【最新版】IT業界の今後の動向やトレンド・将来性をプロが徹底解説
本記事では、将来性も高いIT業界の今後の動向について、発展の軸となる分野や現状の課題を元に解説しています。
また、IT業界の発展の中で私たちがやるべきことやIT業界の職種別のトレンドと将来性も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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IT業界の今後の動向と将来性
IT業界の市場規模は、IT技術の発展と共に右肩上がりの状態が続いており、日本国内だけでなく、世界的に見ても最も成長性の高い業界の一つです。
そして、IT業界の発展は、私たちの働き方や生活に様々な影響を及ぼすことになるので、まずはIT業界の今後の動向と将来性について、具体的な事例を用いて徹底解説していきます。
DX化によって利便性の高い環境が作られる
IT業界は、2018年12月に経済産業省が「産業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進施策」を発表してから、様々な企業においてDX化が推進されています。
DX化はデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを根本から変革する取り組みで、業務効率化や生産性向上、働き方改革の実現や顧客エンゲージメントの強化など、様々な利点があります。
業界・業種によって、DX化の取り組みは様々なものがありますが、具体的には以下のような取り組みによって、企業のDX化が進められており、業務効率化や生産性の向上につながっているようです。
業界別DX化事例
- 製造業界:画像認識を用いた品質管理
- 物流業界:クラウド在庫管理システムの導入
- 運送業界:AIを用いた配送ルートの最適化
- 小売業界:電子決済による利便性の向上
- 飲食業界:デリバリーのモバイルオーダー化
- 医療業界:電子カルテやオンライン診断
上記のように、DX化によってITツールやAIが現場に導入されたことで、現場の業務効率化や売上増加、顧客の利便性や満足度の向上など、様々な企業利益につながっています。
今後もDX化は推進されていき、IT技術が発展していけば、より利便性の高いITツールの導入ができるようになるため、IT業界は需要が高く、将来性もある業界だと言えますね。
【用語説明】
- DX:Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略語で、進化したIT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させるという概念。
AIの進化によって業務の自動化・効率化が実現できる
AI(人工知能)は、IT業界において最も注目されている技術分野で、AI技術が進化することで、IT業界全体のサービスの品質向上につながるため、今後の発展も期待されています。
また、AIは私たちの仕事やプライベートにおける様々な場面で導入されており、社会的に注目度が高くて、利用者が増えているサービスもあります。
AIを用いたサービス・ツール
- 文章生成AIとして有名な「ChatGPT」
- アップルのAIアシスタント「Siri」
- AI画像生成機能も搭載されている「Canva」
- 動画生成AIとして人気の「Runway Gen-2」
- PDFを要約できるAIの「Chat PDF」
AI関連のサービスやツールは、現状は新しいサービスが試行錯誤されながらリリースされている状態で、特定の機能に特化したサービスが多いです。
ですが、AI技術の発展により、特化型AIや汎用型AIなど、様々なAIサービスやツールが開発されることで、仕事の生産性向上やプライベートにおけるQOLの向上にもつながることが期待されています。
IT技術の発展で私生活にも良い影響がある
IT業界の発展において、AIは重要な要素ですが、AI以外にもIT技術の発展によって私たちの生活に良い影響を及ぼしている技術もたくさんあります。
生活でも用いられるITツール
- スマートフォン・PCデバイス
- ICカード(クレジットカード)
- SNS(ソーシャルメディア)
- Wi-Fi/無線LAN
- コミュニケーションツール
- クラウド管理システム
現代では、ITに関わらずに生活することはできないとも言われるくらいにITが社会に浸透していますが、IT技術が発展したことで、上記のような便利なITツールも日常的に使えるようになりました。
特に、スマートフォンやPC、ICカードやSNSは、生活する上で必要不可欠になっていることを考えると、AIに限らずIT技術は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしていると言っても過言ではありません。
そして、IT技術の発展により、ITツールの質や利便性は大きく向上しているため、今後もITツールが日本の課題解決や私たちのQOLの向上に良い影響を及ぼすことが期待されています。
末永
【用語説明】
-
スマートシティ
都市内に張り巡らせたセンサーやカメラ、スマートフォンなどの情報を通じて、環境データ、消費者属性や行動データを収集し、AIで分析して施設やインフラの利便性・快適性の向上を目指した都市。 -
スマートハウス
AI技術を導入して作られた住宅で、ITを活用して家庭の消費エネルギーを管理できる。 -
スマートホーム
スマートハウスにIoT技術を導入した住宅。ドアの開閉/施錠操作をスマートフォンで行う・家電の遠隔操作ができるようになるなど、生活の利便性の向上が期待できる。
オンラインサービスの浸透で働き方は変わる
5G(第5世代移動通信システム)の登場により、高速通信・大容量通信・多接続が可能となったことで、オンライン環境でのコミュニケーションもスムーズになり、リモートワークもしやすくなりました。
その他にも、会社や場所に縛られない働き方をするフリーランスも増えていますし、IT職種ではリモートワークメインで働いている人も存在します。
リモートワークにも、コミュニケーションやセキュリティの課題があったり、職場のような相互監視体制がないことで生産性が低下する事象も起きていることから、リモートの働き方は見直されています。
ですが、オンラインサービスの浸透や通信情報技術の発展で、働き方の自由度は高まっているため、リモートワークの環境整備が進めば、正社員でも柔軟な働き方が実現できるようになるかもしれません。
IT業界の市場規模はさらに拡大していく
IT業界はコロナ禍の影響で、ICTへの投資を中止・先送りした企業も多く、市場規模は世界的にも伸び悩みましたが、コロナ禍が落ち着いてきたことにより、市場規模の伸びも回復しています。
市場規模(日本) | 市場規模(世界) | |
---|---|---|
2017年 | 12.1兆円 | 397兆円 |
2018年 | 12.4兆円 | 410.3兆円 |
2019年 | 12.8兆円 | 416兆円 |
2020年 | 12.9兆円 | 413.4兆円 |
2021年 | 13.3兆円(予測) | 483.1兆円 |
2022年 | 13.6兆円(予測) | 578.9兆円 |
2023年 | 13.8兆円(予測) | 614.7兆円(予測) |
※参照1:令和4年版 情報通信白書
※参照2:令和5年版 情報通信白書
IT業界の市場規模拡大の背景としては、5Gなどの情報通信技術の進化によってDX化が進んだり、AI技術の進化によってIoTをはじめとした様々な技術革新も進んだことが大きな要因と考えられます。
そして、日本でもITの浸透やIT技術の発展によって市場の売上規模も年々増加しているため、今後もIT業界の市場規模は拡大していき、それに伴ってIT人材の需要も伸びていくことが予想されています。
また「経済産業省 IT人材需給に関する調査」では、2030年の段階でIT人材やエンジニアは79万人不足することが予想されているため、IT業界は未経験からでも転職しやすい市場となっているようですね。
末永
IT業界の構造や職種に関する情報も動画でまとめて解説しているので、興味がある人はチェックしてみてくださいね。
IT業界の発展の軸となる6つの分野
IT業界は将来性のある業界ですが、IT業界の発展において軸となる分野や注目されている分野が存在します。
そこで、本項では、IT業界の発展に影響する6つの分野について特徴や具体例を紹介していくので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
AI・ビッグデータ
IT業界では、AIが技術発展の軸になる分野となっていますが、AIは画像認識や音声認識、自然言語処理や推測/処理など、様々なことができる技術で、以下のように様々な業界で導入されています。
画像認識の技術を活用した例
- 医療業界:画像診断による診断支援
- 食品業界:製造品の検品作業の自動化
- 通信業界:顔認証によるセキュリティの向上
- Web業界:画像認識によるWeb検索
音声認識の技術を活用した例
- メディア業界:音声認識による文字起こし
- サービス業界:AI電話自動応答の電話対応
- ロボット業界:会話AIロボットの開発
- 家電業界:スマートスピーカーの開発
自然言語処理の技術を活用した例
- IT業界:ChatGPT/ChatBotの開発
- Web業界:自動言語翻訳機能の導入
- 通信業界:スマホのアシスタント機能
- マーケティング業界:テキストマイニングによるデータ収集
推測/予測の技術を活用した例
- 金融/証券業界:金融や証券の市場予測
- 物流業界:配車計画の立案の自動化
- 不動産業界:土地・不動産の価格予測
- 人材業界:レコメンド機能の導入
上記のように、各分野の技術を活用したサービスが、既に様々な業界で導入されており、AIサービスもビッグデータを用いて機械学習をしながら、AIの性能向上やサービスの品質改善に努めています。
また、AI分野で注目されるビッグデータも、データマイニングやデータ分析を活用して算出した統計データを元にマーケティング戦略の立案に利用されるため、企業にとって非常に重要な資産です。
ビッグデータの活用は、IT技術の発展にも大きな影響を及ぼすため、AIの研究開発をはじめとして、様々な分野でビッグデータを活用したマーケティングやBIツールの開発も進められています。
【用語説明】
-
機械学習
AI(人工知能)を実現するためにコンピューターなどに膨大な情報の中から法則性やルールを学習させること。 -
深層学習(ディープラーニング)
機械学習の一つの手法で、AIが特定の情報の特徴を自動的に判別して新たなルールを自動生成していくこと。 -
ビッグデータ
PCやスマホなどのデバイスや記録媒体、企業活動や日々発信される情報などの蓄積された膨大なデータのことを指す。 -
データマイニング
膨大なデータの中から統計学やAIなどの手法を活用して、未知のパターンや傾向、関係性などを発見するための分析手法。
IoT技術
IoTは「モノのインターネット(Internet of Things)」のことを指し、ドローンやロボットで注目されましたが、私たちの日常の中にも既に様々なIoT技術が用いられたデバイスや製品があります。
IoT技術を用いた製品例
- スマート家電
- スマートロック
- ウェアラブルデバイス
- セルフレジ
- 駅のホームドア
近年では、話しかけるだけで操作できるIoTデバイスや遠隔でドアの施錠ができるスマートロック、ヘルスケアに活用されるウェアラブルデバイスなど、様々な分野でIoT技術は活用されています。
その他にも、コンビニやスーパーのセルフレジや駅のホームドアもIoT技術が活用されていて、私たちの日常の中には、既に様々なIoT技術が活用された製品があるようですね。
また、DX化に伴ってX-tech(クロステック)も加速していて、金融×テクノロジーの「Fintech」や教育×テクノロジーの「EdTech」、人材×テクノロジーの「HRtech」なども注目されています。
X-techの活用事例
-
金融業界(Fintech)
キャッシュレス決済の導入
仮想通貨(暗号資産)による資産運用
投資や資産運用のロボアドバイザーの導入 -
教育業界(EdTech)
オンライン授業(遠隔授業)の実施
生徒向けの学習支援システムの導入
教師のための授業支援システムの導入 -
人材業界(HRtech)
採用活動における情報の一元管理
システムによる社員の退勤管理
システムによる適切な人事評価の実現
上記以外にも、様々な業界でIoT技術を用いた業務効率化や人材不足の緩和、業務の最適化やコスト削減の取り組みが進められており、IoT技術はIT業界の発展には必要不可欠な技術となっています。
【用語説明】
-
IoT
「モノのインターネット(Internet of Things)」とも言われ、機械をインターネットに接続して、遠隔操作や監視、機械同士の情報通信などを実現できる。 -
X-Tech(クロステック)
既存のビジネスやサービスとAIなどの最新技術を掛け合わせた新しい製品やサービスや取り組み。
RPA
AI技術やIoT技術が発展した現代では、ロボットを活用して人員コストの削減や業務効率化を図るRPAもDXの取り組みの一環として、製造業を中心に様々な業界で導入されています。
RPAの特徴
-
メリット
24時間365日の稼働ができて生産性が高い
処理が早く膨大な作業でも精度を維持できる
人的ミスの削減や人手不足の解消につながる -
デメリット
例外処理が難しくエラーで作業が止まる
判断ができず、指定した作業以外はできない
複雑な指示には指示の細分化が必要になる
また、スターティアレイズ株式会社が2023年12月に実施した「RPAツール導入に関するアンケート 調査結果レポート」によると、国内企業のRPA導入率は14.16%で、大企業を中心に導入されています。
ですが、RPAを導入するには、導入目的の要件定義や指定作業とルールの明確化・細分化、RPAツールの選択や運用に必要な人材の確保など、様々な要件が必要なので、ハードルも高いようです。
その結果、導入コストや費用対効果の低さ、専門知識を有する人材がいないことが理由でRPAを導入していない企業も多いため、コスト削減や専門人材の育成が今後の課題となっているようですね。
【用語説明】
-
RPA
ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の通称で、人間が行っていた作業や業務をAIやロボットなどの技術を活用して業務を自動化していく技術。
XR(VR・AR・MR・SR)
XRとは「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」「代替現実(SR)」のような先端技術の総称で、ゲーム業界やエンタメ業界だけでなく、様々な業界での実用化が進められています。
【代表的なXR(VR、AR、MR、SR)技術の活用事例】
-
不動産業界
VR技術を活用した内見の実施やHololensによる建物の完成イメージの共有 -
医療業界
VR・AR技術を活用した仮想空間での手術による技術向上、MR技術を活用した遠隔での手術の実現 -
小売業界
VR技術を活用したバーチャールショッピングやARを活用した家具設置サービスによる利便性の向上
上記以外にも、XRの技術を活用することで、様々な領域でユーザー体験の創出や利便性の向上、効率的なスキルの向上が実現できるため、今後も様々な場面での活用が期待できる分野となっています。
特に、現代は技術発展によって代替されない人材の育成も必要ですし、物理的な距離を克服して、優秀な人材の知識や技術を最大限活用するためにもXR分野は注目されているようですね。
また、メタバースはVR技術が登場後から注目されていましたが、技術発展によって仮想空間でのコミュニティ形成も実現しているため、新たなコミュニケーションツールとしても期待されています。
【用語説明】
-
VR(仮想現実)
コンピューターで作成した映像や音声などの情報をユーザーが現実に近い状態に感じられるようにする技術。VR登場によりユーザーが仮想現実における擬似体験を演出もできるようになった。 -
AR(拡張現実)
現実世界に作成したCGなどの視覚情報を表示させることで、現実世界にキャラクターが存在しているような特別な体験を演出できる技術。ポケモンGOでARを取り入れたことにより世界中に広がった。 -
MR(複合現実)
カメラやセンサーを駆使しながら位置情報を正確に算出することで、特定のものを様々な角度で見たり、目の前に情報を3Dで表示させて、直接タッチして操作するといった高度な情報処理ができるようになった。 -
SR(代替現実)
ヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)を通して、存在しない世界や過去の映像などを現実世界の映像に置き換えて表示できる技術。現実にはない空間にいる体験の創出ができるようになった。 -
メタバース
仮想空間でユーザーがアバターを操作してコミュニケーションや経済活動を行うサービス。他者との交流やイベントへの参加、商品・サービスの購入や擬似体験など、様々な領域に活用できる技術で注目度も高い。
ブロックチェーン・NFT
ブロックチェーンは、金融業界や証券業界を中心に注目されている技術で、ブロックチェーン技術の登場でセキュリティ性が向上したことで仮想通貨のようなデジタル資産の取引が可能になりました。
そして、ブロックチェーン技術は仮想通貨だけではなく、様々な分野での活用もされていて、NFT(非代替性トークン)もブロックチェーン技術を用いた信用度の高い技術の一つとして挙げられます。
ブロックチェーン技術は、ビジネスシーンでも活用されていて、自動車業界や運送業界、官公庁や医療業界でも、記録したデータの改竄がされないようにブロックチェーンが活用されているようです。
また、NFTの登場でデジタル資産の保全性が飛躍的に高まったことで、デジタルアートや商品の先行購入権の売買など、信用取引の幅も広がったため、NFTは世界的にも重要な技術と認識されています。
【用語説明】
-
ブロックチェーン
仮想通貨などの電子取引を実現するために開発された情報を記録するデータベース技術。電子取引においてもデータの改竄が難しいため金融サービスにおいて活用されている。 -
NFT(非代替性トークン)
ブロックチェーン技術を応用したデジタルデータに唯一性と真贋性を付与する技術。デジタルアートや音楽やデータの著作権の証明もできるため注目されている。
ノーコード・ローコード開発
DX化が進められている中で、IT人材の不足を補うために、非エンジニア人材でも、Webサイト制作やシステムの開発ができるノーコード・ローコードツールによる開発も注目されている技術の一つです。
ノーコードツールには、あらかじめ用意されたパーツやオプションを活用しながら、Webサイトやアプリケーションの開発ができ、ツールによってはプログラミングによるカスタマイズも可能です。
一方、ローコードツールは最小限のコード記述での開発を趣旨としていて、ベースはツールで作成した上で、任意で機能追加ができるため、自社のニーズ合わせた開発も可能なのが強みとなります。
ノーコードやローコードツールには、WordPressやKintoneなど、ビジネスパーソンなら聞いたことのあるツールも多いですが、DX化の推進によって改めて注目されているようですね。
【用語説明】
-
ノーコード
ソースコードを記述せずにアプリケーションやWebサービスを開発できるサービスや方法で、非エンジニアでも簡単に利用できる。 -
ローコード
最小限のコード記述での開発を趣旨としていて、ローコードはノーコードよりも拡張性が高くて高性能なシステムの開発がしやすい。
IT業界における課題
IT業界は年々市場規模は拡大していますが、世界に比べると「日本のIT化は遅れている」と言われており、実際に世界と比較した時の競争率も下がっている状況にあります。
IT業界は今後も成長していくことが想定されますが、市場規模を加速的に拡大して、海外との競争力を高めるためには様々な課題があるので、今後の発展の動向と併せてチェックしてくださいね。
末永
IT業界における課題は、人口減少や日本の社会構造、政府の取り組みも影響しているため、日本全体の課題でもあります。
そして、IT業界の発展は国の発展には必要不可欠なので、課題解決のために何が必要なのか考えてみると良いですよ。
人口減少によるIT人材不足の慢性化
日本は2020年から2040年までに、約1,200万人の人口が減少して、全人口の約35%が65歳以上になると予想されていて、現状でも労働人口が減少していることで、人手不足が慢性化している状態です。
IT業界の職種は年齢が上がっても活躍できる職種が多いですが、人口減少の影響によってIT業界の需要に供給が追いついておらず、2030年には79万人のIT人材が不足すると予想されています。
政府もプログラミングスクールに給付金を支給したり、プログラミングの必修化するなど、IT人材を育成する取り組みを進めていることで、ITエンジニアの数は144万人で世界4位となっています。
ですが、米国やインド、中国と比較するとIT人材数には大きな差があり、IT業界の需要の増加に対して、IT人材は不足している状況が続いていることで、IT業界の発展の課題となっているようです。
IT業界の構造による賃金や人材状況の格差
IT業界の職種は、日本の職種全体の平均年収である460万円と比較すると高年収を目指せるIT職種も多いですが、一方、年収の水準が低いIT職種との格差も課題となっています。
というのも、IT業界ではIT人材不足に伴う、IT人材育成の施策を進めていますが、若年層のITエンジニアや保守運用がメインとなるエンジニアも多いことからIT人材の年収には差が生まれています。
また、IT業界の構造に関しても、IT企業は受託開発会社・SES会社も多いですが、大企業やコンサルティングファームと比べて、中小企業は下請けになることも多いため、年収に格差があるようです。
IT人材のレベルは教育や政策によって向上する可能性が高いですが、IT業界では今後も稼げる人材と稼げない人材の差が埋まらずに、格差が広がっていく可能性が高いことも課題となっています。
海外における競争力の低下
2023年時点でITエンジニアの数は144万人で世界4位と世界的に見てもエンジニア数が多いですが、2023年世界デジタル競争力ランキング 日本は総合32位と、世界的に見て競争力は低いです。
また、2019年のランキングが23位だったことを考えると、順位は下がっており、海外で活躍できる人材が少ないことや日系企業の海外進出が上手くいかないケースが多いことが要因だと考えられます。
また、日本国内のIT企業の給料も、日系企業より外資系企業の方が高い傾向にあり、優秀な人材が外資系企業に流れることで、日系企業の競争力が弱まっていることも要因として考えられますね。
特定分野では評価されていますが、最先端技術の研究開発は外資系企業が牽引しているため、日本の政府やIT企業は、教育体制を整えて優秀なIT人材を育成することが直近の課題となっています。
若年層のITリテラシー教育の遅延
日本が世界との競争力を高めるためには、IT人材の育成が必要なため、プログラミングスクールに給付金を支給したり、2020年〜2022年には小中高でプログラミングを必修化する取り組みもしています。
ですが、日本ではプログラミングに関する専門的な知識がある教員が圧倒的に少なく、最新技術に関わるプログラミング教育ができる講師を外部から雇用して必修化に対応している状態です。
また、カリキュラムの最適化ができておらず、地域差が出たり、属人化しており、ICT環境の整備が進んでいないことや学校におけるセキュリティリスクの課題がボトルネックとなっています。
直近では、社会人を対象としたプログラミングスクールで成果が出ていますが、5年後・10年後を考えるなら、学校教育課程における教育体制の確立は必須なので、今後の課題と言えますね。
働き方に対する企業と社員の意識の乖離
IT業界の職種は、ネットワーク環境とパソコンさえあれば、場所を選ばずに働くことができる職種も多いため、リモートワークの需要が高く、リモート勤務を導入している企業もあります。
また、2020年4月頃にコロナによって緊急事態宣言が発令されてから2023年5月までの3年間は、リモートワークが推奨されたことで、緊急事態宣言終了後にもリモートワーク需要は高まっています。
そして、出社日を設けながらもリモートワークと併用しながら働く環境整備が進められた企業もありましたが、リモートワークによる弊害が出たことで、廃止する企業も出てきています。
ですが、社員の中にはリモートワークの働き方に慣れたことで、コロナ前よりも通勤にストレスを感じる人もいることから、リモートワークができないことが理由で転職する人もいるようです。
そのため、IT業界では企業と社員の働き方に対する意識の乖離で、会社に不満を持つ人がいるため、生産性を維持した上で、社員の希望も実現しやすい環境を作ることが必要とされています。
末永
リモートワークは、通勤時間がなくて相互監視体制から解放されることもあって、ストレスが減ったと感じている人も多いです。
ですが、企業ではコミュニケーション不足や情報漏洩のリスクの向上、生産性の低下が見られたことで、リモートの働き方を見直す動きがされているようですね。
IT業界の5年後・10年後の予測
現在は、AI技術やIoT技術をはじめとした、IT業界の最新技術が発展途上の状態にあり、様々なサービスの開発をしながら、AIの精度を上げていくフェーズに入っています。
そして、5年後のIT業界では引き続き、AIモデルの研究開発に加え、新しい分野のAIサービスやIoTサービスをはじめとした、最新技術が用いられたサービスの開発・導入が進められていきます。
その結果、日本全体の社会問題となっている人口減少の緩和や限られた人材を活用した生産性の向上が進められていき、AIによる仕事の代替も進められていくことになると考えておきましょう。
10年後のIT業界では、AIやIoTをはじめとしたサービスも浸透していき、AIやロボットを活用した業務の自動化も進むことで、既存の仕事の消滅と新しい仕事の創出が起こる可能性が高いですね。
末永
IT技術によって、将来どのようなことが起きるのかは、多くの有識者が提唱しているため、興味のある人は調べてみると良いですよ。
そして、5年後・10年後にも活躍できるように、新しい技術を活用した働き方を取り入れつつ、社会に貢献するために何ができるのかを考えることが大切です。
IT業界の発展の中で私たちがやるべきこと
AI技術の発展によって、人材不足の解消や業務効率化のためにAIを導入する動きは止まらないので、私たちは今後の社会で活躍するために何ができるかを考えなければいけません。
そこで、本項ではIT業界が発展していく中で、5年後・10年後も活躍していくために、具体的に何をすればいいのかについて紹介していくので、参考にしてみてくださいね。
仕事で利用するITに関する知識やスキルの習得
IT業界で働いているかどうかに関わらず、自身の仕事に関連するITツールがあれば、一通りの特徴や使い方に関しては把握しておくことが大切です。
というのも、DX化は業界業種問わずに導入が進められていて、仕事でITツールに触れる機会が少ないとしても、将来的にはITに関する知識やスキルがないと、市場価値が下がる可能性もあります。
特に、今の仕事で活用されているITツールは、今後の仕事でも必要になる可能性が高いので、なんとなく使うのではなく、利用できる機能の種類や有効活用の手段も調べておきましょう。
DX化によって業界が変化した時には、自ら新しい情報を取りに行き、未経験のツールでも積極的に活用していく姿勢が大切なので、変化に適応できるように、ITリテラシーを高めていくと良いですよ。
AIに置き換えられないスキルの習得
5年後・10年後には、ITツールだけではなく、AIを活用した業務の自動化や効率化が進められていくために、AIに代替されないスキルを身につけておくことも、活躍し続けるためには大切です。
AIに代替される仕事は、ルーティンワークのように作業手順が明確な仕事や単純作業が多い仕事、情報処理が中心の仕事など、業務が自動化できる仕事のほとんどはAIに代替される可能性が高いです。
ですが、創造性・独創性が必要な仕事や感情を汲んで対応する必要がある仕事、重要な判断が必要な仕事や命を預かる仕事は、人が介在する必要があるのでAIに代替されることはありません。
AIに代替される仕事の例
- 事務職・作業員
- レジ係・受付係
- オペレーター
- 運転手・配達員
AIに代替されない仕事の例
- 医師・看護師・介護士
- 芸人・俳優・声優
- AIエンジニア
- コンサルタント
そのため、今後AI技術が発展しても、仕事がなくならないように、今からAIにはできないスキルを身につけて、5年後・10年後も活躍し続けられる土台を作っていくと良いですよ。
末永
AIに代替されないスキルと言われてもイメージができない人もいると思うので、具体的にどのようなスキルを身につければいいのか紹介していきますね。
AIに代替されないスキル一覧
- 対人スキル
- 思考スキル
- リーダーシップ
- マネジメントスキル
- 営業スキル
- マーケティングスキル
- クリエイティブスキル
スキルの掛け合わせによるオリジナリティを追求する
5年後・10年後も活躍し続けられる人材になるには、AIに代替されないスキルを身につけるだけではなく、ビジネスパーソンとしての市場価値を上げていくことも重要となってきます。
また、市場価値を上げるには、実績を積んで専門性を高めていく人も多いですが、ジェネラリストとして活躍できる幅を広げたり、スキルを掛け合わせてオリジナリティを追求していくことも大切です。
というのも、特定分野の経験や実績が豊富で専門性の高い人材の需要は高いですが、ジェネラリストとして一定のレベルで様々な価値提供ができる人材も需要が高くて市場価値も高いです。
特に「マーケティングにも精通した営業」「Webデザインもできるエンジニア」のように、親和性の高い分野のスキルや知見がある人材は、オールラウンダーやジェネラリストとして重宝されます。
そのため、5年後・10年後も活躍し続ける人材になりたいなら、専門性を高めるだけではなく、スキルの幅を広げて、1000人に1人の人材になることを目指してスキルを磨いていくと良いですよ。
末永
AI技術が発展した時代では、専門分野に特化していても、自動化できる仕事はAIに置き換えられる可能性が高いです。
そのため、将来的に活躍し続けるには、AIを活用した価値提供ができる人材や自分だからこその価値提供ができる人材であることが求められると考えておきましょう。
自己分析をしてキャリアの方向性を明確にする
5年後・10年後も活躍できる人材になるには、これからのキャリアの方向性を決めていくために、自己分析をして現状を整理しておくことも大切です。
というのも、IT技術やAI技術の発展によって、どの業界でもビジネスパーソンに求められる役割が変化しているため、需要や将来性を意識して、自分が提供できる価値を把握しておかないと、変化に適応できなくなる可能性もあります。
また、キャリア形成では、将来性も考慮してキャリアの方向性を決めることが大切なので、自己分析をして、職務経歴や強み・得意分野の整理、具体的なキャリアの方向性やキャリア実現に必要なスキルなども整理しておきましょう。
そのため、5年後・10年後にも必要とされる人材になりたい人は、自己分析をして将来性を考慮したキャリアの方向性を明確にしておくと良いですよ。
末永
自己分析のやり方について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
キャリアプランを立てて行動指標を明確にする
自己分析をしてキャリアの方向性を決めた後は、実際にキャリア形成を進めていきますが、キャリア形成を進めていく際には、キャリアプランを立てて計画的に行動していくことが大切です。
特に、将来を見据えてキャリア形成をするのであれば、具体的にどのような希望があるのかを明確にした上で、キャリアの実現のために必要な行動を洗い出しておきましょう。
そして、5年後・10年後を見据えてキャリア形成を進めていくのであれば、キャリアのゴールや目標を明確にして、目標達成に必要な行動を洗い出して期限まで設定すると良いですよ。
また、キャリアプランを立てる時には、キャリアのプロに相談すると、実現性の高いキャリアプランを立てることができるので、不安な人はキャリアコーチングサービスの利用も検討してみましょう。
末永
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【職種別】IT業界における職種別のトレンドと将来性
IT業界には、エンジニアをはじめとした様々な職種が存在しますが、その中でもサービスやシステムの開発に関わりのある職種のトレンドや将来性について紹介していきます。
現在、IT業界で働いている人も、これからIT業界で働こうと考えている人も、参考になると思うので、気になる職種があればチェックしてくださいね。
IT営業職
IT営業職として働く場合、IT業界で取り扱う様々な製品の営業経験を積みながら実績を作り、営業ノウハウや対人スキルを身につけて「個人の強み」を活かして働いていくことが大切です。
営業として働く上で、商材の強さは成果にも影響しますが、商材の強さに関わらず、市場価値を判断する際には、どんな製品の販売をしても一定の成果が出せるスキルがあるかが重要視されています。
そのため、IT営業として活躍したいなら、営業ノウハウや顧客心理、製品分析や独自のセールスポイントを見つけることなど、製品販売のプロとして必要な知識やスキルを身につけましょう。
また、IT営業として働くのであれば、マーケティングの知識やスキルも習得しておくと「マーケティングから販売まで一貫して対応できる営業」として、転職市場でも差別化ができますよ。
末永
営業ノウハウは、試行錯誤しながら築き上げるものなので、独自の営業ノウハウを持っていると他の営業との差別化もしやすいです。
そのため、営業として働く際には、臨機応変に試行錯誤をしてみて、最適な営業方法を探してみるのもおすすめですよ。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとして働くなら、需要が伸びているTypeScriptやフロントエンドフレームワークのReactやVueのスキルを優先的に身につけましょう。
Angularもフロントエンドのモダンフレームワークとして認知されていますが、Web開発ではReactやVueの利用率の方が高いため、需要や将来性も考慮するならReactやVueがおすすめですね。
また、フロントエンドエンジニアには、様々な業界・業種での開発経験を積んでスペシャリストを目指すか、サーバーサイドやインフラの経験を積んでジェネラリストを目指す人が多いです。
その他にも、キャリアアップを目指すなら、テックリードとしてマネジメント経験を積んだり、サーバーサイド開発の経験を積んでからPMを目指している人も多いので、参考にしてみてくださいね。
末永
フロントエンドエンジニアとして働くなら、WebデザインやUI/UXについて学んだり、ディレクションの経験を積んで対応できる業務範囲も広げるのもおすすめです。
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアとして働いている人の多くは、得意分野の言語のスキルを磨いていると思いますが、スキルを磨く際には、将来性も考慮してキャリア選択をしていくことも大切です。
例えば、Java・PHPの需要は安定していて、C言語は組み込み系のシステム開発で需要があり、C#やC++もロボット開発での需要が伸びているため将来性の高いサーバーサイド言語となっています。
また、GoやPythonは最新技術に関わるため需要が高く、将来性もありますが、Rubyは一時期需要が急激に伸びましたが、AI分野での利用が難しい点から需要は落ち着いています。
サーバーサイドエンジニアは、得意分野によって用いられる言語やフレームワークも変わるため、キャリア形成を進めていく際には、具体的なキャリア像を元に最適なスキルを磨くことが大切です。
末永
サーバーサイドエンジニアのキャリア形成では、スペシャリストを目指したり、テックリードやPMを目指す人も多いです。
ですが、ジェネラリストとして活躍したいと考えているなら、フルスタックエンジニアを目指す選択肢もあるので、興味のある人は挑戦してみると良いですよ。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとして働く場合には、クラウドを中心にサーバー・データベース・ネットワーク・セキュリティまで、すべての分野での構築経験を積んでスキルを磨いていきましょう。
インフラエンジニアの中には、得意分野と苦手分野があったり、ネットワークやセキュリティの構築経験があまりない人もいるため、すべての分野での構築経験を積んで、スキルを磨いていくことが市場価値を上げることにつながります。
また、インフラエンジニアの中には、特定分野のスペシャリストとして働きたいと考える人もいるため、スペシャリストのキャリアを選ぶ際には、職種の需要や将来性を考慮して選ぶことも大切です。
また、各インフラ分野の知識やスキルを身につけていくのであれば、実務経験だけではなく、関連資格も取得しておくと評価されやすいので、余裕があれば積極的に取得を目指すと良いですよ。
末永
インフラ関連の資格にも種類がありますが、キャリアアップやスキルアップ目的なら中級〜上級の資格取得を目指しましょう。
いずれも、国家資格やベンダー資格として認知度は高いので、キャリアの方向性に合う資格を優先的に取得するのがおすすめです。
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サーバー/クラウド
Linux技術者認定資格
AWS認定資格
Google Cloud認定資格
Microsoft Azure認定資格 -
ネットワーク
シスコ認定技術者資格
ネットワークスペシャリスト試験 -
データベース
Oracle Master
OSS-DB
データベーススペシャリスト試験 -
セキュリティ
CompTIA Security+
情報セキュリティマネジメント試験
情報処理安全確保支援士試験
スマホアプリエンジニア
スマホアプリエンジニアとしてキャリア形成を進めていくのであれば、特定分野に特化するよりもiOSとAndroidの両方に対応できるようにスキルを磨いた方が市場価値も上がりやすいのでおすすめです。
もちろん、どちらかのOSに特化しても良いのですが、スマホアプリ開発ではクロスプラットフォームになることも多いため、仕事の幅を広げて市場価値を上げるならどちらも対応できた方が良いです。
また、ReactNativeやflutterでも両方のデバイスに対応するスマホアプリの開発はできますが、スキルを習得するなら、Swift・AndroidJava・Kotlin・ReactNativeスキルを優先的に身につけましょう。
その他にも、スマホアプリエンジニアとしてのキャリアを築いていくなら、スマホアプリデザインやスマホアプリのUI/UXのスキルも身につけておけば、市場価値を上げることにつながりますよ。
末永
iOS開発ではXcode、Android開発ではAndroidStudioの統合開発環境(IDE)がよく使われるので、優先的に活用していきましょう。
他にも、開発言語でよく使われるIDEは変わるので、スマホアプリ開発に関連するものがあれば、実際に触ってみると良いですよ。
Webデザイナー
Webデザイナーとして働く人は、コーディングやUI/UXデザインのスキルを身につけている人も増えているため、市場価値を上げるためには差別化するための工夫をする必要があります。
例えば「UI/UXデザインで何を意識して、どのような成果につながると考えたのか」「どのような成果につながったのか」など、マーケティング要素も意識した成果までアピールするのも効果的です。
Webデザイナーの中で、マーケティング視点での成果の指標を持って実績を残している人は限られるので、差別化するならマーケティング視点での成果をアピールすると評価されやすいですね。
コーディングスキルやUI/UXデザインの知見がある人が増えているからこそ、選ばれるWebデザイナーになるには、高いレベルで貢献ができて利益につながる成果に責任を持てるかが重要になります。
そのため、Webデザイナーとして活躍していきたい人は、Webデザインスキルやコーディングスキルを磨くだけではなく、UI/UXデザインの実績や関連業務の経験も積んでいくと良いですよ。
末永
WebデザイナーにはWebデザインやコーディングスキル以外にも、マーケティングやディレクションの知見は求められます。
また、ノーコード・ローコードでのWeb制作スキルやCMSのカスタマイズに関するスキルも身につけておくと対応できる業務範囲が広がるのでおすすめです。
Webマーケター
Webマーケターとして働く場合には、とにかく成果・実績が重視されるので、幅広い業界での経験を積んで実績を残して、マーケターとして信頼してもらえるようにすることが大切です。
マーケティングでは、業界や企業によって、最適なマーケティング手法は変わるため、まずはマーケターとして柔軟な発想で最適な提案ができるように、様々な業界での経験を積んでいきましょう。
また、Webマーケターとしての市場価値を上げるには、リスティング・SEO・SNSをはじめとした様々な分野でのマーケティング経験を積むことも大切なので、意識して働いていくと良いですよ。
そして、マーケティングの仕事はデータ分析も必要になってくるので、数学的な知識や統計学の知識を身につけてデータアナリストとして働けるくらいの知見を身につけておくのもおすすめです。
末永
マーケティングはAIとの相性も良いため、AIツールを活用したマーケティングや業務効率化の経験があると市場価値も上がります。
そのため、マーケターとしての市場価値を上げたい人は、最新技術を取り入れたマーケティングのスキルを磨くことも大切です。
Webディレクター
Webディレクターや開発ディレクターとしてのキャリアを築くなら、様々な業界業種でのサイト制作やサービス開発に携わっていくことが、市場価値を上げていくためには重要になります。
というのも、ディレクターはWeb制作とシステム開発で求められる知見は変わりますが、ベースのディレクションスキルは変わらないので、とにかく経験を積んで知識を磨いていくことが大切です。
また、エンジニアやWebデザイナーでもディレクション経験がある人が増えているため、ディレクターとして差別化を図るためにも、関連する知識やスキルは積極的に習得していきましょう。
特に、開発言語に関する知見やディレクション手法の知識、UI/UXデザインやマーケティングの知識は、ディレクターとして働く上でも重要なので、優先的に習得すると良いですよ。
末永
ディレクターになる前にエンジニアやデザイナー経験を積んでいるなら、その強みを最大限活かして仕事を進めていくと良いですよ。
特に、PMへのキャリアアップを目指すなら、ディレクターとしての経験や実績が必要なので、成果を意識して行動していきましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)
PM(プロジェクトマネージャー)としての市場価値を上げていくためには「PMとしてプロジェクトを成功に導いてきた実績」が重要なので、とにかく実績を積んでいくことを優先しましょう。
また、PMにも特定分野に特化したPMと幅広い分野に対応できるPMがいますが、基本的には得意分野での実績を積む人が多いので、まずは経験分野や得意分野のプロジェクト経験を積んでいきましょう。
PMとして働く場合には、自社開発会社で働くのも良いですが、PMの経験を積むことを優先するなら受託会社やSES会社のように、様々なプロジェクトに関わる機会のある職場で働くのもおすすめです。
そして、PMとして仕事を獲得するには、実績や対人能力も含めて「安心して任せられる」と思ってもらうことが大切なので、どうすれば信用を得られるかを意識して行動すると良いですよ。
末永
PMとしての実行能力をアピールするなら実績が一番ですが、資格も知識やスキルの証明になります。
特に、システムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャー試験は、PMとしての箔をつけるならおすすめですよ。
PM(プロジェクトマネージャー)におすすめの資格
- システムアーキテクト試験
- PMOスペシャリスト
- PMP資格
- プロジェクトマネージャー試験
ITコンサルタント
ITコンサルタントとして働く際には、とにかく実績を積んで信用を得ることが、市場価値を高めるためには重要なので、コンサルタントとしての実績を積むことを優先していきましょう。
IT業界のコンサルタントにもIT戦略・ERP・SAP・SCM・CRMなど分野がありますが、ITコンサルタントとして働く場合には、専門分野に特化した経験と実績を積んでいくことが大切です。
もちろん、様々な分野に対応できる人材を目指すのも良いですが、特定分野での実績がないとキャリアの幅を広げていくことは難しいため、まずは得意分野を定めて実績を作ることから始めましょう。
ITコンサルタントとしてコンサルティングファームで働く場合には会社の看板で仕事を獲得しやすいですが、個人で働く場合には実績と信用が必要なので、コンサルティングファームに所属している人でも、会社に依存しない強みが必要になります。
そのため、ITコンサルタントとして働く場合には、コンサルタントとしての営業活動もしつつ、信用を得るためにPMやPMOとしての実績も積みながら、人脈形成をしていくことも大切ですよ。
末永
ITコンサルタントとして働くのであれば、ITストラテジストや中小企業診断士の資格を取得するのもおすすめです。
また、PMOやシステムアーキテクト、プロジェクトマネージャーの資格も役立つので、機会があれば取得しておきましょう。
IT業界で希望する職種や企業への転職するなら転職エージェントの活用がおすすめ
IT業界への転職を考えているなら、希望を伝えることでマッチする求人を紹介してくれる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
また、転職エージェントでは求人紹介以外にも、転職相談に乗ってくれたり、自己分析のサポートや転職に役立つ情報の共有までしてくれます。
その他にも、履歴書/職務経歴書の添削や応募企業に関する情報共有、選考時の連絡の仲介や内定時の交渉まで、一貫して対応してくれるため、転職が初めてでも安心して利用できます。
そのため、IT業界の仕事に興味のある人やIT業界で働いていて年収アップやスキルアップを目指したい人は、以下の転職エージェントを活用して、希望に合う求人を紹介してもらうと良いですよ。
【IT業界の転職におすすめのエージェント】
末永
それぞれ、得意分野には違いがあるので、転職エージェントに登録するなら、大手2〜3社、ニーズに合う特化型エージェント1〜2社程度に登録するのがおすすめです。
エンジニア・デザイナーの転職におすすめの転職エージェント
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また、IT技術やAI技術の発展により「スマートシティ」「スマートハウス」「スマートホーム」も登場しています。
現時点の普及率は高くないですが、IT技術の発展で登場した生活に関わる特徴的な例ですね。