SaaS営業とは?営業職の種類やメリットを転職エージェントが解説!
SaaS営業とはSaaS業界における営業のことですがSaaSになじみがない人にとっては、イメージがしにくいと思います。
そこでこの記事では、SaaS営業の種類やメリットを転職エージェントが解説します。
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SaaS営業とは
SaaS営業とはSaaS業界における営業のことを指します。
そもそもSaaS(Software as a Service)とはユーザーがクラウド上にあるアプリケーションにどこからでもアクセスできるソフトウェアのことです。
この記事を読んでいる人が使っている身近なSaaSの例としては、Microsoft 365やGoogle Workspaceがあります。
SaaS営業の特徴は、プロセスごとに分割されている点です。
また、企業がサービスを導入するに当たっての初期費用はほとんどかからず、継続契約によるサブスクリプションでSaaS企業が収益を得ている点が新しいと言えます。
そのためにSaaS営業は解約防止に向け、サービス成約後も継続して顧客を支援する点が特徴です。
SaaS営業と従来の営業の違い
SaaS営業と従来の営業には以下のような違いがあります。
従来の営業 | SaaS営業 | |
---|---|---|
プロダクトの性質 | ・インストール後、バージョンアップがあると再購入が必要なため、再購入を促す | ・インストールの必要なし ・バージョンアップ情報を顧客に提供し、必要に応じてサポートを行う |
販売モデル | ・売り切り型モデル ・成約までが営業 |
・継続型モデル ・成約後も顧客満足度を維持、向上させるための営業を継続 |
ツール活用 | ・ツールの活用について、成約前にレクチャーする | ・成約後も継続的にサポートを行い、顧客の課題解決に貢献し続ける |
比較してみると、同じ営業でも従来型の営業とSaaSの営業ではスタイルが全く違うことが分かります。
SaaS営業の種類
SaaS営業の種類は主に以下の3つに分かれています。
ここでは3種類の営業のそれぞれの役割についてご紹介します。
インサイドセールス
インサイドセールスは内勤営業と呼ばれ、電話やメール、Webツールを使って顧客にアプローチをすることが役割です。しかし、一般企業にやみくもに連絡をするのではありません。
マーケティング部が作成した「自社プロダクトに興味を持っている人」のリストを元にアプローチをします。
例えば自社サイトに問い合わせがあった人やセミナーに参加した顧客リストです。
興味を持っている人にさらにヒアリングし、自社プロダクトの導入意欲を高めていき、対面のアポイントをとるまでがインサイドセールスの仕事です。
フィールドセールス
インサイドセールスから引き継いだ見込み客に対して、対面で営業をし、成約に結び付ける役割です。
いわゆる外勤営業ですが、一般の営業と違うのは成約率が高い点です。なぜなら、インサイドセールスによってプロダクトの導入意欲が高まっているからです。
インサイドセールスから伝わる見込みのある顧客に絞って営業を行うため、効率的に営業ができ、受注につながるとされています。
カスタマーサクセス
フィールドセールスが成約した後、顧客のフォローをするのがカスタマーサクセスです。
カスタマーサクセスは、SaaS企業における生命線と言えます。
なぜならSaaS企業はサブスクリプション型のモデルを採用しており、顧客がサービスを継続利用して初めて利用料が発生し、企業の収益につながるからです。
解約を防ぎ、顧客の利益や成長につながるように問題解決していくことがカスタマーサクセスの役割です。
SaaS営業で働くメリット
SaaS営業として働くことは様々なメリットがあるので、現役の転職エージェントである私末永もお勧めしています。ここでは、大きなメリットとして以下の3点を紹介します。
市場価値が向上する
SaaS業界は最近急成長しており、スピード感のある市場で営業スキルを磨くことで、自身の市場価値を向上させることができます。
業界大手5社(Sansan、サイボウズ、ラクス、マネーフォワード、freee )の最新有価証券報告書によると、各社は、前年度比15%〜41%の売上増を果たしており、その勢いはまだまだ止まりません。
成長中の業界において、問題解決をしながら経験を積むことで自身の市場価値が上がることは間違いないです。
多様なキャリアパスがある
SaaS企業の営業経験者には様々なキャリアパスがあります。なぜなら、成長市場であるSaaS企業の営業職として働くことで、様々な経験・スキルを身につけられるからです。
例えば、以下のようなキャリアパスがあります。
SaaS営業のキャリアパス
- インサイドセールス
- フィールドセールス
- カスタマーサクセス
- 営業部門のリーダー職
- マーケティング部門
- マーケティング部門のリーダー職
- プロダクトマネージャー
- 経営企画
営業職はAIに代替されにくい職業と言われており、営業スキルを磨けばキャリアパスは多様にあります。
職場環境が良い
SaaS企業は福利厚生が整っているところが多く、独自の支援制度があるなど職場環境が良い企業も多いです。
なぜ職場環境が良いのかというと、少子高齢化が進む現代、優秀な人材を確保するために「職場環境の良さ」を戦略の一環としているからです。
例えば、「懇親会費用のサポート」「サークル活動」「社内コーチ」など、企業独自の福利厚生を用意している企業があります。
加えて、ワークライフバランスも取りやすい企業が多いのもメリットに挙げられます。
末永
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弊社のすべらないキャリアエージェントは無形商材を扱う企業への転職に強みをもっており、SaaS企業への転職支援実績も豊富です。
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SaaS営業に求められるスキル
SaaS営業において最も重要なスキルは以下の3つです。
課コミュニケーションスキル
SaaS営業で求められるスキルのなかで最も重要なのはコミュニケーションスキルです。
顧客の抱えている課題を聞く力、再確認して整理する力、顧客のフィードバックをチームに伝える力、さらに顧客に説明するコンサルタント能力も必要になってきます。
知識量があってもコミュニケーションスキルが低いと顧客にもチームにもアイディアは伝わりません。
末永
募集要項の多くに「コミュニケーションスキルのある人」と掲載されているのは、正確に且つ円滑に仕事を進めるために必要なスキルだからです。
課題解決能力
SaaS営業では課題解決能力も重要です。
営業活動では、表面的に「今、困っている点」を解決しつつ、本質的に顧客企業が成長する方法を提案する必要があります。
ただ表面的な課題だけでなく、「顧客が何に悩んでいて」「その課題の本質はどこにあるのか」「本当にそれが課題なのか」を常に考えながら営業活動を行います。
末永
SaaSの営業職にはヒアリングをしながら自社プロダクトで問題解決を提案する能力が求められます。
柔軟性と適応力
SaaS企業の営業職には顧客の要望に柔軟に応え、変化に適応する力が求められます。
SaaS企業が扱うような技術は常に進化しており、そのスピード感についていける柔軟性・適応力がなければ、営業活動において後れを取ってしまいます。
また、SaaSの営業活動において相手企業の業界や特徴は全く異なることも多々あります。そのような状況で相手の懐に入っていける適応力がある人が、SaaS企業の営業として求められているのです。
末永
柔軟な適応力を発揮し、更新させながら最善を尽くすことがSaaS営業スキルとして必要です。
SaaS営業のキャリアパス
SaaSは成長市場なので様々な経験をすることができます。
そしてSaaS営業でのスキルアップを武器に、転職市場でも高い価値を維持することが可能です。
ここでは、SaaS営業3職種それぞれの経験者のキャリアパスを紹介します。
インサイドセールスのキャリアパス
インサイドセールスのキャリアパスは様々です。
- インサイドセールスからリーダー職につくステップアップ
- フィールドセールス、カスタマーサクセスを経験し統括マネージャーになるキャリアパス
- SaaS業界内でインサイドセールスに転職
- 他業界の営業職に転職
- マーケティング職に転職
末永
インサイドセールスで身に付けた「顧客のニーズを引き出す力」や「課題分析力」を活かして働けるキャリアパスは多いようです。
フィールドセールスのキャリアパス
インサイドセールス同様、フィールドセールスのキャリアパスも様々です。
- フィールドセールスでステップアップ
- インサイドセールス・カスタマーサクセスを経験し統括マネージャーになるキャリアパス
- SaaS業界内でエンタープライズセールスになる
- 他業界で営業職になる
エンタープライズセールスとは、公的機関や大手企業を対象に、多部署にわたり多数の提案を行う営業です。
チームを組んでアプローチする必要があり、結果が出るまで年単位を要することも珍しくありません。
末永
フィールドセールスで培われた「クロージング力」がキャリアパスの幅を拡げていると言えます。
カスタマーサクセスのキャリアパス
カスタマーサクセスのキャリアパスも多様です。
- カスタマーサクセスでステップアップ
- インサイドセールス・フィールドセールスを経験し統括マネージャーになるキャリアパス
- SaaS業界内でカスタマーサクセスに転職
- 他業界で営業職になる
- コンサルタントになる
カスタマーサクセスは顧客を成功に導くために、戦略や業務設計に関わることになります。
末永
そこで養われた分析力や提案力は、コンサルタントに非常に似ているため、ジョブチェンジして成功する例が多いのでしょう。
SaaS営業の募集
SaaS営業の募集を具体的に見てみましょう。
今回は、SaaSの代表的な企業であるfreeeの営業職募集を紹介します。
以下はfreeeのフィールドセールス(リーダー候補)募集です。
募集要項 | |
---|---|
職種 | フィールドセールス(リーダー候補) |
仕事内容 | ・顧客課題の再確認、整理
・最適なサービスの導入に向けたソリューション営業 ・契約締結までのプロセスを管理 ・ンサイドセールスチームへの商談獲得に向けた連携・協議 ・顧客のフィードバックを社内チームと共有/戦略や計画、プロダクトやサービスの改善への関与・貢献 |
休日 | 土日祝日、年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇(入社日付与)、疾病休暇(有給扱い年6日付与) |
必須スキル | ・新規顧客へのクロージング経験を含む法人営業3年以上
・複数商材の提案営業経験 |
勤務地 | 東京本社 |
勤務時間 | フレックスタイム制(コアタイム11:00-16:00) |
2025年1月現在で、さらにセールス、カスタマーサクセスだけで22件の募集がありました。
オンライン説明会の企画も掲載されていましたので、興味のある方はfreeeホームページを確認してみてください。
また、下記の記事も参考になりますので、ぜひご覧ください。
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末永
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