介護業界のブラック施設ランキング!介護職必見の特徴や見分け方を解説

介護業界のブラック施設ランキング!介護職必見の特徴や見分け方を解説

    介護業界のブラックランキングについて、当てはまる介護施設の特徴を現役転職エージェントが徹底解説します。

    介護職が気になる見分け方を求人票・施設見学・面接に分けて紹介します。さらにホワイトな働き方になりやすい職場や、間違って入職してしまった場合の対処方法も説明します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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介護業界・施設のブラックランキング

慢性的な人手不足から、介護業界は過酷な労働環境や低賃金となる「ブラック」な業界といわれることもあります。

介護業界は、すべての事業所が過酷な労働環境というわけではありませんが、「サービス残業が多い」「離職率が高い」「ハラスメントが横行している」など、コンプライアンスの意識が低く、人材の使い捨てが疑われる施設が存在するのは事実です。

そもそも「ブラック企業」は厚生労働省の公開情報によると、以下のような特徴を満たす企業・業界を指します。

①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す


②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い


③このような状況下で労働者に対し過度の選別をおこなう

厚生労働省

これらの特徴に該当する施設は労働基準法違反が頻発し、労働者の権利が無視されるなど、職場環境が悪いケースも少なくありません。

また、ブラックな職場では人間関係が希薄になりやすく、同僚との信頼関係が上手く築けなかったり、スキルアップがしにくかったりと、肉体的・精神的に大きなストレスを抱える恐れもあります。

ブラックな職場を避けるためには、ブラック企業の特徴・傾向を理解した上で、信頼できる情報をもとに職場を選ぶことが重要です。

ここからは、まずブラック企業・施設の特徴を紹介していきます。

長時間労働が常態化している

労働基準法の定義に従うと、月45時間を超える残業が続く場合はブラック企業の可能性があります。忙しくなる要因が重なって一時的な超過勤務となるのではなく、日常的に長時間労働となっている介護施設は注意が必要です。

公益財団法人 介護労働安定センターの調査結果(令和5年度)によると、介護職者の1週間当たりの平均残業時間は以下の通りで、13.7%の介護士が週に5時間以上の残業(月20時間以上の残業)をしていると回答しています。

役職 残業なし 5時間未満 5~10時間未満 10時間以上 無回答
全体 57.7% 24.3% 9.7% 4.0% 4.3%
管理職 47.6% 21.1% 16.9% 11.1% 3.3%
主任・リーダーなど 43.6% 34.2% 13.8% 5.1% 3.2%
一般職・担当職 65.5% 22.5% 6.6% 1.8% 3.6%
参考:公益財団法人 介護労働安定センターの調査結果(令和5年度)

上記を指標値として、大きく残業時間が上回る状態が続いている場合はブラックな介護施設だと判断できますね。

最低賃金を下回る・残業代を支払わない

給与の低さも労働時間と同じくブラック施設と判断できる大きな特徴です。介護業界は賃金が低めに設定されていますが、働きに見合った報酬が正しく支払われていない場合は要注意ですね。

労働者に支払われる賃金は厚生労働省の定める『最低賃金』を上回っている必要があり、東京都では令和6年10月1日以降は『1,163円』が最低賃金(最低賃金時間額)とされています。

月給制の場合も給与額を時給換算した結果、実質的に最低賃金を下回る場合は最低賃金法違反です。コンプライアンス遵守ができていないとして、ブラック施設の見極めに役立ちます。

また、残業代が正しく支給されていない点も注意が必要です。

少し古いデータですが、全国労働組合総連合(全労連)の公開した2019年版介護労働実態調査によると、介護職員の4人に1人は残業代が支払われない「サービス残業」をしていると回答しました。

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サービス残業になりやすい業務は業界によって違います。介護業界の介護職だと下記の仕事がサービス残業になる傾向にあります。

サービス残業になりやすい業務

  • 利用者へのケア・家族等への対応
  • ケアの準備・片づけ
  • 情報収集・記録
  • レク・施設行事
  • レク・施設行事の準備
  • 利用者の送迎
  • 会議・委員会・研修等
  • 職場ミーティング
  • その他

サービス残業となる背景には「自分から請求していない」「請求できる雰囲気にない」「支給されない業務や会議がある」「請求する時間の上限が決められている」があげられています。

介護職員の約3人に1人は、使用者側が意図的に申請を阻害する項目に回答しており、社内文化や独自ルールなど、あの手この手で残業代を付けさせない悪質なブラック介護施設も存在しているようです。

休日が少ない・有給休暇が取りづらい

休日が十分に取得できない、希望通り休暇が取れないのも、ブラック企業を判断する特徴の1つです。

全国労働組合総連合(全労連)の公開した2019年版介護労働実態調査によると、職員の3人に1人は公休を予定通り取得できないと回答しています。

夜勤あり職場 夜勤なし職場
予定通り取れている 72.9% 81.6%
月内に取れている 10.1% 9.9%
翌月へ持ち越すこともある 13.7% 6.5%
ほとんど取れず 2.4% 1.2%
その他 0.9% 0.9%
参考:全労連の2019年版介護労働実態調査

介護施設の中には24時間シフト勤務の職場もあります。

シフトの都合上なかなか自由に休暇を取得できないこともありますが、月に数日しか休みがない勤務シフトや、有給休暇の申請が常に却下されるなどが発生している場合は要確認です。

人手不足で人員配置基準を満たしていない

人員配置基準とは、厚生労働省が設定した介護施設の利用者数に対して配置すべきスタッフ数の基準です。各施設は業務上のトラブルやミスを防ぎ、サービスの質を維持するためにもこの基準の順守が求められますが、人員配置基準を満たしていない施設も少なくありません。

人材配置基準を満たせない場合は「人員基準欠如減算」として当該施設の利用者全員に対する基本報酬を3割カット対象となります。

また、人材配置基準を満たすために虚偽報告をおこなった場合は、介護請求の一部制限・新規利用者の受け入れ停止、事業所の指定が取り消しされるなど行政処分の対象となる可能性もあります。

過去には実際に行政処分を受け事業所指定が解除となった施設もあるので、自分の身を守るためにも人材配置基準を守っているかどうかは要確認ですね。

ハラスメントが横行

ブラックな介護施設では、さまざまなハラスメントが横行していることがあります。パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、モラルハラスメントなど、多岐にわたる不適切なハラスメント行為が当たり前のように見られる場合はブラック企業だと判断できますね。

全国労働組合総連合(全労連)の公開する2019年版介護労働実態調査によると、職員の7人に1人はセクハラやパワハラなどのハラスメントを1年以内に経験したと回答しました。

具体的なハラスメント事例

  • 上司・同僚から
    ・利用者と話をしていると後ろで罵声をあげられ無視される
    ・私の支援の仕方を否定する
    ・同僚からの無視
    ・自分にだけイヤミを言われたり、注意を受けてきた
    ・かげで悪口を言われていた
    ・介護度の高い利用者の介護ばかりやらされる
    ・断れない雰囲気で仕事を頼む
    ・勤務変更をお願いすると、それ以外の日も変更しろと威圧的に言われた
    ・体調不良や子どもの用事で休んだ後に、嫌がらせのような発言
  • 利用者・利用者家族から
    ・利用者の対応の仕方について、家族から大声でどなられた
    ・利用者からのら罵倒、大声、悪口
    ・利用者から不必要に触られる
    ・手を握られたり、下ネタを言われた

調査結果では、上司や同僚からは人格否定や過度な仕事の押し付けといったパワハラが多く、利用者からはセクハラをあげる意見が多くみられました。

ブラック企業ではこれらのハラスメント行為が日常的に横行しており、「誰にも相談できない」「相談しても変わらない」と悩み、精神的に大きな負担となる介護士は多くいますね。

ただし、ストレスが限界に達すると、眠れない・好きなことが楽しめないなど体心身に大きな悪影響を与えるので、1人で抱え込まず早めの対処が必要です。

経営陣の精神論が横行し具体的な職場環境の改善がおこなわれない

ブラック企業の特徴として、経営陣による精神論の押し付けがあげられます。

これらの職場では「頑張れば何とかなる」「使命感を持って働け」といった抽象的な言葉で従業員を鼓舞する一方で、具体的な業務内容・職場環境の改善策をおこなわない傾向があります。

「やる気」「情熱」「成長」という言葉が多く使われている、個人の努力や忍耐に頼ろうとする経営スタイルの介護施設は要注意といえますね。

利用者への対応が雑で虐待行為も見過ごされる

介護施設としてもっとも深刻なブラック企業の特徴として、利用者に対する不適切な対応や虐待行為の黙認があげられます。

度々ニュースで取り上げられることもありますが、慢性的な人手不足や劣悪な労働環境から利用者への対応が雑になるだけでなく、最悪の場合は暴言暴力・虐待行為が発生する施設があるのは事実です。

たとえば、食事や入浴介助の粗雑な実施、不必要な身体拘束、言葉による脅しや侮辱などの暴言暴力・虐待行為がみられるほか、悪質なケースでは、こうした不適切な対応が組織的に黙認されることもあります。

このような場面を見たり、聞いたりした場合はブラックな職場だと判断しましょう。

【求人票】ブラックな介護施設の見分け方

ブラックな介護施設を求人票から見分けるのは簡単ではありません。とくに、初めての転職活動や転職回数が少ない場合にはさまざまな求人・職場を比較した経験も少ないため、自力でホワイトな施設だけを探し出すのは至難の業です。

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さらに、インターネット上の求人サイト情報や、ハローワーク・求人情報誌などに記載された条件と、実際の労働条件が違う場合があります。


入社前に想定していたよりも好待遇であれば問題ないかもしれませんが、求人時の条件よりも悪い待遇であれば大きなトラブルになるリスクもありますね。

しっかりと求人を見極めたい場合は、求人情報の内容だけで判断するのではなく、口コミサイトを見たり、実際に働いている人に話を聞いたりと、複合的に判断しながら就職先を探しましょう。

より効率よくホワイト企業の優良求人を探したい場合は、転職のプロである転職エージェントを利用するのも良いですよ。

ここでは、参考としてブラックな職場の見分け方のうち、分かりやすい特徴を3つ紹介します。

常に求人が出ている施設

転職サイトや求人情報誌を見た際、常に求人募集をしている介護施設の場合は、注意したほうが良いです。というのも、常時求人が掲載されているということは、人材の定着率が低いことが考えられるからです。

人材が次々と離職してしまう理由としては、過酷な労働環境であることや人間関係の悪化が挙げられます。

とはいえ、常に求人を掲載しているからといって、必ずしもブラックな介護施設だとは限りません。事業拡大などの理由から、人員を増強しているケースもあります。

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そのため、気になる介護施設を見つけたときには、施設見学をお願いして職場の雰囲気を確かめるのがおすすめです。


転職エージェントを利用すれば、応募前に担当者から、職場の雰囲気や働き方、離職率などの内部情報を教えてもらうことも可能ですよ。

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給与が相場を大きく上回る施設

地域の時給や年収・月収の相場を大きく上回る高年収の求人は、一見魅力的に感じますが、その裏には過酷な労働実態が隠されている可能性もあります。

たとえば、人手不足を解消するために高い給料を提示することで人材を確保しようとするケースがあげられますね。他にも、法定基準を下回る人員配置でサービスを提供して、人件費を削減している介護施設もあります。

だからこそ、相場よりも給与水準が極端に高い求人の場合は、ブラック介護施設だと疑うのが無難ですね。

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一方で、地域の給与相場よりも提示された給与額が大きく下回る求人も、施設の経営状況やスタッフ職員への待遇に問題があるケースも考えられるので、併せて注意するようにしましょう。

即日採用や無資格OKの求人

介護求人の中には「即日採用」や「無資格・未経験OK」という求人が見られますが、人材を確保するためにわざと好印象な条件を掲げているケースもあります。また、「勢いがある」「アットホームな職場」「やりがい」など抽象的な表現が多く使われている場合も注意が必要です。

これらの求人は無資格や未経験者にとっては魅力的に思えますが、詳しい業務内容の説明・指導など入社後に十分な研修・サポートを受けられない恐れがあります。

人手不足から介護の専門知識やスキルを習得していないのに、いきなり介護の現場に入る可能性もあるので、事前に研修制度がどうなっているのか確認しておく必要があります。

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求人情報の内容から施設の雰囲気などが把握できることもあるので、慎重に吟味しながら施設の実情を確認するようにしましょう。


見極める自信がない人、失敗したくない人は、介護業界や保有求人の内部情報を把握しているキャリアアドバイザーが在籍している転職エージェントに頼るのがおすすめですよ。

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【施設見学】ブラックな介護施設の見分け方

ブラックな介護施設を見分けるためには、実際の職場を確認できる「施設見学」がおすすめです。働く前にその職場の雰囲気を知ることができるチャンスなので、就職後のミスマッチを減らすためにも、できるだけ見学するようにしてください。

見学をする場合は介護施設のWebサイトで職場見学の受け入れについての記載を確認します。

定期的に医療関係者向けの職場見学会を開催していていることもあるので、Webフォームや電話・メールと指定された申込方法に従って申込手続きを進めていきます。

ここからは、職場見学で必ず確認したいポイントを3つ紹介します。働きやすいホワイト企業を探すためにもぜひ参考にしてください。

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とはいえ、職場見学の場でブラックかどうかを見極めるのは簡単ではありません。どういうポイントで見ればいいのか分からない場合は転職エージェントを利用するのがおすすめです。


担当のキャリアアドバイザーが職場見学の申込手続きや日程調整の代行、見学への同行などをしてもらうことも可能です。しっかりと職場を見極めたい、効率よく職場見学を進めたい人は前向きに転職エージェントを活用すると良いです。

スタッフの雰囲気

施設見学をする際には、働いているスタッフの雰囲気や態度に注目するようにしてください。

笑顔が少なく殺伐とした雰囲気の場合は、長時間労働や人間関係が悪いなど、何らかの問題を抱えている可能性があります。

また、施設を利用している人たちへの対応も合わせて確認しておきたい部分ですね。スタッフが利用者に対してきつい言い方をしていないかチェックしましょう。

とくに、ブラックな介護施設の場合は、暴言暴力・虐待が横行しているケースが見られるので、利用者の体に不自然なアザなどがないか見ておくことをおすすめします。

挨拶や質問への対応

挨拶や質問への対応も大切なポイントです。施設見学をするときにスタッフから挨拶をされない場合は、ブラックな介護施設である可能性があります。

挨拶をするのは最低限のコミュニケーションであり、外部の人間に挨拶ができないということは、スタッフの教育が行き届いていないということになります。教育体制や施設運営に問題があるかもしれません。

また、職場見学の際は実際に働くスタッフや介護士へ直接質問してみるのも良いですね。曖昧な回答しか得られなかった場合は、施設について理解できていない、何か不都合なことがあることが考えられます。

施設の清掃状況

ブラックな介護施設の特徴として、清掃状況が良くないことが挙げられます。介護施設は利用者が生活を送る場所なので、清掃が行き届いていないとなれば、衛生面での不安が残りますよね。

また、働いているスタッフ職員のモチベーションが低下していたり、人員不足である可能性が高かったりすることも考えられます。

そのほか、施設内で利用するものがしっかりと整理整頓されているかどうか、汚れていないか、臭いはないかどうかなども合わせて確認しましょう。

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職場見学を失敗したくない人は、施設見学に同行してくれる転職エージェントを活用するのもおすすめです。


求職者に代わって聞きにくい質問をしてくれたり、転職のプロの視点で職場をチェックしてもらえたりと、利用するメリットは多くありますよ。

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【面接】ブラックな介護施設の見分け方

面接の場は自分がジャッジされる側ですが、実は求職者が求人施設を見極める場でもあります。面接を通してブラックな介護施設なのかを見分けることが可能です。

求人票や職場見学を通して事前にブラック企業かどうかを判断できると良いですが、面接の場で不審に感じることがあれば、選考を素直に進めるかどうか慎重に検討したほうが良いですね。

ここでは面接の場でブラック企業を見分ける方法を3つ紹介します。

面接官の態度と発言

面接の場は介護施設を知ることができる貴重な場です。面接の場では面接官の態度や話し方、発言などから施設の実態を垣間見ることができます。

この際、高圧的な態度や不相応な発言が見られた場合は注意が必要です。面接官の言動などが良くない場合は、施設全体の人間関係や職場環境に問題がある可能性が考えられるので、1度立ち止まって選考を進めるか考えましょう。

また、面接官が質問に答えられないケースもあります。面接官が施設の実情を把握できていない、もしくは何か不都合なことがあると思ったほうが良いですね。

内定の出し方に不審な点はないか

面接を終えた後に即日で内定が出るケースも少なくありません。しかし、即決するのではなく、慎重に考えてから対応する必要があります。

即日内定が出される理由としては、人手不足に陥っているからが考えられます。十分な選考を経ずに内定を出している場合があるので、即日内定を得たとしても、容易に承諾せずにしっかり考えるのがベストですね。

また、内定後すぐに入社・出勤を求められることもありますが、これも人員が不足していることが原因として考えられます。早期の出勤を求められた時は、施設の事情で身動きが取れなくなるリスクがあるので注意しましょう。

労働条件を明示するかどうか

ブラックな介護施設は労働条件を明示しない傾向にあるので注意が必要です。内定が出た際には必ず労働条件通知書の内容にしっかりと目を通すようにしましょう。

書面で労働条件をきちんと明示されていない場合は、ブラックな介護施設である可能性が高いと判断できます。

併せて、労働条件が求人票の内容と異なる場合も注意しましょう。求人票に記載されている内容と差異がある場合は、はっきりと伝えるのがベストです。

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確認してみても自分が納得のいく労働条件を提示してもらえないのであれば、内定承諾はせずに、納得できる転職先を探すのがおすすめですよ。

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また、提示された労働条件をプロ目線で見極めてほしいなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントはプロ目線で働きやすい職場なのかをアドバイスしてもらえるので、積極的に利用しましょう。

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介護業界でホワイトな働き方になりやすい職場の特徴

ブラックな介護施設の特徴を紹介しましたが、もちろん中にはホワイト企業とよばれる介護施設もあります。

ホワイトな介護施設の特徴を把握しておくと、施設の実態を見極めやすくなりますよ。

ここでは、ホワイトな介護施設の特徴を下記にいくつかまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ホワイトな介護施設の特徴

  • 労働環境が整備されている
  • スタッフ間の陰口がなく人間関係が良好である
  • 経営陣のマネジメントが優れている

ホワイトな介護施設では、労働環境が適切に整備されています。人員配置基準を遵守しているのはもちろん、人員に余裕があるので長時間労働を強いることなく、有給休暇の取得も容易です。スタッフの教育や研修制度が充実していて、スキルアップの機会が豊富に用意されている施設も多くありますよ。

また、スタッフ間のコミュニケーションが活発で、人間関係が良好に保たれています。業務上の情報共有や連携がスムーズにおこなわれ、利用者へのケアも充実しているのが特徴です。未経験で入社する場合も信頼関係を築きやすく、スムーズに仕事を覚えていくことができますね。

さらに、経営陣のマネジメント力が優れており、現場スタッフの意見を積極的に取り入れ、具体的な改善策を講じている点も重要です。安易な精神論に頼るのではなく、実効性のある施策で職場の活性化を図っていると、ホワイトな介護施設と判断できますね。

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介護業界でホワイトな職場で働きたい場合は、転職エージェントに相談してみると良いです。転職エージェントでは個々人の希望に合わせた求人を紹介しています。


自分にとって最適な就職先を見つけるために、ぜひ転職エージェントに相談してみてください。

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ブラックな介護施設に入職してしまった場合の対処法

介護施設の見極めが不十分で、ブラックな介護施設へ入職してしまった場合の対処法を紹介します。

ブラックな職場で働き続け、1人で抱え込んでしまうと精神的につらくなってしまうので、早めに専門機関に相談することをおすすめします。

ブラックな介護施設に入社して悩んでいる人は、下記に挙げた機関やサービスに1度相談をしてみましょう。

労働組合に相談する

ブラックな介護施設に入社して悩んでいる場合は、労働組合に相談するのも1つの方法です。

労働組合は労働者の権利を守るための組織であり、長時間労働や未払いの残業代、有給休暇の取得ができないなど、労働条件に関する相談ができますよ。

労働組合に加入していない人でも無料で相談に応じてもらえる労働組合もあるので、1人で抱え込まずに勇気を出して相談して、アドバイスをしてもらいましょう。

労働組合があれば職場と労働条件の団体交渉の活動はスムーズですが、介護業界は小規模が多く労働組合がないところも多くあります。労働組合がない場合は施設横断型の労働組合(ユニオン)に個人組合員として加入するか、労働基準監督署や弁護士・専門家に相談するのが良いですね。

労働基準監督署に相談する

ブラックな介護施設に入社してしまった際には、労働基準監督署に相談してみましょう。

労働基準監督署は、労働基準関係の法令に基づく監督指導をおこなう機関なので、労働条件に関するさまざまな相談を受け付けています。

未払いの残業代の請求をはじめ、労働時間の上限規制などについて適切なアドバイスをしてもらうことが可能ですよ。明らかに法令違反の場合は、是正勧告などもおこなわれます。

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ただ、職場内でのいじめやハラスメントの相談はできないので、その場合は、労働局などに相談するのがおすすめですね。

弁護士や専門家に相談する

ブラックな介護施設に関する相談をする機関として、弁護士や専門家に相談するという方法もあります。

労働問題に詳しい弁護士や労務コンサルタントなど、専門家に相談すると法的根拠に基づいた対処法を教えてもらえます。

もちろん相談料は発生するので金銭的な負担はありますが、トラブルの未然防止や適切な解決に向けたサポートを受けることができます。信頼できる専門家に相談をして、安心して働けるように動いてみましょう。

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弁護士法人の中には、介護施設や事業所向けのところもあるので、ぜひうまく頼って問題を解消してみてくださいね。

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ただ、大げさに対応したくない人は転職で職場を変えるのも1つの方法です。転職のプロである転職エージェントでは、現在の職場状況を第三者の視点から見て転職すべきかどうかアドバイスがもらえるのと、求職者の希望条件を元にピッタリの優良求人を紹介してもらうこともできますよ。

ブラックな施設を避けたいのなら介護職向け転職エージェントがおすすめ

介護業界にはさまざまな実態を持つ介護施設があります。ブラックな介護施設に入社してしまわないように、求人票や施設見学、そして面接の場で注意深く情報収集することが欠かせません。

自分に合った介護施設と出会えるようにするためにも、きちんと情報収集して判断するのが重要なポイントですね。

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とはいえ、自分1人で気になる介護施設を調べて情報収集するのは大変なことですよね。


その場合は、介護職の転職に特化している転職エージェントに相談するのがおすすめです。

転職エージェントには介護業界に精通しているキャリアアドバイザーが在籍しているので、自分の経験やスキル、希望条件をヒアリングした上で適切な職場の求人を複数紹介してもらえますよ。

また、応募書類の添削や面接対策などの選考対策はもちろん、気になる求人の職場環境や福利厚生、人員配置に関する情報など求人票ではわからないリアルな情報も教えてもらえます。

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ブラックな介護施設に関する質問

ブラックな介護施設を選びたくない人もいれば、すでに入社してしまって転職を検討している人もいると思います。

そんな人に向けて、ここではブラックな介護施設に関するよくある悩みや、疑問を挙げて紹介していきます。

ブラックな介護施設を退職するには

人物 転職者

ブラックな介護施設を退職したいのですが、どうすれば良いでしょうか?

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ブラックな介護施設を退職する際には、まず直属の上司に相談をした上で退職の意向を伝えるようにしましょう。


その後、会社の担当窓口あてに退職願を退職日の1〜3ヶ月前までに提出して、退職願が受理されたら退職届を提出します。

転職エージェント末永 末永

退職届を提出後は引き継ぎ作業をおこない、貸与品をすべて会社に返却します。


もし退職願が受理されない場合は、退職届の提出で意向を明確にすることが大切です。この時、後々のトラブルを防ぐためにも、提出する退職届はコピーをとって保管しておくと良いですね。


また、手続きに何か不透明な点がある際には、労働基準監督署へ相談しながら進めましょう。

ちなみに最短で介護施設を辞めるためには、14日前に退職を申し出る必要があります。14日前に申し出れば、雇用主側の承諾がなくても労働者は辞められると民法で規定されています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法第627条

ブラックな介護施設を最短で辞める方法について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

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介護業界にブラックリストはあるのか

人物 転職者

介護業界にブラックリストは存在するのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

介護業界に公的な「ブラックリスト」は存在しません。なぜなら、個人情報保護法の観点から、従業員の情報を会社が無断で共有することは違法とされているからです。

転職エージェント末永 末永

ただし、口コミなどで一部の介護施設の評判が悪化したり、施設名が明記されたりしているケースはあります。気になる施設に関する悪い評判はないかどうか、施設の実態を確認するのが大切です。

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潰れる介護施設の特徴とは

人物 転職者

潰れる介護施設の特徴として、どんなものが挙げられますか?

転職エージェント末永 末永

潰れる介護施設の特徴としては、離職者が多く人員配置基準を満たせていないことや、設備や施設が古く利用者の安全が守れていないことが挙げられますね。


他にも経営状態が悪化してしまい職員の給与が遅配されることや、人手不足・老朽化した設備や経営難といった問題があります。

転職エージェント末永 末永

だからこそ、気になる介護施設への入社を検討する際には、介護施設の実情がどうなっているのかしっかりと調べて確認する必要がありますね。

転職エージェントを利用すれば介護施設の内部情報を教えてもらえるので、ぜひ活用してみてください。

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