未経験から社内SEへ転職する方法!転職を有利に進めるコツも紹介
本記事では、未経験から社内SEになるにはどうすればいいのかについて紹介しています。
また、社内SEの求人探しのポイントや注意点、転職を有利に進めるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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未経験から社内SEに転職する方法
社内SEは、社内システムやインフラの構築・保守運用、ITヘルプデスクやテクニカルサポートなど、企業内のIT関連の専門家として働く人気の職種です。
本記事では、社内SEに未経験から転職するには、どのような流れでスキル習得や転職活動を進めていくのかを紹介するので、興味がある人は参考にしてみてくださいね。
1.社内SEへの転職に必要な情報収集をする
未経験から社内SEへ転職するのであれば、まずは社内SEに求められる役割、働くために必要な知識・スキル、転職する際のポイントなどの情報収集をしていきましょう。
社内SEは、エンジニアの中でも職務範囲が広く、会社によって求められる役割も変わるため、具体的にどのようなことをするのかを把握しておかないと、転職後にミスマッチが発生する可能性もあります。
そのため、未経験から社内SEに転職するなら、具体的な業務内容や働き方、社内SEとして働くメリットやデメリットまで調べて、具体的に社内SEとして働く時のイメージを固めておきましょう。
また、社内SEに求められる知識やスキルの幅も広いので、転職する前にはどのような知識やスキルが必要なのかも調べた上で、転職をするかどうかを検討すると良いですよ。
2.社内SEへ転職するための具体的な計画を立てる
社内SEとして働く場合には、システム開発やインフラ構築をはじめとした、IT全般の知識が求められるため、社内SEに転職する時には、事前に転職計画や学習計画を立ててから行動することが大切です。
転職計画を立てる時には、社内SEになるために今の自分に必要なことを整理して、転職に必要な期間を見積り、具体的な行動計画を立てていきます。
また、転職までに知識やスキルの習得が必要な場合には、学習計画を作成した上で、具体的な目算が立ったら、転職計画に組み込むと良いですよ。
そして、学習計画を立てる時には、どのような知識やスキルが必要で、そのためにどのように勉強を進めていけば良いのかを整理して、具体的にやるべきことを計画として整理していきましょう。
転職計画や学習計画の他にも、エンジニアとしてのキャリアを考えるなら、キャリアプランも明確にしておくことも大切です。
そのため、社内SEを目指す場合には、エンジニアとして実現したいことや理想のキャリアも明確にしておくと良いですよ。
3.社内SEへ転職するために必要な知識・スキルを身につける
社内SEに必要な知識やスキルを習得する方法には「独学」と「プログラミングスクール」があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。
独学のするメリット・デメリット
-
メリット
-学習費用を抑えることができる
-自分のペースで学習が進められる -
デメリット
-わからないことは自分で調べる必要がある
-社内SEだと学習する範囲が広い
プログラミングスクールのメリット・デメリット
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メリット
-未経験でも効率的に学習が進められる
-メンターがサポートしてくれるので安心 -
デメリット
-高額な受講費用が必要になる
-スクールによってサポートの質に差がある
社内SEとして働くためには、システム開発からインフラ構築まで、IT全般の基礎知識や保守運用の対応ができる程度のスキルが求められます。
そのため、知識やスキルを習得するなら、どの程度のスキルを身につけたいのか明確にした上で、独学かプログラミングスクールかを選ぶと良いですよ。
ですが、社内SEとして働くなら、実践レベルのプログラミングスキルを身につけて損はないので、実践的なプログラミングスキルを身に付けたいならプログラミングスクールの活用がおすすめです。
本記事では、社内SEに関する知識やスキルを習得するのにおすすめのプログラミングスクールも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
4.転職準備をして転職エージェントに登録する
社内SEに必要な知識やスキルを習得した後には、転職活動を始めるために転職準備をしてから、転職エージェントに登録していきましょう。
転職準備では、職務経歴の整理や自己分析、転職の軸や希望条件の整理を行い、自己PRの内容を整理したり、職務経歴書を作成していくことになります。
また、転職準備が終わって転職エージェントを探す際には、効率的に求人を見つけるためにも、社内SEの求人を取り扱うエージェントを中心に探すことが大切です。
そして、未経験からでも応募できる社内SEの求人を探すなら、未経験者向けの求人も取り扱っているリクルートエージェント(IT)・doda・ワークポートの活用がおすすめです。
ユニゾンキャリアも、未経験のエンジニア転職に強みがあって、未経験から社内SEを目指す人でも丁寧にサポートしてくれるのでおすすめですよ。
5.気になる求人に応募して選考を進める
転職エージェントに登録した後には、希望条件を伝えて、求人を紹介してもらい、希望にマッチする求人があれば応募して選考を進めていきます。
また、未経験から社内SEになる場合、運用保守・ITヘルプデスク・ITテクニカルサポートなどの業務が中心になることが多いため、求人を紹介してもらう時には条件にこだわりすぎないことも大切です。
もちろん、エンジニア経験者なら、社内SE未経験でも新規のプロジェクトに参画できる可能性はありますが、初めから開発や構築経験を積める会社は少ないことは覚えておきましょう。
そして、選考を進める際には、情報収集をして選考対策をしていきますが、情報収集では、キャリアアドバイザーに選考のポイントやよくある質問について確認しておくと対策がしやすいですよ。
6.内定をもらって契約を締結する
選考後に内定をもらった後には、内定条件を確認して、双方が条件に合意したら雇用契約を結んでいきます。
未経験から社内SEに転職する場合には、給料は新卒や第二新卒と同じ程度のことも多いですが、前職の年収からかなり下がってしまう場合には、交渉できるかエージェントに確認してみてください。
また、条件交渉時には、希望を伝えるだけの交渉は難しいので、先方が提示してきた条件設定の背景や理由を確認した上で、交渉を希望する理由と交渉材料を伝えていきましょう。
そして、転職エージェントを活用している人であれば、基本的に担当のキャリアアドバイザーが仲介に入って対応してくれるので、上手く交渉ができるか不安な人でも、気軽に相談してみると良いですよ。
未経験から社内SEに転職する際のポイント・注意点
未経験から社内SEを目指す人の中には、新卒で社内SEになりたい人や30代未経験から社内SEを目指す人もいます。
そこで、本項では求職者に合わせて、転職で意識しておきたいポイントや注意点について紹介していくので、該当する項目は確認しておいてくださいね。
エンジニア未経験から社内SEに転職する際のポイント・注意点
エンジニア未経験から社内SEに転職するのであれば、IT全般の知識や開発・インフラ構築に関する知識を身につけることから始めましょう。
というのも、社内SEはインフラの保守運用や自社システムの機能開発をおこなうこともあるため、インフラ全般の基礎的な知識やプログラミングスキルがあれば転職もしやすくなります。
特に、インフラではクラウドサーバー・データベース・セキュリティの知見が求められることも多いですし、開発でもHTML・CSS・JavaScript、JavaやPHPなどのスキルが求められることも多いです。
そのため、エンジニア未経験から社内SEへの転職成功率を少しでも上げたいなら、社内SEに必要なスキルは優先的に習得して、転職活動でアピールできるようにしておくと良いですよ。
社内SEに関する知識やスキルを習得するのにおすすめのプログラミングスクール
社内SEに求められる知識やスキルには、開発・インフラに関する知識やプログラミングスキルがありますが、実践的なスキルを身に付けたいならプログラミングスクールを活用するのもおすすめです。
特に、以下のスクールは、未経験からシステムエンジニアやインフラエンジニアを支援してきた実績も豊富なのでおすすめですよ。
上記のスクールでは、Java・PHP・Pythonやフロントエンドスキルの習得ができるコースもありますし、インフラ構築に関する資格取得が目指せるコースを用意しているスクールもあります。
また、カリキュラム修了後に求人を紹介してくれる転職保証コースを提供するスクールもあるので、転職支援もして欲しい人は、プログラミングスクールの活用も検討してみると良いですよ。
プログラミングスクールは費用がかかりますが、認定スクールでは条件を満たすことで、受講料の一部が返還されることもあります。
そのため、社内SEに必要になるために必要な知識やスキルを効率的に習得したい人は、詳しい話を聞いてみると良いですよ。
エンジニア経験者が社内SEに転職する際のポイント・注意点
エンジニア経験者が社内SEに転職する場合、エンジニアとして積んできた経験や実績、社内SEの仕事も活かせるスキルを中心にアピールしましょう。
特に、社内SEに求められる役割は企業によって変わるため、事前に情報収集をした上で、企業の募集背景や求める人物像にマッチするように、アピールする内容は調整していくと良いですよ。
また、社内SEの求人では「社内システムの新規開発やインフラ構築ができる」と書いてあっても、新しいプロジェクトが立ち上がるまで、運用保守の仕事しかできないということもよくあります。
そのため、社内SEの求人探しでは、求人の情報だけを鵜呑みにせず、具体的な仕事内容や働き方が希望とマッチしているのかまで確認しておきましょう。
求人では「任せる可能性のある仕事内容」であれば書いても問題はないため、転職してから希望する仕事ができるとは限りません。
そのため、社内SEの求人に応募する時には、転職した後に希望する仕事ができるかどうかも確認しておくことが大切です。
新卒で社内SEになりたいと考えている人向けポイント・注意点
新卒から社内SEを目指そうと考えている人は、社内SEよりもシステムエンジニアやインフラエンジニアを目指した方が良いですね。
というのも、社内SEはシステムやインフラの保守運用に関わりますが、エンジニアとしてキャリア形成を進めるのであれば、開発経験やインフラ構築経験があった方が、キャリアの選択肢も広がります。
また、社内SEとして働きたいのであれば、エンジニア経験があった方が転職難易度は下がるので、新卒カードをキャリア形成に有効活用するためにも、まずは社内SE以外のエンジニア経験を積みましょう。
もちろん、新卒で社内SEを目指しても良いですが、社内SEは開発やインフラ構築の経験を積む機会が少ないため、新卒なら汎用性の高い経験を積めるエンジニアとして働いた方が良いですね。
第二新卒で社内SEを目指したい人向けのポイント・注意点
第二新卒で社内SEを目指したいと考えている場合、エンジニア未経験なら、まずは何かしらのエンジニアとして、スキルを磨いた方がキャリアにとってプラスになります。
エンジニア経験がある場合には、社内SEに転職できる可能性は十分にあるので、キャリア形成のために社内SEとして働くことが最適だと感じるのであれば、転職すると良いですよ。
第二新卒ではポテンシャル採用での転職もしやすいですが、社内SEとして具体的にやりたいことが明確なのであれば、転職を有利に進めるために資格を取得するのもおすすめです。
また、選考では「なぜ社内SEを希望するのか」「社内SEとして何がしたいのか」を話せるようにしておいて、社内SEとして働く際に活かせる経験やスキルがあれば積極的にアピールしていきましょう。
30代未経験から社内SEへの転職を目指す人向けのポイント・注意点
30代未経験から社内SEを目指す場合、エンジニア経験がないなら、社内SEよりもシステムエンジニアやインフラエンジニアへ転職して経験を積むことを優先しましょう。
というのも、社内SEはワークライフバランスがとりやすくて人気の職種ですが、職場によってはエンジニアとしての経験を積む機会が少なく、スキルアップやキャリアアップが目指しにくいです。
仮に30代未経験で社内SEになれたとしても、エンジニアとして経験を積む機会が少ないと、十分なスキルが身に付かずに市場価値が低くなり、キャリアの選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
そのため、30代未経験からエンジニアのキャリアを目指すのであれば、エンジニアとしてのキャリア形成のために、まずは汎用性の高いエンジニアの経験を積んでから、社内SEを目指しましょう。
システムエンジニアやインフラエンジニアの経験さえあれば、30代後半や40代になってからでも社内SEは目指せます。
そのため、5年後・10年後のキャリアを考えるなら、社内SE以外の選択肢も検討すると良いですよ。
社内SEの求人を探す時のポイント・注意点
社内SEに転職するために求人を探す場合は、以下のポイントや注意点を意識しておくと、最適な求人を見つけやすくなるので、参考にしてみてください。
転職時には転職エージェントを活用すること
社内SEの求人を探す時に、企業HPや転職サイトを活用する人もいますが、未経験から社内SEを目指す人は、転職エージェントを活用しましょう。
というのも、転職サイトだと情報収集から応募先との連絡まで一人で対応する必要がありますし、エンジニア経験がないと求人に応募しても書類選考で落ちてしまうことも多いです。
ですが、転職エージェントであれば、求人紹介から応募先との連絡まで対応してくれますし、応募先の情報共有や選考対策のサポートもしてくれるので、転職サイトより転職活動は進めやすいです。
また、転職エージェントでは非公開求人も取り扱っていて、転職サイトよりも求人探しの幅も広がるので、希望の求人を効率的に探したい人は転職エージェントを活用していきましょう。
転職エージェントは目的に合わせて併用すること
未経験から社内SEを目指すなら、転職エージェントの活用がおすすめですが、転職エージェントを利用する時には、目的に合わせて複数のサービスに登録した方が求人探しの幅も広がります。
というのも、転職エージェントによって、取り扱っている求人の数には差がありますし「既卒/第二新卒向け」「未経験者向け」「ハイクラス向け」など、得意としている分野も異なります。
そして、未経験でも応募できる社内SEの求人は限られているため、少しでも求人探しの幅を広げて、希望に合う求人を見つけたいのであれば、複数の転職エージェントを併用していく方が良いですね。
また、複数の転職エージェントを併用する場合には、求人の多い転職エージェントやエンジニア転職に強い転職エージェントを中心に、3社〜4社程度は登録しておくと、求人を見つけやすくなりますよ。
求人の多い転職エージェントに登録するなら「リクルートエージェント(IT)」「doda」「ワークポート」がおすすめです。
また、ユニゾンキャリアも未経験のエンジニア転職に強みがあるので、登録しておくと良いですよ。
求人の詳細までしっかりと確認すること
社内SEの求人探しでは、ミスマッチを防ぐために、具体的な仕事内容や働き方まで確認してから応募することも大切です。
というのも、社内SEは企業で役割や仕事内容が変わることも多く、未経験だと保守運用業務やITヘルプデスクから入ることが多いので、転職しても新規開発やインフラ構築の経験を積めるとは限りません。
企業によっては新規プロジェクトに携わる機会もありますが、基本的には既に社内システムの開発やインフラの構築はされていることが多いため、経験者でも保守運用しかできないこともあります。
そのため、社内SEとして働きたいと考えているのであれば、どのような仕事をしたいのかを明確にした上で、応募前や面接の時に、希望する仕事ができるのかを確認しておくようにしましょう。
企業の状況次第では、希望する仕事がすぐにできるとは限らないので、面接では自分の希望を押し付けないことも大切です。
特に、未経験から社内SEを目指す場合、保守運用やITヘルプデスクの業務が中心になる前提で考えないと、求人が見つからない可能性が高いので注意しましょう。
状況次第ではエンジニア経験を積むことを優先する
社内SEになるには、IT全般の知識だけではなく、システムやインフラの知識も必要になるため、エンジニア経験がないと転職難易度は高くなります。
もちろん、エンジニア未経験でも社内SEに転職できる可能性はありますが、システム開発やインフラ構築の経験があれば、社内SEへ転職しやすいです。
また、未経験から社内SEになるよりもシステムエンジニアやインフラエンジニアとして、実践的な経験を積んでスキルを磨く方がキャリアにとってプラスになることも多いです。
そのため、未経験から社内SEを目指す人は、すぐに社内SEへ転職するべきか、何かしらのエンジニア経験を積んだ方が良いのかまで考えた上で、自分にとって最適なキャリア選択をしていきましょう。
社内SEへの転職を有利に進めるコツ
社内SEへ転職する際には、転職活動を少しでも有利に進めるためにも、以下のコツを意識して転職準備や選考対策を進めていくと良いですよ。
社内SEの業務に関連する資格を取得しておく
社内SEには、IT全般の知識やシステム開発、インフラ構築に関する知識など、幅広い知識が求められますが、転職する際には資格を取得しておくと転職活動を有利に進めることができるのでおすすめです。
【初心者】社内SEにおすすめの資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- Linux技術者認定資格(レベル1/レベル2)
- シスコ認定技術者資格(CCNA)
- Oracle Master(bronze/silver)
- AWS認定資格(Associate)
- Google Cloud認定資格(Associate)
- Microsoft Azure認定資格(Associate)
社内SEがIT全般の基礎知識を学ぶならITパスポート、システム開発に関する知識やスキルを証明するなら、基本情報技術者試験の資格がおすすめです。
また、インフラ関連の資格なら、クラウドの中でも需要の高いAWS認定資格を優先して、必要に応じて他の資格も取得していきましょう。
そして、未経験者の転職であれば、難易度は初級〜中級程度の資格を取得しておけばアピールになるので、気になる資格があれば、詳細を確認すると良いですよ。
履歴書や職務経歴書の内容を工夫する
未経験から社内SEに転職する際には、書類選考の通過率を上げるために、履歴書の志望動機や職務経歴書の書き方、自己PRの内容は工夫しましょう。
特に、職務経歴書は書き方や内容次第で、採用担当者からの印象が大きく変わるため、書類選考の書き方やアピールする内容を工夫するだけでも、選考の通過率を上げることにつながります。
そのため、職務経歴書を作成する時には、前職に合わせたフォーマットにしつつも、表や箇条書きを活用したり、フォントサイズを調整して見やすさも重視して作成することが大切です。
また、自己PRでも前職の実績だけではなく、社内SEとして働く際に活かせる対人スキルやマネジメント経験を中心にアピールすると、採用メリットを感じてもらいやすいので意識すると良いですよ。
転職において職務経歴書の内容は重要ですが、未経験から転職をする場合には、他の応募者と差別化することが選考の通過率を上げるコツになります。
そして、他の応募者と差別化するのであれば、自己PRの内容を工夫するのが効果的なので、選考の通過率を上げたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
面接対策は入念におこなう
社内SEの面接では「未経験から社内SEに転職したい理由」「他のエンジニアではなく社内SEを選んだ理由」「転職後のキャリア像」など、社内SEを目指す理由やキャリアに関する質問もよくされます。
また、技術的な知見や社内SEの仕事に対する理解度を探るために、習得したスキルや取得した資格を選択した理由を聞いたり、今までの経験の中で活かせるスキルについて聞かれることも多いですね。
そのため、面接対策では、よくある質問やチェックしているポイントを確認して質疑応答を用意しておいたり、面接でアピールする内容に問題がないかどうかも意識して面接対策を進めましょう。
そして、転職エージェントでは模擬面接で用意した質疑応答に問題がないかチェックしてくれたり、面接時の改善点についてアドバイスをしてくれるので、必要に応じて活用していくと良いですよ。
キャリアアドバイザーに積極的に相談する
転職活動を進める中で、疑問点や不安なことがある場合には、転職エージェントのキャリアアドバイザーに積極的に相談すると良いですよ。
特に、未経験から社内SEへ転職する場合、自己分析の進め方や求人探しのコツ、転職活動で注意した方が良い点など、わからないこともあると思います。
また、求人に応募する時にも企業の情報を集める必要がありますが、求人担当のキャリアアドバイザーであれば、企業の詳しい情報も把握しているので、質問すれば詳細情報も教えてくれます。
そのため、転職活動を進める中で、わからないことがあれば求人担当に詳細について確認したり、不安に感じることがあれば、担当のキャリアアドバイザーに相談していくと良いですよ。
社内SEの仕事内容
社内SEは、企業内のITに関する業務に幅広く対応していきますが、具体的には以下の仕事を任せられることが多いです。
社内SEの仕事内容
- 社内システムやインフラの保守運用
- 社内システムやソフトウェアの開発・導入
- 開発PJにおけるプロジェクトマネジメント
- 社内のITヘルプデスク対応
- IT資産管理やキッティング作業
社内SEの代表的な仕事は社内システムやインフラの保守運用で、具体的にはシステムの機能追加やインフラの監視業務、トラブルシューティングや運用マニュアルの作成などを行います。
また、社内の業務システムやソフトウェアの開発・導入時には、システムやソフトウェアの要件定義やベンダーコントロールをはじめとした、プロジェクトマネジメントをおこなうこともあります。
そして、社内SEはシステムやインフラの保守運用だけではなく、社内のITヘルプデスク業務やIT資産管理、キッティング作業をおこなうこともあり、エンジニアの中でも比較的業務範囲が広いのが特徴です。
社内SEとシステムエンジニアの役割の違い
社内SEは、社内のIT関連の業務に幅広く対応していきますが、具体的には以下のような仕事を任せられることが多いです。
社内SEとシステムエンジニアの役割の違い
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社内SE
社内のIT関連の業務全般の対応をおこなう。業務範囲は社内システムの開発やソフトウェア・ITツールの導入・インフラ構築や保守運用・ITヘルプデスクまで多岐に渡る。 -
システムエンジニア
社外向けのシステム開発や販売したシステムの保守運用業務を中心におこなう。基本的には社外システム開発を専門としているので、社内SEとは役割が異なる。
社内SEは、社内のシステムやインフラをはじめとした、IT全般の業務に対応する役割を担っていますが、システムエンジニアは基本的に外部向けシステムの開発や保守運用を行っています。
また、社内SEもシステムエンジニアも、システム開発やインフラ構築に携わる職種なので、求められるスキルに大きな違いはありません。
システムエンジニアは社外向けのシステム開発をおこなうので、スキルアップの機会はありますが、社内SEは保守運用が中心になることも多いので、スキルアップの機会が少ないのも違いとして挙げられます。
社内SEのやりがい・大変なこと
社内SEはやりがいを感じやすい職種と言われることもありますが、大変なことも多いため、具体的にどのようなやりがいや大変なことがあるのか紹介していきますね。
社内SEのやりがい
- 社員から感謝されることが多い
- 業務範囲が広くて様々な経験が積める
- ワークライフバランスがとりやすい
社内SEの大変なこと
- スキルアップの機会が少ない
- 雑務や保守運用の仕事も多い
- 一人だと業務量が多く責任も重い
社内SEは、企業のIT全般のサポート業務やシステムの保守運用を行いますが、社員のサポートをおこなうので、感謝される機会も多いです。
また、業務範囲が広いため様々な経験を積めますし、労働環境が安定していれば残業が少なく、ワークライフバランスもとりやすいのも社内SEの良いところとして挙げられます。
ですが、社内SEの業務はヘルプデスクやキッティング作業、保守運用などの業務が多くて、新規開発やインフラ構築の経験を積む機会が少ないので「社内SEはやめとけ」と言われることもあります。
その他にも、社内SEが一人だと様々な業務を一人で対応する必要があるため、業務量が多くて責任も重いと感じることもあるようですね。
社内SEに求められる知識・スキル
社内SEは、IT全般の対応やシステム・インフラの保守運用まで、幅広い業務に対応する必要があるため、求められる知識やスキルの幅も広いです。
具体的には、以下のような知識やスキルが求められるので、未経験から社内SEを目指す人は参考にしてみてくださいね。
IT製品やサービスに関する幅広い知識
社内SEとして働くと、ITヘルプデスクやテクニカルサポートの仕事を任せられることも多いので、IT製品やサービスに関する幅広い知識が求められます。
特に、OSのキッティングに関する知識、ITツールの特徴や導入に関する知識、会社で利用されているツールの運用方法に関する知識もあると、サポート業務をおこなう時に役に立ちますよ。
また、社内SEとして働く場合には、自社に合ったITツールの導入対応をすることもあるので、IT製品やサービスを導入する時の企画立案の手順や導入支援に関する知識も身につけておきましょう。
システム開発に関する知識・スキル
社内SEの仕事は、既存システムや導入ツールの保守運用がメインの業務なので、保守運用をおこなうために必要な知識やスキルは習得しておきましょう。
また、企業の経営フェーズ次第では、新規の社内システム開発や新しいITツールの導入をおこなうこともあるため、保守運用だけではなく、システム開発に関する知識は一通り把握しておくことが大切です。
そのため、社内SEとして働くなら、システム開発で必要になる知識やプログラミングスキルは優先的に身につけていくと良いですよ。
社内SEとして働くなら、業務系システムで利用されるJavaやWeb系サービスで用いられるPHPの需要が高いです。
他にも、RubyやPythonを利用する企業もありますし、フロントエンドスキルも必要になることも多いので、必要に応じて習得しておくと良いですよ。
インフラ全般に関する知識・スキル
社内SEは、社内インフラの保守運用を任せられることも多いため、サーバー・ネットワーク・データベース・セキュリティなどの知識も求められます。
また、現代ではクラウドサービスを用いたインフラ構築が主流なので、インフラ関連の知識やスキルを身につけるなら、クラウド環境での構築や保守運用の知識やスキルを身につけましょう。
そして、クラウドに関連するスキル習得をするなら、需要の高いAWS認定資格の取得がおすすめなので、知識やスキルを習得したい人は、AWS認定資格の取得を目指していくと良いですよ。
プロジェクトマネジメントに関する知識・スキル
社内SEとして働いていると、社内プロジェクトに携わる機会もあるので、キャリアアップを目指していきたい場合には、プロジェクトマネジメントの知識やスキルも身につけましょう。
プロジェクトマネジメントの知識やスキルを習得する際には、エンジニアとして経験を積んでキャリアアップをしていく中で学ぶことが多いです。
ですが、プロジェクトマネジメントの仕事に携わりたい場合には、事前に資格を取得して、知識やスキルを証明するのも効果的なので、興味がある人は資格取得を目指して勉強をしていくと良いですよ。
プロジェクトマネジメントの知識やスキルを身につけるなら、プロジェクトマネージャー試験やPMP資格、PMOスペシャリスト認定資格を取得するのがおすすめです。
難易度は高いですが、国内でも有用な資格なので、取得すればプロジェクトマネージャーとしてのキャリアアップを目指しやすくなりますよ。
社内SEに求められる知識やスキルの勉強をするのにおすすめの参考書・学習サービス
社内SEに求められる知識やスキルの習得を目指すのであれば、参考書や学習サービスを活用して勉強していくことも多いです。
そこで、社内SEに必要な知識やスキルの勉強におすすめの参考書や学習サービスを紹介するので、社内SEを目指す人は参考にしてみてくださいね。
社内SEに関する知識やスキルを習得するのにおすすめの参考書
社内SEとして働く場合、システム開発やプログラミング、インフラ構築やプロジェクトマネジメントなど、様々な知識を身につける必要があります。
そのため、社内SEに必要な知識やスキルを習得するために、参考書を探している人は、以下の参考書で勉強するのがおすすめですよ。
ITやシステムに関する勉強におすすめの参考書
- イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
- 輩がやさしく教えるシステム管理者の知識と実務
- ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略
- 【この1冊でよくわかる】 ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]
- はじめよう!要件定義~ビギナーからベテランまで
プログラミング学習におすすめの参考書
- 改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎
- プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識
- スッキリわかるJava入門
- 気づけばプロ並みPHP 改訂版--ゼロから作れる人になる!
- 独習Python
- リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
- プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則
インフラに関する勉強におすすめの参考書
- 絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
- サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ1冊でしっかり身につく本
- マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)
- すべてわかるゼロトラスト大全 さらばVPN・安全テレワークの切り札
プロジェクトマネジメントを学ぶ人におすすめの参考書
- これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ
- プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで
参考書選びでは、サンプルを見て読みやすさを確認したり、評価や口コミを参考に学びたい内容が書いてあるのかを確認した上で選ぶことが大切です。
参考書は数千円するものも多いので、購入する時は「自分にとって必要なことが学べるか」「最後まで読み進められそうか」を意識して選ぶと良いですよ。
社内SEに関する知識やスキルを習得するのにおすすめの学習サービス
社内SEとして働くために必要な知識やスキルを効率的に習得したいなら、動画学習サービスやプログラミング学習サービスを活用するのもおすすめです。
おすすめの動画学習サービス
-
Schoo
オンラインで講義を受けながらタイムライン・チャットでのリアクションもでき、質問や意見交換もできる。 -
Udemy
プロが講義形式で解説する動画も多く、初心者から上級者まで視聴者の知識レベルに合わせて学習できる。
おすすめのプログラミング学習サービス
-
Progate
実践を通してプログラミングを学習できる。結果の答え合わせもできて、間違えた場所もすぐにわかるので学習が進めやすい。 -
ドットインストール
3分動画で流れに沿ってプログラミングの学習ができる。プレミアムプランでは現役のエンジニアへの質問も可能。 -
paiza
解説付きの3分動画で学べて、ブラウザ上でコード記述ができるので、動画を見ながら手を動かして学習できる。
動画学習サービスだと、参考書よりもコストを抑えられますし、参考書よりも動画の方が学びやすいと感じる人もいるので、興味がある人は無料動画を見てみるのもおすすめです。
また、プログラミング学習サービスでは、手を動かしながらプログラミングの基礎を学べるので、社内SEとして働く際にどのスキルを習得するか迷っている人は、実際に触ってみると良いですよ。
そして、学習サービスを活用して勉強を進めていくなら、動画学習サービスで基礎を学習してから、プログラミング学習サービスでスキルの勉強をすると理解しやすいので、参考にしてみてくださいね。
社内SEの働き方・活躍できる場所
社内SEは、企業におけるITの専門家としての役割を担うため、どのような業界・業種でも活躍できる場所はあります。
また、業界によって特性や利用するシステムは変わるので、求められる知識も業界で多少変わりますが、業務内容は業界で大きな違いはないので、業界の垣根を超えて転職ができるのも特徴です。
働き方は、基本的には日勤ですが、保守運用フェーズが中心になると、インフラ監視のために夜勤が発生することもありますし、トラブルがあれば休日出勤が必要になることもあります。
そして、リモート勤務の有無は企業によって変わりますが、会社での対応が必要なことも多いため、基本的には会社で働いて、一部リモートで対応できるケースもあるくらいに考えておきましょう。
社内SEの平均年収
社内SEの平均年収は、担当業務やポジションで変わることも多く、職業情報提供サイト「jobtag」によると保守運用がメインだと558万円、システム開発に携わる場合には684万円となっています。
ですが、実態として公開されている求人情報をまとめた「求人ボックス 給料ナビ」で社内SEの平均年収を見ると447万円で、給料の幅は312万円〜917万円と求人によって年収には差があるようです。
日本の全職種の平均年収は460万円なので年収の水準は高めですが、公開求人のボリュームゾーンは312万円〜388万円なので、保守運用やヘルプデスクの仕事に携わる社内SEが多くて高年収を実現している人は限られていることがわかります。
社内SEでもスキルや経験次第では高年収を目指せますが、システムエンジニアやインフラエンジニアの方が年収は上がりやすいため、年収アップを目指すならキャリアチェンジした方が良さそうですね。
社内SEの需要と将来性
社内SEは、業界業種問わずに、企業にとって必要な人材なので、DX化する企業の数が増えることで今後も需要は増えますし、DX化が完了した後も需要はあるので安定して働ける職種と言えます。
ですが、AI技術の発展による業務の自動化によって、社内SEに求められる役割が変化することも考えられるため、社内SEとして働きながらもエンジニアとしての市場価値を高める行動は必要です。
特に、DXやRPAに関するプロジェクトの経験があれば、どの企業でも重宝されますし、PythonやR言語を用いたデータ分析のスキルもあれば、社内SEとしての市場価値を上げることもできます。
そのため、社内SEとしてキャリア形成を進めていくのであれば、IT業界の動向や将来の展望も見据えた上で、必要な知識やスキルを身につけられる職場・職種で経験を積んでいくと良いですよ。
社内SEのキャリアパス
社内SEは、スペシャリストよりもジェネラリスト寄りの職種ですが、キャリアの選択肢としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- DXやRPAなど特定分野の業務に特化したスキルを身につける
- 幅広い分野の知見や経験を積んで幅広い業務に対応できるようになる
- 社内SE部門のマネージャーやPMとしてのキャリアアップを目指す
- システムエンジニアやインフラエンジニアへキャリアチェンジ
社内SEとして活躍していきたいのであれば、DXやRPAといった業務効率化やコスト削減につながる分野の知見やスキルを磨いて、専門性を高めていくことも必要になります。
また、社内SEとして働くなら、企業のITに関わる業務全般に対応できるようになることも大切なので、ジェネラリストとして幅広い分野で高い価値提供ができるようにスキルを磨くのもおすすめです。
そして、社内SEとしてキャリアアップを目指す場合、社内SEチームのリーダーやマネージャーを目指したり、社内PJのPM/PLとしてプロジェクトマネジメントの経験を積んでいくことも大切です。
その他にも、エンジニアとしてのキャリアを重視するなら、社内SEではスキルを磨く機会が限られているため、スキルアップのために別の職種へキャリアチェンジする方法もありますね。
未経験から社内SEに転職するなら転職エージェントの活用がおすすめ
社内SEへ転職したいなら転職エージェントを活用して、転職活動を進めていくのがおすすめです。
特に、未経験から社内SEを目指す場合、転職サイトだと書類選考で落ちてしまうことも多いですし、ミスマッチも起きやすいので、転職に失敗したくない人は転職エージェントを活用する方が安心ですね。
また、転職エージェントには、求人数や得意分野にも違いがあるので、未経験から社内SEを目指すなら、求人数の多いリクルートエージェント(IT)・doda・ワークポートには登録しておきましょう。
その他にも、ユニゾンキャリアはITスクールを運営していて、未経験のエンジニア転職にも強みがあるので、未経験から転職する時に具体的なアドバイスが欲しい人は、併せて登録しておくと良いですよ。
社内SEに必要なスキルを習得するならプログラミングスクールもおすすめ
社内SEへ転職するには、IT全般の知識やシステム開発やインフラ構築のスキルが求められるため、知識やスキルを習得したいならプログラミングスクールを活用するのもおすすめです。
特に、UZUZカレッジ・TECH ACADEMY・TECH CAMPは、プログラミングだけではなく、インフラについて学ぶこともできますし、Code Campや侍エンジニアもオーダーメイドでカリキュラムを組んで、希望に合わせて学習ができます。
社内SEとして働くために必要な知識やスキルは多岐に渡るので、プログラミングスクールを活用する場合には、必要なプログラミングスキルやインフラ関連の知識を明確にして、希望する分野の知識やスキルを学べるスクールを選ぶことが大切です。
そのため、プログラミングスクールの利用を考えている人は、紹介したプログラミングスクールのコースの種類や受講費用を確認して、気になるサービスがあれば問い合わせてみると良いですよ。
本記事では、社内SEに仕事内容や将来性など、未経験から社内SEを目指す人に知っておいて欲しい情報も紹介しています。
そのため、社内SEに関する情報収集もしたいと考えている人は、併せて確認しておいてくださいね。