LGBTおすすめ転職エージェントを徹底解説!相談時の注意点も紹介!

LGBTおすすめ転職エージェントを徹底解説!転職相談の注意点も紹介!

    LGBTという言葉が知られてきた一方で、まだまだ社会的には性的少数者(セクシャルマイノリティ)の存在であり、LGBTフレンドリー企業も少数のため、LGBTの方の転職は厳しい状況です。

    今回は現役の転職エージェントが、LGBTの方がどのように転職活動をすれば上手くいくのかを解説します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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LGBTの転職活動の現状

LGBTの方からの転職相談で、よく聞かれる悩みが「LGBTフレンドリー企業が少ない」「求人が少なすぎて比較できない」「会社がLGBTにどれくらい理解しているのかが不明」「転職したいが、給与や仕事内容がマッチした求人が見つからない」です。

とくに求人探しの段階から苦労している方が多い印象があり、アルバイト・パートや、就職活動でもLGBT求人が少ないと言えます。内定後にカミングアウトしたら内定取り消しに合ったなどひどい話も聞かれます。

少しずつLGBTが認知されてきたとはいえ、自分らしく働きたいと考えていても、仕事探しが難しいのが日本の現実です。

SOGIハラ

2022年4月から中小企業にもハラスメント防止(パワハラ防止法)が義務化され、パワハラやセクハラと同様に、SOGIハラ(ソギハラ)についても対策する必要が出てきました。

一方で、2022年5月にピクシブ株式会社の執行役員がトランスジェンダーの従業員に対して性的指向や性自認を侮辱するSOGIハラ問題がニュースになりました。

SOGIハラという言葉だけは知っているという人も多く、社会的にアウティングを含めて基礎知識が不十分な人が多いことが課題だと言えます

LGBTフレンドリー企業の注意点

LGBTフレンドリー企業とは、LGBTに配慮した環境や制度の整備をおこなっている企業を意味します。しかし、従業員全員がLGBTに理解があるわけではありません。

例えば「社内外にLGBTに対する支援宣言している」「社内にLGBTサークルがある」「福利厚生及び人事制度で同性パートナーがある」など様々な取り組みがありますが、一部の部署または本社だけで積極的に取り組んでいるケースも存在します。

LGBT専門求人サイト「ジョブレインボー」運営会社の星賢人代表取締役も2021年のインタビューで次のように語られています。

掲載企業すべてがLGBTフレンドリー企業として「完璧」ではないことです。従業員に理解がある企業として最低限の基準は満たしているとはいえ、大手企業なら地方の営業所レベルまで研修が行き届いておらず啓発不足だったり、支社や部署によってカルチャーが違ったりします。

採用百科事典-ジョブレインボーとは?LGBT専門求人サイトの評判や口コミを解説!

転職エージェント末永 末永

LGBTフレンドリー企業であると宣言しているからといって盲目的に信じるのではなく、面接でどういった取り組みをしているのか、その取り組みが実際に利用されているのかを確認することをおすすめします。

LGBT求人探しの問題点

転職エージェントとして、経営者や人事担当者にLGBTについて質問すると「なにを準備すればいいのか悩む」「どう対応すればいいのかわからないので応募されても困ってしまう」といった回答をよくされます。

様々な国の人が働いていて多様な価値観を受け入れている企業の採用担当者に「LGBTフレンドリー企業とアピールしてみるのはいかがですか?」と伝えても、「デリケートな問題なので、LGBTフレンドリー企業と言いたくない」と回答されてしまったこともあります。

転職エージェント末永 末永

まだまだ労働面ではLGBTの浸透ができていないことに加え、LGBTフレンドリー企業の素質をもっている企業でも、対外的なアピールを控えていることが、求人数の少なさに影響していると言えます。

LGBTおすすめの転職エージェント・サイト

LGBT専門求人サイト「ジョブレインボー」や、LGBTの人材紹介をしてくれる転職エージェント「株式会社Nijiリクルーティング」といった特化型の転職サービスを利用するのも一つの手ですが、デメリットは求人数にあります。

例えばジョブレインボーであれば2024年10月時点で301件(※)の求人が公開されていますが、同日のリクナビNEXT138,440件の求人が公開されています。

※ジョブレインボーは新卒と中途、インターン求人も含めた数字

単純な比較はできませんが、地域・業種・職種で絞っていくと限定的な求人数しか残らないと言えるでしょう。そのため特化型求人サイト以外に、リクナビNEXTビズリーチなど大手総合型転職サイトを併用することも検討しましょう。

おすすめの大手総合型転職エージェント

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LGBTの転職活動の注意点

面接ではLGBTの話だけをしないことです。多くの会社が面接時間を30分~1時間に設定しており、時間がくれば終了となります。会議室の予約の問題や、次の面接者も控えている可能性があるためです。

そのためLGBTの話だけで面接が終了してしまうことも。面接官からすると「LGBTの話だけで予定時間が終わってしまった」「もっと本人のスキル経験について質問したかったし、サービスについて聞いてほしかった」といった声も聞かれます。

とはいえLGBTの環境について質問したい気持ちは理解できます。面接前に質問項目をまとめておいて、「質問したいことをまとめさせていただきました。回答に時間がかかるものもあると思うので、後日回答をもらうことは可能でしょうか?」といったことも面接テクニックの一つです。

入社はゴールではなく、スタート

LGBTフレンドリー企業といっても、入社したら「チームに理解がない」「LGBTQアライすら知らない」なんてこともざらにあるでしょう。大変かもしれませんが、自らをロールモデルにするくらいの気持ちで頑張ることをおすすめします。

働きやすい環境を待つのではなく、みずから働きやすい環境にする努力が求められます。一方で、自分らしく働きたい思いが強すぎて、自己中心的と捉えられてしまわないようにしてくださいね。

LGBTの方に転職エージェントをおすすめする3つの理由

3つの理由から転職サイトよりも転職エージェントの利用をおすすめします。

大手転職エージェントの非公開求人の存在

大手転職エージェントには非公開求人をたくさん保有しています。例えばリクルートエージェントでは業界最大級の約24万件の非公開求人を保有しています。この中にLGBTフレンドリー企業が含まれている可能性が高いです。

さきほどもお伝えした通り、LGBTフレンドリー企業と言っても色々なタイプがありますので、ここだけは外せない条件を決めてからエントリーするようにしましょう。

もちろんLGBTフレンドリー企業への応募にあたり、LGBTだからといって選考で優遇されるわけではありません。ご自身のスキルや経験と相談しながら、転職活動をしましょう。

キャリアアドバイザーという強い味方

転職エージェントに登録すると、まずキャリアアドバイザーの方と面談します。そこで自分の経歴をお伝えし、どのような業界・会社・職種・仕事内容に転職したいかを伝えます。その際にLGBTであることを伝え、LGBTに理解のある企業だけを探してもらうようにしましょう

キャリアアドバイザーがご自身の代わりにLGBTフレンドリー企業を探してもらい、LGBTフレンドリー企業の求人だけを紹介してもらうことが可能になります。もちろん面接する前に、LGBTであることを認識してもらったうえで面接をセッティングしてくれます。

そのため、わざわざ面接でカミングアウトする必要がありません。正確には面接で個人の考えを再度伝える必要がありますが、面接でLGBTを伝えるのは勇気がいりますし、「LGBTの方がウチの会社で働くのはちょっと厳しいと思います」なんて無駄に断られる必要がなくなります。

また、「カミングアウトするつもりはないが、職場の事情や受け入れ体制次第では、チームメンバーだけにはカミングアウトも検討したい。そのため選考中は相手に伝えてほしくない」といった要望も隠さずキャリアアドバイザーに伝えましょう。

オンライン面談の普及と効率化

これまで転職エージェントのオフィスに訪問し、キャリアアドバイザーと面談するのが一般的でしたが、新型コロナウイルスの流行以降、Web面談・オンライン面談が一般化しました。

これまでは移動時間を含めて3~4時間かかりましたが、自宅からリモートで面談できるようになったので大幅に効率化できるようになりました。

過去には転職エージェント各社の面談だけで疲れてしまっていた方もいたと思いますが、現在は複数の転職エージェントに登録しても、それほど手間ではなくなりました。

キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動しよう!

日本の労働市場ではLGBTの方々の受け入れ態勢が整備されているとは言い難いです。転職活動でも苦労すると思いますが、だからこそ自分一人で転職活動をするのではなく、転職エージェントを賢く利用してみてはいかがでしょうか

これまでに説明したように2~3社の大手転職エージェントに登録することをおすすめします。

ご自身のスキルや経験にもよりますが「転職支援は難しいです」と言われてしまう可能性もあるので、できるだけ転職の選択肢を増やす意味でも複数登録がおすすめです。

大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント

大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。

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