SES営業に転職するには？成功させるポイントを転職エージェントが解説

未経験からSES営業職に転職するのは可能

結論から言うと、未経験の状態からSES営業に転職することは可能です。

なぜならSES営業は他の業界・職種と比べて経験よりもポテンシャルを重視される傾向が強いからです。

SES営業の主な仕事はクライアントのニーズに合わせてエンジニアをアサインすることとアサイン後のエンジニアのフォローアップです。

その両方において重要となるのは業界知識よりもコミュニケーション力や共感力などのその人の素質の部分です。

そのため、業界経験よりもポテンシャルが重要視されており、未経験だとしても転職しやすいんですよね。

SES営業は女性でも転職可能

ちなみにSES営業を含めた営業職は男性でも女性でも転職の難易度は変わりません。

将来の出産や育児を考慮されるせいで女性だと選考に不利なのではと考える人が多いかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

営業職に男性が多いのは単純に男性の応募者数が多いというだけです。

企業からすると、性別関係なく転職後活躍してくれそうな人を求めているので、女性でも十分転職は可能です。

実際「未経験女性募集」と書かれた求人票も多くあるため、あまり性別を気にせずチャレンジしてみましょう。

SES営業の志望動機を書く時のポイント

では実際にSES営業に転職する際の志望動機の書き方を紹介していきます。

SES営業を選んだ理由

SES営業の志望動機を書く時のポイント1つ目は、SES営業を選んだ理由を書くことです。

どの企業の選考官もあなたが転職後熱意をもって仕事に取り組んでくれるかを重要視しています。

数ある職種の中からなぜSES営業を選んだのかを伝えることで、あなたがSES営業に強い興味・関心を持っており、転職後熱意をもって仕事に取り組むことをイメージしてもらえます。

具体的には、自分のやりたいことや目標がSES営業でしか達成できないことを説明するとよいです。

その企業を選んだ理由

SES営業の志望動機を書く時のポイント2つ目は、その企業を選んだ理由を書くことです。

繰り返しになりますが、企業はあなたが転職後熱意を持って仕事に取り組んでくれるかを重要視しています。

数あるSES企業の中でもなぜその企業を選んだのかを示せなければ、「別に他の企業でもいいのでは？」と思われてしまい、転職後熱意をもって働かなそうだと判断されてしまいます。

そのため、志望動機ではその企業と他のSES企業との違いを詳しく理解した上でその企業でなければならない理由を説明しなければなりません。

SES営業で活かせる経験やスキル

SES営業の志望動機を書く時のポイント3つ目は、SES営業で活かせる経験やスキルを書くことです。

SES営業ではポテンシャルを重視される傾向が強いですが、転職後役立つ経験やスキルがあるほうが選考には有利になります。

顧客やエンジニアとのやり取りに必要不可欠なコミュニケーション能力や顧客の要望を引き出すためのヒアリング力などをアピールできるとよいです。

SES営業の志望動機例文

上記のポイントを踏まえ、以下ではSES営業の志望動機の例文を紹介していきます。

SES営業の仕事概要

SESは「システムエンジニアリング・サービス」の略で、SES営業とは大まかにいうと「システムエンジニア専門の派遣営業」を意味しています。

つまり、システムエンジニアを派遣してほしい企業に営業をかけ、「うちではこういうエンジニアを紹介できますよ」とアピールし、実際に人材を派遣するまでをフォローするのがSES営業の主な仕事です。

もちろん、人材をただ紹介するだけでなく、採用後のアフターフォローも継続的におこない、システムエンジニアとして快適な環境で働くことができているか、能力を充分に発揮できているか、ということをチェックし、フィードバックをおこなうことも重要な業務のひとつです。

SES営業の具体的な役割や仕事の流れなどについては、以下で詳しく解説します。

SES営業の役割

SES営業は、企業とシステムエンジニアのパイプ役です。

「システムエンジニアとして働きたい！」求職者と「優秀な人材がほしい」企業側のニーズを考慮し、双方の希望をバランスよくかなえることが主な業務内容になります。

企業にとって1番の悩みどころは、人材の確保です。とくに、IT業界では年を追うごとに業務の専門化・細分化が進んでおり、有能な人材の確保および育成が難しい時代に突入しつつあります。

企業側としては、SESを利用することにより、即戦力になり得る有能な人材を最小限のコストで確保することができ、業績向上につなげられるメリットがあります。

一方で、求職者にとってSESは一種のエージェントであり、登録しておくことでより条件の良い企業にエントリーするチャンスが得られます。

IT業界でも年々競争が激化しており、優秀なシステムエンジニアの争奪戦になりつつあります。

転職市場でもSESの活用が主流になりつつあり、個人で直接エントリーするよりもSESを通して企業にアプローチしたほうが採用率がアップするとも言われています。

SES営業の仕事の流れ

SES営業の仕事の流れは、以下のようなパターンが一般的です。

SES営業はまず、アポイントメントの取得からはじまります。SES営業のアポ取りには、「新規営業」と「既存営業」の2つのパターンがあります。

新規営業では、新規求人や大型プロジェクトがこれから発生しそうな企業に担当者が直接営業をかけます。

オーソドックスなパターンとも言えますが、企業とゼロの状態からコネクションをつくっていかなくてはならないため時間がかかりますし、営業担当者の力量が問われる方式とも言えます。

一方、「既存営業」であれば、すでに一定のコネクションを確立している企業に営業をかけるため、新規営業よりも効率よく案件が確保できるメリットがあります。

規模の大きい会社とコネクションを結ぶことができれば、定期的に大型案件を確保することができます。

もちろん、どちらの方式でも営業担当者の高いスキルと専門性が求められる分野であり、自己研鑽が評価される業界とも言われています。

SES営業のキャリアステップ

SES営業の仕事内容は、経験年数によっても変わってきます。若手のうちは新規企業の開拓がメインとなり、アポイントメントの確保だけで1日が終わってしまうことも少なくありません。

ある程度経験を積み、基礎的なスキルやノウハウが身についてくると、いくつかのクライアントを単独で担当させてもらえるようになります。

さらに、複数のクライアントをひとりで担当できるクラスになると、プロジェクトマネージャーなどの管理職に登用されたり、より専門性の高いセクションへの異動を打診されます。

SES営業が扱うエンジニアの種類

繰り返しになりますが、SES営業はエンジニアを商材として扱います。

具体的には、SES営業では以下の3種類のエンジニアを扱います。

自社エンジニア

SES営業が扱う営業の1種類目は自社エンジニアです。

要するにSES企業が自社で雇用しているエンジニアのことですね。SES企業は主に自社エンジニアを他社に派遣します。

働く場所は常駐先の他企業になりますが、雇用主はSES企業なので指揮命令権はSES企業にあります。

他社エンジニア

SES営業が扱う営業の2種類目は他社エンジニアです。

他社エンジニアとは、SES企業が自社で雇用しているエンジニアではなく、他のSES企業で雇用されているエンジニアのことを指します。

SES企業は自社エンジニアが不足している時や自社に顧客の要望に合うエンジニアがいない時、提携先のSES企業に依頼してエンジニアを派遣してもらうことがあります。

この場合自社エンジニアの場合とは異なり、雇用主は他のSES企業なので指揮命令権は他のSES企業にあります。

フリーランスエンジニア

SES営業が扱う営業の3種類目はフリーランスエンジニアです。

フリーランスエンジニアとはどの企業にも雇用されておらず個人事業主やフリーランスとして活動していて、自社に登録されているエンジニアのことを指します。

フリーランスエンジニアの場合も自社エンジニアが不足している時や顧客の要望に合うエンジニアがいない時に仕事を依頼する形となります。

どの企業にも雇用されていないため、指揮命令権はどの企業にもありません。

SES営業の営業先

では実際にどういった企業にエンジニアを派遣するのでしょうか。

具体的には、SES営業の営業先は以下の2種類に分けられます。

エンジニアを探している企業

SES営業の営業先1つ目は、エンジニアを探している企業です。

先ほども少し触れましたが、新規求人や大型プロジェクトがこれから発生しそうな企業に直接営業をかけてエンジニアの派遣を提案するというわけですね。

この際営業先が進めようとしているプロジェクトに必要なスキルを持つエンジニアを紹介します。場合によっては他社エンジニアやフリーランスエンジニアを派遣する場合もあります。

また、最初から自社エンジニアのスキルに適したプロジェクトを進めようとしている企業を探す場合もあります。

同業他社

SES営業の営業先2つ目は、同業他社です。

自社でエンジニアが不足する時があるように、他のSES企業でもエンジニアが不足する場合もあります。

この際、他社の要望に合わせて自社のエンジニアを他のSES企業に派遣することになります。

また、他のSES企業にエンジニアを紹介し、エンジニアを探している企業に派遣してもらう場合もあります。

実績のあるSES企業に自社エンジニアを派遣してもらえれば、安定して派遣先を確保できます。

SES営業職に向いている人

SES営業に転職して成功する人には、以下の４つの共通点があります。

人と話すことが好きな人

SES営業の仕事の9割以上が人とのコミュニケーションです。アポ取りから商談、納期の設定、アフターフォローと、すべてのプロセスにおいてクライアントと向き合うことができなければ務まらない仕事でもあります。

また、社内でのコミュニケーションも重要になりますので、もともと人と話すことが好きな人は大きなアドバンテージとなります。

マメな人

営業職ではまず、クライアントから信頼されなければ話になりません。

同じスキルの営業スタッフがふたりいた場合、よりこまめにフォローしてくれる、コミュニケーションを取ってくれるスタッフに好印象を抱くのはクライアントとして当然の心理です。

納期の設定ひとつとっても、クライアントの意向がダイレクトに反映される世界ですので「クライアントから連絡がなくてもこまめにフォローを入れる」ぐらいの熱意と覚悟を持ちましょう。

IT業界に興味がある人

システムエンジニアと企業の架け橋とも言えるSES営業では、IT業界についての専門的な知識が大きなアドバンテージとなります。

IT業界は流動性が高く、知識やノウハウ、常識が数ヶ月単位で移り変わる世界でもありますので、つねに強い興味関心を持ち、自分自身をアップデートしていく努力が求められます。

メンタルが強い人

キャリアを積むほど、SES営業は激務になっていきます。また、すべての案件が順調に進むわけではなく、プロとしての自信を失うこともあります。

しかし、立ちどまっていては解決はありません。むしろ、失敗を糧にしてさらに努力する、というスタンスで前に進める強さを持った人に成長のチャンスはおとずれます。

いかがでしたでしょうか？ここまでSES営業に向いている人の特徴を紹介してきましたが、転職前に自分がSES営業に向いているかどうかを正しく判断することは絶対に必要です。

なぜならSES営業に向いていないのに転職してしまうと、転職後成果を出せなかったり業務に嫌気がさしてしまうなどのミスマッチが起こりかねないからです。

ただ、SES営業として働いた経験がない人は自分がSES営業に向いているかどうかの判断は誤ってしまいやすいです。

SES営業がきつい・やめとけと言われる理由

SES営業がきつい・やめとけと言われる大きな理由はトラブル対応の存在です。

一番多いのは、エンジニアの派遣先企業からクレームが入り、その対応をしなければならないパターンです。

派遣したエンジニアがプロジェクト推進のための能力が足りてなかったり、遅刻や休みが多く勤務態度が悪かったりする場合に派遣先企業からクレームが入ります。

そのクレーム対応に追われることが多いため、SES営業はきつい・やめとけと言われることが多いです。

ただ、どの程度トラブル対応が発生するかは企業によります。

SES営業の年収

転職サイトdodaによると、SES営業が含まれるIT営業の平均年収は481万円でした。

同じく転職サイトdodaによると、日本人の平均年収は403万円なのでSES営業の年収は全職種での年収と比べると、かなり高いと言えますね。

また、SES営業は営業職という性質上、成果に応じて基本給が上がりやすいですし、インセンティブ制度が導入されている企業も多いです。

ただし成果を出せばその分収入が上がっていきやすい一方で、成果を出せなければ他の職種と比べて収入が上がりにくいという実態もあります。

そのため、SES営業として働き始めた後自分が成果を出せるかどうかは転職前に知っておく必要がありますね。せっかく転職できたのにも関わらず、成果を出せなくて後悔するといった事態は避けたいはずです。

ただ、未経験の場合具体的な働き方を正確に想像できず、SES営業として働き始めた後成果を出せるかどうかの判断を誤ってしまう可能性が高いです。

数多くの人々の転職を支援してきた転職エージェントであれば、これまでの経歴や特徴からあなたがSES営業に転職した後成果を出せるかどうか客観的に判断してもらえます。

特に弊社アクシスのすべらないキャリアエージェントは合計10時間近くの自己分析によりあなたのキャリア目標や適性を明確にして転職活動を開始するので転職後のミスマッチを防げます。

SES営業職で得られるスキル

より専門的で深い知識やノウハウが問われるSES営業で得られるスキルについてまとめました。

課題解決のための提案力

SES営業にかぎらず、営業職はゼロの状態から課題を見つけ、改善策を提案する仕事です。

SES営業は言ってみれば、「人材を商材にした営業」ですから、マニュアル通りの提案ではクライアントとの信頼関係を築いていくことはできません。

クライアントと情報を共有し、課題を洗い出したうえで解決のためのプロセスを可視化していく……説得から納得に結びつけられる力がSES営業では求められます。

プロジェクト/組織マネジメント

SES営業の分野である程度経験を積むと、大きな組織やプロジェクトの統括を任されるようになります。

プロジェクトの統括においては冷静な分析力はもちろんのこと、コミュニケーションスキル、予期せぬアクシデントに対応するフットワークなど、数多くの能力が求められます。

「立場が人をつくる」とはよく言われますが、はじめのうちは人をまとめるのが苦手でも、日々の業務と真摯に向き合っていくうちに専門性の高いスキルが自然と身についていくケースはめずらしくありません。

調整力

SES営業は基本的に、クライアント主体の仕事です。

アポイントメントの取得からヒアリング、納期の設定まで、一連のスケジュールをクライアントの都合を聞いたうえで調整していく必要があります。

1度決まったスケジュールでも、クライアントの意向次第では何度でも変更される可能性がありますし、その都度打ち合わせをする必要が出てきますので、「プライベートを犠牲にしてでもクライアントを優先する」覚悟が求められる世界とも言えます。

SES営業のキャリアプラン

SES営業のキャリアプランとしては、以下の4つが考えられます。

管理職への昇進

SES営業のキャリアプラン1つ目は、管理職への昇進です。

営業職の管理職には営業で会社から高い評価を得た人が昇進することができ、誰もがなれるわけではありません。

また、個人の活躍が求められる営業職とは異なり、管理職ではマネジメント能力が求められます。

そのため、個人としてどんどん成果を出し、認められたい人にはあまり向いていません。

同業他社への転職

SES営業のキャリアプラン2つ目は、同業他社への転職です。

SES営業としての経験をそのまま活かすことができるので転職しやすいですし、転職後も活躍しやすいです。

それまでと違った社風や事業規模の中で働くことで新たなやりがいを感じられる場合があります。

独立

SES営業のキャリアプラン3つ目は、独立です。

社員として働く中で培った経験や人脈を活かして起業または個人事業主になるという方法です。

SES営業として働く中で優秀なエンジニアとの人脈をつくることができれば、独立後も成功できる可能性が高くなります。

他の業界・職種への転職

SES営業のキャリアプラン4つ目は、他の業界・職種への転職です。

営業職はどの業界でも必要とされているのでSES営業に限らず営業として経験を積めば、別業界でも同じ営業職として転職しやすいです。

また、同じIT業界においてもSES営業として身につけた知識を活かしてITコンサルなどに転職することも可能です。

SES営業から転職を成功させるポイント

SES営業からさらなるキャリアアップを実現するためのポイントについて整理します。

転職の目的を明確にする

転職にも、さまざまな目的があります。目的意識をはっきりとさせず、「何となく環境を変えたいから」という理由で転職をしても、状況に流されるだけで結局はうまくいきません。

人脈を広げたい、専門性を深めたい、IT業界でスキルを活かしたいというようにあなた自身の「なぜ転職したいのか？」部分を大切にしつつ、エントリー企業を絞り込んでいきましょう。

自分の強みを明確にする

転職活動を有利に進めるには、自分の強みをアピールするのが1番の方法です。

転職エージェントのキャリアカウンセリングや自己分析を活用し、コミュニケーションが得意、調整力がある、好奇心が強いなど、あなただけの強みを明確にしていきましょう。

面接対策をする

転職の成否は面接の印象で決まるといっても過言ではありません。

面接対策では事前に質問を想定し、いくつかのパターンを実践的にシミュレーションしたうえで実際の面接に臨むと緊張せず、本来の力を発揮することができます。

SES営業の将来性

結論としてSES営業の将来性はかなり高いと言えます。なぜならエンジニアの需要が高まっているからです。

現在行政や医療、交通などありとあらゆる業界でエンジニアが必要とされている一方で、エンジニアの数は全く足りていません。

また、経済産業省によると、エンジニアは今後ますます不足していくと予想されています。

そのエンジニアを企業に派遣しているSES営業は今後も重要な存在であり、将来性が高いと言えます。

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