SmartHRに転職して後悔するのはなぜ?「やばい理由」「落ちた人の共通点」などのリアルな裏側から、中途採用の難易度まで解説!

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SmartHRは、フルリモートかつ高年収というイメージを持たれがちですが、実はカルチャーマッチの難易度が高く、実力はあるのに、選考に通過できなかったり、通過してもカルチャーでミスマッチし早期視力してしまうケースがあります。
それを回避するには、カルチャーや組織の実態を正しく理解した上で、それを許容できるか?を判断する必要があります。
こちらの記事では、良い部分だけでなくその裏側の全てをお話しした上で、どのような人に向いていて、どうすれば内定を獲得できるのかを解説します。
SmartHRはどんな会社?魅力は?
SmartHRの魅力
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「高年収」
平均年収745万円
(※転職時の年収レンジは約550〜1,100万円) -
「自律重視の大きな裁量権」
会議の議事録から給与テーブルまで全公開されており、従業員は社内のあらゆる情報にアクセスできる。自分で情報を収集し、考え、決める文化。 -
「フルリモートで柔軟な働き方」
リモートワークを推進しており、82%がフルリモートで勤務している。
株式会社SmartHRは、東京都港区六本木グランドタワー17Fに本社を構える、クラウド人事労務ソフトを提供する企業です。
末永
SmartHRの最大の魅力は、「リモート勤務」と「安定した高年収」でライフステージの変化にも対応できる働き方ができることです。
成長実感を感じながら、家族との生活や時間もしっかり守る。そんな当たり前の幸せが、ここでは実現できます。
本記事では、以下の流れで解説します。
この記事でわかること
- SmartHRの「やばさ」の正体
- SmartHRに「落ちた」人の共通点
- SmartHRの経歴ごとの転職難易度
SmartHRが「やばい」と言われる理由は?
検索すると「SmartHR やばい」といった不穏なワードが出てきます。キラキラしたイメージの裏側にある、退職者の「生々しい本音」から実態を解説します。
「やばい」の正体1:急拡大による「大企業病」の兆し
組織が急拡大した結果、ベンチャーらしいスピード感が失われつつあるという指摘もあります。
「調整業務が増えた」「結局は声の大きい人の意見が通る」といった、JTCのような「組織の壁」を感じて退職する人もいます。SmartHRは今、まさに「ベンチャーから大企業へ」脱皮する過渡期の痛みを抱えています。
末永
カオスな初期フェーズは終わりました。完成された理想郷を求めるのではなく、過渡期の歪みすらも自律的に整えていくプロセスそのものに価値を感じられる人に向いています。
「やばい」の正体2:初期メンバーとの「熱量と報酬の格差」
「やばい」の理由の一つは、ユニコーン企業ならではの「持てる者と持たざる者の分断」です。
上場を見据えたストックオプション(SO)を持つ初期メンバーと、これから入社するメンバーの間には、どうしても報酬面での「期待値の差」が生まれます。口コミでも「上層部がSOを持っていて、新陳代謝が悪い」「今から入っても旨味が少ない」といったシビアな声が散見されます。
末永
SOドリームを夢見ると嫉妬で苦しみます。平均745万円という「最初から約束された高待遇」と「社会インフラを作るやりがい」だけで十分と割り切れる人だけが、この環境を楽しめます。
「やばい」の正体3:ついていけない人は去る「冷徹な実力主義」
「ホワイト企業」のイメージが強いですが、中身は「成果を出せない人には居場所がない」というシビアな環境です。
退職理由の中には、「能力不足を痛感させられた」「常にレベルの高いことを求められ続け、心が折れた」という切実な声があります。また、称賛文化も「成果を出した人」には温かいですが、そうでない人には「上っ面」に感じられる冷たさがあります。
末永
「入社すれば安泰」ではありません。優秀な周りに揉まれながら、自分の実力を証明し続けることにヒリヒリした喜びを感じられる人だけが生き残れます。
「やばい」の正体4:テキストコミュニケーション偏重による「言語化の壁」
SmartHRは「情報の透明性」を維持するために、Slackやドキュメントでのテキストコミュニケーションを徹底しています。これが、言語化が苦手な人にとっては「地獄」のような環境になり得ます。
「なんとなく」の会話で仕事をしてきた人は、「なぜそう考えたのか?」「論拠は?」とテキストで詰められることにストレスを感じ、自分の無能さを突きつけられる感覚に陥るのです。
末永
「阿吽の呼吸」は通用しません。感情や政治力ではなく、「テキストに残されたロジック」で公平に評価される環境を心地よいと感じる人には最高の場所です。
「やばい」の正体5:「自律」という名の「放置」への戸惑い
「オープンでフラット」というカルチャーは、裏を返せば「誰も指示してくれない」ということです。
入社すれば手取り足取り教えてもらえると思っていると、「情報は全部公開してるから、自分で読んで動いてね」というスタンスに放置されたと感じ、「やばい、何もすることがない」と焦ることになります。教育体制がないわけではありませんが、受け身の人間を救い上げる文化はありません。
末永
「どうすればいいですか?」と聞く人は合いません。誰の許可も待たずに、勝手に課題を見つけてプロジェクトを始める「野良」の強さこそが、ここで生き残る唯一の術です。
「やばい」の正体6:知名度が生む「楽に売れる」という残酷な誤解
「シェアNo.1」「知名度抜群」というブランドに惹かれ、「SmartHRなら楽に売れそう」と期待して入社すると痛い目を見ます。
確かに機能は最強ですが、IT感度の高い顧客はすでに刈り尽くされています。現在向き合っているのは、ITに疎い「レイトマジョリティ層(地方自治体、病院、中小企業)」です。「紙とExcelで十分」という顧客に対し、泥臭く啓蒙し、重い腰を上げさせる作業は、スマートなSaaS営業のイメージとは程遠い「忍耐」の連続です。
末永
プロダクトの力で楽に売りたい人には向きません。「変わろうとしない古い慣習」を泥臭く変えていく宣教師のような仕事にこそ、意義を見出せるはずです。
SmartHRに「落ちた」人の共通の特徴とは!
採用倍率が高いSmartHRでは、優秀な人でも「カルチャーと言語化能力」のミスマッチであっさり不採用になります。
面接官が見ている具体的な「お見送りポイント」は以下の4点です。
落ちる人の典型パターン
数値ベースでロジカルに会話ができない
「気合いで頑張りました」といった感覚的な成功体験は通用しません。テキスト文化のSmartHRでは、思考プロセスを言語化できない人は「仕事ができない」とみなされるからです。
面接では「KPIをどう分解し、どの数値を改善するために何をしたのか」というプロセスを、誰が聞いても納得できるロジックで説明する「再現性」が求められます。
末永
「気合いで頑張った」はNGです。環境が変わっても同じ成果を出せるという「ロジック(再現性)」を証明してください。
SmartHRの「自律駆動」を体現するエピソードがない
「上司の指示通りに動きました」という受け身のスタンスは、バリューである「自律駆動」に反するため評価されません。
求められるのは、たとえ小さなことでも「既存のルールに疑問を持ち、自ら提案して変えた経験」や「誰も手を付けていないボールを拾ってゴールまで運んだ経験」です。
末永
「いい子」である必要はありません。組織のために摩擦を恐れずに行動した「ワイルドサイド」な経験こそが評価されます。
ハードシングスな経験を語れない
急成長企業につきものの「カオス」や「理不尽」に耐えうるレジリエンス(精神的回復力)がないと判断されると、お見送りになります。
「特に失敗はありません」という綺麗な経歴よりも、「理不尽な状況下で、他責にせず泥臭く現状を打破した経験」の方が、SmartHRで生き残れる人材として高く評価されます。
末永
問われているのは「失敗の有無」ではなく、「傷だらけになりながら前に進んだ事実」です。かっこいい武勇伝より、泥臭い再起のエピソードを語りましょう。
競合SaaSではなく「なぜSmartHRか」を語れない
単に「SaaSが好き」「プロダクトが良い」だけでは、マネーフォワードやfreeeでも良いと判断されてお見送りになります。
「他社のトップダウンな体質に限界を感じているからこそ、SmartHRの『情報の透明性』が必要だ」など、あなたの原体験とSmartHR独自のカルチャーを紐づけた「必然性」を語る必要があります。
末永
「あなたの価値観」と「SmartHRの価値観」がどうリンクしているか。この論理的な接続こそが、熱意の証明になります。
リアルなSmartHRにマッチする人物像
ここまで厳しい側面(やばい理由や落ちる理由)ばかりをお伝えしてきましたが、裏を返せば、これらを「心地よい」と感じる人にとっては、SmartHRは他にはない最高の環境になります。
具体的には、以下の4つの観点で価値観が合う人が、SmartHRで長く活躍できる人です。
SmartHRに向いている人
【1.コミュニケーション】
感情論より「ロジックと言語化」で納得し、クリアに仕事を進めたい人
「なんとなく」の指示や阿吽の呼吸ではなく、テキストベースで論理的に詰め切る透明度の高い対話を好むタイプ。【2.メンバーとの関係性】
仕事とプライベートの垣根を超えて、オープンに信頼関係を築きたい人
自分の情報をさらけ出すことに抵抗がなく、職場の人とも深い信頼関係を築きながら、良い意味での「公私混同」を楽しめるタイプ。【3.仕事の受け方】
誰かの指示を待つより、勝手にボールを拾って自走したい人
「放置」をラッキーと捉え、許可を求める前に勝手に課題を見つけ、プロジェクトを立ち上げてしまうような「自律」したタイプ。【4.仕事の進め方】
「整った環境」でマイクロに管理されるより、「未完成なカオス」の中で自ら正解を見つけていきたい人
ルールがないことを「不安」ではなく「自由」と捉え、自分で仕組みを作っていくプロセスそのものを楽しめるタイプ。
SmartHRの転職難易度は?経歴別で解説!
結論から言うと、SmartHRは人気企業のため転職難易度は「高い」ですが、中途採用を強化しているため転職できる可能性は十分にあります。
- 採用の特徴1:中途採用比率がほぼ100%!
- 採用の特徴2:年間300~400名の採用実績!
- 採用の特徴3:求人数も増加傾向!
現在の経歴ごとに、面接官が抱く「懸念点」とその克服法を解説します。
経歴ごとの評価・懸念ポイントと対策方法
【難易度:高】SIer・銀行・メーカーなどのJTC出身者
専門性や社会人基礎力は評価される一方で、拡大フェーズならではの「主体性に関する懸念」を持たれるため難易度は高いです。
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評価ポイント1:社会人基礎力やマナー
→大手で身についた社会人基礎力やマナーは一定評価される傾向があります -
評価ポイント2:深い専門知識やスキル
→大手で身についた特定の領域での深い知識や経験は、評価されることがあります。
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懸念1:受け身の姿勢
→上司の承認がないと動けないのではないか? -
懸念2:前例主義への固執
→失敗を恐れて新しいことに挑戦できないのではないか? -
懸念3:社内政治への過剰適応
→顧客ではなく上司を見て仕事をする癖が抜けないのではないか?
末永
最大の懸念である「受け身の姿勢」を払拭しましょう。
「会社が古いから何もできなかった」ではなく、「理不尽なルールの下でも、顧客のために裏技を使ってでも通した」「無駄な会議を廃止しようと部長に噛み付いた」といった、あなたの小さな「反乱(自律)」のエピソードを語ってください。
環境のせいにせずあがいた経験が、全ての懸念を覆す証明になります。
【難易度:中】Web・SaaSなどの無形法人営業経験者
カルチャーやスキルの親和性は高いですが、ライバルが多いため「志望動機の浅さによる懸念」をクリアする必要があります。
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評価ポイント1:ソリューション提案型営業スキル
→SaaS営業では、顧客の課題に合わせてオーダーメイドで商材を提案するスキルが求めらるので、その経験値があることで大きくリードできます。 -
評価ポイント2:IT業界の知識
→ITの知識をイチからインプットするには、知的好奇心や学習意欲などの素養が求められますが、業界経験があればそのハードルが下がり、受かりやすいです。
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懸念1:志望動機の浅さ
→SaaSならどこでもいいのではないか? SmartHRである必然性がない
末永
「情報の透明性」への飢えを語ってください。
単に「SaaSが好き」ではなく、他社にはないSmartHRの狂気的なまでの「オープンさ」や「フラットさ」に対して、「今の会社のここが息苦しいから、SmartHRのこのカルチャーに救いを感じるんだ」という、あなただけのEmotionalな理由をぶつけましょう。
【難易度:中〜高】保険営業やウェディングプランナー、キャリアアドバイザーなどの高単価個人営業経験者
営業スキルは即戦力ですが、これまでの成功体験が邪魔をする「顧客志向への懸念」があるため、難易度はやや高めです。
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評価ポイント1:営業スキルの高さ
→高単価営業で一定成果を出した経験があると、コミュニケーション能力や顧客折衝能力について一定高い評価をもらえます。 -
評価ポイント2:メンタルの強さ
→テレアポや飛び込み営業などで圧倒的な行動量に取り組んだり、長時間の残業の経験があれば、精神的にきつくても自分なりにモチベーションを維持して長期的に働けることの証明になります。
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懸念1:売上至上主義
→数字のためなら、顧客体験を犠牲にしてもいいと思っているのではないか? -
懸念2:個人プレーへの偏り
→チームの和を乱してでも、自分だけ成果を出せばいいというスタンスではないか?
末永
最大の懸念である「1.売上至上主義」を払拭しましょう。
実績のアピールはそこそこで十分です。それよりも、「自分が抜けても売れる仕組みをどう作ったか(再現性)」や、「売って終わりではなく、顧客が成功するために泥臭く伴走した経験」を強調し、「数字のマシーンではなく、心ある事業家であること」を証明しましょう。
【難易度:中】第二新卒者
ポテンシャル枠がありますが、経験が浅い分、マインドセットに関する「早期離職の懸念」が厳しく見られます。
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評価ポイント1:若さゆえの学習能力
→若いうちは吸収力が高いのでポテンシャルの期待値込みで加点評価されやすいです。 -
評価ポイント2:幹部候補への期待
→若いとカルチャーの矯正やスキルアップへのポテンシャルが高いと判断され、一般的な中途人材以上に高い役職を期待されるケースがあります。
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懸念1:早期離職
→前職の在籍期間が3年以内だった場合は、嫌なことからすぐに逃げるのではないか? 成長痛に耐えられないのではないか?と離職懸念を持たれてしまう傾向があります。
末永
「逃げ」ではなく「前向きな野望(Will)」を語ってください。
退職理由は正直で構いませんが、それ以上に「SmartHRという環境を使って、自分はどうなりたいのか」という未来の話をしてください。「整った環境で教えてもらいたい」ではなく、「未完成な環境で、自分を試したい」という気概を見せることが重要です。
FAQ(SmartHRへの転職でよくある質問)
最後に、よくある質問にお答えします。
SmartHRの離職率は?
SmartHRの離職率は約6.06%(2024年実績)と、一般的なIT企業の10%〜15%と比較しても低い水準です。
ただし、2023年の約4.26%と比較すると微増しており、組織拡大に伴う変化が見られます。依然として「カルチャーフィット」を最重視しているため、入社後に「自律駆動」の文化に馴染めなかったり、変化のスピードについていけずに早期退職するケースもゼロではありません。数字の低さだけで安心せず、自分に合う環境かをしっかり見極めることが大切です。
育休や産休はとれる?
はい、男女問わず取得可能です。
実際に多くの社員が制度を活用しており、男性の育休取得も当たり前の文化として定着しています。復帰後もフレックスやフルリモートを活用することで、子育てと仕事を無理なく両立しているメンバーが多いです。
リモートワーク比率は?
リモートワーク比率は約82%(2023年時点)と非常に高い水準です。
「出社義務なし」というフルリモートに近い働き方が定着しており、地方在住の社員も増えています。ただし、チームビルディングのために出社を推奨する動きもあるため、最新のポリシーは確認が必要です。
家賃補助はある?
特定のエリアに住むと支給される「家賃補助」という名目の制度はありません。
その代わり、どこに住んでいても働きやすいように「リモートワーク手当」などの環境整備支援が充実しています。住む場所に縛られず、自分の好きなライフスタイルを選択できる設計になっています。
中途採用の選考フローは?
基本的には「書類選考 → 面接(2〜3回) → リファレンスチェック(実施する場合あり) → オファー面談」の流れです。
特徴的なのは、面接官が現場メンバー中心であること。カルチャーマッチを非常に重視するため、スキルだけでなく「SmartHRの価値観に合うか」を多角的に見られます。
最終面接の通過率は?
具体的な数字は非公開ですが、通過率は決して高くありません。
SmartHRは「100人中100人がマッチする会社ではない」と公言しており、最終面接でもスキル以上に「ミッションへの共感」や「バリューの体現」が厳しくジャッジされます。油断せずに準備が必要です。
まとめ
SmartHRは、高年収を維持しつつも中長期のライフステージの変化にも対応できる優良企業ですが、向いているかどうかは極端に分かれる上、細かいミスマッチがよく起こる企業でもあります。
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もしこれらに当てはまるなら、多少スキルに不安があっても挑戦する価値は十分にありますよ。
逆に、一つでも「ウッ」となるポイントがあれば、入社後にカルチャーギャップで苦労する可能性が高いので、冷静に見極めましょう。