未経験からSaaS営業に転職!転職難易度や業務内容を徹底解説

SaaS営業とは?転職のプロが必須スキルや向いている人を徹底解説

    この記事を書いた人
    末永雄大

    末永雄大

    新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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    SaaSとは

    SaaSとは「Software as a Service」を省略した言葉で、インターネットを通じてアプリやサービスを利用する形態のことを指します。


    SaaS登場前

    CDのようなパッケージを購入して、PCにインストールすることでソフトウェアを利用していました。

    例:アプリのパッケージをお店で購入して、スマホにインストールしてアプリを利用する。


    SaaS登場後

    パッケージを購入せずに、アプリをインストールしてソフトウェアを利用できるようになりました。

    例:アプリをApple Storeからインストールして利用する。

    SaaS業界への転職がおすすめな理由

    SaaS業界への転職がおすすめな理由は大きく3つあります。

    1. 働き方がホワイト
    SaaS業界はリモートワークやフレックスタイム制度を導入している企業が多く、ワークライフバランスを重視した働き方が実現しやすい環境です。データドリブンな意思決定文化が根付いており、長時間労働ではなく成果で評価される傾向にあります。

    2. 成長業界だからこそ、色んな経験ができる
    急成長市場では、新しい事業やポジションがどんどん生まれるため、新規事業やマネジメントの経験を早期に積むことができます。他の業界では10年かかるようなキャリアステップを、SaaS業界では3〜5年で経験できる可能性があり、結果としてキャリアの選択肢が大きく広がります。

    3. 年収が高い
    SaaS業界は成長に対して人材が追いついておらず、優秀な人材を確保するために高年収を提示する傾向にあります。例えば、SaaSで有名な会社Sansanの平均年収は752万円となっており、IT業界の平均年収446万円の約1.7倍となっています。

    SaaS業界は未経験で転職できる?

    SaaS業界への転職は今がとてもチャンスですが、
    未経験転職のチャンスがあるのは営業系職種3つとマーケティングに限られています

    職種別の転職難易度

    • インサイドセールス
    • 職種未経験で最も転職しやすい職種

    • フィールドセールス
    • インサイドセールスの次に転職しやすい職種

    • カスタマーサクセス
    • 営業系で最も未経験転職しにくい職種

    • マーケティング
    • ほとんどが経験者採用で、そもそも未経験求人がたまにしか出ていない

    SaaS未経験転職で評価されやすい経験

    今回は、求人数が少ないマーケティングを除いた、営業系職種の内定戦略について詳しく解説していきます。

    SaaS営業への転職では、BtoB(法人営業)経験、特に無形商材を扱った経験があると非常に有利です。

    なぜなら、SaaS営業は基本的にBtoBのビジネスモデルであり、形のないサービスを提案する必要があるためです。

    評価されやすい経験の順番

    1. 無形商材のBtoB新規営業
      最も評価が高く、転職成功率も高い

    2. 無形商材のBtoB既存営業
      関係構築力が評価される

    3. 有形商材のBtoB営業
      法人顧客への提案経験が活きる

    4. BtoC営業・接客経験
      コミュニケーション力が評価される

    未成熟のSaaS業界では、市場拡大に直結する新規顧客の開拓が重要視されるため、既存営業よりも新規営業が高く評価されます。

    SaaSが求める新規営業スキル

    • 初対面の相手との関係構築力
    • 断られても諦めないレジリエンス
    • 顧客の潜在的な課題を引き出すヒアリング力
    • 数値目標から逆算した行動計画の立案力

    営業経験がなくても、接客業・販売職での顧客対応経験と入念な面接対策があれば、未経験でSaaSに転職できます。

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    職種別の内定戦略

    SaaSの営業職種別の内定戦略を解説していきます。

    気になる職種がある場合は、以下をクリックしてお読みください!

    内定戦略セクションの構成について

    各職種の内定戦略は、以下の順序で解説しています。

    1. 求める人物像
    企業が求めるスキルや思考性を把握し、自分の経験をどうアピールすべきかが明確になります。

    2. 過去の面接質問
    実際の選考で聞かれる質問を知ることで、効果的な回答を事前に準備できます。

    3. 内定する人・落ちる人の共通点
    成功パターンと失敗パターンを理解し、自分の選考対策に活かせます。

    4. 内定実績
    実際の内定企業を知ることで、転職の具体的なイメージが描けます。

    インサイドセールスの内定戦略

    インサイドセールスは未経験から最も転職しやすい職種ですが、企業が求める人物像を理解し、適切にアピールすることが内定獲得の鍵となります。

    求める人物像

    インサイドセールスはアポ獲得率が低いため、行動量の担保は前提条件となります。

    その上で、企業が求めている人物像は以下の通りです。

    選考で見られる要素

    1. 量をこなせること
      1日80〜100件(中小企業向け)または30〜40件(大企業向け)の架電を継続できる

    2. 目標達成からの逆算力があること
      月間アポ目標から逆算して日々の行動量を設計できる

    3. 自発的なコミュニケーション力があること
      初対面の相手にも物怖じせず、短時間で信頼関係を構築できる

    4. 相手の話を深掘る力があること
      顧客の潜在的な課題を引き出し、商談の必要性を感じてもらえる質問力

    インサイドセールスの業務内容について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

    過去の面接質問

    インサイドセールスの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。

    インサイドセールス面接でよくある質問

    • なぜインサイドセールスに挑戦したいと思ったのですか?
    • これまでの経験で、数値目標に対して取り組んだことを教えてください
    • 100件電話をかけても1件しかアポが取れない状況が続いたら、どう行動しますか?
    • 目標達成のために、どのように計画を立てて実行していましたか?
    • 自己PRを1分でお願いします

    これらの質問を通じて、企業は志望動機の明確さ、逆算思考、行動量への覚悟、内省力と言語化力、簡潔に話す力を確認しています。

    内定する人の共通点

    インサイドセールスで内定を獲得する人には、以下のような共通点があります。

    内定する人の特徴

    • 数値目標に対するコミットメント経験がある
      営業職以外でも、接客業やアルバイトで数値目標を泥臭くやりきった経験を具体的に語れる

    • 目標達成に向けた思考力がある
      どのようにすれば目標達成できるかを逆算的に考えて計画を立てたエピソードがある

    • 積極的なコミュニケーションが取れる
      自分から相手を巻き込むようなコミュニケーションができる

    • 構造的に話せる
      相手に伝わりやすいように、構造的に&相手の意図を汲み取った会話ができる

    落ちる人の共通点

    逆に、インサイドセールスの選考で落ちてしまう人には以下のような特徴があります。

    落ちる人の特徴

    • SPIでも面接でも言語化や内省力が弱く、改善イメージがわかない
    • 行動量のみで目標達成したように感じられ、思考力に懸念あり
    • 商談時のヒアリングスキルなどさらなる改善が必要に感じられ、現時点で求める水準に達していない
    • 思考すること自体にハードルがありそうに感じた

    内定実績

    すべらないキャリアエージェントでは、以下のようなインサイドセールス職への内定実績があります。

    人物 20代女性

    アパレル店長→インサイドセールス内定

    450万円→515万円

    【評価ポイント】

    ・定量/定性情報の分析をもとに、顧客ニーズを把握した経験
    ・顧客満足第一優先のマインド
    ・90店舗中3位の実績を残すリーダーシップ

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    フィールドセールスの内定戦略

    フィールドセールスはインサイドセールスよりも高度な営業スキルが求められるため、未経験からの転職難易度はやや高めですが、適切な準備をすれば十分に内定を獲得できます。

    求める人物像

    フィールドセールスは商談から意思決定までの時間軸が長期化するため、顧客との信頼関係構築は前提条件となります。

    その上で、企業が求めている人物像は以下の通りです。

    面接で見られる要素

    1. 顧客の潜在的な課題を見抜けること
      顧客自身も気づいていない課題を引き出し、解決策を提案できる洞察力

    2. 長期的な信頼関係を構築できること
      単発の取引ではなく、継続的なパートナーとして関係を築ける人間性

    3. 商談〜受注までのフローを設計通りに実行できること
      複数の商談を並行管理し、優先順位をつけて効率的に進められるマネジメント力

    4. 部署を超えた関係者の協力を仰げること
      プロダクト開発やカスタマーサクセスなど、社内の関係者を巻き込んで顧客の課題解決ができるリーダーシップ

    インサイドセールスとフィールドセールスの違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

    過去の面接質問

    フィールドセールスの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。

    フィールドセールス面接でよくある質問

    • なぜ法人営業に挑戦したいのですか?
    • あなたの強みを、具体的なエピソードを交えて教えてください
    • お客様の課題を解決するために取り組んだ経験を教えてください
    • 急ぎの案件と受注額の大きい案件が同時進行している場合、どちらを優先しますか?
    • 他部署の協力が必要になった時、どのように協力を得ましたか?
    • 受注目標に対してプレッシャーを感じた時、どのように乗り越えますか?

    これらの質問を通じて、企業は志望動機の明確さ、課題解決経験、優先順位をつける判断力、協働する力、ストレス耐性を確認しています。

    内定する人の共通点

    フィールドセールスで内定を獲得する人には、以下のような共通点があります。

    内定する人の特徴

    • 新規開拓経験と介在価値を発揮できる領域への想いが強い
      フィールドセールスの特徴を捉えた志望動機と原体験がある

    • 課題解決業務に取り組んでいる
      行動量だけでなく、しっかりと課題解決に取り組みながら目標達成した経験を語れる

    • 顧客志向性が強い
      顧客起点で物事を考えられる利他性がある

    落ちる人の共通点

    逆に、フィールドセールスの選考で落ちてしまう人には以下のような特徴があります。

    落ちる人の特徴

    • 受身のコミュニケーションで活躍見込みが薄い
    • 受注を取るという目標に対してのストレス耐性に懸念あり
    • 話が冗長すぎて、伝わりづらい
    • 自身の業務範囲を超えたパフォーマンスの発揮イメージが湧かない

    内定実績

    すべらないキャリアエージェントでは、以下のようなフィールドセールス職への内定実績があります。

    人物 30代男性・中堅私立大卒

    大手出版メーカー→フィールドセールス内定

    オファー年収:540万円

    【評価ポイント】

    ・営業プロセス構築やKPI設計などの設計から実務経験もあり、活躍イメージが湧いた
    ・実行や実務部分の泥臭さや大切さを理解している点

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    カスタマーサクセスの内定戦略

    カスタマーサクセスは、SaaS業界特有の職種で、顧客の成功を通じて自社の成長を実現するという重要な役割を担います。

    求める人物像

    カスタマーサクセスは、顧客の成功を数値で測定し、データに基づいて継続的な価値提供を行うため、分析力と提案力の両方が求められます。

    選考で見られる要素

    1. データを分析して課題や改善点を発見できる力がある
      顧客の利用状況データから、解約リスクや追加提案の機会を見つけられる

    2. 長期的な視点で顧客との関係を構築できる力がある
      短期的な売上ではなく、顧客のLTV(生涯価値)を最大化する視点を持てる

    3. 長期的な視点から、顧客への価値提供を行う力がある
      顧客の事業成長に合わせて、適切なタイミングで追加提案やサポートができる

    カスタマーサクセスの業務内容について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

    過去の面接質問

    カスタマーサクセスの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。

    カスタマーサクセス面接でよくある質問

    • なぜカスタマーサクセスに挑戦したいのですか?
    • カスタマーサポートとカスタマーサクセスの違いは何だと思いますか?
    • お客様のデータを見た時、どのような視点で分析しますか?
    • お客様の要望と会社の方針が異なる場合、どのように対応しますか?
    • 改善のためにPDCAを回した経験を教えてください
    • 解約を検討しているお客様に、どのように向き合いますか?

    これらの質問を通じて、企業は志望動機の明確さ、能動的支援の理解度、データに基づく仮説思考、意志の強さ、PDCA経験、粘り強さを確認しています。

    内定する人の共通点

    カスタマーサクセスで内定を獲得する人には、以下のような共通点があります。

    内定する人の特徴

    • ホスピタリティと意志の強さが両立されている
      顧客志向で「相手のため」に基づいて、自分の意見を相手に堂々と主張した経験がある

    • 粘り強く諦めない姿勢
      一度断られただけでは目を背けず、良い意味で空気を読まず積極的に物事を進めた経験がある

    • 仮説を立てて、ソリューション営業をした経験
      顧客の課題把握の際に自分なりに仮説を立てて解決策を提案した経験がある

    • データに基づいて行動した経験
      データに基づいて、行動したり提案活動を行った経験がある

    落ちる人の共通点

    逆に、カスタマーサクセスの選考で落ちてしまう人には以下のような特徴があります。

    落ちる人の特徴

    • クライアントへの利益より、目の前の担当者への価値提供を重視しそう
    • PDCAを回してきた経験が少ない
    • 自己主張が弱く、流されやすい
    • 顧客志向が強すぎて、生産性との両立に懸念がありそう

    内定実績

    すべらないキャリアエージェントでは、以下のようなカスタマーサクセス職への内定実績があります。

    人物 20代女性・中堅私立大卒

    アパレルメーカー→カスタマーサクセス

    350万円→380万円

    【評価ポイント】

    ・顧客との関係性構築を大切にしたいという価値観とカスタマーサクセスの業務がマッチしている
    ・顧客との向き合いだけでなく、数値の目標達成に対するコミットメントも感じられた

    弊社すべらないキャリアエージェントは、SaaS面接対策に特化した転職エージェントです。

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    SaaS転職の企業選びの軸

    SaaS業界への転職を成功させるには、自分に合った企業を選ぶことが非常に重要です。

    同じSaaS業界でも、企業によって働き方や求められるスキル、得られる経験が大きく異なります。

    ここでは、SaaS企業を選ぶ際の3つの重要な軸を解説します。

    ホリゾンタル(業界横断) or ヴァーティカル(業界特化)

    SaaS企業は、プロダクトの対象範囲によって大きく2つに分類されます。

    ホリゾンタルとヴァーティカルの違い

    • ホリゾンタル(業界横断型)
    • あらゆる業界で使える汎用的なプロダクトを提供。人事労務、経理、勤怠管理など、どの会社にも共通する業務を効率化するSaaS。


    • ヴァーティカル(業界特化型)
    • 特定の業界に特化したプロダクトを提供。飲食業界向け、建設業界向け、医療業界向けなど、業界特有の課題を解決するSaaS。

    ホリゾンタル(業界横断型)の特徴と代表企業

    ホリゾンタル型SaaSは、業界を問わず広く使えるプロダクトのため、市場規模が大きく、成長性が高いのが特徴です。

    ホリゾンタル型の特徴

    • メリット
    • ・市場規模が大きく、キャリアの選択肢が広い

      ・様々な業界の顧客と接点を持てる

      ・汎用的な営業スキルが身につく


    • デメリット
    • ・競合が多く、差別化が難しい

      ・業界特有の深い知識は身につきにくい

    代表的なホリゾンタル型SaaS企業

    ①株式会社SmartHR

    人事労務管理のクラウドサービスを提供。雇用契約から入社手続き、年末調整まで、あらゆる人事労務業務をペーパーレス化できる。

    • 平均年収:約650万円
    • 得られるスキル:人事労務の専門知識、大規模顧客へのソリューション提案力
    • 福利厚生:フルリモート可、フレックスタイム制、育児支援充実

    ②freee株式会社

    クラウド会計ソフトを提供。会計、人事労務、会社設立など、バックオフィス業務を統合的に効率化できる。

    • 平均年収:約700万円
    • 得られるスキル:会計・財務の専門知識、中小企業向けソリューション提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、副業OK、学習支援制度充実

    ③株式会社ラクス

    経費精算、メール配信、問い合わせ管理など、複数の業務効率化SaaSを展開。

    • 平均年収:約550万円
    • 得られるスキル:バックオフィス全般の業務知識、複数プロダクトの提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、社内研修充実

    ヴァーティカル(業界特化型)の特徴と代表企業

    ヴァーティカル型SaaSは、特定業界に深く入り込むため、業界の専門家として成長できるのが特徴です。

    ヴァーティカル型の特徴

    • メリット
    • ・業界特有の深い専門知識が身につく

      ・顧客の課題を深く理解でき、提案の質が高まる

      ・競合が少なく、差別化しやすい


    • デメリット
    • ・市場規模がホリゾンタルより小さい

      ・キャリアがその業界に偏る可能性がある

    代表的なヴァーティカル型SaaS企業

    ①株式会社トレタ(飲食業界特化)

    飲食店向けの予約・顧客管理システムを提供。飲食店の予約管理、顧客情報管理、マーケティング支援を統合的にサポート。

    • 平均年収:約500〜600万円
    • 得られるスキル:飲食業界の深い知識、店舗運営の課題解決力
    • 福利厚生:リモートワーク可、飲食店での実地研修あり

    ②株式会社ANDPAD(建設業界特化)

    建設・建築業界向けのプロジェクト管理SaaSを提供。工事の進捗管理、図面共有、コミュニケーションツールを統合。

    • 平均年収:約600〜700万円
    • 得られるスキル:建設業界の専門知識、プロジェクトマネジメント力
    • 福利厚生:リモートワーク可、建設現場での実地研修あり

    ③株式会社M3(医療業界特化)

    医療従事者向けのプラットフォームを提供。医師専用コミュニティ、医療情報提供、製薬企業とのマッチングなど。

    • 平均年収:約800〜900万円
    • 得られるスキル:医療業界の専門知識、医療従事者との関係構築力
    • 福利厚生:リモートワーク可、医療業界セミナー参加支援

    末永雄大 末永

    ホリゾンタルとヴァーティカル、どちらが良いかは一概には言えません。


    幅広い業界を見たい人はホリゾンタル、特定業界のプロになりたい人はヴァーティカルがおすすめです。


    ただし、今後の市場トレンドとしては、ホリゾンタル市場が飽和してきており、ヴァーティカル型SaaSが伸びていくと予想されています。

    顧客が大企業 or 中小企業

    SaaS企業は、メインの顧客層によっても大きく特徴が異なります。

    顧客規模による違い

    • エンタープライズ(大企業向け)
    • 従業員1,000名以上の大企業をメインターゲットとするSaaS


    • SMB(中小企業向け)
    • 従業員100名以下の中小企業をメインターゲットとするSaaS

    顧客が大企業の特徴と代表企業

    大企業向けSaaSは、1件あたりの契約単価が高く、長期的な関係構築が求められるのが特徴です。

    大企業向けSaaSの特徴

    • 営業スタイル
    • ・1件の商談に数ヶ月〜1年かかることも

      ・複数の意思決定者との調整が必要

      ・カスタマイズ対応が求められる


    • 得られるスキル
    • ・大企業の意思決定プロセスの理解

      ・複雑な組織への提案力

      ・長期的な関係構築力


    • 働き方
    • ・商談数は少ないが、1件あたりの準備が重要

      ・質重視の営業スタイル

    代表的な大企業向けSaaS企業

    ①Sansan株式会社

    企業向け名刺管理・営業DXサービスを提供。大企業の営業組織全体の名刺情報をデータベース化し、営業活動を効率化。

    • 平均年収:約750万円
    • 得られるスキル:大企業向けソリューション提案力、営業DXの専門知識
    • 福利厚生:リモートワーク可、充実した研修制度、社内表彰制度

    ②株式会社セールスフォース・ジャパン

    世界最大級のCRM(顧客関係管理)プラットフォームを提供。大企業の営業、マーケティング、カスタマーサービスを統合管理。

    • 平均年収:約900万円
    • 得られるスキル:CRMの専門知識、グローバル企業での営業経験
    • 福利厚生:リモートワーク可、充実したキャリアパス、グローバル研修

    ③サイボウズ株式会社

    グループウェア「kintone」を提供。大企業の業務アプリケーションを簡単に作成でき、業務効率化を実現。

    • 平均年収:約600万円
    • 得られるスキル:業務改善コンサルティング力、DX推進の知識
    • 福利厚生:働き方の自由度が高い、副業OK、育児支援充実

    顧客が中小企業の特徴と代表企業

    中小企業向けSaaSは、数多くの顧客を獲得する必要があり、スピード感のある営業が求められるのが特徴です。

    中小企業向けSaaSの特徴

    • 営業スタイル
    • ・1件の商談は数週間〜1ヶ月程度

      ・意思決定者が少なく、スピーディーに進む

      ・パッケージ化されたプロダクトを提案


    • 得られるスキル
    • ・スピーディーな提案力

      ・多数の顧客を並行管理する力

      ・中小企業経営者との関係構築力


    • 働き方
    • ・商談数は多く、量をこなす必要がある

      ・量重視の営業スタイル

    代表的な中小企業向けSaaS企業

    ①freee株式会社

    中小企業・個人事業主向けのクラウド会計ソフトを提供。簡単に会計業務ができ、確定申告も自動化。

    • 平均年収:約700万円
    • 得られるスキル:中小企業経営者との関係構築力、会計の基礎知識
    • 福利厚生:リモートワーク可、副業OK、学習支援充実

    ②マネーフォワード株式会社

    個人向け家計簿アプリから中小企業向けクラウド会計まで幅広く展開。バックオフィス業務の効率化を支援。

    • 平均年収:約650万円
    • 得られるスキル:中小企業のバックオフィス業務知識、幅広いプロダクト提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、社内勉強会充実

    ③Chatwork株式会社

    中小企業向けビジネスチャットツールを提供。シンプルで使いやすく、中小企業のコミュニケーション効率化に貢献。

    • 平均年収:約500〜600万円
    • 得られるスキル:中小企業の業務課題理解、スピーディーな提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、フレックスタイム制

    末永雄大 末永

    大企業向けと中小企業向け、どちらが良いかは営業スタイルの好みによります。


    じっくり時間をかけて1件の大型案件を成約させたい人は大企業向け、スピーディーに数多くの成約を積み上げたい人は中小企業向けがおすすめです。


    キャリアの観点では、最初は中小企業向けで営業の基礎を身につけ、その後大企業向けにステップアップする道もあります。

    企業規模がアーリー(創業初期) or レイター(成長期〜成熟期)

    SaaS企業は、企業のステージによっても働き方や求められるスキルが大きく異なります。

    企業ステージによる違い

    • アーリーステージ
    • 創業〜数年、従業員数50名以下、プロダクトをこれから伸ばしていくフェーズ


    • レイターステージ
    • 創業5年以上、従業員数100名以上、プロダクトが確立され、事業を拡大していくフェーズ

    アーリーステージの特徴と代表企業

    創業初期のSaaS企業は、裁量が大きく、幅広い経験ができるのが特徴です。

    アーリーステージの特徴

    • メリット
    • ・裁量が大きく、自分で考えて動ける

      ・営業だけでなく、マーケティングやプロダクト開発にも関われる

      ・ストックオプションで大きなリターンの可能性

      ・急成長を体感でき、早期に昇進のチャンスがある


    • デメリット
    • ・教育体制が整っていない

      ・業務範囲が広く、専門性が身につきにくい

      ・事業の不確実性が高い

    代表的なアーリーステージSaaS企業

    ①株式会社Unipos

    ピアボーナス®を使った組織活性化サービスを提供。従業員同士が感謝の気持ちと共に少額のボーナスを送り合う仕組みで、エンゲージメント向上を実現。

    • 想定年収:約450〜650万円
    • 得られるスキル:組織開発の知識、HR Tech領域の専門性、0→1の経験
    • 福利厚生:リモートワーク可、フレックスタイム制、ストックオプション

    ②株式会社カオナビ

    タレントマネジメントシステムを提供。従業員の顔写真をベースに人材情報を見える化し、戦略的な人材配置を支援。

    • 想定年収:約500〜700万円
    • 得られるスキル:人材マネジメントの知識、急成長企業での営業経験
    • 福利厚生:リモートワーク可、充実した研修制度

    ③株式会社プレイド

    Webサイトのユーザー体験を最適化するCXプラットフォーム「KARTE」を提供。リアルタイムでユーザー行動を可視化し、パーソナライズした体験を提供。

    • 想定年収:約600〜800万円
    • 得られるスキル:マーケティングテクノロジーの知識、データドリブンな提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、学習支援充実、ストックオプション

    レイターステージの特徴と代表企業

    成長期〜成熟期のSaaS企業は、教育体制が整っており、専門性を高められるのが特徴です。

    レイターステージの特徴

    • メリット
    • ・充実した研修制度で、未経験でもキャッチアップしやすい

      ・役割分担が明確で、専門性を高められる

      ・事業の安定性が高く、長期的なキャリア形成ができる

      ・福利厚生が充実している


    • デメリット
    • ・裁量が少なく、決められた業務を行う傾向

      ・幅広い経験がしにくい

      ・大きなリターン(ストックオプション等)は期待しにくい

    代表的なレイターステージSaaS企業

    ①Sansan株式会社

    企業向け名刺管理サービスの国内最大手。上場企業として安定した経営基盤を持ち、充実した教育体制が整っている。

    • 平均年収:約750万円
    • 得られるスキル:体系化された営業スキル、大企業向け提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、充実した研修制度、社内表彰制度、福利厚生施設

    ②株式会社ラクス

    経費精算「楽楽精算」など複数のクラウドサービスを展開。上場企業として安定した経営を行い、営業研修が充実。

    • 平均年収:約550万円
    • 得られるスキル:体系化された営業手法、中小企業向け提案力
    • 福利厚生:リモートワーク可、充実した研修制度、資格取得支援

    ③サイボウズ株式会社

    グループウェア「kintone」を提供する老舗SaaS企業。働き方改革の先駆者として知られ、多様な働き方を実現。

    • 平均年収:約600万円
    • 得られるスキル:業務改善コンサルティング力、DX推進の知識
    • 福利厚生:働き方の自由度が非常に高い、副業OK、育児支援充実、リモートワーク可

    末永雄大 末永

    アーリーとレイター、どちらが良いかはキャリア観によります。


    裁量大きく幅広い経験をしたい人、リスクを取ってリターンを狙いたい人はアーリーステージがおすすめです。


    一方、体系的に学びながら専門性を高めたい人、安定した環境でキャリアを築きたい人はレイターステージがおすすめです。


    特に未経験からSaaS業界に転職する場合は、最初はレイターステージで基礎を学び、その後アーリーステージに挑戦するキャリアパスもあります。

    SaaS営業への転職を目指している人へ

    SaaS営業職に転職するためには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

    SaaS営業は今後拡大していく市場なので、SaaS営業に転職したいと考えているライバルは非常に多いんです。

    そこで、多くのライバルの中で内定を獲得するためには、面接官に響くアピールをする必要があります。

    すべらないキャリアエージェントでしたら、営業職の転職に強く、SaaS営業への転職のための適切なサポートができます。

    これまで営業職を希望する転職者を成功へ導いた実績があり、倍率の高いSaaS企業の求人でも内定を獲得できる可能性がアップします。

    SaaS営業への転職を考えている人はぜひご利用ください。

    営業職でキャリアアップしたい20代のための転職エージェント

    弊社は、会社に依存せず、自分の実力や専門スキルでキャリアを築いていける人材のキャリア支援を提唱しています。

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    SaaS転職に関するよくある質問

    SaaS業界は未経験でも転職できますか?

    はい、SaaS業界は未経験でも転職可能です。


    特にインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの営業系職種は未経験からでも転職しやすいです。


    ただし、「無形商材の営業経験」や「BtoB営業経験」がある方が有利になります。完全未経験の場合は、インサイドセールスからスタートするのが現実的です。

    SaaS営業の年収はどのくらいですか?

    SaaS営業の年収は企業や役職によって異なりますが、平均的には以下の通りです。


    ・未経験〜入社1年目:400〜550万円
    ・入社2〜3年目:500〜700万円
    ・マネージャークラス:700〜1,000万円


    大手SaaS企業(Sansan、マネーフォワード、freeeなど)では平均年収700万円以上となっており、IT業界平均の約1.5〜1.7倍の水準です。

    SaaS営業のキャリアパスはどうなっていますか?

    SaaS営業のキャリアパスは非常に多様です。


    短期的なキャリアパス
    ・営業のジェネラリスト:インサイドセールス→フィールドセールス→カスタマーサクセス
    ・マネジメント:各営業職種でのリーダー・マネージャー


    中長期的なキャリアパス
    ・マーケティング:顧客視点の知見を活かした見込み客獲得
    ・企画系:営業戦略立案や新規事業企画
    ・プロダクト開発:顧客の声を反映したプロダクト改善


    SaaS営業の特徴は、キャリアの選択肢が非常に広いことです。

    SaaS業界はブラックですか?

    SaaS業界は他の業界と比較してホワイトな傾向にあります。


    リモートワークやフレックスタイム制度を導入している企業が多く、ワークライフバランスを重視した働き方が実現しやすい環境です。


    ただし、企業によって働き方は異なるため、転職前に以下のポイントを確認しましょう。
    ・平均残業時間
    ・リモートワークの実施状況
    ・ノルマの厳しさ
    ・離職率


    すべらないキャリアエージェントでは、企業の働き方に関する詳細な情報を提供していますので、ぜひご相談ください。

    インサイドセールスとテレアポの違いは何ですか?

    インサイドセールスとテレアポは似ているようで、大きく異なります。


    テレアポ
    ・アポ獲得のみが目的
    ・スクリプト通りに話すことが多い
    ・成約までは関与しない


    インサイドセールス
    ・顧客の課題を引き出し、適切なタイミングでフィールドセールスにパスすることが目的
    ・顧客の状況に応じて柔軟に会話を設計
    ・商談後も継続的にフォローし、受注まで関与する


    インサイドセールスは単なる「電話番」ではなく、営業プロセスの重要な一翼を担うプロフェッショナルな職種です。

    SaaS営業に向いている人の特徴は?

    SaaS営業に向いている人の特徴は以下の通りです。


    ①顧客の成功を本気で考えられる人
    売って終わりではなく、顧客が成功するまでサポートする姿勢が求められます。


    ②データを活用して改善できる人
    SaaS営業はデータドリブンな意思決定が基本です。数値を見て改善策を考えられる人が向いています。


    ③チームワークを大切にできる人
    営業プロセスが分業されているため、チーム間の連携が非常に重要です。


    ④新しいことを学び続けられる人
    SaaS業界は変化が早いため、常に新しい知識を吸収し続ける姿勢が必要です。

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