外資系企業に転職する際のポイントは?英語面接の対策も徹底解説!

外資系企業に転職する際のポイントは?英語面接の対策も徹底解説!

    外資系企業への転職を検討している人に向けて、面接のポイントや対策法をはじめ、英語面接などについて解説していきます。また、外資系企業の面接官からよく聞かれる質問や注意点も合わせてご紹介します!

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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外資系企業の転職面接のポイント

外資系企業の転職面接のポイントがあれば、事前に把握しておきたいところですよね。

一般的に面接の場では、「定着」「活躍性」がチェックされます。育成前提の中長期視点で採用する日系企業とは異なり、外資系企業は育成するつもりで人材を採用することはありません。

そのため、社風に馴染んで長く勤めてくれそうかというカルチャー面よりも、スキル面で即戦力として活躍してくれるかどうかという部分を見られる傾向が強いです。

他にも外資系企業の転職面接では、日系企業とは違って以下のようなポイントが重要になってきます。

上記3つのポイントについて、次でさらに詳しくお話していきたいと思います。

また、外資系企業といっても一般企業の面接ポイントも押さえておくのが無難なので、こちらの記事もぜひ確認してみてくださいね。

ロジカルシンキング

外資系企業では、ロジカルシンキングができる人材が求められます。

ロジカルシンキングとは、物事を発言するときに結論から入り、事実に基づいた内容を順序立てて議論や説明をする論理的思考力のことです。

とくに外資系コンサル業界では、このロジカルシンキングが面接の際にチェックされる傾向が強く見られますね。中でもケーススタディ(フェルミ推定)が結構出されるので、必ず勉強や対策しておくことをおすすめします。

その解答が正しいかどうかというよりも、論理プロセスのほうが見られます。具体的には過程を置きながら設計できるかどうか、思いつきではなく定義づけながら説明できるかどうかですね。

なぜなら、コンサルは経営という正解がないものに対して応えていかなければならないからなんです。また、限られた情報量の中で定義を立てて提案しなければなりませんし、問題を見つけ出して解決していく必要もあります。

ケーススタディ(フェルミ推定)の対策や勉強を1人でするのは難しいと思いますので、転職エージェントに頼ってしっかりと準備・対策することをおすすめします。

外資系企業の転職や外資コンサルへの転職を検討している方は以下の記事もご覧ください。

高い専門スキル

外資系企業は成果を出すことを重要視しています。そのため、人材を採用する際にも成果を常に考えた採用をおこなうので、特化したスキルがあれば評価してもらえます。

とくに外資系の金融系・投資系業界では上記でお伝えしたロジカルシンキングよりも、高い専門性があるかどうか、スキルマッチするかどうか強く見られる傾向がありますね。

ケーススタディ(フェルミ推定)はあまりおこなわれず、より専門性を求めます。例えば、デューデリジェンス業務の経験の有無や、M&Aの経験の有無などがチェックされますね。

チェックされる理由は、実務経験がモノを言う世界だからです。実務経験を経て専門知識を身につけていくものであると企業側が考えていることも1つの理由として挙げられます。

さらに、システム開発系のIT業界の場合は、金融系の次に専門性が高いため、若干コンサル業界に近い面接がおこなわれますね。ケーススタディ(フェルミ推定)ばかりではなく、最低限としてプロジェクトマネジメント経験や機械学習業務の経験などが求められます。

一方、インターネット系のIT業界では、ケーススタディ(フェルミ推定)はないものの、日系と同じくらいの実務経験が求められますね。他にもアカウントプランナー経験があって地頭が良い人を採用したがる傾向も見られます。

企業によってはビジネスレベルの英語力

外資系企業は英語力が必須だと思われがちですが、実際は企業によって変わってきます。

英語力を必須条件にされているのは、海外とのやりとりが多い職種であったり、本社と連絡を取り合うようなマネージャー的なポジションですね。

英語力を必須とする企業の場合は、書類選考や面接が英語でおこなわれるケースがあります。

また、楽天のような社内公用語として英語を日常的に使う企業では、TOEICの点数よりも英語での実務経験のほうが高く評価される傾向が見られます。

以下の記事では、外資系企業へ転職したいけれど英語ができない人に向けておすすめの職種などについて詳しく解説しています。英語力に不安がある人は、こちらも参考にしてみてくださいね。

英語面接でのポイントと対策法

英語面接とはいえ、その外資系企業によって求められる英語力には違いがあります。

一般的に外資系企業を志望するならTOEICは700以上が望ましいと言われています。理由は、社内公用語が英語だからなんです。そのため、TOEICの点数を基準にしているケースが多く見られますね。

社内公用語を英語としている外資系企業であれば、TOEICの点数を600点〜700点が基準値だと考えて良いかと思います。あの有名な大手企業の楽天では、TOEICの点数は650点以上が求められます。

実際に楽天のコーポレートサイトにある採用情報には、FFEコーディネーターやWebディレクターの英語要件の部分に、TOEIC650点以上と記載されています。

このことを踏まえた上で、英語面接を受けるときに企業が見ているポイントや対策方法、英語面接の流れをお伝えしていきますね。

上記2つについて、順番に詳しく解説していきます。

英語面接をおこなう目的と見られるポイント

外資系企業側が英語面接をおこなう目的は、英語でコミュニケーションが図れるかどうかをはじめ、自分の考えをきちんと伝えられるかどうかを見極めるためなんです。

英語面接ではTOEICの点数がチェックされるものの、ビジネス英語が使えるかどうかという部分が大きく評価に影響されます。なので、実務経験を優先して評価する外資系企業が多いですね。

ただし、社内公用語を英語としている企業や商社、海外と貿易取引をおこなっている企業の場合はTOEICのスコアが有利になってきます。具体的には、三菱商事伊藤忠商事住友商事などが挙げられます。

他にも英語を使う業務に携わった経験や海外とやり取りした経験がある人は、しっかりと評価してもらえるため、有利になりますね。

TOEICのスコアは持っているもののビジネス英語ができないという人の場合は、努力して独学していることをアピールすることで、多少評価してもらえるケースがあります。

実際に「LINE」「P&G」の面接について軽くご紹介したいと思います。

LINEの面接

LINEは外資系といえども比較的に日系企業のIT会社という風土なので、そこまで気負わなくても大丈夫です。

これまでの経験をどのように活かせるのか、未経験分野はどのようにキャッチアップしていけるのかという点を明確にした上で整理して、自分をプレゼンしていくのが良いです。

また、多角的に事業展開しているLINEの事業内容の理解や、将来の方向性に関しても頭に入れておく方が良いと言えますね。

なぜなら、ITやSNS・情報リテラシーの高い人が多いため、ベンチャー界隈やSNS界隈の知見は多くあったほうが良いからなんです。

LINEの面接や転職難易度について知りたい人は、こちらの記事にも目を通してみてください。

P&Gの面接

P&Gは、その時期によって変わってきますが、若手第二新卒層の総合職採用をたまにおこなうことがあります。その際には転勤やジョブローテーションが発生するので、覚悟しておく必要があります。

人柄としては朗らかで親しみやすく、聡明な人が好まれる傾向があるため、あまり外資系と気負わずに臨んだほうが良いと言えるでしょう。

ただ、大手の外資系企業ということもあり、選考スケジュールや回答期限に関してはかなり明確にはじめから決まっており、個別対応をしてもらえることは少ないです。

ですので、他社と比較したいという場合などには、しっかりとスケジュールを把握してコントロールしていくのが良いかと思いますね。

P&Gの転職難易度や面接内容について、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

英語面接の流れについて

英語面接の流れも事前に知っておくことで、しっかりと対策することができます。

外資系企業の英語面接といっても、自己紹介や志望動機といった基本的な流れは一般的なものと同じで大きな違いはありません。

ただ、対面で面接をおこなう際には、入室後に軽く挨拶をしたり握手をしたりします。このときに大切なのはしっかりと相手の目を見て笑顔で握手を交わし、ペコペコと頭を下げないようにすることですね。

挨拶や握手が済んだ後には、アイスブレイクの時間があります。アイスブレイクは緊張をほぐし、距離を縮めるための簡単な会話をしますので、YES・NO以外で答えるようにしましょう。

さらに面接のポイントを知りたい人や、一般的な流れをおさらいしたい人は、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

英語面接の際に注意したいこと

外資系企業の英語面接の際に注意しておくべきことがあれば、事前にしっかりと把握しておきたいところですよね。

そこで英語面接の際に気をつけておきたい2つのポイントを挙げてみました。

上記に挙げた2つのポイントについて、次でさらに詳しくお伝えしていきますね。

非言語コミュニケーション

英語面接の際に注意したいことの1つ目は、アイコンタクトなどの非言語コミュニケーションです。

アイコンタクトを取るのは基本中の基本とも言えることなので、常に面接官の目を見て受け答えするようにすることが大切です。目を見ずに受け答えしてしまうと、相手を不安にさせてしまったり不快な印象を与えたりしてしまいます。

目を見ずに話してしまうことで「英語でのコミュニケーションが苦手なのではないか」と思われてしまう可能性もあるため、注意が必要ですね。

また、相づちはできる限り少なくすることも重要です。日本での会話における相づちは共感を意味する場合が多いのに対して、英会話においての相づちは同意を意味します。

だからこそ、英語面接の最中に相づちの回数が多くなってしまうと「英語や英会話に慣れていないのでは?」と思われてしまうんです。英会話に慣れている人は頻繁に相づちはしないので、この点も注意しておきたい部分だと言えますね。

テンプレや回答例を暗記しない

注意したいことの2つ目はテンプレや回答例をそのまま暗記しないことです。なぜなら、暗記してしまうと一般論的な回答に終始してしまい、その結果お見送りされてしまう可能性があるからです。

他の応募者に埋もれてしまわないようにするためにも、自分なりの回答をしっかりと用意した上で、それを英語で話せるように練習しておきましょう。

同時にビジネスでは使わないほうが良い言い回しや、丁寧ではない言い回しなどをしてしまっていないかどうか、という点もきちんと確認しておくことをおすすめします。

外資系企業の一般的な選考の流れ

外資系企業だからとはいえ、面接の流れに関して特別に何か違うというわけではありません。2次面接〜3次面接までは一般的な日系企業と同じなんです。

ただ、人事権が本社にある企業の場合は、面接回数が多くなることもありますね。場合によっては、アジアパシフィック代表と会ってから、次に本国の役員と面談をするなど、4回〜5回ほど選考をおこなう場合もあります。

人事権が本国にある企業は、本国の責任者が日本にいることが少ないため、選考に時間を要するケースがあるので、注意が必要ですね。

外資系企業の面接でよく聞かれる質問とポイント

実際に外資系企業の面接では、どんなことが質問されるのかをはじめ、チェックされているポイントを把握しておくことが大切です。

そこで外資系企業の面接に関する対策と大事なポイントを、以下に挙げてみました

上記3つのポイントについて、次でそれぞれ詳しくお伝えしていきたいと思います。

どんな質問がされるのか把握しておく

1つ目のポイントは、どんな質問がされるのか把握しておくことです。

外資系企業の面接では、前職での実績やパフォーマンスについて聞かれます。具体的には、今まで担当した業務でどのようなパフォーマンスをしていたのか、どんな工夫して成果を出したのかということですね。

だからこそ「どのようにこれまで成果を出してきたのか」「今後はどう成果を出せるのか」という部分を具体的に語れるようにしておきましょう。

また、企業によっては日常的に英語を使っていることがあります。そのような外資系企業の場合は、英語での面接がおこなわれることもあるので、しっかりと準備や対策をしておく必要がありますね。

注意しておきたいのは、外資系企業だからとはいえ、日系企業の面接と大きく内容が変わるということはあまりないという点です。ですので、転職理由や志望動機などベーシックな部分をきちんと準備しておくのが望ましいと言えますね。

見られているポイントを確認する

2つ目のポイントは、見られているポイントを確認することです。

外資系企業は育成するつもりで人材採用をおこなわず、高いレベルでパフォーマンスができるかどうかが採用基準となっています。そのため、面接では実績やスキルが重要視される傾向が強く見られます。

また合わせて、成果を出せるかどうかという部分や風土への適性があるかどうかについてもチェックされています。

外資系企業であったとしても日本の法人であれば、日本色は強めであるものの、大手日系メーカーや商社と比較すると、合理的かつフラット・スピード感の早い企業が多い傾向にありますね。

大手日系企業から転職する場合は、ゆっくりとした動き方や曖昧すぎる対応ではなく、明確にハキハキとコミュニケーションを取るのがベストだと言えます。

伝え方・アピールの仕方を押さえる

3つ目のポイントは、伝え方・アピールの仕方を押さえることです。

外資系企業の面接を受ける際に重要なポイントは全部で4つあります。その4つのポイントを以下にまとめてみました。

  • 質問の意図からズレた回答をしない
  • 結論から端的に話す
  • 笑顔で表情豊かにコミュニケーションをとる
  • 硬くなりすぎない

質問の意図からズレた回答をしてしまうとアピールチャンスを逃してしまいます。聞き取れなかった際にわからないまま回答してしまうと、意図とはズレた内容を話してしまいます。そのときには素直に聞き返すようにしましょう。

他にも声のトーンを普段よりも少しだけ上げて、笑顔でハキハキと話すことができればあなたに対する印象が良くなる可能性があります。

とはいえ本番では緊張してしまって早口になりがちなので、事前に意識しながらゆっくり話せるように練習をしておきましょう。

ここで注意しておきたいのは、先ほどもお話したように外資系と言えども日系に長くある企業は、いわゆる「外資系」のUPorOUTのカルチャーがそこまでではないことが多いです。

なので、強調性がなかったり我が強すぎたり、そういった部分には十分注意するようにしましょう。

外資系企業への転職可能性を高めるなら

外資系企業への転職を検討している人は、外資系企業の転職に強みを持つ転職エージェントを利用するのがおすすめです。

なぜなら、他の転職エージェントと比べて、外資系企業の詳細情報を多く持っているからなんです。

また、あなたが希望する外資系企業に合わせた履歴書・職務経歴書の作成や添削、面接対策など、徹底的にサポートしてもらえます。もちろん、英語での面接対策もバッチリしてもらうことが可能です。

ただ、外資系企業のようなハイクラス求人は全体的に少ないため、網羅するためにも転職サイトと転職エージェントを併用することがベストですよ。

転職エージェントごとの違いや詳細は以下の記事でより詳しく解説しているのでぜひ合わせてご覧ください。

以下で、筆者おすすめの転職サイトと転職エージェントをご紹介していますので、ぜひ活用してみてくださいね。

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ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがオススメです。

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