未経験からWebマーケティングに転職!プロが仕事内容などを徹底解説

未経験からWebマーケティングに転職!プロが仕事内容などを徹底解説

    Webマーケティングへ転職する方法をサイバーエージェント出身の転職のプロが徹底解説。

    必須スキル、志望動機・転職理由の例文、仕事内容や年収情報もお届け。気になる年収情報、その後のキャリアパスも。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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未経験からWebマーケティング職への転職は可能

結論から申しますと未経験からWebマーケターになることは可能です。

なぜなら、Webマーケティング市場は拡大傾向にあるのに対し、Webマーケティングに携わる人の供給が追いついていないからなんですね。

そのため、第二新卒や未経験者を採用している企業が多くなっています。

そこで未経験からマーケティング職へ転職する方法を、以下に3つ挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

上記に挙げた3つの方法について、次でさらに詳しくお話していきますね。

無形商材の営業を経験後、広告代理店へ転職する

未経験からWebマーケターになるためには、まず無形商材の営業やソリューション営業を経験する必要があります。

なぜ営業の経験が必要なのかというと、営業の経験を通して数字での達成意欲やビジネス感覚を身につけることができるからです。

またWebマーケティングに対して華やかな印象を持っている人も多いですが、実際はセールスの延長になります。

セールスでは顧客と1対1でおこないますが、Webマーケティングの場合はサービスを届けたい相手が1対nとなるので、1対1の経験がないまま100、1000にセールスをおこなうと成果を出しづらくなってしまうからです。

そして無形商材の営業経験を積んだ後は、Web広告代理店のアカウントプランナー(営業)に挑戦するのがおすすめです。

Web広告代理店のアカウントプランナーとは、インターネット上に表示されるバナーや動画などの広告枠を販売する営業をおこないます。主に法人や団体に対してインターネット広告の利用を提案します。

Web広告代理店のアカウントプランナーでキャリア形成をしたほうが良い理由としては、以下の3つが挙げられます。

  • 多様な施策や広告商品を運用でき、スキルを形成しやすい
  • 20代〜30代前半であれば未経験でも転職可能
  • Webマーケティング職で求められるスキルが習得可能

上記のようなメリットがWeb広告代理店のアカウントプランナーにはあります。

ですが以上のように無形商材の営業から、Web広告代理店のアカウントプランナーとキャリア形成をしていくのは遠回りに感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、早くWebマーケターになりたいからといってすぐに事業会社に転職しようとし、いつまで経っても転職先が決まらず頓挫してしまうこともあります。

そのためこの方法は遠回りのように感じるかもしれませんが、着実にWebマーケターに近づける方法として非常におすすめです。

広告代理店を経由したWebマーケターへの転職をお考えならぜひすべらないキャリアエージェントにご相談ください。

転職エージェント末永 末永

弊社では、中長期的なキャリアを見据えた転職支援を得意としております。


私自身がリクルートからサイバーエージェントに転職し、独立し、SEOや広告などのコンサルとして活躍していた実績もありますので、未経験からWebマーケターになるためのノウハウを提供することができます。


ですので、「最終的にはWebマーケターになりたいけど、まだ早いかな」と考えている人には最適です。


あなたの理想のキャリアの言語化と、戦略的なキャリア形成をサポートしています。どのようにステップアップすればいいのかアドバイスできるので、ぜひお気軽にお問合せください。

Webマーケティング職への転職に強いエージェント

Web広告代理店のアカウントプランナーについて、さらに詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にご覧ください!

社内異動をしてWebマーケティングに携わる

現職が好きでもWebマーケティングに携わりたい、そんなふうに考えている人もいると思います。

そんな人には、今の会社内で異動をしてWebマーケターになるという方法があります。

というのも、新しい企業の文化にフィットせずに短期離職をしてしまったという事例もあるからなんですね。だからこそ、慣れている現職で異動をまず考えるのが妥当な判断だと言えます。

転職エージェント末永 末永

ただし、基本的には社内異動でWebマーケティング職へ転換するのは難しいんですね。

なぜなら、専門性が必要な部門なため、経験者を中途採用するか、生え抜きの新卒を初期から配属させる企業がほとんどだからなんです。

小規模のスタートアップ企業などでしたら、兼任で任されるケースは可能性としてあると思いますよ。

社内異動についてさらに詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

事業会社のWebマーケティング職に最初から申し込んでみる

はじめから事業会社のWebマーケティング職に応募するというのも1つの方法として挙げられます。

ただし、事業会社といっても小規模のベンチャー企業にマーケターとして入社する形を狙うことになります。そこで経験を積んでいき、さらにレベルアップのための転職をするという方法ですね。

しかし、小規模のベンチャー企業であると経営陣のWebマーケティングに対するノウハウが確立されていないため「それマーケターって言うの?」といったようなケースに陥る場合もあります。

もう1つの方法としては、自発的に業務に役立つ経験を積んでから代理店のマーケターや運用担当者にチャレンジするというものが挙げられます。

具体的には、営業経験がなくても自身でアフィリエイトでしっかりと利益を上げていたり、戦略的にSNSを運用して結果を出したりすることですね。

未経験不可が多い理由としては「初心者がマーケティングをやって大丈夫なのか?」とクライアントが考え、その企業の評判を落としてしまうケースを企業側が考えているからなんです。

転職エージェント末永 末永

すべらない転職では、YouTubeチャンネルも運営しており、私が動画で解説しているものもございますので、こちらもぜひご覧ください!

Webマーケティング職の企業選びのポイント

結論から申しますと、企業選定に迷っている人はマーケティング部門に、どのくらい企業がお金を割いているのかを判断基準にするのが良いです。

しかし今までも述べてきたようにWebマーケティング職に就く方法は、大きく分けて2つあります。

最初から事業会社に転職する方法と、無形商材の営業からWeb広告代理店のアカウントプランナーになりキャリアを形成する方法があります。

事業会社

ではまず事業会社に転職する際のポイントについて紹介していきます。

事業会社の場合でもマーケティング部門にどのくらいお金を割いているのかは必ず確認しましょう。

なぜなら、マーケティングはお金をかけなければ、できることが限られてしまうからなんです。

予算額が大きいほど様々な施策を運用できる可能性が高いと言えます。

また「大きな予算に責任を持ちつつ、多様な施策を打ちながらWeb媒体を運用した経験」を持っているWebマーケターは、市場価値が高いと評価されます。そのため、その後のキャリアでも有利になります。

Web広告代理店

次に2つ目の無形商材の営業からWeb広告代理店のアカウントプランナーの方法の場合です。

この場合ではWeb広告代理店の選び方について説明していきます。

Web広告代理店に転職する際には、その企業の取引先である事業会社がどのくらいマーケティングに予算を割いているのかを確認します。

Web広告代理店の仕組みとして、クライアントである事業会社の広告運用をおこなうことで利益をもらっています。

基本的に広告代理店は手数料として広告費の15%程度を受けとるので、事業会社の広告に対する予算が少ないと、手数料として得られる利益も自動的に少なくなってしまうのです。

そのため、この場合は予算を400万円以上としている事業会社と取引しているWeb広告代理店を選ぶといいでしょう。

Webマーケティングの業種・職種

まずWebマーケティングとは、Web上で集客をおこない自社のサービスや商品への購入につなげるための様々な施策を行うことです。

Webマーケティングの手法としては、初めにWebコンテンツの制作をおこないます。そして見込み顧客を獲得できるよう、効果的なWebコンテンツを考える役割がWebマーケターです。

ここではいくつかWebマーケティングでおこなう施策を紹介していきます。

SEO対策

まずSEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字をとった略称です。検索ユーザが求めているコンテンツを作成することで、検索ランキング向上を目指します。

具体的な作業としては、特定のキーワードで検索された場合に、自社のサイトが検索結果で上位に表示されるよう、ページやサイト内・外を調整します。

次にSEOの大まかな流れを説明すると、最初にどのキーワードでサイトを上位に表示させるかを考えます。キーワードは自社ビジネスに関連したものを選びます。

キーワード選定で大切になってくるのは、狙ったキーワードで実際に検索する人数がどのくらいいるのかという点(検索ボリューム)です。

そして選んだキーワードに合わせて、良質なコンテンツを作成していきます。

この作業をおこなうことで、定期的なアクセスを増やし、問い合わせなどのCV(コンバージョン)にも繋がっていきます。

Web広告運用

Web広告運用の主な仕事内容としては、WebサイトやSNSなどのメディア媒体に広告を入稿、運用をおこなうことです。

広告の企画から入稿、分析、改善などを通して最適化をおこなっていきます。

Web広告運用として代表的なものには「リスティング広告(検索連動型広告)」「DSP広告(コンテンツ連動型広告)」「SNS広告」があります。

簡単に説明するとまず「リスティング広告」とはユーザーがWeb上で検索したキーワードに合わせて表示される広告のことで、検索連動型広告とも呼ばれています。

特定の商品やサービスを探しているユーザーの検索に連動して広告を表示する仕組みなので、ニーズの高いユーザーにアプローチをおこなうことができます。

また「DSP広告運用」とはGoogleやYahoo!広告では設定することができない、ターゲティングでユーザーに広告を表示することができる運用方法です。

「SNS広告」とはTwitterやInstagram、LINEなどのSNSプラットフォームに表示される広告のことです。

LPO

LPOとは「Landing Page Optimization」の略称です。ランディングページ最適化のことを指しています。

サイト訪問者の途中離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)まで導くことを目的としておこなわれています。

しかし、LPOを導入したからといってすぐに効果が出るわけではないので、市場分析やターゲティングをしてプランを練る事がポイントです。

SNS運用

SNSはTwitter、Instagram、Facebookなど様々なSNSがあり、市場も拡大してきてます。

そのためサービスを拡散できたり、ユーザーと関わる機会を持つことができます。

SNS運用をおこなうには、各媒体の特徴をよく把握した上でおこなう必要があります。SNSによって必要となるコンテンツやユーザー層、機能も異なってきます。

目的やターゲットに合ったSNSを運用していくことが求められます。

動画作成

WebマーケティングにはYoutube、Instagram、TikTokなどの動画コンテンツを利用するマーケティングもあります。

動画ではテキストよりも多くの情報をユーザーに伝えることができます。

実際に動画マーケティングでは以下のようなことをおこないます。

  • 動画作成の目的を明らかにする
  • ユーザーのターゲット
  • 視聴回数、クリック率、コンバージョン率などの目標を設定する
  • 動画を作成・配信する
  • 効果を検証・改善する

また動画マーケティングでは、動画の配信先に合わせた施策をおこなう必要があります。

【業態別】Webマーケティング職の仕事内容・年収まとめ

ここまではWebマーケティングでおこなう施策を紹介してきましたが、次に業界別の仕事内容や年収について紹介していきます。

Webマーケティング職と一言で言っても、業界や業界によって定義・求められる業務にばらつきがあります。

だからこそ、志望する企業の状況については入念にリサーチする必要がありますね。

そこで今回は、以下に挙げた3つの業界に分けて、業務内容や給料の相場などについて紹介していきたいと思います。

では、次でそれぞれ順番に詳しくお伝えしていきます。

大手事業会社

大手事業会社とはメーカーなどを指しますね。今現在、どの商材もデジタル化の推進に伴いWebマーケティングの需要が高まっています。

具体的な例を挙げるとすれば、キリンビールでお馴染みのキリンホールディングスです。

キリンホールディングスでは、複数部門を横断したデジタル部門を企業内に作り、DMP活用を積極的に進めてWebマーケターが活躍できる場を整えています。

そんな大手事業会社のマーケティングの業務内容ですが、幅広いため企業によって異なるものの、以下の3つが主な業務となります。

業務内容

  • 提供する商品やサービスのマーケティング・販売戦略を考える
  • 消費者データに基づいた市場のリサーチをする
  • バリューチェーンの最適化を図る

上記3つが主な業務になるとは思いますが、正社員になるのか契約社員になるのかによっても変わってきます。

また、特定の職種に特化した人材になるのか、コンテンツ制作だけではなくマネジメントまでおこなえる総合的な人材になるのかによっても変わってくる部分です。

そして年収についてですが、先程紹介したキリンホールディングスのマーケティング部門では約300万円から約500万円ほどのようです。

転職エージェント末永 末永

企業によってはその人にしかできないようなスキルを持った人材をエキスパート人材に選び、高待遇を与えることもあります。

ですので、逐一企業の情報をチェックするのがおすすめです!

広告代理店

広告代理店は事業をする人の支援をおこないます。

総合広告代理店のデジタル部門や専門性に特化した中小の広告運用会社があります。

例を挙げると、大手では電通博報堂、インターネットに限定したマーケティングですとサイバーエージェントなどがあります。

ですがひとえに広告代理店といっても様々な業務や形があります。

そんな広告代理店のマーケティングの業務内容ですが、以下の3つが主な業務として挙げられます。

業務内容

  • クライアントのマーケティングや販売戦略を考える
  • 消費者データに基づいた市場のリサーチをする
  • 広告運用の代理を請け負う

大手の広告代理店では、企画や予算策定の戦略立案などの上流工程に対するアドバイザリー案件があります。それに対し、中小の広告運用会社は顧客と近い分野での広告運用などがメインとなります。

また、給料については実績や能力に応じて大きく変わってきます。大手広告代理店であれば年収が約800万円以上、中小では300万円以上と大きな差が生じますね。

中小の支援会社であったとしても上のポジションで入社できれば、高年収を狙える可能性があります。

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初めに述べたように、未経験からWebマーケティングに挑戦したい人は、中小企業の広告代理店がおすすめです!

ベンチャー企業

ベンチャー企業には明確な基準や定義はないものの、一般的にオリジナルのアイデアや技術をもとにして、新サービスや新たなビジネスを展開する企業がベンチャー企業に当てはまります。

また、新規事業を興して急速な成長を目指す新興企業と同じ意味で用いられるケースもあります。

そんなベンチャー企業のマーケティングの業務内容ですが、以下の5つが主な業務として挙げられます。

業務内容

  • 全社的な意思決定を支えるマーケティング施策の立案
  • ヒト・モノ・カネのマネジメント業務
  • 提供する商品やサービスのマーケティング・販売戦略を考える
  • 消費者データに基づいた市場のリサーチをする
  • バリューチェーンの最適化を図る

十分に経験を積んだWebマーケターであれば、自分に振られたタスクだけではなく、会社の意思決定を支えるような仕事に携われることもあります。また、マネジメントできる可能性もありますね。

大手企業の場合は、個々の役割が細分化されて裁量が小さくなることも多々あります。しかし、ベンチャーの場合は裁量が大きいことが多いため、Webマーケターとしての成長環境が整っています。

またベンチャー企業でのマーケティング職の年収は、マーケティングに力を入れているSansanで490万円〜840万円となっています。

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ただ、ベンチャー企業というととても幅広いと思いますが、未経験からWebマーケターとして採用してくれるベンチャーだと多くても50人程度になりますね。

50人以上のベンチャーやプロダクトが優れているITやSaaS系の企業は、経験者などを採用する傾向にあります。

Webマーケティング職に必要な資質

Webマーケティング職に必要なスキルがあれば、事前に知っておきたいところですよね。

そこで、Webマーケターとして活躍している人の特徴を以下に4つ挙げてみました。

上記に挙げた4つの特徴について、それぞれさらに詳しく紹介していきます。

データ分析能力

Webマーケティングの世界では、アクセス数やコンバージョン率などすべての活動が数値データとして表されます。

そのデータから何が分かりどのような施策を打つべきかという一連を考えることが大事です。

このデータ分析能力がないと「数字が意味するもの」や「数字から判断すべきこと」を捉えることができません。

その結果、筋の違った施策を立ててしまうことに繋がり、満足がいく結果を得られません。

データ分析能力を身につけるためには、現職で扱っている何かの数値データを材料にして、そこから何がわかるのかと考える癖をつけると良いでしょう。

人を巻き込む力

Webマーケターはデザイナーやエンジニアなど、様々な職種の人たちとやりとりをします。

だからこそ、うまくコミュニケーションが測れないとトラブルの元になってしまうことがあります。

円滑にプロジェクトを進めるためには、人を巻き込みながらビジネスを進める推進力が求められます。

つまり、リーダーシップ力や調整力といった部分になります。

どんなレイヤーでも良いので、理想に向かって上手に人を巻き込んで行動できる人はWebマーケターとして活躍できるでしょう。

市場のニーズを読み取る力

市場のニーズを読み取る力も大切なスキルです。というのも、計測数値の分析も重要ではあるものの、それだけではマーケティングはできないからです。

Webマーケティング職に求められるのは、ユーザーが何を求めているのかを考えることです。

そのため、自分が対象とするユーザーになりきって、相手が考えていることを想像する力も必要となります。

どの解決法が望ましいのか、ターゲットとなるユーザーにうけるのはどんな内容なのかと柔軟に考えられる発想力が何よりも大事だと言えます。

流行に敏感

流行というのは「Webマーケティング業界の流行」と「自分が担当するユーザーにとっての流行」を考えることです。

Webマーケティング業界はIT業界の中でもとくに移り変わりが激しく、新たなサービスや技術が次々に登場します。

そのため、業界情報のキャッチアップが求められます。

同時にユーザーは世の中の流行に左右されやすい傾向があります。

だからこそ、常にニュースやSNSなどで流行をチェックする癖をつけておくことをおすすめします。

Webマーケティング職に求められるスキル

Webマーケティング職に求められるスキルがあれば、事前に把握してしっかりと身につけておきたいですよね。

そこで、Webマーケティング職に求められる大切な2つのスキルと資格を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

上記に挙げたスキルと資格について、次でさらに詳しくお伝えしていきます。

ポータブルスキル

ポータブルスキルは職種に関係なく、働く上で必要とされる汎用スキルやビジネススキルを指します。

具体的には、対人スキルや実務スキル、基礎的なスキルなど、以下の表にまとめたものが該当します。

対人スキル ●コミュニケーション力
●交渉、調整力
●マネジメント力
●リーダー/フォロワーシップ
●影響力
実務スキル ●目標設定力
●逆算計画力
●問題/課題発見力
●問題/課題解決力
●実行/運用力(PDCAサイクル)
基礎的スキル ●社会人としてのマナー/基礎力
●ビジネスパーソンとしてのマインド/心構え/処世術

Webマーケティングでは、上記に挙げたような基礎的なスキルを持ち合わせていることが前提条件になります。

Webマーケティングは変化が激しい仕事の一つであり、すぐに結果が出る仕事ではないので、高い行動力でひたすら改善を繰り返すことができる力が必要です。

さらに基礎的なスキルと合わせて高い対人スキルと実務スキルを持つと、Webマーケターとしての市場価値を高められます。

テクニカルスキル

次にテクニカルスキルとは、Webマーケターの業務を遂行する上で求められるスキルを指します。

具体的には、コンテンツマーケティングやSEOなど、以下の表にまとめたものが該当します。

コンテンツマーケティング ●顧客に向けて役立つ情報を継続的に配信することで顧客との接点を増やし、購買促進させるマーケティング手法。

また、ニーズの高さに応じて様々な集客経路でアプローチできることも特徴。
ニーズの高い顧客は自ら検索するため「顧客が知りたいこと」を自社メディアに掲載しておけば、検索結果から自社メディアに流入してもらえる。

一方、ニーズが高くない顧客には他のメディアに対して、記事広告やSNSによる拡散によってアプローチすることが可能。
SEO ●「見込み客が検索するキーワード」を想定し、検索エンジンで検索した際に上位表示されるようにWebページを作り込む。

顧客がWebサイトを訪れるのは検索結果ページからであることが多いため、コンテンツマーケティングを実施する際には必須の知識。

ただし、SEOだけを武器に活躍は難しい。あくまでも基礎的な素養として考えられており、何かプラスαのテクニカルスキルや強いポータブルスキルとの組み合わせで初めて評価される。
ソーシャルメディアの活用 ●個人が発信し相互作用を通じて拡散していくメディア。具体的には、Yahoo!知恵袋などQ&A掲示板・価格.comなどの口コミ型ホームページ、TwitterやFacebookに代表されるSNSが挙げられる。

ソーシャルメディアの発達により商品や口コミが広まりやすくなり、消費者の行動に大きな影響を与えられる。

爆発的な拡散力がSNSの特徴なので「いかにファンを作るか」「いかにシェアしたいと思わせるか」と言う2点が重要になる。
Web広告 ●Web広告は広告形式や課金方式が多様化し、広告主に対するソリューションの幅が広がっている。近年注目されているのは以下の4つ。

「ネイティブ広告」
「DSP」
「インプレッション型」
「成果報酬型」

広告主に最適な提案ができるように多様化する広告の流れに乗り遅れないようにするのがポイント。
リードナーチャリング ●「見込み客を育成して顧客にする」マーケティング手法。
見込み客に対して商品情報を提供したり、商品そのものとは直結しないお役立ち情報を発信したり、継続的にコミュニケーションをとって商品購入へ導く。

1度離脱したユーザーでも長期間にわたって接点を持つことで企業との関係を深化させ、商品購入に誘導できる。

メーカーではこのスキルはとても役立つものの、何か他のスキルも合わせて持てば転職価値の向上に繋がる。
モバイル対応 ●スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、Webサイトの画面をタッチ操作、モバイル端末の画面サイズに最適化させるニーズが高まっている。

そこでGoogleはモバイル端末に最適化されたWebページをスマートフォンの検索結果で上位表示させるようにし、モバイル対応を強化。

スマートフォンに最適化されたWebサイトを構築することは必須。
このスキル単体よりも他のスキルと組み合わせることで、転職価値を上げることが可能。

上記に挙げたようなテクニカルスキルを持っていると重宝されますが、スキルの深度によって得られるポジションは変わってきます。

資格

結論から申しますと、Webマーケティングに資格は必要ありません。

なぜなら、資格よりも経歴や経験のほうが重視されるからなんですね。

そのため、自分でアフィリエイトの利益を上げたり、戦略的にSNSを運用して結果を出したりするほうが良いでしょう。

少額でも自分でお金を払ってリスティングの運用をしてみるなど、実務に活かせる経験を自発的におこなっていたという経験のほうが転職の際に役立ちます。

転職エージェント末永 末永

もちろん資格を通して知識をつける、または熱意を示す手段の1つとして用いるのはアリですよ。

ただ、転職エージェント視点ではその時間を自己分析や将来のキャリアプランを考える時間に使うことをおすすめします!

ここまでに紹介した経験・スキル・資格があれば、転職する前に整理しておくことをおすすめしています。これを「キャリアの棚卸し」と言います。

キャリアの棚卸しのやり方

これまでの業務や、それによって獲得したスキルを時系列で書き出します。
その後「どうしてこの業務が得意/苦手だったか」「一番苦労したことは何か」「一番やりがいを感じたことは何か」「どのような実績を残したか」など、とにかく一つひとつの業務を徹底的に深掘りしていきます。

ですが、この作業を一人でやろうとするとキリがありません。転職者一人だと、転職面接においてどのようなポイントが評価されやすく、深掘りのポイントになるのかがわからないからです。

そこでおすすめなのが転職エージェントです。それぞれの企業の採用のポイントを把握しているので、それを踏まえた選考対策を実施してもらえるからです。

特に弊社のすべらないキャリアエージェントはキャリアの棚卸しや中長期的なキャリア形成、自己分析など、求人紹介以外の部分に大きな強みがあります。

初回の面談ではご希望がない限り、求人の紹介をおこなっておりません。無理に転職を勧めることは一切しておりませんので、少しでも上記のことで悩んでいれば、お気軽にご相談ください。

すべらないキャリアエージェント
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Webマーケティングへの志望動機・転職理由・例文

Webマーケティング職へ転職する際に志望動機や転職理由をどうしたら良いか悩んでしまう人も多いと思います。

そこで転職エージェントの立場から、これだけは押さえておきたいという3つのポイントがあります。

それは「なぜWebマーケティング職なのか」「なぜその企業なのか」「過去の経験をどのように活かそうと考えているのか」という3つなんです。

その中でもとくに「なぜWebマーケティング職なのか」という点は、実体験に紐づけて話すほうが説得力が高まります。

過去にどのような経験をしたのか、その経験から自分のWebマーケティングに対する適性をアピールすれば、企業側もあなたを採用することのメリットを感じやすくなります。

また志望動機を書く際には「Webマーケティングの仕事内容」をできる限り把握しておきましょう。

では具体的にどのような感じで志望動機や転職理由を書いたら良いのか、以下で例文をご紹介します。

ぜひ参考にしながら、あなた自身に置き換えて考えてみてください!

志望動機の例文

私は○○会社の営業職として○年間にわたり勤務してきました。顧客データを用いた効率の良い顧客へのアプローチを図る重要性を実感し、独自アンケートの実施や顧客ニーズに合わせた商材を活用するなど、顧客志向を体現するマーケティングのような発想で行動してきました。

それと同時に業務を通してWebマーケティングツールの活用にも強い関心を持つようになりました。様々な企業を調べている中で、開発から企画、販売や導入、活用に関するコンサルティングまで一気通貫でおこない、顧客の成果を高める体制が整っている御社のWebマーケティング職に魅力を感じました。

Webマーケティング職としての経験はありませんが、営業経験を通じて培った顧客への課題解決力を活かして仕事に取り組んでいきたいと考えております。

上記のように実体験を紐づけることに加えて、その企業にしか言えない内容を織り込むようにしましょう。

また、志望動機を考える際に盛り込んだほうが良い2つのポイントは以下の通りです。

上記のポイント2つについて、次でそれぞれ詳しくお伝えしていきたいと思います。

マーケティングの重要性を実感した経験

志望動機を伝える際には、Webマーケティングの重要性を実感した経験を盛り込むのがおすすめです。

上記でご紹介した志望動機の例文でいうと、以下の部分が当てはまりますね。

私は○○会社の営業職として○年間にわたり勤務してきました。顧客データを用いた効率の良い顧客へのアプローチを図る重要性を実感し、独自アンケートの実施や顧客ニーズに合わせた商材を活用するなど、顧客志向を体現するマーケティングのような発想で行動してきました。

このような実体験からWebマーケティングの重要性を実感したこと、その上でどのように業務へ取り組んでいたのかを明確に伝えることがポイントです。

また、重要性を実感したからこそ、仕事として今後チャレンジしていきたいという意思に繋がった、と具体例を示しながら話せるのが理想的ですね。

Webに関する仕事に携わりたいと感じた経験

日常生活に欠かせないWebに関する仕事に携わりたいというきっかけから転職を検討するケースもありますよね。

ただし、その場合には「Web業界の中でなぜWebマーケティングなのか」という部分は明確にしておくべき重要なポイントだと言えます。

上記の志望動機の例文でいうと、以下の部分が当てはまりますね。

それと同時に業務を通してWebマーケティングツールの活用にも強い関心を持つようになりました。様々な企業を調べている中で、開発から企画、販売や導入、活用に関するコンサルティングまで一気通貫でおこない、顧客の成果を高める体制が整っている御社のWebマーケティング職に魅力を感じました。

関心を持ってから調べた業界の成長性や顧客への貢献度など、客観的な情報を踏まえた上で挑戦してみたい気持ちを持ったきっかけを伝えられると、説得力を高められます。

基本的な志望動機の考え方などについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてくださいね!

Webマーケティング職のやりがい

未経験からWebマーケティング職に転職するのは不安も大きいかと思います。

そこでここではWebマーケティング職のやりがいについていくつかご紹介していきますので、ぜひイメージしてみてくださいね。

上記に挙げた3つについて、次でさらに詳しくお伝えしていきたいと思います。

結果が数値に反映される

やりがいの1つとして結果が数値に反映されることが挙げられます。

どのくらい流入したのかをはじめ、閲覧がどの程度増えたのかなど、明確に数字化されるためモチベーションに繋がります。

またWebマーケティングの施策は失敗することも多く四苦八苦しますが、うまく施策がハマり、結果の数値として出たときの嬉しさがあります。

自分が企画した施策がどのくらいインパクトを与えられているのか客観的に把握できるので、仕事の成果を実感しやすいです。

企業でインパクトのある業務に携われる

マーケティングはモノが売れる仕組みを作ることであり、うまくいくと企業の売上増加に直結します。

ブランディングも施策をおこなえば、それが企業のブランド価値に大きく寄与します。

企業にとって大きなインパクトのある仕事に携わっているという責任感が、仕事をしているというやりがいに繋がります。

またWebマーケティングは将来的に成長が期待されている業界であるため、ベンチャー企業やスタートアップ企業も多いです。

そのため、実力によって新し仕事を任せてもらえる企業も多いです。

よってしっかりと結果や成果を残すことができれば、さらに責任のある仕事やポジションへステップアップできるチャンスに恵まれることもあります。

自分の市場価値を高めることができる

Webマーケティングの経験を積んで知見を広げることで、自分の転職市場における価値を高めることができます。

というのも、Webマーケティングの知識が会社のためだけではなく、自分のスキルアップのためにもなるからなんですね。

仕事をしながら自分の市場価値を上げることができれば、よりハイキャリアへと繋げることもできます。

会社のためはもちろんのこと、自分の市場価値をもっと高めていきたいと考えている人にとって、Webマーケティングは魅力的な職種だと言えます。

Webマーケティング職のキャリアパス

次にWebマーケティング職のキャリアパスについて紹介していきます。

ここではWebマーケティングを経験した人におすすめのキャリアパスを以下に3つまとめましたので、参考にしてみてください。

それでは上記に挙げた3つのキャリアパスについて、次でさらに詳しくお伝えしていきます。

現在の企業で昇進する

1つ目は現在の企業で昇進するというキャリアパスです。

転職は現職で満足がいかないから他の会社を探す人と、現状には満足しているけどキャリアアップを図りたいから転職を希望する人がいて、転職後の成長に大きな差が生じます。

そのため自分の上司とソリが合わないことなどはツライ部分ですが、もう少しだけ頑張ってみるのも良いかと思います。

転職してキャリアアップを図る

2つ目は転職してキャリアアップを図ることです。同業界への転職であれば、現職で得た経験やスキルなどの知見を最大限に活かすことができ、活躍することができます。

一方、事業会社の場合は扱うサービスやモノが異なるため、別の視点で転職先の企業に価値を見出すことができます。

広告代理店から事業会社への転職は、クライアントの立場に自らが立つことによって、内部からの施策のブラッシュアップで新たなバリューを発揮することができるでしょう。

他にも事業を最初から最後までおこなえるような新たな経験を積んでいくことも十分可能です。

フリーランスとして独立する

3つ目はフリーランスとして独立することですね。

実力があって完全に1人でやっていける自信がある人は、企業に勤めるよりも自分のメディアを立ち上げたりコンサルティング業務をして過ごしたりするのが良いでしょう。

個人でブログやサービスを立ち上げる際にも、Webマーケティングの経験はとても役立ちますので、フリーランスとしてはもちろんのこと、副業としても活躍できるチャンスが多いです。

転職エージェント末永 末永

ここで注意したいのは、フリーランスとして実際に稼ぐのは誰にでもできるというわけではない部分ですね。

だからこそ、事前にしっかりと事業計画などを立てて慎重に考えてから行動されることをおすすめします。

独立するにあたり必要なスキルについては、こちらの記事でさらに詳しくご紹介していますので、ぜひ参考に読んでみてください!

未経験からWebマーケティング職に転職したいのなら

ここまで記事を読んでくださった人の多くは、「Webマーケティングの魅力はわかったので、ぜひ転職したい!」と思った方が多いのではないでしょうか?

しかし残念ですが、実はこの段階では未経験からWebマーケティングに転職できる可能性は非常に低いんです。

なぜならば、Webマーケティングは、成長市場で将来性も高く需要も高まっているからこそ、非常に転職の競争倍率が高いからです。

未経験の人が転職成功させるために重要なのは、しっかりとしたキャリアプランを立てて行動することなんです。

とくにWebマーケティングは専門性が高いからこそ、専門性を身につけた先にどうありたいか?そのためになぜマーケティングスキルが必要なのか?という点を逆算して計画することが何よりも大事なんです。

とはいえ、自分1人でキャリアプランを考えたり、自分の場合はどんなふうにWebマーケティングとして転職できる方法があるのか考えるのは難しいですよね。

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