ITコンサルタントへ転職|未経験で働ける?激務の噂についても解説

ITコンサルタントへ転職|未経験で働ける?激務の噂についても解説

    ITコンサルタントへ転職したい人向けに、企業から求められるポイントを転職支援のプロである転職エージェントが解説します。

    他にも、未経験で働けるのか、事前に準備しておくこと、面接を突破するコツ、やりがいや激務なのかどうかについても紹介します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ITコンサルタントへの転職で求められるポイント

ITコンサルタントへ転職する際に、企業側から見られるポイントを以下の項目で解説していきます。

経験・スキル

ITコンサルタントになるためには、ITエンジニアの経験が必須となります。

他にも、以下の経験・スキルがあると需要が高いので、コンサルタント業界が未経験でも採用される可能性は高いです。

  • プログラマー
  • 開発工程
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 要件定義
  • 上流工程
  • プロジェクトリーダー・マネージャーの経験

また、論理的思考力が高く、コミュニケーション能力がある人は評価が上がります。

ちなみに「コミュニケーション能力が高い」というのは、性格が明るいという意味ではなく、意思疎通がわかりやすくできるかどうかです。

ITエンジニアの知識と対人折衝能力の両方を持ち合わせた人は、採用されやすいです。

年齢

年齢は20代〜30代半ばまでの人が採用されやすいです。年齢が上がれば上がるほど求められるスキルは高くなっていきます。

30代以上の場合、プロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャーの経験があるほうが望ましいです。

学歴

ITコンサルタントの場合、学歴はそこまで見られず、基本的には経験・スキルを重視されます。

ただ、学歴が高い=論理的思考力が高いと考える人が多いので、学歴があるほうが望ましい場合があります。

そういった点で見れば、短大卒・高卒の人は学歴の高い人と比べると少し不利にはなります。

しっかりとした経験・スキルがあれば、学歴は関係なくなりますが、その分経験・スキルに対する期待値が上がります。

資格

資格に関しては、保有していればアピールにはなりますが、必須というわけではありません。

アピールとして有効な資格は、以下の3つです。

  • ITコーディネーター
  • プロジェクトマネージャー試験
  • PMP

資格は、自分がこれまでに勉強してきたことを整理する意味で取得するのもアリです。

語学力

語学力は、必須ではありません。

とくに、クライアントが日系企業の場合は、語学力よりも技術があるほうが評価されます。ただ、語学力があることをまったく評価されないというわけではありません。

外資系企業をクライアントとしている企業であれば、語学力があることで仕事の幅が広がり、海外で仕事をするチャンスが増えるケースもあります。

ITコンサルタントとして活躍するための事前準備

ITコンサルタントとして活躍するために、事前準備として以下の2点を押さえておきましょう。

  • 自ら勉強する
  • 資格を取得する

コンサルタント業界は、社内のノウハウだけに依存せず、自分から勉強するのが当たり前な世界です。

とくに外資系企業の場合、企業から育てる概念がなく、実力主義なので、自分から勉強をしていかないと周りにおいていかれます。

おすすめの勉強法として、以下のような本を読み、日々の業務で実践すると良いです。

コンサルタント業界は知識産業なので、自分から様々な情報を吸収して、日々の業務と組み合わせることを常に意識しましょう。

資格に関しては先ほども述べましたが、面接ではアピールになるので、知識の整理として保有しておいても良いです。

ITコンサルタントの転職面接を突破するコツ

ITコンサルタントの転職面接は、以下の条件が揃っていると突破しやすいです。

  • ITエンジニアの専門技術があるか
  • コミュニケーション能力があるか
  • マネジメント力や経験があるか
  • ビジネスに対して興味・関心があるか

当たり前のことですが、ITコンサルタントなので、ITの知識がないと仕事になりません。

また、わかりやすく簡潔に物事を伝えられるコミュニケーション能力や、複数のメンバーを従えて仕事を管理するマネジメント経験があると良いです。

絶対というわけではありませんが、ビジネスに対しては少しでも興味や関心を持っておきましょう。なぜなら、クライアントのビジネスに対して興味が持てないと、良い提案ができないからです。

ビジネスに対して興味・関心を持つことで、クライアントに良い提案ができるだけでなく、仕事へのやりがいや楽しさを感じられます。

ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントの仕事内容は様々で、企業が抱える課題や問題事項によって以下の各フェーズに分かれています。

各フェーズについて解説していきます。

経営戦略フェーズ

企業が抱える経営課題を解決するために、経営者(ステークホルダー)が期待している「あるべき姿」と「現状」をヒアリングし、差異を認識・共有します。

「あるべき姿」となるための方針を、企業理念を中心として内部要因・外部要因を材料にして打ち立てるフェーズです。

このフェーズでは、その課題や課題解決策はITに関係している必要はありません。

IT戦略策定フェーズ

経営戦略フェーズでとりまとめた結果をもとに、業務プロセスを効果的・効率的に遂行するためのITサービスを活用したビジネスプロセスモデルを策定します。

各種ある経営課題の内、ITを活用する部分とそうではない部分とに切り分けるのもIT戦略策定フェーズでおこないます。

どういったITサービスの活用を提案するかで、その成果や達成するまでの道のりが大きく変わってくるため、ITコンサルタントの技量や経験が必要とされるフェーズです。

IT資源調達フェーズ

IT戦略策定フェーズで作成するIT戦略実行計画に基づき、IT資源(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、設備、人材)を適切な費用や期間で調達できるように、調達先や物・ソリューションを選定するフェーズです。

調達先からの有効な提案やデモンストレーションを受けるために、RFP(提案依頼書)として要件をとりまとめる、または取りまとめをサポートすることを実施します。

選定そのものに関するアドバイスなどをおこなうこともあります。

IT導入フェーズ

IT資源調達フェーズにより契約した内容に沿って、テストや納品がおこなわれる際、その品質・納期・コストについて管理・管理サポートをおこないます。

また、新しい業務への適用をするための移行要件をまとめ、要件に沿った総合テストの実施・サポートをおこないます。

ITサービス活用フェーズ

構築されたIT環境において、正しくITが活用できているか継続的なモニタリングをおこなうフェーズです。

IT導入の効果測定をおこない、想定通りの効果がでているかどうかの検証もします。

IT導入当初は、ITが正常に機能するまでに時間がかかったり、業務部門が正しく運用できなかったりすることが多く、モニタリングをすることで正しく活用できるようになります。

また、継続的にITを追加・強化する判断もします。

ITコンサルタントのやりがいや労働環境

ITコンサルタントの仕事のやりがいや、働き方について以下の順で解説します。

ITコンサルタントのやりがい

ITコンサルタントの仕事のやりがいとして、主に以下の2点があります。

  • 自身の活動が顧客の利益に直結していることを実感しやすい
  • 課題が解決できたときの満足感は顧客と同等に近い

ITコンサルタントの相手となる顧客担当は、経営層や管理者などの上層部ですので、課題自体が企業の利益に直結するものがほとんどです。

例えばプログラマーの場合、以下のような経緯を経てプログラミングをし、顧客が実現したい課題解決の一部が仕事領域となります。

顧客の経営課題

事業課題

IT化戦略課題

IT化戦略の中の1つのITの調達・実装

顧客が喜ぶのは、システムが完成することではなく経営課題や事業課題が解決することであり、プログラマーと顧客との満足度は釣り合いが取れていない状態です。

一方でITコンサルタントは顧客と同じ課題を長期に渡り共有していることになり、課題が解決できたときの満足感は顧客と近いので、やりがいがあると言えます。

ITコンサルタントの労働環境

ITコンサルだけに限った話ではありませんが、コンサルタント業界は基本的に激務です。激務なうえ、仕事内容が難しいので年収の水準が高くなっています。

非常に頭が良く、コミュニケーション能力の高い人が集まっていますが、一部では、我が強くてプライドが高い人もいます。

また、専門的なことだけを集中してやるので、偏った知識しかない人も一定います。コンサルタント業界に入ったら視野を広げて、色んな情報を吸収すると良いです。

ITコンサルタントを目指す人にオススメの転職エージェント

ITコンサルタントを目指すなら、ITに強い転職エージェントの利用をおすすめします。

ITコンサルタントは、コンサルタント業界未経験でも働ける仕事ではありますが、年収が高水準で人気な職種なので、簡単には内定をもらえません。

転職エージェントは、ITコンサルタントの企業を熟知しており、あなたがどうアピールすべきなのかをプロの目線でアドバイスしてくれます。

また、履歴書・職務経歴書の添削もしてくれるので、書類を書くのが苦手な人にもおすすめです。

ただ、担当のキャリアアドバイザーによってサポートの質が異なるので、特化型転職エージェントの中から1社、大手転職エージェントの中から2〜3社程度、複数登録し、優秀なキャリアアドバイザーを見つけるようにしましょう。

以下は、筆者がおすすめの転職エージェントなので、気になるものがあればぜひ登録してみてください!

エンジニア・デザイナーの転職に特化した転職エージェント

マイナビIT AGENT

大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業の求人が多数!
エンジニアからPM、コンサルタントまで幅広い求人提案が可能!

マイナビIT AGENT

おすすめポイント

  1. エンジニアがスキルアップできる求人多数
  2. 大手からベンチャー企業まで、コンサル、SIer、WEB系の幅広い求人を保有
  3. 人気の社内SE求人も多数!働き方に合わせた多彩な求人アリ

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リクルートエージェント(IT)

エンジニアの求人も豊富に保有している
国内最大級の定番エージェント

リクルートエージェント(IT)

おすすめポイント

  1. エンジニア求人は業界最大の10万件以上!
  2. プログラマーや品質管理、社内SE、テクニカルサポートなど人気の職種を網羅
  3. 専門のアドバイザーチームがあり、IT・Web業界ならではのサポートが充実

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Geekly(ギークリー)

IT・Web・ゲーム業界に特化!期待以上の結果に導く転職エージェント

Geekly(ギークリー)

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  2. 書類選考通過率が2.4倍アップ!丁寧なヒアリングをもとにした求人提案が強み
  3. 書類作成から選考管理までフルサポート!働きながらのIT転職成功率87%

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レバテックキャリア

ITエンジニア経験者支援に特化した専門エージェント

※登録完了後、お電話にて転職活動のご状況をヒアリングさせて頂きます。
※エンジニア未経験者向けの求人は保有しておりません。

レバテックキャリア

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  2. 大手IT系・Web系企業からスタートアップまで幅広く網羅
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大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント

大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。

リクルートエージェント

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リクルートエージェント

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年収500万円以上の転職を目指す人向け

ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがオススメです。

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