【デベロッパー・仲介・管理】未経験から不動産業界に転職する方法!30代40代でも転職できる?

未経験から不動産業界に転職するには?転職難易度やメリット・デメリットを徹底解説!

    「未経験から不動産業界への転職できるのかな?」「不動産業界に未経験で転職できるのは何歳までだろう?」など様々な疑問があると思います。

    この記事では、現役の転職エージェントがそのような疑問にお答えいたします。また、転職難易度やメリットも解説します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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【結論】不動産業界は未経験でも転職可能

不動産業界は業界未経験の人でも転職できます。

私が知っている人の中にも、30代で業界未経験から不動産企業に転職した人は大勢いらっしゃいます。

ただし、年齢によって不動産業界への転職難易度は変わってくるので、以下を参考にしてみてください。

年齢 転職可能性 重視される事 特に目指しやすい業態
20代の未経験転職

ポテンシャル重視

販売会社、仲介会社、管理会社など幅広い業態で採用あり

※デベロッパーは難易度高め

30代の未経験転職

実務経験が重視

※特に営業経験

営業職の比率が高い業態

(販売会社、仲介会社など)

40代の未経験転職

実務経験能力orスキルが必須

(例:営業経験+マネジメント経験)

該当ポジションが少なく限定的

※同じ経験なら30代が優先される現実

未経験で不動産に転職できるのは何歳が限界ですか?

結論、上限はないですが、人によります。実際に50代で転職した人も知っていますが、前職で管理職として働いていて、その経験を買われて、プレイヤーではなくマネージャーとしての採用でした。


不動産業界だけでなく、未経験業界に転職するのは早いに越したことはないので、転職を考え始めたらすぐ動き出すのがおすすめです。

【業態別】未経験から不動産業界への転職難易度

不動産業界とひとくくりにされがちですが、実際は大きく4つの業態に分かれており、転職難易度も異なります。

業態 業務内容 代表的な企業
不動産デベロッパー

街を作るために、「土地を購入して設計図を描き、建物を完成させる」という一連のプロジェクトのリーダー役です。

  • 三井不動産
  • 三菱地所
不動産販売会社

分譲マンションや一戸建て、土地を販売する仕事です。

  • 野村不動産
  • オープンハウス
不動産仲介会社

不動産仲介会社は、不動産を売りたい人と買いたい人の間に入り、売買を仲介する会社です。

  • 三井不動産リアルティ
  • 東急リバブル
不動産管理会社

主に賃貸物件の管理をする管理会社は、不動産のオーナーに代わって物件を管理・メンテナンスし、入居者の対応などを請け負います。

  • 大東建託
  • 積水ハウス

代表的な企業の就職難易度は以下の通りです。

不動産業界の転職難易度

S

最難関

三井不動産, 三菱地所, 東急不動産

S+

転職難易度 S+

三井不動産、三菱地所

三井不動産

日本最大級の総合不動産デベロッパー。オフィス・商業・住宅・ホテルなど幅広い開発を手がける。極めて高い年収水準と最高レベルの選考難易度。

三菱地所

丸の内エリア開発のパイオニア。日本最古の総合デベロッパーとして圧倒的なブランド力。新卒・中途ともに最高峰の難易度。

S

転職難易度 S

東急不動産、住友不動産、野村不動産

東急不動産

渋谷駅周辺の開発をはじめ、スマートシティ開発など大規模な都市開発が特徴。大規模プロジェクトを動かす責任感やコミュニケーション能力が必須。

住友不動産

オフィスビルからマンションまで総合的に展開。営業利益率は財閥系デベロッパー随一。高い営業力と不動産業界での深い経験が求められる。

野村不動産

高級分譲マンション「プラウド」で著名。住宅系デベロッパーのトップクラス。マーケティング能力と顧客志向の高いサービス精神が重要。

A

難関

積水ハウス, 大和ハウス, 三井不動産リアルティ...

A+

転職難易度 A+

積水ハウス、大和ハウス工業

積水ハウス

戸建住宅業界トップ。環境配慮型住宅「グリーンファースト」で差別化。高い技術力と営業力、年収1000万円も狙える人気企業。

大和ハウス工業

住宅総合メーカー業界首位。戸建てから商業施設まで幅広く展開。体育会系の社風で高い成果主義。建設業界でのトップクラスのキャリアが築ける。

A

転職難易度 A

住友林業、旭化成ホームズ、三井不動産リアルティ

住友林業

木造住宅のリーディングカンパニー。森林経営から住宅建設まで一貫体制。環境意識の高い顧客層への提案力と林業・建築の専門知識が重要。

旭化成ホームズ

ヘーベルハウスで有名。ハウスメーカーの中でも特に労働環境と給与水準が良好。技術系・営業系ともに高い専門性と継続的な学習意欲が求められる。

三井不動産リアルティ

「三井のリハウス」で34年連続仲介件数No.1。不動産仲介業界のトップ企業。高いコミュニケーション能力と不動産に関する幅広い知識が必要。

A-

転職難易度 A-

東急リバブル、住友不動産販売、パナソニックホームズ

東急リバブル

東急グループの不動産仲介会社。首都圏の住宅仲介に強み。電鉄系の安定性と地域密着の営業力。顧客との信頼関係構築能力が重視される。

住友不動産販売

住友不動産グループの仲介部門。新築・中古の両方に強み。営業研修制度が充実。地域ごとの市場動向理解と営業スキルが求められる。

パナソニックホームズ

パナソニックグループのハウスメーカー。IoT住宅やスマートハウスに強み。技術系出身者や電子機器に詳しい営業担当者が有利。

B

やや難関

一条工務店, 大東建託, オープンハウス...

B+

転職難易度 B+

一条工務店、野村不動産ソリューションズ

一条工務店

省エネ住宅のパイオニア。全館床暖房を標準装備。技術力重視の社風で、住宅性能への深い理解と顧客への説明力が重要。

野村不動産ソリューションズ

野村不動産グループの仲介・ソリューション部門。投資用不動産や事業用不動産に強み。金融商品の知識とコンサルティング能力が求められる。

B

転職難易度 B

大東建託、オープンハウス、三井ホーム

大東建託

賃貸住宅建築大手。土地活用提案から建築・管理まで一貫サービス。営業力と企画提案力が重視され、成果主義の色合いが強い。

オープンハウス

戸建分譲住宅に特化。若手中心の急成長企業。積極的な営業スタイルと高いモチベーション、新規開拓能力が求められる。

三井ホーム

2×4工法の木造住宅メーカー。デザイン性の高い住宅が特徴。顧客の要望を形にする提案力とデザインセンスが重要。

B-

転職難易度 B-

ミサワホーム、トヨタホーム、アイダ設計

ミサワホーム

工業化住宅のリーダー。独自の「MISAWA6」工法で差別化。トヨタ系列の安定性。製造業的な品質管理能力と住宅営業スキルが必要。

トヨタホーム

トヨタ自動車系のハウスメーカー。工場生産による品質の安定性が強み。製造業出身者の転職実績多数。品質へのこだわりと改善意識が重視される。

アイダ設計

ローコスト住宅の代表格。合理化された設計・建築プロセス。コストパフォーマンスを重視する顧客層への対応力と効率的な営業スタイルが求められる。

C

標準

タマホーム, エイブル, アパマンショップ...

C+

転職難易度 C+

タマホーム、大京、エイブル

タマホーム

ローコスト住宅のパイオニア。「20代の家」でシェア拡大。価格競争力と若年層へのアプローチ力。コスト意識と効率的な営業プロセスが重要。

大京

「ライオンズマンション」で有名な老舗デベロッパー。分譲マンションに特化。マンション市場への深い理解と長期的な顧客関係構築能力が求められる。

エイブル

賃貸仲介大手チェーン。全国展開の店舗網が強み。接客スキルと地域密着の営業力。未経験者の研修制度も充実している。

C

転職難易度 C

アパマンショップ、ハウスコム、三好不動産

アパマンショップ

賃貸仲介フランチャイズの最大手。全国約1000店舗を展開。フランチャイズシステムの理解と地域特性に応じた柔軟な営業対応が必要。

ハウスコム

首都圏中心の賃貸仲介専門企業。学生・単身者向けに強み。IT活用した効率的な仲介業務。若い顧客層とのコミュニケーション能力が重視される。

三好不動産

関西圏を中心とした地域密着型の不動産会社。売買・賃貸・管理を総合的に展開。地域の市場動向理解と長期的な顧客関係構築が重要。

C-

転職難易度 C-

ミニミニ、ピタットハウス、センチュリー21

ミニミニ

単身者向け賃貸に特化したチェーン。駅前立地と効率的な店舗運営が特徴。単身者のニーズ理解と迅速な対応力が求められる。

ピタットハウス

スターツグループの賃貸仲介ブランド。地域密着とデジタル活用の両立。IT ツールの活用能力と地域コミュニティとの関係構築が重要。

センチュリー21

世界最大の不動産フランチャイズネットワーク。売買仲介に強み。国際基準のサービス品質と多様な顧客への対応力が求められる。

【職種別】未経験から不動産業界への転職難易度

不動産業界の業種だけでなく、職種によっても未経験からの転職難易度は変わってきます。

職種 未経験からの転職難易度 業務内容/年収 必要な能力 その他特徴
営業 △ (中程度)

デベロッパー

:土地を持つ地主やテナント企業へのアプローチ


販売/仲介/管理

:物件オーナーと買い手の双方への営業

  • 意欲・ガッツ
  • コミュニケーション能力
  • 提案力

未経験からの採用あり

単価が高く業績に最も影響

インセンティブで高年収も可能

企画・開発 ◎ (高い)

開発用地の選定

市場調査/分析

土地開発プロジェクトの推進

  • 不動産開発の実務経験
  • プロジェクトマネジメント能力
  • 市場分析力

デベロッパーに多い職種

未経験からの転職はほぼ不可能

求人数が少なく経験者優遇

管理 〇 (易しい)

賃貸物件の管理・メンテナンス

入居者対応

オーナーとの連絡調整

  • コミュニケーション力
  • ストレス耐性
  • 調整力

オーナーと住民の板挟みになりがち

事務 〇 (易しい)

電話対応/顧客対応

事務作業全般

  • 基本的なPCスキル
  • 事務処理能力
  • 正確性

ポジション数が多い

業務の複雑性は高くない

未経験で不動産業界に転職するメリット・デメリット

ここからは、未経験で不動産業界に転職するメリット・デメリットについて紹介します。

メリット 未経験転職のメリット

  1. 活躍次第で稼げる
  2. 不動産業界は、基本がインセンティブ制度なので、努力次第で高年収も目指せます。


  3. 市場価値が上がる
  4. 扱う商材が住宅で基本が難易度の高い高単価営業なので、ニーズの把握や課題設定など身につくスキルも多いです。


  5. 不動産業界の知識が身に付く
  6. 不動産の良し悪しを判断する知識に加えて、「税金」や「手数料」等のお金に関する知識も身につきます。

デメリット 未経験転職のデメリット

  1. 収入が不安定
  2. インセンティブ制度を導入しているところが多いため、結果が出るまで収入が不安定な場合があります。


  3. なかなか成果が出せずしんどい
  4. 扱う住宅という商材が、単価が高く、契約も取りにくいので、未経験からだと最初は成果を出せず苦労することも多いです。


  5. 体育会系の企業で馴染めない場合がある
  6. 基本営業職がメインなので、ガツガツとした体育会系の文化な所が多いです。

未経験から不動産転職を成功させるには?

この記事では、未経験から不動産業界への転職について解説してきましたが、いかがでしたか?

異業界への転職は若ければ若いほど有利なので早めに動き出して欲しいと思いますが、準備もせずに動き出して転職失敗なんてことにはなりたくないですよね。

末永雄大

末永

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不動産転職では「デベロッパー」や「仲介会社」の業態に加え、「営業」「企画」「事務」と職種までとても多く、自分一人で進めるにはだいぶ厳しいでしょう


特に未経験の方々にとっては実態が見えない難しさもあると思います。


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不動産業界の転職に関連する質問

未経験から不動産転職で役立つ資格はありますか?

宅地建物取引士(宅建)、賃貸経営不動産管理士、不動産鑑定士などの資格を持っていると、評価されやすいです。


不動産業界と言ってもかなり広く、就きたい業種や職種によって必要な免許や資格の取得は変わります。

未経験から不動産転職する際の注意点はありますか?

「未経験歓迎」と掲載している企業には注意が必要です。未経験歓迎を押し出している企業は人手が足りないことも多く、無理な営業や時間外の労働を強制されることもあります。


弊社のすべらないキャリアエージェントでは、ブラックな求人をスクリーニングしており、また、候補者様の意図に沿わない企業へのエントリーは決して行いませんのでご安心ください。

不動産業界は男性社会のイメージがありますが、女性でも活躍できますか?

結論、人によります。近年は不動産業界でも女性社員・女性管理職の割合が増えてきており、以前よりも男性社会の雰囲気は減ってきています。


しかし、不動産業界では飲み会や強めの営業はどうしてもつきものなので、そこに耐えられる女性であれば、活躍できますよ。

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