SaaS業界の年収は高い?職種別の年収や転職する方法を解説!
SaaS業界の年収について現役の転職エージェントが解説します。
また、職種別の平均年収やSaaS企業別の平均年収も紹介しています。
さらに、SaaS企業に転職する方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
SaaS業界の平均年収は高い
SaaS業界の平均年収はIT業界の中では高いです。
職種別に年収は異なりますが、総じて高い傾向にあります。
dudaによる「業種別に見る日本の平均年収」と、業界動向サーチによる「SaaS業界の動向やランキング、今後など」のデータを参考に、IT業界の業種別の平均年収を見てみましょう。
IT業界の業種別平均年収 | |
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IT業界全体の平均年収 | 446万円 |
ITコンサルティング | 475万円 |
ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダー | 471万円 |
システムインテグレーター | 465万円 |
通信/ISP/データセンター | 413万円 |
SaaS部門 | 608万円 |
末永
一例として、営業経験がある人がSaaS企業に転職した際の想定年収をご紹介します。
想定年収(営業経験がある場合) | |
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SanSan | 560~1,050万円 |
サイボウズ | 450~800万円 |
ラクス | 464~553万円 |
参照 | doda |
SaaS業界の平均年収が高い理由
SaaS業界の平均年収が高い理由は下記の3点です。
- 収益性が高い
- 専門性が高い
- SaaSの需要が高い
SaaSは利用するソフトウェアをクラウド上で提供するビジネスモデルです。
大がかりな設備投資の必要がなく、利用料金は月額や年額で支払うサブスクリプション方式を採用しています。
顧客獲得が比較的容易であり、利用する顧客との関係も長期に続くケースが多いため安定的な収益が見込めます。
この収益性の高さが、社員への還元につながっています。
次に専門性の高さが挙げられます。
SaaSは継続利用が前提であり、システムを開発するだけでなく「顧客は何を求めているのか」をしっかりととらえ、既存サービスをより使いやすく改善させながら、新たなサービスを開発するといった専門性が必要です。
このように、簡単に他社が模倣したり追随を許さない専門性や独自性が企業の強みとなり、給与の高さにつながっています。
SaaSの需要が高いことも平均年収の高い要因となっています。
SaaS市場は、世界的に見ても高い成長率を誇っており、新しいビジネスモデルや技術革新が生まれているため、このような成長企業では、優秀な人材を確保する ために高い報酬を出すことが一般的です。
SaaS業界の職種別平均年収
SaaS業界の職種ごとの年収を紹介します。
ここでは、SaaS業界の中でも以下の4つの職種の平均年収を紹介します。
インサイドセールス
インサイドセールスの平均年収は、だいたい400~650万円です。
インサイドセールスの給与にはインセンティブが発生します。
メールや電話などでサービスの提案や販売を行う営業職ですが、商品説明や打ち合わせをする場合もWeb会議やチャットツールを使用することが多く社内で働くことが多い仕事です。
顧客との接点を作ることが重要であり、ヒアリング能力やコミュケーション力が求められます。
フィールドセールス
フィールドセールスの平均年収はだいたい400~700万円くらいです。
フィールドセールスもインサイドセールス同様、インセンティブが発生します。
顧客に直接会って営業をする仕事であり、インサイドセールスが作った顧客リストから営業をかけ成果を目指します。
実際に契約成立まで持っていく必要があり、ヒアリング力、提案力、交渉力など多くの能力が必要とされます。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスの平均年収は、400~800万円くらいとなっています。
カスタマーサクセスの役割は、主にシステム導入後の顧客のフォローをすることです。
サービスを継続してもらい、顧客満足度を高めることが重要なSaaS業界においては、カスタマーサクセスは特に重要なポジションです。
顧客の利用状況や問題点などを把握し、サービス定着率を向上させることが必要となります。
エンジニア
エンジニアの平均年収は、500~700万円くらいです。
製品となるサービスを作るエンジニアはSaaS業界に欠かせません。
Slerなどとは違い、短い期間での開発や改善が必要とされるため、柔軟性が求められます。
カスタマーサクセスから共有される顧客の情報をもとに、改善や修正が必要であり、分析力や問題解決力が求められます。
SaaS業界の企業別平均年収
ここでは、SaaS業界の企業別平均年収を解説します。ここで紹介するのは以下の5社です。
- SanSan
- サイボウズ
- ラクス
- マネーフォワード
企業名 | |
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平均年収 | 1,120万円 |
仕事内容 | ・アメリカに本社を置き、検索エンジンやWeb広告をはじめ、コンピューターやインターネットに関する多分野で事業展開をしているIT企業 ・日本国内のみならず世界的な検索エンジンのシェアを誇り、利用するユーザーに最適な情報を提供するため、日々アルゴリズムを更新し続けている |
参照 | エンゲージ 会社の評判 グーグル合同会社の評判・口コミ |
企業名 | SanSan |
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平均年収 | 700万円 |
仕事内容 | 名刺管理営業DXサービス「Sansan」や、請求書業務をデジタルで完結できるインボイス管理サービス「Bill One」などを提提 |
出典 | 有価証券報告書|Sansan |
企業名 | サイボウズ |
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平均年収 | 664万円 |
仕事内容 | 業務に合わせたアプリを簡単に作成できる「kintone」や社内の情報共有を円滑にできる「サイボウズ Office」などを提供 |
出典 | 有価証券報告書|サイボウズ |
企業名 | ラクス |
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平均年収 | 643万円 |
仕事内容 | 主に、経費精算システム「楽楽清算」、電子請求書発行システム「楽楽明細」、販売管理システム「楽楽販売」、メール共有・管理システム「Mail Dealer」、メールマーケティングシステム「配配メール」等の、企業向けクラウドサービスを提供 |
出典 | 有価証券報告書|ラクス |
企業名 | マネーフォワード |
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平均年収 | 666万円 |
仕事内容 | バックオフィス全体の効率化をサポートするSaaSサービス「マネーフォワード クラウド」「マネーフォワードME」を提供 |
出典 | 有価証券報告書|マネーフォワード |
末永
年収が魅力的なSaaS業界に転職したい人も多いと思います。
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SaaSとは
SaaSとはSoftware as a Serviceの略のことで、SaaS企業が稼働しているソフトウェアをネットワークを経由して、ユーザーが利用できるサービスのことです。
従来のソフトウェアは、使用する際にPCやスマホなどのデバイスにインストールする必要がありました。
しかし、SaaSはクラウド上でソフトウェアを使用するため、特定のデバイスがなくてもソフトウェアの利用ができます。
Gmailを例にとってみましょう。
GmailはGoogle社がクラウド上に構築した独自のメール用のアプリを利用しており、どのモバイルからでもどのPCからでも自分のアカウントにログインすることができ、同じメールを見ることができますよね。
GmailもSaaSの一つなのです。
SaaSの代表的なサービス
SaaSの代表的なサービスをいくつかご紹介します。
ビジネスチャット | ・ビジネスチャットは、SaaSを代表するコミュニケーションツールであり多くの人が利用しています。 ・社内メンバーだけでなく、関連会社などさまざなステークホルダーともコミュニケーションが可能です。 【主な製品】 「Slack」 「Chatwork」 「Microsoft Teams」など |
Web会議 | ・ビジネスチャット同様、現代のビジネス社会、とりわけリモートワークになくてはならない、SaaSの代表的ツールです。 ・音声通話やビデオ通話ができることはもちろん、マンツーマンの通話や複数のWeb会議にも使えます。 【主な製品】 「Zoom」 「Skype」 「Google Meet」など |
スケジュール管理 | ・チーム内での予定を共有することで業務の効率化を可能にするのが、SaaSのスケジュール管理ツールです。 ・メンバー一人ひとりが予定を登録することで、全員で可視化が可能になります。 【主な製品】 「 Googleカレンダー」 「TimeTree」 「TeamOn」など |
会計ソフト | ・会計ソフトを使うことで、経理や財務などの会計業務の情報の一元管理や一部業務の自動化が可能になります。 ・それぞれの企業に合った形態を選ぶことができ、これまでのような大がかりな初期投資も不要なため気軽に業務の効率化が図れます。 ・また個人事業主向けのリーズナブルなプランもあります。 【主な製品】 「マネーフォワードクラウド」 「freee会計」 「やよいの青色申告 オンライン」など |
SaaSの将来性
SaaSの将来性はかなり高いと言えます。
スマートキャンプ株式会社の「SaaS業界レポート2022」によると、国内におけるSaaS市場の年平均成長率は約12.5%とかなり高いです。
また、株式会社富士キメラ総研のプレスリリースでは、日本のSaaS市場規模推移は約1兆7,000億円の規模まで成長する見通しとなっています。
テレワークやペーパーレスの浸透、政府がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進をしていることなどから、今後もさらなる成長が見込まれます。
加えて、大がかりな初期投資が不要であり、サブスクリプション方式により費用の軽減につながっていることで、事業規模などを問わず幅広いユーザーから利用されていることもSaaS業界成長の後押しとなっています。
末永
以上のようにSaaS業界は今後も発展していく予測があり、将来的な年収も他業界に比べると安定しているので、転職するにはおすすめですよ
SaaS業界に必要なスキル
年収の高いSaaS業界で働くのに必要なスキルは次の3つです。これらのレベルを上げていくとさらに年収が上がることも期待できます。
学習意欲
SaaS業界は今後も成長していく業界なので、継続的に勉強することが重要です。
変化が激しい業界であり、IT技術自体の進化も早く、さまざまな企業が次々に新しい事業の開発を進めており、常に新たな技術や製品が登場しています。
昨日まで革新的であった情報が、今日には当たり前のものとなっているように、常に先を見通した考えをもつことが必要です。
SaaS業界で働くためには、自社の製品に関する情報だけでなく、IT業界の情報はもちろん、あらゆるSaaS企業の新サービスや取り組んでいる情報をインプットする必要があるため、常に学習する意欲が求められます。
問題解決力
SaaS業界では、お客様が何に困っていて、それを解決するために会社のどんな製品が使えるのかを説明して営業するために、問題解決力が重要です。
この問題解決力は、セールス、カスタマーサクセス、エンジニア、どの職種にとっても必要とされます。
SaaS製品の多くはサブスクリプション方式であり、お客様に長期的に利用してもらうことが重要です。
そのため、目先の売り上げや利益にとらわれず、常にユーザーファーストの視点に立った考え方をもつことが不可欠です。
お客様の抱えている問題、意図や要求を正確に理解し、具体的にどうすれば自社の製品が役に立てるのかを考える問題解決力はSaaS業界で働くための重要なスキルです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、特に営業職に求められますが、インサイドセールスでもフィールドセールスでも、カスタマーサクセスでも、どんなに良い製品でも売るのは人です。
顧客と適切なコミュニケーションが取れないとビジネスは成立しません。
顧客と円滑なコミュニケーションを取ることで、顧客の問題を理解し、自社の製品の価値を明確に伝え提案することが重要です。
さらに、顧客との関係を良好に保ち、発展させる能力も必要とされます。
また、顧客だけでなく、社内での連携や関連部署との情報共有など多くの場面でコミュニケーション能力が求められます。
SaaS業界の年収に関する口コミ
実際にSaaS業界で働いている人が、自分の年収に関してどのように感じているか、評価をまとめてみました。 気になるところだと思いますので、ぜひ参考にしてください。
評判・口コミ
20代・女性
インフラオペレーション
外資なので、日本企業のような昇給の仕方や賞与は期待できませんが、同業他社の同職種と比べるといいかと思います。
日本企業に比べるとかなりいいです。
ただ、長く勤めてくると昇給ペースが遅いように感じる可能性はあるので、どんどん昇格や成長を目指してオープンポジションに応募するのが得策です。
また、入社前の給与交渉時のタイミングが一番重要だと思いますので、背伸びしたり駆け引きするなどして高い給料をもらえるよう工夫して臨みましょう。
エンゲージ 会社の評判
20代・男性
フィールドセールス
年一回昇給の評価があります。
グレードが一つ上がると月収で7万ほど上がるため、実績を出すとその分の評価としては充分に感じられます。
賞与もランクごとで評価が高いと3か月分以上になります。
年功序列などは一切感じず、実力で評価されます。
同僚評価もあり、数字以外の評価では最終的にどんな判断をされるかは、周りとの連携やコミュニケーション・自己アピール力が重要だと思います。
エンゲージ 会社の評判
30代・男性
エンジニア
年収は業界の中では平均より少し上ぐらいだと思います。
いわゆる中堅と言われるレベルのエンジニアであれば程よい年収をもらえると思います。
毎年の定期昇給のほか2~3年に一度給与テーブルの底上げをされることがあり想定よりも多くの年収となる可能性は高めの会社だと思います。
賞与もランクごとで評価が高いと3か月分以上になります。
エンゲージ 会社の評判
30代・男性
カスタマーサポート
年に2回評価の機会があり、短いスパンで実績が反映しやすいと思います。
また良くも悪くもメリハリがついた評価方式となっているので、結果を出した人については、入社から間もないタイミングで給与水準がかなり上がっていくということも日常的にありえます。
エンゲージ 会社の評判末永
年功序列の会社がまだまだ多いなか、実力次第で給与もポストも上がりやすい会社が多い印象です。
また、まわりと比べて自社の年収が高いと自覚している社員は多いですね。
事業自体が成長フェーズにあるため、昇進や昇格の機会も多いという意見もあり、2~3年に1度、定期昇給とは別に給与テーブルの底上げや、特別賞与が支給されたりと、うれしい一面も結構あるようです。
SaaS業界のワークライフバランス
SaaS業界のワークライフバランスは良いです。それは、以下の2つの理由があるからです。
- リモートワークを認めている企業が多い
- フラットな文化がある若い企業が多い
株式会社エムエム総研の【SaaS営業職の働き方に関する調査】によると全体の6割以上の企業がリモートワークを採用しています。
リモートワークと出社の割合は会社によって異なるものの、オフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方である「ハイブリッドワーク」によって、社員が自分の状況や事情に合わせた働き方が可能になり、柔軟なワークスタイルを実現できます。
常に出勤しなくても仕事が可能なため、働き方の多様性を実現できます。子育てや介護といった家庭の事情がある人でも、働きやすい状況にあります。
また、フラットな文化がある若い企業には、社員一人ひとりが自分の意見を出し、上下関係があまりない自由な環境にあり、個々人の考えや意見が尊重されるため、それぞれが望むワークライフバランスにあった選択ができる環境が整っています。
このように、SaaS業界で働くことにより、仕事をバリバリこなしてキャリアアップを目指す人、資格や免許を取得したい人、家族との時間を多くもちたい人など、さまざまなニーズに合ったワークライフバランスを実現しやすいと言えます。
SaaS業界に転職する方法
末永
ここまで読んでくださった人の中には、年収が高いSaaS業界に転職したいと考えている人もいると思います。
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すべらないキャリアエージェント には、SaaS企業への転職支援実績が豊富なアドバイザーが多数在籍しており、その蓄積されたノウハウを余すことなくお伝えすることができます。
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もちろん、経験年数や役職、企業の売上などにより多少の変化はありますが、SaaS業界の平均年収は総じて高いと言えます。