未経験から不動産業界に転職するには?転職難易度やメリット・デメリットを徹底解説!
未経験から不動産業界への転職について、転職のプロである現役転職エージェントが業態・職種別に徹底解説します。
また、不動産業界の平均年収や未経験から不動産業界に転職するメリット・デメリット、向いている人の特徴も併せて解説します。
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不動産業界は未経験からでも転職可能
不動産業界は未経験からでも転職することが可能です。
業種別転職難易度
- 高い:売買物件を取り扱う不動産会社
- 低い:賃貸物件を取り扱う不動産会社
ただし年齢によって転職難易度は変わってくるため、以下を参考にして自分の年齢・経験で転職できそうか判断してみてください。
20代未経験から不動産業界に転職する場合
20代の場合、未経験だとしても不動産業界は比較的転職難易度が低いです。
不動産業界に限ったことではないのですが、20代の人はこれまでの経験よりもポテンシャルを重視される傾向があるため、未経験だとしても転職しやすいです。
ただ不動産デベロッパーの場合は専門性が高いので、20代だとしても転職難易度が高いです。
不動産デベロッパーとは
マンションやビル、街全体の不動産開発をおこなう会社のこと。
そのため、20代未経験から不動産業界に転職したいのであれば不動産会社や不動産仲介会社、不動産管理会社を狙うのがおすすめです。
すべらないキャリアエージェントは、未経験の人が不動産業界に転職するための支援経験が豊富にある転職エージェントです。そのため、利用者には転職を成功させるための情報を余すことなくお伝えできます。
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30代未経験から不動産業界に転職する場合
30代になってくるとポテンシャルよりもこれまでの経験を重視されるため、未経験からの転職難易度が高くなります。
不動産業界は営業職の比率が多い業界なので、未経験で転職するとしても、何らかの営業経験は必須となるでしょう。
営業経験がないのであれば、不動産業界に転職する前に今働いている業界の営業職を経験するのがおすすめです。
【業態別】未経験から不動産業界への転職難易度
ここからは不動産業界における業態別の未経験転職の難易度を紹介します。
不動産デベロッパー | 大規模開発を担当 |
---|---|
不動産販売会社 | 土地や住宅を販売 |
不動産仲介会社 | 売買や賃貸を担当 |
不動産管理会社 | 建物管理を代行 |
それぞれの難易度について、以下で詳しく解説します。
不動産デベロッパー
デベロッパーの仕事は、まちづくりです。
「作りたい街から逆算して、土地を購入して、まちの設計図を描き、役所に許認可を取得し、建物を完成させて住民に知らせる」という一連のまちづくりプロジェクトのリーダーとして進めていく仕事になります。

内定する人の特徴
中途採用の場合は企画・テナント誘致経験が必須となり、第二新卒の場合は新卒就活で外銀や戦略コンサル・商社などに内定した人でないと難しいです。
不動産販売会社
不動産販売は文字通り、分譲マンションや一戸建て、土地を販売する仕事です。住宅展示場での営業活動をイメージするとわかりやすいかもしれません。
内定する人の特徴
金額帯が高い商材の営業となるので、無形商材や高単価商材の経験が必須要件の企業が多いです。
持っておくべき資格・経験
大手企業になればなるほど、不動産の知識や宅建の資格取得を必須要件としています。
不動産仲介会社
不動産仲介会社は、不動産を売りたい人と買いたい人の間に入り、売買を仲介する会社です。
みなさんがアパートを探している時に、物件を提案してくれたり、内見の案内をしてくれる会社のことです。
内定する人の特徴
to Cのお客様とのコミュニケーションが求められるため、営業職や接客・販売経験があると良い。
あると有利な資格
業務の中には、顧客への重要事項の説明など、宅建の資格がないと行えない業務があるので資格取得すると良いでしょう。
代表的な企業
- アパマンショップ
- センチュリー21
- ホームメイト
不動産管理会社
主に賃貸物件の管理をする管理会社は、不動産のオーナーに代わって物件を管理・メンテナンスし、入居者の対応などを請け負います。
これらには専門的な知識やノウハウが必要になるため、オーナーだけで管理するのは難しいことが多いです。そのため、管理会社が肩代わりしています。
内定する人の特徴
経験者優遇だが、未経験者でトラブル対応力や調整力、顧客に柔軟に対応できる人は内定しやすい。
【職種別】未経験から不動産業界への転職難易度
不動産業界の業種だけでなく、職種によっても未経験からの転職難易度は変わってきます。
ここでは、それぞれの職種への転職難易度の一般的な傾向についてお話ししていきます。
営業
不動産業界の各業種ごとの営業内容の違いは、誰を相手に営業をするかです。
業態別の営業対象の違い
デベロッパー:土地を持つ地主やテナントを出せる企業
販売、仲介、管理:物件オーナーと物件の買い手側のお客様
転職難易度と見られるポイント
未経験転職の難易度は中程度で、未経験からの採用もある。
単価が高く、業績に最も影響を及ぼすため、意欲やガッツが見られる。
企画・開発
これはデベロッパーに多い職種で、開発したい土地を選定し、調査・分析のうえ土地の開発を進めていく仕事です。
転職難易度と見られるポイント
未経験からの転職は、ほぼ不可能に近い。また、求人数が少なく、経験者が優遇される。
管理
不動産管理を専門とする管理会社もありますが、仲介会社などの業務範囲である場合も多いです。
転職難易度と見られるポイント
比較的低めの難易度なので、内定しやすい。
面接では、オーナーと住民の板挟みになるケースが多く、コミュニケーション力やストレス耐性、調整力が見られる。
事務
地域密着型の不動産屋さんであれば、業務内容はオフィスで行う電話対応や顧客対応、事務作業など、他の業界の事務職と大きな差はありません。
一方、大手の不動産会社になると、それぞれの業務範囲が狭まり、専門性が高まることが多いようです。
転職難易度と見られるポイント
ポジションも多く、仕事内容の複雑性も高くないので、難易度は低い。
面接では、徹底力や丁寧さなどが見られる。
すべらない転職では、Youtubeチャンネルも運営しており、不動産業界について以下の動画で詳しく解説しているので、興味のある人はぜひご覧ください。
未経験で不動産業界に転職するメリット
ここからは、未経験で不動産業界に転職するメリットについて紹介します。
未経験で不動産業界に転職するメリットは、以下の3つです。
インセンティブが大きく、活躍次第で稼げる
不動産業界の特に営業職は、インセンティブが設けられていることがほとんどで、若くても高年収を目指すことが可能です。
インセンティブの形態はさまざまあり、売上の〜%の場合もあれば、ノルマを超えた分の売り上げの〜%となる場合もあり、10%ほどが相場だと考えられます。
もし、4000万円の住宅が売買されたとすると、インセンティブの額は400万円になるため、高年収を目指したい人にとっては非常におすすめの職種です。
経験を積めて、キャリアの幅が広がる
未経験で不動産営業に転職した場合は、営業経験を積むことができ、キャリアの幅が大きく広がります。
不動産営業は、住宅という高単価の商材を扱うため、お客様の課題を真に捉えて、ニーズを汲み取った上で営業する必要があり、難易度が高いです。
その能力は、マーケティングでユーザーのニーズを汲み取ったり、さらに難度の高い法人相手に営業する場合においても基礎となる汎用性の高い能力になります。
そのため、不動産営業に転職した場合、キャリアの幅が広がるのです。
未経験でも不動産業界の知識が身に付く
未経験で不動産業界に転職すると、不動産の専門知識を学ぶことになります。
不動産の売買を行う場合は、不動産の良し悪しを判断する知識はもちろん、「税金」や「手数料」、「保険料」といったお金に関する知識も身につきます。
働きながらさまざまな知識を身につけていける点は非常に大きなメリットでしょう。
未経験で不動産業界に転職するデメリット
ここからは、未経験で不動産業界に転職するデメリットや、後悔しやすいポイントについて解説していきます。
未経験で不動産業界に転職するデメリットは、主に以下の3つです。
未経験で不動産業界に転職するデメリットに関して、以下で詳しく見ていきましょう。
収入が不安定
先ほども説明しましたが、不動産業界では、インセンティブ制度を導入しているところが多くあります。
そのため、固定給はそこまで高くなく、結果が出るまで収入が不安定な場合があります。
未経験で転職した場合は、経験がなく、なかなか成果が出ずに収入が上がらない時期が続くことも多くあり、転職して後悔している方も多いようです。
なかなか成果が出せずしんどい
不動産業界では、扱う商材が住宅ということで、単価が高く、なかなか契約が決まらないことがほとんどです。
さらに、未経験で転職した場合は、営業のスキルも不動産業界の知識も乏しいため、そんな営業マンから住宅を購入してくれるお客さんはなかなかいません。
最初は、売れなくて焦ってしまい、未経験から転職して後悔してしまう方は多いようです。
体育会系の企業もあり、馴染めない場合がある
不動産業界では、いまだに紙が多く使用されていたり、体育会系の環境もあります。
もちろん企業によるとは思いますが、営業職がメインなので、ガツガツした文化は多少なりともあると思います。
未経験で不動産業界に転職して、慣れない業務と慣れない環境に馴染むのは、精神的にも辛いため、転職して後悔してしまう方も多いようです。
未経験で不動産業界への転職で役立つ資格
未経験で不動産業界に転職する際に、取得するのがおすすめな資格を7つご紹介します。
未経験の不動産業界転職におすすめの資格
- 宅地建物取引士(宅建)
- 賃貸経営不動産管理士
- マンション管理士
- 管理業務主任者
- 不動産鑑定士
- 土地家屋調査士
- ファイナンシャルプランナー
不動産業界と言っても、かなり広く、就きたい業種や職種によって必要な免許や資格の取得が変わってくるため、それぞれどんな資格なのか一緒に確認していきましょう。
未経験で不動産業界に転職するなら、まず宅地建物取引士(宅建)
不動産業界に勤めるのであれば、基本となる資格が宅建です。
宅建という、略称で呼ばれることが多いのですが、正式名称は「宅地建物取引士」です。
不動産のトラブルを防ぎ、取引をスムーズに進めるための国家資格で、未経験で不動産業界に転職するならまずとっておくべき資格です。
賃貸経営不動産管理士
「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」から、国家資格となったのが、賃貸経営不動産管理士です。
実際に、管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者は、事務所または営業所毎に賃貸不動産経営管理士を1名以上設置することが義務付けられているため、非常に需要の高い資格と考えられます。
宅建士と同じくらい実用性が高いと言われている資格で、不動産業界への転職の際にとても有利です。
マンション管理士
マンション管理士は、専門知識を有したコンサルタント・アドバイザーとしての立ち位置を目指す方におすすめの資格です。
マンション管理士として独立する場合もありますし、不動産会社をはじめとした企業に在籍し、委託を受けてマンション管理士として参加する場合もあります。
管理業務主任者
マンション管理士と似た資格として認識されているのが。管理業務主任者です。
マンション管理士との一番大きな違いは、マンションの管理側に立っているという点です。
簡易会社に籍を置き、独占業務で管理会社との橋渡しを行い、契約書などに関わる業務を担当します。
マンション管理会社は、管理委託30契約ごとに1人の管理業務主任者の設置が義務づけられているため、マンションが増加すると需要が増えていく資格になり、不動産業界に転職するならとっておいて損はない資格です。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は、かなり難易度の高い資格です。
不動産鑑定士所有者は、不動産の価値を鑑定して、不動産鑑定評価書の作成などを担当します。
不動産の価値を決めるためには、アプローチが多岐にわたるため、多くの専門知識が必要で、資格の難易度も高くなります。
さらに、不動産鑑定士はコンサルタントの一面も大きいため、未経験じゃなくても不動産業界へ転職するなら最強の資格と言えるでしょう。
土地家屋調査士
土地家屋調査士は、土地調査のプロの資格で、不動産鑑定士にも負けない難易度の高い資格です。
土地家屋調査士の最大の特徴は、登記を行うことが可能で、同様に土地の調査を行う「測量士」は異なります。
土地の境目と用途を確認し、土地面積の登記を代理で行うことが可能な資格です。
難易度は高いですが、かなり需要の高い資格で、未経験で不動産業界へ転職する場合に取得していたら大きな力を発揮するでしょう。
ファイナンシャルプランナー
FPの名称で有名な「ファイナンシャルプランナー」は、お金にまつわる知識をベースに顧客が望む生活を実現させるためにコンサルティングを行うアドバイザーです。
不動産業界においては、宅建士ととても相性が良く、金額の大きな住宅を購入する際にお金のコンサルティングの資格を持っていると、顧客の安心につながるでしょう。
未経験で不動産業界を目指すなら、まずは宅建士とファイナンシャルプランナーを取得することをおすすめします。
未経験から不動産業界に転職した人の体験談
未経験か不動産業会に転職を成功させた人が、実際に働いてみてどう思っているのかを、年代別で聞いてみました。
20代で未経験から不動産業界に転職した体験談
30代で未経験から不動産業界に転職した体験談
女性を多く採用している企業だったので、男性社会が根付いている不動産業界では珍しいなと思い入社しました。
入社してみたら、女性社員が多く働いているので、仕事に行きにくいということはありませんでしたが、男性社員の体育会系ノリが少し面倒臭いと感じることはありました。
育児休暇など女性のことを考えた待遇はあるものの、年収がかなり低いのでワークライフバランスが取りにくく、ほとんどの女性社員が2年以内に退職しています。
40代で未経験から不動産業界に転職した体験談
週に1日しか休みを取ることができず、ノルマを達成していない期間は1日の休みすら取るということができない空気です。
特に私は未経験からの転職でしたので、ノルマを達成できない月がほとんどでした。
確かに給料は良いほうですが、常に精神的に追い込まれているような雰囲気で、そこまで自分を追い詰めてまでお金が欲しいか?と自分の中で疑問になり、今では退職を考えています。
50代で未経験から不動産業界に転職した体験談
不動産=男性優位というイメージがありましたが、入社してみるとそのイメージはなくなりました。
女性を管理職に登用しようとチカラを入れているので、未経験で入社した私にも、平等に管理職になれるチャンスがあり、今とても仕事を楽しめています。
近年、不動産業界は女性に対してチャンスをたくさん与えてくれると、同じ不動産業界で働く友人も言っていたので、仕事に対してやる気のある女性におすすめです。
参考:アクシス株式会社
僕が転職した企業は、年功序列ではありますが、元々待遇が良いのでそこまで気にはなりません。
入社したての頃は右も左もわからなかったですが、きちんとした研修や先輩からのアドバイスがあるので、特に不安もなく馴染むことができました。
モチベーションの高い人が多いので、自分のモチベーションも高まり、働きやすい環境です。