練内容のミスマッチ」も考えられます。
訓練内容で「あれ、思ってたのと違うかも…」と感じてしまうのは、期待していた学びと実際のコース内容が、残念ながらズレてしまった時に起こりやすいです。
とくに「専門実践教育訓練給付制度」の対象となる看護学校のコースは、厚生労働大臣が「専門的・実践的な教育訓練」と認めた、クオリティの高いプログラムです。
つまり、それぞれのコースには、国が定める基準を満たした明確な教育目標やカリキュラムがあるということなんですね。

末永

入学後にギャップを感じないためには「本当に学びたいことや目指す看護師像と、コースがしっかり合っているか、入学前にしっかり見極めること」がとても大切です。
「看護学校なら、どこも内容は同じだろう」と思い込まず、学校のパンフレットやウェブサイトで、授業内容、実習の頻度や場所、取得を目指せる資格の種類などを、じっくり比較してみてください。
もし可能なら、オープンキャンパスに参加して学校の雰囲気を感じたり、先生に直接質問したりするのが、ミスマッチを防ぐためのベストな方法ですよ。
看護学校の費用とハローワークの給付金制度
看護師を目指す上で、お金のことは避けて通れません。
このパートでは、看護学校にかかる費用と、学びを経済的に支えてくれる給付金制度について大切なポイントを詳しく解説します。
しっかり理解して、安心して準備を進めていきましょう。
看護学校の学費の目安
看護学校の学費は、選ぶ学校の種類、とくに国公立か私立かによって必要な金額が変わってきます。
都道府県や市町村が運営している国立や公立の看護専門学校や看護大学は、私立の学校に比べて学費がおさえられている傾向があります。
3年間で、専門学校なら総額150万円~250万円ほど、4年制大学であればさらにかかることも考えておく必要があります。入学金や年間の授業料・教科書代・実習にかかる費用などを合わせたトータルのお金ですね。
一方で、私立の看護専門学校や看護大学の場合は、トータル300万円〜500万円以上となるところも少なくありません。ただ、学校や設備、カリキュラムによって学費は大きく異なりますね。
専門実践教育訓練給付金とは
専門実践教育訓練給付金は、看護学校の学費負担を国がサポートしてくれる、とても心強いシステムです。
このシステムは、職業訓練の対象者が厚生労働大臣の指定する専門的・実践的な教育訓練(専門実践教育訓練)を受講し、修了した場合に本人がスクールに支払った訓練費用の一部が支給される仕組みになっています。

出典:専門実践教育訓練給付金とは|厚生労働省
まず、教育訓練経費の50%が、半年に1回支給されます(年間で上限40万円です)。もし3年間のコースであれば、最大で120万円の給付が受けられる計算になりますね。
また、資格を取得するなどして訓練を修了した日の翌日から1年以内に、看護師として就職して雇用保険の被保険者になった場合に、追加で教育訓練経費の20%(年間上限16万円)が支給されることもあります。

末永

この専門実践教育訓練給付金を上手に活用できれば、看護師になるための経済的なハードルを大きく下げて、より安心して学びに集中できるはずですよ。
もし訓練開始までの期間に失業保険の受給を考えていたり、給付制限期間があったりする場合、その間の「求職活動実績」も大切になってきます。
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求職者支援制度とは
求職者支援制度は、雇用保険の失業等給付を受けられない人を対象とした、国によるサポート制度です。
これは「ハロートレーニング」の一つで、あなたが新しいスキルを身につけて、一日も早くお仕事に就けるよう応援してくれるものになります。

たとえば、以下のような人が当てはまります。
求職者支援制度の対象者
雇用保険の適用がなかった離職者
フリーランスや自営業を廃業した人
雇用保険の受給期間が終了した人
学校を卒業した後、まだ仕事に就けていない人
収入が一定額以下のパートタイムで働きながら、正社員への転職を目指している人
一定額以下とは
- 本人の収入が月8万円以下であること(ただしシフト制で働いている人など、やむを得ない理由で月8万円を超える収入がある場合でも、月12万円以下であれば認められるケースあり
- 世帯全体の収入が月25万円以下(本人が世帯主でシフト制で働く方などの場合は月29万円以下)であること
- 世帯全体の金融資産が300万円以下であること
これらの条件に加えて、ハローワークに求職の申し込みを行い、支援指示を受けて職業訓練に参加することが必要です。
求職者支援制度を利用すると、訓練コースを基本的には無料で受講できるんです。※テキスト代などは自己負担の場合があります。
また、本人や世帯の収入・資産などが一定の条件を満たせば、訓練期間中に月10万円の「職業訓練受講給付金」と、訓練施設までの交通費(通所手当)が支給される場合もあります。
求職者支援制度は「専門実践教育訓練給付制度」(訓練費用の一部が戻ってくる制度)とは別のシステムです。どちらの制度の対象となるのか、どんな訓練コースがあるのかなど、詳しいことは必ず近くのハローワークで相談して、しっかり確認するようにしてくださいね。
ハローワークの所在地はこちら:全国のハローワークの所在案内
給付金申請の流れ
ここでは、給付金申請の流れを一緒に見ていきましょう。
ポイントは、訓練を受けたい看護学校のコースが始まる「前」に、ハローワークで手続きをスタートすることです。
給付金申請の流れ
ハローワークで相談・受給資格の確認
訓練受講中の支給申請
訓練修了後の追加給付申請(該当する場合
まず「専門実践教育訓練給付金」の申請は、原則として、訓練講座を受け始める1ヶ月前までに、住んでいるところを管轄するハローワークで「受給資格確認」の手続きを行うことからスタートします。
最初のステップでは、そもそも給付の対象になるか、どんな書類が必要かなどをハローワークの相談員さんと一緒に確認します。ジョブ・カードの作成が必要になることもありますね。
訓練開始前の手続きを忘れてしまうと、後から給付金を受け取れなくなることもあるので、絶対に忘れないようにしてくださいね。

末永

無事に受給資格が確認でき、訓練が始まった後も、安心はできません。
給付金は、原則として訓練を受けている間の6ヶ月ごとに、ハローワークへ支給申請をする必要があります。
もし看護師の資格を取って訓練を修了し、1年以内に就職して雇用保険に入った場合には、追加の給付金を受け取るための申請も忘れずにしてくださいね。
給付金申請の注意点
専門実践教育訓練給付金をスムーズに受け取るためには、申請の流れだけでなく、いくつか気をつけておきたい注意点があります。
とくに大切なのは、下の5つのポイントです。
給付金申請の注意点
すべての手続きには期限アリ
必要な書類は「正確に」「早めに」準備
訓練はきちんと「修了」することが大前提
訓練が始まる前の「受給資格確認」から訓練中と修了後の「支給申請」まで、それぞれに申請できる期間や提出期限がしっかり決められています。この期限を1日でも過ぎてしまうと、給付金が受け取れなくなる可能性が高いので、スケジュール管理は気をつけてくださいね。
申請には、本人確認書類や雇用保険被保険者証、教育訓練施設の証明書など、様々な書類の提出が求められます。どんな書類が必要で、どこで手に入れるのか、ハローワークで事前にしっかり確認し、不備なく早めにそろえるのがおすすめです。
また、給付金は、訓練をきちんと最後までやりきって、修了することなどが支給の条件の一つです。

末永

やむを得ない理由なく途中でやめてしまったり出席日数が大幅に足りなかったりすると、給付が受けられなくなったり、すでに受け取った給付金を返還しなくてはならなくなったりすることもあります。最後まで頑張り抜く覚悟も大切ですよ。
看護学校の選考対策と合格のコツ
このパートでは、社会人がハローワークの職業訓練で看護学校を目指すときの、面接や筆記試験のポイントと、合格をグッと引き寄せるための大切なコツをアドバイスしていきます。
職業訓練校の選考フロー
ここでは、職業訓練の看護学校を目指す選考が、どんな流れで進んでいくのか、大まかなステップや選考フローを紹介します。
学校やコース、募集時期によって選考ステップは異なりますが、メジャーな選考フローは、次のようなステップで進むことが多いです。
職業訓練校の選考フロー
出願準備
願書提出(出願)
選考試験(筆記・面接など)
合格発表
入学手続き
出願準備
まずは、興味のある看護学校のウェブサイトを見たりして「募集要項」を手に入れます。
募集要項には、出願できる期間、必要な書類、選考方法などが詳しく書かれているので、しっかり読みこみましょう。
願書提出(出願)
募集要項の指示どおりに、入学願書や履歴書・職務経歴書など、必要な書類を準備します。
定められた期間内に提出してください。
選考試験(筆記・面接など)
書類による選考が行われた後、筆記試験や面接が実施されるケースが多いです。
筆記試験と面接が同日に行われることもあれば、別日になることもあります。試験日はもちろん、場所や持ち物もしっかり確認しておきましょう。
合格
選考試験が終わると、いよいよ合格発表です。
発表の日時や方法は、募集要項に記載されています。郵送で結果が送られてくる場合や、学校のウェブサイトで発表される場合などがありますよ。
入学手続き
みごと合格したら、入学手続きになります。
入学金の納付や、その他必要な書類の提出なども期限が決められています。案内に従ってスピーディーに進めましょう。

末永

全体の流れを頭に入れておくだけでも、だいぶ見通しが立ちます。
選考内容は、募集要項に詳しく書かれているので、まずは志望する訓練校の情報をしっかり確認することから始めてみてくださいね。
面接で聞かれることと回答の仕方
面接は、熱意や適性を直接アピールできる大切なチャンスです。
とくに社会人は、これまでの経験もふまえて、よく聞かれる質問とその答え方のポイントをしっかり準備しておくことが、合格への近道になります。
職業訓練校の看護師養成コースの面接では、主に以下のようなテーマについて質問される傾向があります。
面接でよく聞かれること
看護師を目指す理由(志望動機)
あなたの強み・自己PR
学習意欲と覚悟
将来の目標・キャリアプラン
看護師を目指す理由 (志望動機)
「なぜ看護師になりたいのですか?」「この学校・コースを選んだ理由は?」といった質問は、ほぼ聞かれると考えてください。
「人の役に立ちたいから」だけでなく、あなた自身の経験や具体的なエピソードを交えながら、看護という仕事への理解と、なぜ今このタイミングで目指そうと思ったのかを、自分の言葉で正直に伝えることが大切です。
あなたの強み・自己PR
「あなたの長所は何ですか?」「これまでの社会人経験で得たものは何ですか?」など、あなたの個性やスキルに関する質問です。
コミュニケーション能力、忍耐力、問題解決能力など、看護師の仕事に活かせそうな強みを、具体的なエピソードとセットで伝えられると良いですね。社会人経験で培った多様な視点やスキルは、大きなアピールポイントになりますよ。
学習意欲と覚悟
「看護の勉強は大変ですが、最後までやり遂げられますか?」「訓練期間中の生活設計は?」など、学習への真剣度や計画性を見る質問です。
看護の勉強がいかに大変かを理解した上で、それでも学びたいという強い意欲と、具体的な学習計画や困難を乗り越える覚悟を示せると、面接官にも安心感を与えられます。
将来の目標・キャリアプラン
「どんな看護師になりたいですか?」「卒業後はどのように活躍したいですか?」といった、将来のビジョンに関する質問です。
ここで、訓練を通じて得た知識やスキルを活かして、どんな分野で、どんな風に貢献したいかを具体的に語れるとよいですね。
筆記試験の出題傾向 対策
職業訓練の看護学校では、国語・数学(中学〜高校の基礎レベル)、一般常識、そして作文(小論文)が出題の中心です。
専門知識というよりは、あなたのベースとなる学力や思考力、言語化力がチェックされます。
専門的な看護の知識よりも、これから看護を学んでいく上でベースとなる学力や物事を論理的に考える力、自分の意見をきちんと伝える力といった基本的な能力が試されると考えておいてください。

末永

対策としては、まず学生のころに習った基本をしっかりおさらいすることです。
市販されている入試対策の問題集で、問題のパターンに慣れたり、時間配分の練習をしたりするのも効果的ですね。
作文や小論文は、「なぜ看護師になりたいか」などのテーマで、実際に書いてみる練習を重ねましょう。毎日のコツコツとした勉強が、合格をグッと引き寄せてくれますよ。
合格しやすい人の特徴
選考を突破し、看護師への新しい扉を開く人たちには、いくつかの共通する「特徴」や「心がけ」が見られます。
どんな人が合格しやすいかは一概には言えませんが、これまでの多くの社会人の方のチャレンジを見てきた中で、とくに大切だと感じるポイントがいくつかあります。
合格しやすい人の特徴
「なぜ看護師か」熱意とストーリーがある
職業への理解と学ぶ覚悟がある
自分の強みと課題を客観視できている
事前の準備と計画性がしっかりしている
まず何よりも「なぜ看護師になりたいのか」という志望動機が明確で、その思いに一貫性があり、自分の言葉で熱く語れる人は強いですね。
とくに社会人であれば、これまでの職務経験や人生経験を踏まえて「今だからこそ、この経験を活かして看護師を目指したい」という、あなたならではのストーリーがあると、面接官の心にも響きやすいです。
また、看護の仕事の大変さも分かった上での「それでもやりたい」という強い覚悟と、真剣に学ぶ姿勢がポイントになります。
さらに、自分の強みを客観的に理解し、看護の現場でどう活かせるか具体的に示せることも必要です。

末永

選考に向けてしっかりと準備を重ね、計画的に行動できる人は良い結果に繋がりやすいです。
筆記試験の対策はもちろん、提出書類の丁寧さ、面接での受け答えの的確さなど、あらゆる場面に表れます。「本気でこの道に進みたい」という真剣さが伝わるんですね。
ハローワーク職業訓練と看護学校についてよくある質問
ハローワークの職業訓練で看護学校を目指すとき「これってどうなんだろう?」と気になる疑問や、ちょっとした不安がたくさん出てきますよね。
このパートでは、ハローワーク職業訓練と看護学校についてのよくある質問にQ&A形式でスッキリお答えしていきます。
ハローワークの職業訓練(看護学校コース)は、誰でも利用できますか?
いいえ、ハローワークの職業訓練(看護学校コース)は、本気で看護師を目指し、訓練の必要性がハローワークに認められた人が主な対象者です。
実際に、求職者支援制度や専門実践教育訓練給付制度にはそれぞれ対象者の条件が定められていますね。
※詳しくは「※職業訓練の対象者・条件」をごらんください。
職業訓練で月10万円の給付金がもらえるのは、何ヶ月間ですか?
月10万円の給付金(職業訓練受講給付金)は、原則として指定された職業訓練を受けている期間中、受け取ることができます。
厚生労働省の求職者支援制度では、訓練期間中の生活を支えるためにこの給付金が設けられており、訓練期間が2年を超える場合でも、給付金の支給対象となるのは最長2年間と定められています。
たとえば、6ヶ月間の職業訓練であればその6ヶ月間、もし2年間の訓練であればその2年間、ほかの支給条件を満たせば毎月10万円が支給されるイメージですね。
職業訓練の「受講手当」は日額500円と聞きましたが本当ですか?他に手当はありますか?
日額500円の「受講手当」は、主に雇用保険を受けながら公共職業訓練などに参加する人が対象の手当の一つです。
ただ、看護学校を目指すような長期の専門的な職業訓練では、多くの場合、異なる形の給付金が用意されています。
看護師養成のような専門訓練では、よりまとまった学費や一定期間の生活費をサポートし、安心してスキルアップに集中してもらうことを目的としているからです。
厚生労働省の手当には「専門実践教育訓練給付金」や、求職者支援制度における「職業訓練受講給付金」などがあります。
たとえば、専門実践教育訓練給付金を利用して看護学校に通う場合、この日額500円の受講手当の代わりに、学費の50%(年間上限40万円、修了後の就職でさらに20%追加の可能性あり)や、45歳未満の離職者など一定の条件を満たせば「教育訓練支援給付金」という生活費のサポートが受けられることがあります。
看護学校の職業訓練中にアルバイトはできますか?収入に上限はありますか?
看護学校のコースなど職業訓練中にアルバイトをすることは基本的に可能ですが、受け取っている給付金の種類によって、収入の上限や守るべきルールが決められています。
なぜなら、一定以上の収入があると「支援の必要性が低い」と見なされることがあるからです。
その根拠として「求職者支援制度」の「職業訓練受講給付金」を受け取るには、次のような条件があります。
- 本人の訓練期間中の月収が8万円以下(シフト制で働く方などは事情により月12万円以下)であること
- かつ世帯収入や金融資産も一定の基準内であること
もし月10万円の職業訓練受講給付金を受けたい場合、アルバイト収入などをこの上限額内に抑える必要があります。
看護学校の職業訓練を休だら失業給付はもらえませんか?
看護学校の職業訓練を休んでしまうと、原則として、その日数分の失業保険(基本手当)や、その月の職業訓練受講給付金(月10万円の生活支援金)などが受け取れなくなる可能性があります。
手当や給付金は、訓練にきちんと出席してスキルを身につけ、一日も早く就職することを目指す前提に支給されるものだからです。
たとえば「求職者支援制度」の「職業訓練受講給付金」は、やむを得ない理由で訓練を欠席した場合でも、1ヶ月の訓練日数のうち2割を超えて欠席すると、その月の給付金は支給されないと定められています。
もし体調不良などでやむを得ず休む場合は、すぐに訓練校とハローワークの両方に連絡し、医師の証明書などを提出するようにしましょう。
無断欠席や正当な理由のない欠席は、失業保険がもらえなくなってしまうので、注意が必要です。
ハローワークの職業訓練(看護学校のコースなど)に、年齢制限はありますか?
ハローワークが窓口となる職業訓練(看護学校コースなど)の受講そのものは、原則として年齢の上限は設けられていません。
国の制度は、幅広い年齢層の方のスキルアップや再就職を応援することを大きな目的としているからです。
実際に「専門実践教育訓練給付金」や「求職者支援制度」の利用条件では、年齢そのものよりも、これまでの雇用保険の加入期間や現在の就労状況などが重視される傾向にあります。
ひとつ注意点として、専門実践教育訓練を受けながら生活費の支援が受けられる「教育訓練支援給付金」については、原則として45歳未満の離職者の方が対象となるという年齢に関連する条件があります。
ハローワークの職業訓練(看護学校のコースなど)は仕事をやめていない人でも利用できますか?
今仕事を続けている(在職者)でも「専門実践教育訓練給付金」といった国の制度を利用して、ハローワーク経由で看護学校のコースなどで学べるチャンスがあります。
厚生労働省の「専門実践教育訓練給付制度」では、雇用保険に一定期間加入しているなどの条件を満たせば、在職中でも学費(教育訓練経費)の一部支給の対象としています。
もし在職中に制度を利用して看護学校に通う場合、学費のサポート(最大70%)は受けられる可能性があります。
ただ、生活費の支援を目的とした「教育訓練支援給付金」は離職した人が対象となるなど、利用できるサポート内容に違いが出てくる場合がありますね。
職業訓練の給付金をもらっていることは、以前の会社や家族にバレますか?
基本的には、ハローワークや関係機関から、あなたが職業訓練の給付金を受け取っているという情報が、以前の会社やご家族へ直接通知されることはありません。
なぜなら、給付金の受給に関する情報は大切な個人情報であり、プライバシーは守られるからです。
職業訓練の給付金をもらうとき、税金の扱いはどうなりますか?
職業訓練の給付金をもらうとき、多くが非課税扱いとなっています。
「求職者支援制度」の「職業訓練受講給付金」は、国の資料でも非課税であると記されています。
給付金は所得税や住民税の対象にならないため、確定申告も原則として不要ですよ。
ハローワークの職業訓練(看護分野)では、看護師以外にどんな医療・福祉系の資格を目指せますか?
ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)では、看護師のほかにも、同じ医療・福祉の分野で社会に貢献できる様々な資格取得を目指せるコースがあります。
実際に「専門実践教育訓練給付制度」の対象講座には、看護師だけでなく保健師や助産師といった、より専門性の高い看護系資格の養成課程も含まれることがあります。
また「求職者支援訓練」などの制度では、介護福祉士や社会福祉士・医療事務・保育士といった、医療・福祉・保育分野の様々な専門職を目指すコースが設けられていることがあります。
具体事例でいうと、看護師の資格を既にお持ちの方がキャリアアップとして助産師を目指すケースや、未経験から介護分野のプロである介護福祉士、あるいは病院運営を支える医療事務のスキルを身につけるために職業訓練を活用するといった道もあります。
職業訓練手当がもらえない理由は何ですか?
職業訓練の給付金がもらえない主なケースは、収入・資産・出席状況といった各制度が定める支給のための条件を満たしていない場合や、申請手続きに不備があったり期限を守れなかったりした場合です。
給付金は、国からの大切な公的サポートであり、本当に支援を必要とする人が訓練にしっかり集中し、スムーズな就職に繋げるために、公平なルールに基づいて支給されるものだからです。
仮に「求職者支援制度」の「職業訓練受講給付金」は、本人の月収が8万円(シフト制などで働く場合は12万円)を超える場合や、訓練への出席日数が1ヶ月のうち8割に満たない場合などは、その月の給付金は支給されないと定められています。
また、「専門実践教育訓練給付金」(学費支援)も、そもそも雇用保険の加入期間が足りないなど受給資格がない場合や、訓練を途中で辞めてしまったり修了できなかったりした場合には、支給されません。
- うっかり訓練開始前のハローワークでの手続きを忘れてしまう
- アルバイト収入の申告を怠っってしまう
- 正当な理由なく訓練を休んでしまう
訓練開始前にハローワークでご自身の状況を正確に伝え、支給条件をしっかり確認し、訓練が始まったら真面目に出席することが何よりも大切です。
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doda(デューダ)
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