転職の履歴書はどう書く?書き方と見本をプロが解説!
今回は『転職活動における履歴書の書き方のコツ』を徹底解説します。
「転職活動を始めようとしても、最初の履歴書の書き方に迷ってしまう人が多いです。履歴書は書類選考や面接で利用されるわけですが、人事が見ているポイントを知ることが出来れば、しっかり対策できますよね。
履歴書の書き方のコツを転職エージェントが解説しますので、参考にして頂ければと思います!
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採用担当者が履歴書で見ているポイント
採用担当者は、履歴書を以下のポイントで見ていて、書類選考の合否を判断しています。
履歴書で採用担当者がみているポイント
- 年齢(弊社の採用基準内であるか)
- 勤続年数(短期離職の危険性がないか)
- 経験企業・職種(転用できそうなスキルや経験があるか)
- 学歴(業務処理能力のポテンシャルは高いか)
※第二新卒だと職務経験が浅いため学歴を見られることが特に多い - 写真 (どんな人物か?印象が良さそうか?)
- 志望動機・自己PR (活躍してくれそうか?志望度は高そうか?)
採用担当者は上記の項目をもとに、候補者が自社の採用基準にマッチしているか判断しており、何となく見ているわけではありません。
だからこそ、採用担当者が見ているポイントを把握して対策できますし、他の候補者と差をつけることができるんです。
また、写真で「この人はうちの会社に合いそう」と判断されることもあるので、第一印象も大事だったりします。
※書類選考の通過率や対策法は、以下の記事でも詳細に解説しているので参考にしてください。
履歴書を書くときの8つのポイント
履歴書を書く際の例文テンプレート、雛形、フォーマット、サンプルです。まず、履歴書で記載する項目は以下です。
履歴書に記載する内容
- 日付
- 氏名・生年月日・現住所・連絡先
- 学歴・職歴
- 免許・資格・趣味
- 志望動機・自己PR
- 本人希望欄
- 通勤時間・扶養家族数・配偶者の有無
ここからは、上記の項目のうち、特にポイントとなる点を解説していきます。
1. 日付は持参日か投函日を書く
履歴書に書く日付は、郵便局で投函するなら投函する日の日付を記入します。
履歴書を面接日に持参してくださいと言われた場合は、持っていく日、つまり面接日を記入しましょう。
投函や持参する前日、または履歴書を書いた日を記入するのはやめましょう。
年を書くときは、西暦でも元号でもどちらでも良いですが、職歴や学歴の表記と統一してください。
2. 現住所と連絡先は違う場合のみ記入
連絡先は、現住所と違うときのみに記入します。例えば、住民票と実際に住んでいるところが違う場合や、出張が多くなかなか連絡が取れない場合に記入します。
現住所と変わらない場合は「同上」と記入しておけば良いです。
3. 最終学歴は高校入学から、職歴は時系列ごとに書く
履歴書の書き方で調べていると、様々なサイトで「学歴は小学校から書く」や「最終学歴のみで良い」など書いてありますが、正しくは「高校入学から最終学歴まで」です。
義務教育の間は書く必要ありません。また、どこかで中退している場合は、決まりとして中退は学歴に入らないので、書かなくても良いです。ただ、必ずどこかで空白の期間が出来てしまうので、書いた方が採用担当者が感じる違和感がなくなります。
職務経験については時系列ごとに働いてきた企業を記入します。
会社名は略さずに株式から正式名称で書き、会社名の下に「部署名」と可能なら簡単に「職務内容」を書きましょう。
時々、事業部の異動も職歴として記載する方がいるのですが、職歴が長くなることでキャリアを細かく刻んでいるマイナスの印象を与えてしまうことがあるんですよね。
職歴の項目は「入社」と「退社」だけを記載して、シンプルに分かりやすくなるようにまとめるのがコツです。
すでに会社を退職している人は、部署名と職務内容の下に「一身上の都合により 退職」と記入します。退職予定の人は退職を予定している年月を記入し「株式会社〇〇 退職予定」と書きます。
在職中の人で退職の予定が決まっていない人は「現在に至る」と書くか、会社名の横に「在職中」と記入してください。
また、職歴がたくさんあり、履歴書に書ききれない場合は、時系列を追いながら、アピールしたい職歴を書きましょう。書ききれなかった職歴は、職務経歴書に記入すれば良いです。
職歴を書き終えたら、最後に「以上」と付け加えて職歴はおしまいです。
職務経歴書の書き方は、下記の記事で解説をしています。
また職歴は、フリーター・既卒・第二新卒など応募者の属性により書き方に工夫が必要になります。詳しくは以下の記事をご確認ください。
【第二新卒はこちら】
【フリーターはこちら】
【既卒はこちら】
4. 資格は能力が1つしかないと思われ兼ねないので注意が必要
資格は積極的な証明になると考えがちですが「これしか能力がありません」という証明になりかねないので十分気をつけなければなりません。
例えば応募資格に「TOEIC700点以上」スコアが必須ということであれば、証明するスコア記載が必須になります。
人気資格は受験者も多く、資格保有者も多いため、採用担当者は素通りしてしまう可能性も多いので注意が必要です。
資格はあくまでも指標になりますが、例えば、「TOEIC 500点」と記載したところで「それしかできないの?」という目で見られて選考に不利になる場合もあります。応募条件やその企業の特長をしっかりと把握をして、資格の記載をするようにしましょう。
5. 趣味は客観的にみて好まれるものかで判断する
趣味に関してもご自身にとって良い趣味だと思われていても書かないほうがいい趣味もありますので、注意しましょう。
例えば、競馬やパチンコなどのギャンブル、ゲーム、マンガなど、個人の趣味として問題がないものであっても、採用担当者には常識がないと判断されるケースもあります。
6. 志望動機は応募理由を明確にし志望度の高さをアピールする
採用担当者が志望動機で見るのは「数ある会社の中でなぜうちに応募したのか?」という点です。志望動機を書くときは、応募した企業の魅力と転職理由をうまく織り交ぜて書けると効果的です。
あらかじめ応募した企業の業務内容や社風などを求人広告や企業のコーポレートサイトで確認し、企業との接点を意識して志望動機を書くと良いです。
失敗しやすいポイント
「御社の仕事内容に興味をもちまして」「御社の安定性に惹かれて」など、ありきたりな抽象的な言いまわしは個性がないように受け取れ、評価を下げることにもなるので注意が必要です。
また「残業がないので」「退職者が少ないので」「福利厚生が充実しているので」「残業代があるので」「年収○○円希望」など、その企業への熱意ではなく自分の事情を志望動機にしてしまうと、その企業で働きたい意欲が感じられず良い印象を受けません。
また、志望動機の書き方を調べていると、他のサイトでもかなりの数のテンプレートが出てきますが、テンプレート通りに書くのはやめましょう。
テンプレート通りに書いた内容は簡単に見破られてしまいます。採用担当者によっては、手抜きと思われてしまう可能性もあります。
志望動機が思いつかない!という人は、以下の記事も参考にしてみてください!
7. 自己PRは自分が得意な仕事や実績などをアピールする
前職で自分が得意としていた仕事や実績を織り交ぜながら書くようにしましょう。そのとき、志望動機と同じく前もって企業について調べ、その情報を元に企業が求めている人材を把握してアピールできると良いです。
それと、仕事する上で大切にしていることや行動理念についても書くようにしてください。実績をうまくアピールできても、実績を出すためにどう考えて行動したのか、という部分が書けないと、いまいち伝わりにくい自己PRになってしまいます。
また、志望動機と同じように、ネットに落ちているテンプレート通りの文章にならないようにも注意してください。
8. 本人希望記入欄を書くときの注意点
本人記入欄を書くときは、訳あって勤務時間に制限がある場合などに記入します。基本的には「貴社の指定に従います」と記入しましょう。また、複数の職種を募集している企業の場合は、希望職種を書いてください。
特に条件がない人のよくある間違いとして「特に無し」などと記入してしまう人がいますが、条件がない場合でも「貴社の指定に従います」とだけ記入するのが正解です。
履歴書を書くときの5つの基本マナー
続いて、履歴書を書くときの基本マナーを解説します。
誤字脱字は絶対になくす
基本的な事ではあるのですが、意外と多いケースです。人事や採用担当者は、基本的に候補者を疑う仕事です。
なぜなら、普段から大量の応募者のレジュメをチェックしたり、面接をおこない、数回しか接点のない応募者の中から自社に合う人材を選定しなければならない仕事であるためです。
「一事が万事」という言葉がありますが、履歴書や職務経歴書上でも、そうした懐疑的な視点で、細かいところまでチェックしていたりするのです。
誤字・脱字がないか、できれば転職エージェント等の第三者にチェックしてもらい、数字等も、全角・半角等の表記が統一されているかチェックを徹底しましょう。
人事にとっては採用もビジネスです。つまり履歴書・職務経歴書もビジネス文書ですので、慎重に扱いましょう。
空欄はなるべくなくす
履歴書に空欄が多いと書き忘れと思われる、自己分析をしていない人、熱意がない人など採用担当者によって様々なマイナス印象を持たれます。
資格や本人希望記入欄など人によっては書くことがない項目がありますが、採用担当者に書き忘れと思われないようにするため、とくに書くことがない場合は「特になし」と記入しておきましょう。
字は丁寧に書く
履歴書に文字を書くときに、字のキレイさに自信がない人もいると思いますが、字が綺麗か汚いかは関係ありません。それよりも、しっかり読みやすく丁寧に書かれているかが重要になります。
いくら達筆な人でも適当に文字を書いて履歴書を提出するより、汚い字でも丁寧に書かれているほうが採用担当者の印象は良くなります。
消せるペンの使用はNG
鉛筆、シャーペン、消せるボールペンの使用は控えましょう。消せないボールペンや万年筆が無難です。また、インクが滲みやすいポールペンも履歴書にインクが滲んでしまう可能性があるので、おすすめできません。
インクが滲んでしまった場合や誤字脱字を見つけてしまったときは、修正液や斜線を引くのではなく、1から書き直すようにしてください。採用担当者によっては、手抜きに思われてしまいます。
証明写真は3ヶ月以内に撮影したものを使う
証明写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用します。これは企業や行政機関が証明写真の有効期限を設定しているからです。
とは言っても、大人になったら1年前でもそんなに変わらないしバレなくない?と思うかもしれませんが、髪が少し伸びただけで、人の印象はかなり変わります。
仮にその履歴書で書類選考に通っても写真の人物と実際で印象が違うと、採用担当者としては違和感を感じてしまいます。
その違和感を感じさせないためにも、3ヶ月以内に撮影した写真を使用してください。写真の裏に名前を記入するのも忘れないようにしましょう。
履歴書は手書きとPC入力のどっちが良いか
結論から言うと、どちらでも良いです。ひと昔前なら、PCで入力した履歴書は嫌悪されがちでしたが、最近では大分寛容になっています。
むしろ、PCをよく使う仕事なら、PCで作成した履歴書のほうが好まれることもあります。
逆に昔からある歴史の長い企業なら手書きのほうが好まれることもあります。応募する企業が創業何年なのかや従業員の平均年齢などを調べてみて、企業によって使い分けるのが良いですね。
アピールしやすい履歴書のフォーマット
履歴書のフォーマットは、中途なのか、第二新卒のように職歴が少ない人なのかで、おすすめのフォーマットが変わってきます。
職歴の多い中途者は、職歴欄が長い履歴書がおすすめです。今までどの企業に勤めてきて、どんな仕事をしてきたのかをアピールしやすくなります。
第二新卒など職歴が少ない人は、職歴欄が短く、代わりに自己PR欄が大きいものを選びましょう。
職歴の少ない人は職歴欄が長いものを買うと、その分空白が多くなってしまいます。自己PR欄が大きければ、空白を少なくできるのはもちろん、職歴以外の所でアピールしやすくなるためです。
また、私がオススメなのはリクルートエージェントの履歴書フォーマットです。
なぜなら、リクルートエージェントの履歴書は流通量が多く、採用担当者が見慣れているからです。
リクルートエージェントの転職サポートも利用してみたい!という方は以下から簡単に申し込みできるので、利用を検討してみてください。
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それ以外であれば下記のようなWordで使えるテンプレートを利用することをオススメします。
送付する場合は送り状と添え状をつける
履歴書を郵便局などで送付する場合は、送り状と添え状をつけて送付します。ビジネスの場では、書類を送るときに添え状をつけるのが常識なので、それに倣って履歴書を送るときも添え状をつけます。
封筒は履歴書に付属されているもので良いです。仮に付属のもの以外を使うなら、封筒の表面、左下に「履歴書在中」と必ず赤文字で記入してください。
プリントアウトした履歴書なら、半分に折ってA4サイズにして適しているサイズのものを選びましょう。
また、履歴書は郵送中に曲がってしまう、雨で濡れてしまう可能性を考慮し、クリアファイルに入れて封筒にしまうのがおすすめです。丁寧な印象も与えられます。
封筒には、表面に企業の名前と宛先が誰なのかを書きます。宛先が不明な場合は、採用担当様と記入すれば良いです。
たまに採用担当様御中と書いてしまう人がいますが、御中は会社そのものに送る時や、宛先が不明なときにつける物なので、履歴書を送るときには不要です。
転職エージェントを利用して書類通過率を高めましょう!
書類通過率は、もちろん一概には言えないのですが、一般的に約30%と言われています。
せっかく作った書類がうまくいかず落とされてしまうのはとても悲しいことですよね。
優秀なキャリアアドバイザーであれば、スキルや経験を見た上で、志望企業の求めている人物像などの情報から書類の質を高めてくれたり、選考書類が埋もれないよう企業側にプッシュしてくれたりするので、自力で転職活動をするよりも書類通過率を上げることが可能です。
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