
【未経験必見】人材業界へ転職するには?転職のプロが徹底解説
未経験で人材業界に転職する上で、知っておくべき業界特性や向いてる人を現役転職エージェントが徹底解説します。
また、気になる転職難易度、中途採用や平均年収、面接傾向・選考対策、将来性も分かりやすく説明します。
人材業界は未経験でも転職できる
結論から言うと、人材業界は未経験でも十分に転職できる業界です。未経験歓迎の求人が多く、他業界からのチャレンジがしやすいのが特徴です。
理由は、人材業界の仕事の仕組みにあります。人材業界は人の力で成り立つ仕事で、やり方さえ教われば未経験でも活躍できます。だから採用でも、今すぐ戦力になるかより、これから伸びそうか(ポテンシャル)を重視してもらいやすいのです。
転職市場は即戦力採用が中心ですが、人材業界は業界柄、その人の志向性や過去の経験・実績も含めたポテンシャルを評価する傾向があります。

色々な業態・職種がある人材業界ですが、20代で業界未経験の人には、正社員領域の人材紹介か、求人広告の営業職がおすすめです。
どちらも未経験から挑戦しやすく、実務の中でポータブルスキル(業界・職種を問わず通用する持ち運びできるスキル)を高められます。ここが身につくと、その後のキャリアの選択肢が大きく広がりますよ。
他にも、人材派遣の法人営業、医療・保育などの領域特化型の人材紹介営業、インサイドセールス、営業代行などもおすすめです。
このように人材業界の営業職は「未経験から挑戦しやすい」「ポータブルスキルが身につく」という点で、未経験転職におすすめの職種です。
ただし「誰でも受かる」わけではない
「未経験から挑戦しやすい」とはいえ、誰でも転職できるわけではありません。実際は書類選考すら突破できない人が多いのが現実です。
というのも、人材業界を志望する人は「人に興味がある」「人生に関わりたい」という気持ちが先行しがちで、前職の経験・実績を転職先でどう活かすかをうまく伝えられないケースが多いからです。
採用側からすると、未経験なうえに入社後の定着・活躍のイメージが湧かなければ、採用に踏み切れません。
逆に言えば、次の3点を言語化して面接で伝えられれば、未経験でも転職成功率はぐっと上がります。
- 前職の業務をどのように創意工夫してきたか
- これまでの経験・実績を転職先でどう活かすか
- なぜ人材業界/その企業である必要があるのか

ただ、この3点を未経験の人が1人で言語化しきるのは、正直かなり難しいです。客観的な視点が足りなかったり、掘り下げるポイントがずれてしまうからです。
すべらないキャリアエージェントは、人材業界への転職支援を得意にしています。これまでの経験を「人材の仕事でどう活きるか」に翻訳するところから、一緒に対策します。
人材業界の種類と転職難易度
人材業界にはさまざまな業態・ビジネスモデルがあります。大きく次の6つに分かれます。
よく人材紹介業と人材派遣業が混同されますが、まったく異なるビジネスです。今回は、商材の単価・提案先・顧客属性から見た転職難易度順に紹介します。

同じ人材業界でも、業態によって集まってくる会社のタイプが違います。
紹介(エージェント)は企業が成功報酬を払うため、定着・活躍してほしい人に投資する会社が集まりやすいです。一方、求人広告(媒体)は掲載課金なので、大量採用で回すブラック気味の会社も混じりやすい。業態選びの参考にしてください。
人材紹介業
人材紹介業とは、転職を希望する人と、中途採用したい企業をマッチングする業種です。国の認可事業で、厚生労働大臣の「有料職業紹介事業」の許可がなければ運営できません。
ビジネスの仕組みは、企業に人を紹介して入社が決まると、その人の年収の35%ほどを企業から報酬としてもらう形です。モノの仕入れや在庫がいらない身軽な商売で、主な職種は法人営業(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の2つです。
法人営業(RA)は、同じ人材業界の営業の中でも難易度が高めとされます。提案先が社長・役員・人事責任者などのケースが多く、ビジネスモデルや組織、職種について広く深い知識が求められるためです。難易度が高い反面、実績を出せば転職市場での価値を大きく高められます。
キャリアアドバイザー(CA)は、転職者への求人紹介や面接対策など、転職サポートが主な仕事です。法人営業ほどではありませんが、交渉力・調整力といったコミュニケーション能力が求められ、難易度は比較的高めです。
弊社が提供する転職エージェントサービスも人材紹介業です。人材紹介の仕事が気になる人は、以下の記事も参考にしてください。
組織・人事コンサルティング
組織・人事コンサルタントは、企業の人事まわりの経営課題を解決する仕事です。
たとえば人材育成なら、新入社員研修のパッケージを販売したり、企業ごとに研修内容を企画・提案したりします。ほかにも、社員のモチベーションを上げる制度設計も主な業務です。事業部ごとにストレスチェックやヒアリングを行い、働き方の問題を洗い出して、解決策を提案します(例:営業部のインセンティブ制度の設計)。
人材派遣業
人材派遣業は、派遣会社に登録・雇用されたスタッフをクライアント企業へ派遣し、派遣手数料を受け取るモデルです。人材紹介とは別の派遣免許を取得して運営します。
人材紹介ではスタッフは企業に直接雇用されますが、派遣ではスタッフの雇用主は派遣会社のままで、給与も派遣会社から支払われます。法人営業は、クライアント企業にヒアリングして適切な人材を派遣し、就業後のフォローも行います。ただし飛び込みの新規開拓営業も多いので、ストレス耐性がない人にはあまりおすすめできません。
他にも、登録した求職者へ仕事を紹介・フォローする人材コーディネーターなどの職種があります。人材派遣業に興味がある人は、以下の記事を参考にしてください。
人材業界で存在感を増すSES
エンジニアの業務委託支援サービス(SES)は、フリーランスのエンジニアやWebデザイナーの業務委託案件を仲介する事業です。人材派遣の中でも契約が特殊で、エンジニアに特化しているためSESという呼び名があります。
企業のシステム開発案件を集めてきて、フリーランスエンジニアに案件を提供し、マッチングすれば稼働に応じて手数料をマージンとして受け取るモデルです。SES会社にはエンジニアも所属していますが、「人材業界」に該当するのは主に営業職で、企業への営業とエンジニアのフォローが業務の中核になります。
求人広告業(求人媒体・メディア)
求人広告業は、主に「メディア(媒体運営)」と「代理店」の2つに分かれます。
- メディア(媒体運営)
自社で求人媒体を運営し、企業に営業して自社の広告枠に掲載してもらい、掲載費用を前金で受け取るモデル。 - 代理店
自社の媒体ではなく、媒体社の営業代行として企業に営業し、広告掲載を取るモデル。営業の仕事内容自体は大きく変わりません。
課金モデルにも違いがあります。これまでは掲載費用が前金で発生する「掲載課金型」が一般的でしたが、最近は採用数に応じて費用が発生する成果報酬型(採用課金型)も増えています。有名なのはリブセンスのマッハバイト(旧ジョブセンス)です。
2010年以降に台頭した媒体としてIndeed・Green・Wantedly・求人ボックスが挙げられます。主な職種は法人営業とクリエイティブ職です。
法人営業は、クライアントに広告を掲載してもらうために企画やプレゼンを行う職種です。転職するなら代理店より媒体社(メディア)がおすすめです。代理店は手数料30%程度と利益率が低く、薄利多売で契約数を稼ぐ必要があり、激務になりやすいためです。
クリエイティブ職は広告を制作する仕事で、クリエイティブディレクター・コピーライター・デザイナーが該当します。求人広告業について気になる人は、以下の記事を参考にしてください。

未経験で20代なら、求人広告の法人営業(新規開拓)は良い入口です。競合が多く差別化しにくい商材ですが、その分、営業の基礎力と胆力が確実に身につきます。
離職率は高めですが、2年ほどやり切れば、より商品力のある会社に転職できます。すぐに結果を求めず、まず2年続けることを意識してみてください。
HRテック
HRテックとは、HR(人材)とTech(テクノロジー)を掛け合わせた言葉で、IT技術で人事領域の課題を解決するサービスを指します。人材不足の緩和やテレワーク対応で導入する企業が増えています。
具体的には、次のようなサービスを提供する企業が該当します。
- 採用管理ツール(ハーモス)
- タレントマネジメント(カオナビ、タレントパレット)
- ダイレクトリクルーティング(ビズリーチなど)
- 労務の業務効率化(SmartHR、jinjer)
- 適性検査(ミキワメ)
導入するのは企業なので、HRテックでは法人営業がメインです。顧客の課題をヒアリングし、自社製品でどう解決できるかを提案します。比較的高単価で、提案先も人事責任者になることが多く、転職難易度は高めです。
採用代行(アウトソーシング)
採用代行とは、企業の採用プロセスの一部・全部を代行する事業です。人事部のない中小企業や、応募者が多い大企業が利用します。スカウトメールの代行、会社説明会での母集団形成、面接の代行などを行います。
人材業界の年収は低い?
「人材業界 年収」で調べると、「低い」というイメージの検索結果が出てきます。

人材業界に興味がある人は不安になると思いますが、こうしたイメージが必ずしも実態を表しているわけではありません。データで実際のところを見ていきましょう。
人材業界の平均年収
リクルートエージェントのデータによると、人材業界の平均年収は530万円です。

国税庁が出した給与所得者の平均年収461万円を上回っているので、人材業界の年収は決して低くありません。
とはいえ、働き方がハードな会社もあるので、「働いている割に年収が低い」という声が出ることはあります。
次に、人材業界のカテゴリー別の平均年収です。どのカテゴリーも日本人の平均年収を上回っています。
| 職種 | 想定年収 |
|---|---|
| アウトソーシング | 535万円 |
| コールセンター | 500万円 |
| その他(人材・教育・アウトソーシング) | 600万円 |
| 人材派遣 | 525万円 |
| 人材紹介・エージェント | 600万円 |
| 教育(学習塾・予備校・大学・専門など) | 475万円 |
| 求人広告・サイト | 575万円 |
| 研修 | 525万円 |
人材大手企業の年収一覧
次は、人材大手の平均年収です。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| 株式会社リクルート | 796万円 |
| 株式会社マイナビ | 623万円 |
| パーソルキャリア株式会社 | 627万円 |
| 株式会社JACリクルートメント | 843万円 |
| 株式会社パソナ | 547万円 |
| エン・ジャパン株式会社 | 560万円 |
| ディップ株式会社 | 570万円 |
リクルートは人材以外にも美容・住宅など幅広く事業展開しているため、人材領域だけの年収ではありません。JACリクルートメントは個人事業主的な社風が強く、個の力でハイクラス人材を支援する人が多いため、平均年収が高くなる傾向にあります。
これらは有名企業ですが、転職難易度がとても高いわけではなく、しっかり対策すれば内定のチャンスがあります。

弊社すべらないキャリアエージェントは、元リクルート出身で人材業界の採用支援が豊富な私が、各社に特化した選考対策を提供しています。企業とのつながりが密で、書類通過率は大手の2倍、内定率は5倍の実績です。
人材業界で得られるスキル
「人材業界はスキルが身につかない」と不安に思う人もいますが、実際は逆です。人材業界では、業界・職種を問わず通用するポータブルスキルが身につきます。ここでは代表的な3つを紹介します。
課題解決型の営業力
1つ目は営業力です。転職者には悩み・ニーズをヒアリングして最適な求人を紹介し、企業には採用課題をヒアリングして最適な人材を紹介します。転職者にも企業にも課題解決型の提案営業を行うため、強い営業力が身につきます。
特に人材のような無形商材の営業は、自分の工夫次第で結果が大きく変わります。社長に会って「こういう人を採用しましょう」と提案するのは自由で、提案内容や工夫がそのまま顧客の価値になる。決まったスペックを売るのとは違う、頭を使う営業力が鍛えられます。
コミュニケーション力
2つ目はコミュニケーション力です。人材業界の営業は、転職者と企業の双方とやりとりします。年齢も立場も価値観も異なる多種多様な人と接するため、他の営業職以上に高いコミュニケーション力が身につきます。
HR領域の知識
3つ目はHR領域の知識です。HR領域とは、企業経営に必要な人材の確保・育成のこと。この知識が深まると、人材業界だけでなく各業界の人事や組織コンサルでも通用し、キャリアの幅が広がります。

「人材はつぶしが効かない」と心配する人もいますが、むしろ逆です。
人材業界では、転職という人生の決断に関わるので、相手の背景や本音まで深く聞き出したうえで、論理的に提案する力が身につきます。これはどの仕事でも通用する強い武器です。
さらに、いろんな業界・職種・会社の中身を知れるので、自分のキャリアを選ぶときの判断材料がたくさん手に入ります。だから、次の一歩を決めやすくなるんです。
人材業界からのキャリアパス・転職ルート
人材業界で身につく力は、その後のキャリアで幅広く活かせます。「入ったら抜け出せないのでは」という不安がある人こそ、出口の広さを知っておくと安心です。人材業界からの主な転職ルートは次の4つです。
他業界の営業職
人材業界の営業職は、企業と転職者の双方に課題解決型の提案営業を行うため、難易度が高く、強い営業力が身につきます。この営業力はどの業界でも通用するので、他業界の営業職へ転職しやすいのが特徴です。
事業会社の人事
人材業界の経験者は、企業の採用担当者と直にやりとりしてきたため、企業がどう採用活動をしているかを熟知しています。そのため、事業会社の人事に移っても採用のコツがわかっていて即戦力になりやすいです。新卒で人材業界に入り、実績を積んでから人事を目指す、というルートも現実的です。
組織・人事コンサル
組織コンサルは、企業の採用・人事戦略を提案する仕事です。人材業界で身につくHR領域の知識がそのまま活きるため、転職しやすい分野です。
事業開発
人材紹介は、自分で顧客を見つけ、提案し、売上を作るまでを1人で回す仕事です。この「ゼロから売上を作る経験」は、新しい事業を立ち上げる事業開発でそのまま活きます。事業を一から作る経験を積めば、どこでも通用する力が身につきます。
人材業界で働くメリット
人材業界にいると、さまざまな企業や業界のリアルを知った上で次の転職ができるので、転職先でのミスマッチが起きにくくなります。
人材業界でおすすめの企業
人材業界で転職先としておすすめの企業を、タイプ別に整理しました。同じ人材大手でも、得られる経験や向いている人が変わります。
| タイプ | 企業 | 向いている人 |
|---|---|---|
|
大手総合 幅広い経験・高い市場価値 |
リクルート/マイナビ/doda(パーソル)/ワークポート | まず幅広く経験を積み、市場価値を高めたい人 |
|
ハイクラス両面型 高年収・個の力 |
JACリクルートメント | 1人で企業も求職者も担当し、高年収を狙いたい人 |
|
媒体・求人広告系 行動量・マーケ力 |
キャリアデザインセンター(type)/エン・ジャパン/ディップ | 広告営業やマーケ寄りで、行動量を鍛えたい人 |
|
成長ベンチャー 若手の裁量 |
ネオキャリア | 若いうちから幅広く裁量を持ちたい人 |
これらの企業は、成長率が高い・利益体質が良い・独自の強みがある・中途採用も積極的、といった特徴があります。比較的年収が高く、市場価値を高められる環境が揃っていることが多いため、転職先としておすすめです。もちろん、未経験でも入社できます。

ただし、同じ有名企業でも、あなたの適性によっておすすめは変わります。人材業界を志望する人が「人の役に立ちたい」と言うとき、実は2つのタイプに分かれるんです。
| 手触り感(質)タイプ | インパクト(量)タイプ |
|---|---|
| 目の前の1人を深く支援したい | 多くの人・大きな規模を動かしたい |
| 向く職種:キャリアアドバイザー(CA) | 向く職種:求人広告・大型媒体の営業 |
| 1人ひとりにじっくり時間をかける | 件数や市場全体へのインパクトで満足する |
ここを取り違えると、いい会社に入ってもミスマッチになります。たとえば「1人を深く支援したい」タイプが大型広告の営業に就くと、大きな金額を動かしても「自分が誰をどう幸せにしているか実感が湧かない」とズレてしまうのです。自分がどちらの志向かを見極めてから選びましょう。
弊社すべらないキャリアエージェントでは、転職者1人ひとりのスキルや適性に応じて、おすすめの企業を紹介しています。
人材業界への未経験転職のポイント
人材業界は未経験歓迎の求人も多く、難易度が極端に高いわけではありませんが、目指す企業によって難易度は変わります。ここでは、選考で押さえておきたいポイントを解説します。

先に、人材業界の面接でいちばん多い落とし穴をお伝えします。それは「人が好き」「人に寄り添いたい」という思いを語りすぎて落ちるパターンです。
人材業界はビジョンを掲げつつも、非常に高い数字目標の達成を求められる営業の世界です。ホスピタリティはあって当たり前なので、そこをアピールするより、「営業として数字を追う意識がある」ことを自分から示す方が、人事は安心して採用できます。
志望動機|「人が好き」で終わらせない
人材業界の志望動機で落ちる人の典型が、「人と話すのが好き」「人の役に立ちたい」で止まってしまうパターンです。人材業界は高い数字目標を追う営業の世界なので、ホスピタリティだけを語ると「営業として成果を出せるイメージが湧かない」と判断されます。
刺さる志望動機は、「なぜ人材の営業で成果を出したいのか」までビジネスとして語れているものです。たとえば「顧客の課題を、無形の提案力で解決できる仕事に挑戦したい」「自分の工夫がそのまま企業の採用成功につながる点に魅力を感じる」のように、人が好きの一歩先を言葉にします。
転職理由|数字を追い、複数を同時に回せるかを見られる
人材業界の面接で本当に見られているのは、転職理由がポジティブかどうかよりも、数字を追いながら、複数の案件を同時に回してきた経験があるかです。
というのも、人材の営業は1日に何件も面談をこなし、同時に何十人もの求職者・企業を抱え、1件の成果が出るまで1〜2か月かかるという、回転が速くて同時進行の多い仕事だからです。1つの案件にじっくり、ではなく、たくさんの案件を並行して前に進める力が求められます。
だから転職理由も、「不満だったから辞める」で終わらせず、前職で数字を追ってきた経験や、複数の仕事を段取りよく回してきた経験に結びつけて語れると強いです。企業は「成果を出せる再現性」と「長く定着してくれるか」を見ているので、他責で終わる説明は避けましょう。
自己PR|行動量と再現性を示す
面接官は自己PRを通じて、これまでの実績・スキルに再現性があるか、意欲があるか、企業が求める人材像と合致するかを見ています。「これまでの実績」「身につけたスキル」「今後どうなりたいか」を、企業が求めるものと掛け合わせて伝えましょう。
とくに人材業界、中でも求人広告のように新規開拓など行動量が成果を左右する仕事では、「目標に対して愚直に行動をやりきった経験」が響きます。数字を作るために自分から動き続けた経験があれば、積極的にアピールしましょう。
履歴書・職務経歴書
職務経歴書には、次のような経験を書くのがおすすめです。
- ビジネスの流れを理解して動いた経験
- 売上目標がなかった場合は、相手起点で主体的に動いた経験や、顧客とのやりとりに活かせる経験
人材業界は課題解決力がより求められる仕事です。信頼関係の構築力やコミュニケーション能力だけでなく、「自分から動いて成果につなげた」活躍イメージが伝わるように書きましょう。
人材業界に向いている人・向いていない人
コミュニケーション能力は前提として、ここでは人材業界でとくに重宝される人の特徴を紹介します。
顧客志向が強い人
「支援した相手にありがとうと言われることにやりがいを感じる」人は、人材業界に向いています。人材紹介でも派遣でも、顧客と深く接点を持ち、1人の人生に大きく関わることが多いためです。1人あたりにかける量が多くなるので、それに喜びを感じられる人は活躍しやすいです。
ストレス耐性がある人
人材業界は企業と求職者の間に立って調整する仕事のため、双方の思惑に振り回されやすく、精神的な負荷がかかります。合意できたと思ったら求職者が内定辞退、ということも起こります。感情に流されず、切り替えて次に進めるストレス耐性がある人が向いています。
目標達成のために行動できる人
人材業界は数値目標(ノルマ)が課されることが多いので、目標から逆算して計画を立て、行動できる人が高く評価されます。数字を追うことに強い抵抗がなく、未達でもあきらめず改善を続けられる人は、どの業態でも重宝されます。
逆に、向いていない人
次のような人は、人材業界では苦労しやすい傾向があります。
- 気持ちの切り替えが苦手で、トラブルを引きずってしまう人
- 数字を追うプレッシャーが極端に苦手な人
- ワークライフバランスを最優先したい人(求職者や企業の都合に合わせる場面が多いため)
ただし、これらは現場で経験を積むうちに克服できることも多いです。「自分には無理かも」と決めつける前に、研修やサポート体制が整った会社を選ぶ、という視点で考えてみてください。
人材業界のやりがい・大変なところ
人材業界への転職を考えるなら、実際の仕事のやりがいと大変さを知っておきましょう。
人材業界のやりがい

実際に人材業界に身を置いていると、企業の採用を支援することで、クライアントの事業や組織が成長したり、課題が抜本的に解決したりする瞬間を体感できる面白さがあります。
人材のような無形商材の営業は、自分の工夫次第で結果がガラッと変わります。社長や事業責任者に会って「こういう人を採用しましょう」と提案するのは自由で、提案内容や工夫がそのまま顧客の価値になります。決まったモノを売るのとは違う手応えがあります。
社長・役員から現場の責任者まで、さまざまな業界・役職の人に出会える点もやりがいです。1人の人生に大きく関わる分、責任も大きいですが、直接感謝される機会が多く、手触り感があります。
人材業界の大変なところ
大変さは、業態によって少しずつ違います。
- 人材紹介:企業と求職者の間に立つため、双方の思惑に振り回されやすい。成果報酬型なので、売上になるまで1〜2か月かかる点も精神的に効く
- 求人広告:新規開拓が多く、成果が出ないと社内の雰囲気もシビアになりやすい。行動量が求められる
- 人材派遣:新規開拓に加え、アルバイト感覚で就業する人のドタキャン対応や就業後のフォローまで担うため、気を抜けない
共通して言えるのは、人と人の間に立つ仕事なので、思い通りに進まない場面が多いこと。ただ、この経験を通じてストレス耐性や調整力が鍛えられ、ビジネスパーソンとして大きく成長できるとも言えます。
なお、こうした大変さから「人材業界はやめとけ」と言われることもありますが、実際は会社によって働き方は大きく異なります。詳しくは以下の記事で解説しています。
人材業界の将来性と業界トレンド
転職を考えるうえで、業界の将来性は気になるところです。結論から言うと、人材業界は今後も安定した需要が見込める業界です。人手不足が深刻な日本では、人材紹介や人材派遣のニーズは高い状態が続いています。
不況に強いビジネスモデル
人材紹介は、モノの仕入れや在庫がいらない身軽な商売です。工場や店舗のように大きな固定費を抱えないので、不況で売上が落ちても生き残りやすいのが強みです。実際、リーマンショックの後も、多くの人材紹介会社は事業を続けられました。
「景気に左右されそう」と不安に思う人もいますが、実は他の業界より不況に強いのが人材業界です。
AIの活用が進む
ChatGPTなどのAIの普及で、人材業界でもAI導入が進んでいます。スカウトメールの作成、求職者情報の分析、応募書類の作成などが効率化されつつあります(リクルートのレジュメ自動生成、ビズリーチのレジュメ最適化など)。
ただし、求職者の潜在ニーズや感情の機微を読み取るのは、経験を積んだ人間のほうが得意です。定量的な作業はAIに任せ、人との深い関わりは人間が担うという役割分担が進むと考えられます。人の仕事がなくなるというより、AIを使いこなせる人の価値が上がる方向です。
グローバル化・働き方の多様化への対応
企業の海外進出や外国人労働者の増加で、グローバル人材の需要が高まっています。また、リモートワーク・フレックス・副業といった働き方の多様化に合わせて、求人の条件も細分化しています。
こうした変化に柔軟に対応できる人材が、これからの人材業界で求められています。変化が多い業界だからこそ、新しいことを学び続けられる人にはチャンスが多いとも言えます。
人材業界への転職でよくある質問
未経験から転職できるのは何歳まで?
他業界と同様、年齢が若いほどポテンシャル採用の対象になりやすく、1つのボーダーは20代までです。若い人にはポテンシャルや素直さを、年齢を重ねた人には実務経験と即戦力性を企業は求めます。30代以降は業界経験が要件の求人が増えるので、チャレンジしたいなら早めに動くのがおすすめです。
人材業界からの転職で活かせるスキルは?
主にヒアリング力・提案力、複数の仕事を同時に回す段取り力、数字を追う忍耐力が挙げられます。どの業種でも通用する力で、しかも人材業界ではこれらを高いレベルで身につけられます。
人材業界に転職した後のキャリアパスは?
主に専門性を高める/マネージャーになる/業界内で別業種を経験する/独立するの4つです。プレイヤーとして専門性を極める道もあれば、マネジメントで組織を率いる道もあります。独立を考えるなら、現職での人脈を大切にしておくと後で活きます。
人材業界へ転職をお考えの人へ
人材業界への転職は未経験でも可能ですが、仕事の難易度が高いぶん、選考も厳しくなりがちです。だからこそ、選考対策を徹底することが内定への近道です。

弊社すべらないキャリアエージェントは、元リクルート出身で人材業界の採用支援が豊富な私が、各社に合わせた選考対策を提供しています。
「なぜ人材業界か」の言語化から、業態・企業ごとの面接対策まで、これまで多くの方をリクルートをはじめとする人材企業へお繋ぎしてきました。人材業界の内部事情に詳しいアドバイザーも在籍しているので、話だけでも聞いてみたい方はお気軽にご相談ください。
- 希望や適職に合う厳選求人のみ紹介、利用者満足度91%
- 1人ひとりに向き合う伴走サポートで内定決定率30%以上(業界平均6%)
- 企業ごとの面接傾向を対策したシートで内定獲得率アップ
すべらないキャリアエージェントについてさらに知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。













