SaaS企業に転職するには?転職エージェントがその方法を解説!
こんにちは、すべらない転職の末永です。
SaaS企業に転職するにはどうすればよいのかと悩んでいる人に対し、自分にあったSaaS企業の選び方や市場動向を転職エージェントの私末永が解説します!
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SaaSとは
SaaS(サース)は、クラウドサービスの浸透にともない、日本国内でも本格的に普及しつつあります。SaaSとは(Software as a Service)の略で、「クラウドサーバー上でソフトウェアを開発・提供するサービス」を指します。
端末に文書処理ソフトや表計算ソフトがインストールされていなかったとしても、SaaSにアクセスできるネット環境さえあればいつでも、どこにいてもアプリケーションを利用することができます。
SaaSには大きく、「Horizonal SaaS」と「Vertical SaaS」の2種類があります。前者はマーケティングや流通の分野に特化したSaaSのサービスで、営業職として転職するのであれば押さえておきたい領域です。
一方、「Vertical SaaS」はより専門的な領域に特化したSaaSサービスで、日本国内では建築、物流などの分野で応用が進んでいます。
実際のビジネスシーンでは「Horizon SaaS」と「Vertical SaaS」の両者を組み合わせることでより幅広い分野をカバーする、という狙いがあります。
また、SaaSは無料版と有料版に分かれているパターンが一般的であり、無料版で基本的な機能を提供しつつ、より上位の機能を利用する際にはライセンス登録を義務づける、というのがひとつのモデルになっています。
SaaSの市場動向
国内外のSaaSを取り巻く市場動向は今後伸びると言えます。以下では、国内と国外に分けて市場動向を示しました。
国内のSaaSの市場動向
スマートキャンプの「SaaS業界レポート2020」によると、日本国内のSaaSの市場は、2020年を境に急上昇し、2024年にはSaaS全体の市場規模が1兆1,200億円にまで到達すると見られています。
国内企業はこの動向を数年前から予測しており、マーケティング特化型SaaS、建築、システム構築と、幅広い分野に対応できるSaaSシステム拡充に向けたリソースの確保をはじめています。
市場規模の動向を見るかぎり、日本国内のSaaSにはまだまだのびしろがあります。
海外のSaaSの市場動向
日本国内以上に、海外の市場ではすでにSaaSが重視され、シェアを拡大しています。海外では「Datadog」「Okta」「Slack」などがSaaSを導入しており、成功をおさめています。
システム分析、アクセス管理、チャットによるコミュニケーションなど、提供するサービスに違いはあるものの、「技術力」というキーワードは共通しており、クラウドシステム以上の付加価値がなければ自然淘汰されるフェーズに突入したとも言われています。
世界的なSaaS企業一覧
世界的に有名なSaaS企業としては、以下のような企業が挙げられます。それぞれの企業の特徴とサービス内容について詳しく見ていきましょう。
今やGoogleは世界最大手のIT企業として成長しています。「Googleドキュメント」「Gmail」「Googleスプレッドシート」など、さまざまなタイプのアプリケーションをSaaSとして提供しており、ユーザーの利便性向上に貢献しています。
表計算や文書処理だけでなく、アドセンス広告やアナリティクスなど、広告事業向けのクラウドサービスの提供もおこなっており、企業のビジネスモデル確立を包括的にサポートしています。
なかでも、「Googleドライブ」は無料版でも最大で15GBの記憶領域を利用することができ、企業はもちろんのこと、個人向けのサービスとしても定着しつつあります。
Googleへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
Adobe
Adobeは、「Photoshop」や「Illustrator」など、デザイナーやクリエイター向けのパッケージサービスを提供しつづけてきました。
長らくパッケージの単品販売でリーディングカンパニーとなってきましたが、ここ数年は路線を抜本的に転換し、SaaSのほうにシフトチェンジしつつあります。
Adobeが提供するSaaSには、以下のセグメントがあります。
- Creative Cloud
- Document Cloud
- Experience Cloud
Creative Cloudは、Adobeの主力事業であるグラフィック機能や描画、立体造作をSaaSとして提供したものです。
ハイスペックでユーザビリティにすぐれたパッケージ製品をクラウドサーバー上で利用することができるので、新たな主力サービスとなりつつあります。
クラウドサーバー上で作成したクリエイティブは、Adobeのドキュメントに保存することができます。無料版でもGB単位の容量を利用することができるため、データ量の多いクリエイティブもフォルダ別に何本も保存することが可能になっています。
Experience Cloudでは、広告機能やマーケットのアナリティクスなど、市場調査に必須の機能をSaaSとして提供しています。
Adobeでは上記3つの機能を組み合わせることでより総合的なパッケージを提供しており、SaaSとしての可能性を拡張しつづけています。
Dropbox
Dropboxでは、テキストエディタ、表計算、描画機能、プレゼンテーションなど、オフィスワークに必要なアプリケーションソフトおよびプラットフォームをSaaSのかたちで提供しています。
DropboxのSaaSは他社のサービス以上にユーザビリティが高く、企業向けとしても、また個人向けとしても高い評価と信頼を集めています。
国内のSaaS企業一覧
国内の企業の場合、有名なSaaS企業は以下の3社が挙げられます。
サイボウズ
業務効率アプリのパッケージ販売の分野で業界を牽引してきたサイボウズ。新たな主力事業の一環としてSaaSを導入し、なおかつ市場でも成功しています。
「kintone」をはじめとする業務効率化アプリのユーザビリティはクラウドになってもますます向上しており、SaaS導入後の業績も安定して上昇しているという結果が出ています。
サイボウズへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
Sansan
従来より法人向け名刺管理サービスをクラウドのかたちで提供してきたリーディングカンパニーです。個人向け名刺アプリ「Eight」と合わせ、BtoB向け SaaSの新たな可能性を広げつづけています。
Sansanは斬新な発想と企画力によって「名刺=古い日本文化」という固定観念を覆し、デザイン性や機能性を高めることでよりなじみやすい、若年層も取り込めるシステムを整えています。
Sansanへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
freee
freeeは、会計・人事など、ビジネスに必須の機能をパッケージ化し、SaaSビジネスの土壌で提供しています。
会計・人事ソフトのクラウド化、という発想そのものは以前からありましたが、Freeeは「自動化」という新しい付加価値を取り入れ、SaaSビジネスとしての必然性を担保しています。
freeeへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
ベンチャー系SaaS企業一覧
ここ数年、ベンチャー系企業も貪欲にSaaSによるパッケージ化を取り入れ、成功をおさめています。実際に成功をおさめているベンチャー企業を以下で3社紹介します。
セプテーニ
セプテーニは、マーケティングの分野を牽引するリーディングカンパニーであり、企業の広告制作代行からアフターフォローまで包括的にサポートしています。
セプテーニでは2018年、企業向けCRMプラットフォームとなる「クライゼル」の提供をスタートさせ、顧客情報のデータベース化、メール配信機能、フォーム作成機能などの必須リソースをクラウド上でリリースしています。
また、オプションとして提供されている「クライゼルCDP」を利用することで顧客データを自動的に集約することができ、紐づけすることで管理がより効率的におこなえるような環境をととのえることができます。
セプテーニへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
電通
電通は広告業界の大手とも言える存在です。広告制作業務の中ではグラフィックや音声など、大容量のデータを送受信することになり、さらに、それらのデータは複雑化し、よりいっそう膨大な量になりつつあります。
そのような時代の流れのなかで、電通では大容量データをクラウドサーバー上で送受信し、保管できるサービス「ISID」を導入し、70社を超えるグループネットワークで活用しています。
電通への転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
ワンスター
ワンスターは、事業計画の立案からデータ分析、システム構築、広告運用まで、企業のオンラインマーケティングを包括的にサポートしています。
ワンスターではサブスクリプションコマースの分野に特化したサービスを展開しており、オンリーワンのBtoBを実現しています。
ワンスターへの転職事情をさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
【無料】SaaS企業への転職なら、年間3000人の転職相談を受けているすべらないキャリアエージェントにぜひご相談ください!自分に合ったSaaS企業を見つける上でのポイント
SaaS企業への転職を検討するうえでチェックしておきたいポイントは以下の3つがあります。
自分が解決したい課題解決がSaaSでできるか
SaaSはビジネスの問題解決において非常に有効なシステムですが、万能ではありません。SaaSを導入することで解決に近づく課題もあれば、そうではない課題もあります。
たとえば、「クライアントとのインターフェースを改善したい」という課題がある場合、SaaSのデータベース機能によって顧客データを管理・集約することで潜在ニーズの抽出につなげる、選択肢があります。
まずはフローチャートを組み立てたうえで問題の本質を洗い出し、解決までのプロセスを複数のパターンに分けてシミュレーションしましょう。
自分の希望する会社にはSaaSの競合優位性あるか
今の時代、日本国内だけを見ても、数多くの大手企業がSaaSを本格的に導入していますそれは当然、ライバル企業の多さにも直結しており、競合他社が多い分野ほど生き残り競争が激化しています。
転職を検討する際にはあらかじめ企業のメイン事業をチェックし、競合他社との優位性を比較したうえで「絶対に勝てる」企業にエントリーしたほうが入社後のキャリアアップにもつながります。
サービス向上のために自分がどれくらい関われるか
転職市場において企業が重視するのはやはり、入社後の貢献度です。システム構築、効果分析、アフターフォローと、SaaS事業のランニングには多くのプロセスがあります。
まずは現時点で持っているスキル、能力、資質を見きわめたうえで、それらの能力を存分に活かせる企業にエントリーしたほうが入社後も継続的に貢献でき、スキルアップもしやすくなります。
おさえておきたいクラウドサービスの本質
SaaSの本質は、結局のところクラウドシステムです。ここでは、クラウドがどのように機能するのか、なぜクラウドが急速に重要になっているのかを詳しく見てみましょう。
「クラウド」は「クラウドコンピューティング」の略語であり、インターネットを介して提供され、使用量に応じて課金されるタスクおよびサービスを指します。
インターネットを介してデータを保存、運用、管理できるようになってから長い年月が経ちましたが、クラウドコンピューティングは、これをはるかに大規模におこなう有料サービスと言えます。
ただ、クラウドシステムは完全に仮想ではありません。それぞれのファイルは最終的に物理ディスク上に保存されることになります。
Dropboxなどのサービスを介してクラウドにファイルをアップロードすると、ファイルはインターネット経由でサーバーに送信されます。
クラウドサービスを提供する企業は、世界中のデータセンターに数百または数千の物理サーバー(まとめて「サーバーファーム」と呼ばれます)を設置し、膨大な量の顧客情報を管理しています。
基本的に、クラウドはすべてのファイルを保存できるデジタルストレージユニットです。
大きな違いは、ストレージユニットの場合、データを呼び出すために物理アクセスの必要があるのに対し、クラウドでは、インターネットに接続されている任意のデバイスからデータにアクセスできることです。
「クラウド」は本質的にインターネット自体のメタファーとも言えます。ファイルをクラウドに保存するときは、オンラインで保存します。
適切なリソースとインフラを持っている人なら誰でも独自のクラウドを用意できますが、それは決して安価でもありません。
クラウドシステムおよびSaaSが今後さらに普及するためには「リソースを含めた低価格化と高品質化をいかに実現できるか」がポイントになります。
【無料】SaaS企業への転職なら、SaaS業界に精通したすべらないキャリアエージェントに1度ご相談ください!企業側から見たSaaS導入の意義とメリット
企業にとって、SaaS導入には、単純なストレージソリューションとしての役割をはるかに超える利点があります。
SaaSは、生産性、効率、事業拡大、組織化を推進するために不可欠な要素になりつつあります。企業にとってのSaaS導入の主な利点には、次のものがあります。
コスト
顧客管理、事務作業、情報共有など、ビジネスに必須の業務をすべてクラウドなしでおこなうと、非常にコストがかかります。
クラウドを使用すると、ITシステムと物理機器をダイレクトに接続するためのコストを大幅に削減することができます。
従量課金制のサービスであるクラウドコンピューティングは、ハードウェアだけでなく、ビジネスリソースの削減にもつながります。さらに、ITの問題に対処するために費やす時間が少ないほど、目標に集中できる時間が長くなります。
データの保護とセキュリティ
SaaSは当初、「セキュリティ面で課題がある」と言われていましたが、クラウドシステムでは物理サーバーと同様に優れたクラウドセキュリティを実現しています。
クラウドはある意味で、銀行の金庫のようなものと考えることができます。クラウドサービスのプロバイダーは、データのセキュリティと保護を優先します。
すべてのデータは暗号化されており、ほとんどの場合、独自のクラウドセキュリティ設定を構成できます。
銀行の金庫室が貴重品を保管する最も安全な方法であるように、クラウドはデータを保管する最も安全な方法となるように設計されています。
情報共有
ファイルをクラウドに保存できるだけでなく、クラウドでファイルを作成および編集できる場合は、情報共有をより効率化することができます。
SaaSを導入すると、たとえば10人規模のプロジェクトチームでは全員が同じドキュメントを使用してさまざまな場所から作業できるため、チーム内の組織およびリソースの管理がはるかに容易になります。
オフィスではなく、自宅でクラウドを使用することには多くの利点があります。もっとも明らかな利点は、スペースを節約できることです。
クラウドストレージを使用していない場合は、ほとんどのファイルをコンピューターまたはスマートフォンに保存する必要があり、デバイスの容量が不足している場合は、外付けハードドライブを追加しなくてはなりません。
ハードディスクは物理的なスペースを取るので、扱うデータが多いほど、スペースの確保に苦慮することになります。
すべてのファイルを1つの仮想スペースに保持することで、個人のデバイスのスペースを物理的に占有することなく、データを整理・管理できるため、ハードウェアの購入にかかる費用を節約できます。
また、多数のファイルをクラウドに移行することで、デバイスのパフォーマンスを向上させることもできます。
SaaS企業への転職にはプロの転職エージェントがおすすめ
SaaS企業へ転職するためには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
なぜなら、一般公募をかけている企業の中には、転職者がキャリアを築けないブラック企業が存在するにも関わらず、転職者はどの企業がブラックなのか分からないことが多いからです。
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