無形商材の法人営業とは?市場価値が上がる理由と志望動機や転職のコツを解説

無形商材の法人営業が転職にオススメの理由、メリットデメリットから志望動機の考え方、キャリアパスについて解説します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
この記事はこんな人におすすめ
- ・無形商材法人営業に興味を持っている人
- ・給与水準が高く成長性の高い業界へ挑戦したい人
- ・ポータブルスキルを身につけ、将来のキャリア不安を解消したい人
今の営業への不安
男性・20代
製品のブランド力や価格だけで売れてしまい、自分自身の成長を感じられない
男性・20代
10年後、会社がなくなった時に外で通用するスキルが残っているか不安
男性・20代
頑張ってもインセンティブが少なく、給与が上がりにくい
もし、あなたが上記のような悩みを抱えているなら、無形商材の法人営業を強くおすすめします。
無形商材の法人営業には3つのメリットがあります。
無形商材法人営業のメリット
- 転職の選択肢が増える
- 給料が高い
- 汎用的なビジネススキルが身につく
特にやりたいことはないけど、とにかく将来への不安を無くしたい!
そう考える人にも無形商材の法人営業は本当にオススメです。
無形商材の営業とは
営業職は「商材の種類」と提案相手の「顧客の種類」によって、大きく4つの対応に分類できます。
| 個人向け営業(BtoC) | 法人向け営業(BtoB) | |
|---|---|---|
| 無形商材 | 保険・金融など | ITサービス・コンサル・広告・人材など |
| 有形商材 | 車・住宅・家電・食品など | 機械・原材料・化学品など |
無形商材法人営業は、形のない商品やサービスを企業に提案する営業のことです。
商品の性能に頼らず、「自分自身の提案力」で勝負する仕事であるため、他の職種より成長スピードが早く、市場価値を高められる職種として知られています。
では、どのような人が無形商材の営業に向いているのでしょうか。
共通する3つの特徴を紹介します。
無形商材法人営業に向いてる人の特徴
コミュニケーション力がある人
ここでいうコミュニケーション力とは、単に話が上手いことではありません。
相手の話を深く聞く「傾聴力」や、懐に入り込んで本音を引き出す「関係構築力」を指します。
顧客との信頼関係が、成果に直結します。
論理的思考力がある人
顧客が抱える複雑な課題を整理し、形のないサービスがどのように解決に繋がるのかを、筋道を立てて説明する力は不可欠です。
特に複数の決裁者を相手にする法人営業では、誰もが納得できる論理的な説明が求められます。
学習意欲がある人
市場の変化が速い業界では、常に新しい知識を学び続ける姿勢が重要です。
自社サービスだけでなく、顧客の業界や最新のトレンドにもアンテナを張り、探求し続けられる人は、長期的に活躍できます。
無形商材法人営業のメリット・デメリット
キャリアアップにおいて非常に有利とされる無形商材の法人営業ですが、その難易度の高さゆえに、メリットとデメリットの両面を正しく理解しておくことが重要です
無形商材法人営業のメリット
市場価値が上がる
無形商材の営業では、製品スペックや価格といった「担当者個人ではコントロールできない要因」に頼ることができません。
目に見えないサービスを扱うからこそ、顧客の課題を解決するノウハウや専門知識がすべて自分の中に蓄積されます。
「〇〇さんだから契約した」と言われるような、あなた自身の介在価値が成果に直結するため、どこでも通用する高い市場価値を手にできます。
給与レンジを上げやすい
無形商材営業は他の営業職に比べ、給与が高い傾向にあります。
企業の売上への貢献度が、営業担当者個人の能力に強く依存するため、優秀な社員には高い給料を払ってでも引き止めたいと考える企業が多いのです。
また、企業相手の法人営業は客単価が高いため生産性が高く、高い収入に繋がりやすいビジネスモデルであることも理由の一つです。
キャリアの選択肢が広がる
複雑な課題解決を繰り返す中で、特定の領域における深い専門性と、業界・職種を問わず通用する「ポータブルスキル」が同時に磨かれます。
早くスキルアップできる環境も多く、顧客の複雑な課題解決を通じて、汎用的な営業スキルも磨かれます。
こうした専門性と営業スキルは、将来のキャリアにおいて大きな武器となり、多様な選択肢をもたらしてくれます。
メリットがある一方、無形商材の営業には厳しい側面も存在します。
挑戦する前に、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。
️メリットデメリットジャンプリンク
成果が個人に依存するプレッシャー
メリットの裏返しですが、成果が個人のスキルに依存するということは、常に結果を求められるプレッシャーと隣り合わせだということです。
「売れないのは、製品ではなく自分のせいだ」という状況は、精神的に厳しいと感じることもあります。
顧客ニーズの把握が難しい
有形商材と違い、顧客自身も「何が課題なのか」を明確に認識していないケースが多くあります。
担当者と決済者が異なっていたり、ステークホルダーが多い分、多角的に潜在的なニーズや課題を掘り起こし、言語化する高度なスキルが求められます。
商品をイメージしづらい
形のないサービスを扱うため、顧客にサービスの価値や導入後の姿を具体的にイメージしてもらうことが難しいです。
導入事例を交えたり、巧みなプレゼンテーションで伝えたりする工夫が常に必要となります。
【業界別】無形商材法人営業の仕事内容と代表企業
無形商材の法人営業は、扱うサービスによって解決すべき課題や求められる専門性が異なります。
ここでは無形商材法人営業の代表的な4つの業界について解説します。
業界一覧
IT・Web業界
SaaS(クラウドサービス)や、Web広告、業務システムなどを扱います。
顧客の業務効率化や売上向上といった経営課題に対し、IT技術を用いて解決策を提案する、非常に専門性が高い営業です。
現代のビジネスシーンにおいて最も市場価値を高めやすい業界の一つです。
代表企業
- セールスフォース
- Sansan
- マイクロソフト
人材業界
人材紹介サービスや求人広告などを扱います。
人材紹介や求人媒体を用い、「採用」を考える企業と「就職・転職」を希望する個人をマッチングさせます。
企業の経営戦略や、個人の人生設計に深く関わることができます。
代表企業
- リクルート
- パーソルキャリア
- JACリクルートメント
コンサルティング業界
企業の経営課題(戦略、業務、ITなど)に対して、専門的な知見から解決策を提案し、実行を支援します。
扱うテーマが非常に幅広く、高い論理的思考力と課題解決能力が求められます。
代表企業
- アクセンチュア
- 野村総合研究所
- デロイトトーマツコンサルティング
広告業界
テレビCMやWeb広告、イベント企画など、企業のブランディングやマーケティング活動を最大化させます。
顧客のブランド価値や商品売上を最大化するための、クリエイティブな提案が求められます。
代表企業
- 電通
- 博報堂
- サイバーエージェント
これらの企業は選考難易度は極めて高いものの、入社後に得られる経験や市場価値は一生モノの資産となります。
以下で、ミスマッチを避ける企業選びのポイントをまとめましたので併せてご確認ください!
【重要】ミスマッチを避ける企業選びのポイント
無形商材営業への転職は、あなたのキャリアを大きく飛躍させる可能性を秘めています。
しかし、一歩間違えれば「こんなはずではなかった」と後悔するリスクもあります。
そうならないために、企業選びで注意すべき3つのポイントを見ていきましょう。
同じ「無形商材」でも、仕事内容は全く違う
「無形商材」と一括りにされがちですが、その中身は千差万別です。
「提案力を磨きたい」と思って入社したのに、実際はひたすら新規開拓のテレアポばかり、という会社も存在します。
その企業が扱う商材の特性や、営業のビジネスモデルを深く理解することが重要です。
企業の「文化」や「営業スタイル」が、自分に合うか
「徹底的に数字を追いかける文化」と「顧客との長期的な関係構築を重視する文化」とでは、求められる行動や評価されるポイントが全く異なります。
求人票の表面的な情報だけでは分からない、企業の文化や営業スタイルが、あなたの価値観と合っているかを見極める必要があります。
本当に「市場価値」が高まる環境かを見極める
「人気企業だから」「成長業界だから」という理由だけで選ぶのは危険です。
本当に市場価値を高めるには、質の高い研修制度があるか、多様なキャリアパスが描けるか、尊敬できる先輩社員がいるか、といった観点が不可欠です。
長期的な視点で、あなたの成長に繋がる環境かどうかを判断しましょう。
無形商材法人営業職の選考対策なら
-
すべらないキャリアエージェント
無形商材の営業職に特化した対策プログラムが受けられる!
リクルート・サイバーに特化した対策プログラムについて
弊社エージェントは、無形商材を扱う企業の中でも特にリクルート・サイバーエージェントへの転職に強いという自負があります。
というのも、元社員の私末永が独自に作成したオリジナルの質問シートを利用して選考対策を実施しているからです。。
この質問シートは、リクルートとサイバーへの多数の紹介決定実績があり、リクルートの中途採用面接官の経験もある著者自身が、面接で質問されることが多い内容をまとめたものです。
質問シートは、弊社に相談いただいた方のみお渡ししていますので、弊社の転職支援に興味がありましたら下記よりお問い合わせください。
無形商材転職への志望動機の書き方
無形商材の営業職への転職において、採用担当は「なぜ有形商材ではなく、無形商材なのか?」という点を最も重視します。
単に「成長したいから」「稼ぎたいから」という理由だけでは不十分です。
自分の意志を具体的なエピソードとともに伝えることを意識してみましょう。
ここでは、未経験から挑戦する場合の志望動機の構成ポイントと、そのまま使える例文を紹介します。
現職の課題感
まずは転職のきっかけ(トリガー)です。
ここは単なる不満ではなく、「有形商材ならではの限界」を論理的に伝えます。
- 商品力への依存
ブランドや性能だけで売れてしまい、営業としての個の力が養われない - 価格競争の疲弊
差別化が難しく、本質的な提案よりも値引き交渉が主戦場になってしまう
このように、「現職の環境の解決できない課題がある」と示すことで、成長のための前向きな転職であることを印象づけられます。
無形商材への意欲
次に、その課題解決の場として無形商材を選ぶ理由をいれます。
無形商材では、営業担当者の力量がそのまま商品価値になります。
個の力で勝負したいことや、正解のない問いに仮説を持って挑みたい」という姿勢を示すことで、無形商材への高い適性をアピールできます。
貢献できるスキル
最後に、未経験でも即戦力として通用するスキルを示します。
無形商材の営業で重視されるのは、「聞く力」と「巻き込む力」です。
環境が変わっても通用する「ポータブルスキル」を具体的に伝えることで、活躍する姿をイメージできるようになります。
環境が変わっても通用する「ポータブルスキル」を具体的に伝えることで、活躍する姿をイメージできるようになります。
無形商材法人営業の志望動機の例文
ケースごとに例文を記載しました。
ご自身に近いケースの志望動機を参考にしてみてください。
有形商材から転職する場合
まずは有形商材を扱う営業から無形商材に転職する人向けの志望動機です。
志望動機の例
現在は〇〇の法人営業を行っておりますが、製品の性能や価格での差別化が難しく、顧客の本質的な課題解決よりも「値引き交渉」が主戦場になっていることに限界を感じております。
自身のキャリアとして、「モノ」の力ではなく「私自身の提案」で顧客の事業成長に貢献したいと強く考え、無形商材である貴社の〇〇営業を志望いたしました。
現職で培った、決裁者を巻き込む関係構築力と粘り強さは、貴社の〇〇営業でも必ず活かせると確信しております。
個人営業や販売職から転職する場合
次に、個人営業や販売職から転職する場合の志望動機例です。
志望動機の例
現職では〇〇の個人向け営業を担当しております。
自身のキャリアとして、「モノ」の力ではなく「私自身の提案」で顧客の事業成長に貢献したいと強く考え、無形商材である貴社の〇〇営業を志望いたしました。
顧客の人生の転機に携わることにやりがいを感じておりますが、より論理的かつ長期的な視点で、企業の経営課題を解決するご支援がしたいと考え、法人営業を志望しました。
中でも貴社の扱う領域は、企業の組織課題を根本から解決できる点に魅力を感じています。
個人営業で培った「潜在的なニーズを引き出す傾聴力」を活かし、いち早く貴社の戦力として貢献したいと考えております。
末永
面接で評価される志望動機にはありふれた言葉ではなく、自分が目指す姿を具体的に表現することが重要です。
そしてその志向に至った背景にある「原体験」を語ることで説得力は増します。
この2点も意識し、面接官の共感を得る熱意と魅力が伝わる志望動機を作りましょう!
無形商材法人営業のキャリアパス
無形商材の営業で培った経験は、その後のキャリアを大きく広げる可能性を秘めています。
代表的なキャリアパスと、その職種で活かせる営業経験をご紹介します。
事業開発
事業開発に求められる「市場のニーズを捉え、新しいサービスを企画する力」は、無形商材営業で培われる「顧客の潜在的な課題を発見し、解決策を構築する力」と直結します。
事業開発には営業スキルが必須となるので、極めることであなたの市場価値は上がり続けていきます。
マーケター
マーケターに必要な「顧客を深く理解し、響くメッセージを届ける能力」は、無形商材営業が日々実践していることです。
形のないものの価値を言葉で伝え、顧客の心を動かしてきた経験は、マーケティング戦略の立案や広告宣伝において強力な武器になります。
マネジメント
マネジメントに不可欠な「目標達成までのプロセスを設計し、チームを導く能力」は、営業として成果を出してきた経験そのものです。
個人の成果をチームの成果へと昇華させる再現性のあるメソッドや、後輩を指導する力が、マネージャーとして活躍する上で役立ちます。
無形商材法人営業への転職を成功させるなら
ここまで、法人営業への転職を成功させるための方法について解説してきました。
しかし、現職の業務をおこないながら自分一人で難易度の高い無形商材の法人営業への転職活動をするのは難しいと思います。
そこでおすすめなのがプロの転職エージェントを利用することです。
弊社では「すべらないキャリアエージェント」という、20〜30代の法人営業転職に特化した転職エージェントを運営しています。
「法人営業転職で失敗したくない」「10年後に後悔したくない」そんな思いを少しでもお持ちの人は、ぜひ一度すべらないキャリアエージェントにご相談ください。
無料でご利用できるのでお気軽にご相談お待ちしております!
営業職のキャリアアップを支援する転職エージェント
ポイント
- キャリアのプロが膨大な求人の中から最適な1社をご提案します。
- 内定決定率30以上!(業界平均6%)企業情報や転職活動に必要な情報を提供!
- リクルートの面接もう安心!元リクルート社員が徹底分析した対策で内定獲得率UP!
すべらないキャリアエージェントについてさらに知りた人は、こちらの記事もご覧ください!
すべらないキャリアエージェントについて














この記事では、無形商材の法人営業をオススメする理由や転職のコツを詳しく解説していきます!