作業療法士向けの履歴書の書き方|志望動機の例文6つや作成ポイントも紹介
本記事では、作業療法士の履歴書の書き方について基礎知識から志望動機の記入例、作成ポイントまで詳しく解説していきます。
封筒の書き方や履歴書を効率的に作成するおすすめの方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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作業療法士が履歴書を書く前に押さえておきたい基礎知識
まずは作業療法士が履歴書を書く際の基礎知識を確認しましょう。
履歴書は手書き・パソコンのどちらでも良い
履歴書は指定がない場合、手書きもしくはパソコンどちらで作成しても問題ありません。
パソコンで履歴書を作成する際はフォントの種類を明朝体やゴシック体など、ビジネス文書に適したものを選択し、サイズも各項目内で統一しましょう。
一方、手書きで作成する際は黒いボールペンを使用する必要があり記入ミスが発生した場合は修正テープや二重線は使わず、新しい用紙に書き直す必要があります。
パソコンで履歴書を作成する際の注意点についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も併せてチェックしてみてください。
履歴書内に空欄は作らない
履歴書の各項目は必ずすべて埋め、空欄を作らずに記入しましょう。
空欄があると記入漏れと思われる可能性があるうえ、やる気がないと思われるリスクもあります。
資格や本人希望欄など、どうしても書くことがないときも「特になし」と書いて埋めましょう。
また、趣味を書く際は映画鑑賞や読書など、ポジティブな印象を与えるものを選ぶのがポイントです。
例文を丸写ししない
志望動機の例文はインターネット上で簡単に見つけられる時代ですが、丸写しはしないでください。
履歴書の中で志望動機が最も悩む部分なので、ついそのまま例文を使ってしまいたくなるかもしれませんがあくまで一般的な表現であり、自分らしさに欠けてしまいます。
採用担当者の心をつかむためにも自分の経験や考え方を加えるなど、必ずアレンジを施しましょう。
履歴書の基本的な書き方については以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
作業療法士の履歴書の書き方
作業療法士の履歴書の書き方を項目ごとに解説していきます。
「学歴」の書き方
まず、学歴は高等学校から書くのが一般的です。学校名は省略せずに正式名称で書き、次に学部・学科やコースを記入します。
もし通っていた学校の名称が変更されている場合は、○○大学(現△△大学)と記載してましょう。
西暦か元号の表記は履歴書全体で統一するのが基本で、医療系の職種では元号を使用するのが一般的です。
また、希望の就職先や職種と関連する専攻や研究テーマがある場合には追加で記入しましょう。
記入例
年 | 月 | 学歴 |
---|---|---|
平成25 | ︎4 | 〇〇県立△△高等学校 入学 |
平成28 | ︎3 | 〇〇県立△△高等学校 卒業 |
平成28 | 4 | □□大学 保健医療学部作業療法学科 入学 |
令和2 | ︎3 | □□大学 保健医療学部作業療法学科 卒業 |
「職歴」の書き方
職歴は最終学歴の卒業後から時系列で記載していきます。
株式会社を「(株)」などと省略したりせず、正式名称で書いてください。
また、学歴と同様に会社名が変更されている場合には、「○○株式会社(現△△会社)」と書きます。
在籍期間が短い職歴、部署異動も併せてすべて記載し、加えてパートやアルバイトであってもリハビリ関係でアピールできるものは積極的に記載しましょう。
職歴の最後は、転職活動時に在職中の人は「現在に至る」、退職日が決まっているのであれば「令和◯年◯月◯日退職予定」と書いてください。
記入例
年 | 月 | 職歴 | |
---|---|---|---|
令和2 | 4 | 医療法人〇〇会 △△リハビリテーション病院 入職 | |
令和4 | 4 | 同病院 内科病棟リハビリテーション科へ異動 | |
令和5 | 3 | 医療法人〇〇会 △△リハビリテーション病院 退職 | |
令和5 | 4 | 社会福祉法人□□会 △△老人保健施設 入職(パートタイム) | |
令和5 | 9 | 社会福祉法人□□会 △△老人保健施設 退職 | |
令和5 | 10 | 医療法人○○会 △△クリニック 入職 | |
現在に至る | |||
以上 |
「資格欄」の書き方
資格欄は自動車免許があるのであれば免許から書き始め、応募先の業務に活かせる資格を取得日の古い順から記入していきます。
資格は民間資格でも、リハビリテーションに関わるものはアピールになるので記入しましょう。
すでに失効した資格や取得予定の資格も好印象につながるので「失効中」「取得見込み」などの補足をして記載します。
記入例
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
平成28 | 10 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
令和2 | ︎3 | 作業療法士免許 取得 |
令和5 | 8 | 呼吸療法認定士 取得 |
令和7 | 9 | 認定作業療法士 取得見込み |
資格欄においても、すべて正式名称で記入する必要があるので気をつけてくださいね。
また、多数の免許や資格がある人はアピール効果が高いものを選定し、書ききれなかった分は職務経歴書で追加で伝えるようにしましょう。
多すぎると1番アピールしたいことが何か分かりにくくなります。
「志望動機」の書き方
志望動機は自分の言葉で熱意を伝えられる履歴書の中で最も重要な部分です。
意欲をアピールするために、最低でも記入欄の8割は埋めましょう。
新卒の場合は経験が浅い分、いかに自分の性格や考え方が応募先の人物像に合っているかを伝えることが大切です。
一方、転職の場合は今までの経験を活かした志望先への貢献度をどれだけできるかアピールできるかがポイントになります。
新卒の人は事前にしっかりと志望先の企業理念や方針を確認して共感できるポイントを見つけ、相手が求めている人材だということをアピールします。
転職の人は転職理由をネガティブに伝えず、志望先で働きたい理由と今後のキャリアプランをメインに書くことがポイントです。
1人で志望動機を作るのが不安という人は、作業療法士の転職に特化したエージェントのサポートを受けるのがおすすめですよ。
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作業療法士の履歴書に書く志望動機【6例文】
作業療法士向けの志望動機例文を志望先別に分けて6つ紹介します。
希望の就職先や仕事内容によっても書き方のポイントが異なるので、自身の志望先に合わせて参考にしてみてください。
病院に応募する場合
まずは病院の作業療法士に応募する際の志望動機の例文を紹介します。
病院に応募する際の志望動機例文
貴院は急性期から回復期まで一貫したリハビリテーション体制を整えておられ、患者様一人ひとりの在宅復帰に向けた丁寧な支援が印象的です。
私はこれまで整形・脳血管疾患を中心に急性リハビリに携わってまいりました。
貴院で回復期のサポート知識をより深め、患者様の社会復帰を包括的に支えられる作業療法士を目指します。
また、人材育成やチーム貢献にも積極的に取り組みたいと考えております。
応募先の魅力に感じている点や入職後にどのようなことを学び、今後どうなっていきたいのかが伝わる内容です。
クリニックに応募する場合
続いてはクリニックの作業療法士に応募する際の例文です。
クリニックに応募する際の志望動機例文
回復期リハビリテーション病棟で患者様の社会復帰を支援する中で、退院後の持続可能な生活を支える重要性を改めて感じました。
特にADL改善や自主トレ支援に力を入れ、クリニックのような身近な医療機関で患者様と密に関わりながら、日常生活に直結するリハビリを実践したいと考えております。
貴院では地域に根ざした継続的支援をおこなっておられ、個々の生活状況や目標に合わせた働き方をサポートするという理念に深く共感し、志望いたしました。
今までの自分の経験を活かし、即戦力となることが伝わります。
また、なぜ応募先で働きたいのかという理由が明確に記されているのがポイントです。
介護福祉施設に応募する場合
次は、介護福祉施設の作業療法士に応募する際の例文です。
介護福祉施設に応募する際の志望動機例文
5年間、病院のリハビリ専門として患者様の在宅復帰を支援する中で、退院後の生活の質を高める業務に深く関わりたいと思うようになりました。
貴施設では利用者様ごとのライフステージや目標を大切にしたリハビリ・ケアに取り組んでおられ、その姿勢に共感いたしました。
今後は身体機能だけでなく、認知症ケアや集団活動の企画などにも積極的に取り組み、利用者様の「その人らしさ」を支える作業療法を実践していきたいと考えております。
応募先の取り組みや理念から、どういった作業療法士になっていきたいのかを明確に伝え、マッチした有益な人材だということをアピールしています。
在宅医療に応募する場合
続いて、在宅医療の作業療法士に応募する際の例文です。
在宅医療に応募する際の志望動機例文
貴事業所の「自立支援」に重きを置いたリハビリ方針に共感し、志望いたしました。
以前から住み慣れた地域や自宅での生活を支える作業療法に関心があり、在宅分野への転身を希望しております。
通所・入所施設での経験を活かしながら生活環境に即したリハビリを通じて、利用者様の目標達成のサポートやご家族の安心を守っていきたいです。
なぜ違う分野に転職したいのか、なぜ応募先が良いのかをしっかりとアピールしているのがポイントですね。
児童福祉施設に応募する場合
次は児童発達支援やデイサービスなど、児童福祉施設の作業療法士に応募する際の例文です。
児童福祉施設に応募する際の志望動機例文
総合病院のリハビリ科で3年間働いてきましたが、小児リハビリに関わるたびに、さらに子どもの発達支援に深く関わりたいという思いが強くなりました。
貴施設の「個性を大切にする支援方針」に深く共感し、子どもたちの可能性を引き出すリハビリを実践したいと考えております。
病院で小児リハビリに携わった経験を活かして子どもたちが楽しく成長でき、自信が持てるようなサポート体制に貢献します。
子どもの成長に関わりたいと思ったきっかけや、応募先でどのように貢献したいのかが分かり、熱意が伝わる志望動機です。
企業に応募する場合
最後は企業の作業療法士に応募する際の例文です。
企業に応募する際の志望動機例文
医療・福祉の現場での経験を活かし、より広い視点で社会に貢献できる仕事に挑戦したいと思い、貴社を志望いたしました。
特に作業療法士の視点を生かし、福祉機器開発や健康増進事業に携わることで、これまで培った臨床経験を多様な形で役立てられると確信しております。
また、貴社のAI最新技術を用いた福祉用具に感銘を受けました。
貴社商品を通して多くの患者様が楽しくリハビリに取り組み、支援者の負担も減るような社会を作っていきたいです。
なぜ福祉用具メーカーである企業で働きたいのか、なぜ応募先を選定し、どう貢献していきたいのかが伝わる志望動機です。
志望動機は応募先により、伝える内容やポイントを変える必要があります。
作成した志望動機が効果的なものに仕上がっているかプロに確認してほしい方は、転職エージェントに相談してみてください。
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作業療法士の履歴書を入れる封筒の書き方
履歴書を郵送もしくは手渡しする際は、封筒の書き方を確認する必要があります。
郵送する場合は封筒の表面に志望先の住所と宛名、裏面に自分の住所と氏名を記入します。
縦書きで作成する際の数字は漢数字、横書きはアラビア数字で書く必要があるので、アルファベットが含まれる志望先は横書きにしましょう。
手渡しの場合は裏面に自分の住所と氏名を記入しますが、志望先の住所と宛名を書く必要はありません。
作業療法士を含む医療業界では、日付は元号で書くのが一般的です。
封筒の詳しい書き方については、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
作業療法士が転職で志望動機を書く際のポイント
志望動機は単に例文を真似するだけでは採用されるものは作れません。
これから解説する作業療法士が履歴書を書く際のポイントを押さえて、採用担当者に響く志望動機を作成しましょう。
自分の強みを整理する
まず、作業療法士として自分を見たときに、どのような強みがあるのか整理しましょう。
具体的には、リハビリの仕事で力を注いできた業務や時間をかけて学習してきたことなど、仕事上で自分が得意とすることを伝えます。
志望先に自分の仕事における強みを伝え、あなたを採用するメリットをイメージしてもらうことが重要なポイントです。
実際の体験に基づいたエピソードを加えれば、さらに印象に残る履歴書になります。
志望先に有益な人材だと思われるように書く
志望先の理念や価値観にマッチしていると思ってもらえなければ、採用担当者からは有益な人材だと判断されません。
自分の得意分野だけを伝えるのではなく、志望先のどのような点に共感しているから自分は相手先で働くことが合っているという点をアピールしましょう。
また、志望先が目指している目標を達成する一員として、どのように貢献できるかを具体的にアピールすることも重要です。
長期的に働ける意思を伝える
採用側としては選考から採用後の育成まで労力とコストがかかるので、長く勤務してくれそうな人かどうかも重要な要素です。
志望動機は長期にわたって貢献していきたいという思いが伝わる内容にしましょう。
例えば、人材育成に携わっていきたい意思や、理想の作業療法士に近づくために志望先で学びたいことを伝えるなどです。
入社後にどのようなことをしたいのかを明確に伝えることで、長く活躍してくれそうなイメージになります。
作業療法士の履歴書作りは転職サイト・エージェントを頼れば安心
履歴書作りが不安な人は転職サイト・エージェントに登録し、サポートしてもらうのがおすすめです。
初めて転職する人でも、相談することで安心して準備を進められます。
また、求職者は無料で使えるサービスのうえ、履歴書の添削以外に以下のようなサポートも受けられます。
- 転職に関する相談
- 希望条件に合う求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 採用担当者との連絡の仲介
- 面接対策のフォロー
- 内定条件の交渉の仲介
上記のような手厚いサポートを作業療法士の転職を熟知したプロから受けられるので、転職の成功率も上がります。
求職者が無料でサポートを受けられる理由は、採用側が人材を獲得したときに成功報酬を転職エージェントに支払う仕組みだからです。
無料で転職成功率を上げられ、さらに非公開求人も紹介してもらえるので使ってみる価値は大きいです。
求人数と転職支援実績が多く、エージェント利用が可能な以下の3つのおすすめ転職サイトを紹介します。複数登録して自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけるとよいですよ。
リハビリ職におすすめの転職サイト
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各職種専門のアドバイザーが転職をサポート!
おすすめポイント
- PT・OT・ST専門のアドバイザーが転職をサポート!
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作業療法士(OT)におすすめの転職サイトについてさらに知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
作業療法士の履歴書に関するよくある質問
作業療法士の履歴書に関するよくある質問と回答をまとめたので参考にしてみてください。
転職の履歴書の形式はなんでもいい?
履歴書の形式はなんでもいい訳ではありません。まずは応募先からサイズや規格などの指定がないかを確認しましょう。
指定がなければ自分に合うものを選びますが、サイズはA4(A3を二つ折りにしたサイズ)が一般的です。
様式は好きなものでよいですが、迷ったときは厚生労働省のテンプレートを無料でダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください。
ダウンロードリンク→厚生労働省履歴書様式例Excel、厚生労働省履歴書様式例PDF
転職の履歴書でNGなのは?
履歴書のNGポイントは主に3つあります。
- 誤字脱字が多かったり、話し言葉になっていたりなどの基本的な文章力に欠ける
- 空欄や例文を丸写ししたのが明らかな意欲が低い履歴書
- 修正ペンを使ったり、明写真の身だしなみが整っていなかったりなどのマナーの欠如
履歴書の職歴は全部書かなくてもいい?
職歴は仮に試用期間中に退職したなどの短い期間だとしても、すべて記載するのが原則です。
省略したとしても書面上で空白期間は分かるため、面接時に質問される可能性が高いです。
その際に回答に詰まると、不信感を持たれるリスクがあります。
また、社会保険の加入歴や離職票から省いたことがバレることもあり、最悪の場合は経歴詐称の疑いで内定取り消しになる可能性があるので要注意です。
過去の職歴はどこまでバレる?
過去の実際の職歴は高確率でバレるので、経歴詐称はしないようにしましょう。
入社前だと面接で話が噛み合わない、SNSで素性がチェックされ応募書類と異なる情報が入手されるなどがバレる要素です。
また、前職調査やリファレンスチェックをおこなう慎重な志望先であれば、確実にバレます。
入社後であれば雇用保険の加入手続き、年金手帳の厚生年金記録、年末調整からバレる可能性があります。
手書きは丁寧さや熱意をアピールできますが、パソコンで作成すれば修正や複製の作業が簡単になり、パソコンスキルの証明にもなります。
双方にメリットはありますし、どちらで作成しても選考結果に響くことはありません。