SaaS企業とは?基本情報から転職で気をつける点まで徹底解説します!
SaaS企業について、現役の転職エージェントが徹底解説します。
仕事内容や業界の動向に関する知識に加え、求められる人物像や面接対策のポイントといった転職エージェントならではの情報もご紹介します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
SaaS企業とは
最近よく聞くSaaSという言葉ですが、今一つよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
SaaSとは、「Software as a Service」の略称で、インストールなしで利用できるネットワーク上のクラウドサービスです。
継続的に課金してもらうことでサービスを提供します。
会社で名刺管理や勤怠管理サービスを利用したい場合、従来はパソコンにサービスをダウンロードさせたり、ソフトウェアを構築する必要がありました。
しかし、SaaSを利用すると、インターネットでアクセスするだけで同様のサービスが利用できるのです。
末永
従来のようなパッケージ型ではなく、必要なソフトウェアやアプリケーションに対して、サービスの利用期間に応じた料金を支払うサブスクリプションモデルを取り入れているのが特徴的です。
SaaS企業とIT企業の違い
「SaaS企業とIT企業の違いがそもそもよくわからない」という人も少なくありません。
ここでは、「SaaS企業とIT企業の違いはなに?」と思った人にわかりやすく説明します。
SaaS企業は、IT企業の1つです。ですから正確には、「IT業界の中のSaaS業界」と捉えるのが良いでしょう。
SaaS業界の動向はIT業界全体と連動していますので、こうした基礎知識はしっかり覚えておきましょう!
SaaSだけでなく、IT業界のことも知りたいという場合は、以下の記事を参考にしてください。
SaaS業界の有名企業
SaaS業界の有名企業を紹介します。
世界的にはGoogle、Amazon、Microsoft、HubSpot、Salesforceなどのグローバル企業がよく知られていますが、国内には、以下のような有名なSaaS企業があります。
SaaS業界売上高ランキング | ||||
---|---|---|---|---|
順位 | 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 |
1位 | エス・エム・エス | 540億 | 83億 | 72億 |
2位 | オービックビジネスコンサルタント | 420億 | 187億 | 138億 |
3位 | ラクス | 384億 | 56億 | 42億 |
4位 | Sansan | 339億 | 13億 | 10億 |
5位 | マネーフォワード | 304億 | -63億 | -63億 |
6位 | Appier Group | 264億 | 8億 | 10億 |
7位 | サイボウズ | 254億 | 34億 | 25億 |
8位 | フリー | 254億 | -84億 | -102億 |
9位 | SREHD | 242億 | 22億 | 14億 |
10位 | イーエムシステムズ | 204億 | 23億 | 20億 |
また、上記売上高ランキングに入っていないものの、注目されている企業として、 以下の企業が挙げられます。
- ラクスル
- SmartHR
SaaS企業は将来性がある
「SaaS業界は将来性があると言われるけど、その理由を知りたい人」に向けて、SaaS企業の将来性について説明します。
結論から言うと、SaaS企業は今後も順調に成長していくといえます。
現に、ここ数年飛躍的に、また年を追うごとに大きく伸びています。
スピードが求められる時代への対応が必要なことや、国や社会が、ペーパレス化いわゆる電子化の流れを進めていることなどから、日本のあらゆる企業でDXが推進されており、IT業界全体が追い風を受けている状況だからです。
先ほどご紹介したSmartHRは、創業10年以内に評価額10億ドル以上を達成した会社を総称する「ユニコーン企業」の1つとなっています。
SaaS業界の市場規模
データ上でも、日本のSaaS市場は成長を続けており、今後も伸びると推計されています。
日本のSaaS市場規模推移表(推定) | |
---|---|
2023年 | 1.4兆円 |
2024年 | 1.6兆円 |
2025年 | 1.8兆円 |
2026年 | 1.9兆円 |
2027年 | 2.1兆円 |
参照:Japan SaaS Insights 2024 -生成AIの台頭によりSaaS市場は新たなステージへ- | One Capital, Inc
富士キメラ総研によると、日本のSaaS市場は2023年に1.4兆円になり、成長の勢いにかげりは見えません。
2027年には2兆円を超えると予想されており、2023年からの年平均成長率は11%と見込まれています。
カテゴリ別に成長率を見てみると、ERPや会計ソフト、人事・給与管理ツールをはじめとした「業務システム」の年平均成長率(2022-2027)は15.5%と非常に高い成長率を見込んでいます。
インボイス制度をはじめとした法改正や人的資本経営への移行が後押ししていると考えられます。
SaaS企業は転職先におすすめ
転職を考えているのなら、SaaS企業がおすすめです。
ベンチャーフェーズの企業が多く、裁量が大きく自由な働き方が可能です。
さらに、成長業界なので安定しやすいです。
ベンチャー企業にありがちな経営状況の悪化の影響を受けにくいと言えるでしょう。
自分の市場価値を高めながらバリバリ働きたい、でもベンチャーには抵抗感がある…という人にこそ、おすすめの業界です。
もちろん、SaaS企業にもさまざまな種類があり、すべての企業にメリットしかないわけではありません。
適した転職先の見つけ方に関しては、後ほど詳しくご紹介します。
SaaS企業は未経験からでも転職できる
SaaS業界は、未経験からでも転職しやすい業界です。
営業やバックオフィスなどの求人が中心となります。
理由としては、業界の成長に伴い求人数が大幅に増加しており、経験者のみの採用では人手不足が補えない状況になっているからです。
未経験からSaaS業界への転職を目指す人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
末永
「ITの知識はなくて大丈夫?」「ベンチャー企業でやっていけるか心配」といったお悩みがたくさんあるのなら、転職エージェントへの相談をおすすめします。
転職エージェントは、年間何百人もの転職者のサポートをしている転職のプロです。あらゆる悩みや不安に対して、的確に回答してくれますよ。
キャリアや働き方、待遇といった条件を後悔しない転職を徹底サポートします。
末永
弊社エージェントのポイント
❐企業別の徹底した選考対策が可能
❐書類通過率は大手の6倍、内定率は4倍
SaaS企業で求められる人物像
SaaS企業では、どういった人を必要としているのでしょうか?
ここからは、SaaS企業で求められる人物像を、ハードスキルとソフトスキルの両面からまとめました。
SaaS企業で必要とされる職種
以下に、SaaS企業で必要とされている職種をまとめました。
- エンジニア職
- セールス職
- マーケティング職
- コーポレート職
どの職種でも経験者採用が基本となっており、2〜3年程度の実務経験が求められることが多いです。
しかし、一部コーポレートやセールス職では、未経験でも応募が可能な求人があります。
その場合、過去の経験をもとにして、該当職種への適正がみられますので、十分な対策が必要となります。
口コミサイトなどで気になる企業を見つけたら、その会社の採用情報を確認し自分にマッチした求人を見つけるようにしましょう。
SaaS企業で必要とされる能力
基本的な経験や知識とは別に、SaaS企業で一般的に好まれる人物像もあります。
転職エージェントとしての経験から考える「SaaS企業で必要とされる能力」を以下にまとめました。
- 変化が多い環境でも柔軟に対応できる適応力
- 顧客の悩みや要望を的確に汲み取る能力
- 団結して目標を達成するのが好き
理由として、変化の多いベンチャー企業であることや、顧客課題を解決する必要があるビジネスモデルであることが挙げられます。
また、SaaS業界では業務を分業化することで生産性と専門性を向上させています。
顧客対応からサービス提供までのプロセスを複数の部門が連携して担うためチームワークが重要であり、団結して目標を達成するのが好きな人は重要視されます。
自分がこれまでにこうしたスキルを発揮した経験がないかを考え、面接準備をしましょう。
SaaS企業の年収
dudaの業種別に見る日本の平均年収によるとSaaS業界が位置するIT業界の平均年収は、446万円です。
業種分類別の平均年収ランキング | |
---|---|
業種分類 | 平均年収 |
金融 | 469万円 |
メーカー | 466万円 |
総合商社 | 464万円 |
IT/通信 | 446万円 |
建設/プラント/不動産 | 432万円 |
専門商社 | 424万円 |
インターネット/広告/メディア | 423万円 |
メディカル | 408万円 |
サービス | 377万円 |
小売/外食 | 359万円 |
IT/通信の項目には、「ITコンサルティング」「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ」「システムインテグレータ」「通信/ISP/データセンター」の4業種が含まれています。
全ての業種で前年度よりも賃金が上昇しています。
SaaS業界は急成長しているため、今後さらに平均給与が伸びる可能性も高いでしょう。
年収に関してさらに詳しく知りたい人は下記のサイトもご覧ください。
SaaS企業の働き方
SaaS企業では、リモートワーク制度やフレックスタイム制度が積極的に導入されており、自由な働き方が可能です。
PRtimesによる調査では、7割近くの企業でリモートワークやハイブリッドワークを導入しており、セールスやマーケティング職では7割以上の人が残業時間は月20時間未満だと答えています。
ハイブリッドワークや、リモートワークを希望する人には、SaaS企業はおすすめの転職先です。
SaaS企業はやばいと言われる理由
SaaS企業と検索すると、「やばい」「やめとけ」といったネガティブな単語があり不安になりますよね。
SaaS業界全体が安泰で、のんびり働けるわけではありません。
なかにはSaaS商材はカスタマイズできず顧客ごとに合わせた提案が難しいとか、商品の競争力によって購入の有無に大きく影響するなどの理由で、こういったイメージが先行してしまっています。
のんびり働きたい人が、「バリバリ働いて成果を出し、年収を上げたい」と思っている人と同じ職場にいると、どうしても軋轢が生まれてしまいます。
末永
また「成果を上げたい」と思っているにもかかわらず、会社の持つ製品が市場で支持されていないと感じると、不満が生じてしまいますよね。
自分が求める働き方にその職場が本当にあっているかどうかを確認することで、こうしたミスマッチを防ぐことができます。
自分に合っている企業に転職したいなら、転職エージェントをはじめとする第三者からの客観的な意見を聞きながら転職活動をおこなうのがおすすめですよ。
SaaS業界に転職するなら
SaaS業界に転職するなら、徹底的な企業研究と自己分析をおこない、ミスマッチを無くしましょう。
SaaSやIT業界は、「ゆるく働ける」「高年収」「安定している」といったイメージで転職を希望する人が多い業界です。
しかし、いざ転職してみると自分のイメージとは違うと感じ、短期離職に至るケースも少なくありません。
そうしたミスマッチが続くと、徐々に転職市場で評価されにくくなり、またミスマッチを起こした職場で働くしかなくなるという悪循環に陥ります。
「自分がなぜ転職を検討しているのか」「前職の嫌いな部分・好きな部分はどこか」といった深掘りを繰り返し、短期離職を防ぎましょう。
SaaS企業の選び方
自分の求める職場にピッタリのSaaS企業を見つけるために、以下のフレームワークが有効です
- 自分が解決したい課題解決がSaaSでできるか
- 自分の希望する会社にはSaaSの競合優位性あるか
- サービス向上のために自分がどれくらい関われるか
こういった点に気をつけて、転職先を見つけましょう。
このフレームワークについて詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してみてください。
また、ワンキャリアプラスやエンゲージなどの口コミサイトの利用も効果的ですよ。
末永
自己分析で一番重要なのは、「客観的な視点をもとにおこなうこと」です。
自分でも気づいていなかった意思決定の癖や、仕事において大切にしているポイントを言語化してもらいましょう
末永
この時、友人や家族では率直な意見交換がおこなわれにくいためおすすめできません。
選考官はその日初めて会った人ですから、なるべく同じように関わりのなかった人と選考対策をおこなうのが良いです。
末永
そこで利用していただきたいのが、弊社アクシスが運営する「すべらないキャリアエージェント 」です。
弊社は、徹底的な自己分析とその言語化に強みを持っているため、ミスマッチが起こりにくい転職支援が可能です。
入社後半年以内の退職率が1.5%以下と、他社の転職エージェントに比べると圧倒的に転職者様に合った転職のご支援をしております。
無料ですので、ぜひ一度ご相談くださいね。
営業職に特化した転職エージェント
ポイント
- 年間3000人を超える求職者の転職相談をうけるキャリアの寺子屋
- 未経験から営業職への転職をどこよりもお手伝いしてきた弊社だからできるキャリア支援があります!
- ラクス、Sansan等の大手SaaSの求人を保有
そう言われてもピンとこない人も多いでしょう。
Gmailを例に取ると、利用者はサービスをPCにダウンロードする必要はなく、インターネットからメールの送付・確認がおこなえます。
別のPCやスマホからでも自身のアカウントにログインすることができますよね。
こうした形態で提供されるサービスがSaaSと呼ばれます。