人材派遣営業はきつい?やめとけと言われる理由と、それでも挑むべき理由を徹底解説!

人材派遣の営業職とはどんな職種なのかキャリアのプロが徹底解説!

    人材派遣の営業職とはどんな職種なのかをキャリアのプロが徹底解説します。

    メリット・やりがいやキャリアパスについても紹介していますので、興味がある人や転職を考えている人は必見です!

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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人材派遣営業とは?

結論から言うと、人材派遣営業は、企業と派遣スタッフをつなぐ法人営業職です。

人材派遣営業の3つの特徴

1. 企業側と派遣スタッフ側の両方を担当
→ 法人営業と個人対応の両方を経験できる


2. 新規開拓・ルート営業・マッチング・フォローを同時進行
→ 幅広い営業スキルが身につく


3. 無形商材(人材)を扱う
→ 提案力・ヒアリング力が求められる

人材派遣の相関図。中央の「人材派遣会社(営業担当)」に対し、左側の「派遣先企業」からは人材オーダーと派遣料金が発生し、右側の「派遣スタッフ」からは労働力が提供される。派遣会社は双方に対し、スタッフ紹介や給与支払い・フォローを行う。下部に「企業とスタッフの『板挟み』によるマルチタスクが発生」というテキストあり。

図1人材派遣営業の仕事の流れ

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人材派遣営業の4つの主な仕事内容

1 新規開拓営業
テレアポや飛び込み営業で新規企業を開拓し、人材ニーズをヒアリング。
2 ルート営業
既存企業を定期訪問し、派遣スタッフの状況報告と追加ニーズの確認。
3 マッチング業務
企業ニーズと派遣スタッフのスキルを照合し、最適な人材を紹介。
4 スタッフフォロー
就業中の派遣スタッフの悩みやキャリア相談、トラブル対応。

重要:人材派遣営業は企業と派遣スタッフの両方を同時に担当するため、一般的な法人営業の2倍の経験を短期間で積めます。

人材派遣営業の1日のスケジュール

時間 業務内容
9:00 出社・朝礼・メールチェック・1日のスケジュール確認
10:00 新規営業先へ訪問(飛び込み営業・アポイント訪問)
12:00 昼休憩(外出先で取ることも多い)
13:00 既存クライアント訪問・派遣スタッフの就業状況確認
15:00 派遣スタッフとの面談・職場見学への同行
17:00 帰社・資料作成・報告書作成・翌日の準備
19:00 退社

※派遣スタッフの都合に合わせて、時間外対応が発生することもあります。

人材派遣営業 vs 人材紹介営業

項目 派遣営業 紹介営業
業務量 多い 多い
スキル 短期間で幅広く学べる 専門性を深められる
フォロー 就業中も継続 入社後は基本不要

ポイント:人材派遣営業は業務が多い分、
営業スキルを短期間で習得できる

人材派遣営業が「きつい」と言われる理由

人材派遣営業の「きつさ」は、次のキャリアで高く評価される実践的なスキルを育てます。

1. 業務量が非常に多い → マルチタスク力が身につく

企業と派遣スタッフの両方を担当するため、タスクが膨大になります。

次のキャリアで活きる:IT・SaaS営業やコンサルティングで求められる「複数案件を並行管理する力」に直結。特にスタートアップで高く評価されます。

2. 厳しいノルマとプレッシャー → 数字へのコミットメント力

新規開拓件数・売上目標・成約率・継続率など、複数の数字目標にコミットが必要です。

次のキャリアで活きる:成果主義のIT・SaaS業界やコンサル業界では、「数字に対する執着心と達成力」が採用の大きな判断基準になります。

3. 飛び込み営業の精神的負担 → メンタルの強さが身につく

受付で断られることも日常茶飯事。何度も断られても切り替える力が必要です。

次のキャリアで活きる:新規開拓中心のIT・SaaS営業では、「断られることへの耐性」が成果を左右します。この経験は生涯の武器に。

4. 時間外・休日対応 → 顧客第一の姿勢が身につく

派遣スタッフの都合に合わせた面談や、トラブル時の即座対応が求められます。

次のキャリアで活きる:SaaS営業のカスタマーサクセスでも同様の対応が必要。「顧客第一」の姿勢を体に染み込ませた経験はどの業界でも評価されます。

5. 給与が労働量に見合わない → 成果報酬への耐性

平均年収400〜500万円。営業成績によってインセンティブが変動します。

次のキャリアで活きる:成果報酬型の給与体系に慣れることで、IT・SaaS業界やコンサル業界の成果主義環境にスムーズに適応できます。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

この「きつさ」を乗り越えた人は、転職市場で圧倒的に評価されます。人材派遣営業での経験は、法人営業スキルとして市場価値が非常に高く、その後のキャリアで大きな武器になります。

人材派遣営業の5つのやりがい

1. 企業と派遣スタッフ双方から感謝される
企業からは「人手不足が解消された」、派遣スタッフからは「良い職場を紹介してもらえた」と、両者から感謝される仕事は他にありません。
2. 人のキャリア形成に直接関われる
派遣スタッフの悩みを聞き、次のステップを一緒に考える。新しいキャリアの一歩を踏み出す瞬間に立ち会えます。
3. 大手企業の経営層と接点が持てる
人事部長や経営幹部と直接話す機会があり、経営的な視点が自然と身につきます。20代でも大手企業の役員クラスと対等に議論できます。
4. 幅広い業界の知識と人脈が得られる
製造業・IT・飲食・小売・医療など多様な業界と関わり、各業界の事業モデルや課題を理解。貴重な人脈も形成できます。
5. 市場価値の高いスキルが身につく
法人営業力・課題発見力・マッチング力・マルチタスク力など、転職市場で高く評価されるスキルが実践的に身につきます。

人材派遣営業の年収とインセンティブ

400〜500万円
人材派遣営業の平均年収
入社時(未経験)
300〜400万円
3年目以降
400〜600万円
トップ営業
800〜1000万円
20代で高収入狙い
600〜800万円

インセンティブ制度

主なインセンティブ

1. 新規契約獲得 → 新規企業との契約成立時

2. 派遣スタッフ稼働 → 稼働時間に応じて継続的に

3. 契約継続率 → 派遣スタッフの定着率が高いと加算

4. 売上達成 → 月次・四半期・年間の目標達成時

他の営業職との年収比較

職種 平均年収
人材派遣営業 400〜500万円
IT・SaaS営業 500〜700万円
人材紹介営業 450〜600万円
不動産営業 400〜800万円

人材派遣営業で身につく市場価値の高い5つのスキル

1 法人営業力
企業の人事部長や経営幹部に対して、経営に直結する人材戦略を提案。
活かせる転職先:IT・SaaS営業で「経営視点での提案力」として即戦力評価
2 課題発見力
「なぜ人手不足なのか」「採用がうまくいかない原因は何か」といった根本課題を見極める力。
活かせる転職先:コンサルティングファームで「課題分析力」として高評価
3 マッチング力
企業ニーズと派遣スタッフのスキル・志向性を正確に把握し、最適なマッチングを実現。
活かせる転職先:企業の人事・採用担当として「人を見る目」が即戦力に
4 マルチタスク力
新規開拓・既存フォロー・マッチング・スタッフ管理を同時進行で処理。
活かせる転職先:スタートアップやベンチャー企業で必須のスキル
5 対人折衝力
企業・経営層・派遣スタッフ・現場責任者など、様々な立場の人と円滑にコミュニケーション。
活かせる転職先:コンサルやPMで「利害調整力」として重宝される

これらのスキルは、
IT・SaaS・コンサル・人事など
成長業界で高く評価されます

人材派遣営業から広がる5つのキャリアパス

人材派遣営業の経験は、戦略的にキャリアを設計すれば年収・やりがい・ワークライフバランスの全てを向上できます。

1. 人材紹介(RA/CA)
年収:450〜600万円
活かせるスキル:法人営業経験・マッチング力・ヒアリング力
最適なタイミング:人材派遣営業で2〜3年経験を積んだ段階
2. 企業の人事・採用担当
年収:400〜600万円
活かせるスキル:採用知識・労務知識・人材マッチング力
最適なタイミング:営業職から離れたいと感じた段階
3. IT・SaaS営業
年収:500〜700万円(大手は800万円以上も)
活かせるスキル:法人営業経験・課題解決力・提案力
最適なタイミング:3年程度経験を積み、法人営業の基礎が固まった段階
4. 不動産営業
年収:400〜800万円(インセンティブ次第で大幅変動)
活かせるスキル:法人営業経験・交渉力・関係構築力
最適なタイミング:高年収を目指したい段階
5. コンサルティング
年収:500〜900万円
活かせるスキル:課題発見力・提案力・多業界知識
最適なタイミング:3年以上経験を積み、多様な業界理解が深まった段階
末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

一般的に、人材派遣営業での経験は2〜3年が最適な転職タイミングです。この期間で法人営業の基礎が固まり、次のキャリアで即戦力として評価されます。


ただし、「なぜ転職したいのか」が明確でないと失敗します。自分のキャリアの軸を明確にし、人材派遣営業での経験をどう活かすかを語れることが重要です。

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人材派遣営業に向いている人・向いていない人

向いている人
  • コミュニケーション能力が高い
  • メンタルが強く、切り替えが早い
  • マルチタスクができる
  • 行動力がある
  • 将来のキャリアを見据えている
向いていない人
  • 一つの仕事に集中したい
  • プレッシャーに弱い
  • 時間外労働を避けたい
  • じっくり考えて行動したい
  • この仕事を長く続けたい
POINT: マルチタスクをこなせる行動力のある人で、この経験を次のキャリアに活かすことを考えられる人が最も成功しやすいです。

人材派遣営業への転職・キャリアチェンジを検討するなら

人材派遣営業への転職、または次のキャリアへの転職を考えている方は、戦略的なキャリア設計が不可欠です。

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✓ 人材派遣営業に挑戦すべきか迷っている

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人材派遣営業に関するよくある質問

人材派遣営業は未経験でも転職できますか?

はい、未経験でも転職可能です。多くの人材派遣会社は未経験者を積極採用しており、充実した研修制度を用意しています。

人材派遣営業から他業界への転職は可能ですか?

はい、十分可能です。特に、IT・SaaS営業、企業の人事、コンサルティングなどへの転職実績が多くあります。一般的に、2〜3年の経験があれば、次のキャリアで即戦力として評価されます。

人材派遣営業はいつ転職すべきですか?

一般的に、2〜3年が最適な転職タイミングです。この期間で法人営業の基礎が固まり、次のキャリアで即戦力として評価されます。

人材派遣営業の離職率は高いですか?

他の営業職と比較して、やや離職率が高い傾向にあります。ただし、2〜3年で次のキャリアに進む人も多く、これは「離職」ではなく「戦略的なキャリアアップ」です。

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