PM(プロジェクトマネージャー)の転職市場|転職難易度や将来性について解説!
本記事では、PM(プロジェクトマネージャー)として転職をしたい方へ向けて、「PMの転職難易度」「PMとして転職する方法」「PMの市場価値・需要・将来性」などについて紹介しています。
転職に役立つ資格やおすすめの転職エージェントも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
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PM(プロジェクトマネージャー)の転職難易度は高い
PM(プロジェクトマネージャー)はプロジェクトの内容に関する高い専門性とマネジメントスキルなど多くの知識や経験を積む必要があるので、市場価値は高いですが求人の競争率も高く転職の難易度も高い職種です。
PMはシステム開発をはじめとしたプロジェクトのマネジメントを行う役職として、プロジェクトチームの立ち上げから進捗管理まで幅広い業務を行う必要があります。
そのため、プロジェクトに関連する専門知識やマネジメント経験がない状態で「未経験からPMになりたい」と考えている場合、転職の難易度はかなり高くなるということは覚えておきましょう。
PM(プロジェクトマネジャー)の仕事内容
PM(プロジェクトマネージャー)はプロジェクトの立ち上げから運用ルールの決定、進捗管理といったマネジメント業務を主に行っていきますが、具体的な仕事内容には以下のようなものが挙げられます。
顧客折衝〜要件定義
プロジェクトを立ち上げるには、クライアントなどの依頼者(自社も含む)からシステム開発の具体的なイメージ、現状の課題やニーズのヒアリングを行いシステム・プロジェクトの要件を整理していく必要があります。
また、クライアントの中で要件が固まっている場合もあれば、具体的な要件は決まっていない場合もあるため、ヒアリング時には開発の目的や具体的な仕様や機能などの要件を落とし込んでいきましょう。
そして、要件を取りまとめたら開発の方向性や具体的な期間や予算、プロジェクト人数などの見積もりを整理したプロジェクト企画書を作成し、依頼者に提出してプロジェクトの承認をもらいます。
顧客折衝〜要件定義はプロジェクトを円滑に進めるためにも大切な工程のため、顧客の目的や具体的なイメージをしっかりとヒアリングして、より具体的で実現性のある企画書の作成が必要です。
開発計画の立案
クライアントなどの依頼者(自社も含む)から開発プロジェクトの企画書に対して承認が降りた後は、具体的なシステムの開発計画を立てていきます。
開発計画では、プロジェクトの目的・予算・納期・プロジェクト人数・タスクの優先順位などを明確にして、現状の予算や納期でプロジェクトを運営した場合に成功できるかどうかの検討をしていきます。
また、開発計画はプロジェクトの方針となる要素であり、一度決めてしまうと計画変更は簡単にできないため、事前にリスクヘッジをした上で場合によっては予算や期限などの交渉を行うことも必要です。
プロジェクトを成功に導くためには、計画の段階でどれだけ具体性・実現性のある計画を立てることができるかが重要なので、見落としがないように慎重に情報の整理や計画の立案をしていきましょう。
プロジェクトチームの編成
プロジェクトチームを編成する場合、開発に必要な人員計画を元にスキル要件や人物像を定めて、自社人材と外部人材で役割ごとにどのようなチームを作っていくかを決めていきます。
自社人材を活用する場合には、どれくらいのスキルがあるのか、プロジェクト運営を行う上で足りない要素はないかどうかを明確にして、自社人材で対応しきれない部分は外部の人材を雇う形になります。
外部人材を雇う際にはSESやフリーランスエージェントへ依頼が必要で、採用にも書類確認や面談、契約締結などの期間や工数がかかるため、早い段階で要件を定めて人材の確保するようにしましょう。
また、チームメンバーは何らかの理由で途中で入れ替わることもあるため、トラブルや要件変更があったときにも対応できるように、役割ごとで必要なスキル要件をしっかりと定めておくことが大切です。
プロジェクトの進捗管理
プロジェクトの進捗管理では、主に現場ベースの責任者となるPLや開発ディレクターと連携をとりながら、プロジェクトチームの工数管理や進捗管理をしていきます。
PMは主にプロジェクト全体の進捗管理を行いますが、MTGなどで各工程の進捗を確認する以外にも、ステークホルダーへの状況説明や報告、交渉を行う必要があります。
また、開発工程では一部の作業が止まっていると他の作業に着手できないこともあるため、タスクを設定するときには優先度と重要度を明確にした上で、現場責任者へ指示を出すようにしましょう。
他にも、人員追加や工数管理やタスク管理の調整など、俯瞰的にプロジェクトを見た上で適時必要なフォローや指示を出していくこともあるので現場とのコミュニケーションは密にとることが大切です。
成果物のレビュー・評価
システム開発の工程が完了してシステムが完成した際には、成果物となるシステムのレビューや評価を行っていきます。
成果物のレビューは、開発手法によってもタイミングが変わってきますが、要件や仕様の通りになっているか、セキュリティ対策やUI・UXなどの様々な要素を確認していきます。
また、成果物を納品した後には必要に応じてクライアントからの所感なども確認してプロジェクトに対する評価をして報告書としてまとめるのもPMの仕事です。
成果物のレビューやプロジェクト評価は確認事項を抜け漏れなくチェックしていくことが必要なので、早い段階でチェックシート作成するなどの準備を忘れないようにしましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)として転職をするには
PM(プロジェクトマネージャー)は求人の競争率が高く、正社員として転職をする難易度も高いですがプロジェクトマネジメントの経験がなくても転職をすることは可能です。
本項では、PMとして転職したい方へ向けてケースごとに転職をするための方法について紹介していくので参考にしてみてくださいね。
未経験からPMに転職したい場合
プロジェクトマネジメントの経験がない状態で、PMとして転職をするのは基本的に難しいですが、場合によっては未経験からでもPMになることは可能です。
未経験からPMになれるケース
- 開発プロジェクトへの参画経験が豊富
- PLや開発ディレクターとしての経験が豊富
- 特定の業界に関する専門知識や経験が豊富
- マネジメント経験が豊富で顧客折衝や進捗管理が得意
PMには「自社開発のプロジェクトマネジメントを行うPM」と「SIerのように外部のプロジェクトの導入を請け負うタイプのPM」がいます。
PMとして経験のない場合でも特定の分野に関する専門知識があり経験が豊富な場合には、人柄や実績によって未経験からでもPMとして転職できる可能性はあります。
そのため、未経験だからといってPMになれないと諦めず、まずは自分のスキルや経験でPMへの転職が可能なのか取り扱い求人が豊富な大手転職エージェントで相談するのも一つの手です。
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エンジニアの実務経験がある場合
エンジニアの実務経験がある人の場合、キャリアアップとしてPMを目指す人は多いですが、キャリアを積んでPMを目指していくのであれば以下のような経験をしておく方が良いでしょう。
- リードエンジニアやテックリードの経験
- 開発ディレクターとしての経験
- PL(プロジェクトリーダー)としての経験
エンジニアからPMになるためには、システム開発に関するスキルだけではなく、チームマネジメントや進捗管理といったプロジェクトマネジメントに関連する実務経験も重要な要素です。
そのため、エンジニアのリーダーであるリードエンジニアやテックリード、プロジェクト現場の進捗管理を行う開発ディレクター、プロジェクト現場のまとめ役を担うPLの経験を積むことは、PMとしてキャリアアップを目指す際に役立ちます。
PMになるためにはエンジニアの実務経験だけではなくディレクションやマネジメントの経験も大切なので、将来的にPMになりたい方はまずはマネジメントの実務経験を積むことを意識していきましょう。
PMとしての実務経験がある場合
PMとしての実務経験がある方の場合でも、PMの求人は競争率が高いためしっかりと実績や能力をアピールしていくことが転職を成功させるために重要なポイントになります。
PMとして転職活動をする際のポイント
- 精通している業界や分野、自身の強みや得意なことをアピールする
- 今まで参画したプロジェクトの詳細をしっかりと記載する
- プロジェクトごとで何を意識したのかを詳細まで話せるようにする
PMといっても得意とする分野や業界には一人ひとり違いがあり、企業によって求めている人材像やスキルが異なることも多いです。
そのため、職務経歴書では実績と経験をアピールした上で、面接では「企業が求めているものに対して自分が貢献できることは何か」を意識することで企業に良い印象を与えることができるでしょう。
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PM(プロジェクトマネジャー)に求められる知識・スキル
PM(プロジェクトマネジャー)に求められる知識やスキルには以下のようなものが挙げられます。
- 論理的思考力
- 課題分析・問題解決力
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
- システム開発に関する知識・スキル
- 特定の業界に関する基礎的な知識
PMの仕事は顧客折衝から要件定義、開発計画の立案、プロジェクトマネジメントなど多岐にわたるため、「論理的思考力」「コミュニケーション能力」「課題分析・問題解決力」は必須のスキルです。
また、プロジェクトマネジメントをはじめとする「マネジメントスキル」や「システム開発に関する知識・スキル」「プロジェクトに関わる業界の基礎的な知識」も求められます。
プロジェクトマネジメントを行うためには、幅広い知識やスキルなどが求められることが多いため、自身の強みと弱みを正確に把握した上で知識習得やスキルアップをしていくようにしましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の平均年収・案件報酬
PMは市場価値も高く需要や将来性もありますが、正社員の平均年収やフリーランスとして働いた場合の案件報酬の相場はどれくらいなのでしょうか?
PMの平均年収は671万円
2021年12月に発表されたdodaの平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】では、IT系PM(プロジェクトマネージャー)の平均年収は以下のようになっています。
PM | |
---|---|
平均年収 | 671万円 |
生涯賃金 | 3億1819万円 |
男性平均 | 696万円 |
女性平均 | 557万円 |
20代平均 | 472万円 |
30代平均 | 685万円 |
40代平均 | 780万円 |
50代 | 837万円 |
PM(プロジェクトマネージャー)の平均年収は671万円でIT系職種のランキングでは1位となっています。
また、平均年収は671万円となっていますが40代では780万円、50代では837万円と経験を積めば積むほどPMの平均年収は上がっていく傾向あることがわかるでしょう。
PMはITコンサルタントと同じように実務経験と実績が重視されており、年齢に左右されることなく年収を上げていける職種であるため、PMへキャリアアップを目指す人が多いのでしょう。
PMの案件報酬は70万円〜110万円/月
PMは経験を積んでいくことでフリーランスとして活躍していくこともでき、案件報酬の相場は70万円〜110万円/月となっています。
2年〜3年程度の経験の場合には70万円〜80万円/月の案件が多いですが、5年〜7年以上の経験を積み様々なプロジェクトを経験していくことで90万円〜110万円/月を目指すこともできるでしょう。
また、プロジェクトの規模が大きい場合には、110万円/月以上の案件もあり、最大では150万円〜200万円/月の報酬を出すようなプロジェクトも存在します。
年収が上がるほど実務経験や実績、求められるレベルも高くなりますが、PMとして市場価値を上げていくことで将来的には1,000万円以上の年収も期待できるでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の求人例
PM(プロジェクトマネージャー)は基本的にプロジェクトマネジメントの業務を行っていきますが、SIerや自社開発などによって働き方が変わってくることがあります。
では、PMの求人にはどのようなものあるのか具体例を紹介していきましょう。
クライアントシステム開発におけるプロジェクトマネジメント業務
【業務内容】
・クライアントのシステム開発プロジェクトのPM業務
・クライアントからの課題や要件ヒアリング・要件定義
・要件をもとにしたプロジェクトの立ち上げ・チームビルディング
・外部PMOとの連携及び、PLと協力したプロジェクト管理
【待遇/条件】
・年収:600万円〜850万円
・雇用形態:正社員
・最寄駅:神田駅
【必須条件】
・プロジェクトマネジメントの実務経験2年以上
・何らかの言語を用いたシステム開発の実務経験
【歓迎条件】
・複数の業界におけるシステム開発のPM経験
・複数人のPMや外部のPMOがいる現場での業務経験
自社AIシステムの開発におけるプロジェクトマネージャー
【業務内容】
・新規事業で開発する自社AIシステムのプロジェクトマネジメント業務
・システムの保守・運用の作業指示書・手順書の作成
・自社人材へのプロジェクトマネジメントに関する指導育成業務
【待遇/条件】
・年収:650万円〜1000万円
・雇用形態:正社員
・最寄駅:新宿駅
【必須条件】
・プロジェクトマネジメントの実務経験3年以上
・Pythonによる一連のシステム開発の経験
・チームリーダーやマネージャーの経験
【歓迎条件】
・ビジネスレベル(TOEIC600点程度)の英語力をお持ちの方
・プロジェクトマネジメントに関する資格を保有している方
オフショア開発におけるプロジェクトマネジメント業務
【業務内容】
・日本国内のクライアントとの折衝及び要件定義
・オフショア開発におけるプロジェクトマネジメント業務
・拠点に在中するブリッジSEとの連携及び課題抽出・改善業務
【待遇/条件】
・年収:750万円〜950万円
・雇用形態:正社員
・最寄駅:桜木町駅
【必須条件】
・顧客折衝や要件定義などのプロジェクトマネジメントの実務経験
・ビジネスレベルでのコミュニケーションが取れる英語力(TOEIC700点程度)
・プロジェクトにおける現場の課題抽出や改善の経験
【歓迎条件】
・ブリッジSEの経験
・オフショア開発におけるプロジェクトマネジメントの経験
・何かしらのシステム開発におけるエンジニアとしての実務経験
上記ではSIer・自社開発・オフショア開発のPMの例として紹介しましたが、企業の方針によって業務の内容が変わってくるということがわかるでしょう。
他にもどんな求人があるのか興味がある方は、IT求人を多く取り扱っている 「Geekly(ギークリー)」 「レバテックキャリア」 「ウィルオブテック」「マイナビIT AGENT」「リクルートエージェント(IT)」などを見てみると良いでしょう。
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開発ディレクター・PL(プロジェクトリーダー)・PMOとの違い
PM(プロジェクトマネージャー)はプロジェクトにおける責任者ですが、プロジェクトを円滑に進めるためには、PMを補佐したり、現場ベースでの進捗管理を行ったりする役職もあります。
その中で、以下の3つの職種はPMとの関連性が高いですが、役割が混合しやすい職種でもあるためそれぞれの違いについて解説していきましょう。
PMと開発ディレクターの違い
開発ディレクターは、プロジェクトチームの開発現場の進捗管理などのディレクション業務を行っていく仕事です。
管理単位は3人〜10人程度の少数チームを管理することが多く、それぞれの役割に応じたタスクの振り分けや指示出し、進捗管理、工数調整などを行っていきます。
開発ディレクターは現場のまとめ役を担っており、必要に応じてフォローにはいることもあるため、システム開発やプログラミングに関する知識が求められることもあります。
また、PMを設置する必要がない程度の小規模プロジェクトの場合、開発ディレクターが顧客折衝から要件定義や進捗管理を行うこともあり、マネジメントスキルが求められることもあるのも特徴です。
PMとPL(プロジェクトリーダー)の違い
PL(プロジェクトリーダー)は、プロジェクトチームのリーダーとして開発ディレクターと同じようにチームの進捗管理やタスクの振り分け、現場のフォローなどを行っていきます。
PMとPLは名称が似ているため混合しやすいですが「PMとは責任者」「PLはリーダー」という役割に明確な違いがあります。
また、小規模プロジェクトの場合などはPMがPLも兼任するケースもありますが、中規模・大規模になる場合には基本的にPMとPLでは役割を明確に分けて分担して仕事をしていくことが多いです。
また、開発ディレクターとPLの業務範囲は似ていますが、開発ディレクターは現場チームのディレクション業務が中心なのに対して、PLは必要に応じてPMの補佐的な役割や関連チームとの連携なども行うこともあるという違いもあります。
PMとPMOの違い
PMO(Project Management Office)は、プロジェクト円滑に進めていくために、PMの補佐的な役割を担っておりPMがマネジメントに集中できるように必要に応じて業務サポートも行います。
PMOはコンサルティングファームに依頼して、ITコンサルタントがPMOとして働くこともあり、中規模・大規模プロジェクトで関係人数が多い場合に設置されるケース多いです。
中規模・大規模のプロジェクトとなると情報量も膨大で、正確に情報連携をしていかないと思わぬトラブルが発生することもあるため、PMOが間に入り情報伝達を行うことでPMをサポートしていきます。
PMOの役割は「PMの補佐」ですが、必要に応じて現状の分析から判断材料の提示や客観的な視点での意見出しなど、PMが対応しきれない部分を把握してリスクヘッジしていくことも求められています。
PM(プロジェクトマネージャー)の市場価値・需要・将来性
PM(プロジェクトマネージャー)は、エンジニアなどのIT系の専門職の方がキャリアアップを目指す際に目指すことの多い職種ですが、市場価値や需要・将来性はどれくらいなのでしょうか?
本項では、「PMの市場価値」と「PMの需要・将来性」について詳しく解説していきます。
PM(プロジェクトマネージャー)の市場価値
企業にとってプロジェクトの成功・失敗は自社経営に大きく影響する事柄であり、PMはプロジェクトの責任者として重要な役割を担う職種であるため市場価値は高いです。
PMはプロジェクトの運営方針を決めて情報共有や進捗管理を行う以外にも、ステークホルダーとの折衝や要件の調整などが必要なため、経験やスキルが成功・失敗に大きな影響を及ぼします。
また、PMは要件定義や開発計画の立案、チームビルディング、リスクヘッジといった経験・知識・広い視野が必要な仕事が多く、全ての仕事に対して大きな責任が伴います。
その分、PMが優秀であればプロジェクトの成功率が上がり企業に利益をもたらすことになるためPMの期待は高く、経験やスキル次第では1,000万円を超える年収を目指すこともできるでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の需要・将来性
新規サービスの立ち上げやDX(デジタルトランスフォーメーション)化をはじめとしたプロジェクトの数だけPMは必要とされるため需要は高く、将来性も十分にあるといえるでしょう。
現代では、IT技術の発展によりAIやIoTなどの高度な技術を取り入れたサービスが注目されており、業務の効率化やサービスレベルの向上のためにITを活用するのは当たり前の時代になっています。
その中で、システムやサービス開発するためのプロジェクトは至る所で立ち上がっており、プロジェクトマネジメントができる人材の需要は年々増えている状況です。
ですので、これからPMを目指したいという方でもPMとして働くことのできる可能性は十分にあるため、まずはしっかりとPMに必要なスキルや経験を積んでいくようにしましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)のキャリアパス
PM(プロジェクトマネージャー)は、IT系の職種の中でも上流工程に携わる職種のため、エンジニアやディレクターがキャリアアップための目指すケースが多いですがキャリアパスには以下のようなものが挙げられるでしょう。
PMのキャリアパス
- PMとしての仕事の幅を広げる
- フリーランスのPMとして独立する
- PMOやITコンサルタントとして働く
- CIOやCTOといった役員職を目指す
PMとして市場価値を上げていきたい場合には自社開発・SIer・オフショア開発など業界や分野に縛られずに様々なプロジェクトに参画したりしてPMとしての仕事の幅を広げていく人もいます。
また、仕事の幅を広げたり年収アップを目指していくために、フリーランスとして独立して仕事をしている人も多いです。
他にも、補佐役の方が向いていると感じる人はPMOとして働く、コンサルティングに興味があればITコンサルタントを目指すなどのキャリアもあり、CIOやCTOを目指している人もいます。
PMはキャリアのゴールと考えている人もいますが、自身のキャリアパスやライフプランによっては経験を活かして別の職種にキャリアチェンジするという方法もあるので、自身にとって最適なキャリアを描いていくようにしましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の転職に役立つ資格3選
PM(プロジェクトマネージャー)として転職をする際には、実務経験や実績以外にもマネジメントスキルを証明できる資格を保有していることで、転職を有利に進めることにつながります。
特に以下の3つの資格はPMに必要なスキルや知識を証明するために有効なので参考にしてみてくださいね。
プロジェクトマネージャー試験
プロジェクトマネージャー試験は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が運営する情報処理技術者の国家試験の一つです。
試験範囲は、プロジェクトの立ち上げ・計画・実行・管理・終結の5つの大項目から出題され、プロジェクトの目的の実現に向けたプロジェクトマネジメントに関連する問題が出題されます。
プロジェクトマネージャー試験に受験資格はありませんが、情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4に位置付けられており、合格率も約13%〜15%程度と難易度の高い試験となっています。
ですが、PMとしての専門知識やスキルを証明することにも繋がり、実績と一緒に資格を提示できれば転職にも有利に働くので、積極的にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
PMP(Project Management Professional)
PMP(Project Management Professional)は、PMI本部が認定するプロジェクトマネジメントに関する国家資格です。
PMP試験は、「領域Ⅰ 人(42%)」「領域Ⅱ 」プロセス(50%)「領域Ⅲ ビジネス環境(8%)」の3つの領域から問題が出題されプロジェクトマネジメントに関連する知識やスキルを問われます。
またPMP試験を受験するためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 中等教育卒業(高校卒業・準学士号または海外の同等資格)+5年(60ヶ月)以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験
- 4年生大学卒業(学士号または海外の同等資格)+3年(36ヶ月)以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験
- GAC認定プログラムによる学士号取得又は大学院卒業(学士号もしくは修士号、または海外の同等資格)+2年(24ヶ月)以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験
プロジェクトマネージャ試験に比べて、受験資格のハードルは高いですが世界的に認知度がある資格なので、キャリアアップやスキルアップを目指す方にはおすすめの資格です。
P2M
P2M試験は特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会が運営しているプロジェクトマネジメントに関する資格で試験の種類は以下の5つの試験に分けられています。
試験名(取得資格) | 受験資格 | 出題形式 | 出題範囲 |
---|---|---|---|
1.プロジェクトマネジメント・コーディネーター資格試験(PMC資格) | PMC講習会修了者 | CBT試験で、50問の問題を四肢択一により解答(75分) | 改訂3版P2Mに記載されているプロジェクトマネジメントコアに関する知識を主に問います。 |
2.PMSプログラム試験(PMS資格) | PMC資格登録者 受験要領に定めるPM関連資格保有者 |
CBT試験で、50問の問題を四肢択一により解答(75分) | 改訂3版P2Mに記載されているプログラムマネジメントに関する知識を主に問います。 |
3.プロジェクトマネジメント・スペシャリスト資格試験(PMS資格) | なし | CBT試験で、100問の問題を四肢択一により解答(150分) | 改訂3版P2Mに記載されているプロジェクトおよびプログラムマネジメントに関する知識を問います。 |
4.プログラムマネジャー・レジスタード資格試験(PMR資格) | PMS資格登録者 3年以上のプログラム・プロジェクト実務経験 |
一次試験:論文、面談による実践力評価 二次試験:論文、ワークショップ、面談による実践力判定 |
プログラム・プロジェクトマネジャーが直面する様々な課題に対するP2Mの実践的活用力を論文、面談、ワークショップ等で審査します。 |
5.プログラムマネジメント・アーキテクト資格試験(PMA資格) ※未実施 |
PMR資格登録者 | 未発表 | 未発表 |
◇参照:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 P2M試験について
試験は「改訂3版 プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)標準ガイドブック」から、システム開発におけるプロジェクトマネジメントや組織のマネジメント、情報マネジメントやインフラストラクチャー、人材能力基盤などについて出題されます。
P2M試験は基本的にPMC試験から試験を受けていくことになりますが、実務レベルの知識やスキルを証明したい場合には、PMS資格・PMR資格の取得が有効です。
PM(プロジェクトマネージャー)に転職した人の口コミ
PM(プロジェクトマネージャー)への転職は、実際どうなのでしょうか?
本項では実際に転職された方の口コミを、いくつか紹介したいと思います。
評判・口コミ
30代女性
キャリアアップしたくて、PMに転職しました。
リスク管理やプロジェクト管理をするようになり、忙しい日々で大変です。
でも、同時に新しい学びも多いので、やりがいを感じています。
30代男性
将来的には絶対プロジェクトマネージャーになると決めていました。
プログラマーとして働いてきたけれど、仕事内容が好きではなかったんですよね。
潮時だと感じて転職をし、今では忙しくも充実した日々を送っています。
帰宅時間が遅くなることもあるけれど、業務が楽しいので満足です。
20代男性
今の仕事にやりがいを感じられなくて、PMになろうと決意。
自分で転職活動し、見事内定をもらって入社してみたら、思った以上にブラックでした…。
その後、転職エージェントを利用し、無事内定をもらい入社。
もう少しよく調べてから入社を決めればよかったと後悔しました。
「やりがいを感じられないから」「キャリアアップしたいから」といった理由で、PMへの転職している方が多いようですね。
PM(プロジェクトマネージャー)に転職を考えている方へ
結論から言うと、PM(プロジェクトマネージャー)としての転職を考えているのであれば転職エージェントを活用がおすすめです。
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